したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

( ^ω^)は再びスタート台に立つようです

1 名も無きAAのようです :2012/07/30(月) 23:32:19 ID:FZEjhonM0
※注意
この小説は水泳ものです
水泳の用語が出てくる場合があります
一応注釈は着けますがわからないところがありましたら一言ください

33 名も無きAAのようです :2012/08/01(水) 13:38:24 ID:IGB1YzO60
3点リーダーにすごい違和感あるけど、話は面白そうだ
続きに期待する


34 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:24:08 ID:N1T6koSQ0
( ゚Д゚ )「おーし、お前ら。気合い入れろよ! 途中でへばんじゃねーぞ!!」


ミルナのやる気の入りまくった声が屋外のプールに響く。
その声に対する返事は小さく、やる気が感じられないものばかりだった。
もちろん、僕は返事はしない。こんなにイラついてるのに返事なんて出来るわけがない。


(*゚撿゚)「ほらほら、ブーン君。ちゃんと返事して」


( ^ω^)「...しぃ先輩」

35 >>34修正 :2012/08/03(金) 00:26:28 ID:N1T6koSQ0
( ゚Д゚ )「おーし、お前ら。気合い入れろよ! 途中でへばんじゃねーぞ!!」


ミルナのやる気の入りまくった声が屋外のプールに響く。
その声に対する返事は小さく、やる気が感じられないものばかりだった。
もちろん、僕は返事はしない。こんなにイラついてるのに返事なんて出来るわけがない。


(*゚ー゚)「ほらほら、ブーン君。ちゃんと返事して」


( ^ω^)「...しぃ先輩」

36 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:27:20 ID:N1T6koSQ0
そんな僕の様子を見かねたのか、しぃ先輩が近づいてきた。
猫田しぃ。僕の二年年上の先輩で現この部活のコーチである。
スタイルもよく、僕達男子部員のアイドルのような存在でもあったりする。
そしてなにより、あの監督とは違い、優しい。


( ^ω^)「(しぃ先輩が監督だったらなぁ...)」


本気でそう思う。
というか、この部活のほとんどの人がそうかんがえてるのではないか。
そんなことを思っているとしぃ先輩が僕のメニューを書いた紙を見ながら少し驚いた顔をしていた。

37 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:28:11 ID:N1T6koSQ0
(;*゚ー゚)「うわっ、なにこのメニュー...これ、ブーン君専用メニューかなにか?」


( ^ω^)「ですお」


(*゚ー゚)「もしかしてまたミルナ君が?」


( ^ω^)「まあ、今回のはサボってた僕も悪いですし...」


(*゚ー゚)「んー、そうかもしれないけど」


少し困ったような顔でこっちを見ているしぃ先輩。
...ありだな。
夏の日差しを浴びている少しだけ茶色の髪の毛がキラキラと輝いている。それにこの、なんとも言えない水泳で引き締まった...

38 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:28:28 ID:ueF.mP3k0
キター

39 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:29:36 ID:N1T6koSQ0
ξ#゚撿゚)ξ「なーに、鼻の下伸ばしてんのよ。この豚!!」


(; ^ω^)「うおっ!! 冷た!?」


頭の上から氷が降ってきた。
犯人は顔を見なくてもわかる。
水泳部マネージャーの、ツンだ。
手に持ってるスクイズをギリギリと握りつぶしながらこちらを鬼の形相で睨んでいた。


(; ^ω^)「(こえぇ、修羅が後ろにいるよ)」


ξ#゚撿゚)ξ「あーんーたーねー、朝から盛ってんじゃねーよ」


(; ^ω^)「ちょっ!! 酷い言いがかりだお!!」


(*゚ー゚)「あらあら、ブーン君も男の子だねぇ...」

40 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:30:16 ID:N1T6koSQ0
(; ^ω^)「それはこいつの勘違いですお!! 僕はなにも!!」


ξ゚撿゚)ξ「だったら、その下のやつどうにかしたら? さっきからみっともないんだけど」


( ^ω^)「下?」


( ^ω^)


( ^ω^)「...oh」


見事なまでに山が出来上がっていた。
しかも僕の水着はボックス水着のためかなり目立っている。というか、くっきり形が見えてる。
しかも、これは...

41 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:31:13 ID:N1T6koSQ0
ξ゚撿゚)ξ「短小」


(;  ω )「グハッ!!」


言われたくなかったことを言われた。しかも、直接。女子に。
厄日だ。確実に厄日だ。
ほら、止めてくれよ。周りの皆もなんかヒソヒソ話しながらこっち見てるから。


ξ゚撿゚)ξ「ほら、どうしたの短小。さっさとやんないと終わんないんでしょ? 短小は短小らしくさっさとしなさいよ」


(  ω )「ツン、僕が悪かったお...だから、もう」


ξ゚撿゚)ξ「当たり前でしょ短小。さっさと練習始めなさいよ短小」


(  ; ω ; )「畜生おおおおお!!」

42 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:32:14 ID:N1T6koSQ0
(;'A`)「うわぁ...ひでぇ」


( ゚д゚ )「ん? ドクオ。なんでお前泳いでないんだ?」


('A`)「あ、監督。俺、インターハイに向けて調整を」


( ゚д゚ )「腹筋背筋腕立てそれぞれ1,000回と泳ぐの。どっちがいい?」


(ノ∀`)「いってきまーす」


暑い夏の日差しのなか、生ぬるい水に飛び込む音が響き渡る。
今日も一日、練習が始まる。
ちなみに、この日僕は憂さを晴らすかのように18kmを泳ぎきるという偉業を成し遂げた。

43 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:33:02 ID:N1T6koSQ0
~swim-record~


(*゚ー゚)猫田しぃ(19)


Style1:Fly
50Fr 33,14
50Fly 34,59
100Fly 1,19,13
(この記録はしぃが現役時代のベストの記録である)

