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( ^ω^)が高校バスケで日本一を目指すようです
1
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:30:37 ID:6njKUImk0
まとめサイト様(現在停止中?)
http://vipteam.blog74.fc2.com/
覚えてくれている人がいたら、お久しぶりです。今まですみません。
覚えていない人、知らない人はよろしくお願いします。
305
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:50:21 ID:lsjAN3Ss0
(´・ω・`)「ジョルジュ君、モナー君。インサイド陣にもう少し積極性が欲しい。相手のインサイド陣の
ディフェンスを縮めて欲しいね。そうすればアウトサイドシュートを狙いたいときにかなり楽になる。
オフェンスリバウンドもがんがん狙ってくれ」
_
( ゚∀゚)「はい!(モナ!)」(´∀` )
(´・ω・`)「内藤君は、左コーナーを意識しすぎて攻めが単調になりかけているよ。修正していこう」
(´・ω・`)「ひょっとしたらそろそろ今北にも『5番は左コーナーからしかスリーを打てないんじゃないか』と
勘付かれているかもしれない。だから、外してもかまわない、まったく違う場所からもスリーを
打ってみてくれ」
(´・ω・`)「『あれ、もしかしたらこいつ左コーナー以外からも普通に打てるんじゃね?』と思わせたいところだ」
( ^ω^)「はいですお!」
(´・ω・`)「よし、行こうか」
306
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:51:44 ID:lsjAN3Ss0
――今北産業大学附属今北高校ベンチ
(■_■)「上出来だ」
(■_■)「クーが向こうの6番を完封できているのがでかい。このまま頼むぞ、クー」
川 ゚ -゚)「了解した」
(■_■)(得点源の6番を完封している状態でこの点差というのはあまりよろしくないが…)
(■_■)「6番が使えないとなると、当然だが7番・8番のインサイド勝負。あるいは、4番・5番の
アウトサイドシュート・ドライブインくらいしかカードはないだろう。各自、細心の注意を払ってくれ」
(,,゚Д゚)「うっす」
今北⑧(止められるかな、あの5番…)
/ ゚、。 /「はい!(ニダ!)」<ヽ`∀´>
(■_■)「気を抜くな、そして反撃を許すな。叩き潰してやれ」
307
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:52:59 ID:lsjAN3Ss0
――ビーーーーーーッ!
審判「第2クォーター、始めます!」
('A`)「……イヨウ」
(=゚ω゚)ノ「ん?」
('A`)「ボール運び、任せたぜ」
(=゚ω゚)ノ「おうヨウ!」
('A`)「それと…どんな形でもいい、一本だけでもいい、とにかく、決めてくれ」
(=゚ω゚)ノ「んなアバウトなwwwだけど…わかってるヨウ、必ずなんとかしてやるヨウ」
308
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:54:43 ID:lsjAN3Ss0
――ダムッ…
(,,゚Д゚)「一本!行くぞゴルァ!」
今北ボールで第2クォーターが始まる。
<ヽ`∀´>「ギコ!」
(,,゚Д゚)「おう!」
――びゅっ…ばしっ
ドクオの上を通すパスでギコからハイポストのニダーへボールがわたる。
――キュッ!
ニダーはその場で反転し、ゴールの方向へ体を向ける。ワンオンワンの体勢だ。
( ´∀`)(『あれ』モナか…!?)
309
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:55:55 ID:lsjAN3Ss0
<ヽ`∀´>「勝負っ!」
――ダムッ…!
ニダーは数回のフェイクをいれ、右側にワンドリブル。
そして床に跳ね返ったボールをすぐさま両手で持ち、ボールの勢いも利用して左側へ大きく両足でステップ。
( ´∀`)(読み通りモナ!パワーステップばっかじゃねーかこのワンパターン糞キムチ野郎が!モナ)
しかし…
(;´∀`)「ふんぐっ…」
体つきが一回りほど大きくなったニダーのの力に加え、パワーステップで進行方向も変わっている。
(;´∀`)(押しこまれる…!これは…正面に入りきってないと無理だモナ!)
パワーステップ中に無理に手を出せば即刻ファウルの笛が鳴る。
モナーは迂闊に手を出すことが出来ず、ニダーのペイントエリア内への進入を許してしまう。
310
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:57:09 ID:lsjAN3Ss0
_
( ゚∀゚)(ここでカバーに出たら…間違いなくゴール下のノッポにパスを出されちまう!)
_
( ゚∀゚)(だけどこのままこのチョンをノーマークで自由にさせるわけにはいかねえ!)
_
( ゚∀゚)(ヘルプに出るしかない…!)
ペイントエリア内でノーマークでジャンプシュートを放とうとするニダー。
ジョルジュはそのカバーのため、ヘルプディフェンスを行う。
<ヽ`∀´>「ホッ!」
――びゅっ…ダンッ
しかし当然というべきか、ジョルジュはダイオードに対するマークを外してニダーのヘルプに出ている。
その結果。
311
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:58:26 ID:lsjAN3Ss0
――ばしっ
/ ゚、。 /「ナイスパスです!」
ゴール下のダイオードはノーマークでニダーからのバウンズパスを受けることとなり。
/ ゚、。#/「っせぁっ!」
――ガコンッ!
「ダ…ダンクだっ!」
「今北インサイド、強えーーーーーっ!!!」
312
:
名も無きAAのようです
:2011/11/21(月) 00:58:32 ID:UvxhWf1gO
ちょwきてる!wwタイトルがwww
313
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:59:18 ID:lsjAN3Ss0
今北産大附今北 25-17 VIP高校
_
(;゚∀゚)(くっそ、やっぱそーなるよな…)
(;´∀`)「ご…ごめんモナ長岡くん!僕が抜かれたから…」
_
( ゚∀゚)「気にすんな!やり返すぞ相棒!!」
( ´∀`)「……モナっ!」
――ダムッ…
川 ゚ -゚)「む」
(=゚ω゚)ノ「一本!しまっていこーヨウ!」
(,,゚Д゚)(6番がボール運び…?ってことは…)
314
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:00:21 ID:lsjAN3Ss0
――ダムダムッ…ダダダダダダダダダッ…
「な…なんだあの6番!すげぇドリブルだ!」
「でも抜こうとしてねぇぞ!」
「ばか!今北の7番のディフェンスがやばいからなんもできないんだよ!」
「確かに…VIP高の6番は第1クォーター、今北の7番相手に何も出来てなかったもんな…」
川 ゚ -゚)「小細工は効かんぞ。その程度で私を抜けるとでも?」
(=゚ω゚)ノ「お前こそ何言ってんだヨウ!俺の仕事は…」
――ダムッ!
川 ゚ -゚)(真正面だと?)
細かくすばやいキープドリブルを中断したイヨウが突如取った行動は、真正面にいるクーにそのまま
ドライブをしかけるというもの。
(,,゚Д゚)(バカかあいつは!?なんでわざわざ自分からオフェンスファウルを…!?)
315
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:03:33 ID:lsjAN3Ss0
クーもギコと同じことを考えた。
オフェンスファウルをより確実に取るために、「自分は何も手を出していないぞ」というモーションを取り、
イヨウとの正面衝突に備える。
(=゚ω゚)ノ(全部見透かしたかのような態度が…プレーにも出てるヨウ!)
クーの体勢は、通常のディフェンススタンスよりも上体を起こし、両腕を上げている状態で、ごく一般的な
テイクチャージの体勢だ。
――キュッ
イヨウはクーと正面衝突を起こす寸前でしっかりと踏ん張る。
そして密着した状態でクーの顔面と左腕の間のスペースを狙ってパスを出そうと試みる。
川 ゚ -゚)(当然それも予測済みさ)
ボールが通過するであろうスペースをしっかりとふさぐクー。そして、あわよくばボールを奪おうと逆側の腕をボールへと伸ばす。
その瞬間、イヨウはボールを持っていた右腕の手首を手前に返し、自信も後方へ移動する。
316
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:04:16 ID:lsjAN3Ss0
川 ゚ -゚)(あえて密着してのパスフェイク、から…ステップバックか)
少々予想外ではあったが、まだまだ十分に対応できる範囲のプレーだ。
ステップバックしたイヨウとの距離を詰めるために、一歩、前へ出る。
(=゚ω゚)ノ(ここだっ!)
――ダムッ!
クーが一歩詰めようとしたその瞬間、重心がほんのわずかに前へと向いたその瞬間を狙って、イヨウは鋭くドライブする。
そのドライブは、身長が160cmにも満たないクーのディフェンススタンスよりも低いものだった。
川 ゚ -゚)(ちっ…行かせるものか)
(=゚ω゚)ノ(俺の今の仕事は…!)
(=゚ω゚)ノ「仲間にパスを繋ぐことだヨウ!」
――びゅっ
トップ付近のイヨウから右45度へのパス。それを受け取ったのは…
――ばしっ
('A`)「っしゃ」
(,,゚Д゚)(6番がボールをまわすなら…当然お前が2番ってことだよなあ!)
