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( 〈i〉ω〈i〉)ブーン系小説&イラスト練習総合避難所のようです
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( 〈i〉ω〈i〉)ようこそ。ここはブーン系小説読み物イラスト練習&総合避難所だ。
初めての方や馴染みのない方は以下のブーン系wiki、テンプレ等をよく読み、
理解と協力をお願いします。
・総合スレにおける最低限のルール、マナー
・よくあるQ&A
・作者様及び読者の方々への注意事項
・AAテンプレ一覧
・荒らしについて
ブーン系wiki
http://boonkei.wiki.fc2.com/
http://www43.atwiki.jp/boonkei/
↑が見れない、AAがコピー出来ない方の為の予備サイト
http://boonkei.web.fc2.com/top.html
http://boonkei.m.web.fc2.com/top.html(携帯用)
兄弟スレ ( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★42
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1319164400/
( ^ω^)ブーン系小説板のようです(旧避難所、スレ立て上限に達した)
http://jbbs.livedoor.jp/sports/37256/
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壁殴りみたいな文章が好きです
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地の文ならキミニヨバレテ好き
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自演ですがなにか
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屋上のスナイパーとか」
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21グラムの地の文が好き
シリアスっぽいお題いくつかくれ
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>>77
哲学的ゾンビ
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>>77
ラプラスの魔
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>>78-79
把握
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短編書いたので投下します
( ^ω^)騎士と異世界の姫のようです。
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( ; ω )「はぁっ・・・!はぁっ・・・!!」
今、学校からの帰り道を全力で駆けている少年の名前は内藤ホライゾンという。学校でのあだ名はブーン。彼は只の平凡な高校生である。
しかし彼は今、人の形をした異形達に追われている。
( ; ω )「なんなんだお、あの二人・・・!いきなり目の前に出てきて襲ってくるなんてっ・・・!訳わからんお!!」
彼は追撃者から逃れようと自慢の俊足で駆けているが、一向に距離は開かない。むしろどんどん縮まる一方だ。追撃者二人組みのうち男の
方はむしろ余裕で、まるで狩りを楽しむかのように余裕の表情で彼を追っている。
( ; ω )「このまま家に帰るのはマズイお・・・。どっかで振り切らないと!!」
ブーンは一度後ろを確認すると、次の曲がり角を曲がり、隠れる場所を探すために近くの公園を目指した。
(;^ω^)「ん・・・?撒いたかお?」
彼が公園の中に入った時、振り向くと追撃者は消えていた。
(;^ω^)「助かった・・・のかお?」
急に襲われて何がなんだかわからない状態だった彼は、一旦深呼吸をして呼吸を整える。そして───
( ^ω^)「あの二人組みはなんで僕を襲ってきたんだお・・・。とりあえず帰って警察にでも・・・」
ブーンがそこから離れようとした時───
「おっと帰る必要なんてないぜ」
「あなたはここで死ぬんだよ〜」
彼らはそこにいた───
(;^ω^)「なっ・・・!!いつの間に!?」
( ^Д^)「もう追いかけっこはそろそろ飽きたんでな。ここらでお前をぶっ殺そうと思ってよ」
从;'ー'从「はぁ・・・はぁ・・・。もう・・・二人とも速いよ〜。私の身体能力は人間と変わらないんだからね〜」
( ^Д^)「だから途中から抱えて走ってやっただろうが・・・。ったく、お姫様はこれだから・・・。」
从'ー'从「む〜!!プギャー君だって、私がいないと只の人間と変わんないでしょ〜!ナイトなんだからプリンセスを気遣うのは当然です
ぅ〜」
ブーンが彼らに追い詰められた時、二人はなにやら言い合いを始めた。
-
(;^ω^)(ナイトとかプリンセスとかあの二人は何言ってんだお・・・。とにかく、言い合いしてるうちに逃げるお。でないとまたア
レが・・・)
ブーンがそこからこっそり逃げ出そうとしたとき。
( ^Д^)「おっと、どこへ行くんだ?」ジャキン
(;゚ω゚)「うおおおおぉぉぉ!?」
男はどこから出したのか、その手には槍が握られており、ブーンに突きつけていた。
(;^ω^)(出た・・・。アイツが槍を急に出してきて僕は走って逃げたんだお・・・。走ってる間は持ってなかったのに、どこにしま
ってんだお。ていうか、なんで槍なんか持ってんだお!)
