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ξ゚⊿゚)ξはおとぎ話の世界に迷い込むようです
1
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 23:53:07 ID:NJXJ3OMIO
〜あるところに 到底可愛らしいとは言えないそれはそれはツンデレな女の子が居ました〜
ξ゚⊿゚)ξ「うぃっ…く」
〜なんともまぁ、惨めな姿ですねツン〜
ξ-⊿-)ξ「おとこなんてぇ…ほしの数ほろいるんらからぁぁ」
〜振られた彼女は酒に溺れているようです〜
ξ;⊿;)ξ「おとこなんてぇ…おとこなんてぇ………うわーーーん」
〜泣かない泣かない〜
〜さて、そんなこんなで突然ですが、彼女にはおとぎ話の世界に行っていただきます〜
〜私も空想の世界に、3次元の物体なんか入れたくないんだけどもね〜
ξ-⊿-)ξ「むにゃ……むにゃむにゃ……」
〜こら!女の子がそんなゴミ袋の中に埋もれないの!〜
〜……こほん。では、これから私達の世界を彼女に助けていただきます〜
〜皆様方、飽きずに彼女の物語を見守っていただけると、幸いです〜
〜それでは…――――
ξ゚⊿゚)ξはおとぎ話の世界に迷い込むようです
2
:
第1話〜不思議の国のツン〜
:2011/11/01(火) 00:09:11 ID:2Nha7oxMO
私ね!お姫様になるのが夢!
それでねそれでね、白馬の王子様がね、私にキスをしてくれるの!
だからあなたは私の―――
ξ゚⊿゚)ξハッ
目を覚ますと眩しい光がいきなり差し込んできたので、少し頭がくらっとした。
時計を見ると、お昼近く。
携帯電話には7件の着信と、5件の留守番電話。
ξ゚⊿゚)ξ「やっちまった…」
酔っ払いとは不思議なものである。
いくら酔いつぶれても、家にはちゃんと帰れてしまう。
「はぁ…」と深くため息をつくと、頭が少しぴきっとした。
二日酔いである。
ξ-⊿-)ξ「…もう一度寝るか」
ベッドにこてんっと横になると、外の世界も横になった。
もう私と一緒に横になってくれるあの人はもう居ない。
ξ゚⊿゚)ξ「ふんっ。あんな男、どうでもいいんだから」
(,,゚Д゚)「あぁ!忙しい忙しい!」
ξ゚⊿゚)ξ「」
ξ;゚⊿゚)ξ「きゃああああああ」
3
:
第1話〜不思議の国のツン〜
:2011/11/01(火) 00:33:46 ID:2Nha7oxMO
凄まじい叫び声と共に、ベッドから落ちてしまった。
ξ;゚⊿゚)ξ「いたたたたたいやいやいやいやいや」
(,,゚Д゚)「あぁ!このままじゃ遅刻だ!」
そこには、時計をちらちら見ながらそわそわしているうさみみ少年が居た。
それにしてもよく出来たうさみみに髭、ぽわっとした尻尾だ。
ξ;゚⊿゚)ξ「不法侵入者ーー!!!」
(,,゚Д゚)「失礼な!僕はそんな野蛮なものではない!」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ、ごめんなさい…」
(,,゚Д゚)「僕はね、不思議の国でも有名なうさぎなんだ!女王様に選ばれし有権者たる者〜」
(,,゚Д゚)「…はっ!こんな下等生物と話してる暇などない!」
(,,゚Д゚)「あー!忙しい忙しい!」
そう言いながらうさみみ少年はキョロキョロ辺りを見渡して、外に飛び出して行った。
ξ#゚⊿゚)ξ「ちょ、誰が下等生物よ!うさぎなんぞに馬鹿にされたくないわ!」
ツンは近くにあったコロコロを手に、うさみみ少年のあとを追ってしまった。
平日の昼間なのに、誰も街を歩いていない。
無。
音もない、無の世界。
いつもならたくさんの車の音、人々が色々話している声、商店街に流れる音楽が聞こえてくるはずなのに、それさえも聞こえてこない。
だがそんなことも気にせず、ツンは必死にうさみみ少年を追いかけた。
上下花柄のパジャマにスリッパで、ツンは不思議の国へと迷い込んでいってしまうのであった――…
4
:
名も無きAAのようです
:2011/11/01(火) 00:40:05 ID:2Nha7oxMO
続きはまた明日。
誰か見てくれてるのかな…
おやすみなさい。
5
:
名も無きAAのようです
:2011/11/01(火) 00:55:57 ID:zmfG4P5sO
乙
投下量できればで良いから
もっと多くしてほしいな
6
:
名も無きAAのようです
:2011/11/01(火) 11:02:33 ID:F2wlWuJA0
乙乙
7
:
第1話〜不思議の国のツン〜
:2011/11/01(火) 23:58:45 ID:2Nha7oxMO
(,,゚Д゚)「忙しい、忙しい!」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと、待ちなさいよ…っ!」ハァハァ
何分走っただろうか。
寝起きのツンは、うさみみ少年を追いかけている最中に"なぜそこまでして追いかけなければいけないのか"という衝動に駆られたが、ここまで来たからには引き下がれないだろ、もう少し頑張れと、そう自分に言いきかせていた。
