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('A`)お化け・物の怪・都市伝説向け就職案内所のようです
1
:
名も無きAAのようです
:2013/01/09(水) 22:41:42 ID:/FL0Fr..0
怪奇!!!驚き!!!山椒の木!!!!
現代に潜む有象無象のお化け!!!物の怪!!!!都市伝説!!!!
もっぱら人に迷惑をかけることそれ自体が存在意義である彼らだが、近代化する社会の中でその角は丸みを帯びてゆく!!!!
社会!!!適応!!!!
そう!!!彼らに必要なのは!!!!職!!!!!
その傾向を読み取る!!!日本の裏の顔!!!『地下政府』!!!!
そして発足!!!【閻魔省】!!そしてその下!!!!彼らの為の『特殊職業案内所』!!!!!
しかし相手が相手!!!危険!!!!故に!!それに就業するために必要なのは超難関!!!!国家資格!!!!!
無理難題に等しいその試験を乗り越えた、若きエースが今!!!立ち上がる!!!!
('A`)お化け・物の怪・都市伝説向け就職案内所のようです
・第1話〜口裂け女〜
―――――――――――――――――――――――――――――――――
352
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:39:50 ID:7.Rx2ev20
「!仲間と合流したか……ククク……予想通り……」
<_プー゚)フ「いちいち驚くな!びびりか!!」
('A`)「時間の潰し方考えてる時にいきなり背後から話しかけられたらびっくりするだろ……」
<_プー゚)フ「鍛錬が足りんのだ!!」
('A`)「いつでも話しかけられていいようにしろってこと?」
<_プー゚)フ「違う!常に周囲を警戒しなければならないのだ!!俺たちの職業柄!!」
('A`)「まぁそうだけどさ……」
353
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:40:42 ID:7.Rx2ev20
<_プー゚)フ「もし今目の前に人面犬が現れたら!?うわんと言われたら!?てけてけが横切ったら!?」
<_プー゚)フ「一瞬!!それが命取りになるんだ!」
('A`)「はいはい……あれ?あそこにいるのジョルジュじゃないか?」
<_プー゚)フ「ん?あ、本当だ!!おーい!!ジョルジュ!」
_
( ゚∀゚)「ん?」クルッ
_
( ゚∀゚)「おう、お前らか。なんだ、向こうに着く前に合流しちゃったな」モミモミ
('A`)「お前まだおっぱいボール握るのやめてなかったのか……」
<_プー゚)フ「なんか変色してるぞ……」
354
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:42:45 ID:NpMk8yPo0
きてたかwktk
355
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:43:33 ID:7.Rx2ev20
「三人目……ククク……」
_
( ゚∀゚)「これ凄い貴重品なんだぞ?おっぱいの感触を俺好みに非常に忠実に再現してるのはこのメーカーのしかないんだ」モミモミ
_
( ゚∀゚)「それに変色してるおかげで遠目から見たらおっぱいだとばれず、握力トレーニングしてるようにも見えるだろ?」
('A`)「そのひび割れ具合と色の黒ずみ具合が、前エクストが嫌がらせで送ってきたおばあちゃんのヌード画像を想起させるな……」
_
( ゚∀゚)「まじでやめろ……何かそう見えてきた……」モミ……
<_プー゚)フ「ジョルジュも流石におばあちゃんおっぱいは範囲外か」
('A`)「『全てのおっぱいを愛する』、とか言ってたのにな……所詮その程度か」
356
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:44:20 ID:7.Rx2ev20
_
(; ゚∀゚)「なんで俺が責められる流れになってるんだよ……」
<_プー゚)フ「好き好き好き好き好きっ好き 愛してる って言っておきながらえり好みしてるからだろ」
_
( ゚∀゚)「わかい オッパイ
でかい オッパイ
そんなの ひとの かって」モミモミ
<_プー゚)フ「いいとこどりじゃねぇか」
「そろそろ……いくか」
('A`)「あ、信号やっと変わった」
<_プー゚)フ「うわ、滅茶苦茶長かったな」
_
( ゚∀゚)「都会ってイメージの割に実際はあんま便利じゃないよな!ふん!」モミモミ
357
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:46:00 ID:7.Rx2ev20
<_プー゚)フ「あーでたでた田舎者のひがみ!シティボーイの僕にも嫉妬しちゃってますね?ふふ」
('A`)「うぜぇ」
_
( ゚∀゚)「うぜぇ」モミモミ
<_プー゚)フ「あっ!しまったドクオもノンシティボーイだった!」
_
( ゚∀゚)「そしてチェリーボーイだな」モミモミ
<_プー゚)フ「そしてケチボーイでもある」
('A`)「おいこの流れおかしいだろ。完全に俺とジョルジュでエクストやっつける感じだったのに」
<_プー゚)フ「人徳の差かなぁ」
358
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:48:08 ID:7.Rx2ev20
_
( ゚∀゚)「それにこの中じゃお前が一番年下だろ?」
('A`)「でも俺の方が案内所の資格取ったのは一番早かったし、先輩といえば俺だろ!」
<_プー゚)フ「あーでたでたドクオの男限定に対する強気!!」
('A`)「そ、そんなことないって。全然そんなことないよ?」
('A`)「ほら、俺この前ちゃんと女店員にオーダーとってもらえたじゃん」
_
( ゚∀゚)「もう60越えたおばあちゃんだったけどな」
359
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:49:01 ID:7.Rx2ev20
(;'A`)「ば、ばかやろぉ〜!女の子はいくつになっても乙女なの!」
<_プー゚)フ「そんなオバちゃん向け雑誌の記事見出しみたいなこと言われてもなぁ……」
_
( ゚∀゚)「つまりドクオの中ではおばあちゃんのほうが若い幽霊より魅力的ってことだな」
(;'A`)「いやいや、ちが」
「ククク……『幽霊』か……!」
_
( ゚∀゚)<_プー゚)フ「!!!」('A` )
「やはり貴君らも『そちら側』の人間だったわけだ」
('A`)「……誰だ、お前」
「ククク……そう気構えるな」
360
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:53:19 ID:7.Rx2ev20
ii i ミ〟
lli i ミ;
∧(●ω▼)∧ 「私も君たちと同じ閻魔省の……『お仲間』だ……」ザッ
l⌒ . ̄|
\| | |
| |∪
| i‐i |
(__)(_)
('A`)(太い……)
<_プー゚)フ(何だこの服装……上半身裸革ジャンだと……)
_
( ゚∀゚)(眼帯にサングラスにモヒカンってなんだこれ……)
