[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
('A`)お化け・物の怪・都市伝説向け就職案内所のようです
1
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 22:41:42 ID:/FL0Fr..0
怪奇!!!驚き!!!山椒の木!!!!
現代に潜む有象無象のお化け!!!物の怪!!!!都市伝説!!!!
もっぱら人に迷惑をかけることそれ自体が存在意義である彼らだが、近代化する社会の中でその角は丸みを帯びてゆく!!!!
社会!!!適応!!!!
そう!!!彼らに必要なのは!!!!職!!!!!
その傾向を読み取る!!!日本の裏の顔!!!『地下政府』!!!!
そして発足!!!【閻魔省】!!そしてその下!!!!彼らの為の『特殊職業案内所』!!!!!
しかし相手が相手!!!危険!!!!故に!!それに就業するために必要なのは超難関!!!!国家資格!!!!!
無理難題に等しいその試験を乗り越えた、若きエースが今!!!立ち上がる!!!!
('A`)お化け・物の怪・都市伝説向け就職案内所のようです
・第1話〜口裂け女〜
―――――――――――――――――――――――――――――――――
758
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 12:55:27 ID:uSXkQ3eM0
('A`)「怒るかどうかと責任追及はまた別問題だろ…実際今日サボったわけだし…」
(´・ω・`)「(ぐぅ)」
('A`)「とりあえず俺は風呂入るから、キュートは適当にピザ2、3枚頼んどいてくれ」
o川*゚ー゚)o「うっひょーい!」
(´・ω・`)「生きるって難しい」
―――――――――――――――――――――――――――――――………………………
759
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 12:56:28 ID:uSXkQ3eM0
これで!!半分くらいです!!!!!
続きは!!!また今夜!!!!!!!!
よろしくお願いします!!!!!!!!!!!!
760
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 13:43:19 ID:ICym1Dzs0
やっときたー
後半も楽しみに待ってる!!!
761
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 13:46:37 ID:8TNuqjusO
変わらず面白い 楽しみに待ってる
762
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 13:56:11 ID:VCGSlXd.0
おもしろい乙
楽しみにしてる
763
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 14:03:32 ID:spWcmwoA0
乙乙
764
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 15:14:08 ID:MzuNNbuU0
http://urx.red/rNN6
765
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 16:18:18 ID:8McT/BP60
きたあ!!!!!!!
766
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 17:25:29 ID:/4BtOl5U0
乙!!
767
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 20:28:38 ID:iH2Zi7KY0
乙。
後半楽しみにしてる
768
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 21:36:49 ID:vEuuORFI0
次は何年後かな?
769
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 21:54:25 ID:.uk.ax3w0
確かにいつの今夜とは言ってないからな(?)
770
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 21:58:35 ID:MJ20JBqA0
お前、タイムリー
771
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 22:58:51 ID:JE/22mCg0
はよ!!!!!!!!!!!!
772
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:09:07 ID:lanxDxCs0
就職案内所秘書官認定試験まで
残り1日!!!
o川;゚Д゚)o「ハァ…ハァ…」
(´・ω・`)(うーん、なんとかギリギリって感じだなぁ)
o川;゚ー゚)o「あとはまだやってない妖怪の特性を…」
(´・ω・`)「いや、とりあえず休もう」
o川;゚ー゚)o「え!!?いや無理無理まだできてないとこたくさんあるのに!!」
(´・ω・`)「大分疲れてるみたいだし、あとはご飯食べた後に今までやったとこを1時間くらい見直せばそれで十分だよ」
o川;゚ー゚)o「でっでも」
(´・ω・`)「今更新しい知識を付け焼刃で覚えたって大して意味ないよ。それより、今まで覚えた部分を見直して自信をつけた方がいい」
773
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:09:57 ID:lanxDxCs0
o川;゚ー゚)o「でもまだやってないとこから問題が出たら……」
(´・ω・`)「だから、それを今更やったって意味ないんだよ。解答は記述式だから知ったか知識じゃ点をもらえない」
o川;゚ー゚)o「うぅ……」
(´・ω・`)「案内所秘書の試験は全部の範囲を7割覚えるよりも、半分の範囲を9割覚える方がいい結果を出せる」
(´・ω・`)「そしてその範囲を絞るため、超天才のこの僕が問題を予想し君に覚えさせるためのカリキュラムを組んだんだ」
(´・ω・`)「君が勝手に判断するよりは僕に従う方が何倍も正しいよ」
o川;゚ー゚)o「うー……」
774
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:11:09 ID:lanxDxCs0
(´・ω・`)「まぁゆっくり休んでな。ドクオが帰ってくるまで結構時間あるし風呂でも入って……」
('A`)「ただいま」ガチャ
(´・ω・`)「あれ、今日この時間に帰ってくるんだったけ」
('A`)「いや、公園近くの映画館でギコと情報交換する予定だったんだけど今日はやってなくて」
o川*゚ー゚)o「ん?でも今日お休みの日だっけ?」
('A`)「いや、今日はおばちゃんが機材の点検も含めて好きな映画を一人でゆっくり見るんだってさ」
o川*゚ー゚)o「ふ、フリーダムだ……」
('A`)「まぁ客もどうせ俺以外来ないしな……」
775
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:11:59 ID:lanxDxCs0
('A`)「ん?ていうかキュートあの映画館知ってるのか?」
o川*゚ー゚)o「公園近くのとこでしょ?あたしそこの近く住んでたし!人もあんまりいないからちょくちょく行ってたよ!」
('A`)「あ、そっか、お前の家と近かったのか」
o川*゚ー゚)o「そうそう!いやー鬱屈した日々の中でドガーンとしたアクション映画を見るのはいい息抜きになってたよ!」
('A`)「アクション映画……俺が行くときは一回もやってなかったな……」
o川*゚ー゚)o「どっくん大きい音鳴るたびいちいちビクビクしてそうだもんね」
('A`)「そそ、そそそんなことないって…ほんとだから…」
776
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:12:50 ID:lanxDxCs0
('A`)「あ、あとこれ」ガサガサ
o川*゚ー゚)o「あ!内藤弁当!」
('A`)「どうせショボンもこの時間にはご飯の準備してないだろうからせっかくだし買ってきた」
