('A`)不死身探偵ドクロックのようです - 1367589014

1：名も無きAAのようです：2013/05/03(金) 22:50:14 ID:UHZJmjKI0: ひゃああああああああああああ！！！

お題
キングダム
鋏

縛り
読む時の推奨BGMを決める
主人公は人外
投下中常に下半身を臨戦態勢
2：名も無きAAのようです：2013/05/03(金) 22:50:59 ID:UHZJmjKI0: この街は特殊だ

そこで生活するだけで、住人はある程度の幸せを手にすることが出来る

快適な住宅、おいしい食事、恵まれた環境の職場、やさしい隣人

だが、それを手にし続ける為にはある程度の『リスク』を覚悟せねばならない

そのリスクは、日常と隣りあわせなのだ

例えば…
3：名も無きAAのようです：2013/05/03(金) 22:52:31 ID:UHZJmjKI0: 『ＶＩＰ町歓楽街午後９時』

('、`;川「ああ…もうこんな時間！早くおうちに帰らなくっちゃあ」

「なんだって!?まだこんな時間じゃあないか！どこか行こうぜ」

('、`;川「でもあたし怖いわ…あの…ニュースの…『あいつ』が…」

「ニュースの『あいつ』…『あいつ』って誰だい？」

('、`;川「切り裂き『ジャック』よォ！知らないのォ！！鋭い鋏で女性ばかり狙うって話よォ！内臓を壁の額ぶちにぶら下げてあったて話を聞いたわ！おお！恐ろしいッ！」

「恐ろしいッ！？恐ろしいだって？バカ言うんじゃあないよ！だって君はさっきから……」

「『そいつと話してるんだぜ』」

「この夜遅くまで遊んでる堕落した女がァーッ！！」

.
4：名も無きAAのようです：2013/05/03(金) 22:54:11 ID:UHZJmjKI0: 『彼女』のように

いつ不運が襲い掛かってもおかしくは無い

緩やかに続く幸運と、不意に襲い来る絶望が共存するこの街はいつしか

『ジェットコースター・シティ』と呼ばれるようになった

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5：名も無きAAのようです：2013/05/03(金) 22:56:04 ID:UHZJmjKI0: 『('A`)不死身探偵ドクロック』のようです

.
6：名も無きAAのようです：2013/05/03(金) 22:57:44 ID:UHZJmjKI0: 大抵の人々は、朝のニュースを見て始まる

('A`)「キングｄ…また切り裂きジャックか…」

('A`)『欝田ドクオ』
職業:探偵
異名:キングダム・ジャンキー
異名2:不死身探偵ドクロック

(´･ω･`)「おい今キングダムって言いそうになったよな」

(´･ω･`)『白帆ショボン』
職業:探偵助手
異名:アイアンマン3観に行きたいマン
異名2:ラストスタンドも観に行きたいマン

ＶＩＰ町の朝も例外ではない
ただ、爽やかな気分を迎えられるかは別であった
テレビではどの局でも昨夜の『VIP町連続切り裂きジャック事件』のニュースで持ちきりであった

テレビ『被害者は全員が女性で、死因も全て一致していることから、同一の…』

(´･ω･`)「これで五人目かぁ…全くこの街はどこか狂ってるねぇ」

('A`)「あーやだやだこんな物騒な世の中、キングダム読みたい」

(´･ω･`)「もう本音隠す気ねえだろお前…仮にも探偵やってんだからさぁ…」

(´･ω･`)「こういった事件にどんどん首突っ込んで行こうよ」

欝田ドクオが経営する探偵事務所は、ここ暫く閑古鳥が鳴いている状態だ
経営状態が悪いというわけではないが、経営者本人が事件に全く関心を持たないのが問題である
7：名も無きAAのようです：2013/05/03(金) 22:58:39 ID:UHZJmjKI0: ('A`)「だってだって、ロハで働きたくないんだもん…お金あるからだらだらキングダム読んで生きていたいんだもん」

(´･ω･`)「生きるって…お前にとって生きるって何？」

('A`)「マンガ読んでアニメ観ること」

(´･ω･`)「ハリの無い人生だな…たまには営業活動とかさあ…」

(#'A`)「うるせえ！！ケツに鰻ぶち込んでやろうか！！！！」

(´･ω･`)「それで病院行った人もいるんだからさぁ…」

(#'A`)「だが勘違いするなよ！！一番かわいそうなのはケツに挿入られる鰻だ！！」

(#'A`)「鰻がかわいそうなら今すぐコーヒーを淹れることだな！！！」

(´･ω･`)「はいはい」
8：名も無きAAのようです：2013/05/03(金) 22:59:28 ID:UHZJmjKI0: と、そこに

|ドア｜＜ﾄﾞﾄﾞﾝﾄﾞﾄﾞﾝﾄﾞﾝ!!

|ドア｜＜警察である！！ここを開けるのである！！！

『飯の種』がドアを叩いた

(´･ω･`)「ほーら、お仕事だ」

('A`)「マジかよめんどくせえ…開いてるよ！！入ってくれ！！」

|ドそ⊂(#ФωФ)つ�凜◆叩岷掬張▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲叩ĄĄĄĄ廛丱螢丱蝓次Ą�

「事件じゃあああああああ！！！！」(#ФωФ)三つ)ﾟA`)∴「何故殴るっぱあああああああああああ！！！！」ﾎﾞｯｺｵｵｵｵｵｵｵ!!