( ●ω▼)「なんだ……ビビってンのか……?ククク……」
<_プー゚)フ「というよりは驚いてるよ……寒くないのかその恰好……」
( ●ω▼)「ふん……私からすれば貴君らの方が理解できないな……」
('A`)「何がだよ……」
361
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:53:43 ID:NpMk8yPo0
世紀末じゃねーか
362
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:55:24 ID:7.Rx2ev20
( ●ω▼)「閻魔省職員とあろうものがそんな普通の格好など……」
_
( ゚∀゚)「?私服は知らんが会議は基本皆スーツだぞ……」
( ●ω▼)「えっ」
<_プー゚)フ「その肩のトゲトゲも危険物扱いで多分入場審査に引っかかるぞ……」
( ●ω▼)「だ、だって部長が……」
<_プー゚)フ「あぁ、部長ってことは探知部か……」
363
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:56:07 ID:7.Rx2ev20
_
( ゚∀゚)「高岡さんにそういう服装で来るのが普通なんだ!とか言われたんだろ?」
<_プー゚)フ「あの人そういうとこで遊ぶからなぁ。まぁドンマイ」
( ●ω▼)「いや、部長がラフな格好でいいって言ったから私服で来ちゃったんだお……」
('A`)「それ私服なの!?俺の世界観を悠々と踏み越えてきやがったぞこいつ」
( ●ω▼)「イメージは『混乱の時代に生きる強き男』だお」
<_プー゚)フ「どっちかっていうと完全に雑魚キャラ側なんだよなあ……」
( ●ω▼)「しかし皆スーツってことは、この格好だと入れないのかお?」
364
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:57:18 ID:7.Rx2ev20
('A`)「うーん、普通のシャツとかならまだしもこれはどうなんだろう……行ってみないとわからないけど入場検査ではじかれる可能性も0じゃないな……」
( ●ω▼)「えぇ〜っ……」
(;'A`)「あ、やばい、なんかあんまり時間ないぞ!」
<_プー゚)フ「うわ、ほんとだ。立ち話に時間使いすぎちゃったな」
_
( ゚∀゚)「とっとといかないと間に合わないな」
(;●ω▼)「あ、あの……僕は……」
('A`)「ん?」
(;●ω▼)「この恰好、どうすればいいんだお……」
<_;プー゚)フ(『お』ってなんなんだ……)
365
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:58:13 ID:7.Rx2ev20
(;'A`)「取りあえず肩のトゲトゲ外してサングラスもとってみたら?」
(;●ω^)「こうかお?」
つ┌▼-▼ スチャッ
_
(;゚∀゚)「もう眼帯もとっちゃえよ……」
( ;^ω^)「そうするお……」
つ〜●〜 スッ
<_プー゚)フ「でもその服どうするの……着替えてる余裕ないぞ」
( ;^ω^)「トゲトゲは一応とったけどどうしよう……」
つ∧∧
(;'A`)「ま、まぁ替えの服ももしかしたらあるかもしれないし、行くだけ行ってみよう」
366
:
名も無きAAのようです
:2013/03/02(土) 23:59:57 ID:7.Rx2ev20
<_プー゚)フ「それよりはやくいかないと本当に時間ないぞ!」
_
(;゚∀゚)「ええい、走っていくぞ!」タッタッタ
( ;^ω^)「あ、待ってお!!」タッタッタ
――――――――――――――――――――――――――――――――…………………………
367
:
名も無きAAのようです
:2013/03/03(日) 00:00:57 ID:33qNnNVM0
「結局全然ラブホテル覗けなかったな……」
「まぁ窓開けて、なんてのはあんまりないだろうからなぁ」
「まぁいい、せっかく山を抜け出してきたんだから、思いっきりエンジョイしてやる!!」
「おお兄者、燃え上がっているな」
「ふふふ、お前も思わず全裸になってしまいそうになるほどやる気に満ち満ちているじゃないか!!」
「おっと、昨日のことをあまり言ってくれるな、兄者。照れるじゃないか」
「やる気があるのはいいことだ」
「そうだな」
「じゃぁ早速始めますか!」
「あぁ!」
「「いたずらを!!」」
――――――――――――――――――――――――――――――――………………………………
368
:
名も無きAAのようです
:2013/03/03(日) 00:03:09 ID:33qNnNVM0
ひとまずこれで終わりです!!
できるだけ残り早く書くように頑張ります!!!!!
でも思った以上に長くなりそうでびっくりです!!!!!!うおあ!!!!!!!!
ではまた会う日まで!!!!!!!アゲイン!!!!!
369
:
名も無きAAのようです
:2013/03/03(日) 00:03:11 ID:sYsVUkhEO
登場は派手だったけど、( ^ω^)←こいつか!
370
:
名も無きAAのようです
:2013/03/03(日) 00:08:50 ID:mttyWp8M0
おつおつ
天狗兄弟楽しみだな
371
:
名も無きAAのようです
:2013/03/03(日) 00:17:33 ID:sf2hxqEwO
ブーンの私服センスヤバイなwww
乙でした。
372
:
名も無きAAのようです
:2013/03/03(日) 00:22:43 ID:4eIQXfeMO
乙!
次回が楽しみでしゃーないぜ!
373
:
名も無きAAのようです
:2013/03/03(日) 00:37:07 ID:tSeFQNpo0
乙ー
弟者全裸になってたのか……ww
374
:
名も無きAAのようです
:2013/03/03(日) 01:20:23 ID:CxUWiR3oO
乙!
375
:
名も無きAAのようです
:2013/03/05(火) 22:30:42 ID:d4CkBy.g0
流石兄弟にブーンまで!!
うっひょおおおおおおおおおお!!!!!!!
376
:
名も無きAAのようです
:2013/03/11(月) 14:54:55 ID:jgJNpFbY0
内藤弁当は関係なかったのか…
続きが気になるわ
377
:
名も無きAAのようです
:2013/03/16(土) 12:32:34 ID:6yROapTk0
語尾突っ込まれた!!?
378
:
名も無きAAのようです
:2013/03/16(土) 16:24:39 ID:axut/0cQ0
この流石兄弟好きだwwwww
まさかのブーンのセンスwwww
続き期待してるぜ!
379
:
名も無きAAのようです
:2013/03/23(土) 02:25:17 ID:idXATQNw0
まだなんですか!今なら総合がキューちゃんなんやで!!!
380
:
名も無きAAのようです
:2013/03/25(月) 21:50:34 ID:YvIjdtj20
まってるよー
381
:
名も無きAAのようです
:2013/04/03(水) 22:59:10 ID:lveq1k120
すいませんなかなか書き!!!!!終わりません!!!!!!
