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( ^ω^)が高校バスケで日本一を目指すようです
1
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:30:37 ID:6njKUImk0
まとめサイト様(現在停止中?)
http://vipteam.blog74.fc2.com/
覚えてくれている人がいたら、お久しぶりです。今まですみません。
覚えていない人、知らない人はよろしくお願いします。
85
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:19:53 ID:EYE2P56o0
川 ゚ -゚)「前に出過ぎだ一年生!それではゾーンの意味がないではないか!」
(・(エ)・)「よく言いますね!出てこなければ打つくせに!」
川 ゚ -゚)「ははっ!その通りだ!」
――ダムッ!
(・(エ)・)「ちっくしょ…!」
( ・∀・)「ドリブル一発で…!」
( ><)「一瞬でトップスピードに…!」
从'ー'从「お、珍しくまともなことを」
川 ゚ -゚)(まんまと挑発に乗ってくれるとはな。若い若い)
クマーをワンドリブルで抜き去ったクーはスリーポイント上で、ノーマークでシュートを放つ。
86
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:20:39 ID:EYE2P56o0
(#・(エ)・)「うあああああっ!」
――びしっ…
川 ゚ -゚)「むっ……!?」
(・(エ)・)(指先はかすったはずだクマー!落ちろっ……!)
( ´∀`)「クール君のシュートを止めた…!?」
('A`)「リーチの差が出たか!」
(=゚ω゚)ノ(あの時俺が一本も止められなかったクーのシュートを…!)
(,,゚Д゚)「リバウンドだーっ!」
<ヽ`∀´>(この軌道は……!)
/ ゚、。 /(これは……いくらなんでも無理だっ!)
――ダンッ…
ボールはリングとは大きく外れたコート外に着弾。ほぼ真上からコートに叩きつけられ、高く跳ねる。
87
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:20:58 ID:KIKH9V2EO
兄者w
88
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:21:57 ID:EYE2P56o0
――ピィッ!
審判「アウトオブバウンズ!白ボール!」
( ^ω^)「エアボール…?」
(´・ω・`)「あの7番…素直クールのシュートの特徴の一つは、尋常でなく高いアーチだ。それが裏目に出たね」
_
( ゚∀゚)「ほとんど垂直に近い角度でボールが落ちてきますもんね」
ξ゚⊿゚)ξ「あの軌道じゃあ、ほんのわずかな誤差でも、落下点には大きなズレが生まれることになるわね」
(*゚ー゚)「逆に言えばあの高すぎるアーチであの成功率を誇っていることがそもそもすごすぎるんだよね…」
89
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:23:03 ID:EYE2P56o0
(・(エ)・)「中学上がりたてだからって油断してるんですかクマー?」
川 ゚ -゚)「…はっ、言うじゃないか。いっちょ前にこの私を挑発するとは」
(・(エ)・)「挑発なんてものは対等に近い、もしくは格下が格上に使うものですよ?クマー」
川 ゚ -゚)「…ふん。だが、貴様の技術は認めざるを得ないようだ」
(・(エ)・)「それは光栄ですクマー」
エンドライン外からの今北のオフェンスで試合は再開される。ボールを出すのはクーだ。
ここはインサイドのニダーとダイオードの二人によるスクリーンプレーでニダーが確実にゴール下から得点する。
――うぉぉぉぉぉっ!いいぞいいぞニ・ダ・ー!いいぞいいぞニ・ダ・ー!正直迷惑!祖国愛!
<#ヽ`∀´>イラッ
90
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:24:25 ID:EYE2P56o0
<ヽ`∀´>「ところでゴール下が随分手薄になってるけど大丈夫ニダか?」
( ´_ゝ`)「くっそ…」
( ´_ゝ`)(こいつの体の強さは一体なんなんだ…?こんな力強かったかこいつ!?)
<ヽ`∀´>(田守監督の地獄の筋トレのおかげニダ…)
<ヽ`∀´>(不思議なもんニダ。最初はあんなに嫌だった筋トレも、鏡で自分の体を見て体つきの違いが実感できたり…
練習で体が強くなってきたのを実感できたりすると、どんどん楽しくなっていたニダ)
<ヽ;∀;>(田守監督には感謝してもしきれないニダ…)
(■_■)(あいつはすぐサボるし寮の規則も破りがちだったからな。あいつの大嫌いな筋トレを罰として与えていたのに、
いつの間にか自分から進んで筋トレするようになってた、生粋のドM…まあ結果オーライか)
今北ベンチ一同(心の声が聞こえたぞ……!この人やっぱかなり適当なんじゃないか…?)
(■_■)「ん、どうかしたか?」
今北ベンチ一同「いっ、いえ!」
91
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:26:42 ID:EYE2P56o0
( ´∀`)「今北のインサイド…強いモナね」
_
( ゚∀゚)「ああ…」
<_プー゚)フ「力だけじゃない、ってのが厄介極まりなさそうっすね」
(-_-)「エクストを投入してインサイドの充実を図るべきか…?」
(・▽・)「そしたらアウトサイドのギコさんやクーさんはどうするんだよ!」
(-_-;)「そ、それは…うーん…」
92
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:28:08 ID:EYE2P56o0
(・(エ)・)(インサイドのこの強さは予想外だったクマー…いくら有利な場所でボールを持ったからとはいえ
兄者さんから普通に点を取ってくるなんて…)
(・(エ)・)(だけど、それなら簡単な話クマー。事前の情報を消去するだけ。
『インサイドは弱いかも』なんて希望的観測は勝利の妨げでしかないクマー)
(・(エ)・)(そして心配するべきはそんなことじゃない…)
(,,゚Д゚)
(・(エ)・)(この4番クマー…いつまでそうやっておとなしくしているつもりクマー?)
(・(エ)・)(クマー…気をつけろよ。そして、頼むぞ…)
(´<_` )(あの4番は…ギコは!必ずその本性を現してくる!)
(・(エ)・)(わかってます、流石先輩。だからこそ今のうちにできるだけ点差をつけておきたい!だけど…突き放せない!)
(´・ω・`)(チーム力が本当に高くなっているね…やれやれ本当に厄介な相手だ)
93
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:29:07 ID:EYE2P56o0
´<_` )「クマー!こいっ!」
(・(エ)・)「はい!弟者さん!」
――ビッ…ばしっ
(´<_` )「っしゃ!」
クマーから左45°の弟者へパスが通る。
弟者はボールを持った瞬間に素早く左右にフェイクを入れる。
マッチアップの今北⑧はワンオンワンからのドライブを警戒し、体勢をぐっと低く構える。
今北⑧がドライブのフェイクにかからないと見るや、すぐさまシュートフェイクに。今北⑧はシュートを打たせないために、シュートチェック。
つられてジャンプをするような愚行は決して犯さない。
しかしシュートチェックのために腕を伸ばしたことによって生まれた僅かな隙間に、弟者は強引に体を割り込ませる。
今北⑧「くそっ…ファウルだろ!?」
(,,゚Д゚)(ギリギリだ…うめえなあの野郎!)
