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( ^ω^)ブーン系突発イベント場のようです
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ブーン系突発イベント用のたまり場としてこのスレを立てました。
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【そして】
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( ゚∀゚)「おーう、元気か」
( ^ω^)「元気だお。ジョルジュ、スーツが板についてきてるおね」
_
( ゚∀゚)「だろお? おかげでモテてモテて」
ξ゚⊿゚)ξ「嘘は結構よ」
_
( ゚∀゚)「ひでえ!!」
ミセ*゚ー゚)リ「皆、社会に揉まれてるって感じだねえ」
川 ゚ -゚)「ミセリは社会人の先輩だからな」
( ^ω^)「さ、飲むかお」
('A`)「おう」
-
ミセ*゚ー゚)リ「でさあ、彼が言うの。『もう少し仕事減らしたら?』って」
ξ゚⊿゚)ξ「ふぅん。心配されてるんじゃないの?」
ミセ*゚ー゚)リ「んー、かもしれないけどー」
( ^ω^)「で、ジョルジュは静かだけど、どうしたんだお?」
_
( ゚∀゚)白「くっくっく……これを見やがれ!」
( ^ω^)「……誰だおこの地味可愛い子!」
_
( ゚∀゚)「地味言うな!」
ξ゚⊿゚)ξ「……まさかジョルジュに彼女ができるなんて」
川 ゚ -゚)「こんなおっぱい星人に……」
_
( ゚∀゚)「てめえら……いいか、オレはな、最近貧乳にも目覚めたんだ。
いいか、おっぱいで重要なのは張りと美しさとプロポーションと、様々な要素があるんだよ!
だからツン、悲観すんな、お前もお前がいいって奴が――」
_
ξ#゚⊿゚)ξ三0)゚∀゚).・
.
-
ジョルジュw
-
川 ゚ -゚)「……ドクオ? どうした」
('A`)「……皆、変わっていってるんだなあって」
川 ゚ -゚)「うん、そうだな」
ミセ*゚ー゚)リ「クーとドクオもやっと落ち着いた感じだねえ」
( ^ω^)「大学卒業するまで、ずーっと同じ感じだったお」
('A`;)「ぐ、そ、そりゃ」
ξ゚⊿゚)ξ「公衆の面前で、いろいろ」
川;゚ -゚)「や、やめてくれっ」
_
(#)゚∀゚)「何だよ、今更照れてんのか」
川 ゚ -゚)「…………」
-
川 ゚ -゚)「あの頃は若かった。ただ只管、ドクオが好きで、それを表現することに躊躇いなんかなかった」
('A`)「……」
川 ゚ -゚)「……けどな、今も、変わらない。きっと一生変わらない」
川 ゚ -゚)「だから、結婚して下さい」
( ^ω^)
ξ゚⊿゚)ξ
ミセ*゚ー゚)リ
_
( ゚∀゚)
('A`)
.
-
('A`)「……先、越された」
川 ゚ -゚)「え?」
('A`)「……これ、今日の帰り、渡そうと思ってたんだ」
川 ゚ -゚)「ゆびわ……」
('A`)「……愛してます。結婚しよう」
川*゚ -゚)「……ドックン」
('A`*)「……クーにゃん」
ミセ*゚ー゚)リ「なあーんだ、変わんないじゃんww」
( ^ω^)「ひゅうww」
ξ゚⊿゚)ξ「おめでとう」
_
( ゚∀゚)「二人の世界じゃんwwよーし今日は前祝だな!」
川 ゚ -゚)「「あっ」」('A`)
サーノムゾー アッオツマミスクナイ フタリデカッテコイヨー フタリノセカイツクッタバツゲームヨー
ワイワイ ガヤガヤ ...
おわり
.
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絵
>>430,466
スレタイ
>>430
('A`)はスイーツを作るようです
ありがとうございました!
落としどころがかなり不明だった
でも書きたかったんだ
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ニヤニヤがとまらんwwwwww
乙
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乙!
幸せな感じがたまらん
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やだ、この二人超幸せもんじゃないか
リア充末永く爆発しろ! あとツンとブーンも幸せになれるといいな
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(スイーツ(菓子)とスイーツ(状態)を掛けてたとこっそり告白してみる)
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乙!なんだよこいつらかわいい爆発しろ
宣言してないけど書けたから俺も投下するよ
つか5日までで良いのかよチクショー!!
※若干閲覧注意
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リア充爆発しろ
幸せな雰囲気をぶち壊す勢いで投下する
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おっとお先にどうぞ!
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( ´_ゝ`)「なぁ弟者」
( ´_ゝ`)「この子、まだ孵らないんだ」
刺繍の施された上等なワインレッドの裾を、床一面にぶわりと広げて。
中央の床に坐するこの部屋の主が、頭巾の下からぽつりと呟いた。
物憂げにそう語りかける彼の両手には、一つの卵が大事そうに擁かれていた。
( ´_ゝ`)卵が孵らないようです
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_554.png
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>>758
あっごめ
俺時間かかるかもだから良ければ先お願いします
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いいから投下するんだ!続きが気になるだろ!
