したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

( ^ω^)2012年芸術の秋ラノベ祭りのようです

747名も無きAAのようです:2012/11/20(火) 23:08:59 ID:GdetJi3g0
高低差のあるレンガの道を歩きながら、少女は赤く染まった空を見上げる。

この街の空が赤いのは、工場からでる煙が空を覆い尽くしていて、
それに下の街明かりが反射しているから赤いのだ。

自分もいずれ、こうなるのだろうな、とクーは思った。
自らが成長するために出した煙で、本当の空さえ隠してしまって、
やがてもっと上にある太陽の光のことなど忘れて、
自分自身が出した光で、自分で照らした、自分自身の姿しか見る事ができなくなるのだ。

川 ゚ -゚)(しかし、それも悪いだけではないかもな)

クーは、後ろに目をやった。

巨大な柱時計は、当たり前にどっしりと、街の中心に立っている。

自分は、この街と同じだ。
それなら、自分の中心にこの銀色の柱時計がいなければおかしいことになる。

銀色で、未来で、住人たちに整備され続け、佇むそれ。

もし、それが自分の中心にあるのなら―――

川 ゚ -゚)

川 ゚ -゚)

川 ゚ー゚)

それは、少しだけ心強いかもしれない。

そう、少女は思った。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板