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( ゚∀゚)ジョルジュはスタンド使いのようです。

1 ◆N91v81g8eE:2013/04/30(火) 16:26:09 ID:lYpVEdIM0
(  ω )「ねえ、ジョジョ」

  _
(  ∀ )「そのあだ名やめろっての。なんだ?」


(  ω )「どうしてキミは、そんなに『人助け』が好きなんだお?」

  _
(  ∀ )「どうしてって言われてもなぁ……お前、肉は好きか?」


(  ω )「肉? もちろん好きだお!」

  _
(  ∀ )「それはなんでだ?」


(; ω )「なんでって……そんなの、好きだから好きなんだお」

  _
(  ∀ )「だろ? 一緒なんだよ。
     オレはオレがそうしたいから、お節介でも大きなお世話でも」

  _
(  ∀ )「オレの中にある、揺るぎない『心の正義』を全うして生きていたいんだ」

298 ◆N91v81g8eE:2017/02/13(月) 21:16:13 ID:dmdlaOJ.0
  _
(;゚∀゚)・∀・)『モラァッ!!』

速度だけならば負けはしない。
自分ではなく、空条に向けて飛んできた弾丸を、キャッチ・ザ・ハンドの拳が叩き落とす!

キィン、と甲高い音が鳴ると、それは若干の慣性を持ったまま地面へ転がっていった。

  _
(;゚∀゚)・∀・)(やっぱスタンドじゃあねえ……これは実物だ……)

感触と目視でわかった。
コロコロと転がる、鉛玉。人にぶつけるにしては、怪我で済むか不安なレベルの質量。

危険な物体を、あからさまな敵意を持って放ってきた。

  _
(;゚∀゚)・∀・)「……ゆるせねぇなぁ……オイ」

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「そこだ」
  _
(;゚∀゚)・∀・)「は?」

怒りに拳を震わせていると、何か合点のいった空条が声をかける。

299 ◆N91v81g8eE:2017/02/13(月) 21:17:15 ID:dmdlaOJ.0
  _
(;゚∀゚)・∀・)「見つけたのか、スタンド……」

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「そういう意味ではない」

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「そこが、不明な点なんだ」

考え込むように組んでいた腕を解き、空条はジョルジュを指さしながら続ける。

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「キミの『行動理念』……それがわからない。
          私を『敵』だとみなしておきながら、攻撃対象とわかるや否や
          『守ろう』とする……更に、敵への『怒り』すら沸いている」

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「なぜなんだ? 普通の人間なら、あるべき『精神的支柱』が
          キミの場合、さっぱりわからない……。キミの言う『ヒーロー』とはなんなんだ?」

  _
(;゚∀゚)・∀・)「……」


川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「……」

  _
(;-∀-)・∀・) =3

300 ◆N91v81g8eE:2017/02/13(月) 21:18:26 ID:dmdlaOJ.0
ジョルジュは空条の目を見た。
引き下がらない。質問に答える、それが果たされるまで決してあきらめない。
意志の強さを感じた。重みを感じた。納得できないなら、動く気すらおきない。
そんな目をされると、ジョルジュも諦めて口を開かざるをえなかったのだった。

  _
( ゚∀゚)・∀・)「なんか勘違いしてるかもしんねぇけどよぉ、空条……」

  _
( ゚∀゚)・∀・)「別に、そんなカッコつけた『信念』とか『精神的支柱』? とか
        そんなもん、ねーよ」

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「は?」
  _
( ゚∀゚)・∀・)「オレは……単に『気に入らねぇ』って思ったから、そうしてるだけだ
         広い目で見れば『呟影団』となんら変わりはしねぇよ
         思ったように動いて、思ったように考えてる……ただそれだけ」