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ごめんよ
じゃあ気を取り直して
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( ´_ゝ`)「そんなに大きな卵じゃないんだけどなぁ。
なんだか、他の子より遅いみたいなんだ」
目も眩むような、鮮やかなブルーとレッドのコントラスト。
一面を美しいターコイズブルーの装飾で彩られた、広く高大なその部屋で
自身の他に唯1人、言葉を交わすことの出来る相手へと紡がれた男の声音には、
純粋な心配と不安の色が滲んでいた。
(´<_` )「駄目な卵なんじゃないのか?もう腐ってしまっているとか」
対して、淡白で素っ気無い言葉を返したのは
赤のローブを身に纏いその手に卵を擁く彼と、そっくり同じ顔をしたもう1人の男。
( ´_ゝ`)「そんなことない。ちゃんと生きてるぞ」
(´<_` )「じゃあとっくに孵ってる筈じゃないか。おかしいよ」
( ´_ゝ`)「うーん。……暖め方が足り無いのかなー」
両の手に挟み、目前へ掲げた卵をじっと見つめて首を傾げる。
それでも原因が分からないから、再びその腕にしっかりと件の卵を抱き直して
ゆっくり、彼は立ち上がった。
-
裾の長いローブを引き摺って、部屋の主は行ったり来たり。
そして時折手を伸ばしては、空色の床のあちらこちらに転がっている
大小様々な卵達を優しく拾い上げる。
そっと手にしたその卵からは、命の温もりは感じられない。
どれも疾うの昔に死んでしまって、冷たくなっているからだ。
( ´_ゝ`)「ごめんな。こんな部屋の隅にいて、寒かっただろ」
よしよし。彼はそう、黒ずんだ躯にそっと語りかけると
自らが纏う豊かな外套でそれを抱き ふわりと包み込む。
――――すると、冷たかった卵はすぐに命を吹き返し、再び生命の温もりで満たされるのだった。
( ´_ゝ`)「ほら、もう大丈夫。早く出てきて俺に顔を見せておくれよ」
白く、活き活きとした艶やかさと温もりを取り戻した、楕円型の頭に指を滑らせて
男は柔らかな笑みを浮かべた。
-
支援
-
焦って書いてたらいつの間にかに締め切り延びてただと…?
支援
-
死んでしまった卵達に再び命を吹き込んで、孵化させるのが彼―――兄者の仕事だ。
この部屋をぐるり、少し見渡しただけでも
まだまだあちらこちらの床一面に、命の灯火を失った卵達が冷たく横たわり
彼の手に擁かれるその時を、今か今かと静かに待ち望んでいる。
だからこそ彼は、一つの愚図な卵にかかりきりになっている訳にはいかないのである。
(´<_` )「それじゃ卵を手で抱えきれないよ。まだまだ孵さなくちゃいけない他の卵があるんだぞ」
( ´_ゝ`)「大丈夫だよ。このローブなら何個だって包み込めるから」
(´<_` )「暖めたって無駄かもしれないよ、兄者」
( ´_ゝ`)「いーや、この子は絶対に俺が孵す!
他の子と同じように、きっと元気に生まれてくる筈だ」
(´<_` )「どうだかな」
卵を想う兄に対し、弟の返事は先程と同じように、感情の篭らない冷めたものだった。
-
それからいくら時間が経っても、その卵は一向に孵化する兆候を示さなかった。
「もう腐ってしまっているんだよ」
「そんな卵捨ててしまえ」
彼の弟である弟者が、度々部屋を訪れてはそんな言葉を兄に投げかけていく。
それでも兄者が、その卵を手放すことは無かった。
( ´_ゝ`)「きっともうすぐ孵るさ」
弟が昔から、物事の判断を急く性格なのを知っている兄は
そんな言葉の一つ一つを然して気にする風でも無く、いつも通り鼻歌など歌いながら
部屋に散らばる大小様々な卵達を拾い、命を吹き込んではそのローブで包み込み
多くの命を次々芽吹かせながらも、腕に抱いたあの少し愚図な卵を暖め続けた。
-
穏やかに時の流れるターコイズブルーの部屋の中で
他の生物達は次々と卵から孵り、兄者を喜ばせていた。
小さく愛らしい、生まれたての生き物達に囲まれながら
大きなローブを身に纏ったこの部屋の主は、腕に抱えた例の卵を優しく撫でる。
( ´_ゝ`)「どんな子が生まれるのかな。楽しみだなー、ネーヨ」
( ´ー`)「チラネーヨ」
( ´_ゝ`)「お、わんおも一緒に暖めてくれるのか?ありがとな」
(∪^ω^)「わんわんお!」
(;´_ゝ`)「あっギコ、その卵を踏んじゃ駄目だぞ!気をつけてくれよ」
(,,゚Д゚)「ニャーゴルァ!」
卵から孵った生き物達は皆、兄者にとっては我が子も同然だ。
片時も傍を離れず体温を与え続け、語りかけ、その腕で慈しみ、擁き続けた卵。
だからこそ、愛情を注いだ我が子達が堅い殻を破り、愛らしい顔を見せてくれるその時が
兄者にとってはなによりも、待ち遠しくてたまらない。
(*´_ゝ`)「楽しみだなぁ」
-
けれども、腕の中の卵が孵化する時を心待ちにしている兄の元へ
時折様子を見にやってくる弟は変わらず、非情ともとれる無慈悲な言葉を投げかけるのだった。
(´<_` )「ほら見ろ、まだ孵らないじゃないか。
その卵は駄目なんだよ、もう手放した方が良い」
( ´_ゝ`)「なんだよ、弟者は冷たいな。
よしよし、焦らなくても大丈夫だぞ。他の子よりちょっと時間がかかるだけなんだよなー」
(´<_` )「だからその卵は捨ててしまえと言ったんだ。なんだか色も汚いし」
相変わらず繰り返される、弟者の冷たい物言いに
温和な兄者も流石にむっとして顔を曇らせた。
_,
( ´_ゝ`)「変だぞ弟者。ネーヨの時だって、孵るまでにうんと時間がかかったじゃないか。
なんでこの卵だけそんな風に言うんだよ。この子が可哀想だ」
(´<_` )「……なぁ兄者」
( ´_ゝ`)「うん?」
(´<_` )「生まれるまでにそんなに時間がかかる生き物って、どんな生き物だと思う?」
( ´_ゝ`)「?……んー……多分、体が大きいんじゃないか?あと、寿命も長いんだろうな」
(´<_` )「いいや違う。出来損無いなんだよ、きっと」
(#´_ゝ`)「なんだと!」
-
投下ラッシュ(・∀・)イイ!
