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( ^ω^)が高校バスケで日本一を目指すようです
1
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:30:37 ID:6njKUImk0
まとめサイト様(現在停止中?)
http://vipteam.blog74.fc2.com/
覚えてくれている人がいたら、お久しぶりです。今まですみません。
覚えていない人、知らない人はよろしくお願いします。
258
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 22:44:12 ID:Ih/htjWo0
(=゚ω゚)ノ「イヨウ、久しぶりだな」
川 ゚ -゚)「ずいぶんと雰囲気が変わったじゃないか」
(=゚ω゚)ノ「おめーは相変わらずハルヒコスが似合ってるヨウ」
川 ゚ -゚)「以前より強くなったか?楽しませてくれよ」
(=゚ω゚)ノ「またずいぶん上から来るじゃねーかヨウ。見てな!」
<ヽ`∀´>「今回のウリのマッチアップはお前ニダ。あの筋肉達磨はダイオードに任せるニダ。あー今回は楽できそうニダwwww」
( ´∀`)「口臭ぇモナ」
<#ヽ゚∀゚>「ファビョーン!?」
259
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 22:45:46 ID:Ih/htjWo0
( ゚∀゚)ノ「よっ」
/ ゚、。 /「…どうも」ペコリ
_
( ゚∀゚)「ラウンジ戦、観てたぜ。すげーなおまえ」
/ ゚、。 /「…それがわかっていて、ぜそんなに楽しそうなんです?」
_
( ゚∀゚)「決まってんだろ」
審判がセンターサークルへ入る。ボールを右手に持ち、腰を沈める。
ボールが、トスされた。
_
( ゚∀゚)「ワクワクしてんだよ!純粋にな!」
両選手が跳び上がる。
/ ゚、。;/(!?)
_
(#゚∀゚)「おらあああああっ!」
260
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 22:47:39 ID:Ih/htjWo0
( ・∀・)(VIP⑧ジョルジュ長岡、181cm…今北⑭鈴木ダイオード、194cm…この身長差でジャンプボールを制する…!?)
从'ー'从(なんて馬鹿げた身体能力…!)
(,,゚Д゚)(問題ねえ!監督の読み通りっちゃ読み通りだから特に慌てることもない)
(,,゚Д゚)(いつも通りドクオに渡して攻めんだろーがっ)
(,,゚Д゚)(ジャンプで負けようが、タップされたボールを獲得した方が有利なんだ)
(,,゚Д゚)(そしてボールがタップされる方向はほとんどわかってる、悪いがいただくぜ!)
261
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 22:49:51 ID:Ih/htjWo0
_
( ゚∀゚)(ばーか)
_
( ゚∀゚)「モナーーーーーッ!」
――びしっ
(,,゚Д゚)(!?)
(,,゚Д゚)「ちっ、ニダーそっちだ取れぇっ!」
(´∀` )ゞ∀´> 「むぐ…」
(,,゚Д゚)(センターサークル付近でポストアップのスタンス…いや、スクリーンアウトか!?
完全にポジションを取られてる…あれじゃニダーは一歩も動けねえ!)
――ばしっ
( ´∀`)「キャッチだ。とうっ」
262
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 22:50:31 ID:Ih/htjWo0
川 ゚ -゚)(なるほど、考えたな。4番にボールをタップすることを我々が読んでいる、と考えた上での7番か)
川 ゚ -゚)(だがこの7番はどう考えてもボール運びや速攻を演出できるような選手ではない。
結局7番にワンクッションさせてから4番に…)
――ダムッ!
<;ヽ`∀´>「うぐぉ!?」
( ・∀・)「パワーステップでニダー君をかわした…!?」
从'ー'从「センターサークル付近でポストプレー…うまい!」
(=゚ω゚)ノ「よっしゃ!」
モナーがパワーステップでニダーをかわした瞬間にイヨウが右サイドライン沿いに駆け上がる。
(,,゚Д゚)「クー!6番走ったぞ!」
川 ゚ -゚)「わかっている!」
263
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 22:52:02 ID:Ih/htjWo0
クーはモナー→イヨウのパスコースを消すためにイヨウを追う。
そしてギコはボールの出所となるであろうモナーを潰すべくモナーへとプレッシャーをかけに向かう。
しかしモナーはパワードリブルが終了する前に――つまり、着地する前にボールを手放す。
(,,゚Д゚)「えっ」
ギコの視線の先には。
('A`)
モナーによる手渡しパスとなったボールをキャッチするドクオの姿があった。
――ダムッ!
そのままモナーをスクリーンに使い、ドクオがドリブル突破。
幾重にも考え抜かれたこのプレーに、今北のメンバーはクーでさえも理解が遅れていた。
しかしそれもすぐに理解する。
('A`)「いけえっ!」
――びゅっ
ドクオの出したパスによって。
264
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 22:53:05 ID:Ih/htjWo0
⊂二二二( ^ω^)二⊃ 「おおおっ!」
__
,, -──- 、._ 〈_〉〕
-"´ \ ./ `ヽ
/ ヽ 〈 /| |
/ ヽ `´ .L/
| /\ /\ | へ.
l | \.\
` 、 (_人_) /. \.ゝ
,―――`ー 、_ /ー 、 〈´ヽ
l´ `'' ‐''´ `l /ヽ | . |
` ̄ ̄ ̄ヽ / ̄ ̄ ̄´ 〈 / ノ /
| | ` <´ ノ
i `/ ̄`l / `~
\ / ./
\__//
/ /
` ̄
(,,゚Д゚)(くそ、5番か…!ってちょっと待て!)