  _
( ゚∀゚)・∀・)「けど、その中で一つだけ。結局は主観になるが、それでも一つだけ。
         オレは譲らないものを持っているつもりだ」

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「……それは?」

  _
( ゚∀゚)・∀・)「『誰かの為になる正しい行いをする』ってことさ」

301 ◆N91v81g8eE:2017/02/13(月) 21:19:47 ID:dmdlaOJ.0

  _
( ゚∀゚)・∀・)「オレが生まれ、そして育ったこの場所で……力を振りかざして
         好き勝手する奴がいる……。『悪』がいる。
        そんなものをゆるせねぇ、ってオレの心が叫んでる」


  _
( -∀-)・∀・)「幸いなことに、オレにはスタンドっつう力がある……。
         『誰かの為に振るえる力』がある。だったらよぉ……」



  _
( ゚∀゚)・∀・)「オレが『誰かを守りたい』って思うのは、フツーなんじゃあねえのかよ」




川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「……!」


  _
( -∀-)・∀・)「んでもって、今の状況でいうなら……オメーは決して『敵』じゃあない。
          それだけだ」




川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「………………」

302 ◆N91v81g8eE:2017/02/13(月) 21:21:06 ID:dmdlaOJ.0
空条は確信した。
ただ、その言葉を聞いただけでわかったのだ。

長岡ジョルジュは……『底抜けのバカ』なんだと。

ある意味考えなしと言っても過言ではない。
無鉄砲さ、お節介、自らを犠牲にしてでも突き動かす。

それは全うな理由じゃあないか。

川  ー ) フッ


爪゚ー゚) スッ……

  _
(;゚∀゚)・∀・)「どぉあ!?」


凍結した! 一瞬で!!

何を思ったのか、空条はスターホワイトの凍結能力で辺りを『氷付かせた』のだ!

  _
(;゚∀゚)・∀・)「何すんだよいきなり! あぶねぇじゃあねーか!!」

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「危ないのはキミの方だ。振り向いてみるといい」
  _
(;゚∀゚)・∀・)「あぁ!?」

303 ◆N91v81g8eE:2017/02/13(月) 21:22:13 ID:dmdlaOJ.0
言われたとおりに振りかえると、空中に無数の氷の塊が見えた。
中に包まれているのは、先ほど床に転がった弾丸と同じもの……。

そう、話し込んでいる間でも弾丸は打ち込まれていた。
そして、それを残らず『凍らせて』いたのだ、空条は。

  _
(;゚∀゚)・∀・)「…………」

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「キミのことはよくわかった。
         ただ、今一つ納得いかないこともある」

  _
( ゚∀゚)・∀・)「あ?」

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「私を『悪』とみなしたことだ」
  _
( ゚∀゚)・∀・)「……それについては、撤回するつもりはねぇぜ。
         小さくても弱くても、増長されて他人に迷惑をかけた。
        心の中の『悪』がお前にはあるんだろ」

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「……そうだな。その通りだ……」

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「だから」

  _
(;゚∀゚)・∀・)「!」

304 ◆N91v81g8eE:2017/02/13(月) 21:23:09 ID:dmdlaOJ.0
本棚から、氷の塊が無数に飛んできた。
自分に向かってくるので、迎撃しようとジョルジュは少し考えるが
すぐに回避行動を起こす。


川 ゚ -゚)爪゚ー゚)つ て パシィッ

その先に、空条がいるからだ。
氷は彼女の能力によるもの……攻撃ではない……。
だから、躱した。

  _
( ゚∀゚)・∀・)「……それは……」

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「キミは知らないだろうが、実は私は図書館の常連でね。
          本棚にある著書は、ほぼ頭の中に入っているんだ。
          その中で、違和感のある数冊……それを取り出したまでさ」

気温差で白く煙を吐く数冊の『本』。
スターホワイトの手にそれは握られ、氷に固められていた。

川 ゚ -゚)爪゚ー゚)「これが『スタンド』の正体だ。
          よく見てみると良い。全部、同じタイトルをしている……。
          どうやら、これを介して弾丸をどこからか打ち込んでいたのだろう」