(´・ω・`)「おぉ……なぜ今日はそんなに気がきくんだ……」
('A`)「いやまぁ明日キュートの試験だし、ご飯もさっさと食べて、ショボンには家事に手間かけるより指導の方ちゃんとやってもらいたいしな」
(´・ω・`)「ヒュー!!できるオトコ!!ヒュー!!やるゥー!」
(*'A`)「よせよせははは」
o川*゚ー゚)o「よーし!じゃあちゃっちゃと食べてお風呂入って最後の復習やってはやく寝る!!」
(´・ω・`)「そうそうそれでいいんだよそれで」
('A`)「前日だからってあんまり無理すんなよ」
o川*゚ー゚)o「おうよ!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――……………………………………
777
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:13:41 ID:lanxDxCs0
o川*゚ー゚)o「ふぃ〜っと、こんなもんかな……」
(´・ω・`)「よし、じゃあもうさっさと寝る!」
o川*゚ー゚)o「あ、明日朝とか早く起きてやった方がいいかな……」
(´・ω・`)「そこまで気合入れて早起きはしなくていいと思うけど…試験は10時からだし、6時くらいに起きれば十分だよ」
o川;゚ー゚)o「うー、でもなんか緊張して眠れなさそう……」
(´・ω・`)「ま、他の受験者も同じ条件なんだから、それも含めて試験ってとこかな」
o川;゚ー゚)o「うぅ……」
(´・ω・`)「まぁどうしても眠れなさそうなら僕が睡眠導入のお香でも焚いてあげるよ」
o川*゚ー゚)o「めっちゃ怪しいやつだ……」
778
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:14:24 ID:lanxDxCs0
('A`)「おーまだやってたのか」ガチャ
(´・ω・`)「あれ、ドクオまだ寝てなかったの?」
('A`)「いや、ちょっと確認しときたい資料ここにあって…お、あったあった」
o川*゚ー゚)o「明日はどっくんが車で会場まで送ってくれるんだよね」
('A`)「いや、無理だろ」
o川;゚ー゚)o「なんで!!!!!!」
(;'A`)「ンオォウ!夜中に大声出すんじゃありません!!」
o川;゚ー゚)o「だって…あたし電車とか乗れないし…」
('A`)「いや、ギコに送ってもらうから大丈夫だよ。あいつちょうど明日会場近くに用事あるらしいし」
779
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:15:31 ID:lanxDxCs0
o川*゚ー゚)o「あの警官の…狼男だっけ?」
('A`)「そうそう。あいつなら大丈夫だろ?」
o川*゚ー゚)o「そうだね!…でも何でどっくんはダメなの?」
(;'A`)「いや普通に俺が送ってるの見つかったら色々問題だろ…案内所の秘書試験なのに元から現職の職員と何らかの関係があったらアウトだって」
o川*゚ー゚)o「た、確かに」
('A`)「あと一応会場から少し離れたところで降りてもらうからな。ギコも一応一部職員に顔が割れてるかもしれないし」
o川*゚ー゚)o「おっけー」
780
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:16:11 ID:lanxDxCs0
('A`)「じゃあ俺はもう戻るからキュートも早く寝ろよ」
o川*゚ー゚)o「ほーい」
('A`)))〜□ ヒラヒラ
o川*゚ー゚)o「ん、どっくん何か落としたよ…」キャッチ
('A`)「え?」
o川*゚ー゚)o「これは……映画の半券?」
('A`)「あ」
o川*゚ー゚)o「なになに…『2人の愛〜岬の記憶〜』…?」
(´;ω;`)「ぶっひゃっひゃ!!!!お前!!!ドクオ!!!恋愛映画を!!!見たのかよ!!!ひひゃひゃひゃ!!!!!」
o川*^∩^)o「どっくんでもこういうの見るんだー!!どっくんでも!!」プークスクス
781
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:17:01 ID:2q2sqf8Y0
キュートファイト!
782
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:17:35 ID:lanxDxCs0
(;'A`)「えぇいやめろ!!別に俺はその映画を見に行ったわけじゃない!!打ち合わせしただけなの!!!」
(´;ω;`)「2人の!!!2人の愛!!!!ヒーッ!!!!!ヒーッ!!!!ヒッッ!!!!!」
(;'A`)「だから!!あそこの映画館平日あんまり人来ないから!!それで都合がいいだけだから!!」
(´;ω;`)「ヒーッヒーッヒーッウゥッゲホッゲホゲホッオ゛ォ゛エ゛ッ゛ゲホッ」
(;'A`)「笑いすぎだろ」
(´;ω;`)「ウゲッ、ゲホッ、ゲホッ、オ゛エ゛ェ゛エ゛ッ゛、ゲボォ゛オ゛エ゛ェ゛エ゛゛ェ゛ェ゛ェ゛」
(;'A`)「もはやえずいてんじゃねーか」
783
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:18:28 ID:lanxDxCs0
o川*゚ー゚)o「うーん、でもあたし、あそこの映画館でこんなタイトルの映画やってるなんて知らなかったよ」
('A`)「その映画俺が来たときしか流さないからな…何でも超絶糞作品として有名なタイトルらしくて…」
o川*゚ー゚)o「ってことはどっくんそういう系の映画マニアなの?」
('A`)「いや、俺はあそこの映画館行っても映画見るわけじゃないからなぁ…昨日だってギコと会うために使ったわけだたし」
o川*゚ー゚)o「えー!!せっかくお金払ったのに見ないとかもったいな!!!」
(;'A`)「だから、俺が映画館行く目的が人の目につかないところで誰かと逢うためだったり、集中して作業するためだったりだからそれでいいの!」
o川*゚ー゚)o「ぶー!無駄遣い!!財政圧迫!!」
784
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:19:20 ID:lanxDxCs0
(;'A`)「必要経費です!それにおばちゃんだって俺みたいな奴のおかげで普段流せない映画流せてるんだからいいの!」
o川*゚ー゚)o「それにしたってどっくんに恋愛映画は…ププッ」
o川*^∩^)oプークスクス
('A`)(もうどうでもいいや……)
(´;ω;`)「ゥ゛ヴォエッ゛、オ゛ェエ゛エ゛ェェッ゛ウ゛ッ」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――………………………………
785
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:20:19 ID:lanxDxCs0
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o「眠れん」
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o「やばい」
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o「うおぉ……」
786
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:21:22 ID:lanxDxCs0
o川*゚ー゚)o「とりあえず一回水でも飲んで落ち着こう」ガチャ
o川*゚ー゚)o「えーとコップは……」
( ∵)
o川*゚ー゚)o「……あれ?」
( ∵)
o川*゚ー゚)o「こんな時間にどうしたんだろ……」
787
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:22:11 ID:lanxDxCs0
o川*゚ー゚)o「ん?そういやどっくん家にいるのに出てくるのってもしかして初めて?」
( ∵)ゴ
( ∵)ゴエェ…
o川*゚ー゚)o「うお、鳴いた」
( ∵)ゴェ…
o川*゚ー゚)o「でもショボンの話だともう喋れないみたいなこと言ってたような……」
( ∵)ゴエ…
o川*゚ー゚)o「……最後の力を振り絞ってるのかな」
( ∵)
788
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:22:54 ID:lanxDxCs0
o川*゚ー゚)o「……やっぱりあたしには何もできないや」