(,,゚Д゚)「あのやろうどこに向かって走ってやがる!?そっちはスリーポイントライン…!」
265
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 22:53:57 ID:Ih/htjWo0
――ばしっ
川 ゚ -゚)(5番はミドルレンジから仕掛ける選手であったはずだが)
<ヽ`∀´>(話が違うニダ!!!)
/ ゚、。 /(…………)
( ^ω^)(練習どおりに!やわらかく!ふわりと!)
――しゅっ
.
266
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 22:55:50 ID:Ih/htjWo0
ξ゚⊿゚)ξ(よし!完璧よ!あとはシュートさえ入れば…お願い入って!)
('A`)(来い…)
(=゚ω゚)ノ(入れ入れ入れ)
_
( ゚∀゚)(頼むっ…)
( ´∀`)(ブーン君…!)
( ^ω^)(入れおぉぉっ!)
――ぱしゅっ
「「「「「!!!!????」」」」」
267
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 22:57:11 ID:Ih/htjWo0
( ^ω^)(よーーーーーーっsh…)
――(´・ω・`)『あまり喜びすぎても相手に「マグレなんじゃね?」と思われてしまっては作戦の意味がないからね』
( ^ω^)(…っと、危ない危ない)
('A`)「っし、ナイシュ」
(=゚ω゚)ノ「デイフェンス、いくヨウ」
_
( ゚∀゚)「しまっていこーぜ」
( ´∀`)「さ、ディフェンス一本」
( ^ω^)(みんなも落ち着いてるお。こりゃ平気な顔して嘘つくタイプだおね)
(=゚ω゚)ノ「もしかして悪口言った?」
( ^ω^)「ううん、なんも」
268
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:00:25 ID:Ih/htjWo0
( ・∀・)「…うまいプレーだった」
从'ー'从「4番のドクオくんに最初にボールを持たせると思いきや」
( ・∀・)「ところがどっこい、ボールは7番のモナー君へ」
从'ー'从「モナー君を経由して4番のドクオ君にパスを出すのかと思いきや」
( ・∀・)「ところがどっこい、ここでモナー君が攻め込もうとする。合わせて6番のイヨウ君も走り出す」
从'ー'从「するとモナー君→イヨウ君ラインでの速攻かと思わされる」
( ・∀・)「ところがどっこい、モナー君のパワーステップは囮。モナー君にデイフェンスをひきつけたところで
やはりドクオ君がボールを持つ」
从'ー'从「そしていつもどおりのドクオ君→イヨウ君ラインでの速攻かと思いきや」
( ・∀・)「とk( ><)「ところがどっこい!シューターのイヨウ君は囮で点を取ったのは5番の内藤くん!
しかも一切データにないスリーポイント!!!!すごすぎるんです!」
( ・∀・)「あのさ、殺すよほんとに」
(::::::)←わかんないです(肉塊)
269
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:01:08 ID:Ih/htjWo0
( ・∀・)「しかし…イヨウ君を囮に使うのはともかく、内藤君がスリーとは…今北も相当面食らってるはずだ」
从'ー'从「しかし着目すべきは内藤くんのスリーよりも…」
( ・∀・)「ああ、他の4人の動きが素晴らしすぎる。まるで申し合わせたかのような…」
( ・∀・)(…まさか最初からこのパターンで攻めるつもりだった…?)
( ・∀・)(いや、まさかね。リスクが高すぎる)
.
270
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:02:49 ID:Ih/htjWo0
ξ゚⊿゚)ξ「ショボン先生…!?いつの間にあんなオフェンスまで教えてたんですか!?みんな完璧じゃないですか!!」
(;´・ω・`)「…僕は何も教えていない」
ξ゚⊿゚)ξ「……え?」
(´・ω・`)「ドクオ君が、イヨウ君が、モナー君が、ジョルジュ君が。彼らみんなが、自分で考え出したんだ」
('A`)(ブーンにばっかり重荷を背負わせるわわけには、いかねーもんな)
(=゚ω゚)ノ(ブーンがショボン先生にしごかれてる間、俺たちだってぼーっとしてたわけじゃないヨウ!)
_
( ゚∀゚)(VIP公園で毎晩あーでもないこーでもないと試行錯誤の日々!)
( ´∀`)(しかもこの試合一回こっきりじゃない、ファーストアタックで相手がどう対処しても柔軟に対応できる、
一種のセットオフェンスだモナ!)
271
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:04:06 ID:Ih/htjWo0
('A`)(このオフェンスは・・・誰か一人でもうまく機能できなかったら意味を成さない)
('A`)(ブーンが『必ずスリーポイントを決めなくてはいけない』なんて馬鹿でかいプレッシャーと戦ってるんだ)
('A`)(だから俺たちも、『誰か一人でも失敗したらオフェンスが失敗してしまう』というプレッシャーを背負ってこのワンプレーに
臨んだ)
('A`)(自己満足なのかもしれない、だけど…俺たちは仲間なんだ!!)