从'ー'从「やっぱり何も知らないんだね〜。まだプリンセスに会ってないんだ〜。」
( ^Д^)「お前に恨みはないが・・・どうやらお前はナイトの資格があるらしい。『お前の』プリンセスに会われる前に死んでもらうぜ」
(;^ω^)「だから・・・っ、ナイトとかプリンセスとか訳わかんないんだお!アンタ達頭おかしいお!!」
( ^Д^)「知る必要はない。そろそろ・・・死ねっ!」
(;゚ω゚)「ひぃっ・・・。ってうおおおおおぉぉ!?」ズルッ
槍がブーンの体を貫く前に、運良く彼は足を滑らせ、転ぶ。槍は後ろの木に突き刺さる。
ちぃ───、と男が舌打ちをしたその時。
「こっちだ!走れ!!」
聞き覚えのない声がした。
(;^ω^)「くっ───」
ブーンは転がるように駆け出し、声の方向へ走る。
从;'ー'从「ああっ!多分あの人プリンセスだよ!!マズイよ、プギャー君急いで!!」
(;^Д^)「わかってんよ!くそ・・・!!」
この間にブーンは声の主の下に辿り着く。そしてその姿を見て彼は言葉を失った。そこには───
-
川 ゚ -゚)「大丈夫か?私のナイト・・・」
腰まである長く、とても美しい妖艶な黒髪。
とても大きく、見ていて吸い込まれそうになる、宝石のように綺麗な緋色の瞳。
彼女の美しい黒髪を更に引き立てている純白のドレス。
(;゚ω゚)「お───」
まるで絵本から飛び出してきたかのような。絵に描いた、まるでお人形のような───
川 ゚ -゚)
美しい、お姫様と呼ぶに相応しい女性がそこにいた。
(;゚ω゚)
彼は息をのむ。まるで時が止まったかのように、息をするのも忘れて彼女に見蕩れる。
なんで、こんな所にこんな格好をした女がいるのか。そんな事などどうでもいい。ただ彼女を見ていたい。ブーンはこれほどまでに美しい
女性を見たのは初めてだった。
そしてそのお人形の様な小さく可愛らしい唇が動き、言葉を紡ぐ。
川 ゚ -゚)「さぁ、選べ。ここで死ぬか、私と共に戦うか───」
その声は高すぎず、なおかつ可愛らしく凛々しい。とても聞き心地の良い声だ。一生聴いていたくなるような声で───
( ^ω^)(声で・・・)
( ^ω^)「ん・・・?」
( ^ω^)「・・・え?戦うか死ぬか?え?」
川 ゚ -゚)「そうだ。やっと見つけた。私のナイト・・・。君には選ぶ権利がある。さぁ、選んでくれ」
( ^ω^)「えーっ・・・と、助けてくれるんじゃないのかお?あれ・・・?」
川 ゚ -゚)「私たち『プリンセス』は戦う力を持っていない。戦うのは君たち『ナイト』の役割だ。君が戦わないというのなら私たちに勝ち
目はない。待っているのは死あるのみだ。」
-
しえ
-
(;^ω^)「は?だからさっきからナイトだのプリンセスだの何を言ってるんだお!?」
川 ゚ -゚)「説明は後でしよう。戦うか死ぬか今決めるんだ。」
( ^ω^)「───君も死ぬのかお・・・?」
川 ゚ -゚)「君が戦わないなら私も必然的に死ぬことになるな。」
(;^ω^)「〜〜〜〜っっ」
(;^ω^)「ああっ!もうわかったお!!戦うお!!ナイトでもなんでもやってやんお!!!」
川 ゚ ー゚)「ふふっ・・・。礼を言うよ。私のナイト───」
(*^ω^)「おっ・・・」(笑顔も可愛いお)
などとしているうちにあの二人組みが姿を現す。
( ^Д^)「っち、やっぱプリンセスだったか・・・。簡単に脱落者を出せると思ったのによ。」
从'ー'从「プギャー君がモタモタしてるからだよぉ〜」
( ^Д^)「ああ?元はと言えばお前の支援が下手糞だから悪いんだろーが」
从'ー'从「なによ!人のせいにするの?最初にさっさと殺さないで遊んでたのはプギャー君じゃない!」
ギャーギャーとまた言い合いが再開される。ブーンはもうほっといてさっさと帰りたくなったが、どうせ逃げようとしたらすぐにこっちに
気をやるのだろうと、思い。彼女の方へ───
( ^ω^)「どうすればいいんだお」
川 ゚ -゚)「うむ、では私の手の甲に口付けをしてくれ」
(*^ω^)「ええっ!そんな急に大胆な・・・////」
川 ゚ -゚)「言ってることがよくわからんが、これは契約の儀式だ。さぁ、早く───」
(;^ω^)「おっおっ・・・。わ、わかったお。では───」
彼女はブーンに向かって右手を差し出す。彼は跪いて彼女の右手を取る。そして───
( ^ω^)
川 ゚ -゚)
契約が完了する───
-
(;^Д^)「しまっ・・・」
从;'ー'从「ああっ・・・」
( ^ω^)(身体が熱い・・・)
( ^ω^)(全身に力が漲ってくるお)
( ^ω^)「これなら・・・」
( ^ω^)「───負けない!!」
川 ゚ -゚)「さぁ───」
川 ゚ -゚)「護ってくれ。私のナイト───!!」
( ^ω^)「了解だお。僕の・・・プリンセス───!!」
( ^Д^)「っち、予定が狂っちまったが、契約が終わったばっかの奴に負ける訳がねぇ!!」
( ^Д^)「───覚悟しな!!」
プギャーがブーンに向かって槍を突き出す。その刹那。
キィィィン───という甲高い音と共にブーンの足元に魔法陣が展開される。
そこから出てくるは剣。西洋の形を取った大剣がブーンの目の前に出現する。
彼は素早くその大剣を掴み、プギャーを槍ごと吹き飛ばした。
(;^Д^)「うおおおおおおぉぉぉ!!?」
( ^ω^)「これが・・・。僕の武器・・・。こんなに大きくて重そうなのに羽のように軽い・・・」
川 ゚ -゚)「実際にその剣はとても重いぞ。しかしそんな物でも軽々振り回せる位、君の身体能力が上昇しているのだ。」
( ^ω^)「身体能力が上昇・・・?それにこの武器・・・。これは一体・・・」
川 ゚ -゚)「これがプリンセスの力だ。プリンセス自体に戦闘能力は無いが、自分のナイトを強化することが出来、戦闘中に様々な支援が行
える。その武器もそうだ」
( ^ω^)「なるほど、つまり・・・」
川 ゚ -゚)「ナイトもプリンセスも一人では何も出来ない。二人一緒で初めて力を発揮出来るのだ」
川 ゚ -゚)「君と私は二人で一つなのだよ」
-
支援
-
( ^ω^)───ゾクリ
今まで感じたことのない高揚感がブーンを包む。力が漲る。彼女を護りたい。───二人で・・・一つ・・・!!