( ∵)ゴェ
o川*゚ー゚)o「幽霊のことは勉強したって、結局自分じゃ何もできることがない」
o川*゚ー゚)o「……」
( ∵)ゴエェ
o川*゚ー゚)o「……あたしね、すっごく嬉しかったんだ」
o川*゚ー゚)o「ずっと自分で、自分のことを諦めてたの」
o川*゚ー゚)o「どうしようもないって、これは、口裂け女でいることはしょうがないことなんだって」
o川*゚ー゚)o「きっとこれが自分なんだ、口裂け女であることがあたしなんだって」
( ∵)
789
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:23:35 ID:lanxDxCs0
o川*゚ー゚)o「でもね、それが全部じゃなかったの」
o川*゚ー゚)o「あたしが諦めてたあたしを、助けてくれる人たちがいたんだ」
o川*゚ー゚)o「自分じゃどうしようもできなかったことを、魔法みたいにあっさり、かなえてくれて」
o川*゚ー゚)o「それがね、すっごく、すっごく嬉しくて」
o川*゚ー゚)o「それでね、あたしにも目標ができたんだ」
o川*゚ー゚)o「あたしも、どっくんやショボンみたいに、色んな人とか、人じゃない存在とか、そういうのの力になりたいって」
o川*゚ー゚)o「だからね、ショボンが案内所の秘書にならないかって言ってくれて、もうこれだ!!って思って」
o川*゚ー゚)o「だからね、絶対なりたいって」
o川*゚ー゚)o「だからね、勉強とか大変で、泣きたくなる時もあるけど、でも、目標に近付いてる感じがして……」
o川*^ー^)o「……だからね、今すっごく楽しいんだ」
( ∵)
790
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:24:57 ID:lanxDxCs0
o川*゚ー゚)o「……でも、やっぱり今のあたしじゃ何にもできないんだ、やっぱり」
o川*゚ー゚)o「すごく、悔しいな……」
( ∵)ゴェ
o川*゚ー゚)o「……どっくんだったら、何とかしてあげられるのかな…」
( ∵)
o川;゚ー゚)o「……あ!そうだった!どっくん!どっくんを呼ぼう!」
o川*゚ー゚)o「今まで手を打てなかったのもどっくんがいなかったからだし、どっくんに任せればなんと…か…」
o川*゚ー゚)o「……」
o川*゚ー゚)o「いや、そもそも」
o川*゚ー゚)o「なんでどっくんが家にいるのに、この子は出てこれたんだろ」
791
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:25:38 ID:lanxDxCs0
( ∵)ゴエェ…
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o「あ」
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o「そうだ……」
o川*゚ー゚)o「そうか……」
o川*゚ー゚)o「そうだ!!!!」
( ∵)ゴェ
792
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:26:19 ID:lanxDxCs0
o川;゚ー゚)o「そうだよし、よし、えっと、たしか台所に……」ゴソゴソ
o川*゚ー゚)o「あった!!鍋つかみ!!!もとい幽霊つかみ!!!」
つ∋∋
o川*゚ー゚)o「これを使って……!」
o川*゚ー゚)o
∋( ∵)∈ガシッ
o川*゚ー゚)o「おおっ!!本当につかめた!ショボンやるぅ!!!」
三o川*゚ー゚)o「うおおおお!!このまま移動を……!」ダッダッ
三 ∋( ∵)∈
o川*゚ー゚)o「……ん?」
:o川;゚ー゚)o:
::∋( ∵)∈:: ググググ…
o川;゚ー゚)o「う、動かない…この部屋から出れないのかな…」
793
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:27:18 ID:lanxDxCs0
o川;゚ー゚)o「地縛霊…そうだよね…ここに縛られてるんだ…」
o川;゚ー゚)o「……いや」
o川;゚ー゚)o「存在が消えかかってる今、現世とのつながりは弱くなってるはず」
o川;゚ー゚)o「だったら!この場所という繋がりも!弱くなってるかもしれない!!」
o川;゚ー゚)o「あとは…そう…」
o川*゚ー゚)o「根性!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
:o川;゚Д゚)o:「ぬわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
::∋( ∵)∈:: ググググ…
794
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:28:15 ID:lanxDxCs0
o川;゚ー゚)o「……ショボンがね!言ってたんだ!!」グググ…
( ∵)ゴェ
o川;゚ー゚)o「意志の強い霊は、自分の力で出てきたりできるんだって!!!」
( ∵)
o川;゚ー゚)o「きっと強い思いが、霊としての決まりごとに勝つことだってあるんだよ!!!」
( ∵)
o川;゚ー゚)o「だからあなたも!!!自分の意志で!!」
o川;゚ー゚)o「ここから出ようって!強く思ってみて!!!」
( ∵)
o川;゚ー゚)o「後はあたしが!!連れてってあげる!!!!!」
( ∵)
( ∵)
( ∵)ゴェ
795
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:29:13 ID:lanxDxCs0
:o川;゚ぺ)o:「ふぬううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!」
::∋( ∵)∈:: ググググ…
:o川;゚Д゚)o:「ぐうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!」
::∋( ∵)∈:: ググググ…
:o川;>皿<)o:「ぬわあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
::∋( ∵)∈:: ググググ…
三三:o川;゚Д゚)o:「どおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
三三 ∋( ∵)∈ブチィ!!!!
o川;゚ー゚)o「い」
o川*゚ー゚)o「いけたああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
( ∵)ゴエェ…
796
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:30:18 ID:lanxDxCs0
o川*゚ー゚)o「なんか凄い音聞こえたけど…なんかブチィ!ってヤバそうな音聞こえたけど…」
o川*゚ー゚)o「まぁいっか」
( ∵)エェ…
o川*゚ー゚)o「とにかく急ごう!!もうすぐ消えちゃうかもしれないし!」
o川*゚ー゚)o「だからあなたも、最後の力を振り絞って出てきたんでしょ!」
( ∵)ゴエ
o川*゚ー゚)o「よし!じゃあ……」
(´・ω・`)「…キュート」
797
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:31:18 ID:lanxDxCs0
o川;゚ー゚)o「うおぉ!しょ、ショボンいつの間に後ろに……」
(´・ω・`)「どうしたんだいこんな時間に、玄関に立って」
o川;゚ー゚)o「いやぁこれには深い事情が……」
(´・ω・`)「深い事情ってのは、今君が抱えてるそいつに関したことかな?」
o川;゚ー゚)o「ギ、ギックー!!」
∋( ∵)∈
(´・ω・`)「……まさかとは思うけど、試験の前日のこの夜に、今からどこかに行こうとしているわけではあるまいね?」
o川;゚ー゚)o「う」
(´・ω・`)「この前も言ったけど、君の未来にはこれから救えるたくさんの……」
三o川;゚ー゚)o「ごめんショボン!!!!」ガチャダダダ
(;´・ω・`)「あ!ちょ!!こら!!!」
798
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:32:27 ID:lanxDxCs0
o川;゚ー゚)o「うおおおおおおおおおおおお!!!!」ダダダダダ
<僕の自由がああああああああ逃げていくううううううううううううううううううぅぅぅぅぅぅ……