.
272
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:05:58 ID:Ih/htjWo0
<_;プー゚)フ(なんっつーオフェンスやりやがんだよ!もし誰か一人でも動きをミスってたら…1週間丸々練習してきた
作戦が全部パーになるとこだったじゃねーか!)
<_プー゚)フ(いや…違うな)
<_プー゚)フ(これが、VIP高校というチームなんだ。俺が憧れてるチームなんだ)
<_プー゚)フ(仲間のためなら全力で体を張ったプレーをする、そういうチームなんだ)
<_プー゚)フ(内藤さんも、生半可な覚悟でやってたわけがねえ!一週間、わけわかんねーくらい重いプレッシャーに
押し潰されそうになりながら……!)
<_プー゚)フ(なのに俺は内藤さんにあんなこと……)
<_プー゚)フ(マジでバカだ、俺……!)
273
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:08:56 ID:Ih/htjWo0
――ダムッ…
(,,゚Д゚)「…一本だ」
川 ゚ -゚)「動揺しているのか?」
(,,゚Д゚)「…お前はどうなんだ」
川 ゚ -゚)「少なからず驚いている。データに一切ないどころか、データから予測することすら
出来ないプレーだったからな」
川 ゚ -゚)「だが関係ない」
川 ゚ -゚)「常識的に考えろ。今までスリーを打たなかった…いや、打てなかった選手がこんな短期間で
スリーをマスターできるわけがない」
川 ゚ -゚)「可能性としては、まったくのラッキーパンチ。もしくは…左コーナーからのシュートだけ習得してきた。
そんなところではないか?」
(,,゚Д゚)「さすがだな。だが……」
274
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:09:54 ID:Ih/htjWo0
( ^ω^)ドヤァ
(ll,, Д )(すんげぇドヤ顔なんですけどーーー!)
川; ゚ -゚)(あれは自信の表れなのか…?むぅ…)
.
275
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:10:43 ID:Ih/htjWo0
( ^ω^)(平常心、平常心)
( ^ω^)(だけど…)
(^ω^ )チラリ
今北産大附今北 0-3 VIP高校
( ^ω^)( 大 成 功 !!!!)
( ^ω^)(先制点をスリーで決めることがこんなにも気持ちいいなんて知らなかったお。しかもノータッチ)
( ^ω^)(平常心!喜びを相手に気取られないように…)
( ^ω^)(だけど思わず顔が緩んじゃうんだお…)
( ^ω^)ドヤァ
.
276
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:12:46 ID:Ih/htjWo0
(■_■)(マグレなのか狙ったのか…さっぱりわからない!何がどうなっているんだ…)
(■_■)チラッ
(´^ω^`)
(■_■;)(むむむむむ…わからんっ!)
.
277
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:17:19 ID:Ih/htjWo0
「いけぇーVIP高!」
「いいぞー!やっちまえ!」
VIP高の鮮やかな先制点に会場は沸き立つ。
インターハイ出場がかかっていることもあり、VIP高校の生徒や教師も多く訪れており、
今北の応援団に劣らぬ人数がVIP高校を盛り上げる。
しかし…
川 ゚ -゚)「五月蝿(うるさ)い」
――ぱしゅっ
(;=゚ω゚)ノ「………!!!」
(;=゚ω゚)ノ(『五月蝿(うるさ)い』だなんて…そんなわざわざ厨二っぽくしなくても…)
「今北7番の超ロングシュート―――!」
「どんだけ遠くから打ってやがんだ!?」
「てかなんであれがリングまで届くんだ!?あんな馬鹿みたいに高い軌道なのに!」
「スリーをスリーでやり返すなんて…まだ始まったばっかなのにどんだけ強気なんだよ!?」
278
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:20:02 ID:Ih/htjWo0
今北産大附今北 3-3 VIP高校
川 ゚ -゚)「同点だ」
(=゚ω゚)ノ「野郎……!」
('A`)「関係ねえ!一本行くぞ!」
.
279
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:21:16 ID:Ih/htjWo0
――ダムッ…ダムッ…
(,,゚Д゚)「だから簡単に行かすかっての」
('A`)「俺も今は勝負する気はないぜ、っと」
――びゅっ…ばしっ
( ^ω^)「ナイスパスだお!」
(,,゚Д゚)(また5番が左コーナーに!?)
――きゅきゅっ
今北⑧「ボールおk!!」
今北⑧(さっきのスリーは確かにマグレかもしれない。だけど一本決められてしまっている以上、警戒はしておくべきだな)
280
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:22:23 ID:Ih/htjWo0
(^ω^ ))クイッ
今北⑧(みg…?)
( ^ω^)「おっ!」
――ダムッ!
今北⑧(左!はや…!)
左コーナーでパスを受けたブーン。
そのまま左サイドへ…つまり、エンドライン側へ鋭いドライブを決める。
そのままクローズアップシュート(レイアップのステップで打つジャンプシュートのようなもの)のステップを踏む。
角度がない状態でのドライブなので、ボードとの角度を得るために軽く右前方に跳びながらシュートを放とうとするが…
281
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:25:37 ID:Ih/htjWo0
/ ゚、。 /「やらせませんよ!」
/ ゚、。 /(ぎりぎり8番のマッチョにパスコースが残るようにヘルプに出てきた。8番へのパスを狙う!)