( ^ω^)「僕の名前は内藤ホライゾン・・・ブーンって呼んでくれお!プリンセス!!」
川 ゚ -゚)「私はクーだ。頼りにしてるぞブーン、私の・・・ナイト!!」
(#^Д^)「目の前でイチャコラしてんじゃねぇぞ三下があああああああああああああああ!!!!」
(#^Д^)「もうブチギレた・・・!てめぇ、今すぐ蜂の巣にしてやるぜ!!」
(#^Д^)「喰らえ!!」
(;゚ω゚)「ぐっ・・・!?」
プギャーが高速で突きを何度も繰り出す。その刺突がブーンの身体に突き刺さった。
(;゚ω゚)「うわああああああああああ!!死んだ!!僕今死んだ!!!」
ゴロゴロと転げ回り、身を抱えてブーンは叫ぶ。だが───
( ^Д^)「───っち!」
川 ゚ -゚)「落ち着け。身体をよく見てみろ」
(;゚ω゚)「え?あれ・・・なんともない。槍で刺されたはずなのに・・・」
全身を槍で突かれた筈のブーンだったが、彼の身体には傷一つなかった。
川 ゚ -゚)「言っただろう。君の身体は私の力で強化してある。それに・・・」
川 ゚ ー゚)「私は身体能力強化の支援が最も得意でね。あの程度では君は傷一つ負わないさ」
クーはとても大きく形の良い胸をぐっと張って答える。正直話の内容よりその胸に目が行ってしまったのは内緒だ。
( ^ω^)「よし、今度はこっちの番だお!!」
ブーンは大剣を構えて疾走する。身体能力強化の恩恵で彼はまるで疾風のようにプギャーの元へと到達する。
(#^ω^)「おおおおおぉぉぉぉ!!!」
轟、と凄まじい音を響かせプギャーへと斬撃を繰り出す。しかし───
-
ブーン系には久々に来たけど 早速期待できる作品ハケーン支援
-
(#^Д^)「素人の大振りなんて当たるわけねーんだよ!!」
身を屈めて攻撃を躱すプギャー。そして同時にブーンの腹部を狙い、突きを放つ。
(;゚ω゚)「ぐっ・・・。致命傷にはならないけど痛いのは痛いお・・・」
さっきよりも力を込めて放った突きだったが、またしてもブーンに傷をつけることは出来ない。
(#^Д^)「くそ、コイツバカみてぇに頑丈だな。・・・オラオラオラァ!!!」
プギャーの放つ刺突は高速で、ブーンにはほとんど避ける事が出来ない。しかし彼も負けじと斬撃を繰り出すが、まるで当たる気がしない
。
(#^Д^)「馬鹿がっ!何度やっても無駄だ!!」
(;^ω^)「くっ───なんとか動きさえ止めることが出来れば・・・」
ブーンの防御力も完全とは言えず、プギャーの力を増した攻撃の所為で、所々に鮮血が滲む。だがブーンも負けてはいない。
(#^ω^)「はあああっ!!!」
プギャーの槍に対してカウンターを入れようと必死に剣を振るう。ブーンの重い一撃をプギャーは槍を使って捌いていく。
(#^Д^)(くっそ、こいつなんつー馬鹿力だよ・・・っ、身体も糞かてーし、おまけに・・・)
(#^ω^)「おおおおおぉぉっ!!」ダンッ
(;^Д^)(はええっ!)
素早く後ろへ回り込んだブーンが下段からプギャーを斬り上げる。プギャーは槍でそれを受け止めながら後ろへ飛び威力を殺す。
-
(#^Д^)「調子に乗りやがって・・・っ!!!」
(#^Д^)「そろそろお終いにするかぁ!?てめぇみたいな雑魚に本気だすとは思わなかったぜ!!───ワタナベ!!」
从'ー'从「うん、いっくよぉ〜!」
ワタナベと呼ばれた少女が手をかざし、プギャーが槍を構える。彼の槍に風が螺旋となって巻きつく。
川;゚ -゚)(───マズイ!!)
从'ー'从「これが私の力・・・。身体能力の強化はあまり得意じゃないけど、ナイトに風の力を付与する事が出来るんだよね〜。」
川;゚ -゚)「ブーン!いくら君でもこの攻撃は耐えられない!避けるんだ!!」
(;^ω^)「───!!」
(#^Д^)「死ね・・・」
(#^Д^)「スパイラルスピア!!!」
風を纏った槍が高速で回転しながらブーンを腹部に迫る。彼はその死の槍を───
-
(#^ω^)「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」ガシィ!!
川;゚ -゚)「なっ───」
从;'ー'从「うそっ・・・!」
(;^Д^)「なにぃ!?」
なんと素手で受け止めた。風の力がブーンの左手を蹂躙し、彼の左手を切り裂いていく。
(#^ω^)「はああああああああああああああああぁぁぁぁっ!!!」
ブーンは左手から鮮血を飛び散らせながら更に力を籠める。槍が───止まった。
(;^Д^)「ば・・・かな・・・」
( ω )「これで・・・」
(#゚ω゚)「捕まえたおっ!!!」
(;^Д^)「う・・・あ・・・」
ブーンは左手で槍を掴み、右手で大剣を全力で振り下ろした。
(#^ω^)「おおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」
───豪腕一閃。ブーンはその渾身の一撃を槍に炸裂させた。プギャーの槍は粉々に砕け散り、そこには大剣を構えたナイトと武器を失っ
た丸腰のナイトがいた。
-
(;^Д^)「そ・・・んな、俺の槍が・・・」
( ^ω^)「アンタの攻撃は腹部を狙った攻撃が多かったお。一か八かだったけどあの一撃はそこを狙ってくると賭けたんだお。だから
止めることが出来た」
川;゚ -゚)(しかし、判っていたからといって、片手で止められるような攻撃じゃなかったぞ・・・。いくら私の力で強化していたと言っ
ても・・・あれは間違いなく必殺の一撃だった。彼は一体・・・)
( ^Д^)「・・・なんで俺を斬らなかった」
( ^ω^)「・・・」
( ^Д^)「さっきの間合いだと間違いなく俺を殺せた筈だ。なぜわざわざ武器のみを壊した」
( ^ω^)「アンタらと一緒にすんなお。ブーンはさっきまで平凡な高校生だったお。人殺しなんてごめんだお」
( ^Д^)「アマちゃんが・・・。後悔するぜ。ここは退いてやらぁ」
(;^ω^)「ああっ、待てお!逃がすなんて言ってないお!」
( ^Д^)「ばーか、逃げんなって言われて逃げない奴なんてどこにいんだよ。───てめぇのその甘さ・・・命取りになるぜ」
( ^Д^)「行くぞワタナベ」
从'ー'从「う、うん・・・」
プギャーはワタナベを抱え、一気に跳躍した。風を纏っているのだろうか。一足でその姿は見えなくなった。
(:^ω^)「待t・・・ぐぅ・・・」グラリ
慌てて追おうとしたブーンだが、身体から力が抜けその場に崩れ落ちる。
川;゚ -゚)「大丈夫か!?」
クーはブーンの下へ駆けつけ彼を支える。ブーンは身体中ボロボロで所々から血が滲み、左手は真っ赤に染め上がっていた。
-
(;^ω^)「か・・・身体中が痛いお・・・」
川 ゚ -゚)「待っていろ、今・・・」
クーはブーンの身体に手を当て意識を集中させる。すると彼女の手から蒼い光が迸りブーンの身体を包む。
(;^ω^)「・・・お?おおお!痛みが引いていくお!!」
川 ゚ -゚)「多少は回復の力が使えるのでな。致命傷になると流石に無理だがある程度の傷なら癒すことが出来る。」
ブーンが己の身体を見遣ると傷が塞がっていくのがわかった。全身の傷が閉じ、後は酷かった左手のみとなる。
川 ゚ -゚)「ここは特に酷いな・・・少し時間がかかるぞ」
クーは手をブーンの左手へ重ねる。
(*^ω^)「おっ・・・」
彼女の陶器のようなスベスベとした手を感じる。彼女の小さく暖かい手は女性との触れ合いにあまり慣れていないブーンにとってはこれだ
けで心拍数が急上昇してしまう。
川 ゚ -゚)「むぅ・・・もっと力を籠めんとな・・・」
ブーンに膝枕するような形になっているクーはブーンの治療に専念する。力を籠めている所為か、無意識の内に身を屈めていってしまう。
すると
ポフッ
(;゚ω゚)(ふおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉ!!?)