三o川;゚ー゚)o「なんか聞こえてくるけど無視だ無視!!!」ダダダ
三o川;゚ー゚)o「……」ダダダダ
( ∵)
三o川;゚ー゚)o「あたしね、ずっと分からなかったんだ」
三o川;゚ー゚)o「あなたが何でどっくんがいない時だけ出てこれるのか!!」
( ∵)
三o川;゚ー゚)o「でも、やっと分かったの」
三o川;゚ー゚)o「今日、あなたが出てきたから!!!!」
( ∵)
799
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:34:27 ID:lanxDxCs0
三o川;゚ー゚)o「ショボンが言ってたんだ、死ぬ前にどっくんと関わりのなかった霊は、どっくんが出現条件になることはないって!!」
三o川;゚ー゚)o「でもね、でも、そうじゃないって!!」
( ∵)
三o川;゚ー゚)o「どっくん自体が条件じゃなくても、どっくんが間接的に『きっかけ』になってる場合があるんじゃないかって!!!」
三o川;゚ー゚)o「そう、例えば……『映画』!!!」
( ∵)
o川;゚ー゚)o「『特定の人物』が来たときにしか『その場所』で流されない、映画!!!」
o川;゚ー゚)o「つまり、『とある映画館』で『とある映画』が流されるとき……その幽霊は姿を現す!!!」
o川;゚ー゚)o「どっくんはその条件を満たすきっかけだったんだ!!!」
( ∵)
800
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:35:10 ID:MzuNNbuU0
http://urx.red/rNLl
801
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:35:34 ID:lanxDxCs0
三o川;゚ー゚)o「どっくん言ってたもん!2人の愛…えっと…なんちゃらは、どっくんが来たときだけしか流されないって!!」
三o川;゚ー゚)o「そう、今日まではずっとそうだった!!どっくんが来たときしか、流してなかったんだ!!」
( ∵)
三o川;゚ー゚)o「そう考えると分かるんだ!あなたが出てきたときに、どっくんに電話がつながらなかった理由!」
三o川;゚ー゚)o「どっくん、携帯の電源切ってたんだよ!!!映画館だから!!!」
( ∵)
三o川;゚ー゚)o「そして!!何より!!今あなたが出てきてる!!!」
三o川;゚ー゚)o「どっくんによると、今日はお客さんを入れずに、おばちゃんが自分の好きな映画を流してるらしいんだ!」
( ∵)
802
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:36:32 ID:lanxDxCs0
三o川;゚ー゚)o「きっと今、映画館では、2人の……えっと……その映画が流れてる!!!」
三o川;゚ー゚)o「だからあなたはこうやって、出てこられてる!!どっくんが家にいても!!!」
( ∵)
三o川;゚ー゚)o「だから!!分かったの!!!」
三o川;゚ー゚)o「あなたが、あの映画館で2人の……が流れてる時にだけ、姿を現すことができる霊だってこと!!!」
( ∵)
三o川;゚ー゚)o「きっと、大切な思い出なんだよね!!その映画も、そして、それが流れてる…映画館も!!!!」
( ∵)
三o川;゚ー゚)o「だからあたしが連れて行くんだ!!!」
( ∵)ゴェ
三o川;゚ー゚)o「あなたにあなたを、諦めてほしくなんてないから!!!!!!」
( ∵)ゴェ
803
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:37:06 ID:.uk.ax3w0
あー、ビコの正体はそういうことか
804
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:37:26 ID:lanxDxCs0
三o川;゚ー゚)o「タイムリミットは映画が終わるまで……それまでに…絶対!!!!!!!!!」
( ∵)ゴエ
三o川;゚ー゚)o「絶対、連れて行くから!!!!!!!!!!」
( ∵)ゴエ
三o川;゚Д゚)o「ぬううううううううううおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
ダダダダダダダダ……………
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――…………………………
805
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:38:06 ID:lanxDxCs0
〜映画館〜
o川;゚ー゚)o「はぁ、はぁ……着いた……」
o川;゚ー゚)o「あれ、もしかして入り口……鍵かかってない?」
o川*゚ー゚)o「ええい!入っちゃえ!」キィ…
o川*゚ー゚)o「おじゃましまーす……」
o川*゚ー゚)o「とりあえず、どしよっか……ん?」
o川;゚ー゚)o「あれ……?」
∋ ∈
o川;゚ー゚)o「いつの間にかいなくなってる……」
o川;゚ー゚)o「もしかして映画終わっちゃったとか……」
o川;゚ー゚)o「うぅ……」
o川;゚ー゚)o「間に合わなかったのかな……」
806
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:39:12 ID:lanxDxCs0
o川*゚ー゚)o「……結局、何もできなかったんだな、あたし……」
o川*゚ー゚)o
o川*´〇`)oフワァ
o川*うー゚)o「う……気が抜けちゃったら、なんか急に眠気が……」
o川*´〇`)o「あ、ソファー……」
o川*´〇`)o「ちょっとだけ、ちょっとだけ仮眠してすぐ戻ろ……」
o川*´ー`)o「おやすみなさい……」ムニャァ
o川*´ー`)o「……ごめんね……」
――――――――――――――――――――――――――――――――……………………………
807
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:39:53 ID:lanxDxCs0
<あぁ…フレッド!
<どうしてあなたは私の前からいなくなってしまったの!
リハ´∀`ノゝ「ほんとうに、どうしてなのかしらね」
リハ´∀`ノゝ「どうしてあなたは、いなくなっちゃったのかしら」
リハ´∀`ノゝ「子供が自立したら、私たち2人で、あなたのご両親が残してくれた、この映画館を」
リハ´∀`ノゝ「…一緒に…一緒にやっていこうって、ずっと楽しそうに話してたのに」
リハ´∀`ノゝ「売店でどういう食べ物を出したいか、凄くこだわってたくせに料理はからっきしで」
リハ´∀`ノゝ「だからあたしは作ったことも無いポップコーンの味付けを必死に研究して」
リハ´∀`ノゝ「でも、二人で納得した味ができたときは、凄く嬉しくて」
808
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:40:53 ID:lanxDxCs0
リハ´∀`ノゝ「どういう映画を流したいかも、毎日のように私に、凄く嬉しそうに話してきて」
リハ´∀`ノゝ「春には目の覚める出会いの物語を流して」
リハ´∀`ノゝ「夏にはスクリーンいっぱいの海の前でかき氷を食べて」
リハ´∀`ノゝ「秋には張り裂けそうな恋物語で胸を切なくして」
リハ´∀`ノゝ「冬には下半身が温まるようなエッチな映画を流して」
リハ´∀`ノゝ「そんな風に、楽しそうにずっと話してて」
リハ´∀`ノゝ「…いやバカじゃねぇのか!」
リハ´∀`ノゝ「お前は!両親から継いだ映画館を!ポルノに染めるのか!!!」
リハ´∀`ノゝ「そう言ったらあなたは捨てられた子犬みたいな顔をして」
リハ´∀`ノゝ「それを見たあたしは」
リハ´∀`ノゝ(あぁ…コイツ本気で言ってたんだ…)
リハ´∀`ノゝ「って察してこいつやっぱりバカじゃねぇのって確信して…」
809
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:42:19 ID:lanxDxCs0
リハ´∀`ノゝ「実際映画館を運営するようになってからも、上映時間は間違えるわ、別のフィルムを流すわ、もう散々で」
リハ´∀`ノゝ「あたしもそのたんびに走り回って…もう大変で…」
リハ´∀`ノゝ「…でも、凄く楽しかったな…」
リハ´∀`ノゝ「もちろん、今も楽しいけど、やっぱり……」
<どうしようもない程!辛い思いをしたの!!