( ^ω^)「でかすぎだお!しかしミスマッチもなんのその!」
/ ゚、。;/「なっ…(そのまま来た!?味方が見えていないのか!?)」
――がしっ
(;^ω^)「んおっ!」
/ ゚、。 /「ちっ…!」
――ピィッ!
審判「ファウル!白14番!ツースロー!!」
(´・ω・`)「よしっ!」
282
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:28:43 ID:Ih/htjWo0
(,,゚Д゚)「大丈夫か、ダイオード?」
/ ゚、。 /「大丈夫です、すみません…思ってたよりだいぶスピードがあったので」
(,,゚Д゚)(前からスピードのある奴だったが…もし本当にスリーをマスターしていたとしたら少々厄介だなゴルァ)
(■_■)(正直ノーマークだった5番が…さて、どうするか…)
VIP高の作戦は、当たりだったようだ。
これまでスピードのあるプレーで2点を中心に点を取ってきたブーンに、3点がある……、のかもしれない。
と思わせることには、とりあえず成功した。
若干の動揺を覚える今北メンバーをよそに、ブーンはフリースローをきっちり2本とも沈めた。
今北産大附今北 3-5 VIP高校
( ^ω^)(ショボン先生との特訓のおかげで…少なからず、勇気というか、積極性のようなものが
身についたような気がするお)
283
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:30:07 ID:Ih/htjWo0
( ^ω^)「どうも、現在チームの得点の10割を占めております、内藤です」キリッ
( ^ω^)「おっおっおっwwww」
('A`)「調子よすぎて逆に死亡フラグじゃね?」
( ;ω;)「やめてくれおーーーん!!!!!」
284
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:30:50 ID:Ih/htjWo0
第9章 完
.
285
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:31:30 ID:tsRfWuCA0
乙
286
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:44:10 ID:Ih/htjWo0
今回の投下は以上です。ありがとうございました。
ではまたノシ
287
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:46:04 ID:Ih/htjWo0
>>285
ありがとうなんだぜ
288
:
名も無きAAのようです
:2011/11/09(水) 23:59:35 ID:7PAV73FQ0
投下乙
熱い展開だねー
わくわくするわ
289
:
名も無きAAのようです
:2011/11/10(木) 00:48:20 ID:tK4gy.ssO
乙
いちいち熱いんだよちくしょー!
復活してくれてありがとよ
290
:
名も無きAAのようです
:2011/11/10(木) 00:51:42 ID:1bc3/yK2O
乙〜
291
:
名も無きAAのようです
:2011/11/10(木) 06:06:39 ID:xx.ZqVBM0
熱い展開すぎてなんども読み直した!
292
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/10(木) 22:47:03 ID:JpbqmE3k0
トリ思い出せたー!w
293
:
名も無きAAのようです
:2011/11/10(木) 23:01:54 ID:2ebktxbwO
思いだせて、よかったね
長丁場だけど一話から読むことにする
294
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/10(木) 23:25:11 ID:JpbqmE3k0
>>293
ありがとうなんだぜ
一度自分でも最初から読み直したけどまあ矛盾の多いこと多いことw
精進します、これからもよろしく頼むんだぜ
295
:
名も無きAAのようです
:2011/11/15(火) 03:03:56 ID:8S3k00.EO
屁こきや122号から7×9=53まで読んだ
乙ぱいでした
296
:
名も無きAAのようです
:2011/11/17(木) 14:16:27 ID:TGeA2yq6O
やっと、追いついた
続き来るの待ってる
297
:
名も無きAAのようです
:2011/11/20(日) 22:07:45 ID:raMtlXys0
投下予定時間1時間越えたけど作者忙しいのかなぁ
298
:
名も無きAAのようです
:2011/11/20(日) 22:14:32 ID:fTestnkE0
明後日投下じゃないの?
299
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:42:55 ID:lsjAN3Ss0
遅くなってごめんなさい、ベランダで友人とサンマを焼いて焼いたサンマを食ってました
今から投下始めます
300
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:44:04 ID:lsjAN3Ss0
まとめサイト様
( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 様
http://vipteam.blog74.fc2.com/
ブーン系小説グループ 様
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/140?mode=tree
青空ホライゾン 様
http://mo-neru.net/portable/boon/01007/index.html
301
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:44:49 ID:lsjAN3Ss0
――ビーーーーーーーッ!
審判「第1クォーター終了!クォーターブレイクに入ります!」
今北産大附今北 23-17 VIP高校
.
302
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:45:29 ID:lsjAN3Ss0
第10章 おっぱいもみたい(タイトルについて反省はしていない)
,
303
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:46:33 ID:lsjAN3Ss0
――VIP高ベンチ
(´・ω・`)「よしよし、出だしはいい感じだ。よくくらいついたね。点差は気にせず徐々にエンジンかけていこうか」
(´・ω・`)(とは言ったものの…)
('A`)(なかなか点が取れない…イヨウが1点も取れてないのがやっぱちょっと痛いか…?)
(=゚ω゚)ノ(1点どころか…一本も打ててないヨウ…!くそっ!)
