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('A`)百物語のようです2013( )
1
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 00:17:46 ID:z2vK43pU0
('A`)おーす
('A`)前スレと区別がつきやすいように今回は俺がメインだぜひゃーはー
('A`)ではルールのおさらいといこうか
・開催日は八月九日(金)から十八日(日)まで
※ただし投下できるのは金土日のみ。投下期間以外の本スレは作品の感想などご自由に使用してください
・作品はホラーでなくても幽霊、妖怪、人外などが出るならギャグでもなんでも可
・レス制限は一作品30レスまで。それ以上は個別スレ建てをお願いします。
・ながらはNG。個別スレを建ててそこでやるのは可。
※個別スレ参加の場合
レス制限無し。
スレ立て
↓
百物語スレにて投下開始報告、URLを貼る
↓
投下終了後、百物語スレにて投下終了報告(その際、前の人の数字を引き継いで話数宣言)
・1人何話でも投下可!
※連続投下→次に投下する人がいないか確認を取り、無ければOK
※作品の投下間隔についてはルールはありませんが少し間を開けることを推奨します
・イラストでの参加も可!一話としてカウントします。
※ただし作品への支援絵は作品としてカウントしない
・開催時間は18時から翌朝7時まで
・話が終わったら本スレ(自分でスレを立てた人はそのスレでも可)で蝋燭のAAを貼る
前回百物語のスレ
( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω )
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1344607128/
( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω )
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1345353530/
前スレ
( ^ω^)百物語のようです2013( ω )
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1372396645/
('A`)祭りはあと少し......百まで残り約半分......行けるか?
121
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 19:59:11 ID:qJ34Y0pE0
昼休み。昼食をとった後、存外に時間が余ったので外に出た。
車で寝ようかなぁと鍵を取り出して、ふと空を見る。
雲一つない、小説の一文にでも出てきそうな綺麗な空だ。
たまには散歩するのもいいかもしれないと鍵をポケットにしまう。
代わりに反対のポケットからiPodを取り出し、イヤホンを耳に当てた。
( ^ω^)「おっおっ」
とりあえず会社の周りを一周するかと門に向けて歩いた、その時だった。
122
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:00:37 ID:qJ34Y0pE0
門の真っ正面に位置した道路を、車が横断していくのが見えた。
僕の視線はその下、車が通り過ぎた後の冷たいアスファルトの上。
黒猫がいた。
腹から腸だのなんだの、てらてらとぬめった臓物をはみ出させて、僕をじっと見ていた。
イヤホンを通じて軽快なポップスと共にアーティストの美しい歌声が流れ出す。
一番気に入っていたはずのその曲が、雑音として素通りしていく。
僕は動くこともできず、ただもう生きてない猫と目を合わせていた。
風で体毛が揺れるのがいやに生々しかった。
何十秒そうしていただろう。猫の口が唐突に、カパァ、と開いた。
にゃあ。
鳴き声が聞こえた気がした。
123
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:02:02 ID:qJ34Y0pE0
偶然だ、偶然。偶然に決まってるさ。
だって常識的に考えてありえないだろうJKJKJK、死んだ猫は動かないシュレディンガーの猫は死んでいる死んだものは生き返らない。
あ、シュレディンガーは見てみるまでわからないみたいなそんなアレだっけ?もうどうでもいいや。
( ω )「はは」
笑い声にも力が出ない。あんなものを見た後だ、当然だろう。
今までの死体はフロントガラス越しだったけれど、今回は間近で見てしまった。
憑かれる憑かれない同情云々以前に、気分が悪い。まいったねこりゃ。
( ω )「つかれてるんだお、きっと」
そうだ。死んだ猫が鳴くなんて、あるわけないじゃないか。なあ、そうだろ。「にゃあ」 え?
124
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:03:24 ID:qJ34Y0pE0
( ^ω^)「死体を愛らしいと感じるなんてどこの異常者だお」
たとえば戦争映画が大好きな奴でも、実際の戦場に行ったら吐くだろ。きっとそんなもん。
人間には誰しも異常な部分があるものなのだ。
僕にとってたまたまそれが、先日感じたあの感情だったってだけだ。
( ^ω^)「だから僕はまとも!」
いや、宣言してどうする、って話なんですがね。
昼休みが終わった後の僕はひどかった。
あの毒島を凌ぐ顔色の悪さを見せ上司や同僚に心配をかけ、仕事の能率も若干落ちた。
125
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:04:56 ID:qJ34Y0pE0
( ^ω^)「社会人としてこれはいかん」
明日からは気持ちを切り替えて頑張らないと。
憑かれるなんて迷信。幽霊なんて嘘。死んだ猫は鳴かないし動かない。つまりあれは幻覚。
きっと僕は疲れているんだ。週末になったら休めるから、頑張らないと。
頑張らないと、頑張らないと?