彼女のたわわに実った大きな果実がブーンの顔に乗せられることになる。勿論彼女は気づいていない。
川 ゚ -゚)「どうだ?」
(*゚ω゚)「凄く・・・気持ち良いですぉ・・・」
川 ゚ -゚)「そうか?回復が効いてる証拠だな。良かった」
────────────
──────
───
-
川 ゚ -゚)「元気になって良かった」
(;^ω^)「えっ!いやこれはその・・・」バッ
川 ゚ -゚)「・・・ん?何を言っているんだ?傷は塞がったではないか。というかなぜ前屈みになっている。まだどこか怪我でもしてるのか
?」
(;^ω^)「あ、あああ!ち、違うお!問題ないお!元気モリモリだお!!」
治療が終わりブーンの傷は完全に塞がった。ブーンが前屈みになっている理由はクーには見当も付かなかったが、そこは健全な男子高校生
。お察し頂きたい。
川 ゚ -゚)「さて、一息ついた所で君に色々と説明しなければならない」
( ^ω^)「僕も聞きたいお。ナイトとプリンセスって一体なんだお?」
川 ゚ -゚)「そうだな。まず私たちプリンセスの事について説明しよう」
川 ゚ -゚)「まず、私たちは異世界から来た」
( ^ω^)「」
(^ω^)「What?」
川 ゚ -゚)「まぁ、驚くのも無理はないな。私たちの世界では魔法が発達している。機械文明などは君たちの世界のほうが優れているがね。
この世界には魔法は存在していない。魔法の力を使って異世界に行くことが出来るのだよ」
川 ゚ -゚)「私たちの世界には国が一つしかないのだ。大昔に戦争があったのだが強豪国がすべて支配してしまってね。今では超大国で唯一
の国なのだよ」
(;^ω^)「おお・・・それで、今の状況となんの関係があるんだお?」
川 ゚ -゚)「うむ。あまりに大国すぎて、王族も凄いたくさんいる。もうホントいっぱい」
(;^ω^)「はぁ・・・」
川 ゚ -゚)「それで数十年に一度、その大国を纏める代表の王族を決定する儀式があるのだ。それが今。私たちプリンセスは異世界へ赴き自分のナイトを見つけ、戦い、勝ち残らなければならない。最後の一人になったものが次の王と女王となるのだ。」
-
投下遅くね
-
( ^ω^)「へー王と女王ねー・・・」
( ^ω^)「・・・ん?」
( ^ω^)「『王』と女王?」
川 ゚ -゚)「ん?そうだが?」
( ^ω^)「いや、王って誰がなんのさ」
川 ゚ -゚)「え?君だが?」
( ^ω^)「え?」
川 ゚ -゚)「え?」
( ^ω^)「ワンモア」
川 ゚ -゚)「君が次の王候補。私が女王候補」
( ^ω^)「え?つまり、勝ち残ったら?」
川 ゚ -゚)「君は私と結婚して王となり、私は女王。そして子作りをしt」
(;^ω^)「わー!!わーー!!!それ以上はいいお!!!」
川 ゚ -゚)「む?そうか。理解したという事だな」
(;^ω^)「いや、なんというか突っ込み所が多すぎて何といっていいのやら・・・」
( ^ω^)「てかなんでわざわざこっちに来て戦うんだお?自分の世界でやればいいじゃないかお」
川 ゚ -゚)「うむ。尤もだ。しかしあちらの世界ではなにぶん王族が多すぎてな・・・。善からぬ企みをくわだてる連中も多い。そんな連中
がこぞって罠を仕掛けたり、買収したりと色々あるのでな・・・。なんも事情も知らない、邪魔も入らない異世界で行うことにしたのだ」
(;^ω^)「いやいやいや、したのだ、って結構こっちからすれば迷惑な話なんですけどお・・・」
川 ゚ -゚)「ん?こっちのトップとそっちのトップの間で昔から話が成立しているぞ?この戦いは結構昔から行われてきたが、何も知らない
だろ?多少の事があっても揉み消してくれるらしいから大丈夫だそうだ!」
(;^ω^)「いやいやいやだからそういう問題じゃ・・・はぁ、もういいお」
川 ゚ -゚)「分かってくれたようだな。嬉しいぞ」
(;^ω^)「・・・」
-
( ^ω^)「いくつか・・・聞きたいことがあるお」
川 ゚ -゚)「なんだ?」
( ^ω^)「まず僕は人殺しなんてしたくないお」
川 ゚ -゚)「え?別に殺さなくていいぞ」
( ^ω^)「え?」
川 ゚ -゚)「え?」
( ^ω^)「いや、さっきあいつら散々殺す殺すって・・・」
川 ゚ -゚)「脱落決定の条件にはナイトかプリンセスの死亡、ナイトとプリンセス両方が負けを認める事。そのどちらかだ。さっきのような
連中は負けを認めさせるのがメンドクサイのか只殺しを楽しんでいるのかどちらかだな。」
( ^ω^)「ふむ・・・僕はナイトの資格があるって言われたんだけどなんでわかったんだお?そもそも資格があったらプリンセスは誰
でもいいのかお?」
川 ゚ -゚)「いや、君に資格があるとわかったのはワタナベというプリンセスの力だろうな。ちなみに出会うべきナイトとプリンセスは既に
決定されてある。お互いに近くにいると相手の事を感じるようになっている。君が無意識にここへ向かっていたのも必然なのだ。君と私は
出会うべくして出会ったという訳だな。」
(*^ω^)「そ、そうなのかお・・・」(ちょっとテレるお)
( ^ω^)「んじゃなんでクーは女王候補になったんだお?」
川 ゚ -゚)「別になりたくなかったぞ」