リハ´∀`ノゝ「そうね、どうしようもなく辛くなる時があるの…」
リハ´∀`ノゝ「あなたが、いなくなっちゃってからずっと…」
リハ´∀`ノゝ「……」
「いるよ」
リハ´∀`ノゝ「……え?」
810
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:43:05 ID:lanxDxCs0
「ここに、いるよ」
リハ´∀`ノゝ
リハ´∀`ノゝ「その、声……」
リハ´∀`ノゝ「……」
リハ´∀`ノゝ「……あなた?あなたなの?」
「そうだよ」
リハ´∀`ノゝ「そんな……でも、なんで……だって……」
<どうして!どうしてなんだ!!!
リハ´∀`ノゝ「どうして……」
「結婚記念日だからね、今日は僕たちの」
811
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:43:46 ID:lanxDxCs0
リハ´∀`ノゝ「で、でも……そんな……だって……」
<そんなの決まってるじゃない!!!!!!
「だって、約束したじゃないか」
リハ´∀`ノゝ「……」
「いつか2人だけの金婚式を、ここでやろうって」
リハ´∀`ノゝ「……覚えててくれたのね」
「忘れるわけないよ」
リハ´∀`ノゝ「……いつか結婚して50年経ったら……2人で思い出の映画を見よう」
「2人が出会うきっかけになった、あの映画を」
リハ´∀`ノゝ「そしてまた出会った時のように」
「もう一度、恋に落ちよう」
812
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:44:34 ID:lanxDxCs0
リハ´∀`ノゝ「……約束、だったものね」
「あぁ、約束だった」
リハ´∀`ノゝ「……覚えてる?私たちが出会った時のこと」
「覚えてるとも」
リハ´∀`ノゝ「この映画をここで見たとき、お客さんは私たち2人だけで」
「そう…ちょうどこのカーチェイスのシーンだったね」
リハ´∀`ノゝ「あまりの突拍子の無さに、2人とも思わず吹き出しちゃって」
「そして2人は出会ったんだ」
リハ´∀`ノゝ「……そうね……よく覚えてるわ」
813
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:45:32 ID:lanxDxCs0
「それからは毎日が楽しかった」
リハ´∀`ノゝ「私もよ」
「結婚して、子供も産まれて……本当に幸せだった」
<僕は君を愛していた…なのに!
「なのに、僕は事故で死んでしまった」
リハ´∀`ノゝ「私と一生を共にしてくれるって、約束したのにね」
<嘘つき!フレッドなんてもう知らない!
リハ´∀`ノゝ「ほんと、嘘つき」
「ははは、手厳しい」
814
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:46:58 ID:lanxDxCs0
リハ´∀`ノゝ「……でも、こうやって、また言葉を交わせてよかった」
「僕もだよ」
リハ´∀`ノゝ「……どうして、ずっと会いに来てくれなかったの?」
「色々、事情があってね」
リハ´∀`ノゝ「ふふ、あなたはいつもそうやってはぐらかしてたわね」
「あぁ、でも……」
<一生君だけを見ていたいんだ…
「ずっと君と一緒にいたかったという気持ちは、忘れなかった」
リハ´∀`ノゝ「私も、あなたのことを忘れた日はなかったわ」
「……そろそろ映画が終わってしまうね」
リハ´∀`ノゝ「……そうね」
815
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:49:05 ID:lanxDxCs0
「僕がこの映画を大好きなのは……」
リハ´∀`ノゝ「すべてが終わった後のこのやりとりが、冒頭の出会った時のやりとりと同じところなんだ…でしょ?」
「その通り…って、何度も話したんだっけ」
リハ´∀`ノゝ「そうね…何度も、繰り返すように、この映画のように」
「2人の物語は繰り返していく、ずっと2人は一緒にいられる、そういうところが」
リハ´∀`ノゝ「大好きだったのよね」
「……でも、僕はもうここを離れなくちゃいけない」
816
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:51:03 ID:lanxDxCs0
リハ´∀`ノゝ「いなくなってしまうの?」
「……いや、最後にどうしても見届けなくちゃいけないものがあってね」
リハ´∀`ノゝ「あら?浮気かしら?」
「そうじゃないさ…ただ」
「僕らをこうやって出会わせてくれた、かわいいキューピッドをね」
リハ´∀`ノゝ「そう……ふふ、妬けちゃうわ」
817
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:51:19 ID:2q2sqf8Y0
泣かせにきやがって……!
涙が止まらないぞ!
818
:
名も無きAAのようです
:2016/02/05(金) 23:54:11 ID:lanxDxCs0
「安心して……いつか」
「いつか、必ず会いに来る」
リハ´∀`ノゝ「……そうね」
<愛してるよジーナ……
「愛してるよ」
<フレッド……
「私もよ」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――…………………………
819
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:00:11 ID:.wFzZtMU0
o川*-。-)o「むにゃ……んぅ……」
o川*゚ー゚)o「はッ!!!!!!!!!!」
o川*゚ー゚)o「起きた……あれ……」
o川*゚ー゚)o「ここどこ……?……何で映画館に……」
o川*゚ー゚)o「……あっ、そうかあたし昨日ここに来て……」
o川*゚ー゚)o「……」
o川*゚ー゚)o「……外…明るい……」
o川*゚ー゚)o「……時計……」チラッ
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o「く、九時……」
820
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:01:15 ID:.wFzZtMU0
o川*゚ー゚)o「たしか会場までは車で1時間とちょっと……試験開始は10時……」
o川*゚ー゚)o「事務所に戻るまで20分弱……」
o川*゚ー゚)o「そして準備もろとも……」
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o「終わった……」
o川*゚ー゚)o「この世の終わりだ……」
821
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:01:59 ID:.wFzZtMU0
o川*゚ー゚)o「終焉……」
o川*゚ー゚)o「the end……」
「ぁぁぁ……」
o川*゚ー゚)o「ふふ……心の断末魔が聞こえる……」
「ぁぁぁぁああぁあぁぁぁああ…」
o川*゚ー゚)o「あたしの心が死んでいく声が……」
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ」
o川*゚ー゚)o「なんか心なしか大きくなってるような……」
「あああああああああああああああああああ!!!」
o川;゚ー゚)o「って幻聴じゃないじゃん!これ外から聞こえてきてるって!!」
「ああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
o川;゚ー゚)o「なんだなんだ」ガチャッ
822
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:02:52 ID:.wFzZtMU0
n .
... ⊆ ⊇
 ̄U ̄
キ ィ _, ========、.==== 、.、
イ ィ イィ _/ // ヽヽ____<姐さああああああああああああああああああん!!!!!!