支援支援
-
(´<_` )「なぁ兄者。悪い事は言わないからさ。その卵を暖めるのをやめてくれないか」
(#´_ゝ`)「嫌だ」
(´<_` )「頼むよ。その卵を見殺しにするのがどうしても辛いなら、このまま俺が部屋から持っていくからさ。
兄者の見えないところで処分するよ。それでいいだろ?」
(#´_ゝ`)「な……っ!」
なんと、惨いことを言うのだろう。
兄は、殺すとか処分とか、そんな悲しい言葉は大嫌いだった。
床に広がる外套の裾が、僅かに靡いて波を打った。
(#´_ゝ`)「……」
(´<_` )「なぁ、怒るなよ兄者。俺はただ………」
僅かに濁った部屋の青と、御衣の赤。
それを見た弟者の口から、取り繕いの言葉が終いまで紡ぎ出されるその前に。
( )「そんなこと言う弟者、嫌いだ」
完全に機嫌を損ねた兄が、顔を逸らしそっぽを向く。
すると、たちまち弟は兄の部屋から完全に閉め出されてしまった。
(´<_` )「………。
俺はただ、兄者に」
放り出された先の、何も無い空間に独り。
ぽつり、口にした言葉は虚に溶けて消えた。
-
それからまた、ゆったりと時は流れ。
兄者が例の卵をその手に抱いて、既に十の月が巡ろうとしていた。
先に孵った生き物達は皆、外の世界へと巣立っていって
広大な部屋の中心には、いつまで経っても孵らない愚図な卵と
その卵を大事に抱く部屋の主だけが、変わらず坐している。
( -_ゝ-)゚
こくり。
若干猫背気味の姿勢をさらに丸めて、腕の中の卵に顎を預け
脈打つ心地好い体温を感じながら、兄者はうたた寝をしていた。
その時。
ドクン。
( ´_ゝ`)「!」
僅かな震動を感じ、はっと目を覚ます。
殻の内側から、確かに感じた微弱な刺激。
弱々しくもはっきりとしたそれは、彼が今まで何度も感じたことのある
外の世界に生まれ出でたいという 確かな生命の訴えだった。
-
――――――ピシッ
(*´_ゝ`)「あ!」
卵の表面に小さな亀裂が走るのを見て、兄者が歓声をあげる。
ピシッ ピシ
彼の見ているその前で、細かなヒビが少しずつ広がって
乾いた音を立てながら、その範囲を広げていく。
ピシ ピキッ ピシピシ パキ、パキッ
そうして、ついに。
.
-
( #) ピシ…
( < >) パキッ
(*´_ゝ`)「!!」
( < >)
( <●>)
卵が割れた。
ヒビ割れ、欠け落ちた殻のその下から
仄かに赤みを帯びた薄橙色の皮膚と、愛くるしい円らな瞳が覗いて
頭上で見守る兄者の顔を見つめた。
-
(*´_ゝ`)「やったなぁ……!」
自然、歓喜に綻ぶ顔。
ほら見ろ。駄目な卵なんかじゃなかったのだ。
こうして、ちゃんと生まれてきたじゃないか。
ずっとお前のことを馬鹿にしていたあいつにも、しっかり見せてやらなきゃな。
(*´_ゝ`)「会いたかったよ」
無意識に零れた歓迎の言葉とともに、目の前の新しい命へと、そっと手を伸ばす。
-
――――――その細い指の先が、愛しの我が子へ届くか否か。
グ
シャ゙
ッ゙
彼の視界は、一瞬にして鮮やかな赤色に染まった。
-
――――――その細い指の先が、愛しの我が子へ届くか否か。
グ
シャ゙
ッ゙
彼の視界は、一瞬にして鮮やかな赤色に染まった。
-
いやぁぁぁ
-
流石兄弟は鬱が板についてしまったな……
-
――――――その細い指の先が、愛しの我が子へ届くか否か。
グ
シャ゙
ッ゙
彼の視界は、一瞬にして鮮やかな赤色に染まった。
-
(´<_` )「醜い」
たった一言 手向けの言葉。
兄が手を伸ばしたその瞬間。
彼の部屋に突如出現した弟は。
その手で 生まれ出でたばかりの命を 卵ごと捻り潰し
ただ一言、無感情にそう呟いた。
-
( ´_ゝ`)「え?」
飛び散る
血飛沫、
体液、
肉片。
臓物。
よくわからない、わかりたくもないナニか。
『ギッ゙』
金属が軋むかのような――――
生命が世に生まれ出て最初にあげた、産声にしてはあまりに儚く、そして不快な。
高く、濁った、小さな小さな断末魔が兄者の耳へと微かに届く。
-
ビチャッ。
ビチャッ。
顔に。伸ばしたその手に。
愛しい我が子の グロテスクな残骸を纏いつかせながら
何が起こったかを理解し得ず、見開かれるターコイズブルーの瞳。
そして
-
うあああああ…
-
( ゚_ゝ゚)「あ、あ、ああぁ………ッ、あああ゙アア゙あああぁ゙アア゙ア゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ア゙ア゙ア゙!!!!」
――――――絶叫。
鮮やかなワインレッドと、美しい刺繍で彩られていたローブは
一瞬にして底知れぬ深淵のヴァイン・ブラックへ染まり。
狂ったように波打つその下で、世界は嘆きの錆色に侵食されていく。
-
ああ。
あの時と同じだな。
ぐちゃぐちゃの肉塊を前にして、自身も汚らわしい血肉に塗れながら 弟者はただそう思った。
( ;_ゝ;)「あ、あ゙あッ!!あ゙あぁ゙アああア゙ア゙あ゙あああぁ゙アア゙あ゙あぁあ゙ア゙ア゙ア ――――!!!!」
悲痛の叫びに耐え切れず、未だ部屋の隅に転がっていた小さな卵達の幾つかは
呆気なく潰れ、中身をぶちまけながら爆ぜ飛んでしまった。
だが今、半狂乱の彼にそれらを気にかける心の余裕など無い。
( ;_ゝ;)「なんで?なんで、弟者、なんで………!こんな、ひどい、ひどいッ!!