94
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:29:53 ID:EYE2P56o0
( ^ω^)「ファウルすれすれのプレーがちょいちょい目立つおね」
('A`)「それだけどっちもギリギリのところで戦ってるってことだろうな」
――パシュッ
――うぉぉぉぉぉっ!いいぞいいぞオ・ト・ジャ!いいぞいいぞオ・ト・ジャ!
「ラウンジもやり返したー!」
「すげえ!マジでどっちも一歩も引かねえ!」
「オフェンスでもディフェンスでも一進一退だ!」
その後、ラウンジ学園は固い守りの1ー3ー1ゾーンからの速攻、セットオフェンスからのコンビプレーにワンオンワンと
多彩なパターンから得点を重ねる。
しかし今北も全く引けをとらない。
クーのアウトサイドシュートにギコのワンオンワン、ニダー・ダイオードの連携プレーとこれまた多彩なパターンで得点を重ねる。
95
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:30:42 ID:EYE2P56o0
ここで特筆すべきはやはり今北のディフェンス力の高さだろう。
守りを重視するラウンジとは対照的に、今北はどちらかと言えば攻めを重視しているチームであった。
その今北も、新チーム・新体制を迎えるにあたってディフェンスをしっかりと鍛え込んできていたというのは
ラウンジにとって唯一の誤算であった。
試合は、ラウンジの堅い守りと今北の不器用ながらも強い守りが。
そしてラウンジの鮮やかな攻めと今北の力強く華麗な攻めが拮抗したままハーフタイムを終えた。
そしてその均衡は第3クォーターに入ってからも崩れなかった。
第3クォーター残り2分。
――ぱしゅっ
川 ゚ -゚)「うむ」
(;・(エ)・)(また……!)
今北産大附今北 69 - 66 ラウンジ学園
96
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:34:07 ID:EYE2P56o0
クーのスリーポイントで今北は同点の状況から脱出する。
ラウンジがディフェンスを変更してからはロースコアなシーソーゲームとなる。これは今北にとって完全な計算外。
試合運びとしてはラウンジが若干優勢だ。
ラウンジは弟ドライブから兄者へ絶妙なパスを捌き、そのまま兄者のポストプレーで加点。
さらに1-3-1ゾーンでのインターセプトに成功、瞬く間に速攻を決めてみせ連続得点。
すぐに再逆転に成功する。
その後の残り時間は双方のディフェンスが光り、無得点のまま第3クォーターは終了した。
――ビーーーーーッ!
審判「第3クォーター終了!2分間のクォーターブレイクに入ります!」
今北産大附今北 69-70 ラウンジ学園
97
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:35:15 ID:EYE2P56o0
从'ー'从「もうずいぶん長い時間競ってますねえ〜」
( ・∀・)「精神的な疲労もお互い相当なものだろうね。当然だがどちらも相手を引き離したい、しかしお互いに引き離せない」
――ラウンジベンチ――
(´<_` )「よおっし!」
( ´_ゝ`)「気持ち切らすなよ!このまま突っ走れ!!」
(;・(エ)・)ハァッハアッ
武藤「クマー…とにかく2分間休んでくれ。全力でだ」
(;・(エ)・)「ハアッ…は、はい……」
98
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:35:57 ID:EYE2P56o0
――今北ベンチ――
(,,゚Д゚)(なぜノリきれない…?これだけ緊迫してるゲームだってのに…!)
(,,゚Д゚)(不甲斐ねえ…マジでイライラするぜ、自分によお!!)
<ヽ`∀´>「おいギコ、いつまで余裕を…!」
川 ゚ -゚)「黙ってろエラ張り」
<#ヽ`∀´>「っ……!」
川 ゚ -゚)「貴様の言いたいことはわかる。だが、それを一番わかっているのはギコだ」
<ヽ`∀´>「…それは確かにそうニダ…けど!」
川 ゚ -゚)「田守氏も私と同じ考えのはずだ。だから彼もギコに何も言わないんだ」
<ヽ`∀´>「……わかったニダよ…」
(■_■)(腹減ったなあ…)
99
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:40:03 ID:EYE2P56o0
川 ゚ -゚)「試合の前の認識は改めるべきだろうな。彼らは、強い」
(,,゚Д゚)「……マネージャー」
今北マネージャー(男)「あ、ああ!どうしたギコ?」
(,,゚Д゚)「俺、いま何点?」
今北マネージャー(男)「ああ、えーっと…18点だな」
(,,゚Д゚)「くそ…少なすぎんだろちくしょ…」
川 ゚ -゚)「悔しいだの不甲斐ないだの思ってる暇があったら点を獲れ」
川 ゚ -゚)「それがお前の今の仕事だろう。ポジションを下げたのに得点力が落ちていては話にならん」
(,,゚Д゚)「そりゃそうだけどよ、わかってんだけどよ……」
川 ゚ -゚)「わかっていないだろう。デイフェンスではあの一年にいいようにやられて試合を壊した。
点を取るためにポジションを変えたのに特に点を獲っているわけでもない」
<;ヽ`∀´>(いやいや……)
/; ゚、。 /(クーさん…きっついこと言うなあ…)
100
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:41:11 ID:EYE2P56o0
( ^ω^)「えらい接戦だお」
(=゚ω゚)ノ「どう転ぶ…?」
('A`)「正直、ラウンジがここまで食らいついてるのは少し意外だな。いくらギコが大人しいとはいえ」
(´・ω・`)「同感だ。タレントは今北のほうが充実しているからね。ラウンジの組織力の賜物だ」
<_プー゚)フ「えーっと…?」
_
( ゚∀゚)「巨人VS中日、的な?」
( ´∀`)「あ、なんかちょっとわかりやすいモナ」
101
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:42:45 ID:EYE2P56o0
第6章 完
.
102
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:44:45 ID:EYE2P56o0
今回の投下は以上です。ありがとうございました。
それではまたノシ
103
:
名も無きAAのようです
:2011/10/24(月) 00:48:40 ID:KIKH9V2EO
乙乙乙
熱いな
104
:
名も無きAAのようです
:2011/10/26(水) 01:50:06 ID:6rwBOj16O
>>1
36章からはブーン系小説グループさんもまとめてるよ
ここの投下の分も、もう既にまとめてある
105
:
名も無きAAのようです
:2011/10/28(金) 17:47:06 ID:3c7RMdTg0
もう続きは見れないもんだと思ってた。
乙、続き楽しみにしてる。
106
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:02:25 ID:Bz1tY9M.0
>>104
情報ありがとうございます。
107
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:03:35 ID:Bz1tY9M.0
まとめサイト様
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/140?mode=tree
第7章の投下を始めます。
108
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:04:37 ID:Bz1tY9M.0
第7章 決着、そして
.
109
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:05:23 ID:Bz1tY9M.0
最終クォーターが始まる。
両軍の選手がそれぞれ緊迫した表情でコートに入ってくる。
点差は、1点。
どちらに転んでもおかしくはない。
(,,゚Д゚)(そう、どっちに転んでもおかしくない)
(,,゚Д゚)(それはなぜだ?)