( ^ω^)「?」
川 ゚ -゚)「半ば強制的に決められたのだよ。一応私も王族なのでな。年齢的に今が一番適しているということらしい」
( ^ω^)「ちなみに歳は・・・?」
川 ゚ -゚)「今年で17になる」
( ^ω^)「同い年だお・・・」
川 ゚ ー゚)「運命を感じるな?」
(*^ω^)「ご、ごほん、別に女王になりたくないなら棄権しても良かったんじゃないかお?」
川 ゚ -゚)「それなのだが・・・」
-
川 ゚ -゚)「脱落者のプリンセスの処遇がだな・・・。優勝者の手に委ねられる」
(;^ω^)「え?」
川 ゚ -゚)「もし非道な者が優勝した場合、反逆を恐れて脱落者全員を死刑にすることも考えられる。実際に過去にそういうことはあった」
(;^ω^)「そんな・・・酷いお・・・」
川 ゚ -゚)「うむ。流石に私も若くして死にたくはないのでな。まぁ、生きる為に戦うという所か」
川 ゚ -゚)「ちなみに優勝した場合は脱落者全員を解放するつもりだ。私も無駄な殺生は嫌いだ。脱落したプリンセスを救うというのも私の
目的に入っている」
( ^ω^)(良かった・・・。この人が善良な人で)
ブーンは安堵した。これから剣を捧げる人間の人柄はブーンにとって信頼出来るものだった。これだけでもブーンはなにか救われたような
気がした。
( ^ω^)「じゃあ最後の質問だお」
( ^ω^)「その・・・もし仮に優勝した場合・・・」
( ^ω^)「ホントに僕と結婚するのかお?」
川 ゚ -゚)「するぞ」
( ^ω^)「好きでもない男と・・・?君はそれでいいのかお?」
川 ゚ -゚)「ふっ・・・それはこちらのセリフでもあるぞ。君は好きでもない女と結婚し、あまつさえ異世界の王となってしまうのだ。君は
それで構わないのか?」
( ^ω^)「僕は・・・分からないお」
川 ゚ -゚)「・・・」
( ^ω^)「君の話を聞いて僕は戦う決意を決めたお。僕が戦わないと君が死んでしまうかもしれない。優勝すれば多くのプリンセスを
救える・・・。僕が戦うことで人の命を左右出来るというのなら・・・。」
-
( ^ω^)「僕はみんなを救いたい───!!」
川 ゚ ー゚)「ふ───」
川 ゚ -゚)「さっき君は好きでもない男と───っと言ったな」
( ^ω^)「お・・・」
川 ゚ -゚)「正直私は今まで恋愛感情というものを知らずに育ってきたが」
川 ゚ ー゚)「今は君に惹かれているような気がするよ。これが好きということかはわからない。だが───」
川 ゚ ー゚)「君には今までにない特別な感情を感じている」
( ^ω^)「・・・」
( ^ω^)「僕・・・もだお・・・」
川 ゚ -゚)「近い将来、君と私は特別な関係になると思うよ。そんな予感がする」
川 ゚ ー゚)「そうすればその悩みも一気に解決してしまうな」
(* ω )「お・・・」
恥ずかしくて彼女の顔を直視出来ない。こんなに自分の考えを素直に伝えてくる人間などブーンは知らない。彼女の純粋で素直な気持ちが
ブーンの身体を熱くする。
川 ゚ -゚)「ふふっ、テレてるのか?正直私もかなりテレている。顔が凄く熱いぞ」
(* ω )「も、もう!そんなことよりここから移動するお!とりあえず今日は疲れたし帰るお!」
川 ゚ -゚)「そうか。それでは私も行くとしよう。君の家はここから近いのか?」
( ^ω^)「え?まぁ、近くだけど・・・」
川 ゚ -゚)「そうか。これから一緒に生活する所だからな。どんな所か楽しみだ」
( ^ω^)「・・・?何を言ってるんだお?君は君の帰るところへ・・・」
川 ゚ -゚)「だから君の家に一緒に住むと言っているだろう。部屋が足りないというなら君と一緒の部屋でも構わないぞ?」
( ^ω^)「え?」
川 ゚ -゚)「え?」
-
支援
-
( ^ω^)「あの・・・一緒に住むって・・・」
川 ゚ -゚)「だからナイトとプリンセスは一緒にいないとダメだろう。いつ襲われるかわからんしな。これから君と私は24時間常に一緒に
いる事になるんだ」
( ^ω^)「」
( ^ω^)「え・・・あの、ん・・・?」
川 ゚ -゚)「だが君の部屋で一緒に過ごすと言っても、私たちはまだ結婚するとは決まっていない。子作りは流石にダメだぞ。しかし、まぁ
、君も思春期の男の子だ。どうしても我慢出来ずに、その若い性欲を抑えきれないというなら、ほんの少しくらいなら私は寝たフリでもし
続けてやろう。だがあまりいやらしいのはダメだぞ。あくまで私は気づかないフリをするだけだからな。」
( ^ω^)「」
(;^ω^)「ど・・・」
(^ω^)「どうしてこうなったああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ」
───彼と彼女の戦いは始まったばかりである。彼等にこの先どんな苦難が待ち受けているのか果たして二人はそれを乗り越えていけ
るのか・・・。それは誰も知らない。
この先待ち受けている強敵達・・・
-
(;'A`)「いやだあああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!俺は只の引きこもりなんだよおおおおおぉぉぉ!!ナイトとか無理!