なんで!!なんで、なんでだよぉ!!!」
荒れ狂い、ドス黒い血と鉄錆の色に覆われた部屋の中
かの弟は唯佇み、血と、濁った体液と、細かく千切れた肉片とを、ボタボタと地に零しながら
最愛の兄の痛嘆の様を、無感情に見つめていた。
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.............................................................
............ ............ ............
...... ...... ......
(´<_` )「―――――だから、無駄だって言ったろ?兄者」
ぽつり。広すぎる部屋で独り呟いて
彼の頬に伝う涙の痕と、その顔についた厭わしい血肉をそっと拭ってやる。
(。-_ゝ-)
泣いて、泣いて、さんざ絶望し疲れて。
心が壊れてしまうほんの寸前に、兄者は深い深い眠りへと沈み込んだ。
次に兄が目覚めた時には
十月十日〔とつきとおか〕、大事に暖め続けたあの卵のことも
目の前で起こった惨劇のなにもかもを、きっと全て忘れてしまっていることだろう。
ほらその証拠に。部屋はまた鮮やかな空のブルーを取り戻し
黒く染まった彼のローブも、再び美しい命の色で彩られていく。
-
それでいい、と弟者は思う。
痛ましい記憶を、覚えている必要も、知る術を持つ必要も無い。
そうだ、忘れてしまえばいい。
遥かに遠い、遠い昔のこと。
かつての世界が、驕り高く愚かしい生き物によって悲惨な終わりを迎えた時も
優しい兄は悲しみのあまり泣き叫び、気が狂い、ついに心が耐えきれなくなって
その世界のことをなにもかも、完全に忘れてしまった。
-
弟はただ 最愛の兄に 醜いモノを見せたくなかった。
卵から孵った醜いモノを見て、再び悲しみ壊れる兄の姿を見たくなかった。
弟は、その卵の中に息づいていた命が
過去、何度過ちを繰り返し罪を重ねても、尽きぬ欲と自惚れにより己が身を滅ぼした
愚かで出来損ないの凶悪な怪物だと知っていたからだ。
兄者の仕事はまだまだ終わらない。
この世界、あちらこちらに無数に転がる、疾うに死んでしまった卵達。
かつての大地に息づいていた、その全ての生き物達の命を奪った元凶を。
ちっぽけなその身にあり余る、強大すぎる力を手にして
取り返しのつかない罪を犯し、自分達ごと世界を一瞬にして葬り去ってしまった
あまりにも身勝手なその生き物を 再びこの世界に孵すわけにはいかなかった。
-
(´<_` )「次からは、兄者が見つける前に処分するようにしないと」
兄の仕事をこれ以上増やさない為にも。
何度でも、何度でも、弟はその卵を潰すだろう。
例え、これから先また兄者があの卵を見つけ
その腕に擁き、孵そうと努力することがあったとしても。
どれだけ、繰り返される悲劇を前にして涙を流し泣き叫ぶことになっても。
弟が兄と、この世界のことを想い続ける限り、これから先もずっと。
その卵が孵ることは 決して無い。
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_551.jpg
永遠に。
fin.
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重いなストーリーが……
-
乙……
どっちも辛いなこれは
卵の中身ってもしかしてにn……
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終わりです。
畜生……大事なところで……大事なところで……ッ! (;Д;)
正月休みなにそれ美味しいのラリラリホー状態で深夜に一気書きした結果がこれだよ!
読んでくれた方ありがとうございました!
-
乙乙
中盤からの展開にびっくりして、息を飲んだわ
最後も鬱だったけど、悲しかった……
-
乙…
流石兄弟の話なんでみんなつらいの……
-
投下する
-
( )「今日はどれにしようかな」
部屋の中で、一人の少年は呟いた。
電気は点けられておらず、窓からの光はカーテンによって遮断されている。
暗闇といっても差し支えない場所で、少年は楽しげに指をさまよわせていた。
彼が指差しているのは幾つものお面だ。
露店で売られているようなものではない。
もっとシンプルで、もっとちゃちなものだ。
真っ白な丸い土台に、目と口、時には鼻もあったが、それらだけが描かれている。
それも、アニメキャラのようなものではなく、記号でつくられた目と口だ。
( )「よし。決めた」
少年は一つのお面を手にとった。
( ∴)「……」
お面をつけて、少年は沈黙する。
http://imepic.jp/20130102/041340
-
乙乙!