(,,゚Д゚)(簡単だ。俺が何の役にも立っていないからだ)
今北の得点は現在70点。
その内訳は、
クーが24得点。
ニダー・ダイオードがともに12得点ずつ。
今北⑧が4得点。
そしてギコ、18得点。
110
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:06:29 ID:Bz1tY9M.0
第3クォーター終了時で18得点という数字は決して少ないものではない。
そもそもガードというポジションが彼の仕事場だ。
しかし、彼は試合中しばしばゾーンに入る。
幾度となく爆発的な得点力を見せつけてきたギコであったが、それが一切ないこの試合で、彼は気づいていた。
ゾーンに入っている、あの感覚こそが彼にとっての最大の快感であったということに。
快感を味わえない試合。
その苛つきはことのほか大きく、それに加えてラウンジ学園の一年生選手、クマーの活躍ももはや妬ましい。
――ダムッ!
クーがドライブでゾーン内に進入、そしてすぐにアウトサイドのギコへとパスを捌く。
/ ゚、。 /「……!?ギコさんっ!」
(;,,゚Д゚)「えっ?…あっ!」
――ダンッ…
クーのパスは誰の手にも触れることなくコート外へ。
111
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:07:17 ID:Bz1tY9M.0
<#ヽ`∀´>「ギコ!何ボーっとしてるニカ!?」
川 ゚ -゚)「よせ、試合中だ」
――ダムッ…
(・(エ)・)(何があったのかわからないけど、とにかくこの4番は今ボロボロだクマー…)
(・(エ)・)(……この機、逃すべからずーっ!クマー)
――ダムッ!
クマーの鋭いドライブ。
一瞬でギコの横に並ぶ。
112
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:08:01 ID:Bz1tY9M.0
(,,゚Д゚)(くっそ、これ以上俺のところから行かせるわけには…!)
だが気持ちとは裏腹に、体はうまく動いてくれない。
ただでさえクマーが有利な体勢なのだ。
そんな状態で無理なディフェンスをするということは…
――ピィッ!
審判「ファウル!白4番!」
(#,,゚Д゚)「くっ…!」
113
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:09:22 ID:Bz1tY9M.0
('A`)「3つめ…か」
( ^ω^)「ラウンジも明らかにギコのところから崩しにかかろうとしてるお」
(=゚ω゚)ノ「最終クォーターでファウル3つならこのまま出しておくだろうなヨウ」
_
( ゚∀゚)「しっかしなんで交代させないんだろうな?正直、今日のギコのコンディションは悪いぞ」
( ´∀`)「彼の代わりを務められる選手がいないってことモナか…?」
(´・ω・`)「それもあるだろうね。だけどそれ以上に…みんな、ギコを信じているんだろう」
(´・ω・`)「チームメイトも、ベンチの選手も。そして…監督も。この逆境を、彼自身の力で乗り越えるんだ、と」
114
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:10:11 ID:Bz1tY9M.0
ファウルからラウンジボールで試合は再開。
しかし、ラウンジ学園のシュートは外れ、攻撃失敗。今北ボールとなる。
だが。
「今北…攻めきれない!」
「ラウンジの執念がやべえーー!」
「ショットクロックも残り10秒きってるぞ!」
( ´_ゝ`)(ミスの後の失点だけは絶対に避けなくてはならん!)
(´<_` )(こういうクロスゲームだとミスの後の失点が致命傷になり得る!気合だ…根性だ…!)
(・(エ)・)(ここは絶対に譲らないクマー!)
ラウンジメンバー全員が同じ意識を持ち、堅いデイフェンスを展開する。
今北は、ボールを回すことで手一杯といった様子だ。
115
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:12:33 ID:Bz1tY9M.0
そしてショットクロックの残りが3秒を示したところで――
川 ゚ -゚)「ダイオード、時間がない。勝負だ!」
右45度付近のクーから右ローポストのダイオードへとパスが通る。
( ´_ゝ`)(だーからっ!)
(#´_ゝ`)「そうはいかんざき!っつーの!!!」
――ビシッ
ダイオードがパスをキャッチした瞬間に兄者はダイオードの横に回りこみ、ボールをはたき落とす。
そしてそのボールはダイオードの大腿部に当たり、サイドライン方向へ。
ショットクロック、残り2秒。
/ ゚、。;/(しまった……!)
116
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:14:32 ID:Bz1tY9M.0
(,,゚Д゚)(くっそ、攻めきれなかったか…)
ボールは既にコート外の空中にある。
このまま落ちれば、アウトオブバウンズとなる。
ボールはダイオードの体に触れているので、アウトオブバウンズになればラウンジボールとなってしまう。
川 ゚ -゚)「ちいっ!」
クーがボールに跳びつく。
川 ゚ -゚)(届くか…?)
伸ばした右腕がボールに届く。
ショットクロック、残り1秒。
117
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:15:40 ID:Bz1tY9M.0
川 ゚ -゚)(ここから誰かにパスを出す時間はない…このままではヴァイオレーション…ならば、やることは一つしかない)
体は、空中。
クーの体を支えるものは何もない。
そんな状態で……
――びゅっ
('A`)「強引に…打った!?」
(=゚ω゚)ノ「いや、むしろ投げてるヨウ!」
(-_-;)「あれじゃあほとんどワンハンドパスのフォームじゃないか…!」
<_プー゚)フ「だけど…あの軌道は…!」
( ^ω^)「相変わらずの高いアーチ…狙いにいってるお…!」
( ´∀`)「まさかこれが…」
_
( ゚∀゚)「入っちまう、なんてことは…ねーよな…?」
118
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:16:54 ID:Bz1tY9M.0
――ビーーーッ!
ショットクロックのブザーが鳴り、24秒の経過を知らせる。
しかしシュートは放たれた。
長い滞空時間。
クーはコート外に転げ落ちる。
そのままごろりと体が回転するが、すぐに体勢を立て直し、ボールを見上げる。
川 ゚ -゚)(どうだ…?)
自らの放ったシュートの軌道を眺め、落下地点を予測する。
川 ゚ ー゚)「………ふっ」
自然と、笑みがこぼれた。
――パシュンッ!
119
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:18:21 ID:Bz1tY9M.0
――ウオオオオォォォォォオオッ!!
会場が、沸く。
今北産大附今北 72-70 ラウンジ学園
(;´_ゝ`)「……………っ!」
(´<_`;)「〜〜〜〜〜っ!」
(・(エ)・;)「まじ……クマー…?」
<ヽ`∀´>(なんて奴ニダ……)
/ ゚、。 /(すごい…。ホントにすごいぞこの人は…!)
120
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:20:01 ID:Bz1tY9M.0
(;^ω^)「入っ…た…」
('A`)「冗談だろ!?」
(=゚ω゚)ノ「あんな投げ打ちで入るわけが…!」
<_;プー゚)フ「マ、マグレに決まってるっすよあんなの!」
(´・ω・`)「確かに今のシュートはマグレかもしれない…が」
(´・ω・`)「あの崩れた体勢の中でも、彼は点を取ろうとしてあのシュートを打った。決めようと思い、打ったんだ。
たいしたものさ、あの状態でそんな意識を持てるなんて、ね」
121
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:21:06 ID:Bz1tY9M.0
川 ゚ -゚)(あれが入るとはな…随分とツイている)
川 ゚ -゚)(マグレであっても結果オーライ…いや、むしろマグレであるということの方が大きいな)
川 ゚ -゚)(「ツキはこちらにある」という印象を植え付けることができる。ラウンジにはもちろん…我々にも、だ)
(,, Д )(――――……)
(,, Д )(俺は何をしている?)