!マジ無理!!!死んじゃう!!!!助けてブーン!!!」
ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとぉ!アンタが戦わないと勝ち残れないじゃないの!!私はエリートなのよ!!優勝候補なの!!!ああ、もうなんで
こんな奴が私のナイトなのよ・・・っ!!」
(*゚ー゚)「私、女王なんて興味ない・・・ただギコ君と一緒に居れればそれでいいの・・・」
( ゚Д゚)「ああ・・・。俺もだ。だから俺たちの邪魔をすると言うのなら・・・。───ぶっ潰すっ!!」
(´<_` )「ふむ。大体の事はわかった。俺がナイトだと。うむ、それはいい。そこの顔が似ている、ええと兄者といったか。お前が・・
・プリンセス?あれ?」
(*´_ゝ`)「んっふっふ〜こんなに顔がそっくりなんて運命を感じちゃうわぁ。私こう見えても実は・・・」バッ
(´<_`;)「なん・・・だと・・・!?」
-
(-_-)「僕がナイト・・・ヒヒ・・・殺してやる・・・コロス・・・コロス・・・」
川д川「フフフ・・・」
( ФωФ)「ナイトか・・・ふむ、面白そうだ。新たな強者と戦えるとは・・・鍛え上げた肉体を存分に振るえるな」
从 ゚∀从「俺の頭脳とお前の馬鹿力がありゃ無敵だぜ!!優勝はもらったな!!」
さぁ・・・戦え・・・
──────ナイトとプリンセス達よ!
( ^ω^)騎士と異世界の姫のようです。
-
以上で短編の投下を終わります。
今回が初めての作品となりましたが、投下のタイミングがよくわからずすみませんでした。
一応これで長編を作ってみようかどうか悩んでいる所ですが、なにぶん小説自体書くのが
これが初めての為、どうなるかわかりません。
感想など教えて頂けたら嬉しいです。
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乙
もうちょっと話分けて、ゆっくり進めてもいいと思う
それと>>83の「運悪く」を「運良く」に間違えていた
あとブーンは( ^ω^)←これ
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弟者
兄者
ヒッキー
ギコ
ロマネスク
ブーン
これらAAがテンプレと違う
正直話の面白さと関係は無いけどやっぱり木に成ってしまうからちゃんとしたやつでやってほすぃ
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>>107
なるほど・・・。確かにちょっと展開が早かったですね。
ブーン間違えてたか・・・。ご指摘ありがとうございます。
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>>108
ぐおおおぉ・・・っ
ブーンだけでなくそんなに違ってたか・・・。
以後気をつけます。
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AA間違えてるとあまり読む気にならないなぁ
気になってしょうがない
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読みやすいし面白かった
長編も凄く読みたい
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>>111
そうですね・・・初歩的ミスを犯してしまって申し訳ない・・・。
>>112
ありがとうございます!!
正直長編化できるかどうかは微妙なところですが、そういって頂けるととても嬉しいです。
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兄者が予想外すぎたwwwwwww
面白かった乙
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乙
なかなか興味深い設定だ
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長編化できるかどうか微妙なとこなんて言わないで
ぜひ書いてほしい、待っている
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10レスちょいくらいのショートだけど投下する
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べったりと囲む四枚の壁と逃げ口を塞ぐように挟み込む床と天井。
中心には一台のデスクとそれを隔てて配置された一対のパイプ椅子。座るのは二人の男。どうやらここは取調室らしい。
片方は警官であるらしく、首から下を青い制服で固めていた。その視線は真っ直ぐ正面の男を縫いとめている。
片方は変哲の無い成人だった。深く淀んだ目を忙しなく上下左右へ動かしており、膝がカタカタと小刻みに震えている。
その丸まった背中側の壁に、小さな窓が配置されていた。が、外側から被せるように嵌め込まれた鉄格子が覗き込むように睨んでいた。
窓とは逆側の壁―――警官の背中側―――には扉が配置されており、その他にあるものと言えば照明と僅かな資料のみである。
ふいに、警官らしき男が口を開いた。
( <●><●>)「もう一度、初めからお尋ねします」
変哲の無い男は応える
「はい」
―――――――――――――――――――――――― ( <●><●>)自白するようです
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もう何度も同じ問いを繰り返しているらしく、
警官らしき男の能面のような顔に、僅かだが疲労が浮かんでいた。
( <●><●>)「いや、一旦整理して順番に組み立てていきましょう。その方が…」
「そうですね、まだ混乱しているようで……すみません」
( <●><●>)「いいんですよ。貴方も酷く疲れているのは判ってます」
「ありがとうございます」
( <●><●>)「そうですね、では。まず、貴方は自分が何をしたのか覚えていますか?」
「はい」
「前後の記憶は曖昧ですが、はっきりと思い出せます」
「俺は、親友と、妻を殺しました」
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( <●><●>)「そうです。そして貴方は自分の犯した過ちに酷く混乱している」
( <●><●>)「事件の内容を――自分の性質すら思い出せない程に」
「はい」
警官らしき男は、深く息を吸って、吐いた。
変哲の無い男も、ふいに空いた間に気づき、息を整えた。
やけに口が渇くな、と警官らしき男は思う。
( <●><●>)「話を聞き始めたばかりの頃の貴方は酷く錯乱していましたが、」
( <●><●>)「今は既に冷静になり少しずつ記憶を取り戻している」