イ___/_( ;^ν^)//|/二) |ヽヽ__/ノ
,-=,~ ̄ , -- , _ ̄ ̄ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ  ̄ヽ (´⌒(´⌒;;;
/ - ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ― ´ /;;;;;;ヽ o .| イ ィ ノ ,-‐-、 0.| (´⌒(´⌒(´⌒;;;
( ニ |゚ ゚̄| ニフ //  ̄ヽ| _ | イ / / ,.- .、.、_ ) (´´(´⌒;; イ ィ
・;’.、 .>ヽ 二二二フ エニフ_|;:I ノ |└┴―――― ´ _|::( ◎) |_/ イ ィ⌒(´⌒;;;イイ イ イ イ イ
・;’.、)\)\人 ̄ ̄ゞゝ;;;;ノ ̄ ̄ ̄ゞ_ゝ ー,ノ ̄ゞゝ ̄ノ ̄ ̄ ̄ゞ_ゝ ーノ人/(・;’(´イ イ;;
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
o川*゚ー゚)o
o川*゚ー゚)o「へ」
o川;゚Д゚)o「変態がきたあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
823
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:04:35 ID:.wFzZtMU0
(;^ν^)「いた!姐さん!!!早くこの車に乗ってください!!!」ガチャ
o川;゚ー゚)o「何だ姐さんって!何かキャラ変わりすぎでしょ!!!!」
o川;゚ー゚)o「しかも!!服着てるし!!!」
(;^ν^)「そんなのどうでもいいからとりあえず乗ってくだせぇ!!」
o川;゚ー゚)o「何で!!?正直今のあんたへの信頼度マイナス999億万ポイントくらいなんだけど!!」
(;^ν^)「ドクオの兄貴に頼まれたんです!!姐さんを会場まで送ってくれって!!!」
o川*゚ー゚)o「…どっくんが!?」
(;^ν^)「必要なものは全部車に積んであります!!だから早く!!」
o川*゚ー゚)o「……わかった!!!ありがと!!!!」ガチャ
ブロロロロロロロロロロ…………………
――――――――――――――――――――――――――――――――――――………………………………
824
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:04:44 ID:KrU1jPAg0
変態のニュッくんだ!!!存在忘れてた!!!
825
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:05:26 ID:.wFzZtMU0
ブロロロ………
o川*゚ー゚)o「でもよくあたしがあそこにいるって分かったね」
( ^ν^)「ドクオの兄貴に映画館付近に行ってくれって言われたもんで!」
o川*゚ー゚)o「あれ?あたし事務所出る時ショボンに行き先伝えたっけ……」
( ^ν^)「あ、そうだ!後ろのカバンにスーツと筆記用具、受験票、推薦状、その他諸々必要なものは入れてあるので!」
o川*゚ー゚)o「おぉ……本当だ……」
( ^ν^)「近くのネカフェで降ろしますんでそこで着替えなり化粧なりはやっちゃってくだせぇ!!」
o川*゚ー゚)o「で、でもそんな時間は……」
826
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:06:06 ID:.wFzZtMU0
( ^ν^)「大丈夫でさぁ!!俺は天才的なドライビングテクを持ってるんです!!」
( ^ν^)「人間の腕は2本…生物的な限界がある…しかし!!!」
( ^ν^)「俺には!!腕に加えこの舌がある!!!!つまり!!!」
( ^ν^)「手でハンドルを細かく動かしながら!!!舌でギアを華麗にさばく!!!」
( ^ν^)「通常の運転をはるかに上回るドライビング!!テク!!!」
( ^ν^)「必ず間に合うように送り届けて見せまさぁ!!!」
o川*゚ー゚)o「おぉ……」
o川*゚ー゚)o「ん?……そういやどっくんが言ってたけど、あかなめは今レンタカーやってるんだよね?」
( ^ν^)「はい!!」
827
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:06:44 ID:39CifzlM0
まさかのニュッw
828
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:07:36 ID:.wFzZtMU0
o川*゚ー゚)o「……一応聞いとくけど、その、舌を使って運転した車をレンタルに出してたりしないよね?」
( ^ν^)「もちろん!これは社用車ですから!!」
o川*゚ー゚)o「よかった……」
( ^ν^)「……こんな俺でも、思うようになったんです」
( ^ν^)「仕事をやるからには、全力でやりたい!!!お客様に出す車は、最高の状態であるようにしたい!」
( ^ν^)「だから、レンタルに出す車には、お客様を不快にする要素は絶対に与えないようにしたいんです!!」
o川*゚ー゚)o「おぉ……!」
o川*゚ー゚)o「なんか、ほんとに変わったね…こう、言葉遣いとかだけじゃなく……」
( ^ν^)「それはやっぱり……鈴木の兄ィと……ドクオの兄貴のおかげです」
829
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:08:15 ID:ve5NfrLY0
最近ぶっきらぼうなニュッ君しか見てなかったからすげー新鮮
830
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:08:23 ID:.wFzZtMU0
( ^ν^)「最初こそきつくてきつくて辛かったけど、でも」
( ^ν^)「今は凄く充実してるんです……!こんな自分が、誰かの為に、誰かの笑顔の為に働くことができてるんだって…!!」
o川*゚ー゚)o「あかなめ…!」
( ^ν^)「それに、給料でブラジャーやパンツを通販で山ほど買うこともできますし!!」
o川*゚ー゚)o「あかなめ……」
( ^ν^)「とはいっても限度ってものを知りましたからね!自分の欲望はある程度コントロールできるようになりました!!」
o川*゚ー゚)o「あかなめ…!」
( ^ν^)「まぁパンツ買っても月200枚が限度ってとこですよ!!」
o川*゚ー゚)o「あかなめ……」
831
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:09:43 ID:.wFzZtMU0
( ^ν^)「…そんな風に自分が変われたのは、さっきも言ったようにドクオの兄貴との出会いがあったからなんです」
( ^ν^)「そして姐さんも、その仕事を手伝いたいって、そう思ってるんですよね」
o川*゚ー゚)o「…うん!」
( ^ν^)「だったら!!俺は全力で力になりますよ!!!」
o川*゚ー゚)o「あかなめ…!」
( ^ν^)「だから試験に合格して、俺みたいなのを、たくさん助けてあげてください!!!!」
o川*゚ー゚)o「…任せて!」
( ^ν^)「じゃあしっかり間に合わせるために……ちょいとトばしますよ!!!」
o川*゚ー゚)o「おっけー!!!!」
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…………
――――――――――――――――――――――――――………………………
832
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:10:09 ID:uwgs4KQs0
あかなめwww
833
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:10:32 ID:.wFzZtMU0
会場!!!
( `,_´)「そろそろ10時か……まだ一人来てないみたいだけど、そろそろ問題を配って……」
「まってぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええ」
( `,_´)「…ん?」
o川;゚ー゚)o「ぬおおおお!!セーフ!!!」ガチャリコ!!