(,, Д )(クーがあそこまで体を張って…がむしゃらに得点しているのに…)
(,, Д )(何をしている…俺は…誰だ…?)
(,, Д )(俺は…)
122
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:22:24 ID:Bz1tY9M.0
川 ゚ -゚)「気合い入れて行けよ、エース。このディフェンスが肝心だ」
ぽん、とギコの肩を軽く叩く。
(■_■)(絶妙なノせ方だな…まったく。心でも読めているのか?)
――ダムッ…
(・(エ)・)「今のは忘れましょう!確実に一本!」
(・(エ)・)(この4番の所から仕掛けてみるか…?だけど僕の体力もちょっとそろそろきついクマー…どうする…)
123
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:23:48 ID:Bz1tY9M.0
(,, Д )(エース…か)
(,, Д )(ありがとよ、クー)
(,, Д )(ラウンジ学園…)
(,,゚Д゚)(俺らの…邪魔すんじゃねえっ!!!!)
――キュキュッ
(・(エ)・)(…抜きづらいクマー…ディフェンスが少し良くなってきたクマー。油断せずに…)
124
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:24:46 ID:Bz1tY9M.0
――ばしっ…
(,,゚Д゚)「どうした考え事かっ!?」
(・(エ)・)(んなっ…スティール!いつの間にっ!?)
(,,゚Д゚)「おおっ!!」
――ダムッ!
「ターンオーバーだ!」
「今北の速攻ーーっ!」
125
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:25:47 ID:Bz1tY9M.0
――ダダムッ!
(・(エ)・)(突っ込んできた…!)
(,,゚Д゚)「お前に俺を止められるかっ!?」
(・(エ)・)(ブロックできなくても…楽には打たせんクマー!)
――びゅっ…
(・(エ)・)「えっ…(パス…?)」
視線の先には。
川 ゚ -゚)
(・(エ)・)(7番……!)
126
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:27:28 ID:Bz1tY9M.0
(,,゚Д゚)「突き放すならここだ、そしてお前なら決める。…そうだろ?」
――ばしっ
川 ゚ -゚)「ああ」
――しゅっ…
「速攻からスリー…!」
「まさか連続で…!?」
「有り得るって!あの7番がノーマークで外すわけねえ!」
――ぱしゅんっ!
今北産大附今北 75-70 ラウンジ学園
127
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:28:17 ID:Bz1tY9M.0
――ビーーーッ!
審判「タイムアウト、紫!」
(・▽・)「第4クォーターが始まって1分も経ってないのにタイムアウトか……」
(-_-)「仕方ないだろうね、ラウンジは1点リードしていた状況を1分足らずで5点ビハインドにされたんだ」
ξ゚⊿゚)ξ「それもあると思うわ、だけど…」
(*゚ー゚)「それだけじゃない、よね。たぶん…」
<_プー゚)フ「あの4番…っすか」
('A`)「だな。急にキレが戻ったように見えた」
(=゚ω゚)ノ「上から見てる俺たちでもわかったんだ…コートの上ではもっとはっきりわかっただろうヨウ…」
128
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:31:13 ID:Bz1tY9M.0
――ラウンジ学園ベンチ――
(・(エ)・;)「すみませんクマーっ!」
( ´_ゝ`)「なに、気にするな」
(´<_` )「このまま何事もなく終わってくれるかと思ったが…さすがにムシがよすぎたか」
武藤「エマージェンシー、ってやつだな」
ラウンジ監督(危ない流れを切るためにタイムアウトを取ったが…あの4番が‘あの‘爆発的な得点力を発揮してきたとしたら…
一体どう指示を出せばいい!?くそ…これだけ監督をやってきておいて、何も的確なことを言ってやれないなんて…!)
129
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:33:44 ID:Bz1tY9M.0
( ´_ゝ`)「ディフェンスだ」
( ´_ゝ`)「相手が何をしてこようが、ギコがばしばしシュートを打ってこようが、俺たちのやることは決まっている」
(´<_` )「俺たちはラウンジ学園のプレーヤーだ。誇りを持ってディフェンスしよう。そして、誰であろうと止めてやろう」
(・(エ)・;)(残り9分間…あの4番を相手に脚が動いてくれるのか…!?)
( ´_ゝ`)「いいか!?やることは一つだ!集中していくぞ!」
( ´_ゝ`)「円陣組むぞ!ラウンジーーーーーーーーーーーッ!!」
ラウンジ一同「ディーーーーーフェンッ!!」
130
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:36:37 ID:Bz1tY9M.0
――今北ベンチ――
(,,゚Д゚)「ふうー……」
川 ゚ -゚)「ずいぶん遅かったな」
(,,゚Д゚)「ああ、待たせたな」
――ぱんっ
静かに、ハイタッチを交わす。
(■_■)「ギコ、いい知らせと悪い知らせがあるぞ」
(;,,゚Д゚)「……悪い知らせからお願いしますw」
(■_■)「ここまで競る試合となった原因になったのはお前だ。要するに、皆がしんどいもヒヤヒヤさせられたおかげで
私の血圧が上がってるような気がするのもぜんぶお前のせいだ」
(,,゚Д゚)「…はい(監督なのにこんなこと言っていいのか…?)」
(■_■)「さて、そしていい知らせのほうだが…」
(■_■)「お前はプレイヤーとして一つの壁を越えた。あえてお前を交代させなかったのもそのためだ。
本来ならこんなことは今言うべきではないが…よく乗り切った」
131
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:37:21 ID:Bz1tY9M.0
川 ゚ -゚)「皆に言っておくことがある」
川 ゚ -゚)「さっきの私のシュートだが、あれはマグレだ」
(;,,゚Д゚)(そうだったの!?)
川 ゚ -゚)「だが、運というのも案外馬鹿にできないものさ。流れはこちらにある、ということなのだからな」
川 ゚ ー゚)「この試合、このままもらうぞ」
(■_■)「よし、何も言うことはない。今のお前たちに敵うやつなどいない。全力で蹴散らしてこい!」
今北一同「はいっ!!!!!」
――ビーーーーーーーーッ!
審判「タイムアウト終了です!」
132
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:38:44 ID:Bz1tY9M.0
(,,゚Д゚)「よう」
(・(エ)・)「……なんですか」
(,,゚Д゚)「敵に言うのもなんだが…ありがとよゴルァ」
(・(エ)・)「…はい?」
(,,゚Д゚)「おかげさまですげぇいい気分だ。そしてすまねえな」
(,,゚Д゚)「長い前座になっちまったが、ここからは俺の時間だ」
(,,゚Д゚)「どうか残りの2戦、全力で戦ってくれ」
(・(エ)・)「…うちは負けませんよクマー」
133
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:39:32 ID:Bz1tY9M.0
――びっ…
クマーからハイポストへのパスが出る。
パスを受けたのは兄者。
ダイオードに体を上手く当てられ、ポストプレーに持ち込むのは難しい。
そう判断するや否や、外角の弟者へボールを捌く。
そして自身はパスランを試みようとするクマーをフリーにすべく、ギコへとスクリーンをかける。
(,,゚Д゚)「ファイトオーバーだゴルァ!」
クマーと兄者の狭い間を強引に通過し、弟者からのパスは通させない。
( ´_ゝ`)(それだけだと、思ったか?)