二話の1.5倍くらいの長さになりそうなのでとりあえずポッキー食べ終わったらできたとこまで投下します!!!!!!!!
382
:
名も無きAAのようです
:2013/04/03(水) 23:06:36 ID:lveq1k120
すいませんちょっと無理そうです!!!!!
明日にします!!!!!!!!!!!
383
:
名も無きAAのようです
:2013/04/03(水) 23:08:46 ID:zD/iMZAQO
早くポッキー食べ終わるんだ
384
:
名も無きAAのようです
:2013/04/03(水) 23:13:37 ID:CSNJYgNo0
どんだけ長いポッキーなんだ・・・
385
:
名も無きAAのようです
:2013/04/03(水) 23:23:06 ID:o6pFUzrY0
俺のポッキーだからな
386
:
名も無きAAのようです
:2013/04/03(水) 23:26:51 ID:1ME6SjEM0
俺のポッキー♂
387
:
名も無きAAのようです
:2013/04/03(水) 23:42:54 ID:5r0POVY20
明日まで20分切ったな
388
:
名も無きAAのようです
:2013/04/03(水) 23:43:31 ID:IPMYX.QY0
>>1
なら俺の隣で寝ているよ
389
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 02:17:09 ID:zM6YcLTM0
wktk
390
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 21:40:35 ID:NUoEYQAAO
はよ
391
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:11:26 ID:2rr64Cow0
_
(;゚∀゚)「しかしなんでお前は俺たちに話しかけてきたんだ?」ダダダ
⊂( ;^ω^)⊃「実は会議初めてで、場所とかちょっと不安だったから……」ダダダ
<_;プー゚)フ「聞いた相手によっちゃ不審者扱いされるぞ……」ダダダ
(;'A`)「しかし高岡さんもそういうとこ適当だからなぁ」ダダダ
<_;プー゚)フ「まぁあの人なら納得だけどな」ダダダ
( ;´ω`)「高岡さんが白衣だったから、ラフって何でもいいのか!って勘違いしちゃったんだお……」ダダダ
392
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:12:17 ID:2rr64Cow0
_
( ゚∀゚)「ま、ウチのとこもあんまし人の部署のこと言えないけどな……」ダダダ
( ^ω^)「?皆さんはどこの人なんだお?」ダダダ
(;'A`)「案内所だよ。就職案内所」ダダダ
( ;^ω^)「あぁ、あのちゃんぽん集団と噂の……」ダダダ
<_プー゚)フ「ちゃんぽん?」ダダダ
( ^ω^)「特に脈絡のない人材をごちゃまぜにしてるから「ちゃんぽん」、だ、って聞いたお」ダダダ
_
( ゚∀゚)「ちゃんぽんに失礼だろそれ……」ダダダ
<_;プー゚)フ「お前憤るとこそこじゃないだろ……」ダダダ
393
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:13:01 ID:2rr64Cow0
(;'A`)「まぁ、ちゃんぽんかどうかはともかく、案内所は悪く言われてもしょうがないところあるしな……新興部署だし……」ダダダ
_
( ゚∀゚)「まだ実質的な案内所職員は5人しかいないしなぁ……それと上司が1人、か」ダダダ
( ;^ω^)「5人……えらく少ないおね……」ダダダ
<_プー゚)フ「モナーさんの力が無きゃとっくに潰されてるだろうな……よし、ついた」ダダダ
('A`)「お!まだ門空いてる!セーフ!」
( ;^ω^)「門、って……まさかこの廃病院でやるのかお?」
('A`)「まぁ、ちょっと違うけど、大体そんな感じだ」
( ^ω^)「えぇ〜っ……もっと普通の市庁とかそんな感じの綺麗な建物だと思ってたのに……」
394
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:14:17 ID:2rr64Cow0
瓜゚∀゚)「ウィーヒック!ししししし、酒もうないんか!ししし!」フラフラ
( ^ω^)「なんか酔っ払いまでふらついてるお……」
('A`)「いや、この人は……なぁ、じいさん」
瓜゚∀゚)「ひーっく!何だお前ら!!しし!地獄にきたんか!」
( ;^ω^)「なんだこいつ……」
('A`)「あぁ、灼熱地獄にしてもらおうかな」
瓜゚∀゚)「……!」ピク
395
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:15:02 ID:2rr64Cow0
( ;^ω^)「え?何?」
瓜゚∀゚)「……焼き方は?」
('A`)b「弱火でじっくり」
瓜゚∀゚)「入れ」
('A`)「どうも」
( ;^ω^)「何が何だか……」
396
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:15:06 ID:XlE3G3gQ0
しえ
397
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:16:09 ID:2rr64Cow0
('A`)「お、あったあった」ガサガサ
( ^ω^)「?こっちは裏庭じゃないかお?建物はあっちだお」
('A`)「いや、ここが入口だ」
( ;^ω^)「い、井戸!?」
<_プー゚)フ「じゃ、俺から行くぜ」ピョイ
( ;^ω^)「と、飛び込んだ!?」
_
( ゚∀゚)「じゃぁ俺も」ピョイ
( ;^ω^)「ちょ
398
:
>>397訂正です!!!