44 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:36:18 ID:N1T6koSQ0
今日の練習は夏の大会が終わったチームとは思えないほど辛いものだった。
大会の時のような泳ぎ終ったときの爽快感はなくただただ体が疲れはてていた。
しかも、手足が水に慣れてしまっているせいかとてつもなくダルい。着替えるのも嫌になってくる。


(;  ゚ω゚)「死ぬかと思ったお...」


(;゚A゚)「おお...だな...」


(;  ゚ω゚)「本当に鬼畜だお、あの脳筋」


(;゚A゚)「だな。まあ、あいつらに比べりゃいいほうか」


( ^ω^)「あいつら?」


('A`)σ「ほら、あそこの」


( ^ω^)「...?」

45 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:37:19 ID:N1T6koSQ0
もう、練習が終わってから数十分経っている。ほとんどの生徒が帰っているはずだ。
しかも、はっきりいって今の部室に他の人の気配などない。一体、どこにいるというのか。
ドクオ先輩が部室の一番奥を指差す。
その指し示す方に視線を向けていくと。


(;´ ω `)(; _ )チーン


(;  ゚ω゚)「うわあああああ!?」


死体がそこにはあった。
部室内のベンチに倒れこみ、手はだらりと下を向いている。
しかも、僕の叫びにもなんの反応がない。
生きてるのか、本当に。

46 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:38:22 ID:N1T6koSQ0
(; ^ω^)「ショボン! ヒッキー! 大丈夫かお!?」


('A`)「駄目そうだな、返事がない」


(; ^ω^)「なんでこんな無惨な姿に...」


よく見てみると息だけはしっかりしてるのか、胸が少しだけ上下している。
だが、目が虚ろだし汗かなんだかよくわからない液体が滴ってる。
今日、こいつらは家に帰れるのだろうか。

47 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:40:07 ID:N1T6koSQ0
('A`)「こいつらさ、高校から水泳始めた初心者だろ?」


( ^ω^)「お? 確かそうだけど...それがどうかしたのかお?」


('A`)「ほら、この間まで初心者のために初心者コースがあっただろ? 今日からなくなったんだよ、それ」


(; ^ω^)「あー、それでかお。でもこんなに死ぬものかお?」


('A`)「初日から100M×10本。しかもAll outだ」


( ^ω^)「ごめん。それ死ぬ」


※All out
スイムメニューの1つ
名前の通り、すべてを出しきるということ
つまりは泳ぐペースをレースと同じくらいにして本気出せという意味

48 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:41:00 ID:N1T6koSQ0
( ^ω^)「てか、それ僕でもキツいお? マジでやったのかお?」


('A`)「ちなみに俺はハイポ5だった」


( ^ω^)「なにその鬼畜」


※ハイポ
スイムメニューの1つ
呼吸制限のこと
ハイポ5とは5回手をかく毎に一回の呼吸という意味
一見楽そうにも見えるがやると死ぬ

49 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:43:01 ID:N1T6koSQ0
( ^ω^)「なんか今日、脳筋が異常なまでに張り切ってるお。なんかあったのかお?」


('A`)「多分、今日はお前来たからだと思うぞ? だって今日、お前苛めんのめっちゃ楽しそうにしてたぞ」


( ^ω^)「え? マジかお?」


('A`)「おう、お前が来るまでは部室ではなんかずっとダリィぐらいしか言ってなかったし」


( ^ω^)「僕が標的かお...最悪だお...」


一気に萎える。
ただでさえ疲れているのに。
確かに思い返してみると一年の時からよくミルナに弄られてたような気がする。
あの時はまだ部活に入りたてでよくわかっていなかったが今、ようやくわかった。
あの時から、もう僕が狙われてたんだ。

50 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:44:39 ID:N1T6koSQ0
( ^ω^)「糞くらえだお」


('A`)「ハハッ、だな。っと、そろそろ下校時刻だな...ほら起きろ、帰るぞ」


ぺちぺちと軽く、ドクオ先輩がショボンとヒッキーの頬を叩く。
小さなうめき声が聞こえたかと思うとふらふらとゆっくりと二人は目をさました。


(´・ω・`) 「んん...?」


(-_-)「...ううん」


( ^ω^)「おはようだお」

51 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:45:21 ID:ueF.mP3k0
4回に一回がちょうどいいくらいだったな。一回増えるだけで地獄になるが

52 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:45:34 ID:N1T6koSQ0
(´・ω・`)「あれ? ここ...」


(-_-) 「...ん、あれ? 夜?」


('A`)「そうとう疲れたみたいだな。練習終わって部室で寝てたんだよ」


(;-_-)「ああ...なるほど。わざわざありがとうございます」


ヒッキーがこれでもかというくらいに頭を下げてくる。
礼儀正しいのはいいことだがここまでやられると少しなんか申し訳ない。

53 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:46:37 ID:N1T6koSQ0
('A`)「とりあえず学校から出るか。学校が閉まっちまう」


( ^ω^)「だお。これで先公に怒られて部停になったら笑えないお」


部室の時計をみると、針は6時50分を指し示していた。
僕の学校は7時以降、学校にいるのは禁止だ。
部活でもなんでも残っているのが確認されると校則違反として罰が与えられる。
正直、6時過ぎまで泳ぐ僕たちにとってこの校則は辛い。

54 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:47:34 ID:N1T6koSQ0
(; ^ω^)「ほら、走るお!! 早くしないと本当に閉まっちゃうお!!」


