したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

('A`)ドクオと飛竜と時々オトモのようです

1名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:08:51 ID:88pYr5WMO
小説板から引っ越してきました。蕎麦は後程ご馳走します。

前スレ http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/37256/1300286882/1-

2名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:09:40 ID:G0axx74oO
つ④

3>>1:2011/12/18(日) 00:12:13 ID:88pYr5WMO
半端ない勢いで誘導間に合いませんでした。こちらに気付いてくれると良いんですが。

投下は、六話の始めから行います。

4名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:16:34 ID:88pYr5WMO
  ※注意
・元ネタ有り
・モンスターや装備についての独自解釈満載
・登場人物をAAに無理矢理変更している場合があります

5名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:19:18 ID:L7n/UbgM0
支援

6名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:22:28 ID:88pYr5WMO
   ――目次――

一話 和光同塵――渓流に潜む青い影――

>>2

二話 五里霧中――凍土に蠢く白き闇――

>>76

三話 才気煥発――誇り高き騎士――

>>165

四話 先見乃明――蒼空を愛した龍の王――

>>304

五話 一念発起――暗闇に潜む暗殺者――

>>453


全て>>1に書いたスレでの番号です。

7名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:23:39 ID:uhWUenkc0
ずっと待ってたよ支援

8名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:24:08 ID:88pYr5WMO
  まとめ様

最新まで纏めて戴いているのは

http://mo-neru.net/portable/boon/30002/index.html ←青空ホライズン様です

9ハンター:2011/12/18(日) 00:26:56 ID:88pYr5WMO
●('A`) ドクオ=ウェイツー
人間
26歳 【称号:ドンドルマの英雄】
HR:6 
所属猟団:無所属
使用武器:コウリュウノツガイ(双剣)
防具:ナルガXシリーズ
現在地:ユクモ村


●(,,゚Д゚) ギコ=ストッドウッド
人間
26歳 【称号:Stubborn】
HR:6
所属猟団:荒鷲団
使用武器:ハイジークムント(大剣)
防具:レウスSシリーズ
現在地:ユクモ村


●ζ(゚ー゚*ζ デレ=ツンデレート
人間
21歳 【称号:無し】
HR:4
所属猟団:ユクモギルド
使用武器:フロギィリボルバーⅢ(弓)
防具:マギュルSシリーズ
現在地:ユクモ村

10名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:29:05 ID:88pYr5WMO
●( ^ω^) ブーン=ホライゾン
人間
19歳 【称号:無し】
HR:2
所属猟団:無所属
使用武器:デッドリボルバー(鎚)
防具:アロイシリーズ
現在地:ユクモ村


●ξ゚⊿゚)ξ ツン=ツンデレート
人間
19歳 【称号:無し】
HR:2
所属猟団:無所属
使用武器:ジャギットファイア
防具:ジャギィシリーズ
現在地:ユクモ村


●( ・∀・) モララー=ケーニッヒ
人間
26歳 【称号:無し】
HR:5
所属猟団:【騎士派】
使用武器:???
防具:???
現在地:???

11オトモ:2011/12/18(日) 00:30:03 ID:88pYr5WMO
●(*゚∀゚) ツー
獣人族(アイルー)
?歳 【称号:???】
使用武器:【旗本】ネコ合戦旗(剣斧)
兜:旗本ネコ【陣笠】覇
鎧:旗本ネコ【胴当て】覇
現在地:ユクモ村

●(*゚ー゚) しぃ
獣人族(アイルー)
?歳 【称号:???】
使用武器:???
兜:???
鎧:???
現在地:ユクモ村

12名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:30:52 ID:PDZou1yA0
うおぉ!休止の知らせはやっぱり釣りだったか!!支援!!