「はい」
( <●><●>)「………質問を続けます」
「分かりました」
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( <●><●>)「まずは、内藤さんの事です」
「内藤……ああ、はい」
「あいつとの付き合いに不満はありませんでした。俺みたいなクズにも気をかけてくれるんです」
( <●><●>)「では何故?」
「解らない…もう少し、もう少し時間をください」
( <●><●>)「………失礼、次の質問へ移ります」
「お願いします」
( <●><●>)「……素直、素直クールという人物をご存知ですね?」
「はい」
「彼女とも、長い付き合いでした」
「そして……間違いなく、俺が殺しました」
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( <●><●>)「そうですか」
( <●><●>)「その事に対して、何か思い出すことは?」
「・・・すみません、気がついたら目の前…には…二人の屍体があって……警察の方に…組み伏せられていたもので……」
( <●><●>)「……そうですか」
( <●><●>)「では、一つずつ組み立てていきましょう」
「お願いします」
( <●><●>)「私が把握する限りの事件の概要を説明いたします」
( <●><●>)「何か思い出すことがあれば、仰ってください」
「はい」
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( <●><●>)「先日、貴方と同じアパートの住民から通報があってですね」
( <●><●>)「貴方の部屋から複数人の男女の悲鳴が聞こえるという旨を受けた我々は、アパートへ駆けつけました」
「ええ、ええ、確かにそうでした。あのとき、俺は確かにサイレンの音を聞いた」
( <●><●>)「……アパートは、静かなもんでした」
( <●><●>)「私はただの痴話喧嘩か、それとも最悪の……いえ、"悪い"事体、つまり殺人を想定していたのです」
「そうなんですか」
( <●><●>)「結果は貴方が知る通り……そして、この事件の全貌が私の想像通りなら"最悪"なものです」
「………」
( <●><●>)「貴方の部屋…201号室の風呂場は凄惨なものでした」
.
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酷くチープな表現をするならば、それは「赤い部屋」である。
床から壁はもちろん、天井に至るまで深い深い赤がべったりと犇いていた。
流し台や隣に並ぶ便器、浴槽のお陰で辛うじて「風呂場」と判断できる。
そこに、一人の男と二つの死体が転がっていた。
片方の死体は比較的綺麗な状態―――損壊が少ないという意味で―――だったが、
もう片方は凄惨ものだった。片手、片足が切り離された状態で、さらに開腹されていた。
てらてらと光を照り返す臓器が散らかる中心、熱心に解体を続ける男がいた。
( <●><●>)「本当に、驚きましたよ」
( <●><●>)「仕事柄そういったものは見慣れてるんですが、リアルタイムで猟奇事件に遭遇するのは初めてなもんで」
「あ……あ………」
( <●><●>)「話しかけても反応が無く、やめる気配すら無かったので強引に引きずってきましたが」
「……そ…そうだ、確かに俺は猟奇的に親友と妻を殺した、そうだ!俺は確かにこの手で殺した」
( <●><●>)「……! 何か思い出されましたか」
「そうだ、俺はちっぽけな存在で、存在する意味なんて無いと悟ったんだ」
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「なあ、刑事さん。人間は、いや、この地球の歴史すら『外側』から見たらちっぽけなものだ」
( <●><●>)「……そういう考え方もありますね」
「もし、絶対的な何かが宇宙全体を観測しているのなら、こんな小さな星のこんな脆弱な生物の繁栄なんて気にも留めないかもしれない」
「人間は、今すぐにでも消え去りそうな危うい存在で、且つ全く必要とされていない、そう、俺は、それに気づいたんだ」
「誰かが死ねば、そいつが今まで築き上げてきた砂城みたいな歴史なんてゴミクズ同然、例えば俺が歴史に残る偉大な発明をしても、人を殺しても、数億年後には無に帰する」
「全て還るべきなんだ。人間が生まれるよりもずっとすっと前に。宇宙全体の大きな循環に取り込まれて一つのものになるべきだと解ったんだ」
「全て、無意味。そう、無意味なんだ。だから俺は死ぬつもりだった。このか細く短い流れに身を任すのではなく、自らで自らの命を断ちたかった」
「でも、駄目だった。これじゃあ、意味が無い。俺は今すぐにでも還りたいのに、この世界には僕を知る人がいて、そいつらの中で僕は存在し続ける」
「それが耐えられなかった。この回り続ける輪から何の欠片も残さずの飛びのきたかった」
「だから、仕方なく殺した。今まで関わってきた中で一番関係の深い人達を殺した。一つに還りたかった。事が済んだ後、僕もすぐに命を断つつもりだった」
「そう、これが全てだ。これが僕だ。僕の本質だ。思い出すことができた」
ダムが決壊したかのようにケタケタと口を動かし続ける変哲の無い男。
警官の男は唾を飲み込み、隙間を見つけて割って話しかける。
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( <●><●>)「思い出されましたか。事件の全貌も、動機も、あなたの性質も」
「ありがとう、思い出せたお。目的も、その結果も」
( <●><●>)「では改めて一から質問をさせていただいてもよろしいですか?」
( <●><●>)「内藤ホライゾンさん」
( ^ω^)「はい」
.
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( <●><●>)「何故、妻である内藤……失礼、内藤ツンさんを?」
( ^ω^)「僕が死ぬにあたって、僕の存在を記憶の中に閉じ込められるのが嫌だったんだお」
( ^ω^)「だから、殺したんだお。僕が自由になるために、全てを一つに還すために、僕が連れて行こうと思った」
( <●><●>)「…………では、素直クールさんも」
( ^ω^)「同じ理由ですお。彼女は僕の親友でしたから」
狂っていやがる、と思う。
この男は、狂っている。
思慮深き故に狂ってしまった、哀れな男だ。
引っぱたいて病院に叩き込んでやりたいが、それは私の仕事じゃない。
私の仕事は、罪無くも亡くなった被害者の無念を晴らすこと、真実を暴くことだ。
( <●><●>)「………では、記憶がハッキリした貴方に聞きたいことがいくつかありますが宜しいですか」
( ^ω^)「はい」
( <●><●>)「宇都宮ドクオ、という人物をご存知ですか」
.