:2013/04/04(木) 22:17:17 ID:2rr64Cow0
('A`)「お、あったあった」ガサガサ
( ^ω^)「?こっちは裏庭じゃないかお?建物はあっちだお」
('A`)「いや、ここが入口だ」
( ;^ω^)「い、井戸!?」
<_プー゚)フ「じゃ、俺から行くぜ」ピョイ
( ;^ω^)「と、飛び込んだ!?」
_
( ゚∀゚)「じゃぁ俺も」ピョイ
( ;^ω^)「ちょ」
399
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:18:21 ID:2rr64Cow0
( ;^ω^)「な、何なんだお、一体……自殺オフか何かかお?」
(;'A`)「お前、本当に何にも聞いてないのな……」
( ;^ω^)「送られてきた案内にはここの住所しか書いてなかったお……」
('A`)「ここは入り口だよ。俺たちの本部、通称『地獄』へのな」
( ^ω^)「閻魔省、だけに地獄、かお」
('A`)「何のひねりも無いよなぁ」
( ;^ω^)「確かに……」
400
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:19:13 ID:2rr64Cow0
('A`)「まぁいいいや、とにかくちゃっちゃか入っちゃおう」
( ;^ω^)「飛び込んで大丈夫なのかお?その、僕体重重いし、着地時に膝が……」
('A`)「これ落ちるわけじゃなくて、ワープするみたいなもんだからな。体重関係ないよ」
( ^ω^)「おお!なんかよくわからないけどそれなら安心だお!」
('A`)「ああそうだな。なんかよくわからないけど。じゃあお先にどうぞ」
( ^ω^)「お!遠慮なく……」ピョン
「ぎゃああぁあああ!」バッシャアア
(;'A`)「!?」
「冷てええぇえええぇええええええ」パシャァアァン
401
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:20:17 ID:2rr64Cow0
(;'A`)「え?」
「ちょ……これ普通の井戸じゃないかお!!!ひぇええ!!!」バシャバシャ
(;'A`)「もしかして……」スッ
つ[]
('A`)「あ、入場時間過ぎてる……」
「えぇ〜っ……」バチャバチャ
402
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:21:17 ID:2rr64Cow0
('A`)「ここ、時間過ぎるとただの井戸になっちゃうんだよね」
「えっ、じゃぁ僕たちは……」バチャン
('A`)「もう今日は入れない……」
「えぇ〜っ……」パシャ…
('A`)「……ロープ、持ってくるね……」
「うん……」チャプチャプ
――――――――――――――――――――――――――――………………………………
403
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:22:02 ID:2rr64Cow0
<_プー゚)フ「こないなあいつら……」
_
( ゚∀゚)「もう時間過ぎちゃったよ……」
<_;プー゚)フ「しょうがない、俺らだけで行くか」
_
( ゚∀゚)「そうだな……今日はもうこっちに来れないだろうしなぁ」
<_プー゚)フ「会議まであと何分くらい?」
_
( ゚∀゚)「十分ちょいだ。ギリギリだったな」
404
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:23:45 ID:2rr64Cow0
<_プー゚)フ「そんじゃさっさと……」
「おやおや そこで たむろしてるのは 案内所の方々じゃ ありませんか」
<_プー゚)フ「……誰だ」
| ^o^ |「わたし ですよ わたし」
_
( ゚∀゚)「ちっ、なんだ、退魔局の下っ端か」
| ^o^ |「下っ端とは 失礼な。 あなた方より ずっと 世間の役に 立ってますよ この 税金泥棒共め」
<_プー゚)フ「ふん!なぁにが役に立ってます、だ!つい最近だって一般市民を囮に使うなんて馬鹿な真似したくせによぉ!」
| ^o^ |「そ、それは 国益を 優先したので あって……」
<#プー゚)フ「じゃぁ!そのためになら怪我人でようがいいって言うのか!!おい!!!」
「要は簡単な確率の問題だ」カツ…カツ…
<_プー゚)フ「……!」
405
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:24:30 ID:2rr64Cow0
( ・∀・)「命の足し算や引き算を忌み嫌う者に限って、二兎を追おうとする。いや、時には何もしさえしない。君らのことだよ、案内所」
<_プー゚)フ「モララー、退魔局長……」
( ・∀・)「おい、ゆうたろう。何こんなところで油売ってる。とっとといけ!」
| ^o^ |「す、すみません」
タッタッタ……
_
( ゚∀゚)「……局長こそ、こんなところで私たちに構っている暇などないのでは?」
( ・∀・)「はは、言ってくれるね、眉毛君。その通り、私には君らに構う暇などない」
406
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:25:59 ID:2rr64Cow0
<#プー゚)フ「じゃぁ!なんで会議開始直前にこんなところにいるんですか!!」
_
(;゚∀゚)「おい、ちょっと落ち着k……」
「あまり僕の部下をいじめないでほしいモナ」カッ…カッ…
_
<_プー゚)フ「!!」(゚∀゚ )
( ・∀・)「……おやおや、ボスのお出ましですか」
( ´∀`)「モナモナ。ボスだなんてかっこいいもんじゃないモナよ」カッ……
<_プー゚)フ「所長……」
407
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:26:39 ID:2rr64Cow0
( ・∀・)「『十王』の現最高権力者とあろうものが、会議直前にこんなところでなにをしているんですかね」
( ´∀`)「わかってるくせに。同じだモナ。君と、ね」
( ・∀・)「……」
<_プー゚)フ(何してたんだろうな)ヒソヒソ
_
( ゚∀゚)(さぁ、俺ら一般職員には縁もないようなことだろ)ヒソヒソ
从 ゚∀从「あー!お前らまだこんなとこいたのかよ!!」
( ;・∀・)「げっ」
<_;プー゚)フ「た、高岡探知部長!?」
_
(;゚∀゚)(地獄の権力者三人が会議直前にふらふらしてるってどうなのよ……)
408
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:27:36 ID:2rr64Cow0
从 ゚∀从「ったく、お前らはいい加減会議直前にうんこ行くのやめろよなー!!!」
( ;・∀・)「あ、ちょっと!」
( ´∀`)「面目ないモナ」
<_プー゚)フ「あぁ……同じってそういう……」
_
( ゚∀゚)「いつもトイレで顔合わせてたのね……」
( ;・∀・)「あぁ〜!!やばいもうすぐ会議始まっちゃうなぁ!!急いで行こうっと!!!」ダダダ
409
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:28:21 ID:2rr64Cow0
( ´∀`)「どうしたんだろうモナね、彼急に慌てて」
_
(;゚∀゚)(そりゃあんだけキメキメで登場したのに、直前までウンコしてたってのがばれたらなぁ……)