その時だった。
目の前でうさみみ少年が木の根元にぽっかりあいた大きな穴に入り込んでしまったのだ。
ξ゚⊿゚)ξ「えっ…?」
ξ゚⊿゚)ξ「…」
ξ;゚⊿゚)ξ「なになに!?どうなってるの!?」
辺りを見渡すと、全く見覚えのない景色、音がしない街、そして自分がパジャマ姿で右手にはコロコロ装備だったということに初めて気付いた。
そして目の前にある大きな穴。
ξ゚⊿゚)ξ「…夢だねこりゃ。帰るか」
くるっと後ろを向き、頭をぽりぽり掻きながら歩き出した時だった。
「僕を覚えているかい?」
ξ゚⊿゚)ξ「えっ?」
どこからともなく声が聞こえた。
昔聞いたことがある声。
でも、思い出せない。
すると突然、穴の中からゴオォォォと音が鳴り響き、勢いよくツンを吸い込んでいった。
ξ;゚⊿゚)ξ「ひっ!!!」
深い深い、穴の中へ――…
8
:
第1話〜不思議の国のツン〜
:2011/11/03(木) 01:18:00 ID:ZxKVboqgO
目が覚めるとそこは小さな部屋の中だった。
ξ#-⊿-)ξ「いたたた…っ!どうなってるのよ…これ!」
周りを見渡しても、うさみみ少年はもう居ない。
部屋の壁には不思議な模様の絵が飾られていたり、誰も居ないのに暖炉に火がついてあったり、そして机の上には2つのケーキが置いてあった。
ξ゚⊿゚)ξ「あ!…美味しそうなケーキ」
そういえばツンは朝から何も食べていない。
キョロキョロ周りを見回して誰も居ないのを再確認し、2つあるうちの右側に置かれていたチョコレートケーキであろうものをひょいっと口に運んだ。
ξ゚⊿゚)ξ「ん…?…何も味がしない…」
( ゚∀゚)「ヒャッヒャ、ようこそお嬢さん」
ξ;゚⊿゚)ξ「ヒィィ!誰か居たのね!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!あまりにも美味しそうなケーキだったからつい!でもあんまり美味しくなかったわよ」
ξ゚⊿゚)ξ「…あれ?」
「イヒヒヒヒヒ」と不気味ににやにや笑っているその"物体"は人間というよりも猫と例えた方が良さそうな容姿をしていた。
大きな耳に、大きなふさふさの尻尾。
そして頬には長い髭が生えていた。
呆気に取られているツンの顔を見ながら、その猫はもう一度「ヒャッヒャ」と笑った。
9
:
第1話〜不思議の国のツン〜
:2011/11/03(木) 01:37:14 ID:ZxKVboqgO
( ゚∀゚)「俺はジョルジュ。おまえの名前はもう知ってるぜツン」
( ゚∀゚)「イヒヒヒ、まぁそんなに驚くなよ、この耳は遠くの声まで聞こえる自慢の耳。この髭は敏感に何かを感じとることが出来る自慢の耳。この尻尾は世界一ふわふわの自慢の尻尾だ」
( ゚∀゚)「俺はおまえがこのキチガイ世界に来ることはわかってたぜ。イヒヒヒ、天の女神様は俺達に味方してくれたようだな。ヒャッヒャ」
そう言いながら彼は乗っていたシャンデリアに尻尾を巻き付けて、ぶらんぶらんとぶら下がり始め、体を上下に揺らしながら不気味に笑った。
ξ゚⊿゚)ξ(…あれ、シャンデリアがあんなに小さく…)
そこで気付いた。
ツンの体が小さくなっていることに。
ξ;゚⊿゚)ξ「えっ、なんでこんなに小さくなってるの」アタフタ
( ゚∀゚)「イヒヒヒ、そこのケーキをつまみ食いするからさ。でもそんなに心配することはないぜ。左側のケーキを食べると大きくなれるからな。」
ξ゚⊿゚)ξ「…変な設定ね」
( ゚∀゚)「ヒャッヒャ」
そしてジョルジュは、すぅーっと姿を眩ませた。
10
:
第1話〜不思議の国のツン〜
:2011/11/03(木) 01:50:12 ID:ZxKVboqgO
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょっと!どこ行ったの!?まだあなたに聞きたいことは山ほどあるのよ!出てきなさい!」
「まぁそんなに叫ぶなよ。君は選ばれし勇者ということさ。誇りに思いたまえ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「違うの、私はただ単にうさぎを追いかけただけなの!早く家に帰って寝直したいんだけど!」
「そいつぁ厄介だな。この世界では時間など無い。一生同じことの繰り返しさ。だからおまえの大好きな昼寝も出来やしないぜヒャッヒャ!」
ξ;゚⊿゚)ξ「絶対嫌!なんとかして!」
「ほら、体が小さくなったおかげで左側にある小さな扉に入ることが出来るようになっただろう?そこに入れば、楽しい楽しい狂ったお茶会が行われているぜ。一生終わることのない、永遠の地獄だ」
ξ゚⊿゚)ξ「お茶会…?」
「自分の意思をちゃんと持つことだ。何があっても、正しいことは正しいと言うんだぞ、じゃあな」
ξ;゚⊿゚)ξ「ま…待って!」
ヒャッヒャ と不気味な笑いを残し、ジョルジュは完全に消えてしまった。
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