すぐさまスクリーンの構えを解き、ハイポストでポストアップ。
弟者はハイポストへ高めのパスを出し、すぐにパスランをする。
134
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:40:41 ID:Bz1tY9M.0
しかし――
/ ゚、。 /「読まれていないとでも、思いましたか?」
ローポストから飛び出してきたダイオードがこれをインターセプト。
(;´_ゝ`)「なんだとっ!?」
「流石兄弟が……!!」
「止められた!?」
「なんだあの14番は!一年生?冗談だろ!」
/ ゚、。 ;/(正直、ヤマカンで飛び出したんだけどね…)
/ ゚、。 /(だけどさっきクーさんが言っていた通り…確かにツキがある!このまま一気に流れに乗らせてもらう!)
135
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:42:43 ID:Bz1tY9M.0
/ ゚、。 /「速攻!」
川 ゚ -゚)「ダイオード、出せ!」
/ ゚、。 /「はい!」
――ビッ…ばしっ
ダイオードがパスをインターセプトするや否や、ギコが一気に速攻の先頭を駆け上がる。
そしてクーはカタカナの「ノ」を逆からなぞるコースで中央へとボールサイドカット。
ダイオードからパスを受け、速攻を繋ぐ。
川 ゚ -゚)「ギコ!」
(,,゚Д゚)「おおっ!」
――びゅっ…ばしっ
そしてクーからフロントコートのギコへスピードのあるパスが通る。
136
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:43:27 ID:Bz1tY9M.0
――キュキュキュ!
(・(エ)・;)「行か…せるかっ!」セ゛ェセ゛ェ
(,,゚Д゚)「(これに追いついてくるか…)やるじゃねえか!だがヘバってきたんじゃねえか!?」
――ダムッ!
パスミートにより勢いのある状態からの鋭いドライブ。
(・(エ)・)(右…!動けよ僕の脚っ!!)
――がくん
(・(エ)・;)「!?」
(,,゚Д゚)「もらったぁっ!」
――どすんっ
(・(エ)・;)「痛っ…」
クマーを抜き去り、レイアップの体勢に入るギコ。
そして踏ん張れず、派手に転倒するクマー。
――ザシュッ
137
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:45:23 ID:Bz1tY9M.0
(・(エ)・)「く……っそ」
(,,゚Д゚)「無理はやめろ。膝、笑ってんぞ」
(・(エ)・)「…まだまだ、いけますよ」
(,,゚Д゚)「…手加減しねえからなゴルァ」
――ダムッ!
「また今北の速攻だ!」
「ラウンジにゾーンを組む時間を与えねえ!」
「あの4番、ドライブが鋭いだけじゃない、…強いっ!」
138
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:46:46 ID:Bz1tY9M.0
――きゅきゅっ
(・(エ)・)(ミドルシュート…!)
――ずだっ
(・(エ)・)「チェーーック!」
――がくんっ
(・(エ)・;)(跳べない…?)
(・(エ)・)(くそっ…腕だけでも!とにかくシュートコースを塞ぐんだ…)
自身のリーチの長さを活かし、跳べないまでも必死に腕を伸ばしてシュートチェックを試みる。
(,,゚Д゚)「甘ぇっ!」
――しゅっ…
(・(エ)・)(フォームがめちゃくちゃだ!リバウンドを…)
――バスッ
(・(エ)・;)「……………!?」
139
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:47:42 ID:Bz1tY9M.0
<_;プー゚)フ「あれが決まんのかよ…」
_
( ゚∀゚)「左手で13番のチェックを押しのけながら右腕だけでシュート…」
( ´∀`)「僕たちインサイド陣がよくやるやつモナね…」
(=゚ω゚)ノ「そのプレーをミドルレンジで…」
('A`)「ていうか指がまともにボールにかかってなかったぞ…よくあれでまともなシュートにできたな…」
( ^ω^)「信じられんお」
140
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:49:15 ID:Bz1tY9M.0
(・(エ)・)「くそ…(脚が…軽い…?フワフワするぞ…)」
( ´_ゝ`)「クマー、もういい。よくがんばってくれた」
(・(エ)・)「兄者さん…!?何言ってるんです、僕はまだいけますって!」
(´<_` )「悔しいが、あいつの…ギコの言う通りだ。あと2戦ある。お前に壊れてもらうわけにはいかない」
(・(エ)・)「弟者さん…でもっ!」
( ´_ゝ`)「そんでもって、お前を下げるからといって試合を投げるわけじゃあない。
そして俺達の目的は今北を倒すことじゃない、インターハイに行くことだ。安心して休んでくれ」
(・(エ)・)「流石先輩……」
――ビーーーーーッ!
審判「メンバーチェンジ!紫!」
(。(エ) )「あとは…頼みます。クマー」
141
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:50:31 ID:Bz1tY9M.0
限界を迎えたクマーに代わり、ラウンジ学園は二番手のポイントガードを投入する。
技術も体力もある選手であったが、それでも今のギコを抑えることは難しかった。
そして……
――ビーーーーーッ!
審判「試合終了!スコア通り、白!」
終わってみれば、103-84と圧倒的な点差で今北が勝利を収めた。
圧巻だったのは、やはりギコだ。
第4クォーターだけで19得点・4アシストという、怪物じみた成績を残したのが印象的だった。
142
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:51:59 ID:Bz1tY9M.0
――今北ベンチ――
(*,,゚Д゚)「おっしゃあ!」
<*ヽ`∀´>「初戦圧勝ニダ!」
/* ゚、。 /「このまま突っ走りましょう!」
川 ゚ -゚)「まったく…まあよしとしようか」
――ラウンジ学園ベンチ――
(・(エ);)「先輩方!監督!…すみませんでしたっ!」
( ´_ゝ`)「頭を上げてくれ、クマー。お前は悪くない」
(´<_` )「不甲斐ない3年生で本当にすまん…残りの2試合、もう少しだけ…俺達についてきてくれ!」
( ´_ゝ`)「阿凡高校にVIP高校…もう一試合も落とせない。絶対に…勝つ!」
(・(エ)・)「…はいっ!」
143
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:52:53 ID:Bz1tY9M.0
('A`)「強いな…今北」
( ^ω^)「あれが一週間後の僕らの対戦相手…」
_
( ゚∀゚)「もう何遍も負けてるんだ、全国への切符はいい加減俺たちがもらうぜ」
(=゚ω゚)ノ「…帰って練習するヨウ!」
( ´∀`)「そうモナね、体が疼いて仕方ないモナ」
(´・ω・`)「そういうと思ったよ。体育館はとってある。さあみんな、学校に帰ろうか」
.