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( ^ω^)「はい」
肯定した。
( ^ω^)「彼とも、親友でした」
( <●><●>)「彼も被害者二人と同じ時刻に姿を消していてですね……いや、すみません。次の質問です」
( ^ω^)「はい」
( <●><●>)「……血がね、多いんですよ」
( <●><●>)「現場に残された血痕があまりにも多すぎるんです」
( <●><●>)「バスタブにもなみなみと溜まった血液は、飛び散った分を含めても明らかに三人分はありました」
( ^ω^)「そうなんですか」
( <●><●>)「………続けます」
( <●><●>)「私達は貴方の部屋から男女の叫び声を聞いたという通報を受けましたが」
( <●><●>)「発見された遺体、両方とも女性なんですよ」
( <●><●>)「貴方自身が悲鳴を上げたなんて動機を聞いた後ではとても思えない」
( ^ω^)「………」
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( <●><●>)「血痕があったのは風呂場と、僅かにリビングにも」
( <●><●>)「これは風呂場に比べれば微々たるもので、おそらく殴打して気絶でもさせた際のものでしょう」
( <●><●>)「しかし、それ以外は綺麗なもので、遺体を引きずったであろう跡も風呂場で終わっていました」
( ^ω^)「そうですか」
( <●><●>)「改めて聞きます」
( <●><●>)「宇都宮ドクオさんの行方、ご存知無いですか?」
( ^ω^)「さぁ」
( ^ω^)「何処でしょうね」
了
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以上です
思いつきをそのまま書いたから矛盾もあると思う
質問、感想あれば下さい
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隠れてる真相がコロっと転じたりして面白いなと思った
オチが最初迷ったんだけど、「一つに還る」って言ったり、執拗に解体していることからして、ペロッといったってことでいいのかしら
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>>131
('A`)「ペロッといかれました」
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(゚Д゚)
乙
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アルファの作者が北方さんを好いているのは文面みれば判ったな
俺も北方さんの小説を数年前から模写してるけど、
弟子入りして正解だったようだ
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学校じゃみんな同じ教科書を使うけど、皆が皆同じ成績を取れるようになる訳じゃないだろ?
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だよね……
-
と、思ったけど違うだろ
それは勉強に励んでるやつとそうではないやつの違いじゃないの?
わりとどうでもいいが
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先生の言う事をちゃんと聞いて、真面目に教科書を使って勉強してたやつは、
自分に合った勉強方法とは何か?から考えた俺よりいい成績だったことはない
-
ん?んん?世の中励んでも出来ない奴はいるし、励まなくたって出来る奴はいるよ?
それとも自分はちゃんと励んでいるって言いたいの?
俺はね、アルファの作者が同じ事してるってだけで正解だったとか言っちゃうのはわりと危ない考えだと思うのよね
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なにが言いたいのかちょっとわからない……
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アルファと同じことしてアルファと同じくらい人気出るとは限らんよねってこと
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チャレンジやってるやつは小学校じゃ圧倒的だった気がするけど
楽しむのは大事よね
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同じことしてるから正解とかじゃなく
やはり北方さんの小説は尊敬できるものなんだなと思っただけさ
再認識しただけなんだよ
言葉足らずならすまなかった
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そうか
-
それもそれで、危ない考えだと思うけどね
尊敬って感情の出所を、自分じゃなくて他人に委ねてるんだから
それってつまり、自分じゃ北方さんの文章の何がいいのか
どんな性質や特徴があって、どんな利点があるのか
模写をしているのにも関わらず理解出来てないって事なんだからね
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いや……あの…
同じように尊敬している人がいるから嬉しく思ったんだけど
一体なんなの…
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アルファも尊敬してるってことだろ
好きなアーティストが、これまた自分の好きなアーティストをリスペクトしてたら
何となく自分のセンスは正しいんだなと思うような
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>>147
フォローありがとう、まぁ>>145の言うこともわかる
これもまた、一つの糧にするとしよう
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( ^ω^)…
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チャレンジ一年生!!のCMは印象的だったね!w
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ちょっとアスペルガーな感じがするのは気のせい…?
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すぐアスペ言うのやめなさいな
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俺アスペだけどこんなに酷くないよ
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明日へ…
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地球へ…
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くっせぇのが湧いてんな
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※中途半端だけど擬人化
川 ゚ -゚)
ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_215.jpg
ζ(゚ー゚*ζ
ttp://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_216.jpg
髪のあるAAはいつも髪型で困る。擬人化くっそ難しいわ
こうした方がクーっぽいとか、こっちのがイメージ通りとか、批評アドバイスお願いします
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>>157
上手い!
個人的には右側のデレがいい
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>>157
クーはかなりイメージに近い
デレは個人的に左が好きだわ
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色んな人の中に色んなキャラのイメージがあるってステキやん?
クーはロングスカートなイメージ
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>>157
クーはぴったり
個人的には右のデレはツンと同じに見えちゃうから左のがいいかな
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質問なんだが、荒巻とロマ以外にじいちゃんっぽいAAってなんかある?
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( ´∀`)
爪'ー`)y‐
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( ´W`)かな
_
( ゚∀゚)もクソジジイとしていけそう
(´・_ゝ・`)爪'ー`)y‐( "ゞ)(´・ω・`)とかもいける気はする
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>>157
ドクオェ…
俺は左かな
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>>157だけど批評ありがとう!
AAの絵って自由度が高いのが良いとこなんだけど、誰が見ても何のAAか分かるように描くってのは難しいな
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誰かお題を二、三個ほどください
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>>167
シロップ
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>>167
もふもふ
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>>167
雪
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>>167
アルジャジーラ
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ずっとまとめ漁ってた情弱だけど○○祭とかって何をもってして開かれるの?
紅白とかは理解できるけど
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