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('A`)百物語、のようです
485
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:14:57 ID:4Pykjo5k0
自殺の名所に、変死事件。
事実って言うのは作り話よりも怖いもんだと思いながら、汗を拭う。
「自殺の名所なんかにうかつに近づくな」――自然と口から出たあの言葉は、案外間違っていなかったのかもしれない。
川 )「あれは感染症だろう? 一時期は、なにかと騒ぎになったが」
( ゚д゚ )「数年前の話だな」
( )「クーは夢がないねぇ。
きっちゃん先輩とか、旭とかこういう話大好きだよ」
( )「ニュースに白い服の人いっぱい出てたやつかお? あれ、こわかったおね〜」
ショボンたちの話は続いている。
キリン星人が本当にいたら、こんな感じで話題になったんだろうなと、ふと思った。
.
486
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:15:52 ID:4Pykjo5k0
-----------------------------------
東某市の佐久車緑地、建逃平和公園、没根多倉庫――。
自殺の名所の名前をいくつか上げて、ショボンたちの話は止まった。
('A`)「……蝋燭、5本くらい消してもいいんじゃね?」
( )「ほら、話したのはドクオだけだし」
川 )「その後、ショボンがひたすら語り倒していたがな」
( )「消すロウソクは1本だからな!」
ショボンの話はひたすらに豊富だった。
このあたりにこんなに自殺スポットがあるなんて知識、正直欲しくなった。
ついでにいうなら、その全部がいわくつきなんて話も知りたくなかった。
というか、いわくがありすぎて、本当にキリン星人っているんじゃねえか?
……なんて、一瞬思いかけた。
だが、今作ったばかりの宇宙人が存在するはずなんてないので、即座に脳内で却下する。
487
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:16:55 ID:4Pykjo5k0
とはいえ全部が全部、適当だった俺の話も、「自殺の名所なんかにうかつに近づくな」の一点だけは本当にあっていたらしい。
それがいいことなのか、悪いことなのかは分からない。
ただ自殺の名所にだけは今後絶対に行かないと、心に決めた。
( )「僕、平和公園にもう行けないお……キリン星人が出るお」
ξ )ξ「……うぅ。キリン星人はもうやめて……」
( ゚д゚ )「大丈夫か?」
ξ )ξ「なんとか……」
まだ話している声は聞こえるが、このあたりで俺の番もようやく終了というとこだろう。
キリン星人の名前がまだ聞こえるのが、なんとなく嬉しい。苦労したかいがあるってもんだ。
……そう思いながら、俺は畳に手をつく。
ザラリとした感触を感じながら、腰を上げて立ち上がる。
('A`)「蝋燭消してくる。とりあえず、1本で」
( )「あったりまえだろ!」
( )「いってらっしゃいだお〜!」
488
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:17:47 ID:4Pykjo5k0
部屋を軽く見回す。
蝋燭は二間先。開けっ放しにしてある襖の向こうだ。
(;'A`)「よっ、と」
少しだけ明るい方向を目指し、おそるおそる足元を探る。
かろうじてぼんやりと見える形を避けつつ、なんとか転ばないように進む。
近くに何かがあるはずなのに、よく見えないというのは、怖いもんだと改めて思う。
1歩、2歩と進んで、腕を伸ばして襖を探る。
何度も通ったはずなのに歩きにくいのは、きっと最初よりも暗くなっているせいだろう。
川 )「やっぱり寄生虫か……」
( ゚д゚ )「土地の穢れ、呪いのあたりも近いと思うが」
( )「僕はやっぱり、エイリアンを推したいなぁ」
クーたちの声を背に、襖を越えて次の部屋へと入る。
……あの話は、俺の話の続きだったんだろうか。
気にはなるが、これまで蝋燭を消しに行く途中で戻って来たやつはいない。
というか、やったら間違いなく弱虫認定される。いくらなんでもそれはゴメンだ。
後ろ髪を引かれる思いをぐっとこらえて、俺は足を進める。
489
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:19:18 ID:4Pykjo5k0
-----------------------------------
隣の和室は、四方を襖で区切られただだっ広い部屋だった。
そこには、家具どころか荷物1つ置いていない。
ついさっき入ってきた側の襖と、蝋燭が並べてある部屋へと続く襖だけが開け放たれている。
('A`)「……」
俺達がいた場所よりも、少しだけ明るい部屋。
そこには、当たり前だが誰も――いや、
いいや、――
.