317
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:06:20 ID:lsjAN3Ss0
――きゅっ、きゅっ
ボールを持ったドクオはギコと相対する。ボールを左右に振りながら、大きめのステップでいくつかのフェイクを入れる。
(,,゚Д゚)「行かせねえよ」
('A`)「だーから」
('A`)「今はお前と勝負するつもりはないっての」
――びゅっ…
(,,゚Д゚)(またトップに…6番に戻してスリー狙いか!?)
――ばしっ
( ^ω^)「おっ!」
(,,゚Д゚)「5番!?」
318
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:07:25 ID:lsjAN3Ss0
川 ゚ -゚)(ちっ)
トップのイヨウがパスを出したサイドの45度付近(この場合は右45度付近のドクオ)とは逆サイドの
ウイングプレーヤー(つまり左サイドのブーン)の方向へパスランを行い、スクリーンをかける。
スクリーンを受けたウィングプレーヤー(ブーン)はイヨウがパスランを行ったことによって生まれたトップのスペースに
向かい、パスを受ける。
VIP高はガード陣やフォワード間で動き回りながらスムーズなパス回しを行いたい。
しかし今回はトップのイヨウをクーがマークしているため、簡単にパス回しを行うことが少々難しい。
それだけでなく、
――(´・ω・`)「ひょっとしたらそろそろ今北にも『5番は左コーナーからしかスリーを打てないんじゃないか』と
勘付かれているかもしれない。だから、外してもかまわない、まったく違う場所からもスリーを
打ってみてくれ」
――(´・ω・`)「『あれ、もしかしたらこいつ左コーナー以外からも普通に打てるんじゃね?』と思わせたいところだ」
というショボンの指示もあり、左コーナー以外でのスリーポイントエリアでブーンにボールを持たせる必要があった。
そのため、この状況でブーンのポジションを移動させつつボールを回すには、この選択は最適だったといえる。
319
:
名も無きAAのようです
:2011/11/21(月) 01:10:12 ID:bXiX2lwwO
支援だ
320
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:11:16 ID:lsjAN3Ss0
( ^ω^))クイッ
((^ω^ )クイッ
(^ω^)チラッ
左右に振るフェイクを入れながらリングへの視線も絶やさない。
時折、インサイドの選手に目を配ることも忘れない。
今北⑧(なんだ…何をしてくる気だ…?まだ外でパスを回すつもりなのかそれともポストへパスを…?)
今北⑧(可能性は低いがこのエリアからスリーを打ってくるということもあり得る…)
( ^ω^)「おおっ!」
――ダムッ!
今北⑧(右!!またワンオンワンか…!行かせんぞ!)
321
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:12:31 ID:lsjAN3Ss0
( ^ω^)「…ふっ!」
――ぎゅっ
今北⑧「なっ…(ステップバック!?ちょっと待てそこは…!)」
(,,゚Д゚)(またスリーポイントライン上…!)
(,,゚Д゚)(しかも一旦スリーポイントライン内に入ってからステップバック…!)
(,,゚Д゚)(そんなプレー、よっぽど自信のあるときか、意地でも3点が欲しいときくらいにしかやんねえ!)
(,,゚Д゚)(そして今はそうまでして3点を取りに行くような状況じゃない!ってことはこいつ…そんなに
スリーに自信があるのか!?)
――しゅっ
「打ったぁ!」
「スリーだっ!」
「VIP高はひたすら5番で攻めてくるつもりか!?」
322
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:13:40 ID:lsjAN3Ss0
( ^ω^)(『外しても構わない』…かお)
( ^ω^)(そう言われると随分気楽なもんだお)
――ザシュッ
('A`;)「うお」
「「「「「!!!!!」」」」」
323
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:14:33 ID:lsjAN3Ss0
ξ;゚⊿゚)ξ「入っちゃった!!」
(-_-)「左コーナーじゃないのに…!」
(´・ω・`)「正直マグレかもしれない、だけど…嬉しい誤算だ」
(*゚ー゚)「左コーナーで打ちまくった成果は他の箇所にも出てる!いけるよ!」
今北産大附今北 25-20 VIP高校
(;^ω^)(…入っちゃったお……)
(;,,゚Д゚)(まじかよ…一体どうなってやがんだゴルァ!?)
_
( ゚∀゚)「やるじゃねーかブーン!」
( ´∀`)「ナイッシュ、モナ!ディフェンスしまっていこうモナ!」
324
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:15:34 ID:lsjAN3Ss0
――ダムッ…
(,,゚Д゚)(…どうする…!あのスピードにワンオンワンの強さ…スリーもある…!
正直、今北⑧じゃあ荷が重いか…?だがドクオや6番を空けるわけにも…)
――ばちっ
('A`)「上の空じゃねーか。そんなにブーンが怖いかよ」
(;,,゚Д゚)「しまっt……!」
「ターンオーバーだ!」
「やっぱVIP高の4番うめぇーー!!」
「VIP高は速攻くるか!?」
「いや……!」
――きゅきゅっ
川 ゚ -゚)
325
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:16:58 ID:lsjAN3Ss0
('A`)(ちぃっ…戻りが早い…!いや違う、セーフティーが深いんだ)
('A`)(この7番はシュートエリアが馬鹿みたいに広い…だからギコがパスを回す場所より後ろで
ボールを持ったとしても攻めてくる可能性は十分ある)
('A`)(それはつまり逆に言えば、攻めている側のチームの中で誰よりも近い場所で自陣のゴールを守れる、ということ)
('A`)(カウンター速攻に対するセーフティーをとると同時にオフェンスにもしっかりと参加してくる…
厄介以外の何者でもないな)
('A`)(さっきのうちのオフェンスのときもそうだ。イヨウはただ俺にパスを出すだけなのにあれだけタイトに
ディフェンスされていた…)
('A`)(正直なところ、俺たちとあの7番じゃあ、選手としての格が違う)
('A`)(だけど……)
( ^ω^)ヘイパス!ヘイパス!ヘイパs…
326
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:17:53 ID:lsjAN3Ss0
('A`)「ジョルジュっ!」
――びっ…ダンッ
ハイポストのジョルジュへドクオからバウンズパスが通る。
――ばしっ
_
( ゚∀゚)「しゃっ!」
/ ゚、。 /「っ!」キュキュッ
_
( ゚∀゚)「っ…!(うまいこと体ぶつけてきやがるな…!)」
――きゅっ
/ ゚、。 /(…ハイポストからワンオンワンをしかけてくるつもりか)
( ^ω^)ヘイパス!ヘイパス!ヘイパs…
327
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:20:06 ID:lsjAN3Ss0
_
( ゚∀゚)「おらっ!」
――ダムッ!
/ ゚、。;(´∀` ) がしっ
/ ゚、。;/(スクリーン…!ニダーさん、声かけて教えてくれなきゃさすがにわからないですよ…!)
/ ゚、。 /「スイッチ!」
<ヽ`∀´>「任せるニダッ!」
( ^ω^)ヘイパs…
_
( ゚∀゚)「てめーに用はねぇよクソチョンっ!!」
――ズダッ
/ ゚、。 /(跳ん…いや、飛んだ…?)
( ^ω^)ヘイパs…!
_
(#゚∀゚)「どっ……かーーーんっ!!!!!」
――ガコォッ!
328
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:21:21 ID:lsjAN3Ss0
「今度はVIP高がダンクだぁーーーー!」
「あの8番どんだけ跳べんだよ!?」
「180cmくらいしかないじゃねーか!身体能力がエグすぎる!」
_
( ゚∀゚)「相棒の借りは返すぜノッポ!」
/ ゚、。 /(強いなあインサイド…アウトサイドもバランスいいし…結構強いじゃん、VIP高校)
( ^ω^)ナイッシュー
今北産大附今北 25-22 VIP高校
.
329
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:22:02 ID:lsjAN3Ss0
――ダムッ…
川 ゚ -゚)「ギコ、かわろう」
(,,゚Д゚)「?」
川 ゚ -゚)「ポジションを、だ。2番にまわって無心で点を取れ。どうもすぐ考え込む癖があるみたいだなお前は」
(,,゚Д゚)「うっ、すまん…把握。頼んだぜゴルァ」
川 ゚ -゚)(それだけキャプテンとしての自覚が出てきてる、ってことなんだろうがな。そんなものお前には重荷でしか
ないだろうに)
――ダムッ…
川 ゚ -゚)「次はポイントガード同士で戦ってみるか?」
(=゚ω゚)ノ「この…!」
330
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:22:45 ID:lsjAN3Ss0
(*゚ー゚)「イヨウ君にひたすら素直君が…」
<_プー゚)フ「これはまさか…イヨウさんが狙われてる…?」
(´・ω・`)「悔しいが、そういうことかもしれない。イヨウ君とクール君とでの実力差は正直なところ、否めない。
…今のところは、ね」
(´・ω・`)(君がそこから一本でも決められたら…流れは動くはずなんだ。耐えてくれ、イヨウ君…!)