(;´・ω・`)「あ、足が...足がぁ...」


(;-_-)「体が、フラフラする」


(;゚A゚)「フー、フー!!」


(; ^ω^)「って、なんで一番ドクオ先輩が疲れてるんですかお!!」


なんとか校内を走り抜け、校門から外にでる。
すっかり日がくれ、夜になっているがやはり夏。
蒸し暑い空気が辺りを包み、走ったのもあるが額に大粒の汗をかく。
手の甲で拭いながら腕時計を見て見る。
時間は7時ジャスト。ほんと、ギリギリだったようだ。

55 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:48:35 ID:N1T6koSQ0
( ^ω^)「セーフみたいだお」


(;'A`)「あっぶねぇ...ああ、疲れた」


(;-_-)「すみません。迷惑かけてしまって」


('A`)「いいんだよ、こんくらい。それに俺たち仲間だろ? そんなにかしこまんなくていいぞ」


ドクオ先輩のその言葉にショボンとヒッキーは少し困った顔をする。
なんとなく、その気持ちはわかる。
かしこまらなくていいと言われても相手はこの部活で最速の大先輩。
これに臆さない一年はなかなかいないだろう。

56 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:49:16 ID:N1T6koSQ0
(;´・ω・`)「で、でもドクオ先輩はメチャクチャ速いし...」


('A`)「カーッ、んなのどーでもいいんだよ!! 同じチームにいる仲間。それでいいだろ」


(-_-)「で、でも」


('A`)「俺さ、お前らのこと大分尊敬してんだぜ?」


(´・ω・`)「え?」


予想外の一言にショボンとヒッキーが驚く。
ドクオ先輩は少し笑いながら話を続ける。

57 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:50:32 ID:N1T6koSQ0
('A`)「初心者なのに毎日、部活ちゃんときてさ、サボらず頑張ってんのを俺は知ってる。俺さ、昔練習ダルかったときはサボったりしてたのにさ、スゲーよお前ら」


(*-_-)「そ、それは...まあ...」


(´・ω・`)「...」


('A`)「だからさ、もっと打ち砕けていこうぜ? これからも、仲良く頑張っていこう的な感じでさ」


(*-_-)「はい! わかりました!!」


(´・ω・`)「...わかりました」


( ^ω^)「(...あれ?)」

58 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:51:57 ID:N1T6koSQ0
(-_-)「っと、ドクオ先輩。僕たち、帰り道こっちなんでここで」


('A`)「ん? おお、そうか。じゃあな」


(-_-) (´・ω・`)「お疲れさまでーす」


二人は駅の方へ向かっていく。
やはり疲れているのか、その歩くスピードは遅い。
そんな後ろ姿を眺めながらさっきの会話を僕は思い出していた。

59 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:52:43 ID:N1T6koSQ0
( ^ω^)「(...ショボン、なんか変だったお。あんなにドクオ先輩に誉められてるのに嬉しそうにしていないなんて。なんかあったのかお?)」


('A`)「おーし、帰ろうぜブーン。て、どした? 考え事か?」


( ^ω^)「ドクオ先輩。なんかショボン、変じゃなかったですかお?」


('A`)「ショボンが? んー、確かにそんな感じはしたが...まあ、疲れるだけじゃないか? あいつのスピードだとまだまだ今日の練習はキツいだろうし」


( ^ω^)「(本当にそれだけなのかお? なにか嫌な感じがするお...)」」


確かにショボンははっきりいって泳ぐのは遅い。
運動が苦手なのか入部当初は溺れかけていたほどだ。
だが、本当にそれだけなのか。

60 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:54:07 ID:N1T6koSQ0
ショボンの顔を少し思い出す。
あの、ドクオ先輩の言葉を聞いたときのあの顔。
ほんの、ほんの少しだが。
どこか、辛そうに思えた。


( ^ω^)「...ドクオ先輩」


('A`)「ん? どした?」


( ^ω^)「用事ができたんで先帰っててくださいお」


('A`)「え? どこいくの? ゲーセンなら着いていくぞ?」


( ^ω^)「邪魔なんで、できたらついてこないでくださいお」


('A`)「...軽くひどくね?」


ポツリとドクオ先輩がなにか言ったが気にしてはいられない。
僕は走りながら電話帳を開き、名前を探す。

61 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 00:56:56 ID:N1T6koSQ0
(; ^ω^)「頼むから出てくれお、ショボン」


目的の名前を見つけると、すぐに電話を掛ける。
トルルルル...トルルルル...
僕は夜の街を走りながらショボンの後を追う。
手のなかの電話は呼び出し音がただただ虚しく鳴り続けていた。

62 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 01:01:14 ID:N1T6koSQ0
~swim-record~


(´・ω・`) 一並ショボン(16)

style1:未定
50Fr 45,32
50Br 46,29


(-_-)陽木小森(16)


style1:Br
50Fr 36,23
50Br 39,89

63 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 01:05:26 ID:N1T6koSQ0
今日はここまで
眠いのでもう寝ます

64 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 23:48:11 ID:cqILONjs0


呼んでると気持ちいいな

65 名も無きAAのようです :2012/08/03(金) 23:48:55 ID:cqILONjs0
読んでると

66 名も無きAAのようです :2012/08/14(火) 19:28:24 ID:jER91LVg0
感想じゃなくて早く続き書けよ

67 名も無きAAのようです :2012/08/14(火) 21:13:48 ID:Z54fn/zM0
爽やかすぎてまぶしい

68 名も無きAAのようです :2012/08/15(水) 00:22:57 ID:L6CpHLMQO
自ら晒したんだから、必ず完結しろよ 
この作品楽しみにしてるんだから

69 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 19:57:59 ID:f48ynO.I0
トルルルル...トルルルル...