三(メﾟA`)つ「ぐばああああああああああ！！！」ｽﾞｯｻｱｱｱｱｱｱｱ!!!

(#ФωФ)「欝田！！事件である！！」

:(メﾟA`):「ああ…お前の来訪がな…」

( ФωФ)『杉浦ロマネスク』
職業:刑事
異名:平成のダーティーハリー
異名2:パパ臭い
異名3:パパうざい
異名4:パパ先にお風呂入らないで
異名5:クソ親父
9：名も無きAAのようです：2013/05/03(金) 23:00:29 ID:UHZJmjKI0: (´･ω･`)「おはようございます杉浦さん｣

( ФωФ)「おはようである白帆くん。調子はどうであるか？」

(´･ω･`)「今しがた尻に鰻挿入られそうになったところですよ。コーヒーは？」

( ФωФ)「頂くのである。欝田、いつまで寝っころがっているのであるか？」

('A`)「てめえの所為だてめえの…全身から迸る加齢臭が目に沁みるんだよクソが…」

( ФωФ)「こやつめハハハ」ｽﾁｬ

('A`)「真顔で拳銃抜いてんじゃねえよ」

(´･ω･`)「事務所内でぶっ放さないでくださいよ。ご用件は？」

( ФωФ)「言わずもがな、『それ』である」

杉浦は来客用のソファーにどっかりと腰を下ろし、顎でテレビを指した
大御所アナウンサーがフリップを使って被害者の特徴を挙げている

(´･ω･`)「でしょうね。今しがたそこのオタクに調査してこいとハッパかけてたとこですよ」

テーブルにコーヒーカップを三つ置き、杉浦の向かいに腰を下ろした

(´･ω･`)「お砂糖は？」

( ФωФ)「結構である」

('A`)「うわーやだなー…殺人鬼とか相手したくなーい…」

欝田はのろのろと立ち上がり、自身のコーヒーに角砂糖を４っつ入れた

('A`)「アタシ草食系キングダムジャンキーだからぁ…こういう血なまぐさいの無理っていうかぁ…」

( ФωФ)「『不死身探偵』の異名を持つお主がどの口でほざく…」
10：名も無きAAのようです：2013/05/03(金) 23:00:53 ID:GhNcruOo0: きたなこのやろー
11：名も無きAAのようです：2013/05/03(金) 23:01:11 ID:UHZJmjKI0: ('A`)「マジィ…チョベリバっていうかあ…御坂よりエシディシの方がかわいいっていうかぁ…」

(´･ω･`)「比べる対象がおかしい」

( ФωФ)「ズスー！！！苦い！！！コーヒー飲んだらすぐ現場に行くである！！」

('A`)「あのさ…仏さん…見るよな…？」

( ФωФ)「もろちん」

('A`)「嫌だ…朝からグロいもん見たかねえよ…」ﾍﾟﾗｯ

(´･ω･`)「お前の持ってるその漫画、万単位で首とか吹っ飛んでるんだけど？」

('A`)「ファンタジーだから！！キングダムはファンタジーだから！！」

＼ファンタジーだからーーーーーーーーーー！！！！！！」／

今一番面白い中華大河ロマン
キングダム1~30巻、全国書店にて大好評発売中！！！買え！！
12：名も無きAAのようです：2013/05/03(金) 23:02:09 ID:UHZJmjKI0: 午前８時、殺害現場にて

('A`)「青い空、白い雲…」

('A`)「黄色いテープ…ブルーカラーの地方権力者…」

('A`)「周囲を覆うビニールシートォォォー！！！！！！」

夜の賑やかさとは全く別の騒がしさが歓楽街を包んでいた
警官が右往左往し、野次馬がテープの境界線からその場を覗き込んでいた

( ФωФ)「警察である！！そこを通すである！！」

('A`)「ああ！！もう！！やーだな！！！！めんどくさいなー！！！！マジ面倒イヤイヤ丸！！」

(´･ω･`)「子供かお前は」

群集を掻き分け、現場へと踏み込む
杉浦の顔を見て、周囲の警官が一礼した

( ФωФ)「うむ、ご苦労なのである」

ビニールシートを押しのけ、犯行が行われた場に入った

(　＾Д＾)「あ、杉浦さん！！お疲れ様です！！」

(　＾Д＾)『向井プギャー』
職業:鑑識
異名:向日葵さん
異名2:最近アイフォン買った人
異名3:使い方が良くわからないアイフォンの使い方を良く聞いてくる人

( ФωФ)「状況を」

(　＾Д＾)「はい、ガイシャは『伊藤ペニサス』さん28歳。死因は外傷による出血死。死亡時刻は昨夜の9～10時と思われます」

('A`)「推理モン読まないからこういう描写全然わかんない」

(´･ω･`)「黙ってヤングジャンプ読んでろ」

足元のアスファルトが、飛び散った血液で黒く汚れている
それの『発生源』は、これまたビニールシートで覆われていた