切なくて悲しい話だった
-
学生である少年は、当然のことだが学校へ向かう。
制服を身にまとって通学路を歩く。
ζ(゚ー゚*ζ「おはよう」
背中から声をかけられた。
鈴の鳴るような声の持ち主を少年は知っている。
ζ(゚ー゚*ζ「えーっと。「ゼアフォー」おはよう」
( ∴)”
デレは彼の前へ回り、お面を確認してから再度挨拶をした。
少年は彼女へ言葉を返さずに、黙って頷いただけだ。
けれど、デレは少年の態度に怒ることなく、笑みを浮かべ続けている。
彼女にとって、「ゼアフォー」が無言であることは至極当然のことなのだ。
鳥が空を飛ぶことへ不満を言う人間がいないように、デレは怒らない。
ζ(゚ー゚*ζ「今日も寒いねー」
( ∴)”
デレが一方的に話ながら学校へ向かう。
冬も真っ盛りなこの時期、彼女の息は白い。
-
(,,゚Д゚)「よっ。今日は「ゼアフォー」か?」
教室に入ると、ギコが少年へ声をかけた。
彼もまた、「ゼアフォー」からの返事を期待しているわけではない。
(*゚ー゚)「そうみたいだね」
ギコの傍らに寄りそっていたしぃは笑みを浮かべて手を振る。
言葉は返ってこないが、頷くことや手を振ることはそのまま返してくれることを知っているのだ。
ζ(゚ー゚*ζ「「ゼアフォー」だと、先生達困っちゃうね」
(,,゚Д゚)「教科書も読んでもらえないもんなぁ」
(*゚ー゚)「あっ。それを狙ってた?」
(∴;≡;∴)
慌てて首を振る。
少年にそういった意思はまったくない。
お面を選ぶのはいつも気分だ。
ζ(゚ー゚*ζ「あはは。わかってるって。
しぃちゃんも意地悪だよ」
(*゚ー゚)「ふふ。そんなに慌てるとは思わなかったの」
彼らはみんな、少年のクラスメイトだ。
-
学年が上がってもクラス変更がない学校なので、彼らと少年はかれこれ二年と半分の付き合いになる。
もうすぐ学年が上がれば、皆して三年生だ。
仲が良くなるには十分すぎるほどの時間を過ごしてきた。
( ´∀`)「席につけモナー」
(,,゚Д゚)「おー」
( ´∀`)「挨拶ははーい。モナよ」
( ∴)”
(;´∀`)「モナっ。今日は「ゼアフォー」君かモナ」
( ∴)ヾ
(;´∀`)「まあいいモナ。
明日の授業では今日の分も当ててもらうように、各教科の先生方にお伝えしておくモナ」
( ∴)そ
ζ(゚ー゚*ζ「平等でなくっちゃだもんね」
(*゚ー゚)「無駄な抵抗はやめておきなさいな」
(;∴)
-
友人達にからかわれながらも、少年の一日は平穏に過ぎ去って行く。
授業を行う先生達も、彼のお面を確認すれば極普通に授業を始める。
そこに不平等となるようなものは一切なく、少年は平々凡々に扱われていた。
( ∴)、 モグモグ
ζ(゚ー゚*ζ「何度見ても器用だねぇ」
昼休みにデレは言った。
彼女と少年、そしてギコとしぃはいつも一緒に昼食を取っている。
それぞれお弁当やらパンやらを用意して食べているのだが、少年は器用にお面の下にある口へお弁当のおかずを運ぶ。
お面などあってないようなものだ。
初見の場合、誰でもその光景に目を奪われる。
(,,゚Д゚)「よく噛んで食えよ」
(*゚ー゚)「ギコ君、お父さんみたい」
(*∴)
ζ(゚ー゚*ζ「あ、笑ってるー」
少年はこのクラスが大好きだった。
好きすぎて、学校を卒業した後のことを考えるのが怖いくらいだった。
-
( ´_ゝ`)「おっはー」
ζ(゚ー゚*ζ「今日は「兄者」なんだね」
( ´_ゝ`)「うん。授業でいっぱい当てられるかと思ったら、陽気な「兄者」になりたくてさー」
次の日、少年はまったく別の仮面をつけていた。
垂れた目をしたそれを見て、デレは「兄者」と呼んだ。
少年の部屋に大量のお面があるのはこういったわけだ。
彼は、装着するお面によって、己の性格を変化させることができる人間だった。
精神病の一種にも見え、気味悪く思われてもしかたがないような性質といえる。
ζ(゚ー゚*ζ「私は「弟者」の方がよかったなぁ」
( ´_ゝ`)「「弟者」は駄目。真面目すぎるから、陽気になんてなれないよ!」
ζ(゚ー゚*ζ「でも、「兄者」だと、すごくからんでくるじゃない」
( ´_ゝ`)「だって、キミが好きだから!」
ζ(゚ー゚*ζ「ほらー」
奇異とされる少年の性質を、デレを含めて学校の人々は受け入れてくれていた。
時に荒い口調を使ったり、授業をボイコットするような性格になることもあるが、
それでも今日の彼ならばしかたがないとしてくれている。
-
( ´_ゝ`)「本当なんだけどなぁ」
少年は落ち込んだ声を出す。
お面なので表情はまったく変わらない。
ζ(゚ー゚*ζ「好きって言ってもらえるのは嬉しいよ?」
( ´_ゝ`)「真面目に受け取って欲しい」
声は真剣だ。
実を言うと、彼の心も真っ直ぐ真剣だった。
ただ、「兄者」というおちゃらけた仮面がその真摯な言葉を邪魔している。
ζ(゚ー゚*ζ「でも、私は「あなた」のことよく知らないし」
デレは少し間を置いて言った。
( ´_ゝ`)「「ボク」のこと?」
少年は呟いた。
もう長い間共に過ごしてきているのに、何故よく知らないと言われたのかわかっている。