ガチャ


(´・ω・`) 『あれ? ブーン先輩、どうかしましたか?』


やっと、出た。
それだけでなぜかものすごく安心する。


(; ^ω^)「ショボンッ!」


(;´・ω・`)『うわっ!? ビックリした...いきなり叫んでこないでくださいよ』


(; ^ω^)「ごめんお。ショボン、今から会えるかお?」


(;´・ω・`)『え? はぁ、まあ大丈夫ですけど...え、でもさっき別れたばっかじゃ...』


(; ^ω^)「よし、ならヌルポ公園に来てくれお。じゃ、待ってるお」


(;´・ω・`)『え!? ちょっと話くr』ガチャ

70 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 19:58:41 ID:f48ynO.I0
なんか言っていた気がしたが気にせずに電話をきる。
少し走るのをやめて、呼吸を整える。
暑い空気が肺の中に広がり、少しだけ苦しい。


(; ^ω^)「ハァハァ...」


公園まではまだ少しある。
疲れが溜まり、少し痛む足をやさしく揉む。
ちょっとだけ、痛みが和らいだ気がした。


( ^ω^)「さ、もう一走りだお」


もう、会う約束したのだから走る意味はあまりない。
だけど、少しでも早く、この胸のモヤモヤをどうにかしたかった。

71 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 19:59:49 ID:f48ynO.I0
(´・ω・`)「...あ、今晩は、なのかな?」


公園につくとショボンはベンチに座って待っていた。
少し待たせてしまったのかショボンの手には一冊の本があった。
どうやら、少し待たせてしまったらしい。


(; ^ω^)「ごめんだお、いきなり呼び出して...少し、待たせてしまったかお?」


(´・ω・`)「いえ、それは大丈夫ですけど...どうしたんですか?」

72 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 20:01:44 ID:f48ynO.I0
さて、どう切り出せばいいのだろうか。
なんとなく、直接言うのは気が引ける。
だからといって代案があるわけもない。
ほんの数秒だけ悩んで、考えるのをやめた。
もう、言ってしまおう。


( ^ω^)「...さっきのドクオ先輩との会話のことなんだけど」


(´・ω・`)「!!」


ショボンが驚いた顔をする。
そんなに、驚くことなのだろうか。
必死に動揺を隠そうとしてるが隠しきれていない。
やはり、何かあるのだろう。

73 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 20:02:45 ID:f48ynO.I0
(´・ω・`)「...それがなにか?」


( ^ω^)「いや、なんかあんまり嬉しそうじゃなかったなーって思って...なんか悩みでもあるのかお?」


(´・ω・`)「悩み、ですか? 悩み...あ」


( ^ω^)「お。やっぱりあるのかお。もし、言いづらくないものなら教えてほしいお! 力になるお!」


(;´・ω・`)「...」


ショボンは座ったままうつむき、なにも言わない。
まるで僕を拒絶するような空気を纏っていた。

74 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 20:05:57 ID:f48ynO.I0
(; ^ω^)「あ! 本当に嫌なら言わなくてもいいんだお!」


(;´・ω・`) 「...ううう」


(; ^ω^)「だから、ほら、そんなに悩まないでお」


そのまま、ショボンは頭を抱えてしまった。
元から小さいショボンの体がいっそう小さく見える。

75 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 20:08:22 ID:f48ynO.I0
(; ^ω^)「...ごめん。ツライ思いをさせてしまったかお?」


(;´・ω・`)「...大丈夫です。いずれは話さないといけないことなんですし」


( ^ω^)「話さないといけないこと?」


(;´・ω・`)「はい、僕は...その、えっと、僕」


意を決したのか、深呼吸をして目をこちらに向けながらこう言った。


「水泳部、やめようと思うんです」

76 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 20:09:11 ID:f48ynO.I0
( ^ω^)


( ^ω^)


(; ^ω^)「...え?」


今、何て言った?
辞める? 水泳部を?
ショボンが?
予想していなかった答えに僕は驚きを隠せなかった。

77 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 20:10:11 ID:f48ynO.I0
(; ^ω^)「え、あ、いや、えーと、なんで? なんでいきなり」


(;´・ω・`)「それは、その、僕には才能がないみたいだし...練習も辛いし...その...」


(; ^ω^)「いや、でも!!」


何かを言いたかった。
でも、言葉が出ない。
力になるっていったのはどこの馬鹿だ。

78 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 20:11:59 ID:f48ynO.I0
(;´・ω・`)「いいんです。もう、決めたんです」


(; ^ω^)「でも、でも!! ショボンは頑張ってるじゃないかお!! ほら、ドクオ先輩だっていってたお? ショボンは頑張ってるって!!」


(;´ ω `)「...」


ショボンの顔が辛そうに歪んでいく。
でも、僕は話すのをやめなかった。
少しでも、ショボンを元気付けたかった。


(; ^ω^)「練習には真面目に来てるし! 言われたことを必ずやってる! 大丈夫だお!! いつか絶対に」


(;#´・ω・`) 「報われなんかしない!!」

79 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 20:13:53 ID:f48ynO.I0
ショボンが勢いよく立ち上がった。
見たことのないほどの激昂。
目に涙をため、僕を睨んでいた。


(;#´・ω・`)「どんなに努力しても速くなれない!! なのに同じことしかしてないヒッキーにはもうぼろ負け!!
同期で、初心者で同じ時にスタートを切ったはずだったのに!!」


(; ^ω^)「ちょっ、落ち着けお!!」


ショボンはまるで、今まで溜めてきた怒りを全て撒き散らすかのように叫んでいた。
いつも落ち着いている、静かなショボンとは思えない。

80 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 20:14:52 ID:f48ynO.I0
(; ^ω^)「ショボンの気持ちは痛いほどよくわかるお!! でも、頑張れば...」


(;#´・ω・`)「ブーン先輩には絶対にわかりません!! 僕の気持ちは絶対に分かる訳がッ!!」


(; ^ω^)「っ!!」


(;´・ω・`)「あ...」


僕が怯んだのを見て、少しショボンはたじろぎした。
ショボンからさっきまでの勢いはなくなっていた。
お互いに気まずい空気が辺りを漂う。

81 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 20:18:42 ID:f48ynO.I0
(;´・ω・`)「...すみません」