( `,_´)
o川;゚ー゚)o「……あ」
シ――ン……
o川;゚ー゚)o(う…受験者の視線が痛い……)
( `,_´)「……席に着きなさい」
o川;゚ー゚)o「あ、はい」
834
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:11:28 ID:.wFzZtMU0
o川*゚ー゚)o(まぁなんにせよ間に合ってよかった…!)
o川*゚ー゚)o(結構人いるな……30人くらい……?)
o川;゚ー゚)o(うぅ、緊張する……)
( `,_´)「試験は120分で……問題用紙に不備が……落し物をしたら……」
o川*゚ー゚)o(大丈夫、大丈夫だよ!正直もう今日イチの山場は超えた感あるし!!サンキューあかなめ!!)
( `,_´)「こちらの時計で……ちょうどから……」
o川*゚ー゚)o(後はもう全力で!!!落ちてくだけ!!!)
o川*゚ー゚)o(ん……?落ちてくのはアカンのでは……?)
( `,_´)「では……はじめ!!」
ザザッ!!
カリカリカリ…
カタカタッ!
o川*゚ー゚)o(ええい!!!ままよ!!!!!)ザッ!!
――――――――――――――――――――――――――――――――――……………………
835
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:12:08 ID:.wFzZtMU0
('A`)「おーす」
( ^ω^)「お!ドクオかお」
('A`)「あれ?この時間なのに今日はお前の父ちゃんがレジやってないのか」
( ^ω^)「父ちゃん昨日転んでちょっと怪我しちゃって……」
('A`)「あー……」
( ^ω^)「まぁ大事じゃないみたいだし2日もすれば大丈夫みたいだお」
('A`)「そりゃ何よりだ」
( ^ω^)「ドクオは父ちゃんに用でもあったのかお?」
('A`)「いや、どうせお前を呼んでもらうつもりだったしむしろ手間が省けたよ」
836
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:13:00 ID:.wFzZtMU0
( ^ω^)「あー、件の」
('A`)「…今朝は早くからすまんかったな」
( ^ω^)「まぁ普段からあの時間には僕も起きてるから気にするなお」
('A`)「おう」
( ^ω^)「それにしても何があったんだお?突然『前に俺の家にあった小さい方の反応が今どこにあるか探してくれ!』だなんて」
('A`)「まぁ色々あってな……」
( ^ω^)「かなり反応が小さくなってたから探すの結構苦労したお……」
('A`)「しかしこっちで色々手を加えて都市伝説としてのほぼ名残りは消したはずなんだがな、やっぱりお前の能力はすごいよ」
( ^ω^)「でへへ」
('A`)「まぁ実際そのおかげで助かったわけだしな」
837
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:13:52 ID:39CifzlM0
良くも悪くもメリハリがついたなあかなめwww
838
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:13:55 ID:.wFzZtMU0
( ^ω^)「で、なんでそれを追ってたんだお?」
('A`)「いやぁ、この前お前に推薦状もらった時、元口裂け女に使わせてもらうって言ったじゃん?」
( ^ω^)「あー、そうだったおね」
('A`)「そいつがウチに居候して勉強してたんだけど、受験前日の昨日の夜に急にウチを飛び出してさ……」
( ^ω^)「お、おぉ……」
('A`)「まぁてんやわんやでお前の力を貸してもらったってわけだ」
( ^ω^)「なるほど…で、ちゃんと受験には間に合ったのかお?」
('A`)「おう、車で送った奴が連絡くれたよ。結構ギリギリだったみたいだけど」
( ^ω^)「それはよかったお」
('A`)「あぁ…今回は本当に助かったよ。この借りはちゃんと返すから、なんか困ったことでもあったら相談してくれよ」
839
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:14:42 ID:.wFzZtMU0
( ^ω^)「お!多少は頼りにしてるお!」
('A`)「ん!……あ、から揚げ弁当1つ頼むわ」
( ^ω^)「お!5分くらいで出せるからちょっと待っててお」ガサ…
('A`)「おっけ」
ジュワァ〜
('A`)「ふぅ…っと、もうこんな時間か」
('A`)「筆記試験が正午までだから…そろそろ休憩か」
('A`)「……頑張れよ」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――……………………
840
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:15:39 ID:.wFzZtMU0
o川;゚ー゚)o(もう時間がない!最後の見直し!!)
o川;゚ー゚)o(あっ、この文字ちょっと潰れて読みにくい!!書き直さないと……)
ジリリリリリリ
o川;゚ー゚)o(あ)
( `,_´)「ペンを机に置いてください」
o川* Д )o「んあぁああぁぁぁぁ……」
( `,_´)「解答用紙は通路側に……」
―――――――――――――――――――――――――――――――――………………………
841
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:17:00 ID:.wFzZtMU0
o川*゚ー゚)o(あぁ……もう不安しかない……)
o川*゚ー゚)o(……でも、ベストは尽くせた!うん!ショボンの予想も的中してたし……ショボンのくせにやるもんだね……)
o川*゚ー゚)o(あとは……一時からの面接!!)
o川*゚ー゚)o(面接はあんまり練習できなかったけど、もう腹くくるしかないよね……)
o川*゚ー゚)o(あ、お腹といえば……)ゴソゴソ
o川*゚ー゚)o(よし!ちゃんと貼れてる!対探知部プロテクト!ショボン特性『都市伝説の反応を消すシール!』)
842
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:17:48 ID:.wFzZtMU0
o川*゚ー゚)o(しゅじゅちゅ…手術後も微妙に残ってるあたしの口裂け女としての反応を、これでシャットダウン!!)
o川*゚ー゚)o(車の中にいたときに貼ったけどはがれたりしてないみたいだし……)
o川*゚ー゚)o(よしよし!!!安心して面接に臨めますな!!!!)
o川*゚ー゚)o(ようしあと一息……頑張るぞ!!!!)
o川*゚ー゚)o(……お!コンビニのサンドウィッチまで用意してくれてたんだ!!やるぅー!)
――――――――――――――――――――――――――――――……………………………
843
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:18:33 ID:.wFzZtMU0
('A`)「ただいまー」
(´・ω・`)「おかえり」
('A`)「ほい昼飯」ガサッ
(´・ω・`)「おーありがと」
(´・ω・`)「あれ、1つしかないよ」
('A`)「あー、俺はまたこれから出かけるから」
::(´;ω;`)::「プ…ドクオお前…また…ププッ…2人の…愛の…プププププッツ……」プルプル
(;'A`)「あぁもうそうだよ!!」
(´;ω;`)「ブヒィイイイ!!!ブワハハハハハハ!!!!ッヒィーッ!!!ヒィーッ!!!ン゛ッ゛!!!!」
(;'A`)「あぁもううるせぇな……しかし今回はお前にも迷惑かけたしな……」
844
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:19:14 ID:.wFzZtMU0
(´;ω;`)「ンフッ…ヴォェッ…迷惑?なんかあったっけ……ププッ……」
('A`)「ほら、面接のときの探知部対策、最初対三重プロテクトって言ってたけど、急遽四重に変更してもらったろ?」
(´;ω;`)「ププ…ン…四重……?」
('A`)「まぁ今回はお疲れさん」
(´;ω;`)「ン……ン……?」
('A`)「じゃあ俺は出かけてくるから、ちゃんと当番の仕事やっといてくれよ」
ガチャ
(´;ω;`)「ン……?」
(´・ω・`)「……ん?」
845
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:20:03 ID:KrU1jPAg0
またショボンか……
846
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:20:21 ID:.wFzZtMU0
3日前!!!