490
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:20:30 ID:4Pykjo5k0
(=゚д゚)
そこに、動く気配があった。
蝋燭のある奥の部屋からぬっと現れた影は、俺よりも遥かに小さい。
というか、小さすぎた。人というよりは、もっと小さい。
(=゚д゚)
(;'A`)「ぬこ?!」
なぁお゙ぉう、と鳴く声が響く。
猫だ。たしかに、猫がいる。
模様まではわからないが、結構大きな猫のような気がする。
ミルナの爺さんの、猫なんだろうか?
.
491
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:22:02 ID:4Pykjo5k0
(=゚д゚)
その猫は俺の方へと寄ってくると、口から何か落とした。
何かを咥えていたのだろう。
プレゼントかなにかのつもりか? そう思って、視線を足元へ落とし――
(;゚A゚)「な、なぁぁっ!?」
――声を上げていた。
全力で叫んだつもりだったけど、出たのは間抜けな声だった。
ろくに言葉が出てこない。体は動かなくて、ただ馬鹿みたいにそれを見つめるだけ。
.
492
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:22:50 ID:4Pykjo5k0
(;゚A゚)「な、な、なん」
視線の先にあるのは、毛玉みたいな何かだった。
和室に転がっているにはあまりにも不自然なそれは、ピクリとも動かない。
黒くって、猫よりももっと小さくて――ヒモのようなもののついたそれは、なにかの生き物。
その、死体。らしき、もの。
.
493
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:24:21 ID:4Pykjo5k0
(;゚A゚)「しんで、る?」
たぶん、それはネズミなんだろう。
見慣れない毛玉のようにしか見えない、生き物だったもの。
猫よりも小さなその体が、頭の部分が不自然な角度で曲がっている。
曲がっている。いや、曲がっているというよりは――、首が、のびて、いるような。
(;゚A゚)「……あ」
同じだ。
あの宇宙人と同じだ。
ひとに取り付く宇宙人。俺が作った、キリン星人。
.
494
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:25:08 ID:4Pykjo5k0
キリン星人にとりつかれた、犠牲者の死体。
首の伸びたその死体に触れたものは、キリン星人に体をのっとられる。
だったら、あのネズミに触ったら俺も。キリン星人に乗っ取られる?
.
495
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:26:13 ID:4Pykjo5k0
(;゚A゚)「……ちがう」
大丈夫。大丈夫のはず、だ。
これが本当にキリン星人の仕業だとしても、動物に取りついているだけなら何の害もないはずだ。
その死体を食うなんて、馬鹿なことをしない限りは。
(;'A`)彡「大丈夫。こいつはただのネズミ。なんともない」
頭をおもいっきり、振る。
混乱しかけた頭は、その動きで少しだけ冷静さを取り戻す。
496
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:27:44 ID:4Pykjo5k0
俺は馬鹿か。
キリン星人なんてものいるはずがない。そんなの、話をでっち上げた俺が一番わかってるだろう。
それが実現するなんて――、
.
497
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:28:54 ID:4Pykjo5k0
生暖かい感触。
.
498
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:29:36 ID:4Pykjo5k0
生暖かい何かの感触が、俺の思考を完全に止めた。
それが、もう一度――。
(;゚A゚)「ひっ」
はっきりとした感触。
暖かい何かが確かに動いて――、
.
499
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:30:38 ID:4Pykjo5k0
――なぁお゙ぉう。
.
500
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:32:01 ID:4Pykjo5k0
弾かれたように、足元を見る。
俺の足。
ちょうど何かが当たって、動いたそのあたり――。
(=゚д゚)
(; A )
そこにはあの猫がいた。
ああ、そうだ。この部屋には猫がいた。そんなことも頭から消えていた。
(=゚д゚)
生暖かい体が、足に擦り付けられている。
褒めろというのか。それとも「どうだ。驚いたか」とでも言うように、金の目がこちらを見上げている。
.
501
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:33:17 ID:4Pykjo5k0
猫だ。なんてことはない、ただの猫。
宇宙人がとりついているわけでもない、ごく普通の。普通のはずの猫。
(;゚A゚)
(=゚д゚)
その体を振り払いたいのに、俺の体は指の一本も動かせない。
なぁお゙ぉう、とまた猫が鳴く。
俺は猫と、ネズミの姿を見下ろして――、
.
502
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:35:06 ID:4Pykjo5k0
( ゚д゚ )「ラギ。駄目だろう」
.