从 ゚∀从「いやお前も少しは慌てろよ!!もう始まるぞ!!」
( ´∀`)「う〜ん、それがちょっと困ってて……あ、そうだ君たち」
<_プー゚)フ「あ、はい何ですか?」
( ´∀`)「どっくん見てない?ちょっと話しときたいことあるんだけど」
_
( ゚∀゚)「それがかくかくしかじかで」
( ´∀`)「えっ」
410
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:29:28 ID:2rr64Cow0
<_プー゚)フ「あと一緒にいた探知部の太った新人君も多分来れないかと……」
从;゚∀从「太った新人……ブーンか!!何やってんだあいつは……」
( ´∀`)「ちょっと連絡してくるモナ」
从;゚∀从「は?いやもうそんな時間ないぞ!?」
( ´∀`)「……その、おそらく今どっくんと一緒にいるであろう彼、実力はどんなものモナ?」
从 ゚∀从「……仕事としての経験は無いに等しいが、能力だけ見れば、ありゃ化け物だ」
( ´∀`)「というと?」
411
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:30:12 ID:2rr64Cow0
从 ゚∀从「探知範囲がばかげてる。その気になればあいつ1人で半径5キロ圏内の異常を感知できるんじゃないか?」
_
(;゚∀゚)「ごっ……ってあいつが!?」
<_;プー゚)フ「人は見かけによらないな……」
( ´∀`)「よくそんな人材もってこれたモナね」
从 ゚∀从「最近、ウチもちょいちょいそっち方向に力入れ始めたからな。しかしあいつはウルトラハイパーな収穫だったよ」
( ´∀`)「ふーむ、じゃあまぁ死ぬことはないモナね」ボソッ
<_プー゚)フ「えっ」
412
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:33:09 ID:2rr64Cow0
( ´∀`)「いやいやなんでもないモナ、はっはっは」
_
( ゚∀゚)「いやいやいや、今死ぬっt」
( ´∀`)「さぁ行こう!もうほんとに始まっちゃう!遅れたらまた案内所の威厳なくなちゃうモナよ!!!」
从 ゚∀从「んなもんもうとっくに底ついてるだろ」
( ´∀`)「いいから!急ぐモナ!」ダダダ
从 ゚∀从「ったく……」ダダダ
<_プー゚)フ「……ドクオ、大丈夫かな」
_
( ゚∀゚)「もう彼のことはあきらめよう……」
<_プー゚)フ「所長の大丈夫が大丈夫だったためしはないしな……」
413
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:34:30 ID:2rr64Cow0
_
( ゚∀゚)「まぁ今回はあのブーンとかいうのも一緒だし、少しは希望が持てるか……」
<_プー゚)フ「でもグラサン眼帯世紀末だぞ……」
_
( ゚∀゚)「うん……」
<_プー゚)フ「……」
_
( ゚∀゚)「……」
<_プー゚)フ「……取りあえず会議行くか」
_
( ゚∀゚)「うん……」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――……………………………………
414
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:36:55 ID:2rr64Cow0
―喫茶店―
カランコローン
ハソ ゚−゚リ「いっらっしゃいま……せ……」
ii i ミ〟
lli i ミ;
( ^ω^) 「あ、どうも」
l⌒ . ̄|
\| | |
| |∪
| i‐i |
(__)(_)
ハソ;゚−゚リ「きっ、きゃぁぁああ!!!」
( ;^ω^)「!?」
ハソ;゚−゚リ「強盗!!強盗よ!!!」
415
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:37:49 ID:2rr64Cow0
( ;^ω^)「い、いや違いm」
(;゜A゜)「ごっごごごごごごうとううううううう!!!??????」
( ;^ω^)「なんであんたは急にテンパってるんだお!!」
(;'A`)「お、女の人の大声とか怖いじゃん……流石にちびっちゃうよ……」
( ;^ω^)「ダメだこいつ!!まるでダメ!!!」
ハソ;゚−゚リ「ひゃ、ひゃくとおばん通報を……」ピププッペ
( ;^ω^)「あ、やばいこの人ガチだ!」
(;'A`)「ず、ずらかるぜぇ〜!」
タタタッタッタタ………
416
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:38:36 ID:2rr64Cow0
―公園―
( ^ω^)「世間じゃ華やぐ土曜日に缶コーヒーを片手に男二人で公園のベンチに並んで座ることになろうとは……」
('A`)「言うな……何も……」
( ^ω^)「そもそもあのおっさん→瓜゚∀゚)が融通効かせてくれれば……あのひとが井戸から地獄への道管理してるんだおね?」
('A`)「小野のじいさんだろ?まぁあの人も仕事だからしゃあないって」
( ^ω^)「まぁそれはそれとして……さっきの何なんだお……大声怖いって意味わからんお……」
('A`)「俺、人間女性恐怖症なんだよ……もう視線が合うだけでも汗腺がフィーバーしちゃうんだよ……」
( ;^ω^)「えっ、それはもしかしてゲイってことかお?」
417
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:40:25 ID:2rr64Cow0
(;'A`)「違うわ!!女性のお化けとかなら大丈夫だから!!」
( ;^ω^)「なんかめちゃくちゃ職業病だおねそれ……」
('A`)「女性恐怖症を抱えたまま、この先どうやって生きていこうか時々すごく不安になる」
( ;^ω^)「確かに声だけであそこまでなっちゃうレベルだと、生活に支障きたしそうだおね」
('A`)「もうきたしてるよ……警察には十数回連行されたよ……」
( ;^ω^)「かける言葉もないお……」
418
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:41:10 ID:2rr64Cow0
('A`)「まぁそれはいいや。とりあえずこれからどうする?ずっとベンチに座ってても、お前の格好と俺のオーラが相まって不審者扱いされるぞ?」
( ^ω^)「服買おうにも、ドア開けた瞬間に警備員に応援を呼ばれちゃったし……」
('A`)「恰好だけ見たら、お前大概デンジャラスだからな……」
( ^ω^)「そうこう話してるうちに、僕たちの目の届く範囲からは子供たちが一人残らず逃げ去ってしまったおね……」
('A`)「お、じゃあ警察の見回りが来るまではここでゆっくりできるな」
( ^ω^)「その前向きさ……まぶしいほどだお……」
419
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:42:05 ID:2rr64Cow0
('A`)「でへへ、褒めるな褒めるな……」
ビュオワッ
( ^ω^)「いやぁんエッチな風!!!ジャケットの下の乳首が露わに!!!!」
('A`)「黒っ」
( ^ω^)「ちゃっかりチェックしてんじゃねぇお!!!やっぱりゲイじゃんかお!!」
('A`)「いやお前が大声あげるからそっち見たら、視界にねじ込まれたんだよ!その存在感爆発の乳首が!!!」