136―1:2011/12/18(日) 00:31:46 ID:88pYr5WMO

【名無しの丘】

誰も名を知らない未開の地。

そこに二人の男の影があった。

( ゚∀゚)「………」

(´・ω・`)「………」

1人は小柄な男。しかし身体の線は決して細くなく、服の上からでもはっきりと分かる筋肉は、幾年もの間、鍛え上げられてきた物だと分かる。

もう1人は大柄。山のような男だ。

少し太めの眉に、大きな瞳。前の男と比べると理知的な顔をしている。

大きな荷車を押しながら、今日も今日とて二人は歩く。

14名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:32:59 ID:88pYr5WMO

( ゚∀゚)「……ショボン、腹へったー」

(´・ω・`)「全く、さっき食べたばっかりだろう。君は相変わらず燃費の悪い身体をしてるね」

( ゚∀゚)「はぁー。ドクオが居てくれりゃァ、こんなひもじい思いしなくて済むのによォー」

(´・ω・`)「それには同意するね。ドクオと狩りに行くときは本当に楽をさせてもらったから」

思い浮べているのはかつての仲間。

いつも陰鬱そうな顔をしていて、それなのに飛竜達と戦う時は誰よりも率先して突っ込んでいった男。

誰よりも死に近い道を、悠然と闊歩する姿は、彼と別れてから数年経った今でも、強く二人の心に残っていた。

15名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:33:39 ID:88pYr5WMO

(´・ω・`)「ドクオ……変われたと思うかい?」

( ゚∀゚)「……さァーな。だがあのままじゃア、アイツは危ういだろ。だからこそ、ババァもドクオをドンドルマから遠ざけたんだろさァ」

二人の知っているドクオは、誰よりも仲間を大切に思い、そしてそれ以上に自分を大切に思う男だ。

どんな飛竜よりも迅く、どんな狩人よりも冷静だった。

“あの出来事”があるまでは。

(´・ω・`)「だが、ドクオがドンドルマを旅立ってもう四年と少しになる。人が変わるには充分な期間にも思える」

( ゚∀゚)「ケッ、そんな器用な奴じゃねーよ」

ショボンが述べた希望を、ジョルジュはバッサリと切り捨てた。

だが、それはジョルジュが充分にドクオの本質を理解しているが故の言葉でもある。

(´・ω・`)「ドンドルマは、僕達が居なくなって大丈夫なのかな?」

( ゚∀゚)「ハッ、それこそいらねェ心配だよ。向こうにはペニサス達が残ってんだ。俺達二人が抜けただけで揺らぐヤワな砦じゃねェーだろーがよォー」

ドンドルマが誇るG級は、今全てが外に出ている状態だ。

最高戦力であるG級が、揃って居なくなったとあれば、浮き足立つのも無理からぬ事。

だが、共に街を守り、飛竜と戦ってきた。

その仲間達は、今尚健在だ。

16名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:33:56 ID:T6uPMlwAO
よかった、移動してきたのな

17名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:34:11 ID:88pYr5WMO

( ゚∀゚)「ペニサスやシャキンさん、でぃ婆が居るんだ。飛竜如きに何かできるわけないだろ」

(´・ω・`)「そうだね。要らない心配だったね、だからこそ僕達二人がユクモに出てこられたんだから」

二人は、少し足を速めた。

肌を刺すような冷たい風がが吹く。山を越える毎に、寒さは増している。そろそろ雪が降り出す頃か。

( ゚∀゚)「それにしても、この辺りは何もねーなー。ユクモまではまだまだ遠いか」

(´・ω・`)「さぁ。ドクオは、もう着いたのかな」

( ゚∀゚)「途中で野垂れ死んでなきゃ良いんだがなァ」

二人の旅は、まだまだ続く。

終わりの見えない道程だが、先に進んだ友がいる。

だからこそ、二人の歩みが止まる事はない。

18名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:35:32 ID:88pYr5WMO

(´・ω・`)(ドクオ……あれから四年経った。新しい大切なモノを、君は見付ける事が出来たのかな?)

( ゚∀゚)(クー。お前が今でも居てくれりャ、ドクオを救う事も出来たんだろうになァ)