彼女が知っているのは「ゼアフォー」や「兄者」「弟者」「モララー」「ショボン」などといった、
仮面をつけた彼でしかなく、少年自身のことをデレはよく知らない。
ζ(゚ー゚*ζ「あ、でもね、「ゼアフォー」も「兄者」も、みーんな、大切な友達だよ」
悪気はないのだろう。
異性としての好きに、友達としての好きを返すことがどれだけ残酷なことか、彼女は知らない。
-
( ´_ゝ`)「みんな友達?」
ζ(゚ー゚*ζ「うん!」
元気に明るく肯定する。
しかし、それは少年の胸に小さな傷をつけた。
デレの指す「みんな」に、少年自身は入っていないのだ。
自分という存在だけが彼女の輪の中にいない。
少年は背筋が粟立つのを感じた。
今まで自分のものだと確信していた世界が崩れていく。
(;´_ゝ`)「「ボク」は……」
ζ(゚ー゚*ζ「どうしたの?」
デレが笑う。
それは誰に向けられている笑顔なのだろうか。
心臓が痛い。
少年は胸の辺りで拳を握る。
ずっと嫌いで、ずっと消えて欲しかった存在が、こんなところで必要になるなんて、考えもしなかった。
-
(;´_ゝ`)「「ボク」は……!」
ζ(゚Д゚;ζ「「兄者」?!」
少年は家の方へと駆けだした。
突然のことにデレは呆然としている。
追いかけるべきか、放っておくべきか。
少しの間、思案する。
ζ(゚ー゚;ζ「とりあえず、メールしておこうっと」
学校は大切だ。
何か大きな病気の発作というわけでもないはずなので、一先ずメールをするだけに留めることにした。
彼女は冷静な少女だった。
少年を追いかけたとしても、自分にできることなど限られていることはわかっていたし、
家に篭った少年を引きずりだして学校へ連れていくほど情熱的な性格でもなかった。
通学路を歩きながら、心配の言葉を並べたメールを送る。
並べられた言葉は心の底からのものだ。
ζ(゚ー゚;ζ「私のせいかもしれないし、一応、ごめんねって書いておこうっと」
全文を一度読み返し、デレは送信ボタンを押した。
-
(,,゚Д゚)「んで、あいつからメールは返ってきたのか?」
ζ(゚ー゚*ζ「まだなの……」
(*゚ー゚)「そりゃ重傷ねぇ」
昼休みになっても、少年からの返信はなかった。
デレは携帯電話を突きながらパンを食べている。
少年がデレのことを想っているということは、彼女以外の者ならば大抵が知っていた。
だからこそ、しぃは彼女からのメールに少年が返信をしていないことを重大にとらえた。
朝の話はデレから直接聞いていたが、しぃやデレが考えている以上に少年は傷ついたのだろう。
(*゚ー゚)「帰りに、ちょっと寄っていってあげなよ」
(,,゚Д゚)「そこまでするかー?」
(*゚ー゚)「ギコ君だったら、私が来てくれたら嬉しいでしょ?」
(,,゚Д゚)「そうだけど、今はそっとしておいたほうがいいんじゃね?」
ζ(´へ`*ζ「悩みどころー」
三人で頭を悩ませながら、少年を元気づける方法を考える。
廊下からは、誰かが走っている音が聞こえていた。
-
(*゚ー゚)「もー。誰よ。人が真剣に話しをしてるのに」
彼らがいる席は廊下側の端っこだ。
騒ぎや足音がよく聞こえる。
(,,゚Д゚)「あいつこの教室に来てるんじゃないか?」
ζ(゚ー゚*ζ「かなぁ。どうしたんだろ」
昼休みに走って教室に来なければならない用事があるのだろうか。
デレは首を傾げる。
彼らにとって良かったのか悪かったのか、疑問はすぐに解決することとなった
( ```Д``)「デレちゃん!」
足音が止んだ代わりに、扉が開く音と男の声が響く。
教室中が彼へと目を向けた。
その一瞬後に、名前を呼ばれたデレへと皆の視線が移る。
ζ(゚ー゚*ζ「……え?」
( ```Д``)「ボクだよ。ボク」
彼は教室に入り、デレへと近づく。
周囲は呆然としままその行方を見守っていた。
-
ζ(゚、゚;ζ「ちょっと……わからない、です」
( ```Д``)「……本当に?
ねぇ、それ、本当に?」
ζ(゚、゚;ζ「はい」
デレが頷くと、彼はその場に崩れ落ちた。
明らかに様子のおかしい彼を心配するべきなのか、先生に突き出すべきなのか。
判断に迷うところだ。
しぃはデレを彼から守るべく席から立ち上がっていた。
ギコもすぐに倣う。
(*゚ー゚)「ちょっと。あんた、誰なの?」
( ```Д``)「ボクは……」
教室が静まりかえる。
どこからか現れた異常者の正体に、誰もが恐れながらも興味を持っていた。
彼は顔を上げ、しぃを見ながら口を開く。
( ```Д``)「ボクは……誰、なんだろう」
-
どうなる・・・
-
(,,゚Д゚)「おいおい。そりゃないだろ。
記憶喪失か?」
それならば、デレの名を呼べるはずがない。
彼女は彼のことを知らないようだったけれど。
( ```Д``)「違う。違うんだ、ギコ……」
(,,゚Д゚)「何で、オレの名前を?」
( ```Д``)「ボクらは友達じゃないか。
ねぇ、しぃ?」
(*゚ー゚)「え? わ、私、あんたみたいなの知らない」
( ```Д``)「……どうして。どうして、誰も「ボク」を知らないの?