頑張った先に、一体何があるんだろう。
そういえば僕は、何のために頑張っているんだっけ。
126
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:06:18 ID:qJ34Y0pE0
よく偉い人が「仕事はお金を手に入れるためだけのものじゃない」と言ってるのを聞く。
やりがいとか、世の為人の為になるためとか、そんな考えの基に働くことの方が尊いらしい。
でもそれは本当なんだろうか。
そういうことは、常人にはない何かを持つ才能ある人に任せておけばいいんじゃないかと思う。
僕は凡才以下だから、明日の仕事や家に入れるお金の計算のことで精一杯なのだ。
僕は何のために生きているんだろう。何のために頑張っているんだろう。
「生きるために働くのだ」と誰かが言った。それは、ほとんどの人間にとっては、逆だ。
127
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:07:19 ID:qJ34Y0pE0
( -ω-)「眠いお」
あんな死体を見たからだろうか。アンニュ〜イなことばかり頭に浮かんで眠れなかった。
今更後悔してももう遅い。僕は背広を着て、車に乗り込んだ。
アクセルを踏んでいつもの道へ。
制服を着た女子高生二人が楽しそうに歩いている横を徐行する。
いいなあ、あんな可愛い子と青春送りたかったなぁ。
振り返ってみれば学生という身分のなんと楽なことか。
当時はあんなにも規則がきついだの文句垂れてたのに。
128
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:08:30 ID:qJ34Y0pE0
車が多くなってきた。
いつも猫が死んでいる道路だ。
( ^ω^)「ん」
いつもならこの辺に横たわっている、というポイントを通り過ぎた。
道はきれいなままだ。猫どころかごみ一つ落ちてなかった。
( ^ω^)「よかった、轢かれた猫はいなかったんだね」
気分が晴れると同時に、なんだか昨日の思考が恥ずかしくなってきた。
なんだあの中二思考は。アンニュイってレベルじゃねーぞ。
やっぱり疲れていたんだと結論付けて、僕はアクセルを踏み込んだ。
129
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:09:52 ID:qJ34Y0pE0
その後は昨日に比べれば快調だが一昨日に比べたら大したことはなかった。つまり普通だった。
淡々と仕事をし、たまに雑談、昼食を食べて、休憩を挟みまた仕事。
昼休みには、昨日できなかった散歩をした。
昨日に負けないくらい清々しい天気の中、猫の死体はどこにもなかった。
ほっとすると同時に、死体なんか見かける方が珍しいのだと思い直す。
130
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:11:03 ID:qJ34Y0pE0
( ^ω^)「立て続けだったせいだお、きっと」
独り言の後に自分でうんうんと頷きながら車を飛ばす。
時刻は夜九時半、残業したせいでこんな時間になった。ちなみにサビ残だ。いとわろし。
この頃僕は疲れていた。それに重なって何度も死体なんか見たせいで、更に疲れてしまった。
だから要らん幻覚を見たり、毒島の無責任な発言に怯えたりなんかしてしまった。
( ^ω^)「だからろんりろんり〜せつなくて〜」
論理論理〜的に考えた結論がそれだ。
ちなみに僕は二十数年ロンリロンリ〜だ。いとわろえない。彼女欲しい。
131
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:12:28 ID:qJ34Y0pE0
車から降りて、鼻歌を歌いながら鍵をちゃらちゃらと鳴らした。
我が家はマンションの二階にある。
短い階段を上り、我が家のドアの前に辿り着いた。
そこに、雑巾が落ちていた。
あ、違う、これ猫だ。
僕の足元で、猫が死んでいた。
その猫は確かに、あの時目が合った猫だった。
132
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:14:09 ID:qJ34Y0pE0
黒い体毛に覆われた肉を横たえていた。お腹から内臓と血をはみ出させていた。
ぱっちりと目を開いていた。
その全てを映しているようで何も映していないうつろでからっぽできれいな目玉を見た瞬間、僕は無性に泣きたくなった。
133
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:15:57 ID:qJ34Y0pE0
( ω )「――――あ」
気付いたら僕は階段を駆け下りていた。
けたたましく響く自分の足音の合間に「にゃあ」と甘えたような声が響く。
いやだそっちには行きたくないこっちにくるなついてくるな憑いてくるな!
階段を駆け下りて飛び出した先は真っ暗な闇、を切り裂く白い光。
その眩しさを救いの光だと思った。神様とか仏様とか、そういうものが僕を助けてくれるんだと思った。
なのに僕の眼球は、憎々しいほど鮮烈に、鉄の塊が僕に向かってくるのを捉えていた。
( ゚ω )「あ、あ、まだ、僕は」
死にたくn
134
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:18:10 ID:qJ34Y0pE0
某月某日、帰宅途中の男性が死亡しているのが近隣の住民により発見された。
男性は全身を強く打ち即死、現場に残されたブレーキ痕などから轢き逃げと見られている。
辺りには男性の血と、何故か犬や猫と思われる動物の足型が大量に残されており――――。
135
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:19:08 ID:qJ34Y0pE0
(
)
i フッ
|_|
お終いです。投下怖い手汗ハンパネエ。
見てくださった方、ありがとうございました。
136
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:20:53 ID:4lR2yZvg0
怖いのはこっちだよ!!