( ^ω^)(奇襲で得た流れを保つのは難しそうだお…だけどワンオンワンに持ち込むことができれば
そこから得点につなげられるはずだお)
事実、ブーンは第1クォーターの終了した現時点で9得点・2アシストを挙げていた。
_
( ゚∀゚)(インサイド陣がうめぇ…)
( ´∀`)(なかなか思うように動けないモナ…)
304
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:48:46 ID:lsjAN3Ss0
(´・ω・`)「今回は僕も動くよ」
(´・ω・`)「ドクオ君、イヨウ君」
('A`)「はい!」(=゚ω゚)ノ
(´・ω・`)「二人のポジションを部分的に入れ替えるよ」
(´・ω・`)「部分的に、というのはドクオ君に2番(SG)をやりながら1番(PG)を、イヨウ君に
1番をやりながら2番をやってもらいたい、ということだ」
(´・ω・`)「ドクオ君は積極的にオフェンスに参加してくれ。ワンオンワンを仕掛けながら、空いたスペースを狙う」
('A`)「はい」
(´・ω・`)「イヨウ君はボール運びだ。そして隙あらばシュートを狙ってくれ」
(=゚ω゚)ノ「了解ですヨウ」
305
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:50:21 ID:lsjAN3Ss0
(´・ω・`)「ジョルジュ君、モナー君。インサイド陣にもう少し積極性が欲しい。相手のインサイド陣の
ディフェンスを縮めて欲しいね。そうすればアウトサイドシュートを狙いたいときにかなり楽になる。
オフェンスリバウンドもがんがん狙ってくれ」
_
( ゚∀゚)「はい!(モナ!)」(´∀` )
(´・ω・`)「内藤君は、左コーナーを意識しすぎて攻めが単調になりかけているよ。修正していこう」
(´・ω・`)「ひょっとしたらそろそろ今北にも『5番は左コーナーからしかスリーを打てないんじゃないか』と
勘付かれているかもしれない。だから、外してもかまわない、まったく違う場所からもスリーを
打ってみてくれ」
(´・ω・`)「『あれ、もしかしたらこいつ左コーナー以外からも普通に打てるんじゃね?』と思わせたいところだ」
( ^ω^)「はいですお!」
(´・ω・`)「よし、行こうか」
306
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:51:44 ID:lsjAN3Ss0
――今北産業大学附属今北高校ベンチ
(■_■)「上出来だ」
(■_■)「クーが向こうの6番を完封できているのがでかい。このまま頼むぞ、クー」
川 ゚ -゚)「了解した」
(■_■)(得点源の6番を完封している状態でこの点差というのはあまりよろしくないが…)
(■_■)「6番が使えないとなると、当然だが7番・8番のインサイド勝負。あるいは、4番・5番の
アウトサイドシュート・ドライブインくらいしかカードはないだろう。各自、細心の注意を払ってくれ」
(,,゚Д゚)「うっす」
今北⑧(止められるかな、あの5番…)
/ ゚、。 /「はい!(ニダ!)」<ヽ`∀´>
(■_■)「気を抜くな、そして反撃を許すな。叩き潰してやれ」
307
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:52:59 ID:lsjAN3Ss0
――ビーーーーーーッ!
審判「第2クォーター、始めます!」
('A`)「……イヨウ」
(=゚ω゚)ノ「ん?」
('A`)「ボール運び、任せたぜ」
(=゚ω゚)ノ「おうヨウ!」
('A`)「それと…どんな形でもいい、一本だけでもいい、とにかく、決めてくれ」
(=゚ω゚)ノ「んなアバウトなwwwだけど…わかってるヨウ、必ずなんとかしてやるヨウ」
308
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:54:43 ID:lsjAN3Ss0
――ダムッ…
(,,゚Д゚)「一本!行くぞゴルァ!」
今北ボールで第2クォーターが始まる。
<ヽ`∀´>「ギコ!」
(,,゚Д゚)「おう!」
――びゅっ…ばしっ
ドクオの上を通すパスでギコからハイポストのニダーへボールがわたる。
――キュッ!
ニダーはその場で反転し、ゴールの方向へ体を向ける。ワンオンワンの体勢だ。
( ´∀`)(『あれ』モナか…!?)
309
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:55:55 ID:lsjAN3Ss0
<ヽ`∀´>「勝負っ!」
――ダムッ…!
ニダーは数回のフェイクをいれ、右側にワンドリブル。
そして床に跳ね返ったボールをすぐさま両手で持ち、ボールの勢いも利用して左側へ大きく両足でステップ。
( ´∀`)(読み通りモナ!パワーステップばっかじゃねーかこのワンパターン糞キムチ野郎が!モナ)
しかし…
(;´∀`)「ふんぐっ…」
体つきが一回りほど大きくなったニダーのの力に加え、パワーステップで進行方向も変わっている。
(;´∀`)(押しこまれる…!これは…正面に入りきってないと無理だモナ!)
パワーステップ中に無理に手を出せば即刻ファウルの笛が鳴る。
モナーは迂闊に手を出すことが出来ず、ニダーのペイントエリア内への進入を許してしまう。
310
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:57:09 ID:lsjAN3Ss0
_
( ゚∀゚)(ここでカバーに出たら…間違いなくゴール下のノッポにパスを出されちまう!)