(; ^ω^)「いや、その...僕も悪かったというか、その」


(;´・ω・`)「もう、帰りますね」


(; ^ω^)「あ...」


そのまま、ショボンは帰ってしまった。
何も、できないまま終わってしまった。
僕は何をやってるんだ。

82 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 20:23:09 ID:f48ynO.I0
( ^ω^)「人の傷口広げるだけ広げて何もできないとか...かっこ悪...」


インターハイにも出れない。
後輩の相談もろくに出来ない。
なんなんだ、僕は。


( ^ω^)「ダメダメじゃん、僕」


呟いて気付いた。
最悪だ、僕。


(  ; ω ; )「チクショウ...」


泣くことしか出来ない僕が酷く惨めだと思った。

83 名も無きAAのようです :2012/08/16(木) 20:25:07 ID:f48ynO.I0
今日はここまで。
結構時間空いたのにこれだけしか書けてなくてすみません...

84 名も無きAAのようです :2012/08/17(金) 01:00:23 ID:WMxOVpRk0
頑張っても、どうしたって水泳は個人差が出るもんな……
自分のペースで構わないから逃亡だけはするなよ!

85 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:30:20 ID:MYtgS7OY0
8月3日


( ^ω^)「眠いお...」


昨日がいつの間にか終わっていた。
家に帰った後、泣き疲れてそのまま眠ってしまったようだ。
固い床で寝ていたせいか身体中が痛む。


( ^ω^)「部活休みてー」


固まった体を少しでも動かそうと腕を回したりしながら朝食の準備をする。

86 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:32:29 ID:MYtgS7OY0
こうゆう時、いつも一人暮らしをしようと思った自分を恨んでしまう。
本当にあのときの自分はどうかしていた。
一体何を考えて一人暮らしをしたいと思ったんだろうか。
少し思い出そうとしたが思い出せない。
まあ、どうせ大したことじゃないだろう。


( ^ω^)「さ、食べますか」


今日の朝食はベーコンエッグとコーンポタージュ。僕の大好物だ。
これで少しでもテンションをあげるとしよう。

87 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:33:51 ID:MYtgS7OY0
( ^ω^)「風が気持ちいいおー」


自転車に乗り、学校へと向かう。
夏休みの通りは人が少ない。近くの公園も子供たちは旅行に行っているのか、声が全くしない。
夏休みなのに活気がないこの町は、なんか少しだけ寂しい気がする。


( ^ω^)「お? おーい、流石君たちー」


( ´_ゝ`)「「ん?」」(´<_` )


学校へ向かう途中、人が少ないからすぐに見知った顔を見つけた。
同期の流石兄弟だ。

88 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:34:57 ID:MYtgS7OY0
( ´_ゝ`)「おお、君はからあげくん派のブーン君ではないか」


(´<_` )「何を馬鹿な。彼はファミチキ信者のブーンだろ」


(; ^ω^)「お? なんの話だお?」


(´<_` )「嫌な、さっき俺達高校生水泳部にぴったりのコンビニ商品は何かを討論していたんだが...」


(#´_ゝ`)「この馬鹿はファミチキとか言い出しやがった!! あんな脂ドロドロのものは俺は認めんぞ」


(´<_`#)「なんだと!? ファミチキなめんなよ? からあげくんなんて個数増やすセールやんねーと売れないハズレ商品だろーが」


(#´_ゝ`)「「ぶち殺す!!!」」(´<_`#)

89 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:35:51 ID:MYtgS7OY0
(; ^ω^)「いや...あの...」


(#´_ゝ`)「「あ!?」」(´<_`#)


( ^ω^)「どちらもスポーツやる人にはちょっと...体に悪いかと...」


(#´_ゝ`)(´<_`#)


( ´_ゝ`)(´<_` )


(; ´_ゝ`)ハッ!!(´<_` ;)

90 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:36:43 ID:MYtgS7OY0
(; ´_ゝ`)「た、確かに...言われてみれば...」


(´<_` ;)「コンビニの油物はスポーツ選手の敵...不覚、忘れていた」


(; ´_ゝ`)「今日から俺、からあげくん食べる量の減らすわ...」


(´<_` ;)「だな...俺もハムカツで妥協するわ...」


( ^ω^)「いや、食うなよ」


この二人は相変わらずのようだ。
いつも通りの馬鹿な会話をして少しだけ心が楽になる。
固まっていた体もちょっぴり楽になった気がする。

91 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:38:41 ID:MYtgS7OY0
( ´_ゝ`)「で? どうしたんだ?」


( ^ω^)「お? 何がだお?」


( ´_ゝ`)「いや、さっきからなんかおもたーい雰囲気醸し出してたし」


( ^ω^)「え」


(´<_` )「だな。まるでファミチキが売り切れていたときの俺のようだったぞ?なあ、兄者?」


( ´_ゝ`)「ああ、いつも明るいお前らしくないぞ。また、何かあったのか?」


(; ^ω^)「え、いや...別に、なにもないお」


まさかこの二人に見抜かれているとは思わなかった。
もしかしたら先程までの僕の顔はかなりひどいものだったのかもしれない。

92 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:40:23 ID:MYtgS7OY0
( ´_ゝ`)「...フーン、そっか。ならいいけど」


(; ^ω^)「え? あ、ちょっと兄者!?」


兄者は僕の顔を少し見つめたあと、僕たちを置いてそのまま一人で歩き出してしまった。


(´<_` )「あーあ、怒らせた」


( ^ω^)「やっぱりあれ、怒ってるのかお?」

93 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:41:24 ID:MYtgS7OY0
(´<_` )「そりゃもちろん。兄者は馬鹿なようで鋭いからな。お前が何か隠してることぐらいわかってるだろ」