19名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:37:07 ID:88pYr5WMO

悲しまないでくれ。

これは私にしか出来ない仕事だ。

お前でも、あの二人でも出来ない。

だから、そんな哀しい顔をしないでくれ。

私は、嘗て無い程に喜び震えているんだ。

この道を、誰にも邪魔立てさせはしない。


―――Elven Arrow クー 最期の言葉―――

20名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:37:57 ID:88pYr5WMO

( ^ω^)「凄いおっ!!ツン!!ナルガクルガを討伐するなんてっ!!」

ξ////)ξ「ちょっと!そんなに引っ張らないでよっ!!」

ユクモへの帰り道。案の定、ブーンとデレが息を切らせながら走ってきていた。

('A`)「全く、緊張感の欠片もないな」

ζ(゚ー゚*ζ「―――♪」

ツンとブーン、ドクオとデレ、二列にに並びながら、ゆっくりとユクモに帰る。

狩りを始めた頃は山の向こうに姿を隠していた太陽だったが、今は頭の上で燦々と輝いていた。

('A`)「嬉しそうだな、デレ」

ζ(゚ー゚*ζ「はい!ツンちゃんが、あんなに嬉しそうだからっ!」

HR2の狩人が、ナルガクルガを討伐。

それはユクモの歴史の中でも異例の事だ。

21名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:39:06 ID:88pYr5WMO

('A`)「ツンにとって、良い切っ掛けにもなっただろうな。素養もあったし、彼女の眼は、ガンナーであれば誰もが羨む物だ」

ζ(゚ー゚*ζ「それに負けず嫌いの性格をしてますから。私も、うかうかしてられませんね」

楽しそうに家路を辿る四人。

その雰囲気を一変させる事件が、ユクモで待ち受けているとも知らずに。


―――

――



22名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:40:54 ID:88pYr5WMO

ユクモに帰ったドクオは、一先ず事の顛末を説明するために、ギルドへと向かった。

ツーからはある程度の説明を受けているはずだが、結果を伝えなければクエストは完了しない。

('A`)「ミセリ、報告に来たんだが」

そこでドクオが見たのは、普段以上にてんてこ舞いしている受付嬢の姿だった。

ミセ;゚Д゚)リ「あっ、ドクオさん……」

(;'A`)「大丈夫か?忙しいなら、また後で出直すぞ?」

汗を滲ませて、忙しなく手元の書類を処理していくミセリ。普段は、落ち着いた様子で狩人達の報告に耳を傾けている彼女だが今日は様子が違う。

ミセ*゚ -゚)リ「いえ、大丈夫です。ツー様から大体の事情は聞いてますから、すぐに済ませます。
それにドクオさん……」

真剣な顔でドクオに目配せするミセリ。

ドクオも雰囲気を察し、顔を寄せた。

('A`)「……何かあったのか?」

ミセ*゚ -゚)リ「私からは詳しく話せませんが、騎士派から独断専行した者が出たようです」

23名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:41:31 ID:88pYr5WMO

('A`)「独断専行?どういう事だ?」

ミセ*゚ -゚)リ「詳しくは、あの人達から聞いてください。残りの手続きは私がしておきますから」

ミセリが指差した先にいたのはギコ。

そして見覚えのない若い女だった。

(,,゚Д゚)「ご苦労さんだぞゴルァ」

(゚、゚トソン「こんにちは」

('A`)「よぉ、ギコ。それともう一人の君は、初めましてになるのかな。ドクオだ」

以前共に狩りをした時から、また一回り大きくなっているギコ。それは何より、G級に慢る事なく、努力をしているという証拠だ。

背には【焔剣】リオレウス。先のリオレウス討伐で得た素材で作ったのだろう。

('A`)「ミセリの雰囲気から察するに、何か良くない事でも起こったのか?」

(#,,゚Д゚)「その通りだぞゴルァ!!騎士派の連中がギルドへの届け出も無しに、ユクモ山に登りやがったんだ!!」

“ユクモ山”狩場を基準に考えれば渓流エリアに流れる川の源泉付近の事だ。

('A`)「それは確かに由々しき事態だが……ここまで大騒ぎする事なのか?」

(,,゚Д゚)「!! あぁ、そうだな。ドクオは、ユクモに来て日も浅い。この村に残る伝説を知らないな」

24名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:43:49 ID:88pYr5WMO

―――伝説

その言葉にドクオの瞳に真剣みが増した。

伝説の裏には、必ずと言って良い程、その裏には強大な存在が隠れている物なのだ。

ドクオに伝説を教えようとギコが話し始める。

(,,゚Д゚)「この村には……」

(゚、゚トソン「ギコ君、そこから先は私が話します」

だが、それを一緒にいた女が制した。

(,,゚Д゚)「ゴルァ、了解です。確かに先輩の方がこういう話には詳しいでしょうし」

大人しく口を閉じ、ドクオと同じく聞く態勢に入ったギコに彼女は『ありがとう』と微笑んで話を続けた。

(゚、゚トソン「改めて名乗らせて頂きます。私の名前はトソン。トソン=アデアと申します」

('A`)「こちらこそ。先程も名乗ったがドクオだ。ドクオ=ウェイツーという。以後、宜しく頼む」

立ち話もなんですから、とトソンをドクオに座るよう促した。

(゚、゚トソン「さて、先程ギコ君が話そうとした伝説。それを今からお話させて頂きます」

25名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 00:45:53 ID:88pYr5WMO



―――

―――――


それはそれは昔の話です。何十年前か、何百年前か、正確な記録は竜人であられるギルドマスター様でもご存知ありません。

ただそれが“昔から在った”という事さえ、ご理解頂ければ何も問題ありません。

ユクモ村が出来るずっと前の話。ここは多くの生物達の楽園でありました。

ユクモの土地を長く育んできた大火山。その恩恵の一つである“温泉”。それがその理由です。

ユクモの湯は傷に良く、病に良い。

野生の中で傷を負った生き物達にとって、ユクモの湯は掛け替えのない物でした。

だからこそ、この地は狩人の村としての基盤を築けたのです。

周囲を火山と凍土に囲まれてなお、気候は温暖。

そんな恵まれたユクモの地には、一つだけ問題がありました。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板