_
( ゚∀゚)(だけどこのままこのチョンをノーマークで自由にさせるわけにはいかねえ!)
_
( ゚∀゚)(ヘルプに出るしかない…!)
ペイントエリア内でノーマークでジャンプシュートを放とうとするニダー。
ジョルジュはそのカバーのため、ヘルプディフェンスを行う。
<ヽ`∀´>「ホッ!」
――びゅっ…ダンッ
しかし当然というべきか、ジョルジュはダイオードに対するマークを外してニダーのヘルプに出ている。
その結果。
311
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:58:26 ID:lsjAN3Ss0
――ばしっ
/ ゚、。 /「ナイスパスです!」
ゴール下のダイオードはノーマークでニダーからのバウンズパスを受けることとなり。
/ ゚、。#/「っせぁっ!」
――ガコンッ!
「ダ…ダンクだっ!」
「今北インサイド、強えーーーーーっ!!!」
312
:
名も無きAAのようです
:2011/11/21(月) 00:58:32 ID:UvxhWf1gO
ちょwきてる!wwタイトルがwww
313
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 00:59:18 ID:lsjAN3Ss0
今北産大附今北 25-17 VIP高校
_
(;゚∀゚)(くっそ、やっぱそーなるよな…)
(;´∀`)「ご…ごめんモナ長岡くん!僕が抜かれたから…」
_
( ゚∀゚)「気にすんな!やり返すぞ相棒!!」
( ´∀`)「……モナっ!」
――ダムッ…
川 ゚ -゚)「む」
(=゚ω゚)ノ「一本!しまっていこーヨウ!」
(,,゚Д゚)(6番がボール運び…?ってことは…)
314
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:00:21 ID:lsjAN3Ss0
――ダムダムッ…ダダダダダダダダダッ…
「な…なんだあの6番!すげぇドリブルだ!」
「でも抜こうとしてねぇぞ!」
「ばか!今北の7番のディフェンスがやばいからなんもできないんだよ!」
「確かに…VIP高の6番は第1クォーター、今北の7番相手に何も出来てなかったもんな…」
川 ゚ -゚)「小細工は効かんぞ。その程度で私を抜けるとでも?」
(=゚ω゚)ノ「お前こそ何言ってんだヨウ!俺の仕事は…」
――ダムッ!
川 ゚ -゚)(真正面だと?)
細かくすばやいキープドリブルを中断したイヨウが突如取った行動は、真正面にいるクーにそのまま
ドライブをしかけるというもの。
(,,゚Д゚)(バカかあいつは!?なんでわざわざ自分からオフェンスファウルを…!?)
315
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:03:33 ID:lsjAN3Ss0
クーもギコと同じことを考えた。
オフェンスファウルをより確実に取るために、「自分は何も手を出していないぞ」というモーションを取り、
イヨウとの正面衝突に備える。
(=゚ω゚)ノ(全部見透かしたかのような態度が…プレーにも出てるヨウ!)
クーの体勢は、通常のディフェンススタンスよりも上体を起こし、両腕を上げている状態で、ごく一般的な
テイクチャージの体勢だ。
――キュッ
イヨウはクーと正面衝突を起こす寸前でしっかりと踏ん張る。
そして密着した状態でクーの顔面と左腕の間のスペースを狙ってパスを出そうと試みる。
川 ゚ -゚)(当然それも予測済みさ)
ボールが通過するであろうスペースをしっかりとふさぐクー。そして、あわよくばボールを奪おうと逆側の腕をボールへと伸ばす。
その瞬間、イヨウはボールを持っていた右腕の手首を手前に返し、自信も後方へ移動する。
316
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:04:16 ID:lsjAN3Ss0
川 ゚ -゚)(あえて密着してのパスフェイク、から…ステップバックか)
少々予想外ではあったが、まだまだ十分に対応できる範囲のプレーだ。
ステップバックしたイヨウとの距離を詰めるために、一歩、前へ出る。
(=゚ω゚)ノ(ここだっ!)
――ダムッ!
クーが一歩詰めようとしたその瞬間、重心がほんのわずかに前へと向いたその瞬間を狙って、イヨウは鋭くドライブする。
そのドライブは、身長が160cmにも満たないクーのディフェンススタンスよりも低いものだった。
川 ゚ -゚)(ちっ…行かせるものか)
(=゚ω゚)ノ(俺の今の仕事は…!)
(=゚ω゚)ノ「仲間にパスを繋ぐことだヨウ!」
――びゅっ
トップ付近のイヨウから右45度へのパス。それを受け取ったのは…
――ばしっ
('A`)「っしゃ」
(,,゚Д゚)(6番がボールをまわすなら…当然お前が2番ってことだよなあ!)
317
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:06:20 ID:lsjAN3Ss0
――きゅっ、きゅっ
ボールを持ったドクオはギコと相対する。ボールを左右に振りながら、大きめのステップでいくつかのフェイクを入れる。
(,,゚Д゚)「行かせねえよ」
('A`)「だーから」
('A`)「今はお前と勝負するつもりはないっての」
――びゅっ…
(,,゚Д゚)(またトップに…6番に戻してスリー狙いか!?)