144
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:54:04 ID:Bz1tY9M.0
――VIP高校体育館――
('A`)「ふぅ。よし、そろそろ上がるか」
('A`)「ショボン先生、お願いします!」
VIP一同「お願いします!!」
(´・ω・`)「うん、お疲れさま」
(´・ω・`)「さて、決勝リーグの残り2戦は来週の土日を使って行われるわけだが」
('A`)「土曜日に今北戦、日曜日にラウンジ戦…か」
(´・ω・`)「セリフとらないでよ…」
('A`;)「スンマセン…」
( ^ω^)「やるしかない、お!」
(´・ω・`)「いい心構えだ、内藤くん」
145
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:55:09 ID:Bz1tY9M.0
(´・ω・`)「早速だが作戦を発表しよう」
(=゚ω゚)ノ「作戦…?」
(´・ω・`)「確実に勝つための作戦だ。まずはラウンジ対策から」
(´・ω・`)「1-3-1ゾーンの厄介さは今日見た通りだ。コーナーに不用意にボールを回すことのないようなパス回しを
意識しよう。そしてセットオフェンスではインサイドから崩したい」
_
( ゚∀゚)「俺らか…」
( ´∀`)「シューターの皆がやりやすいように、僕らで点を取ってゾーンを縮めさせる必要があるモナね」
<_プー゚)フ(中でひきつけて外に捌く…俺にぴったりじゃねーか!)
(´・ω・`)「そして、今日の今北が終盤でやってのけたことをうちもやりたいところだ」
ξ゚⊿゚)ξ「ターンオーバーからの速攻を狙いにいく、ということですか?」
(*゚ー゚)「確かにいくら強いゾーンでも組むことができなければ意味がないですもんね」
(´・ω・`)「その通り。いくらラウンジのゾーンが厄介であるとはいえ、やることは基本的にはいつも通りさ」
146
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:56:03 ID:Bz1tY9M.0
( ^ω^)「というか、なんで日曜のラウンジ戦の対策を先に…?」
∟(´・ω・`)9m「いい質問ですねえ!」
(´・ω・`)「池上先生じゃんか…誰かツッコんでよ」
( ^ω^)「いやいやまさかこのタイミングでふざけられるとは思ってもいませんし」
(´・ω・`)「…まあいいや、理由は簡単。僕の趣味さ」
(´・ω・`)「重要なことは最後に話したい、っていうね」
(´・ω・`)「では今北戦の作戦を発表する」
( ^ω^)ゴクリ…
147
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:56:54 ID:Bz1tY9M.0
(´・ω・`)「今北戦では、オフェンスの主軸を内藤くんに任せようと思う」
( ^ω^)「………………」
( ω )゜ ゜スポーン
( ^ω^)「…………」
(^ω^)
.
148
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:57:39 ID:Bz1tY9M.0
_ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( ^ω) <ブベラッ!
ξ, -'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ | / ノ |
/ , イ ) , ー' /´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
ξ゚⊿゚)ξ「こっちみんな」
149
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:58:42 ID:Bz1tY9M.0
(#)ω^)(いやいやいやいやありえんお!無理だお!ていうかなんで殴られたのかよくわからんお!)
(´・ω・`)「そして、ファーストアタックだが…実はこれももう決めてある」
(´・ω・`)「長岡くんが必ずジャンプボールに勝つ。そして速攻を仕掛け…一発目は内藤くんのスリーだ」
( ^ω^)「………」
(;^ω^)「はいいいいいいいいいいっ!?」
150
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:03:27 ID:Bz1tY9M.0
('A`)「………!」
(=゚ω゚)ノ「………(なるほど…)」
(;^ω^)「な、なおさら無理ですおっ!」
(´・ω・`)「なぜだい?」
( ´ω`)「だって僕はスリーが入りませんお…」
(´・ω・`)「この1週間でマスターしてもらう」
(;^ω^)「無謀すぎですお!そんな計画で大丈夫か?」
(´・ω・`)「大丈夫だ、問題ない」
(´・ω・`)「今北戦、VIP高校のファーストアタックは⑤内藤が左コーナーからのスリーポイント…これで決まりだ。
左コーナーからのスリーだけマスターしてほしい。少なくとも最初の一本を自信を持って決められる程度には、ね」
( ^ω^)「でも…」
(=゚ω゚)ノ「悪くないと思うヨウ」
(;^ω^)「い…イヨウ!?」
('A`)「俺も賛成だ」
(;^ω^)「ドクオまで!?」
151
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:05:04 ID:Bz1tY9M.0
('A`)「いいか、ブーン。俺らがいつも一発目に一番よく狙うのはなんだ?…イヨウのスリーだろ」
( ^ω^)「イヨウを囮に使うってことかお?」
('A`)「それもある。だけどそれだけじゃない」
('A`)「お前が強気にスリーを打ってくる選手だ、なんてデータ、うちでさえ持ってないんだぞ」
( ^ω^)「!」
('A`)「最初の一本を決めてみろ。今北の連中はどんな反応すると思う」
( ^ω^)「………」
( ^ω^)ウズウズ
('A`)「…決まり、だな」
152
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:06:27 ID:Bz1tY9M.0
<_プー゚)フ「苦肉の策…っすか?」
(´・ω・`)「ん?」
<_プー゚)フ「各選手一人ひとりの強さから見て、おそらく今北の方が格上――だから、
『今北に勝つために』こうやって戦略を練っている…ってことっすか?」
(´・ω・`)「初めに言っただろう?『確実に勝つための作戦だ』、って」
(´・ω・`)「君が言いたいことはわかるよ。だけど、タレントの強さではうちは今北にも引けを取らない…
僕はそう思っているよ」
(´・ω・`)「さあ、内藤くん。…やってみるかい?」
( ^ω^)「…やりますお。いや、やらせてくださいお!」
( ^ω^)(僕が今北戦の一発目でスリーを決めることができれば…今北の選手は試合が終わるまで
僕のスリーを警戒せざるを得なくなるはずだお)
( ^ω^)(そうしたら、ドクオやイヨウ…それにジョルジュ、モナー。そしてエクスト、ヒッキー、トラオ…
みんなにかかる負担を減らせられるんだお)
( ^ω^)(僕だって…みんなに頼られるような選手になりたいお!!)
153
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:11:27 ID:Bz1tY9M.0
(´・ω・`)「とりあえず…っと。全体練習はこれで終わりだ。各自、個人練習に入ってくれ」
VIP一同「はいっ」
('A`)「っし、じゃあ一旦締めるぞ!VIP高ーーーーーーっファイッ!」
VIP「おおおおおおおおおっ!」
――ダンッ!ダンッ!ダンッ!
.