猫たちは純粋に構って欲しかっただけかもと思うと切ねぇな……
乙乙
137
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:21:41 ID:xp7567iwO
乙乙
最後の一文が怖いなあ
地の文が小気味良くて面白くて好みだ
138
:
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/17(土) 20:28:37 ID:EjYAGugM0
>>105
52本目いただきました。
(
)
i フッ
|_|
139
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:34:11 ID:4lR2yZvg0
乙ーん
140
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 20:49:29 ID:Q.e27rJI0
乙 猫可愛いよねこ
地の文の読みやすさといい怖さといいすげーよかった
141
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:03:02 ID:31OBpAgI0
53本目行きますね。
ハインとモララーのわくわく小説講座のようです
.,、
(i,)
|_|
142
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:04:02 ID:31OBpAgI0
从 ゚∀从「やっべぇー百物語おもしれーなー。やっぱ怖い話は夏だわ」
从 ゚∀从「私もいっちょ書いてみっかなー!」
( ・∀・)「ホラー小説と聞いて飛んできました」
从 ゚∀从「おっ、モララーじゃん!またブーン系の書き方についてなんか教えてくれるのか?」
( ・∀・)「それじゃあ、今日はキャラクター次第で雰囲気は変わるって事を教えてあげよう」
从 ゚∀从「ふむふむ…はよ教えれ」
( ・∀・)「まあ、焦んなって。まずこの文章を見て欲しい」
143
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:04:46 ID:31OBpAgI0
「くそっ!なんだってこんな事に…!」
「プギャー!早く逃げるだお!」
「……みぃつけた…早く…食べたい…」
「ちくしょう!ちくしょおおおおおおおおおお!!」
「うわああああああああああ」
「いただきます」
「ああ…そんな…嘘だおね…プギャー…」
「おいブーン、後ろを振り向くな!見ちゃダメだ!」
144
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:05:35 ID:31OBpAgI0
从 ゚∀从「キャラクターなしで台詞のみだけど、もう既に怖いわ」
( ・∀・)「だろ?じゃあ次は、本来書いていたキャラクターを付け足してみよう」
145
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:06:46 ID:31OBpAgI0
(;^Д^)「くそっ!なんだってこんな事に…!」
(;^ω^)「プギャー!早く逃げるだお!」
( <●><●>)「……みぃつけた…早く…食べたい」
(;^Д^)「ちくしょう!ちくしょおおおおおおおおおお!!」
(;^Д^)「うわああああああああああ」
( <●><●>)「いただきます」
(;^ω^)「ああ…そんな…嘘だおね…プギャー…」
(;´・ω・`)「おいブーン、後ろを振り向くな!見ちゃダメだ!」
146
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:07:45 ID:31OBpAgI0
从 ゚∀从「おー!なかなかホラーだな。わかってますがなんか怪物っぽい雰囲気出てるわ」
( ・∀・)「わかってますはホラー作品向きかもね。もちろん、ギャグ作品に出演させてもギャップがあって面白いよ」
( ・∀・)「んじゃあ、わかってますを別のキャラクターに変えてみよう」
147
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:08:34 ID:31OBpAgI0
(;^Д^)「くそっ!なんだってこんな事に…!」
(;^ω^)「プギャー!早く逃げるだお!」
川'A`)「……みぃつけた…早く…食べたい」
(;^Д^)「ちくしょう!ちくしょおおおおおおおおおお!!」
(;^Д^)「うわああああああああああ」
川'∀`)「いただきます」
(;^ω^)「ああ…そんな…嘘だおね…プギャー…」
(;´・ω・`)「おいブーン、後ろを振り向くな!見ちゃダメだ!」
148
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:09:32 ID:31OBpAgI0
从 ゚∀从「ギャグじゃねーかwwwwww」
( ・∀・)「うんうん、キャラクターの雰囲気って大事だよね」
从 ゚∀从「よく分かったわ。モララーありがとーな!」
( ・∀・)「いつの間にか投下期間過ぎてました、なんて怖い事にならないようにな」
从 ゚∀从「おう!」
終わり
149
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:11:13 ID:s4ZwokiY0
乙
川'A`)←この人よく行きつけの店で見る人に似てるなぁ……
150
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:11:22 ID:31OBpAgI0
53本目 了
(
)
i フッ
|_|
深夜のテンションでホラー書いたら、どうしてこうなった。
151
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:11:36 ID:4lR2yZvg0
なんでわざわざドクールさんなんだよwwww
152
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:14:15 ID:B19XsEB.0