503
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:36:23 ID:4Pykjo5k0
静かな声がして、俺はようやく動きを取り戻した。
( ゚д゚ )「驚かせた」
(;'A`)「みる、な? なんで、」
和室の中に、見慣れた姿が立っている。
ほとんど表情の変わらない顔に、暗闇の中でも妙に目立つ白い肌。
――隣の部屋に居るはずのミルナが、いつの間にかそこに立っていた。
( ゚д゚ )「声が聞こえた」
(;'A`)「それで、か」
俺が毛玉に気を取られている間に、ミルナは隣の部屋から飛び出してきたのだろう。
考えてみれば、ここはミルナの爺さんの家だ。
ミルナが真っ先に動くのは、全然おかしなことじゃない。
504
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:38:08 ID:4Pykjo5k0
( ゚д゚ )「すまなかったな。ラギはいつもこうなんだ」
('A`)「ラギって、」
( ゚д゚ )「こいつだ」
(=゚д゚)
( ゚д゚ )「獲物を取るたびに、ラギは見せに来るんだ」
白いミルナの手が猫を抱き上げ、そのついでのようにあのネズミのような毛玉を拾う。
そうするのが当然というような、仕草だった。
死体なのかもしれないのに、ためらう様子すらなかった。
――宿主の死体に接触したモノに、キリン星人は取り付く。
.
505
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:39:10 ID:4Pykjo5k0
さっきまで話していた宇宙人の姿が一瞬、浮かぶ。
それから、首の伸びたネズミと、猫を抱えたミルナが重なる。
あのネズミが、キリン星人に取り憑かれていたとしたら。
宇宙人は、あの猫にいるのだろうか。
それとも、素手で死体を触った……ミルナに?
違う。動物に取りついている宇宙人は無害だって、さっきも考えたはずだ。
たしか、その死体を食ったりしないかぎりは大丈夫。
ミルナは猫や蛇なんかじゃない。まっとうな人間なんだから、そのへんで死んでるネズミなんか食わない。
だから、大丈夫。
いや、……本当に?
('A`)(馬鹿馬鹿しい)
506
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:40:34 ID:4Pykjo5k0
あんなのは、俺が作った作り話だ。
キリン星人なんてものは、この世のどこにも存在しない。
そう頭では何度も否定しているのに、気づけば頭の片隅にはキリン星人のことが浮かんでいる。
もう忘れろ。
俺の順番は終わったんだから、今度こそ完全に忘れてしまえ。
俺には関係ない。
キリン星人も。東某の佐久車緑地も、建逃平和公園も、没根多倉庫も。
首吊りの木も、死が連続する土地も。
あの首が伸びたように見えたネズミだって、全部俺とは関係ない。
.
507
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:41:53 ID:4Pykjo5k0
( ゚д゚ )「片付けてから戻る。
悪いが、死骸の件はしばらく内密にしてほしい」
その声で、我に返った。
ミルナを意識から消すくらいに、俺は考え込んでいたらしい。
( ゚д゚ )「ドクオ?」
ミルナは今、死骸と言った。
死骸ということは、やっぱりさっきのネズミは死んでいたらしい。
それなのに、ミルナは顔色一つ変えもしないで、死体を握り続けている。……それを黙っていろと言うのだろうか。
宇宙人の存在を隠蔽。
一瞬浮かんだ言葉を、俺は即座に否定する。
('A`)「……あ、ああ」
508
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:43:42 ID:4Pykjo5k0
そうだ。考えてみれば、変な話じゃない。
百物語中に本当の死体なんて、宇宙人云々を差し引いても、洒落にならない。
猫がいるだけでも驚いたのに、そこにネズミの死体まであったなんて言ったら、この部屋を通るのも嫌になるだろう。
最悪ツンなんかは、百物語を中止にするなんて言い出してもおかしくない。
('A`)「わかった」
これまで散々、怖い話をしてきた。
人が死ぬ話はいくつもあった。
それでも、本物の死を見たのは、これがはじめてということに気づく。
作り話じゃない、本物の死。
その事実に、背筋がぞくりとする。
それが、ただのネズミであったとしても、ミルナのようにその死体に触れたくはなかった。
( ゚д゚ )「すまないな」
ミルナの表情は変わらない。
生きている猫と、死んだネズミを抱いて、その姿はいつも以上に普通だった。
そう。いつものミルナだ。
509
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:45:04 ID:4Pykjo5k0
いつものミルナのはずなのに、その瞳だけが猫の目のように光っている。
( ゚д゚ )
ゆっくりまばたきをして、目をこする。
止まりそうになる息で、無理矢理呼吸をする。
一回、二回。目を閉じて、息を吸って吐く。
( ゚д゚ )「ドクオは先に行ってくれ」
……もう一度見直したミルナの瞳は、もう光ってはいなかった。
なにもない。いつもと変わらない。
いつか見たような気がする、金に光る瞳も、白い鱗も――どこにもありはしない。
510
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:45:49 ID:4Pykjo5k0
(;゚A゚)「……あ、ああ」
死体を見て、混乱していたんだろう。
やっとそれだけ口にすると、足を動かしはじめた。
気のせいだ。気のせいに違いない。
そう言い聞かせたのに、ミルナの顔をもう一度みる勇気はない。
(;'A`)「……」
心臓の音が止まらない。
クーやツンのやつ。よくこんなとこを歩いたよな。なんて、どうでもいいことを考えて、なんとか気をそらす。
.