305 ◆N91v81g8eE:2017/02/13(月) 21:24:07 ID:dmdlaOJ.0
  _
( ゚∀゚)・∀・)「……………………ん?」




  _
( ゚∀゚)・∀・)「それがスタンド?」



  _
( ゚∀゚)・∀・)「ってことは…………もしかして」





  _
(;゚∀゚)・∀・)「もう『倒した』ってことかぁ〜〜〜〜〜〜!?」

306 ◆N91v81g8eE:2017/02/13(月) 21:24:57 ID:dmdlaOJ.0
あまりのあっさりさに、ジョルジュが声をあげる。
そんなことも気にしないという風に、空条は凍った本を投げ捨てた。

そして、驚いているジョルジュに詰め寄る。
吐息すら聞こえそうなほどの距離で、力強く目を見つめた。

  _
(;゚∀゚)「……?」

川 ゚ -゚)「……私は『悪』じゃない」

川 ゚ -゚)「キミに、それを必ず認めさせる」


凍ったスタンド以外の氷を解除すると、空条はそのまま図書室から出て行った。


  _
( ゚∀゚)=3「……なんなんだ、あいつ」

307 ◆N91v81g8eE:2017/02/13(月) 21:25:40 ID:dmdlaOJ.0
スタンド名『マンハッタン・ラプソディー』

手に持った本を元に複製を作り、その間を自由に行き来できるスタンド。
条件が整えば強力だが、今回は相手が悪かった。
スターホワイトに氷漬けにされ再起不能(リタイア)。



  /└────────┬┐
. <   To Be Continued... | |
  \┌────────┴┘

308 ◆N91v81g8eE:2017/02/13(月) 21:26:39 ID:dmdlaOJ.0
なんやかんや、色々とありまして投下が遅れてしまいました。すみません。
そこまで長いお話にするつもりもないので、頑張っていきたいと思います。

309名も無きAAのようです:2017/02/13(月) 21:27:16 ID:Kh1GW1zI0
おつ

310名も無きAAのようです:2017/02/13(月) 22:06:07 ID:fp6Zb0KI0
おつ
校内かその辺探せば氷漬けでぶっ倒れてる奴がいるのかな

311名も無きAAのようです:2017/02/14(火) 14:23:53 ID:LKmMgWtk0
おつ

312名も無きAAのようです:2017/02/15(水) 01:14:21 ID:OcEMRhKE0
楽しみに待ってた

313名も無きAAのようです:2017/02/19(日) 21:35:41 ID:9jv330J60
おつ!
続き来たか待ってたんだからね!

314名も無きAAのようです:2018/02/13(火) 00:09:29 ID:bikO6ykM0
最後の投下からもうすぐ1年か…
戻ってきてくれないかなぁと思いつつ支援age
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_2506.png

315 ◆N91v81g8eE:2020/06/01(月) 22:42:44 ID:.nfuLyJY0
誇りのかぶったスレにて失礼。お待たせしてしまい、誠に申し訳ないです。
なんだかんだで、ちゃんとやり切りたいとは思っています。とはいえ、色々衰えているのも事実

とりあえず、2020年の間に5話。短くとも長くとも、自分で納得できる5話を更新予定です。
頑張ります。

>>314
支援絵、めちゃくちゃ嬉しいです、ありがとうございました。
スターホワイトとクーを描いて頂けるなんて思ってもみなかった。
横顔めっさきれいで美しい

316名も無きAAのようです:2020/07/15(水) 09:28:54 ID:5hDBRYvY0
作者いんじゃん!!!!!!!!いつまでだって待ってんぜ!!!!!!!!!!!!!

317名も無きAAのようです:2020/08/18(火) 02:49:31 ID:q6PR/V.Q0
まじかよおおおお!!
俺も久々に覗いたらびっくりした!
楽しみに待ってるぞーーー!

318名も無きAAのようです:2020/09/09(水) 22:48:34 ID:JiQ3aEU60
見返しててラッキー

319名も無きAAのようです:2021/08/05(木) 01:04:05 ID:Wndak3Hc0
そして2021年ってね


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