乙w
確かにギャグだwww
153
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:18:30 ID:6F356b5E0
そこは阿部さんがいただきますするパターンも欲しかった
154
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:34:51 ID:qSKF/Y560
誰もいないのかな?54本目いただきます。
( ´_ゝ`)見つけてほしいようです
.,、
(i,)
|_|
155
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:36:33 ID:qSKF/Y560
―――――――ぴちゃ ん。
( ´_ゝ`)「弟者みっけた」
( ´_ゝ`)「……えい」
( ´_ゝ`)「次は弟者が鬼だからな」
( ´_ゝ`)「ちゃんと数えてから探しに来いよ。ズル無しだぞ」
( ´_ゝ`)「……さーぁて。
どーこに隠れよっかなー……っと」
156
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:37:48 ID:qSKF/Y560
悩むフリをしながらも、隠れ場所はもう決まっている。居間の押入れの中だ。
普段は物でぎっしりだけど、昼間のうちに人一人入れるだけの空間を確保しておいた。
―――――弟者が見つけやすいように、ちょっとだけ襖を開けて。
( ´_ゝ`)「………、ふ」
(*´_ゝ`)「……ふっ……ふふふっ……」
ああ駄目だ。嬉しくって笑いを堪える事ができないや。
これじゃあすぐに見つかっちゃうなぁ。
157
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:39:39 ID:qSKF/Y560
楽しいな。弟者とかくれんぼするのなんて、子供の時以来だ。
こうしてまた一緒にかくれんぼできるなんて、嬉しくってたまらない。
かくれんぼだけじゃない。これでまた今まで通り、ずっとずっと、ずーっと2人で遊べるんだ。
やり方は、そういうのに詳しい友達のドクオに教えてもらって、ネットでだってちゃんと調べた。
いくつか手順はすっとばしたけど、でも大丈夫な筈。なに塩水とか。置く意味分かんない。
他にも注意書きとか色々書いてあって面倒臭かったけど、弟者が帰ってくるならなんでもいい。
これで弟者が戻ってくる。俺を探しに来てくれる筈なんだ。
弟者はもうすっかり重くなってしまったから、風呂場まで運ぶのが大変だったけど。
あと、お米も一袋使ってしまった。中の物を全部出したら結構詰め込めるものなんだな。
そうか、弟者は元々沢山食べる方だもんな。いつもご飯おかわりしてた。
今日の為にいつもより高いお米買ったからな。きっと弟者も喜んでるだろう。
弟者がお腹いっぱいなら俺、しばらくご飯食べれなくても我慢するよ。
弟者の身体に入れる為に、頑張って剥がした両手指の爪からは
包帯越しに血が赤黒く滲んで、じくじくじくじく痛むけれどそれだってへっちゃらだ。
158
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:39:42 ID:4lR2yZvg0
シチュエーションの時点で怖い……
159
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:41:01 ID:qSKF/Y560
だから早く探しに来ないかな。俺はもう隠れたぞ。
あんな事言ったけど、もう数なんて数えなくていいからさ。
早く、弟者に早くもう一度会いたい会いたい会いたい会いたい
きっと弟者ならすぐに見つけてくれる。
俺が何処へ行ったって、迷子になったっていつでも俺のこと見つけてくれるのは弟者なんだ。
いつだって、何処へ居たって俺が呼んだらすぐに来てくれる。絶対だ。
こうして今、俺が一人になっちゃって
寂しくてサビシくて死にそうで頭がオカシクなりそうだって知ったら
きっとすぐに駆けつけて来てくれる筈なんだ。俺のこと見つけてくれる筈なんだ。
そうしてまた、優しい声で名前を呼んでくれる。
筈なんだ。
160
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:42:17 ID:qSKF/Y560
…ジャリッ…
…ザラザラ…
( ´_ゝ`)「!」
―――弟者だ!
お米の零れる音と共に、重そうに体を引き摺る音が、リビングに続く廊下の方から聞こえてきた。
開いて、取り出して、米を沢山詰めた後、書いてあった手順に沿って
赤い糸で縫い合わせ、さらに幾重にも巻き付けておいたのに、既に大分零れているみたいだ。
だって、あまりきつく締めたら弟者が可哀想じゃないか。
ジャリッ…
ザラザラ…
ジャリッ… ズズッ……
161
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:43:31 ID:4lR2yZvg0
シチュエーション以前の問題だった……
162
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:43:40 ID:qSKF/Y560
ジャリッ… ザラザラ…
ジャリッ… ザラザラ…
ジャリッ… ズズッ…
ザラ… ズズッ……
ジャリッ… ザラザラ…
ズズッ…
ズッ……
.
163
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:45:01 ID:qSKF/Y560
…………
床を引き摺る重い足音と、詰められた米が軋り、零れて散らばる音が
俺の隠れている物置の前で、ぴたりと止まった。
( ´_ゝ`)(早く)
俺はここだよ。早く、早く!
――――――ス…
.
164
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:46:14 ID:qSKF/Y560
「「ァ
ア゙ に
ジャ
ミ゙い゙
ィ ヅけ
ェ た
ァ゙ あ゙゙」
」
あーあ、見つかっちゃった。
.