――ダムッ!
(=゚ω゚)ノ「くっ…(止められない!)」
('A`)「突っ込んでくるぞ!ジョルジュ、モナー!カバーだっ!」
――きゅっ
(,,゚Д゚)「人のこと気にしてる場合かよ」
('A`;)(くっ…中じゃなくてお前があわせてくるのかよ!?)
一旦はインサイドに切り込んできたクーだが、ドクオの視線がインサイドに向いた瞬間にギコはドクオの裏をとる。
そしてクーはそれを見逃さず、すぐさまギコへパスを捌く。
331
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:24:51 ID:lsjAN3Ss0
(,,゚Д゚)「おおっ!」
――ダムッ!
( ´∀`)「カバーっ!」
ゴール下へと切り込むギコ。
カバーに出てくるモナー。
よって、ニダーのマークが空く。
(,,゚Д゚)「ニダー!」
――びゅっ…ばしっ
<ヽ`∀´>「ニダッ!」
――キュキュキュ!
_
( ゚∀゚)「行かすかっ!」
ノーマークになったニダーにボールが渡るが、今度はジョルジュがそれをカバーする。
332
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:25:44 ID:lsjAN3Ss0
<ヽ`∀´>「だったらこっちがノーマークニダッ!」
――びっ
_
(;゚∀゚)(だーーっくそ、またノッポにパスが…!?)
/ ゚、。;/「ニダーさん、待tt…」
――ばちんっ
('A`)「走れっ!!!」
<;ヽ`∀´>「ファビョーーーーン!!4番!?」
ジョルジュがニダーのカバーに向かったことで、当然ダイオードがノーマークとなった。
ニダーはセオリー通り、ノーマークのダイオードへパスを出したが、ディフェンスを上手く
ローテーションさせたドクオがこれをインターセプト。
そのまま一気に速攻に持ち込むべく、ダイオードの膝元を低く鋭いドライブで突破する。
ドクオの独走でハーフラインに差し掛かる。
しかしハーフライン付近にはやはりと言うべきか、番人が待ち受けていた。
333
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:26:45 ID:lsjAN3Ss0
川 ゚ -゚)「行かせん」
('A`)「いやいやせっかくの速攻だし行かなきゃさ」
――ダムッ!
さらにドリブルをし、クーを引き離そうとするドクオと、それに併走するクー。
('A`;)(脚はえーってのまじで!このままじゃ止められちまう…)
('A`)「おりゃっ!」
――ダムッ
クーはドクオの右側を併走し、今にも前に回りこまん勢いだ。
ドクオは、ボールを右前に大きく放り投げるようなドリブルをする。
手を伸ばしても届かない距離だ。だがボールを持っていない分、身軽に、素早く動ける。
自分よりも数歩前にあるボールを追うように、自らも右前に向かってカットする。
ボールを追いながらクーの進行方向に体をいれ、妨害する形となる。
334
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:29:01 ID:lsjAN3Ss0
川 ゚ -゚)(その程度のプレー、ボールを右前に放った時点で予測済みさ)
(゚- ゚川 ぎゅっ
クーはすぐさま進路を変える。
右側からドクオに追いつこうとするのではなく、一旦ドクオの後ろを通って左側へ。
もちろんこれは大きな遠回りとなる。
数歩の遅れが致命的な距離差を生むはずではあるのだが……
――キュッ!
('A`;)(嘘だろ!?)
(;・∀・)「後ろから回り込んだのに捉えただって!?」
从'ー';从「なんってデタラメな…」
335
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:31:27 ID:lsjAN3Ss0
('A`)(…けど行くしかねえ!ここで決められることができれば1点差なんだ!
せっかくの速攻を無駄にするわけにはいかない!)
ドクオがレイアップのステップを踏み始める。スティールを避けるためにボールは右手に持っている。
('A`)(このままバックシュートに持ち込めばいけるか…?)
「ドクオ!」
('A`)「…あっ」
そして気付く。クーの馬鹿げた身体能力にばかり意識が行ってしまっていたことに。
冷静に考えたら、すぐにわかる事実に。
336
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:33:04 ID:lsjAN3Ss0
――ダァンッ!
ドクオの選択したプレーはレイアップではなかった。
右手に持っていたボールを、ボードに勢いよく叩きつける。
当然、ボールは叩きつけられた角度と強さに応じて跳ね返り、導かれる。
そう――
「珍しく雑なパスじゃねーかヨウ」
(=゚ω゚)ノ「キャプテンっ!!」
――沈黙を保っていた獅子の手元へと。
川 ;゚ -゚)「!」
337
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:35:52 ID:lsjAN3Ss0
――しゅっ
(=゚ω゚)ノ(よし)
完璧な軌道。
これまで溜め込み続けた鬱憤に対する当てつけであるかのように、見事なアーチを描いたスリーポイントシュートが放たれた。
( =)クルッ
入るか外れるか。そんなもの、見るまでもない。
リバウンドに飛び込む必要すらない。
彼が、そのシュートの成功を確信したのだから。
――ぱしゅんっ
今北産大附今北 25-25 VIP高校
.
338
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:37:24 ID:lsjAN3Ss0
(´・ω・`)「――――――ッ!!!」
ベンチで声にならない叫び声を上げ、強く拳を固めるショボン。
「ど…同点だぁ――――!」
「一気に詰めてきた!!!」
「VIP高の6番がとうとう…!今北の7番から直接決めたわけじゃないけどこれはでかい!!」
――ビーーーーーーーーーーーーーッ!
審判「タイムアウト、白!」
(´・ω・`)(…ちぇ、そりゃそうか)
「あぁーーーーっ!?んだよいいとこだってのに!」
「セオリーだよ!流れは完全にVIP高だ!今北はそれを切らざるを得ない!」
339
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:38:57 ID:lsjAN3Ss0
――VIP高校ベンチ
_
( ゚∀゚)「イヨウ!よく決めてくれた!」
('A`)「イヨウのポジショニングとかろくに考えずにとっさにパス出しちまったけど…さすがだよ」
( ^ω^)「一気に同点だお!すごいお!」
(=゚ω゚)ノ「勝負所はまだここじゃねぇ…喜ぶにはまだ早い。そうだヨウ?先生」
(´・ω・`)「その通り」
(´・ω・`)「だが、今のは素直に褒めてあげたいところさ。本当に、よく決めてくれた」
(´・ω・`)「それから、内藤くんも」
( ^ω^)「…お?」
(´・ω・`)「『外しても構わない』って言ったじゃないかww」
( ^ω^)「おっおっおっwwww外してもいいんだ、って考えたら急に気持ちが楽になってwww
なんか入っちゃいましたおwwサーセンwwwww」
(´・ω・`)「ここからが勝負だよ。今北を、突き放す」
340
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:40:58 ID:lsjAN3Ss0
( ´∀`)「突き放す…?」
(´・ω・`)「道はたった今、イヨウ君が示してくれた。長い苦しみの末に、ね」
(´・ω・`)「7番、素直クール。オフェンスでもディフェンスでも最大の難所だ。確かに彼はとんでもないプレーヤーさ」
(´・ω・`)「だが、自分のマッチアップでない選手にまで干渉することは難しい」
(´・ω・`)「ついさっきのプレーのように、他の選手が素直クールをひきつけることが出来れば」
( ^ω^)「イヨウにスリーを打たせられますお…!」
('A`)「クーは常にセーフティーに行ける状況だ。それを逆手に取る、ってことか」
_
( ゚∀゚)「どういうことだ?」
('A`)「さっきのプレーを思い出してみてくれ。俺が今北のオフェンスからターンオーバーを奪っただろ?」
('A`)「そしてそのままワンマンで速攻に持ち込んだ」
('A`)「普通の相手だったら、あのまま俺一人で得点まで漕ぎ着けられたはずだ」
341
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:41:55 ID:lsjAN3Ss0
( ^ω^)「だけど素直クールが出てきたおね…馬鹿っ広いシュートエリアを持つおかげで、常に
セーフティーを確保できるから」
('A`)「そうだ。そしてそのまま走りながら俺と1対1になっていた」
('A`)「おかげで、イヨウが空いたんだ」
_
( ゚∀゚)「まさしく、『逆に』ってやつだな。素直クールを引きつけておくことさえ出来れば、イヨウにも
シュートチャンスが生まれるってことか」
(=゚ω゚)ノ「俺一人の力でなんとかできないのが心苦しいヨウww」
( ´∀`)「だけどそれこそチームプレイモナ!」
(´・ω・`)「その通りだ。そして、イヨウ君に渡すことばかりを考えるのではなく…」
('A`)「隙あらば速攻、もしくは他の選手にも打たせる。いま俺たちがベンチで話していることを、向こうも
警戒してくるはずですもんね。今のプレーの残像は間違いなく今北の頭の中に焼き付いてる」
(´゚ω゚`)「いかにも」
<('A`<;)(またやっちまったァーーーーーーーー!)