( ^ω^)「お...」


(´<_` )「それに根にもつからな。ああ勿論、俺も同じだぞ」


( ^ω^)「...ごめんだお。でも、言えないんだお」


ショボンのことを簡単に人に言ってはいけないことだろう。
そう考えた僕は言いたい気持ちをグッとこらえた。

94 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:42:07 ID:MYtgS7OY0
(´<_` )「そうかい」


それに対する弟者の反応は淡白なものだった。
まるで始めから興味がなかったかのようにあっさりとしていた。
だが、弟者の醸し出す雰囲気は確実に怒りを含んでいた。


( ^ω^)「...僕、自転車だから先にいくお」


(´<_` )「おう、また部活でな」


気まずい雰囲気を壊すように僕は足に力をいれペダルを漕ぐ。
少し進んだところで振り返ってみると弟者はどこかに寄り道をしてるのか姿がなかった。

95 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:43:30 ID:MYtgS7OY0
( ^ω^)「...いやね、薄々僕もわかってましたよ。こうなると不味いなーって」


部活が始まるといきなりショボンと顔をはち合わせ気まずくなり、ストレッチでは兄者と組むことになり気まずくなり、果てには筋トレのペアを弟者と組むことになり気まずくなる。
なんだこれは。明日死ぬんじゃないかと言うほどの豪運である。


( ^ω^)「さすがにないわー」


('A`)「何がないんだ? 悩みごとか?」


(*゚ー゚)「暗い顔してどうしたの?」

96 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:44:42 ID:MYtgS7OY0
呟きが聞かれたのか後ろからドクオ先輩としぃ先輩が近づいてくる。
どうやら僕はかなり暗い顔をしていたようだ。


( ^ω^)「別になんでもないですお」


('A`)「んなことはねーだろ。めっちゃ悩んでる顔してるぞ」


(*゚ー゚)「本当はなんかあるでしょ?」


(; ^ω^)「いや、だから本当に...」


(*゚ー゚)「あ、わかった! 昨日、ツンちゃんに短小って言われたのまだ気にしてるんでしょ」


(; ^ω^)「違いますお!! それに声がでかいですお!!」

97 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:45:37 ID:MYtgS7OY0
('A`)「ちょwww女子に短小とかwwwそれはないwww」


(; ^ω^)「ドクオ先輩も慰めたいのか貶したいのかハッキリしろお!!」


(*゚ー゚)「大丈夫だよブーン君! 昨日見た感じ、多分ドクオ君とあんまり変わんないから!」


(; ^ω^)「だから、ちが...」


( ^ω^)


( ^ω^)「ん?」

98 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:46:31 ID:MYtgS7OY0
あれ?
確かに僕のは昨日の事件のせいで見られたけど。


( ^ω^)「なんでしぃ先輩がドクオ先輩のサイズ知ってるんですかお?」


(*゚ー゚)「え? なんでって...」


(*゚ー゚)「あ」


(;'A`)「あ」


( ^ω^)「ドクオ先輩」


(;'A`)「なんでしょうか」

99 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:49:45 ID:MYtgS7OY0
( ^ω^)「やったのか? おい、やっちゃったのか? まさか本当にヤッたのか?」


(;'A`)ゞ「いやー、なんと言いますか、アハハ...誤解だよ。ねぇしぃ先輩?」


(*゚ー゚)「テヘペロ♪」


('A`)「」


この日、ドクオ先輩は(もてない)男子部員にリンチされたのは言うまでもない。

100 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:50:28 ID:MYtgS7OY0
(´・ω・`)「はぁ...」


男子部員たちが騒いでいる。
そのなかにはヒッキー君もいるみたいで声がプールの倉庫の中にまで聞こえる。
みんなと混ざって遊びたい、これが正直な気持ちだが辞める手前、少し気が引ける。


(´・ω・`)「...というか、いつ言おうかな」


僕は臆病者だ。
辞めると言う言葉さえ、皆から怒られるのではないかとびくびくしてまだ監督にさえ言えていない。
ブーン先輩にもあんなことを言ってしまったのに謝れてない。
多分、僕みたいなやつを屑野郎というのだろう。

101 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:51:24 ID:MYtgS7OY0
(;´・ω・`)「うう...くそ」


こんな惨めな思いをするなら水泳部なんて入らなければよかった。
そんなことを考えながらビート板などをぶっきらぼうに積む。
ああ、そういえば先輩からよく起こられたっけな。道具は部活やってる皆の物だから大切にって。
まあどうせ、辞めるんだ。最後くらい適当でも...


( ゚Д゚ )「ん? ショボン、こんなところで何しているんだ?」


(;´・ω・`)「ギャアアアアア!!?」

102 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:53:34 ID:MYtgS7OY0
( ゚Д゚ )「...人の顔をみて絶叫とは。なんだ? 新手の嫌がらせか? たく、今の現役の奴等は...」


(;´・ω・`)「いいいえ、そそそのそういうわけでは、その...」


タイミングが悪すぎる。
なんでこのタイミングで監督に会ってしまうのか。
自分の不幸さを改めて実感する。


(;´・ω・`)「(ど、どうしよう...ミルナ監督って先輩とか怖いって言ってたな...怒られるのかな、やっぱり...というかもう怒ってる?)」


(; ゚Д゚ )「ん? お、おい、なに震えてんだよ。言いたいことあるならはっきり言え、な?」


(;´・ω・`) 「うえ!?」


( ゚Д゚ )「ほら、落ち着け。な? 嫌なことでもあったか? 相談なら乗ってやるから言ってみろ」

103 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:54:23 ID:MYtgS7OY0
...違うんです、監督。僕にそんなに優しくする必要なんてないんです。
僕はだって、水泳部を...