( ^ω^)「自分で言っておきながら乳首のこと言われるのちょっと恥ずかしいお……」
420
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:42:48 ID:2rr64Cow0
('A`)「まぁ誰だって自分に何かしらのコンプレックスを抱えてるもんだよ」
( ^ω^)「綺麗にまとめようとしやがって……ってか風ちょっと強くないかお?濡れ濡れで寒いお」
('A`)「そういや今日やたら埃舞ってるなぁ……って、お前のジャケットの中から今なんか飛んでったぞ」
( ;^ω^)「あ!いかんお!」ダダダ
( ^ω^)つ□パシッ
( ^ω^)「ナイスキャッチ!自分自身!!」
('A`)「それ何だ?」
421
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:44:09 ID:2rr64Cow0
( ^ω^)「あぁ、これは今日の探知部での会議で使う予定だった資料だお」
('A`)「さっき井戸に入った割にはあんまし濡れてないのな」
( ^ω^)「……部長が『地獄の奴らは傘なんか使わない!!だろ!?』とか言ってたから、傘を持ってこないようにしたんだお」
('A`)「高岡さん……」
( ^ω^)「でも、一応雨とか降るといけないから、ちゃんとビニール袋に入れていたんだお」
('A`)「どれどれ……うわっ、なんか生暖かい!!」
( ^ω^)「そりゃ革ジャンの内側にしまってたせいで、常に地肌とぴっちりくっついてたもんだから」
('A`)「じ、若干指が滑るのは脂かこれ……」
( ^ω^)「あんま言わないでくれお……言いようのない羞恥心に襲われるお……」
422
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:45:04 ID:2rr64Cow0
('A`)「見てみていい?」
( ^ω^)「どうせ極秘情報とかってわけでもないし、別に構わないお」
('A`)「ふむふむ、『巨大反応の調査とその結果』?」
( ^ω^)「あぁ、それ、うちの近くで探知やってみたとき、馬鹿でかい反応があったんで、調べてみたんだお」
('A`)「反応の大小なんてわかるのか?」
( ^ω^)「なんか僕の探知能力、普通のとちょっと違うみたいなんだお」
423
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:46:01 ID:2rr64Cow0
('A`)「探知部のことはあんまわかんないからそっちの能力のことはさっぱりなんだよなぁ」
( ^ω^)「うーん、まぁそう言ってもうちのやつらの能力も十人十色らしいし、『こういうのだ』ってのは無いんだお」
('A`)「で、お前の能力は位置特定とその反応の大きさの感知、って感じか?」
( ^ω^)「まぁそんなもんだお」
('A`)「巨大反応っていうとどのくらい?」
( ^ω^)「その報告書の奴はヤバかったお。なんか周りが軽くゆがんちゃうレベルで」
('A`)「うわ、そりゃめんどいな」
424
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:47:36 ID:2rr64Cow0
( ^ω^)「ていうか調査してた場所、まぁ僕の家の周りなんだけど、やたら反応いっぱいあるんだお」
('A`)「ふうん……」ペラッ
( ^ω^)「でもそのデカい反応の奴は全然動かなかったんだお」
('A`)「ふむふむ……」ペラッ
('A`)「ん?何でウチの事務所の住所書いてあるの?ていうか何で知ってんの?」
( ^ω^)「えっ」
425
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:48:56 ID:2rr64Cow0
('A`)「ほら、これ」
( ^ω^)「……そこ、巨大反応のあったとこだお」
('A`)「巨大反応……」
______
('A`)。o○( (´・ω・`) )モワワーン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
('A`)「あっ」
( ^ω^)「ま、まさか事務所でデカい妖怪の拘束でも……いや建物が呪われてるのか……」
(;'A`)「あ〜……え、えっと、このことは報告しないでくれるとありがたいんだけど」
( ;^ω^)「いやいや、こんなでっかいの放置してたら、街一個くらい簡単に潰されちゃうお!!」
(;'A`)「じ、実はこれはウチのお婆ちゃんの仏壇の放つオーラなんだよ。お婆ちゃん人を驚かすの大好きだったから」
( ;^ω^)「驚かすとかいう次元じゃねぇお!そもそも1人分の幽霊じゃありえない大きさだったし!!!」
426
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:49:30 ID:NUoEYQAAO
内藤弁当のフラグ回収か
427
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:49:49 ID:2rr64Cow0
(;'A`)「と、とにかく無害だから!!ほら、だって全然動いてないんだろ?」
( ;^ω^)「ていうか『その場所』の反応、それだけじゃないお……最近もなんかかなりでっかいのが来たと思ったら急に消えたし……」
(;'A`)「そ、それはいつ頃?」
( ;^ω^)「確か週の頭だったお。で、その次の日もなんか別のが来てたお。そっちはそこまで大きくなかったけど……」
(;'A`)(キュートと垢なめか……)
428
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:50:43 ID:2rr64Cow0
( ;^ω^)「どういうことなんだお?」
(;'A`)(ごまかすか?いや、無駄だ!下手打てば本格的に探知部の調査のメスが入る!)
(;'A`)(……そういやこいつ、少し『臭う』な……それも都市伝説独特の臭いだ……)
(;'A`)(まさかこいつにも『隠してること』があるんじゃないか?)
(;'A`)(……仕方ない……話すだけ話してみるか……)
(;'A`)「じ、実はな、そいつウチの職員なんだよ」
( ;^ω^)「はぁ!?」
(;'A`)「て、手伝ってもらってるの!!色々!!!」
( ;^ω^)「そんな馬鹿な話が……」
429
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:51:26 ID:2rr64Cow0
(;'A`)「そうでもないって!!ほら、俺就職案内所じゃん!」
(;'A`)「だから職としてウチでの手伝いをしてもらってるの!主に家事!」
( ;^ω^)「で、でもそれって違法じゃ……」
(;'A`)「そ、そんなことないよぉ〜!使えるものは使う!これって大事なエコ!」
( ;^ω^)「それにしたって……いやしかし……」
( ;^ω^)「うーん……」
(;'A`)「……」
430
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:52:28 ID:2rr64Cow0
( ^ω^)「……ここの住所が事務所、って言ってたおね」
(;'A`)「え?……あぁ、うん」
( ^ω^)「ってことは、この一帯の地区はあんたの受け持ち、ってことかお」
('A`)(……来た!あたりだ!)