――ばしっ
( ^ω^)「おっ!」
(,,゚Д゚)「5番!?」
318
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:07:25 ID:lsjAN3Ss0
川 ゚ -゚)(ちっ)
トップのイヨウがパスを出したサイドの45度付近(この場合は右45度付近のドクオ)とは逆サイドの
ウイングプレーヤー(つまり左サイドのブーン)の方向へパスランを行い、スクリーンをかける。
スクリーンを受けたウィングプレーヤー(ブーン)はイヨウがパスランを行ったことによって生まれたトップのスペースに
向かい、パスを受ける。
VIP高はガード陣やフォワード間で動き回りながらスムーズなパス回しを行いたい。
しかし今回はトップのイヨウをクーがマークしているため、簡単にパス回しを行うことが少々難しい。
それだけでなく、
――(´・ω・`)「ひょっとしたらそろそろ今北にも『5番は左コーナーからしかスリーを打てないんじゃないか』と
勘付かれているかもしれない。だから、外してもかまわない、まったく違う場所からもスリーを
打ってみてくれ」
――(´・ω・`)「『あれ、もしかしたらこいつ左コーナー以外からも普通に打てるんじゃね?』と思わせたいところだ」
というショボンの指示もあり、左コーナー以外でのスリーポイントエリアでブーンにボールを持たせる必要があった。
そのため、この状況でブーンのポジションを移動させつつボールを回すには、この選択は最適だったといえる。
319
:
名も無きAAのようです
:2011/11/21(月) 01:10:12 ID:bXiX2lwwO
支援だ
320
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:11:16 ID:lsjAN3Ss0
( ^ω^))クイッ
((^ω^ )クイッ
(^ω^)チラッ
左右に振るフェイクを入れながらリングへの視線も絶やさない。
時折、インサイドの選手に目を配ることも忘れない。
今北⑧(なんだ…何をしてくる気だ…?まだ外でパスを回すつもりなのかそれともポストへパスを…?)
今北⑧(可能性は低いがこのエリアからスリーを打ってくるということもあり得る…)
( ^ω^)「おおっ!」
――ダムッ!
今北⑧(右!!またワンオンワンか…!行かせんぞ!)
321
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:12:31 ID:lsjAN3Ss0
( ^ω^)「…ふっ!」
――ぎゅっ
今北⑧「なっ…(ステップバック!?ちょっと待てそこは…!)」
(,,゚Д゚)(またスリーポイントライン上…!)
(,,゚Д゚)(しかも一旦スリーポイントライン内に入ってからステップバック…!)
(,,゚Д゚)(そんなプレー、よっぽど自信のあるときか、意地でも3点が欲しいときくらいにしかやんねえ!)
(,,゚Д゚)(そして今はそうまでして3点を取りに行くような状況じゃない!ってことはこいつ…そんなに
スリーに自信があるのか!?)
――しゅっ
「打ったぁ!」
「スリーだっ!」
「VIP高はひたすら5番で攻めてくるつもりか!?」
322
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:13:40 ID:lsjAN3Ss0
( ^ω^)(『外しても構わない』…かお)
( ^ω^)(そう言われると随分気楽なもんだお)
――ザシュッ
('A`;)「うお」
「「「「「!!!!!」」」」」
323
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:14:33 ID:lsjAN3Ss0
ξ;゚⊿゚)ξ「入っちゃった!!」
(-_-)「左コーナーじゃないのに…!」
(´・ω・`)「正直マグレかもしれない、だけど…嬉しい誤算だ」
(*゚ー゚)「左コーナーで打ちまくった成果は他の箇所にも出てる!いけるよ!」
今北産大附今北 25-20 VIP高校
(;^ω^)(…入っちゃったお……)
(;,,゚Д゚)(まじかよ…一体どうなってやがんだゴルァ!?)
_
( ゚∀゚)「やるじゃねーかブーン!」
( ´∀`)「ナイッシュ、モナ!ディフェンスしまっていこうモナ!」
324
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:15:34 ID:lsjAN3Ss0
――ダムッ…
(,,゚Д゚)(…どうする…!あのスピードにワンオンワンの強さ…スリーもある…!
正直、今北⑧じゃあ荷が重いか…?だがドクオや6番を空けるわけにも…)
――ばちっ
('A`)「上の空じゃねーか。そんなにブーンが怖いかよ」
(;,,゚Д゚)「しまっt……!」
「ターンオーバーだ!」
「やっぱVIP高の4番うめぇーー!!」
「VIP高は速攻くるか!?」
「いや……!」
――きゅきゅっ
川 ゚ -゚)
325
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:16:58 ID:lsjAN3Ss0
('A`)(ちぃっ…戻りが早い…!いや違う、セーフティーが深いんだ)
('A`)(この7番はシュートエリアが馬鹿みたいに広い…だからギコがパスを回す場所より後ろで
ボールを持ったとしても攻めてくる可能性は十分ある)
('A`)(それはつまり逆に言えば、攻めている側のチームの中で誰よりも近い場所で自陣のゴールを守れる、ということ)
('A`)(カウンター速攻に対するセーフティーをとると同時にオフェンスにもしっかりと参加してくる…
厄介以外の何者でもないな)
('A`)(さっきのうちのオフェンスのときもそうだ。イヨウはただ俺にパスを出すだけなのにあれだけタイトに
ディフェンスされていた…)
('A`)(正直なところ、俺たちとあの7番じゃあ、選手としての格が違う)
('A`)(だけど……)
( ^ω^)ヘイパス!ヘイパス!ヘイパs…
326
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:17:53 ID:lsjAN3Ss0
('A`)「ジョルジュっ!」
――びっ…ダンッ
ハイポストのジョルジュへドクオからバウンズパスが通る。
――ばしっ
_
( ゚∀゚)「しゃっ!」
/ ゚、。 /「っ!」キュキュッ
_
( ゚∀゚)「っ…!(うまいこと体ぶつけてきやがるな…!)」
――きゅっ
/ ゚、。 /(…ハイポストからワンオンワンをしかけてくるつもりか)
( ^ω^)ヘイパス!ヘイパス!ヘイパs…
327
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:20:06 ID:lsjAN3Ss0
_
( ゚∀゚)「おらっ!」
――ダムッ!
