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从 ゚∀从は鋼鉄の処女のようです Яeboot

62 ◆fkFC0hkKyQ:2012/07/26(木) 09:30:03 ID:pisun.Qw0
傍らにしゃがみ込んだ鋼鉄の処女の仏頂面が、俺を無言で睨みつける。
俺は肩を竦めてみせた。

('A`)「――しかしだ。あのオッサンも一応はここの主みたいなもんなんだろう?
   腕の方も憶えがあると聞くしよ、俺達が出張る必要も無かったんじゃないのか?」

从 ゚∀从「彼は既に売人達に面が割れている。それに、別件の方で立てこんでいるとか」

('A`)「……まあ、ここときたら厄介事のネタには事欠かないだろうしな。そういうことならしょうがないか」

从 ゚∀从「ここが今年最後の稼ぎ時だ。凍え死なずに年を越せるかどうかは、この仕事の成否如何に掛っている。気張れよ」

('A`)「オーライ、オーライ、任せとけ」

まだ何か言おうとする相棒を、右手を振って遮り、暗視ゴーグルを覗く。
白と青の斑に塗り分けられた視界の中で、動くものがあった。

从 ゚∀从『来たな』

('A`)『ああ、ミスター・サンタクロースの遅れたご到着だ』

即座に脳核通信を起動して、後ろ腰のホルスターからカスタムデザートイーグルを引き抜く。
結線ケーブルを引っ張り、首の後ろのニューロジャックと繋ぐと、FCSを起動。
白と青の視覚野に赤いターゲットマーカーが人の形に表示されたのを確認すると、腰を低くして俺は歩き出した。


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