('A`)『ショボン、試験のプロテクトのことだけど』
(´・ω・`)『あぁ、それならちゃんとやってるから大丈夫だよ』
('A`)『……今回は面接の話の時みたいにならないよう、ちゃんと聞いてほしいんだが』
(´・ω・`)『わかったわかった、で、どうした?』
('A`)『対探知部プロテクトは三重で、って話だったじゃん』
(´・ω・`)『あぁ、そうだったね』
('A`)『ただ今回から面接時により精密な探知部の検査があるみたいで、それが今までのより厳しくなってるみたいなんだわ』
(´・ω・`)『あー』
847
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:21:08 ID:.wFzZtMU0
('A`)『とはいってもさすがに高岡さんクラスは来ないから、せめて四重くらいにしておいて欲しくて』
(´・ω・`)『了解』
('A`)『……ほんとに了解してる?』
(´・ω・`)『大丈夫だよ。今回の話はヘマったらもしかすると僕にまで危害が及ぶかもしれない話だからね』
('A`)『まぁバレたら俺らもろとも終わりだろうからな』
(´・ω・`)『だからドクオは安心してていいよ』
('A`)『なんか妙に説得力あるな…まぁ取りあえず任せたから』
(´・ω・`)『ん』
――――――――――――――――――――――――――――…………………………………
848
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:22:01 ID:.wFzZtMU0
(´・ω・`)「おかしい……回想だとちゃんと了解している……」
(´・ω・`)「なのになぜ僕は忘れていた……」
(´・ω・`)「ハッ!」
(´・ω・`)「そうか……この直後……」
849
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:22:23 ID:39CifzlM0
あちゃー……
850
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:22:45 ID:.wFzZtMU0
(´・ω・`)『よーしプロテクトいじるか……』
(´・ω・`)『っとその前に、頑張る自分へのご褒美にガチャをまわそう』
(´・ω・`)『それ』ポチ
(´・ω・`)『……ん?』
(´゜ω゜`)『おおおお!!??!トップレアきたああああああああ!!!!えっ!!!まじかよ!!!!!!!』
(´゜ω゜`)『え!?マジ!!?!?え!!?!』
(´゜ω゜`)『っぉおおおぉ……』
(´゜ω゜`)『やべぇ……めっちゃ興奮してる……』
(´・ω・`)『…よし、取りあえず早速運用してみよう……』
(´・ω・`)『プロテクトは…明日でいっか……』
(´^ω^`)『……ようぅし、遊び倒すぞぉー!!!おー!!!ヒュー!!!!!』
――――――――――――――――――――――――――――…………………………
851
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:23:26 ID:.wFzZtMU0
(´・ω・`)「…そっかー」
(´・ω・`)「そのまま忘れちゃってたかー」
(´・ω・`)「あー……」
(´・ω・`)「んー……」
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「いや、よく考えろ」
(´・ω・`)「僕に悪い点あったか?」
852
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:24:18 ID:.wFzZtMU0
(´・ω・`)「どう考えてもガチャが悪くない??」
(#´・ω・`)「いや絶対そうだよ!!!ガチャが悪いって!!!!」
(#´・ω・`)「あんなタイミングでトップレアを……わざとかな!?!わざとでしょ!!?!?!」
(#´・ω・`)「くっそ……絶対ガチャ許せん……!」
(´・ω・`)「ドクオもきっとそう思ってくれるだろう」
(#´・ω・`)「もうガチャ絶対許さんからな……覚えてろよ……!!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――…………………………
853
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:26:39 ID:.wFzZtMU0
( `,_´)「えー、1時になりました。ただいまより番号順に面接をしていきます」
o川*゚ー゚)o(きた…!)
( `,_´)「えー、本年度より面接を採用した理由としましては、合格者の中に人格的な問題が酷すぎる人間が多々いたことが問題となり…」
( `,_´)「上司のサケフレークを勝手に食べる者や、女性に会うだけで悲鳴をあげてのうたちまわる者…」
o川*゚ー゚)o(後半の人絶対どっくんだ……)
( `,_´)「これからはそういうことがないよう、しっかり見極めていきますので、どうぞよろしく」
o川;゚ー゚)o(……)
854
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:27:23 ID:.wFzZtMU0
( `,_´)「それでは1番の方から……」
o川;゚ー゚)o(あたしは……3番か……結構早いな……)
o川;゚ー゚)o(でも大丈夫!!シールもちゃんと貼れてる!恐れるものはない!!)
o川;゚ー゚)o(ファイト!ファイトだ!)
「それでは2番の方…」
――――――――――――――――――――――――――………………………
855
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:28:11 ID:.wFzZtMU0
o川;゚ー゚)o(うぅ、そろそろだ……)
「それでは3番の方」
o川;゚ー゚)o「!はい!」
「こちらへどうぞ」
o川;゚ー゚)o「はい」テクテク
「では奥の部屋で」
o川;゚ー゚)o(大丈夫、きっとできる!!)
o川;゚ー゚)o(まずノックの回数は、3回!3といえば口裂け女の大好物!)
o川;゚ー゚)o(そう!絶対できる!!落ち着け…落ち着け…)
o川;゚ー゚)o∂コンコンコン
<どうぞ
o川*゚ー゚)o「……失礼します!」キィ……
856
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:30:00 ID:.wFzZtMU0
o川*゚ー゚)o(あれ……面接官がいない……?)
o川*゚ー゚)o(部屋の真ん中に椅子が1つあるだけ……)
o川*゚ー゚)o(……まぁそりゃ普通の面接とは違うよね)
o川*゚ー゚)o(なんたってこれは…閻魔省の面接なんだもん!!ビビったら負けだぞ!!あたし!!!)
o川*゚ー゚)o(とりあえず椅子の隣に立って……)
<では、名前と受験番号をお願いします
o川;゚ー゚)o「…はい!受験番号3003番!素直弓十です!!」
<わかりました……どうぞ、座ってください
o川;゚ー゚)o「失礼します!!」ガタッ
<はい、では、さっそく質問を始めていきますね……
―――――――――――――――――――――――――――――――………………………………
857
:
名も無きAAのようです
:2016/02/06(土) 00:30:56 ID:.wFzZtMU0
( '〜`)ポリポリ
つ゜Щ
(,,゚Д゚)「どもっす」
( 'A`)「悪いな、日曜に呼びだして」
つ゜Щ
(,,゚Д゚)「いえ、俺もこれから出かける予定だったんで」
('A`)「そっか…ほい」
(,,゚Д゚)「お、あの資料すっか…どうでした?」
('A`)「やっぱり気になる点がいくつかあってな……近いうちにお前の手を借りることになりそうだ」
(,,゚Д゚)「言っときますけど俺はもう空を飛びませんからね……」
('A`)「うん……ほんとごめんね……ほんと……ほんとね……」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板