ボクはどうして「ボク」を知らないの?」
彼は肩にかけていた鞄を放り投げた。
中から教科書や筆箱に混じって、白いものが飛び散る。
ζ(゚Д゚;ζ「――あ」
理解した。
けれど、名前は出てこなかった。
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_565.jpg
( ```Д``)「ボクハ、ボクハ、ボクハ、イッタイ、ダレ?」
慟哭にも似た叫びだった。
-
防衛機制というものがある。
周囲に適応することができなかった状態に、自我を再適応させるためのメカニズムだ。
同一化と呼ばれるものは、他者の状況や名声を自分のことのように思うことを指す。
例として、テレビのスーパーヒーローを見ているうちに、自分もヒーローになった気分になることを上げよう。
ただの思い込みと侮るなかれ。思い込みは時に自分自身を強くする。
いつのまにか、本当のヒーローにだってなることができる。
また、摂取と呼ばれるものは、他者の感情や価値観をそのまま取り入れることを指す。
誰かの好ましい部分を己のものとしようとすることだ。
この問題点は、自他の区別が付きにくくなることと言われている。
少年は、これらをこじらせてしまった。
他者になるため、仮面を演じるため、とうとう己をなくしてしまった。
周囲は当然のこと、彼自身も自分の名前がわからず、中身もわからなくなっていた。
いや、それも正しくない。
彼の中身なんぞ、とっくの昔に消え去っていた。
少年は、世界にたった一人の自分を殺したのだ。
( ∴)だーれだ、のようです
END
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タイトル>>338 ( ∴)だーれだ、のようです
イラスト>>439,473 http://imepic.jp/20130102/041340
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_565.jpg
さくっと終了
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乙
後半のくだりゾクっとした…
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なんかほかの仮面つけたところも見たかったな・・・
乙
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乙!怖い…
こちらも投下報告。
ミ,,゚Д゚彡吼えないケモノのようです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1357217589/
悩んだ結果、スレ立て長編として頑張ろうと思います。
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乙!ぞわぞわくるホラーだなぁ
そしてテンプレを使用し忘れていたことに今更ながら気がついた……gdgdやん
>>760
タイトル >>352( ´_ゝ`)卵が孵らないようです
イラスト >>446 http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_554.png
>>443 http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_551.jpg
で書かせて頂きました。一枚目の鉛筆絵とスレタイはセルフだけど。
改めてありがとうございました
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>>815超乙!
最後の崩壊具合がすごかった
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二つとも重いぜ……
でも面白かった おつ
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乙乙
みんな投下すげぇ……。
先生ー、>>818くんがなんかおもしろそうなことするみたいでーす!!
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宣言したけど書けそうにねーぜヒャッハー
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>>823
俺もだぜ!最後まであがきはするけどな!
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投下報告忘れてました
( ´_ゝ`)卵が孵らないようです
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1357208005/l50
まだ書き終えてません
5日までには必ず完結させます
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投下する
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( ´_ゝ`)ー´)゚;;-゚)再結成、兄犬組のようです
※注意※
この話は10年近く前にモナー板『他八頭身総合スレ』で投下された、
『狂犬組』がネタになっています。
ざっくり言うと、ネーノ・フーン・D(でぃの♂)がヤンチャしてる話。
保管庫もあるから、是非一度見てみることをおすすめします。
長くもないのでさくっと読めるよ。
あと、この作品が大好きでイメージを壊されたくないって人も注意してくれ!
おにいさんとの約束だ!
-
( `ー´)「なんかフーンから手紙もらって来たはいいけど、どうせあいつらまだ来てないんじゃネーノ?」
(`ー´ 三 `ー´)キョロキョロ
( `ー´)
( `ー´)「やっぱりまだ来てない」
( `ー´)「フーンが呼び出したくせに」
( `ー´)「久しぶりに集まるから、楽しみにしてきたのは俺だけ…か」シュン
<オーイ
( `ー´)!「お、どっちか来たんじゃネーノ」
-
(#゚;;-゚)「おお、ネーノ。久しぶりだなー」
( `ー´)
(#゚;;-゚)
( `ー´)「…誰?」
(#゚;;∀゚)「ヒドイ奴だな―。俺だよ、俺」
( `ー´)「今どきもうオレオレ詐欺は流行んないんじゃネーノ」
(#゚;;∀゚)「もう、俺だよ。Dだって」
( `ー´)
(#゚;;∀゚)
( `ー´)「え?この幼女が?」
(#゚;;ワ^)「生まれ変わったら、幼女になってた」テヘ
(;`ー´)「あー、ちゃんと生まれ変わったんだ」ソノエガオデ オマエダッテ ナットクシタワ
(#゚;;∀゚)「しかも記憶は残ってるというご都合主義!」
-
(#゚;;∀゚)「そーいやぁ、フーンは?」
( `ー´)「ああ、まだ来てないんじゃネーノ」
(#゚;;∀゚)「まじかよ、あいつが呼び出したくせによー。
来たらジャンピングネックブリーカーかましてやるかー」ケケケ
( `ー´)(幼女の体でしても、大した攻撃力にはならないんじゃネーノ?)
<エーット…マチアワセバショハ…
( `ー´)「ようやくフーンも来たんじゃネーノ」
(#゚;;∀゚)「やっとかよー。おっせーぞ」
(;´_ゝ`)「あ、あの…集合場所ってここであってますか?」
( `ー´)
(#゚;;∀゚)
( ´_ゝ`)
( `ー´)「え?頭でも打ったの?」
-
(;´_ゝ`)「え?あの…別に頭は打ってません、はい」
(#゚;;∀゚)「ケケケ、おまえ俺がいなくなってからキャラ路線変えたのかー?」
(;`ー´)「いや、この前飲みに行ったときは相変わらずだったはず…」
(;´_ゝ`)「えっと…Dさんとネーノさん、ですよね?」
( `ー´)
(#゚;;∀゚)
(#゚;;∀゚)「おい、こいつは真面目に病院行き考えるか?」
( `ー´)「俺も今そう思ってたとこじゃネーノ」
(;´_ゝ`)???