154
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:12:09 ID:Bz1tY9M.0
そして個人練習の時間。
( ^ω^)「…とは言ったものの」
( ^ω^)(…さて、何から始めたらいいのかお…とりあえずシューティングでも…)
(´・ω・`)「内藤くん」
( ^ω^)「あ、はいですお」
(´・ω・`)「今日から1週間、練習後にスリーのシューティング300本だ。毎日やってもらうよ。
もちろん300本決めるまで、だ。そして場所は左コーナーからだけでいい」
(;^ω^)「300…」
(=゚ω゚)ノ「海南の神は一日500本、だヨウ」
('A`)「クズ高の車谷は一日1000本、だっけか?」
_
( ゚∀゚)「それに比べりゃ全然たいしたことないだろww」
( ´∀`)「がんばるモナ、内藤君!」
(;^ω^)「あう…」
( ^ω^)「だがしかしやってみせよう」
155
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:14:04 ID:Bz1tY9M.0
(´・ω・`)「あ、あとそれから内藤くん」
( ^ω^)「はいですお」
(´・ω・`)「シューティングに入る前に…と」シュルリ
( ^ω^)ブルリ(あ、なんかいやな予感)
.
156
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:15:23 ID:Bz1tY9M.0
/ /____ /| ヽ、\ )
l |、.__ 〈/ -‐ ト、 )
l |、  ̄入 、_`j
ヽ\_〈::::::\__、__ノ
.\  ̄/\::::::/ l |∧_∧
 ̄ ̄l  ̄ //( ´・ω・)
/ //人 ` ニニヘ、
__/ _/ `ヽ \ ___/ヽ
/  ̄ /| `¨\ ̄ ̄ ̄〈_/,、 \
/ / \. (__,. ‐- l、
, ' /、.: :`ヽ..,____.. -‐::::::i:‐:..、 ヽ (___,. |ハ
/ l/ ̄ \:::::::::::::> "´  ̄ `ヾ:、Y ‘ー┬r‐' |
./l /: : ` 匸´___/__,..- ` .、___ | /│|__,ノl
∧/: : : / }/、 | } ││|__ノ
| |: : : :
{ / ) , '"^ト-〈 │ | |__/
| |\:_:_ ノヽ._/ー一^ ー‐´ │ V l | |、
| |  ̄`ヽ: : i , ,ノ、__,ノ l |/|
| | ∨ ` 〈 _/ | | | l !
! | | ∨  ̄ ゙, ,!、__\ | | |
..││ l |, -- 、 -┴‐' ヽ.  ̄\ !__|__
(´・ω・`)「ふう」
( ^ω^)「えっ」
(´・ω・`)「この時期はやっぱ暑いね、スーツ」
157
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:16:26 ID:Bz1tY9M.0
∧_∧
(・ω・ `)
/ `ニニ´彳 `` ー 、
_,ノ´、, ,..>、リ,. -- 、. ヽ--、
/  ̄´ {-_,. -、 、,' ヽ
/ 〃,.. 'r _,.. 、}>、.. r-{.
/、 _,..イ´ ト. ´ i ´ }
/ ゙ー'´ }ヘ _,..ノヘ`ー- ...ィ! ', ハ {
,' ,' リヾニ=ニ´ ,. ‐'' h ー 、 ハ リ ノ}
,'八 , / \ミヽ、ヽ. |! } 彡N ', ハ
} (.,/ ∨ ヽ('' ´`` /´`'!,∨ ! ,.' i
,ハ', ii { 入__ _ノ.__,ノ | ∨ ,{
i : v リ /、 { ゚ ´,| | |, }
{ Y, ,' ィ‐‐-ミ、_`', リ } ,' ヽ
iヽ ! ,' : ハ`ヽ、..__,/-',〉-‐‐y ,}
}. ∨ ./ ノ / ∨' ,. _,./ ! `''"i ', {ノ'′
', `ヽ_,..{,' ノ i /´ 、 ヽ、.__ ,〉 ト,)
', r‐ヤ ' 人ノ >‐‐イ / ` }
ヽ、∨ /`ヽ、 / ハ , /
y' ,' ; / `{ ,/-‐ /
i i' /' ,/ ,.. ´
i ,リ /-'" ,. '´
(´・ω・`)「よいしょっと」
( ^ω^)「ウホッ!いい男……じゃなくて」
( ^ω^)「なぜ服を脱ぐのですかそしてなぜこっちに向かってくるのですかぎゃああああ!」
158
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:18:40 ID:Bz1tY9M.0
/⌒丶 /⌒\
/´ ヽ /、 ヽ
| / | / / |
. | .| | ,/ . |
| |∧_∧ / ノ ,|
. | |(´・ω・`) 丿
ノヽ` ノヽ / ` /
/ ,/ソ \ /
( ,/ `´ |
\ イ ´ |
\ ヽ \ 八 ノ
ヽ ` ー ´人` /
\ / ´,、ヽノ
ノ⌒ / |
/ ノ_
| ノ ヽ 丿 \
/⌒l |. / \
/ l,丿 , ■ . \
| / ´ /⌒`l \
丿 / , ./ ヽ ヽ |
/ |, | / )\ ヽ
ヽ ノ ヽ__,/ . ( _\_ |
(_)__)|___,/ (__)_)_)ヽ、__/
(´・ω・`)「や ら な い か」
( ^ω^)「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!」
((( ^ω^)))(チーム発足当初の恐怖が……!)
159
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:21:12 ID:Bz1tY9M.0
(´・ω・`)「……何か勘違いしてないかい?」
( ^ω^)「え」
(´・ω・`)「ワンオンワン、だ」
( ^ω^)「僕がですかお?」
(´・ω・`)「もちろん。君にオフェンスの軸になってもらうとさっき言ったばかりじゃないか」
( ^ω^)「…相手はまさか…?」
(´・ω・`)「ああ。僕だ」
.
160
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:22:02 ID:Bz1tY9M.0
('A`)「まじか…。そういや、ショボン先生が実際にバスケするとこ見るのなんてめったにないよな」
(=゚ω゚)ノ「ときどきヒマそうにシュート打ってるくらいだもんなヨウ…」
_
(;゚∀゚)(ウホッ!…って冗談抜きで!…なんだよあの体…!線が細いのに…太い!?つーか…なんて筋肉してんだよ!?)
(*´∀`)(僕も痩せたらあんな風になれるのかなあ…モナ)
(´・ω・`)「内藤くん、君には平面でのエースになってもらいたい」
( ^ω^)「平面でのエース?」
(´・ω・`)「そうだ。ドライブ・カットイン・ミドルシュート…。派手なプレーよりもむしろ。これらの
堅実なオフェンスを徹底的に磨くだけで、君は今よりもっと上手く、そして強くなる」
(´・ω・`)「君の脚に敵う選手はそうそういないからね。使わにゃ損損、さ」
161
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:23:52 ID:Bz1tY9M.0
( ^ω^)「ところで」
(´・ω・`)「ん?」
( ^ω^)「おっさん服着ろお」
(´・ω・`)「僕はまだ25だ」ムクリ…
( ^ω^)「なんで悪口言ってるのにチンコ勃ってんですか」
(´゚ω゚`)「何言ってるんだよ恥ずかしいなあ。やめてくれよ、まったく」ムクムク…
( ;ω;)「もうやだこのひとおおおおおおおおっ!!」
.
162
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:24:42 ID:Bz1tY9M.0
第7章 完
.