165
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:46:39 ID:x4I74gYk0
ひぃ
166
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:48:57 ID:qSKF/Y560
54本目 終わりです
(
)
i フッ
|_|
最後のレスすっげぇズレたけど直し方が分からないしこれはこれでいい気がするのでこのままで…
167
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:54:01 ID:31OBpAgI0
乙
兄者が怖すぎた…。
AAズレ確認ならテストスレ使うといいかもです。
168
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:55:03 ID:4lR2yZvg0
ヤンデレ兄者とか怖すぎるわ……
乙乙
169
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:57:14 ID:qSKF/Y560
すいませんやっぱりこっちに差し替えお願いします。支援と乙ありがとう!
>>164
訂正
「「ァ
あ゙ ニ゙
じゃ
み゙イ゙
ぃ ヅけ
ぇ タ
ぁ゙ ア゙゙」
」
あーあ、見つかっちゃった。
.
170
:
名も無きAAのようです
:2013/08/17(土) 23:59:42 ID:qSKF/Y560
ぎゃあズレてる!はっず!ごめんなさい!
>>164
訂正
「「ァ
あ゙ ニ゙
じゃ
み゙イ゙
ぃ ヅけ
ぇ タ
ぁ゙ ア゙゙」
」
あーあ、見つかっちゃった。
.
171
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:02:11 ID:XRPi0BpE0
乙
兄者こええー
172
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:02:14 ID:ipmOY0w6O
乙!上級者版ひとりかくれんぼか……
173
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:14:00 ID:qXAg7E2M0
乙
中の物全部出したの…か…
55本目行きます
.,、
(i,)
|_|
飲んじゃった、ようです
174
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:15:05 ID:qXAg7E2M0
比布山3合目
( ^ω^)「ドクオ!!遅いお!!早く行くお!!ジョルジュとアサピーはもうとっくに行っちゃったお!!」
('A`;)「お前…さっきまで『喉乾いたお…』ってへばってたのに…急に元気だな。だから飲み物の予備持っとけっつったのによ」
( ^ω^)「ああ!そのことなら解決したお!!」
( *^ω^)「……まさかあんなところに満杯のペットボトルのお茶があるとは僕にも思わなかったお!」
('A`)「は?」
( ^ω^)「あまりに喉が乾いてて味はわからなかったけど美味しかったお!さあ行くお!!」
175
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:16:10 ID:qXAg7E2M0
比布山5合目
_
( ゚∀゚)「早く行こうぜ!アサピー!」
(-@∀@;)「さすがに疲れたよ…てかさっきまで『オシッコシタイ』ってへばってたのにどうしたんだよ。だからあれほどトイレ行っとけって言ったのに…」
_
( ゚∀゚)「ああ!そのことなら解決したぞ!!」
_
( ゚∀゚)「あんなところにまさか空のペットボトルがあるなんてラッキーだな、俺」
(-@∀@)「は?」
_
( ゚∀゚)「いいから!早く行こうぜ!」
176
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:17:15 ID:qXAg7E2M0
(
)
i フッ
|_|
177
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:23:08 ID:Lij/sCxI0
oh......
178
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:24:33 ID:vgGNseTA0
おおう…
179
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:24:56 ID:XRPi0BpE0
oh…
180
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:26:34 ID:qkB1gD/E0
あーあ……
181
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:32:51 ID:y1d/3LOQ0
立ちションで済ませよ……
182
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:37:27 ID:95wkEXvs0
飲尿か…ホラーや…
183
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:52:25 ID:NFcPxqDw0
56本目行きます
.,、
(i,)
|_|
184
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:52:53 ID:y1d/3LOQ0
よーし、パパ寝る前に投下しちゃうぞー
.,、
(i,)
|_|
五十六本目いただきます
185
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:53:35 ID:y1d/3LOQ0
あ、ごめん。お先どうぞ
186
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:55:42 ID:NFcPxqDw0
>>185
ありがとう
187
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:56:29 ID:NFcPxqDw0
お前らに聞きたいんだが
1 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
魔王って知ってるか?
2 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:pizaboon
知らね
3 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
なにそれ?
4 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:dodokunn
kwsk
188
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:57:30 ID:NFcPxqDw0
8 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
そっか、誰も知らないか
9 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:dodokunn
初めて聞いたわ
10 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
俺も
11 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:pizaboon
で、ここで聞くってことは続きがあるんだろ?
12 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
おう、早く話せよ
189
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:58:18 ID:NFcPxqDw0
15 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
待て待て
今、まとめるから
16 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:tunntunn
焦らすなwwww
17 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:dodokunn
いいから、はよ。はよ
190
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:59:02 ID:NFcPxqDw0
21 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
ああ、わかった。
えっと、な
まず、魔王ってのは知り合いが勝手に名付けただけで、他に名前があるかもしれない
22 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
それを先に言えよww
23 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:dodokunn
じゃあ、知ってるわけ無いだろww
191
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 00:59:47 ID:NFcPxqDw0
27 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
で、その魔王なんだけど
人に憑くんだ。
28 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:tunntunn
憑いてどうすんの?