342
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:43:09 ID:lsjAN3Ss0
(´・ω・`)「素直クールをひきつけるためには速攻が必要だ。そして速攻を行いやすくするには、ディフェンスだ。
当然のことなんだけどね」
(´・ω・`)(4番、ギコ。彼のクラッチタイムが来る前にできるだけ引き離しておきたい…)
(´・ω・`)(だが、そう簡単に行くかどうか…でも、やるしかないね)
――今北産業大学付属今北高校ベンチ
(■_■)「…てなわけで。VIP高はクーにあえて仕事をさせるために速攻…カウンターを狙ってくるはずだ。
各自でセーフティーの意識をしっかりと持て。派手なプレーをしようとするなよ、迂闊なパスは厳禁だ。
奴らに付け入る隙があるとすれば、それしかないからだ」
(■_■)「オフェンスは、絶対にシュートで終われ。ギコもクーも自分の前が空いたら迷わず打て。リバウンド勝負に
なったとしても、うちももはや負けてはいない」
(■_■)「腕の見せ所だぞ、ニダー、ダイオード」
――ビーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
審判「タイムアウト終了です!」
(´・ω・`)(勝負だ!)(■_■)
343
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:44:18 ID:lsjAN3Ss0
('A`)「あれ、ブーン。今回のオチは?」
( ^ω^)「…え?」
('A`)「作者が復活してからさ、やたらとお前のオチが多いじゃん。今回もあるんだろ?」
(;^ω^)「…えっ?えっ?」
('A`)「いや、『えっ?』とかそういうのいらないからさ。オチはないの?」
('∀`)「オチは?ねえねえオチは?」
(#^ω^)「しつけええええええっ!」
344
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:45:03 ID:lsjAN3Ss0
第10章 完
.
345
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:46:26 ID:lsjAN3Ss0
今回の投下は以上です、ありがとうございました。
時間通り投下できずすみません…そして今回、量少なかったですね('A`)
346
:
名も無きAAのようです
:2011/11/21(月) 01:59:25 ID:wtlm9FD6O
復活後にしった組で申し訳ないが
たまらんのぅ
乙
347
:
名も無きAAのようです
:2011/11/21(月) 02:04:17 ID:UvxhWf1gO
全力で乙
348
:
名も無きAAのようです
:2011/11/21(月) 02:10:53 ID:v1FHXAOU0
乙乙
349
:
名も無きAAのようです
:2011/11/21(月) 11:29:31 ID:3GhriUL.O
妙にノリが軽いのに、凄い熱いね!
乙!
350
:
名も無きAAのようです
:2011/11/23(水) 11:46:32 ID:cEr4QVQA0
あまりにも遅れてしまったが言わせてくれ
おかえり!そして乙!
351
:
名も無きAAのようです
:2011/11/25(金) 02:14:17 ID:76Oxs9mw0
今さら復活知ったけど相変わらず熱くて脳汁でた
戻ってきてくれて嬉しい。ありがとう!
352
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:28:05 ID:UbeHmtXM0
第11章、はじめます
まとめサイト様
( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 様
http://vipteam.blog74.fc2.com/
ブーン系小説グループ 様
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/140?mode=tree
青空ホライゾン 様
http://mo-neru.net/portable/boon/01007/index.html
353
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:28:50 ID:UbeHmtXM0
――ビーーーーーーーーッ!!!
審判「第2クォーター終了です!ハーフタイムに入ります!」
――ざわ…ざわ…
( ・∀・)「予想外の展開だ」
( ><)「正直、もっとわかりやすい展開になるものかと思ってたんです…」
从'ー'从「これまでの戦績、そして全国でも明らかに上位に食い込むであろう選手の充実ぶりから鑑みても…」
( ・∀・)「ああ。今北有利、というのが正直な見解だった」
( ・∀・)「それがまさか…」
今北産大附今北 41-44 VIP高校
.
354
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:30:25 ID:UbeHmtXM0
( ・∀・)(誰が予想しただろうか。この展開を)
( ><)「もしかしたらこのままVIP高が逃げきるかもしれないんです!バスケは先行逃げ切りでの勝ちが多いって
何かで見たことあるんです!」
( ・∀・)(会場の予想はおそらくビロード君の言っていることと同じだろう)
( ・∀・)(だが…)
( ・∀・)(VIP高のメンバー達は、心中穏やかではないだろうね)
.
355
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:31:49 ID:UbeHmtXM0
――VIP高校ロッカールーム
('A`)「ちくしょっ…。…まあ、負けてないだけマシか」
(=゚ω゚)ノ(不甲斐ねーヨウ…結局、前半での得点はスリー一本の3得点のみ…)
一年A「なあ、なんで先輩たちは嬉しそうじゃないんだ?3点差で勝ってんだぞ…あの今北に」ボソボソ
一年B「ばっか、おまえそんなのもわかんねぇの?」ボソボソ
一年A「え、お前わかるのか?」ボソボソ
一年B「まずだな、イヨウさんのスリーが結局一本だけに封じ込まれちまったことだろうな。糸口を
掴めたかと思ったんだけどな」ボソボソ
一年A「確かに…相手の7番のディフェンス、まじでやばいもんな」ボソボソ
一年B「次に、前回投下時のタイムアウト中に、ショボン先生は『速攻メインで突き放したい』ということを
言ってたよな」ボソボソ
一年A「(投下…?)あ、ああ。そうだな。けど実際、先輩たちは何本かきれいに速攻で決めてたじゃねーか?」ボソボソ
一年B「速攻は速攻さ。だけど…単発だ」ボソボソ
356
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:33:07 ID:UbeHmtXM0
一年B「速攻を決めたことで相手が焦り、ターンオーバー。→そこからさらに速攻…っていう黄金パターンはなかった」ボソボソ
一年A「今北もうちの速攻を超警戒してたんだろうな。決められても慌てている様子がなかった」ボソボソ
一年B「そうだ。だけど、単発での速攻とはいえ、今北からターンオーバーを奪っての速攻も何本かあった」ボソボソ
一年B「第2クォーターで打ったシュートの数は、うちの方が多い」ボソボソ
一年A「それなのに3点差…つまりどういうことだってばよ?」ボソボソ
一年B「だーーーーっ!おまえほんとに試合観てたのか!?あの7番がやたらめったらスリーをぶちこんでくるせいで
思うように引き離せないんだろ!」ボソボソ
一年A「あっ…そうだったな」ボソボソ
一年B「ったく…。それに加えて、だ」ボソボソ
一年A「まだあるのかよ!?」ボソボソ
一年B「もしかしたらあの7番よりも脅威となる…かもしれない存在。そう、4番のギコだよ。あいつがまだ
その牙を剥いていない…それが一番の脅威なんだよ」ボソボソ
一年A「確かに…あの4番はやべーよな。一度当たりだしたらうちの先輩たちでも迂闊に手を出せねえ」ボソボソ
一年A「だから…『保険』って言い方は変だけど、できるだけ点差を広げておきたかった、ってことか!」ボソボソ
一年B「そゆこと」ボソボソ
357
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:34:20 ID:UbeHmtXM0
('A`)(第2クォーターのハイライト及び説明、乙。そしてthx、作者的に手間が省けた)
('A`)(だが、あいつらの言うとおりだ)
('A`)(確かに、狙い通りの速攻は何本か決めることができた)
('A`)(今北も、うちの速攻は最大限警戒してきていたはず…にもかかわらず、だ)
('A`)(だけど、『もう一本』がどうしても出なかった)
('A`)(それはやはり速攻をしっかりと警戒されているということ…)
('A`)(とりあえず現段階でただ一つ言えるのは)
('A`)(このままじゃあ、埒が明かないということ)
('A`)(この状況を打破する、『何か』が必要だ…!)
358
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:38:52 ID:UbeHmtXM0
(=゚ω゚)ノ(『クーを俺以外の誰かに引き付けて俺がパスを受ける』…言うが易し、とはまさにこのことだヨウ)
(=゚ω゚)ノ(タイムアウト明けから、今北の戻りが段違いに速くなった)
(=゚ω゚)ノ(それはつまり、俺がスリーを決めたあのプレーが、今北にとっては是が非でも止めなくちゃならない
プレーだ、ってことだヨウ)
(=゚ω゚)ノ(…イコール、俺がそのディフェンスの網をかいくぐってスリーを決めることが出来ていれば…もっと
楽に後半を迎えられたはずなんだヨウ)
(=゚ω゚)ノ(シュートが入らないだけじゃない)
(=゚ω゚)ノ(クーに点を取られすぎている…)
(=゚ω゚)ノ(第2クォーターだけでスリー3本を含めて11得点…他の得点も、ほとんど俺のところから崩されたことが
原因だヨウ)
(=゚ω゚)ノ(今北の第2クォーターでの得点は18。第1クォーターよりは抑え込めてはいるヨウ…けどうちにとっての
18失点のうち、一体何点に俺が絡んでいる!?)