511
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:46:58 ID:4Pykjo5k0
-----------------------------------
そして、蝋燭はそこにあった。
部屋は、これまで通ったどの部屋よりも明るかった。
ゆらゆらと揺れる、橙色の列が火鉢の中に並んでいる。
かぎなれない匂いは、遠くにある婆ちゃんの家を思い出す。
('A`)「1本、消せばいいんだよな」
ぽつんと、一つ離れて残っている蝋燭を手に取る。
敷かれた灰色の粉に模様が残って、蝋燭はあっさりと持ち上がる。
.
512
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:47:47 ID:4Pykjo5k0
ゆらゆらと揺れる火に、青白い蝋燭。
下の方を持っているはずなのに、手が焼かれているように熱い。
ジジジ、と聞こえないはずの音が聞こえた気がする。
少し強く吹けば、火は歪み消える。
焦げたような。だけど、それとは少し違うような匂いが強くする。
('A`)「これで終わり、と」
役目を終えた蝋燭を、火鉢の中に放り込む。
ゆらめく蝋燭はたくさん残っている。
火の消えているもの、倒れているものもあったが、全体に比べればそう多くない。
百話はまだ遠い。
この蝋燭が全部消えるまでに、どれだけの時間がかかるんだろう。
.
513
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:49:12 ID:4Pykjo5k0
百物語をした。
蛇の話だった。たわいのないおまじないの話だった。
廃村へ行く話もあったし、たんなる偶然の話も、どこかわからない国の馬の話もあった。
蝋燭が、ゆらゆらゆれる。
暗い部屋の中で蝋燭だけが揺れる光景は、異世界のようだ。
テレビでも見たことのない、風景。
ここは……どこなんだろう。
ミルナの爺様の家なのは、わかっている。
そう。だけど、思ってしまうのだ。
――この家はおかしいんじゃないか。
さっきのネズミも、誰のものかわからないカップも、泣きたくなるほど悲しい誰かの声も、ミルナの肌に見えたウロコも。
全部、ビビりまくっている俺の気のせいじゃないとしたら……。
この暗闇の中にいるのは、誰なんだろう?
.
514
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:50:00 ID:4Pykjo5k0
蝋燭の部屋を抜け、猫とネズミがいた部屋を抜け、暗闇の中へと進む――。
闇が、一番深い部屋。
俺達がずっといる、百物語の会場。
( )「ドクオ」
暗闇の中から、待っていたとでもいうように声が上がる。
ツンやクーじゃない。
ブーンじゃない。たぶん、ショボンでもない。
( )
川 )
( )
ξ )ξ
暗い部屋の中には、誰がいるのかわからない。
相手が男なのか、女なのか。知っている相手なのか、知らない相手なのか。
ここにいるのは何人なんだろう。そもそも、ここにいるのは――
.
515
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:51:36 ID:4Pykjo5k0
( )「続きをはじめよう」
(;'A`)「……」
( )「嫌だなんて言わないよな。
だって、ドクオは怖い話が大好きなんだから」
蝋燭はまだ大量に残っていた。
百物語は半分も超えていないし、きっとこれからも続く。
夜明けはきっと、まだ遠い。
ξ )ξ「早く入ってきなさいよ」
( )「おつかれさまだおー」
川 )「ミルナはまだなのか?」
( )「どうする、続きはじめちゃう?」
.