(#゚;;∀゚)「こいつが俺らに"さん"付けとかありえねー」
( `ー´)「もしかしたら何か重い病気に罹ってるかもしれないんじゃネーノ」アタマノ
-
(;´_ゝ`)「初対面なのにすごい言われよう…」
(#゚;;∀゚)「初対面?これは完全に病院行き決定だな」
(;`ー´)「フーン、それ本気で言ってるわけじゃないよな?」イマノDトハ ショタイメンダケド
(;´_ゝ`)「フーン?フーンは俺の従兄弟です。俺は兄者っていうんですけど」
( `ー´)
(#゚;;∀゚)
( `ー´)(#゚;;∀゚)「え?」
-
( ´_ゝ`)「だから俺の名前は兄者っていうんです」
( ´_ゝ`)「今朝、ポストに
『君は選ばれた勇者だ。
今、世界は滅びかけている。
前世の記憶を持ちし"兄犬組"の戦士よ!
再び仲間と手を取り合い、"兄犬組"を結成するのだ!
さぁ、君の仲間が待ってる。
一人は折れ曲がった耳を持つネーノ、もう一人は片耳の幼女Dだ。
今日の3時にVIP公園に来るがいい』
って手紙がきてたんですよ」
( ´_ゝ`)「それでちょっと面白半分で来てみたら、本当に手紙通りの人がいたんで。
本気で世界救うんですか?」
-
( `ー´)
(#゚;;∀゚) ←本日何度目かの無言タイム
( `ー´)「やられたんじゃネーノ?」
(#゚;;∀゚)「これは完全にやられたな」
(#`ー´)「フーン、今度会ったら有り金全部巻きあげてやるじゃネーノ」
(##゚;;∀゚)「次あったら頸動脈しめてやる」
(;´_ゝ`)「…?どうされたんですか?」
(#゚;;∀゚)「俺たちはフーンに遊ばれたんだよ」
(;´_ゝ`)「え?」
(#`ー´)「絶対その辺で俺たちのこと見て、腹抱えて笑ってるよ」
(#゚;;∀゚)「あいつは昔から変なイタズラばっかりしてたからなー、なっつかしーなー」
-
( `ー´)=3 ハア
( `ー´)「なんか怒る気も失せたんじゃネーノ」
(#゚;;∀゚)「あいつだもんな」
( `ー´)「えっと兄者だっけ?」
( ´_ゝ`)「あ、はい」
( `ー´)「俺たちのツレ…あんたの従兄弟が迷惑かけたみたいだから、なんか奢るじゃネーノ」
(;´_ゝ`)「え、いや良いですよ。むしろうちの身内がご迷惑かけてすみません」
(#゚;;∀゚)「遠慮すんなって!どうせ金はフーンに請求するしなー」ケケケ
(;´_ゝ`)(この幼女、本当に幼女か?)
((( ´_ゝ`)(#゚;;∀゚)( `ー´)ファミレスニデモ イクジャネーノ
-
|_ゝ`))
|´_ゝ`))
|( ´_ゝ`)
|( ´,_ゝ`)プッ
|( ´_ゝ`)o0(年明け早々面白いもん見れた。暫くあいつらには会わないように気をつけるか)カネヲ トラレタクナイ
>>364
( ´_ゝ`)ー´)゚;;-゚)再結成、兄犬組のようです 終わり
-
>>364のスレタイを使わせていただきました。
ありがとうございます。
-
乙
誰か書いてくれないかと思ってた
懐かしい感じだ
-
乙です!まさか書いてもらえるとはwwwww
懐かしいなこのトリオ、因みに保管庫は消えたみたいですよ
-
>>839
狂犬組保管庫は消えてたな。
でも別の保管庫が出来てるよー
ググったら一番上に出てきたはず。
-
投下する
-
「俺、絶対一人前になって帰ってくるから!」
「うん、待ってる。絶対、この土地を守ろうな」
( ´_ゝ`)のただ待つだけの簡単な仕事のようです
-
(´<_` )「もう、諦めろよ」
( ´_ゝ`)「嫌だ。絶対うまくいく。そしてこの村を守るんだ」
すこし盛り上がった土の横にどっかりと座り込み、兄者は言った。
( ´_ゝ`)「この木に成る実はとっても貴重なんだ。これなら…この村を救える」
開発予定地となってしまったこの小さな村。
与えられた猶予は1年。
それまでに、この村の存在価値を都会の人間に伝えなければ、この思い出の土地はなくなってしまうのです。
( ´_ゝ`)「それに、もうすぐでドクオが、一人前のパティシエになってここで店を開けば…ここにも活気が戻るし経済も動く」
(´<_` )「……」
-
( ,,^Д^#) 「ごおおらぁ!手際が遅い!!」
('A`;) 「す!すんません!」
焦ったために手汗でボウルが跳ぶ。
('A`;)
こんなことをしている場合じゃないのに。
早く、店を開けるほどの実力をつけて、あの村に。
“うん、待ってる。”
('A`;) 「…!!」
-
( ´_ゝ`)「種さん、芽をだしてごらん」
(´<_` )「…木の成長って一朝一夕で変わるものか?」
( ´_ゝ`)「この木は特別成長が早いんだ」
( ´_ゝ`)「大丈夫。大丈夫」
てこてこと小さな足音が背中から聞こえる。
l从・∀・ノ!リ人「おっきい兄者…引っ越しの準備…」
( # _ゝ )「引っ越しなんかしない!!!」
Σl从・∀・。ノ!リ人ビクッ「……!!」
(´<_`# )「…兄者。妹者に当たるな」
( _ゝ )「……ごめん。今は一人にして」
(´<_` )「……」
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