(#= ω )ノ(ほとんど…全部だ…!)ギリッ…
(= ω )ノ(こんなんじゃあ、出場している意味が…)
(=゚ω゚)ノ(このままじゃ、ダメだ)
(=゚ω゚)ノ(『なんとかして』流れを変えていかないと…!)
359
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:40:49 ID:UbeHmtXM0
(´・ω・`)(うまくハマれば二桁差くらい開いてくれるかな、なんて思ってたけど…)
(´・ω・`)(いかんせん相手が相手だ。そう上手くはいかないか)
(´・ω・`)(ギコ君がまだ大人しくしている、というのがもっぱらの脅威…)
(´・ω・`)(だがしかし、負けて折り返すよりは随分とマシ)
(´・ω・`)(そして大きく突き放すことに成功していた場合よりも)
(´・ω・`)(もし下手に点差を開けることに成功して…『勝ち』を意識してしまえば…)
(´・ω・`)(そんな状況で、ギコ君がクラッチタイムに入ってしまったら…)
(´・ω・`)(試合はようやく折り返したところ。それこそ修正不可、だっただろう。
みんなよくがんばってくれている。本当に)
(´・ω・`)(だがこのまま現状維持では意味がない。ジリ貧だ)
(´・ω・`)(『起爆剤』が、必要だね)
360
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:42:45 ID:UbeHmtXM0
( ^ω^)が高校バスケで日本一を目指すようです
第11章 勝利への呼び水
.
361
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:43:27 ID:UbeHmtXM0
(´・ω・`)(試合が動くのを待つわけにもいかない。それじゃあ遅すぎるんだ)
(´・ω・`)(酷かもしれないが…こちらから、動く)
(´・ω・`)「エクストくん」
<_プー゚)フ「はっ!はいっ!」
(´・ω・`)「出番だ。後半スタートから行くよ。アップは済んでるね?」
<_;プー゚)フ「お、おいっす!」
(;=゚ω゚)ノ(……俺か?)
(´・ω・`)「流れを変えたい。なんとしても、ね」
(´・ω・`)「エクスト君の機動力で、速い展開に持ち込む。狙いは、今北を焦らせること」
(´・ω・`)「焦れば、必ずミスが出てくる。そのほつれを突くよ」
(=゚ω゚)ノ(…そりゃそっか、ヨウ)
(=゚ω゚)ノ(入らない…いや、打つことすらできないスリーよりも、展開を早くして2点を積み重ねていくほうが
確実だもんなヨウ)
362
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:44:58 ID:UbeHmtXM0
(´・ω・`)「すまないが、エクスト君と交代だ―――
(=゚ω゚)ノ(いいんだヨウ、先生。気を遣ってくれなくたって。だけど…)
(= ω )ノ(無様だヨウ…みっとも…ねーヨウ…)
(´・ω・`) ―――モナーくん」
(;=゚ω゚)ノ(えっ?)
( ´∀`)「了解ですモナ」
( ´∀`)「先生ww気を遣わなくていいですモナwww適材適所、ってのはわかってますモナww」
( ´∀`)「正直、僕は足が遅いですモナ、だから僕も、エクストを出すべきなんじゃないか、って言おうかと
思ってましたモナ」
(´・ω・`)「そうかい。すまないね」
363
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:45:42 ID:UbeHmtXM0
(´・ω・`)「そういうことだ、しんどいとは思うけど…頼むよイヨウくん」
(=゚ω゚)ノ「えっ?」
( ´∀`)「展開を早くできれば、イヨウ君にシュートチャンスが生まれる確率が上がるモナ!」
(;´∀`)「もちろん、展開が速いのは素直クールにとっても得意分野だろうから…君が難儀するのも
わかってるんだけど、モナ」
(=゚ω゚)ノ「……任せとくヨウwwwww」
( ^ω^)「おっおっwww頼むお、イヨウwwwwこのままじゃVIP高のスリーポイントシューター内藤ホライゾンが
誕生してしまうおwwww」
(=゚ω゚)ノ「てめっ!wwwwww」
( ^ω^)「おっおっおっwwwwww」
_
( ゚∀゚)「インサイドもしっかり頼むぜ、エクスト!マッチアップはどーする?かわるか?」
<_プー゚)フ「いえ、大丈夫っす!鈴木ダイオード、初見ではないですし!」
_
( ゚∀゚)「把握!ノッポは任せたぜ!」
<_プー゚)フ「うぃっす!」
364
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:48:15 ID:UbeHmtXM0
(;=-ω-)ノ(よかったヨウ、交代じゃなくて……)
(=゚ω゚)ノ(なんとかしてスリーを…)
……ちょっと待て。
(#=゚ω゚)ノ( 俺 は 何 を 『 ホ ッ と し て い る 』 ん だ ! ? )
.
365
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:50:55 ID:UbeHmtXM0
(#=゚ω゚)ノ(…カッコ悪すぎだろーがっ…!)
(=゚ω゚)ノ(…いや)
八つ当たりはよそう。たとえその対象が、自分であっても(それを八つ当たりというのかどうかは置いといて)。
(=゚ω゚)ノ(受け止めるんだ)
過酷な現実を。
非力で矮小な自分を。
全てはそこから始まるのだ。
そして、信じよう。
(=゚ω゚)ノ(クーを…倒す!!!!)
(´・ω・`)「そろそろ5分前だ。フロアに戻って、シューティングしよう」
366
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:54:07 ID:UbeHmtXM0
――ビーーーーーーーーーーーッ!!!
審判「ハーフタイム終了!第3クォーターを始めます!」
('A`)「っし、行こう」
( ^ω^)「このまま突っ走る!お!」
_
( ゚∀゚)「集中!いこーぜっ!」
(=゚ω゚)ノ「…おうヨウ!」
<_プー゚)フ「おいっす!」
<_プー゚)フ「内藤さん」
<_プー゚)フ「パス、出しますから!」
( ^ω^)「おっ!頼んだお!」
367
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:55:30 ID:UbeHmtXM0
――ダムッ…
<_プー゚)フ「いっぽーん!いきまっしょい!」
( ・∀・)「彼は…!」
从'ー'从「15番、エクストプラズマン…ポジションは、ポイントセンター!」
( ><)「VIP高も攻めの采配なんです!」
(,,゚Д゚)(このタイミングでルーキーを…)
(,,゚Д゚)(あの15番はビデオで観た程度の情報しかないが…なかなかの腕だというのはわかってる)
(,,゚Д゚)(190cm近い長身。ポイントガードをこなしながら、中からも外からも攻撃に参加してくる。
かと思えば普通にポストプレーもしてくる。ある意味、オールラウンダーの究極型…)
(,,゚Д゚)(だが)
368
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:56:56 ID:UbeHmtXM0
――きゅっ
/ ゚、。 /「ボールおkです!」
「今北のセンターが…!?」
「VIP高のポイントガードにマッチアップ!?」
(,,゚Д゚)(ダイオードがあの15番と面識がある、ってのはラッキーだったぜゴルァ)
・
・
・
・
・
369
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:01:34 ID:UbeHmtXM0
――試合のおよそ1週間前。今北産業大学附属今北高校バスケ部寮 ギコ&ニダーの部屋
(,,゚Д゚)『監督からVIP高の試合のビデオを借りてきたわけだが』
(,,゚Д゚)『この15番がなあ…なんでもできるってレベルじゃねーぞゴルァ!』
<ヽ`∀´>『身長的には十分センターで通用する高さニダね、だけどインサイドプレーヤーがマッチアップすると
外に引きずり出されることになるニダ…』
(,,゚Д゚)『かといって普通のガードがマッチアップしてもえらいミスマッチになるな。そのミスマッチをインサイドに
持ち込まれると、ちと辛い』
――コンコン
(,,゚Д゚)『?はーい!』
『ダイオードです。今、大丈夫ですかー?』
(,,゚Д゚)『鍵開いてるぞー!入ってくれゴルァ!』
『はい。失礼します』
370
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:02:35 ID:UbeHmtXM0
/ ゚、。 /『お疲れさまです』
<ヽ`∀´>『どうしたニダ?』
/ ゚、。 /『あ、いえ、洗濯終わったので。洗濯物を届けにきました』
(,,゚Д゚)『おっと、もうそんな時間だったのか。すまんなゴルァ』
/ ゚、。 /『ベランダに干しておけばいいですか?』
<ヽ`∀´>『そ…そこまでしなくていいニダよ!』
/ ゚、。 /『いえ、そんな…。でもニダーさんがそんなこと言うなんて珍しいですね』
<ヽ`∀´>『どういうことニダ?』
/ ゚、。 /『こういう雑用、誰よりも人にやらせたがるタイプだと思っていたので』
<;ヽ`Д´>
371
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:03:35 ID:UbeHmtXM0
<;ヽ`Д´>『ウリのことをなんだと思っているニダ…』
<ヽ`∀´>『とりあえず、干すのはウリがやるニダ!』
/ ゚、。 /『わ、わかりました…でもいいんですか?やりますよ?』
(,,゚Д゚)『いーんだよ、ダイオード』
(,,゚Д゚)『こいつ今日、俺とのフリースロー対決負けたからな、洗濯当番だったんだよ』
(,,-Д-)『まさか取りに行くのを忘れてたとは……』
<ヽ`∀´>『そ…それもそうなんだけどニダ!』
(,,゚Д゚)『ん?』
<;ヽ`Д´>『2m近い大男が嬉々として家事をやる姿…なんか怖いんだニダ…』
/ ゚、。;/『何気にひどいこと言ってますよ、気づいてます?』
372
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:05:35 ID:UbeHmtXM0
(,,゚Д゚)『ま、干すのはニダーに任せとけゴルァ』
(,,゚Д゚)『あ、そうだ。ダイオードも観てくか?』
/ ゚、。 /『これは…ラウンジ学園ですか?』
(,,゚Д゚)『いんや、VIP高』
/ ゚、。 /『把握』
(,,゚Д゚)『おっと、なんか飲むか?わざわざ洗濯物も届けてもらったことだし』
(,,^Д^)『まあ、水かお茶かポカリしかねーんだけどな!遠慮すんな!ギコハハハハ!』
/ ゚、。 /『あ、ありがとうございます。じゃあ、お茶を』
(,,゚Д゚)「ポカリじゃなくていいのか?うまいのに」
/ ゚、。 /『むし歯になるといけないので…』
(;,,゚Д゚)『そ…そうか(やっぱ変わってんなこいつ…)』
373
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:06:22 ID:UbeHmtXM0
(,,゚Д゚)『ほい、お茶』
/ ゚、。 /『いただきます』
/ ゚、。 /『しかしなぜこんなビデオが?』
(,,゚Д゚)『次の全体ミーティングのときにみんなで観る予定だったんだがな、暇だったし監督に借りてきた』
/ ゚、。 /『なるほど。…どうしてラウンジ学園ではなくVIP高の試合を?』
/ ゚、。 /『どちらかと言えば、対策を練るべきはラウンジ学園では?』
(,,゚Д゚)『まあ…こいつらには一度ギリギリまで追い詰められたことあるし…な』
/ ゚、。 /『…それだけですか?』
(;,,゚Д゚)(…鋭いな…ほんとに15歳かこいつ?)