(´;ω;`)「うう...」


(; ゚Д゚ )「ぬおっ!? どうした? なに泣いてんだよ」


(´;ω;`)「ごめんなざい...ごめんなざい...」


(; ゚Д゚ )「お、落ち着けよ。な、な?」


(´;ω;`)「ごめんなざい...ごめんなざい...」


ああ、また人に迷惑までかけてしまった。
やはり僕は屑野郎のようだ。

104 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 00:55:29 ID:MYtgS7OY0
~swim-record~


( ´_ゝ`)流石兄者


Style1:Fr
50Fr 26,13
100Fr 55,02
200Fr 1,59,68


(´<_` )流石弟者


Style1:IM(個人メドレー)
50Fr 27,02
200IM 2,25,56
400IM 5,09,62

105 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 02:16:47 ID:ytHfAHk2O
寝落ちかな?

106 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 10:44:41 ID:15AQ8p7oO
やっぱり作者さんは水泳部かな?

107 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 19:46:37 ID:ERAa7.rQ0
相変わらずおもしろいの

108 名も無きAAのようです :2012/08/30(木) 22:56:34 ID:MYtgS7OY0
>>105
寝落ちではなく今回はここまでなんだ...
ペース遅くてすまぬ...

>>106
一応元水泳部です


書き忘れていた補足説明を

※IM(個人メドレー)
一人でバタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→クロールを泳ぐ種目
距離は基本的に200mか400mのどちらか

109 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:36:11 ID:pSlocj4A0
( ゚Д゚)「ほれ、飲みもんだ。これでも飲んで少し落ち着け」


そういって差し出されたのはスポーツドリンク。
僕はそれを受け取り一口飲む。
涙はもう、出ていない。
もう、泣きつかれてしまった。


( ゚Д゚)「やっと落ち着いたみたいだな。もしよかったら何があったか教えてはくれんか? ただ泣かれても原因がわからなくちゃ相談もできん」


泣きつかれたからかなんなのか、今ならすんなりと言える気がする。
もう、全部を吐き出して楽になりたかった。

110 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:36:58 ID:pSlocj4A0
(´・ω・`)「...その、僕、水泳部をやめようと思うんです」


( ゚Д゚)「そうか」


(´・ω・`)


(´・ω・`)


(;´・ω・`)「あれ?」


予想外過ぎる反応だった。
怒ると思っていたのに、まさかそうかの一言だけとは。
僕のあの苦悩は何だったのだろうか?

111 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:37:39 ID:pSlocj4A0
(;´・ω・`) 「その、あの、怒ったりは...」


( ゚Д゚)「お前がそう決断して後悔がないんだったら俺はなにも言わん。ましてや怒るなんてするわけないだろ」


(´・ω・`)「後悔...」


( ゚Д゚)「ん? なんだ? 心残りがあるのか?」


(´・ω・`)「それは...まあ」


ないといったら嘘になる。
だって僕は泳ぎたくて水泳部に入ったんだから。
なのに、途中で諦めて辞める。
後悔しないほうがおかしいだろう。

112 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:38:23 ID:pSlocj4A0
( ゚Д゚)「なら続けた方がいい。後悔するくらいなら尚更だ」


(;´・ω・`)「でも僕、泳ぐ才能ないし」


( ゚Д゚)「...あのなぁ、水泳部に泳ぐ才能なんて別にいらねーぞ」


(;´・ω・`)「...はい?」


なんか水泳部の監督とは思えない一言が聞こえた気がする。
泳ぐ才能が必要ない?
そんな馬鹿なことがあるわけない。

113 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:39:12 ID:pSlocj4A0
(´・ω・`)「あの...」


( ゚Д゚)「なんだ?」


(´・ω・`)「水泳部...ですよ?」


( ゚Д゚)「そうだな」


(´・ω・`)「泳ぎますよね?」


( ゚Д゚)「水泳部だしな」


(´・ω・`)「必要ですよね...泳ぐ才能」


( ゚Д゚)「確かに才能はあるに越したことはない。だが泳ぐ才能はいらない」


(;´・ω・`)「......」

114 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:40:17 ID:pSlocj4A0
この時、ミルナの言うことがメチャメチャだと、正直に思った。
能筋。
ブーン先輩がよく言っていたこの言葉を思い出す。


(;´・ω・`)「おかしいじゃないですか。泳ぐのに泳ぐ才能がいらないなんて...」


( ゚Д゚)「どこがだ?」


(;´・ω・`)「泳ぐため、早くなるためには才能がないと駄目じゃないですか...」


( ゚Д゚)「バカを言うな。なんで泳ぐために泳ぐ才能がいるんだ。泳げるようになるために泳ぐ、そうやってうまくなっていく。これじゃだめなのか?」


(;´・ω・`)「それは...まあ」

115 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:41:14 ID:pSlocj4A0
( ゚Д゚)「なら、いいじゃないか。泳げば。お前だって泳ぎたいんだろ?」


(;´・ω・`)「...泳ぎたい、そりゃ泳ぎたいですよ」


( ゚Д゚)「なら、泳げ。なんか問題でもあんのか?」


(´・ω・`)「ありますよ、それは」


( ゚Д゚)「ほう? なんにだ?」


(´・ω・`)「泳ぎたい...でも、僕には才能がないんです。泳げないんですよ。なのに泳げって...無茶苦茶ですよ」

116 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:41:59 ID:pSlocj4A0
( ゚Д゚)「...才能がない? 誰にだ?」


(#´・ω・`)「そんなの僕に決まってるじゃないですか!! いい加減にしてください!!」


( ゚Д゚)「...いや、あるじゃねーか」


僕が声を荒げたのに対し、ミルナは相変わらず落ち着いていた。
こちらを、呆れたような目で見ていた。
その目に少しだけ怯み、少しだけ冷静になる。

117 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:43:04 ID:pSlocj4A0
( ゚Д゚)「お前、スポーツをやる上で一番重要なのはなにか知ってるか?」