29 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
オナヌ-?
30 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:tunntunn
ばっかやろうwww
192
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:00:37 ID:NFcPxqDw0
35 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
なんていうか、その人の生気をどんどん奪っててさ
憑かれたやつは最終的に、発狂して自殺しちまう
36 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:pizaboon
ほーん。で?
37 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:dodokunn
まさか、それだけか?
38 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:
いや で、こっからは俺の知り合いの話なんだけどな
そいつ、高校ん時の友達だったやつですげえ傍若無人なんだ
人の言うこと聞かないくせに、自分の言うこと聞かないと切れて暴れまわったりして
で、そいつ、王様とか呼ばれてたわけ
193
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:01:20 ID:NFcPxqDw0
42 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
ああ、いたいたそういうのww
43 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:tunntunn
いねーだろwwそんなのww
44 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:pizaboon
それ関係あんの?
45 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:dodokunn
なかったらしてなくね?
46 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:pizaboon
それもそうか
47 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
まあ、もちろんそんなやつとは縁を持ちたくないから
卒業して、もう何年も連絡取ってないわけ
向こうも、連絡取るのはめんどくさいとかでしてこなかったんだけど
こないだ、そいつから電話があったのよ
久しぶりに会えないかって
194
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:02:16 ID:NFcPxqDw0
54 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:pizaboon
お。お?
55 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
もりあがってくるー?
56 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
魔が差したっていうのかな
ちょうど暇だったし、ああ、いいよって言っちゃったわけ
今思えば言わなきゃよかった
57 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:dodokunn
それからそれから?
195
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:02:59 ID:NFcPxqDw0
64 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
それで会ったんだけど
待ち合わせ場所行ったら
その、王様さ
ずっと下向いてぶつぶつ言ってんの
怖くて、帰ろうと思ったんだけど
向こうがこっち見つけてさ
普通に話しかけてくんの
そん時が一番怖かったかも知れない。なんで、こんな急に切り替われるんだろうって
65 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:pizaboon
そこww
66 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
いや、そういうやつけっこういねえ?
196
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:03:43 ID:NFcPxqDw0
73 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
違うんだよ、雰囲気っつうか、なんつうか……
んで、ひさしぶりーって話始めたんだけど
王様すっげえ顔してんの
顔なんか土気色で髪の毛ぼっさぼさで
目玉なんか、絶えずぎょろぎょろ動いてるし
なんかおかしいわけ
74 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
いるいるww
75 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:tunntunn
いねーよww
76 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
いや、いるだろks
77 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:tunntunn
ksとか言うなよ……
78 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
ごめん……
197
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:04:36 ID:NFcPxqDw0
86 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
おまえらwwww
で、最初は他愛無い話をしてたわけ
近況とかそういうね
まあ、ぼちぼちやってるよーとかそんな感じでさ
あれ、このまま何も無く終わる?とか思ってたら
急に肩を捕まれて、真剣な花王で王様言うわけ
87 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:dodokunn
花王www
88 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:pizaboon
真剣なwww花王wwww
198
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:05:24 ID:NFcPxqDw0
92 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
みすったww
言うまでもないけど、真剣な顔なww
それで、言うわけよ
魔王を退治してくれって
93 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:tunntunn
王様、基地外じゃね?
94 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:pizaboon
シッ、言うなよ……
199
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:06:05 ID:NFcPxqDw0
97 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
当然、俺もわけが分からないわけよ
何、魔王って?退治?って
98 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:dodokunn
そりゃ、そうだわな
99 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
詳しく話を聞いたら
その、退治しろっていったのは黒い影みたいなの
100 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcoll
影は黒いだろjk…
200
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:06:47 ID:NFcPxqDw0
105 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
いや、普通の影じゃなくて
なんか、本当に真っ黒な人型のぼんやりしたのがいるんだって
106 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:pizaboon
は?
107 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:tunntunn
お、おう……
201
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:07:38 ID:NFcPxqDw0
111 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
で、その影が絶えず憑いてきてさ
夜中に部屋の中荒らしまわったり
ずっとこっち見つめてきたりして
精神的にすごい追い詰められるんだって
それをどうにかしろってことだったんだけど
112 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:dodokkun
心療内科の出番じゃね
113 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
まさかとは思いますが、その「影」とは、王様の想像上の存在にすぎないのではないでしょうか。
もしそうだとすれば、王様が統合失調症であることにほぼ間違いないと思います。
114 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:tunntunn
やめれwwww
202
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:08:37 ID:NFcPxqDw0
127 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
やっぱ、そう思うよな
俺もそう思ったけど
この板の住人だから少しは信じてみたんだ
で、ふんふん頷いて適当に聞いてるふりしてたのよ
それで1時間くらい話したかな
急に王様が鏡を取り出して、俺に見せてきたんだ
128 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:dodokun
え、なに、新展開?
129 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
急展開クル━━━━(゚∀゚)━━━━??