(,,゚Д゚)『この4番がな、腐れ縁みたいなもんでよ』
374
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:09:45 ID:UbeHmtXM0
(,,゚Д゚)『中学時代の総体、県決勝。勝てば名門今北の推薦がほぼ確実』
(,,゚Д゚)『とにかく名を挙げたかった。少なからず自信もあったしな』
(,,゚Д゚)『だがこの4番…ドクオ率いるVIP北中学は強かった』
(,,゚Д゚)『ここで負けたら推薦がもらえない――そんな理由で、俺はこいつを壊した』
(,,-Д-)『……味を占めちまったんだろうな』
(,,゚Д゚)『晴れて県優勝。全中ではすぐに負けちまったが、俺は名門への切符を手にした』
(,,゚Д゚)『しばらくはそのやり方でいた。だけど、すぐに思い知らされた』
(,,゚Д゚)『高校入学直後のインターハイで、な』
(・∀・)
.
375
:
名も無きAAのようです
:2011/11/27(日) 21:10:31 ID:gNmypWnI0
追いついた。支援
376
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:10:37 ID:UbeHmtXM0
(,,゚Д゚)『FOX学院、ジエン』
(,,゚Д゚)『手も足も出なかった。同じ一年だったのに、な』
(,,゚Д゚)『だけどそのFOX学院も、決勝では、ひろゆき高校に惨敗』
/ ゚、。 /『ひろゆき高校はまあ…正直、次元が違いますもんね』
(;,,゚Д゚)『言うなよ…気が遠くなるだろw』
(,,゚Д゚)『目がさ、覚めた気がした』
(,,゚Д゚)『あんなやり方じゃ、勝てねえ。気持ちよくねえ、って』
(,,゚Д゚)『そしてVIP高は上がってきた』
(,,゚Д゚)『ドクオと共に、な』
(,,゚Д゚)『自分がやってきたことを「反省してまーす、これからは心を入れ替えて
一生懸命がんばりまーす」なんて、美談にするつもりも、ましてや正当化するつもりもない』
(,,゚Д゚)『ただ、あいつと…ドクオと闘いたい』
(,,゚Д゚)『自分の悪行を棚に上げてるのは、わかってんだけどな』
/ ゚、。 /『ギコさん…』
(,,゚Д゚)『オフレコで頼むわw』
377
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:17:06 ID:UbeHmtXM0
<ヽ`∀´>『干し終わったニダ〜』
(,,゚Д゚)『乙』
/ ゚、。 /『乙です』
<ヽ`∀´>『さ、ビデオの続きでも観るニダ』
(,,゚Д゚)『そーだな、この15番をどーするか…』
/ ゚、。 /『…あれっ』
(,,゚Д゚)『?』
/ ゚、。 /『僕、こいつ知ってます』
<ヽ`∀´>『なぬっ』
(,,゚Д゚)『全中か?』
/ ゚、。 /『はい』
<ヽ`∀´>『ダイオードの中学は確か全中ベスト4だったニダね』
/ ゚、。 /『ええ』
378
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:17:46 ID:UbeHmtXM0
(,,゚Д゚)『こいつと…対戦したことあるのか?』
/ ゚、。 /『いえ、対戦したことはないです。ただ、やたらと絡まれましたね』
――<_プー゚)フ「おいっ!お前より俺のほうが上手いんだぜ!」
――<_プー゚)フ「俺のプレー観に来いよ!度肝抜かさしてやっからさ!」
――<_プー゚)フ「おーっ!初戦突破したか!さすが俺のライバル!」
/ ゚、。 /『…てな具合に』
(;,,゚Д゚)『見た目どおりのウザさだな…』
<ヽ`∀´>『で、こいつ…この、エクストってやつのチームはどうだったんだニダ?』
/ ゚、。 /『えーっと確か…』
――<_プー゚)フ「ありえねえ!この俺が2回戦ごときで負けるなんて!」
――<_プー゚)フ「言っとくけどな!これが俺の実力に直結するわけじゃねえ!あいつらだ!
あいつらがまともに動かないから――」
/ ゚、。;/『…だったかなあ』
379
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:19:29 ID:UbeHmtXM0
/ ゚、。 /『やたらと絡まれるし、気になってもいたのでちょうどその2回戦の試合を観ていたんです』
(;,,゚Д゚)『「気になってた」って…お前まさかウホッ。か?』
/ ゚、。;/『違いますよ!!!!』
<ヽ`∀´>(全力の否定……)
/ ゚、。 /『彼のいた中学は、大会前の下馬評ではかなり上位に食い込んでくるであろうと
予想される名門だったんです』
/ ゚、。 /『勝ち上がっていけばいずれ当たるかもしれませんでしたからね、偵察も兼ねて』
(,,゚Д゚)『…どうだったんだ?』
/ ゚、。 /『ひどいもんでしたよ。なぜこんなチームが全中に出ているのだ、ってくらいに』
(,,゚Д゚)『……ほう』
/ ゚、。 /『決して弱いチームではなかったんです。むしろ、非常にバランスが取れていていいチームでした』
/ ゚、。 /『ですが、彼――エクストは己の才能に溺れていた』
/ ゚、。 /『なまじセンスがあるだけに、全中に出場できたのは自分のおかげだ、とでも思っていたのでしょうか』
/ ゚、。 /『味方を顧ない身勝手なスタンドプレーに流れを無視した強引なシュート…』
/ ゚、。 /『負けて当然のチームでしたね』
380
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:20:11 ID:UbeHmtXM0
/ ゚、。 /『そして見る限り、そのスタンスは変わっていないようです』
/ ゚、。 /『「ポイントセンター」だかなんだか知りませんが、おそらく彼は自分に酔いたいだけです』
/ ゚、。 /『シュートも決め、アシストも決める…。そんな、試合の中心にいる、という自分に』
(,,゚Д゚)『どーしよーもないナルシストってことか』
<ヽ`∀´>『でもナルシストとは似たようなもので…バスケは自信や強気がけっこう重要なスポーツじゃないかニダ?』
/ ゚、。 /『それはそうなんですが…エクストはちょっと個性が…いや、アクが強すぎますね』
/ ゚、。 /『アクをよっぽどうまく、こまめにすくえるようなチームじゃないと…そんなチームあるかどうかわかりませんけど』
(,,゚Д゚)『なるほど、な』
381
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:21:32 ID:UbeHmtXM0
――同時刻・クーの部屋
川;゚ -゚)『………』
□ <ドガガガガガガガガガガッ!!!!!