('A`)「そういうことになるな。ちなみに案内所の管轄下には退魔局はあんまし干渉してこない。実質俺一人の受け持ちだな」
( ^ω^)「……実は僕にもちょっとした事情があるんだお」
('A`)「ビンゴオオオオオオオオオオオォオオオ!!!!」
( ;^ω^)「!?」
('A`)「あ、いや、何でもない何でもない。続けて続けて」
431
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:53:38 ID:2rr64Cow0
( ;^ω^)「……それで、僕、今度あんたの地区も含んだエリアの担当になったんだお」
('A`)「……目を瞑ろう、互いのために、ってことでいいのか?」
( ^ω^)「……ま、そういうことだお」
('A`)「……教えてほしいことが三つある」
( ^ω^)「何だお?」
432
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:54:18 ID:2rr64Cow0
('A`)「まずあんたの『事情』とやらだ。それが分かってないと何かあった時、普通の都市伝説なのか、あんた関連なのか分かんなくなるからな」
( ^ω^)「……」ピク
('A`)「二つ目。あんたの担当の範囲だ。こっちにゃ『巨大反応』以外にもちょいちょい事情があってな。どれだけ説明しなくちゃならんのか知りたい」
('A`)「三つ目。あんたの名前だ。俺はいつまであんたあんたお前お前言わなくちゃならないんだよ。自己紹介位しろよ」
( ^ω^)「……こっちからも聞きたいことが3つ。いいかお?」
('A`)「……ん。どうぞ」
433
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:55:57 ID:2rr64Cow0
( ^ω^)「まずそっちの『本当の』事情だお。あれだけの反応のやつが『家事』とかあり得ないお。常識的に!」
( ^ω^)「二つ目。あんたの能力だお。何も話してないのにこっちの事情が『都市伝説』絡みって分かったってことは探知系の能力なのかお?」
( ^ω^)「三つ目。あんたの名前だお。わたわたしてて、すっかり聞くタイミング逃してたお」
('A`)「……お前の能力って、普通の人も探れるのか?」
( ^ω^)「いや、難しいお。閻魔省職員みたいにそっち系の人間だったらいけるけど」
('A`)「十分だ。今、俺らの近くに閻魔省関係のやつがいるかどうか探ってみてくれ」
434
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:57:50 ID:2rr64Cow0
( ^ω^)「ここで話すのかお?」
('A`)「会議で大半の職員が一か所に集まってる今がチャンスだろ?」
( ^ω^)「……わかったお」ガサゴソ
┌──┐
∩] ^ω^)スチャッ
('A`)「ヘッドホン……?いやそれよりお前、今それどっから出した!?」
┌──┐
{@] ^ω^)「肩パッドの隙間だお……大丈夫だお。少なくとも今、半径1キロには怪しい反応はないお」
('A`)「結構広範囲探れるのな。何でそのデカいヘッドホンが肩パッドの隙間に入るのかは置いといて」
435
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 22:59:01 ID:2rr64Cow0
( ^ω^)「本気出せばもっと行けるお」スチャッ
つ{@] ̄{]
('A`)「すげぇな……」
( ^ω^)「でへへ、それほどでも」
('A`)「……よし、じゃぁ俺から話そうか」
('A`)「まず本当の事情……家にいるのはふらんけんちゅ……フランケンシュタインだ」
( ;^ω^)「フラ……はぁあぁぁぁああ!!?」
('A`)「手伝ってもらってることは、家事のほかは……たまに妖怪とか都市伝説の手術してもらってることくらいかな」
( ;^ω^)「家事やらせてんの!?フランケンシュタインに!?」
436
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:01:08 ID:2rr64Cow0
('A`)「あと今、元口裂け女がウチで勉強しててさぁ」
( ;^ω^)「意味わかんねぇお!衝撃の告白を畳み掛けてきやがって!反応追いつかねぇお!」
('A`)「次に俺の能力だけど、探知ってよりはそっち方向にちょっとカンが利く、ってのと、触れることで『やつら』の『特徴を無くす』、って感じかな」
( ;^ω^)「特徴を……無くす?」
('A`)「ただ物質的なのは無くせないけどな。口裂け女の傷しかり」
( ;^ω^)「う、う〜ん、まだよく分からんお……」
('A`)「で、三つ目だけど」
( ;^ω^)「わからないまま流された……」
437
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:01:51 ID:2rr64Cow0
⊂('A`)「俺の名前は鬱ノ宮 読男(うつのみや どくお)だ。よろしくな」スッ
( ^ω^)「……僕の事情だけど、家に1つ人形があるんだお。それがちょっと変わってて、できればあんまし人に知られたくないんだお」
( ^ω^)「二つ目。僕の受け持ちは市内だけだお。って言っても実際周りの市町村は担当いないし、実質県内はほぼ僕の管轄だと思ってもらっていいお」
( ^ω^)つ「三つ目。僕の名前は内藤 雷蔵(ないとう らいぞう)だお。ブーン、って呼んでくれお。よろしくお」スッ
( ^ω^)つ⊂('A`)ガシッ
438
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:04:55 ID:2rr64Cow0
('A`)「……やばいな」
( ^ω^)「ああ……」
('A`)「今の俺たち最高にCOOLだぞ……」
( ^ω^)「ハードボイルドゥ、ってやつかお……」
('A`)「大人の色気むんむんじゃん」
( ^ω^)「今日の爽やかな風に乗って、僕たちのこの色香がみんなに届くといいおね」
('A`)「そうだな。この風……に……」
('A`)「……」
( ^ω^)「?どうかしたかお?」
439
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:05:52 ID:2rr64Cow0
('A`)「……おい、ちょっともう一回探知やってみてくれないか?」
( ^ω^)「何でまたそんな急に……」
('A`)「いいからいいから。範囲はさっきよりちょい広めで頼む」
( ^ω^)「いいけどこれ結構疲れるんだお……」
┌──┐
∩] ^ω^)スチャッ
┌──┐
{@];^ω^)「な、なんだおこれ!?」
('A`)「どうした!?」
440
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:12:56 ID:2rr64Cow0
┌──┐
{@];^ω^)「かなりデカい反応が二つ……こっちに来るお!!ものすごい速さで!!!」
(;'A`)「……こっちもビンゴかよ畜生!!」
┌──┐
{@];^ω^)「!!!来る!!!!」
ギュォォォォォォオオオオオオオオオオ!!!!!!!
⊂( ´_ゝ`)⊃ ⊂(´<_` )⊃
☆ ノ 丿 ☆ ノ 丿
ヽ .ノ (⌒) 彡 ヽ .ノ (⌒) 彡
と_丿=.⌒ と_丿=.⌒
シュタッ!!!!! シュタァ!!!!!!!
┌──┐
{@];^ω^)「な、なな……」
441
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:13:50 ID:2rr64Cow0
( ´_ゝ`)「ふーむ、何やら同族のかほりを感じたから来てみれば、何だ、やっぱり勘違いだったか」
(´<_` )「まったく、兄者はせっかちさんだな。思いつきで行動するのはいいがTPOを考えてだな」
( ´_ゝ`)「今日は別に思いつきで行動してもいい日だろう。フリーだぞフリー。今日はこの街が俺らのおもちゃだ」
(´<_` )「違いない。せっかく山から下りてきたんだ。俺も都会を楽しみたいさ」
( ´_ゝ`)「JAST DO ITだJAST DO IT。考えてばっかりじゃ得るものなんてほんのちょっぴりだぞ」
(´<_` )「ハイカラなキャッチだな兄者。だがおそらくスペルを勘違いしているぞ」
( ´_ゝ`)「弟者よ。今会話をしているのは俺とお前たった二人。スペルなんてものより思いが伝わること、これが大事じゃないか?」
(´<_` )「その通りだな。流石は流石の兄者」
( ´_ゝ`)「HAHAHAHAHAHA!!!」(´<_` )
442
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:13:51 ID:BOJRVQzQ0
流石兄弟きたか
443
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:14:48 ID:BOJRVQzQ0
え?