203
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:10:06 ID:LVKCabws0
急展開クル━━━━(゚∀゚)━━━━??
204
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:10:12 ID:NFcPxqDw0
134 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
ほら、見えるだろ?って
俺、見えるわけ無いって思ってたんだ
だって、そんなのいるわけ無いじゃん
いないじゃん
138 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
でも、でもさ
いたんだ
黒い影が
鏡越しに、こっち指差してるの、笑ってるの
おかしくなったと思った
俺が 俺の目が
146 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
そしたらさ、王様が言うわけ
見えたか?って笑うわけ
頷くしか出来なかった
だって、ほんとに。
信じたくないけど、そこに確かにいたから
205
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:11:45 ID:NFcPxqDw0
146 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
そしたらさ、王様が言うわけ
見えたか?って笑うわけ
頷くしか出来なかった
だって、ほんとに。
信じたくないけど、そこに確かにいたから
153 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
でさ、王様さ
これでお前に移ったから
俺はもう行くわとか言って帰ろうとすんの
半泣きで止めたよ
なにしてくれんだ
どうすりゃいいんだって
206
:
>>205訂正
:2013/08/18(日) 01:13:26 ID:NFcPxqDw0
153 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
でさ、王様さ
これでお前に移ったから
俺はもう行くわとか言って帰ろうとすんの
半泣きで止めたよ
なにしてくれんだ
どうすりゃいいんだって
167 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
そしたら、王様
人に話せ
信じさせろ
そうすれば移る。って
207
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:14:08 ID:NFcPxqDw0
172 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:jorujuru
だから、お前らに話した
誰か一人でも信じてくれればって
俺はもうやだ
怖いやだ
173 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:collcool
え?
174 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:pizaboon
オチは?
175 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:tunntunn
これだけ?
176 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:dodokunn
うわー、つまんね
177 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:XXXXXXXX
>>1
はよ、続きはよ
178 :恐怖奇怪な名無しさん :20XX/0X/XX(X) XX:XX:XX ID:stopthre
スレストップ!
このスレッドは怪奇事件に巻き込まれました、もう書き込めません。
208
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:14:49 ID:NFcPxqDw0
('A`)「は?」
('A`)「え、え?こんだけ?」
('A`)「時間無駄にしたな……」
('A`)「ったくよお」
('A`)「まあ、いても面白いかもしんないけど」
('A`)「歯磨いて寝るかね」
('A`)「歯ブラシ歯ブラシっと……」 (<●><●> )
(;'A`)「……え?」 (<●><●> )
オシマイ
209
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:15:32 ID:NFcPxqDw0
56本目 終わりです
(
)
i フッ
|_|
先を譲っていただきありがとうございましたー
210
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:16:44 ID:LVKCabws0
おつ!
掲示板のリアルさいいねー
211
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:17:06 ID:RA7LY6Kw0
乙
うわぁ、うわあああ!!
212
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:18:28 ID:y1d/3LOQ0
信じちゃったのねドックン……掲示板のIDにちょっと吹いた
乙乙
.,、
(i,)
|_|
では、五十八本目いただきます
213
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:19:33 ID:y1d/3LOQ0
間違えた五十七本目だった
改めて
.,、
(i,)
|_|
214
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:20:45 ID:y1d/3LOQ0
川 ゚ -゚)一番怖いのお姉ちゃん、のようです(・∀・ )
.
215
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:22:18 ID:y1d/3LOQ0
ーーー
ーー
ー
川 ゚ -゚)「おい、モラ。今ヒマか?」
( ・∀・)「ヒマだけど。何?姉ちゃん」
川 ゚ -゚)「ヒマなら今すぐこれを踏め」ポイ
( ・∀・)「……何その封筒?」
川 ゚ -゚)「詳しい説明は後だ。とにかく踏め、あらんかぎり力一杯踏め」
( ・∀・)「はぁ……こんな感じ?」ギュム
川 ゚ -゚)「まだまだ。もっとこう力をこめて足を降り下ろして、こう!」ダムッ
( ・∀・)「んなことしてたら畳傷むよ?」
川 ゚ -゚)「畳なんぞ張り替えれば済む。やらなきゃお前の顔面を踏むぞ」
(;・∀・)「強引だなぁ……分かったよ」ダンッダンッ
川 ゚ -゚)「その調子だ。私も加勢しよう」ダンッダンッダンッ
.