163
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:25:43 ID:Bz1tY9M.0
今回の投下は以上です。ありがとうございました。
それではまたノシ
164
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:40:22 ID:66wDcVnk0
乙、続きが気になる
165
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 00:23:05 ID:noW1kSfE0
えーと、作者です。
今、昔書いた部分を読み返していたんですが…
ラウンジ戦と今北戦の順番が逆でした…(当時)
…が、今の構想では今北戦を先に書いているので、どうかご容赦ください。
166
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 01:54:35 ID:HdhbvZzA0
かなり前の話だしな
楽しみにしてる!
167
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 15:18:52 ID:fP6f/zoY0
リアルタイムで初めて読んだブーン系がこの話だった
休止してがっかりしていたが、まさか復活しているとは思わなかった
応援しているよ!
168
:
青空ホライゾン
◆x/rxoIq2T6
:2011/11/01(火) 01:50:26 ID:RZ/UakMkO
http://mo-neru.net/portable/boon/01007/index.html
復活でテンション上がって纏めてしまいました。
ご意見、ご要望ありましたらお気軽にお申し付けください。
169
:
名も無きAAのようです
:2011/11/01(火) 02:16:20 ID:aXu6K.0kO
>>168
まとめ別のところもしてくれてるよと
書き込みするつもりだった
早く書き込みすればよかったです
170
:
青空ホライゾン
◆x/rxoIq2T6
:2011/11/01(火) 18:35:44 ID:RZ/UakMkO
>>169
ちょっと意味が分からないですが
ブーン系小説グループさんが第二部終わりから第三部まで纏めていたって事でしょうか?
僕も途中で気がつきました。
でも纏めてるサイトは多い方がいいはず!
171
:
名も無きAAのようです
:2011/11/01(火) 20:41:20 ID:aXu6K.0kO
>>170
青空さんも纏めてるということを
青空さんが自らここに書き込む前に
書き込みしようと思ってたということです
172
:
名も無きAAのようです
:2011/11/01(火) 23:59:31 ID:sae7YT0cO
青空さん乙なんだぜ
VIP高のメンバーのかけあいはすごくいきいきしてて大好きだ
続き頼む!!
173
:
名も無きAAのようです
:2011/11/02(水) 13:14:24 ID:I2T68.5s0
トリップどうしたの?
本物なの?
174
:
名も無きAAのようです
:2011/11/02(水) 16:54:58 ID:tksuI4goO
9月頃、VIPの総合に来た時に
トリ忘れたようなことを言ってた気がする
175
:
名も無きAAのようです
:2011/11/03(木) 18:13:46 ID:umDlx1PcO
今ちびちび読み直してるけど、
どの話見てもワクテカが止まらないwww
作者さん好きだ〜
>>171-172
ありがとう!
176
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 21:56:49 ID:alq1PSD60
応援してくださりありがとうございます。
改めて、まとめサイト様を。
( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 様
http://vipteam.blog74.fc2.com/
ブーン系小説グループ 様
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/140?mode=tree
青空ホライゾン 様
http://mo-neru.net/portable/boon/01007/index.html
次のレスより投下開始です。よろしくお願いします
177
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 21:57:55 ID:alq1PSD60
――AM6:42 VIP高校体育館――
( ^ω^)「おおっ!」
――ダムッ!
(´・ω・`)「甘いよ」
――キュキュキュっ!
(;^ω^)「あーっもう!これだけのハンデがあるのになんで一本も決められないんだお!?」
178
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 21:59:06 ID:alq1PSD60
(´・ω・`)「全てのプレーが正直すぎだよ、内藤くん。昨日も言ったばかりじゃないか」
( ^ω^)「わかってはいるんですお…だけど実際にそれを動きに組み込むとなると…」
(´・ω・`)「君にはとにかく時間がない。体で感覚をつかんでもらうしかないんだ、だからこうしてずっとワンオンワンの
練習をしているんだよ」
( ^ω^)(そうだお…こんな朝っぱらから練習に付き合ってもらって…僕ですら眠たくて仕方ないのに
ショボン先生は仕事もしながら…)
.
179
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:00:43 ID:alq1PSD60
( ^ω^)(しかし…)
(;^ω^)「亀甲縛りだけは、なんとかなりませんかお?」
(´・ω・`)「なんで?素敵だろう」
.
180
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:02:26 ID:alq1PSD60
第8章
内藤ホライゾン強化週間
.
181
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:03:17 ID:alq1PSD60
――数日前。
(´・ω・`)『とりあえずやってみよう。内藤くんの先攻でいいよ』
( ^ω^)『はいですお!』
数分後……。
( ;ω;)コテンパン
(´・ω・`)『うーん…だいぶ手は抜いたつもりなんだけどなあ…』
('A`;)『…………』
(;=゚ω゚)ノ『…………』
_
(;゚∀゚)『…………』
(;´∀`)『…………』
<_;プー゚)フ『…………』
ξ;゚⊿゚)ξ(いつもなら……
ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとブーン!なんにもやらせてもらえてないじゃない!気合い入れて行きなさいよバカタレーっ!」
ξ;゚⊿゚)ξ …とか言っちゃってそうだけど…)
(;*゚ー゚)(うますぎ……)
182
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:06:04 ID:alq1PSD60
――ばちんっ
(;^ω^)『おっ…』
(´・ω・`)『不用意にボールを止めない。スティールしてくれと言わんばかりの無防備さだよ』
( ^ω^)『……もう一本!ですお!』
――ダムッ!
――キュキュっ!
――どかっ!
(;^ω^)『ゲェーッ!?いつの間に前に!?』
(´・ω・`)『オフェンスファウル、だね』
(´・ω・`)『今度はボールに意識が行きすぎてるよ。ボールの扱いに意識が向いているようじゃまだまだだ』
183
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:07:27 ID:alq1PSD60
('A`;)『レベルが…違いすぎる』
(;=゚ω゚)ノ『ショボン先生…何者なんだヨウ…』
_
(;゚∀゚)『まるで初心者VS経験者じゃねーか…』
( ^ω^)(抜けないなら…!)
(´・ω・`)『抜けないならシュート、だろう?』
――ばちぃっ!
(;^ω^)『!!』
(´・ω・`)『我ながらナイスブロック、だね』
( ^ω^)『これじゃ力の差がありすぎて…逆に練習にならないんじゃ…』
(´・ω・`)『やれやれ、もう弱音を吐くのかい?』
184
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:09:30 ID:alq1PSD60
(´・ω・`)『これはある意味、荒療治ともいえる』
(´・ω・`)『内藤くん、一年生のときと比べれば君は確かに上手くなった。順調に成長しているさ。
だけど今北やラウンジに勝つためにはそれじゃ足りないんだ。もっと爆発的な何かが必要なんだよ。
…君には、ここいらで一つの壁を超えてほしい』
(´・ω・`)『シンプルな話だけど、もっと速く。もっと強く。そして…もっと上手く。ね』
( ^ω^)(確かにショボン先生は僕なんかより何倍も上手いお…)
( ^ω^)(だけど…だからこそ!ショボン先生から少しでも技術を盗むんだお!)
( ^ω^)(スピードだけなら…負けてないはず、だお。だったら…!)
――ダムッ!
(#^ω^)『スピードで勝負っ!だおーーーー!』
(´・ω・`)『はい、またボールがお留守』
――ばしっ
( ;ω;)『おーーーーーーーん!!』
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