川;゚ -゚)『スネーク!スネーーーーーーク!!!!!!』
―――――――――――――
382
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:22:56 ID:UbeHmtXM0
<_プー゚)フ「久しぶりだなっ!!!!」
/ ゚、。 /「試合中だよ…」
<_プー゚)フ「お得意のエリア(インサイド)で戦うか!?!」
/ ゚、。 /「やめとくよ。普通にやろ」
<_プー゚)フ「俺のすごさ!とくと見せつけてやるぜっ!」
――ダムッ!
/ ゚、。 /(なかなかに速い…!僕がガードのディフェンスに不慣れなのを別としても、だ!)
<ヽ`∀´>「中入ってくるニダ!」
(,,゚Д゚)「ちっ…観るのとやるのじゃ大違い、ってか!」
――きゅっ
ダイオードを抜ききれてはいないものの、インサイドへ侵入してこようとするエクスト。
完全にカバーに出るわけではないが、一歩、エクストの方へと踏み出すギコ。
その瞬間を見逃さないのがドクオだ。
ギコの死角を取り、ノーマークとなる。
383
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:25:00 ID:UbeHmtXM0
<_プー゚)フ「ドクオさん!」
――びゅっ
('A`)「おう!」
――ばしっ
('A`)「見せ場はまだまだこんなもんじゃないんだけどな、っと!」
――しゅっ
ドクオのミドルシュート。
入るか入らないか―いまだボールは空中にあるにもかかわらず。
('A`)「ディフェンスだ、戻れ!」
――パシュッ
('A`)「どーよ、うちのルーキーは。手ごわいだろ」
(,,゚Д゚)「けっ。言ってろ」
今北産大附今北 41-46 VIP高校
384
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:26:49 ID:UbeHmtXM0
(*゚ー゚)「ナイッシュー!」
(-_-)「後半先手だ!」
――ダムッ…
川 ゚ -゚)(5点差、か)
川 ゚ -゚)(手を抜いているつもりはないのだが…。ここまで強くなっているとは)
川 ゚ -゚)(だが不安材料は多いだろう、徹底的に突かせてもらう)
(=゚ω゚)ノ(打ってくるのか…!?)
――ダムッ!
(=゚ω゚)ノ(ドライブかっ!いい加減…)
('A`;)「イヨウっ!」
(=゚ω゚(゚Д゚,,)がしっ
385
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:28:00 ID:UbeHmtXM0
(=゚ω゚)ノ「しまtt…(この位置でスクリーン!?完全に油断してたヨウ…!)」
('A`)「7番は俺が行く!イヨウはギコを!」
(=゚ω゚)ノ「おおっ!」
――ダムッ
(,,゚Д゚)「スイッチしてきたか」
(=゚ω゚)ノ「点はやんねえヨウ!」
(,,゚Д゚)「クーに意識が向きすぎてるのかは知らねえけどな」
(,,゚Д゚)「これでも、名門今北のキャプテン張ってんだわ」
――ダムッ!
(,,゚Д゚)「あまりナメないでくれ」
(;=゚ω゚)ノ「ぐうっ!」
ギコの激しいドライブ。
多少の接触なら厭わないプレーがギコの持ち味だ。
386
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:29:11 ID:UbeHmtXM0
華麗で無駄のないクーのプレーとはまた違う。
ギコもクーも、それぞれの長所を活かしたプレーを行っている。
クーはその体格のため、可能な限り無駄な接触を避ける。
だが、ギコは――
(=゚ω゚)ノ(当たりが…つええっ!)
ディフェンスポジションに入ろうとするイヨウであるが、ギコに弾き飛ばされ、体勢を崩す。
「突破した!」
「またVIP高の6番のところからだ――!」
「替えなくてよかったのか!?『剛』の4番に『柔』の7番!VIP高の6番にはきついんじゃないか!?」
<_プー゚)フ「カバーおkっす!」
強引にインサイドに侵入してきたギコ。
それを阻むためにエクストがカバーに出るが、ギコはそれでも強引に突っ込んできた。
<_プー゚)フ(身長差は10cmちょい…!そのまま来るか!?クラッチ入れてくるか!?)
ギコが一旦、ボールを下げる。
<_プー゚)フ(クラッチ…!?いや、パスか!?)
387
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:32:45 ID:UbeHmtXM0
ダブルクラッチからのシュートか、それともボールを一旦下げてのパスなのか。
そのどちらにも対応できるよう、片方の腕でシュートコースを防ぎ、もう片方の腕と足でパスコースを塞ぐ。
アルファベットの『K』のような体勢だ。
足も出しておけば、キックボールのヴァイオレーションとはなるが、とりあえずは相手の攻撃を止めることが出来る。
そのために片足を広げたエクストであったが、それが仇となった。
――ダンッ!
<_;プー゚)フ(股下にパスを…!?くっそ俺がシャケだったらこのまんま精子ぶっかけてやんのに…!)
――ばしっ
そのパスを受け取ったのは当然――
/ ゚、。 /「っ!しっ」
――ガコンッ!
ダイオードだ。余裕を持ってのボースハンド(両腕の)ダンク。
今北産大附今北 43-46 VIP高校
388
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:34:21 ID:UbeHmtXM0
――ダムッ…
<_プー゚)フ「くっそ、すんませんっした!一本、いきましょ!」
「なあ、今気付いたんだけどさ」
「おう?」
「VIP高の15番…あんだけでかいのにガードにまわってきてるってことはさ、もしかしてスリーもあんのか?」
「わっかんねえ…それがどうかしたか?」
「いや、もしそうならさ、VIP高はインサイドの8番のマッチョ以外の全員がシューターってことになるよな…?」
「うわ、ほんとだ、やべえ…」
<_プー゚)フ(そう、そうやって思わせ…俺がこの鈴木ダイオードを引き付けつつインサイドに侵入して…ディフェンスが中に寄ったところで
外にいる先輩たちに捌く!)
<_プー゚)フ(それが、俺が出ているときのベストなパターン)
<_プー゚)フ(だけどそれは、『インサイドが脅威だ』という前提があってこその話)
<_プー゚)フ(素敵なスリーポイントショー開催の前に…俺もインサイドでしっかり得点する必要がある)
<_プー゚)フ(だが相手は全中ベスト4…身長も約2m。簡単にはいかねえ)
<_プー゚)フ(ポストアップからのワンオンワンじゃあ、正直勝算は低い…そもそもの場数が違うし!)
<_プー゚)フ(だったら…ドライブからのワンオンワン!これしかねえ!)
389
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:36:53 ID:UbeHmtXM0
<_プー゚)フ(そうと決まれば…)
――ダムッ…ダムッ…
「お!VIP高の15番、ワンオンワンを仕掛ける気か!?」
「VS今北14番!ルーキー対決だ!」
「ポジション的にはVIP高の15番が有利か!?アウトサイドだし!」
<_プー゚)フ「行くぜ、鈴木ダイオードっ!」
――ダムッ!
( ・∀・)「ワンフェイクから一発で抜いた!」
从'ー'从「やっぱりインサイドプレーヤーのダイオード君には分が悪いでしょうか…」
( ><)「そうかもしれません…けど!」
<ヽ`∀´>「カバー!ニダ!」
<_プー゚)フ(そりゃそーくる、っしょ!)
カバーに来たニダーの目の前でバックチェンジ。右腕にあったボールを、背中側を通して左側へ。
一瞬も止まることなく、エクストはスムーズにゴール下付近へ。
<_プー゚)フ(もらった…!)
390
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:37:52 ID:UbeHmtXM0
/ ゚、。 /ぬっ
<_;プー゚)フ「な!?」
――ばちぃっ
「ブロック――――!!!」
「ルーキー対決、第1ラウンドは今北が制した!!」
<_;プー゚)フ(なんで!?)
<_プー゚)フ(なんで…抜いてたはずだったのにしっかり併走されてたんだ!?)
<ヽ`∀´>「ルーズ取ったニダ!」
('A`)「エクスト、ぼーっとすんな!速攻出るぞ戻れっ!」
391
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:40:08 ID:UbeHmtXM0
――ダムッ!
(,,゚Д゚)「おおおお!」
ドクオとギコの、走りながらの1対1。
('A`)(こいつならここいらで体を強引に割り込ませてくるはずだ!)
(,,゚Д゚)「おらあっ!」
('A`)(読み的ちゅ…!?)
――ごりっ
('A`;)「ぐっ…(強さとキレが…増した!?)」
強引にレイアップの体勢に入るギコ。
そして、思わず反射的に手を出してしまうドクオ。
392
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:41:59 ID:UbeHmtXM0
――ザシュッ
('A`;)(しまった…)
――ピィッ!
審判「ファウル、緑4番!バスケットカウント、ワンスロー!」
(,,゚Д゚)「しゃあっ!」
今北産大附今北 43-46 VIP高校
(;^ω^)「ドクオ…」
('A`)「すまん、つい手を出しちまった」
('A`)(さっきのキレ…まさか…)
393
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:44:05 ID:UbeHmtXM0
――ダムッ…
フリースローライン上で数度ドリブルをつき、呼吸を整えるギコ。
(,,゚Д゚)「ふーーー…」
(,,゚Д゚)(気持ちいいな)
(,,゚Д゚)(俺の時間が、来そうだ)
――しゅっ…
フリースローが放たれる。
その瞬間、言いようのない違和感を覚えた男がいた。
('A`)(フォームが…いつもと若干違う!?)