>>1
ってメリ者の人?
444
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:16:20 ID:2rr64Cow0
┌──┐
{@];^ω^)「何なんだお、こいつら……」
(;'A`)「見りゃわかんだろ。修験者の服装に、赤みがかった顔、一本歯の下駄」
┌──┐
{@];^ω^)「天狗……」
(;'A`)「しかもあの長っ鼻……大天狗の方だ」
( ´_ゝ`)「おう、そうだ。俺たちゃ泣く子も黙る天狗兄弟……」
バァ――――――――――――――ン!!!!!!
_人人 人人人人人人人人_
( ´_ゝ`) > 流石ブラザーズだ!!!< (´<_` )
 ̄Y^Y^Y^YY^Y^Y^YY^Y^Y^Y ̄
445
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:17:28 ID:2rr64Cow0
┌──┐
{@] ^ω^)「こっちの話聞いてたのかお……」
( ´_ゝ`)「天狗なめんなよ!聞いてないふりをしておきながらその実さりげなく聞いておくことにかけては天下一品!」
(´<_` )「それが俺たち!!」
バァ――――――――――――――ン!!!!!!
_人人 人人人人人人人人_
( ´_ゝ`) > 流石ブラザーズだ!!!< (´<_` )
 ̄Y^Y^Y^YY^Y^Y^YY^Y^Y^Y ̄
446
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:18:18 ID:2rr64Cow0
('A`)「しかし何で天狗がこんなところに……」
( ´_ゝ`)「そりゃあ俺たちだって羽を伸ばしたいことだってあるさ。天狗だもの」
(´<_` )「お、兄者うまいな」
( ´_ゝ`)「HAHAHAHAHA!!!」(´<_` )
┌──┐
{@] ^ω^)(なんか天狗って思ってたよりアホっぽいお……)
(´<_` )「しかしちゃんと姿を隠してたはずなのに見つかるとは、ついてないな」
( ´_ゝ`)「そうだな……ん?ガリガリの方何持ってんの?」パシッ
447
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:19:10 ID:2rr64Cow0
(;'A`)「うおっ!」
┌──┐
{@];^ω^)(い、一瞬でドクオの手から資料を奪ったお……速い……)
( ´_ゝ`)「なになに……」ペラッ
(;'A`)「あ、返せそれ!」
( ´_ゝ`)「えーやだー」
(´<_` )「返せと言われれば返したくなくなる!!それが俺たち」
バァ――――――――――――――ン!!!!!!
_人人 人人人人人人人人_
( ´_ゝ`) > 流石ブラザーズだ!!!< (´<_` )
 ̄Y^Y^Y^YY^Y^Y^YY^Y^Y^Y ̄
448
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:20:28 ID:2rr64Cow0
( ´_ゝ`)「というわけであばよ!!」バサッ
(´<_` )「帰ってママの足にキスでもしてな!!」バササッ
(;'A`)「あっ!!くそ!!逃げるな!!!」
( ´_ゝ`)「ばいなら〜」(´<_` )
シュンッ!!!
┌──┐
{@];^ω^)「も、もう見えなく……」
(;'A`)「おい雷蔵!!」
┌──┐
{@];^ω^)「ブーンって呼んでね!!」
(;'A`)「だぁ!!めんどくせぇ!!ブーン!!お前の能力で奴らを」
┌──┐
{@] ^ω^)「大丈夫。もうやってるお。ただ……」
(;'A`)「ただ!?」
449
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:21:51 ID:2rr64Cow0
┌──┐
{@];^ω^)「移動速度が速すぎるお……このままじゃ、じきに僕の探知範囲から出ちゃうお!!」
(;'A`)「……」
┌──┐
{@];^ω^)「どうするかお?車か何かで追いかけるかお!?」
(;'A`)「いや、駄目だ。奴らは自由に動き回れる。闇雲に追っかけたって捕まらないだろうな」
┌──┐
{@];^ω^)「じゃ、どうするんだお!」
(;'A`)「……お前のMAX探知範囲、どのくらいなんだ?」
┌──┐
{@];^ω^)「半径4、5キロ、ってとこだお」
(;'A`)「ギリギリ、かな」
┌──┐
{@] ^ω^)「?何がだお?」
450
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:23:16 ID:2rr64Cow0
('A`)「奴ら、『この街が俺らのおもちゃ』って言ってたろ?」
┌──┐
{@] ^ω^)「だから市内から出ないってことかお?でもそれでも広すぎるお……」
('A`)「ここは確かに栄えてるけど、東京なんかに比べりゃその範囲も狭い。ビル群なんて精々半径2,3キロ圏内に集中してる」
('A`)「奴ら、都会ってものに期待してたみたいだしな。で、この街の『都会』っぽい部分は、おそらく半径5,6キロ圏内ってとこだろ」
┌──┐
{@] ^ω^)「つまり、今奴らが僕の探知不可能な場所に行ったとしても、街の中心で全力で探知をすれば、なんとか見つかる……?」
('A`)「確率そう高いわけじゃないがな……しかし、もし奴らを逃して、あの資料が誰かの手に渡り、それを閻魔省が回収したら……」
┌──┐
{@];^ω^)「……僕は情報管理不届きで減給、最悪、素行調査で家入られてアウト……」
(;'A`)「……俺はS級指名手配かくまってたのがばれて、最悪、本物の地獄行き……」
┌──┐
{@] ^ω^)「……やばいお」
('A`)「ああ……」
451
:
名も無きAAのようです
:2013/04/04(木) 23:24:01 ID:2rr64Cow0
┌──┐
{@] ^ω^)「今の僕たち最高にデンジャラスだお……」
('A`)「絶体絶命ィ、ってやつだな……」
┌──┐
{@] ^ω^)「ていうかこれ二人でどうにかしなきゃならんのかお……」
('A`)「そうだな……さっき俺と一緒にいた奴らなら、上手いこと言って手伝わせることもできるんだろうけど……」
┌──┐
{@] ^ω^)「まぁ夕方まで出てこないだろうおね……」
('A`)「二人だと流石にきついか……」
┌──┐
{@] ^ω^)「かといって手伝ってくれそうな人なんて……」
('A`)「こっち側の人間で、尚且つ事情を詳しく聞いてこない、もしくは同じような境遇の奴なんてそうそういないぞ……」
┌──┐
{@] ^ω^)「どうしたもんだこれ……ってあれ」
('A`)「どうした?」
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