(;´・ω・`)「え...えーと、そのスポーツに対する才能...かな?」


( ゚Д゚)「やっぱりな。違う。才能ってのは最後の最後に付いてくるものだ。スポーツの一番大切なもの。それはそのスポーツに興味をもつことだ」


(;´・ω・`)「...え?」


なんだそれ。
本気でそう思った。
スポーツに興味をもつ?
そんなのは当たり前じゃないのか。

118 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:44:00 ID:pSlocj4A0
( ゚Д゚)「わかってねーな。興味をもたなきゃそのスポーツを好きになれねーだろ。興味をもつ、それだけでそいつにはそのスポーツをやる権利を持ってるし...ある意味、才能がある」


(;´・ω・`)「...」


( ゚Д゚)「興味をもてない。そのスポーツを好きになれない。そんなやつがそのスポーツをやる権利を持ってると思うか?」


(;´・ω・`)「それは...」

119 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:44:43 ID:pSlocj4A0
( ゚Д゚)「あくまで俺の考えだ。流して聞いてくれても構わん。だが、言わせてくれ。才能なんかいらない。そのスポーツを好きになるだけでいい。俺はそう思う」


( ゚Д゚)「いくら速くても、いくら上手くてもそのスポーツを好きになれない、本気になれないやつになんか俺はスポーツをさせたくはない。無駄だからな」


( ゚Д゚)「だが、お前は泳ぎたいっていったし水泳が好きなんだろ? なら、いいじゃねーか。俺はお前を応援するし何だって手伝ってやるよ。それが監督ってもんだろ?」


(´・ω・`)「...監督」

120 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:46:00 ID:pSlocj4A0
( ゚Д゚)「ああ、それから」


m( -Д-)m「すまなかった」


(;´・ω・`)「ええ!?」


m( -Д-)m「これは俺の責任だ」


いきなり頭を下げられる。
それも深々と。
何がどうなってるのか、頭が追い付かなくなってきている。

121 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:47:16 ID:pSlocj4A0
m( -Д-)m「...俺はお前が苦しんでるってことに気づけなかった。すまない。俺は監督失格だ」


(;´・ω・`)「い、いや...別に...」


m( -Д-)m「俺は頭がよくねぇ...そうだな、お前らが言う通り脳筋ってやつだ。理屈とかそういう難しいのは全くわからねぇ」


m( -Д-)m「だが...これだけは言わせてくれ。ショボン」

122 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:49:22 ID:pSlocj4A0
( ゚Д゚)「俺はお前が一流の選手になれるってことを心から信じてる。お前は強い。だから、今の今まで続けてこれた」


(;´・ω・`)「...」


( ゚Д゚)「だからさ...もう少しだけ、頑張ってみないか? もし、続けるんだったら今度は俺が全力で支えてやる」


( ゚Д゚)「それにさ、さっき興味云々の話したとき当たり前って顔してたろ。あれだって素直にそう思えるやつはなかなかいないんだぜ? やっぱりお前、スゲー奴だよ」


...やっぱりメチャメチャだ。
この人が言ってることは。
理屈とかそんなものはなにもない。
確証すらない。

123 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:50:59 ID:pSlocj4A0
でも...そんな言葉でも...
僕はただただ嬉しかったんだ。


(´;ω;`)「...監督」


( ゚Д゚)「なんだ?」


(´;ω;`)「まだ...まだ僕、泳ぎたいです...早く...なりたいんです」


( ゚Д゚)「そうか! ...よし! わかった!」


監督は膝を一回叩き、椅子から立ち上がる。
そして、僕の方を見て笑いながらいった。
いつもの練習の時に見せる、恐い顔ではなく穏やかで優しい顔だった。

124 名も無きAAのようです :2012/09/18(火) 18:51:40 ID:pSlocj4A0
( ゚Д゚)「今日からお前専用のメニューを組んでやる! わからないことがあったらなんでも聞け! 」


(´;ω;`)「かんとくぅ...」


(;゚Д゚)「あー、泣くなって! 男だろーが!」


(´;ω;`)「あ゙い...」


駄目だ。涙が止まらない。
もうでないと思っていたのにどんどん溢れてくる。


( ゚Д゚)「そら、いくぞ。午後の練習が始まっちまう。気が晴れるまで泳いでこい!」


(´つω;`)「はいっ!!」


監督は僕の背中を力強く一回叩き、歩き出す。
監督の水泳部と書かれたその背中。
僕はその背中の大きさに憧れを抱いていた。

125 名も無きAAのようです :2012/09/19(水) 00:18:38 ID:VGtFlZBo0
おつん

126 名も無きAAのようです :2012/09/19(水) 00:27:43 ID:QK5chHzA0
監督漢やん
おつ

127 名も無きAAのようです :2012/09/19(水) 11:10:07 ID:GHcCX/5M0
素敵

128 名も無きAAのようです :2012/10/07(日) 03:33:15 ID:inM89EkwO
おーい、続きマダー!

129 名も無きAAのようです :2012/10/08(月) 01:15:45 ID:xy1hfzFE0
作者です
すみません、本当にすみません
この約一ヶ月かけてまだ書けてないです......
ラストはあるんですがそこに繋げるまでのあと数話がうまくいかない状態です

なのでもう少しだけ待ってもらえるとありがたいです

130 名も無きAAのようです :2012/11/14(水) 00:47:15 ID:jAO3OHKg0
頑張れお


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

■ したらば のおすすめアイテム ■

パイニャン - 青山裕企


この欄のアイテムは掲示板管理メニューから自由に変更可能です。


掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板