('A`)(それにあの軌道…)
('A`;)(!!…まずい!)
('A`;)(あの野郎…『置き』にきやがった!)
('A`;)「気をつけろ!!」
394
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:45:30 ID:UbeHmtXM0
「わざと外してくるぞ」――その一言が出る前に。
――がつっ
フリースローは外れる。
そして。
――ばしっ
/ ゚、。 /「ナイスパスですね」
(,,゚Д゚)「…さすがだぜゴルァ」
<_;プー゚)フ「―――――!!!」
外れはしたものの、思いのほか跳ね上がらなかったボール。
そのため、ジョルジュとエクストはほんの僅かではあるがタイミングを外された形となる。
だがそのイレギュラーなタイミングにも対応してきたのがダイオードだった。
幸か不幸か、外れたボールはダイオードにとって絶好の位置へ。
そしてそのまま……
/ ゚、。 /「よいしょ、っと」
――がしゃんっ
……叩き込んだ。
リバウンドを取ろうと跳び上がったエクストの両腕と絡みながら。
395
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:47:13 ID:UbeHmtXM0
――ピィッ!
審判「ファウル!緑15番!バスケットカウント、ワンスロー!」
<_;プー゚)フ「まじかよ…!」
「リバウンドをダイレクトで押し込みやがった!」
「すげえぞ今北の14番!」
「3点プレーが…5点プレーになるぞ!?」
('A`)(やられた…この野郎…)
(,,゚Д゚)「狙い通りに外すのも技術のうち、ってな」
ダイオードは冷静にワンスローを沈める。
今北産大附今北 45-46 VIP高校
396
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:48:08 ID:UbeHmtXM0
「今度は今北が一気に詰めてきたぞ!」
「第2ラウンドも、ルーキー対決は今北だ――!!」
続いて、VIP高校の攻撃。
<_プー゚)フ「目に物見せてやる…俺だってやれんだっ!!」
――ダムッ!
(;^ω^)「エクs…」
<ヽ`∀´>「ウェーーーーハハハハッ!計画通り!」
/ ゚、。 /「パスは出させない感じで!」
<_;プー゚)フ(挟まれた!?)
_
( ゚∀゚)「エクスト!?こっちだ!」
<_プー゚)フ「くっ…ジョルジュさんっ…!」
/ ゚、。 /「簡単にパスを出させないためのダブルチームなんだけどなあ」
――ボグッ…
<_;プー゚)フ「あっ…!」
397
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:49:07 ID:UbeHmtXM0
苦し紛れのパスは、ダイオードの腕に当たり、阻まれる。
落下したボールはニダーが広い、速攻が繰り返される。
――ダムッ!
(,,゚Д゚)「おおおっ!」
('A`)(さっきのキレ…フリースローのときの『わざと外し』…このタイミングで火が付いてきたのか!?)
('A`)(逆転させるわけにはいかない。ここは意地でも…)
――びゅっ
('A`)(くっ…パスか!)
――ばしっ
川 ゚ -゚)「流れを得る絶好の好機だな」
ボールを受けたのはクー。
ハーフラインを少し越えた辺りだ。
398
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:50:15 ID:UbeHmtXM0
(=゚ω゚)ノ「行かすかぁっ!」
前に回り込もうとするイヨウ。
だがクーはボールを受けると同時に急ストップ。
(=゚ω゚)ノ(まずい、ここはクーのシュートレンジ…)
速攻のタイミングでのロングスリーポイントシュート。
いくらなんでもめちゃくちゃなタイミングではあるのだが、判断を焦ったイヨウはブロックのために
跳びあがってしまう。
(;=゚ω゚)ノ「やば…」
シュートフェイクにかかり、空中にいるイヨウをドライブでかわし、何事もなかったかのようにクーはレイアップを
沈める。
今北産大附今北 47-46 VIP高校
「逆転だ―――!」
「第3クォーターは今北の猛チャージ!!」
399
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:51:57 ID:UbeHmtXM0
(´・ω・`)(まずいな)
――ビーーーーーーッ!
審判「タイムアウト、緑!」
たまらずタイムアウトを申請するショボン。
各々のベンチへ戻ろうとする選手陣。
/ ゚、。 /「…まだ、勘違いしてるのかな?」
<_プー゚)フ「…なに!?」
/ ゚、。 /「自分ひとりで試合を動かせるなどと…まだ思っているのかな、って」
<_プー゚)フ「…どういう意味だ」
('A`)「エクスト!何してる!?」
/ ゚、。 /「おっと、僕も怒られる前に戻らなきゃね」
400
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:52:37 ID:UbeHmtXM0
――( ^ω^)「君はいま…『自分なら今北相手でも渡り合える』、そう言ったおね?」
――( ^ω^)「高校バスケをなめちゃいけないお」
――( ^ω^)「選手としてのレベルは関係ないお。僕は君よりも長く高校バスケの世界にいるお。
だから、わかるんだお。そういう驕りは、きっとチームにとって命取りになるお」
『そういう驕りは、きっとチームにとって命取りになるお』
<_プー゚)フ(俺は…驕ってるのってのか…?)
401
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:53:18 ID:UbeHmtXM0
――VIP高校ベンチ
(´・ω・`)「さて、見ての通りだが正直流れはよろしくない」
(´・ω・`)「うちがやりたいことを向こうにやられている…速攻の連発、だ」
(´・ω・`)「そして『起爆剤』として投入したエクスト君も、どうやら今北はしっかり研究してきたようだね」
(´・ω・`)「…となると、こちらも戦法を変える必要がある」
(´・ω・`)「ドクオ君、イヨウ君、エクスト君によるスリーガードでいこう」
(´・ω・`)「3人でのボール回しをメインにオフェンスを組み立てる。内藤くん、ジョルジュ君はガシガシ攻め立ててくれ」
(´・ω・`)「無論、隙が生まれたらガードの3人は躊躇わず攻めてくれて構わない。まずは、この状況を安静にしよう」
(´・ω・`)「そしてガード3人のうち、一人は常にセーフティーを確保しながらボールをまわして欲しい」
(´・ω・`)「カウンター速攻への対策としてはもちろんだが、できるだけ中を空けて内藤君とジョルジュ君を攻めやすくしてあげよう」
402
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:54:15 ID:UbeHmtXM0
――今北ベンチ
(■_■)「いい感じだ。ターンオーバーからの速攻が続いて、向こうは間違いなく焦っている」
<ヽ`∀´>「それもこれもダイオードのおかげニダ!あの15番を上手く封じ込めてるニダ!」
(,,゚Д゚)「確かにな。いくらあの15番が正統派なポイントガードではないにしても…あの封じ込め方は完璧だった」
/ ゚、。 /「無駄がなさ過ぎるので。いい意味でも悪い意味でも」
/ ゚、。 /「彼にセンスがあるのは認めます。そのセンスゆえにゴールへの最短ルートを無意識に感じ取っているんでしょう。
その嗅覚ばかりは天性のものとしか言いようがありません」
/ ゚、。 /「ですがそれは逆に言えばコースを予測するのは簡単だ、ということです」
/ ゚、。 /「アイシールドのパンサーみたいんもんですよ」
(;,,゚Д゚)(たとえがまたわかりにくい…ようなわかりやすいような…)
(,,゚Д゚)(…にしても、だ)
(,,゚Д゚)(あの15番の動きはまさしくセンスの塊だ…だが、それを簡単に止めちまう、ってのもまた恐ろしいもんだぜ)
403
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:54:59 ID:UbeHmtXM0
――ビーーーーーーーーーーーッ!
審判「タイムアウト終了です!」
(´・ω・`)「点差はたかだか1点だ、あわてず行こう」
(■_■)「修正点は特にない。落ち着いて行け」
――ダムッ…
('A`)「っし、回していこう!」
(=゚ω゚)ノ「おうヨウ!」
<_プー゚)フ「はいっ!」
/ ゚、。 /「またずいぶん後ろにポジションを取ってくるね、ボール回しに徹するのかな?
それとも…諦めた?」
<_#プー゚)フ「黙ってろ!」
404
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 21:55:56 ID:UbeHmtXM0
――びっ…ばしっ びっ…ばしっ
( ^ω^)(ドクオ、イヨウ、エクスト…この3人のボール回しをメインに攻めるということは)
――きゅきゅっ
( ^ω^)(この状況を、僕とジョルジュでなんとしてでも変えなくちゃいけない、ってことだお)
( ^ω^)(細かいフェイクもきっちり入れつつ揺さぶりながらタイミングを見て…)
(^ω^ )(飛び込む!お!)
――ぎゅっ
今北⑧(なんつー鋭いカットだよ!?振り切らr…)
<_プー゚)フ「内藤さん!」
――びゅっ
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