516
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:52:41 ID:4Pykjo5k0
足を進めれば、進めるほど灯りは遠ざかっていく。
元の位置だと思うところに腰を下ろせば、相手のシルエットくらいしかわかるものがない。
そんななかで、声が聞こえる。
( )「さあ、続きを始めようか――」
じぃじぃと、夜の虫の声が響く。
目の前の誰かの笑う顔が、見えたような気がした。
.
517
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:53:29 ID:4Pykjo5k0
('A`)百物語、のようです
宇宙人あらわる! 了
(
)
i フッ
|_|
.
518
:
名も無きAAのようです
:2017/09/23(土) 23:57:21 ID:qtG6GbmA0
乙 待ってたぞ
相変わらず怖い
519
:
名も無きAAのようです
:2017/09/24(日) 00:24:20 ID:ZnUlYM0o0
おつお
内側から侵されるってぞくぞくくるよね
520
:
名も無きAAのようです
:2017/09/24(日) 00:24:23 ID:VGmiAEbc0
話もさることながら、この環境自体怖いよな…今更気付いてドクオと一緒にgkbr
今年もおつ
521
:
名も無きAAのようです
:2017/09/24(日) 00:38:08 ID:HLc7xuJ60
乙 楽しみにしてた
今回もおもしろかった
522
:
名も無きAAのようです
:2017/09/24(日) 02:31:29 ID:CL/iQY3I0
おつ
さて、夜明けがくる日は、百物語の蝋燭をすべて消す日はいつになるんだろうか
つづきを期待しながら最終話がちゃんと来るのを待つぜい
523
:
名も無きAAのようです
:2017/09/24(日) 11:02:03 ID:KP8ji4xk0
おつおつ
ギャグで油断させてからのフルスイングやめてもらえませんかね
524
:
名も無きAAのようです
:2017/09/24(日) 12:03:22 ID:TunmHqTk0
おつ!!!!
信じて待ってた!!
宇宙人なんてどうするのかと思ったら……
すごく良かった!!
蛇はどこで出るんだろうか
525
:
名も無きAAのようです
:2017/09/24(日) 12:32:34 ID:PLpGmfvs0
蛇の話はこれだな
http://iroirotunpeni.blog11.fc2.com/blog-entry-655.html
('A`)百物語、のようです 蛇の話
526
:
名も無きAAのようです
:2017/09/24(日) 21:12:49 ID:HdH.YXxE0
最終話見届けたいが、ずっとこの周期に密度だと仙人にならないと無理そう
527
:
名も無きAAのようです
:2017/09/25(月) 15:14:25 ID:MIEUGMsU0
もし百物語すべて話すならば1度に複数話を投下するしかないな……
528
:
名も無きAAのようです
:2017/09/27(水) 02:20:52 ID:fY0BfzJA0
>>525
ありがたや
早速読んでくる!
529
:
名も無きAAのようです
:2018/08/05(日) 01:43:20 ID:nzc6pSfw0
一年に一話なんだからもっと推敲しなよ…ひどすぎ
530
:
名も無きAAのようです
:2018/08/05(日) 13:20:12 ID:WFnAw5hU0
そろそろ百物語の季節 毎年楽しみにしてます
531
:
名も無きAAのようです
:2018/08/06(月) 09:20:52 ID:HuA8KXV20
酉なしですが報告
今年は時間がとれないため、延期or中止となります
楽しみにされてた方ごめんなさい
532
:
名も無きAAのようです
:2018/08/07(火) 06:54:35 ID:Bm5urXeo0
大丈夫さ、来年がある
533
:
名も無きAAのようです
:2018/08/22(水) 14:40:35 ID:C.Yt/qQI0
怪談夜話と同じぐらい新作を切望してる
来年楽しみにしてるよ!
534
:
名も無きAAのようです
:2019/07/24(水) 14:44:58 ID:/XZxB63c0
今年は来るのだろうか
535
:
名も無きAAのようです
:2019/08/12(月) 01:24:05 ID:s3gfhEJo0
お盆になりましたなぁ
536
:
名も無きAAのようです
:2019/08/24(土) 21:04:31 ID:BQr.Qnfg0
酉なしですいません
時間がとれないので今年も投下はありません
投下をするときはファイナル板の予告スレに書き込みをするので、そのときはよろしくお願いします
537
:
名も無きAAのようです
:2019/08/25(日) 01:43:13 ID:vnuvBoSA0
生存報告ありがとう
なに、ブーン系民にとって1年なんてあっという間だ
538
:
名も無きAAのようです
:2020/11/24(火) 02:24:54 ID:nNIoolY20
他所でも冬百物語が始まったようですね
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