216
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:24:01 ID:y1d/3LOQ0
五分後……
(;・∀・)「はぁー、はぁー……」ゼェゼェ
川 ゚ -゚)「うむ、ご苦労。愚弟にしてはなかなかいいステップだったぞ」
(;・∀・)「全く、姉ちゃんの強引さには言葉もないよ……で?この封筒は何なの?」
川 ゚ -゚)「あぁ、これか?多分呪いの封筒だ」
( ・∀・)「……え?」
川 ゚ -゚)「近頃、私の体調が不自然なほどに崩れていたのは知ってるな?」
( ・∀・)「あー、そういやなんか頭痛とか悪寒がすごいって言ってたね」
川 ゚ -゚)「医者にもかかってみたが原因が分からん。夏風邪だろうとしか診断されなかった」
川 ゚ -゚)「不信を感じて会社の机を漁ってみたら、引き出し裏の分かりにくい所に、その封筒が貼りつけてあったんだ」
( ・∀・)「マジで?よくそんなもん見つけたね……でもなんで呪いの封筒?」
川 ゚ -゚)「その中身えげつないぞ。ありとあらゆる毒虫の死骸と人間の髪の毛がわさわさ入ってる」
(;・∀・)「げえっ!?んなもんヒトに踏ませんなよ!!」
川 ゚ -゚)「中身を見る限り素人の仕事くさいが、一応呪物としての形にはなってたみたいだな」
( ・∀・)「むしろ姉ちゃんがなんでそんなに呪物について詳しいのか知りたいんだけど」
川 ゚ -゚)「伊達に霊感オカルトマニアを自称してはいないさ。それくらい分かる」
.
217
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:25:36 ID:y1d/3LOQ0
( ・∀・)「けどさ、なんでそんな物が姉ちゃんの机に?」
川 ゚ -゚)「大方誰かが、私に嫉妬してやらかしたんだろう。犯人の目星もだいたいついてる」
川 ゚ -゚)「本人の目の前に突き返してやっても良かったが、こうしてやった方がダメージもデカかろうと思ってな」
( ・∀・)「……あの、ちなみに聞くけど、これ呪いかけた方にはどんなリターンが返ってくるの?」
川 ゚ -゚)「さぁな。ただ、呪いの反動は倍返しと相場が決まってるから、相当酷いことにはなるんじゃないか?」
(;・∀・)「ひでぇ……」
川 ゚ -゚)「自業自得だろう。さて、心なしか気分も良くなってきたし、今日はぐっすり眠れそうだ」スタスタ
(;・∀・)「うぉい!!封筒置いてくなバカ!!」
結論その1:どんな幽霊や妖怪より、姉ちゃんの方がおっかない。
.
218
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:27:04 ID:y1d/3LOQ0
川 ゚ -゚)「あ、そうだ。今夜はなるべく早く寝ることをオススメしておくぞ」
( ・∀・)「なんで?」
川 ゚ -゚)「もしかしたら私じゃなく、お前に呪いのしっぺ返しが来るかもな、と思って」
(;・∀・)「嘘っ!?」
川 ゚ -゚)「まぁ致し方あるまい、踏んだの主にお前だし」
(;・∀・)「踏ませたのは姉ちゃんだよ!!」
川 ゚ -゚)「ははは」
(;・∀・)「こいつ目が笑ってねぇ!俺を人身御供にする気だ!」
川 ゚ -゚)「そんなバカなことは考えていなゴニョゴニョ……」
(;・∀・)「語尾を濁すなああああああああああ!!!!」
219
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:28:40 ID:y1d/3LOQ0
川 ゚ -゚)「全く、しょうがない愚弟だな。お守り貸してやるから、それで一晩我慢しろ」
(;・∀・)「ちゃんと効くヤツなんだよね……?」
川 ゚ -゚)「おうとも。効果の程は折り紙つきよ。今持ってくるから待ってろ」スタスタ
( ・∀・)「本当に大丈夫かよ……」
川 ゚ -゚)「待たせたな!」ジャンッ
(;・∀・)「早っ!!帰ってくるの早っ!!」
川 ゚ -゚)「三十レスしか猶予はないんだ、無駄に凝った話になんかしてられるか」
(;・∀・)「何の話だよ……もういいから、早くお守りちょうだいよ」
川 ゚ -゚)「うむ、そうだな。ほらよ」
川 ゚ -゚)っ■←(※不適切な表現があるためモザイク処理してあります)
( ・∀・)
.
220
:
名も無きAAのようです
:2013/08/18(日) 01:30:22 ID:y1d/3LOQ0
( ・∀・)「姉ちゃん」
川 ゚ -゚)「なんだ?」
( ・∀・)「俺の見間違いじゃなければ、それオナニーとかに使うバイブレーターにしか見えないんだけど」
川 ゚ -゚)「見間違いじゃないぞ。確かにこれは間違いなくバイブ、張り型、ディルドーだ」
( ・∀・)「……お守りは?」
川 ゚ -゚)「だから、これ」
( ・∀・)「なるほど、ふざけんなよ」
川 ゚ -゚)「ふざけてなどいない。これは立派なお守りだ」
(;・∀・)「どこがだよ!なんでバイブがお守りになるんだよ!?」
川 ゚ -゚)「知らんのか?男性器は俗に陽根と呼ばれ、陽の属性を持っているんだ」
川 ゚ -゚)「幽霊や低俗霊の類は陰の属性、つまり真逆だ。だからバイブは格好のお守りになるんだ」
(;・∀・)「納得できるか!!」
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