/ ゚、。;(´∀` ) がしっ
/ ゚、。;/(スクリーン…!ニダーさん、声かけて教えてくれなきゃさすがにわからないですよ…!)
/ ゚、。 /「スイッチ!」
<ヽ`∀´>「任せるニダッ!」
( ^ω^)ヘイパs…
_
( ゚∀゚)「てめーに用はねぇよクソチョンっ!!」
――ズダッ
/ ゚、。 /(跳ん…いや、飛んだ…?)
( ^ω^)ヘイパs…!
_
(#゚∀゚)「どっ……かーーーんっ!!!!!」
――ガコォッ!
328
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:21:21 ID:lsjAN3Ss0
「今度はVIP高がダンクだぁーーーー!」
「あの8番どんだけ跳べんだよ!?」
「180cmくらいしかないじゃねーか!身体能力がエグすぎる!」
_
( ゚∀゚)「相棒の借りは返すぜノッポ!」
/ ゚、。 /(強いなあインサイド…アウトサイドもバランスいいし…結構強いじゃん、VIP高校)
( ^ω^)ナイッシュー
今北産大附今北 25-22 VIP高校
.
329
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:22:02 ID:lsjAN3Ss0
――ダムッ…
川 ゚ -゚)「ギコ、かわろう」
(,,゚Д゚)「?」
川 ゚ -゚)「ポジションを、だ。2番にまわって無心で点を取れ。どうもすぐ考え込む癖があるみたいだなお前は」
(,,゚Д゚)「うっ、すまん…把握。頼んだぜゴルァ」
川 ゚ -゚)(それだけキャプテンとしての自覚が出てきてる、ってことなんだろうがな。そんなものお前には重荷でしか
ないだろうに)
――ダムッ…
川 ゚ -゚)「次はポイントガード同士で戦ってみるか?」
(=゚ω゚)ノ「この…!」
330
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:22:45 ID:lsjAN3Ss0
(*゚ー゚)「イヨウ君にひたすら素直君が…」
<_プー゚)フ「これはまさか…イヨウさんが狙われてる…?」
(´・ω・`)「悔しいが、そういうことかもしれない。イヨウ君とクール君とでの実力差は正直なところ、否めない。
…今のところは、ね」
(´・ω・`)(君がそこから一本でも決められたら…流れは動くはずなんだ。耐えてくれ、イヨウ君…!)
――ダムッ!
(=゚ω゚)ノ「くっ…(止められない!)」
('A`)「突っ込んでくるぞ!ジョルジュ、モナー!カバーだっ!」
――きゅっ
(,,゚Д゚)「人のこと気にしてる場合かよ」
('A`;)(くっ…中じゃなくてお前があわせてくるのかよ!?)
一旦はインサイドに切り込んできたクーだが、ドクオの視線がインサイドに向いた瞬間にギコはドクオの裏をとる。
そしてクーはそれを見逃さず、すぐさまギコへパスを捌く。
331
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:24:51 ID:lsjAN3Ss0
(,,゚Д゚)「おおっ!」
――ダムッ!
( ´∀`)「カバーっ!」
ゴール下へと切り込むギコ。
カバーに出てくるモナー。
よって、ニダーのマークが空く。
(,,゚Д゚)「ニダー!」
――びゅっ…ばしっ
<ヽ`∀´>「ニダッ!」
――キュキュキュ!
_
( ゚∀゚)「行かすかっ!」
ノーマークになったニダーにボールが渡るが、今度はジョルジュがそれをカバーする。
332
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:25:44 ID:lsjAN3Ss0
<ヽ`∀´>「だったらこっちがノーマークニダッ!」
――びっ
_
(;゚∀゚)(だーーっくそ、またノッポにパスが…!?)
/ ゚、。;/「ニダーさん、待tt…」
――ばちんっ
('A`)「走れっ!!!」
<;ヽ`∀´>「ファビョーーーーン!!4番!?」
ジョルジュがニダーのカバーに向かったことで、当然ダイオードがノーマークとなった。
ニダーはセオリー通り、ノーマークのダイオードへパスを出したが、ディフェンスを上手く
ローテーションさせたドクオがこれをインターセプト。
そのまま一気に速攻に持ち込むべく、ダイオードの膝元を低く鋭いドライブで突破する。
ドクオの独走でハーフラインに差し掛かる。
しかしハーフライン付近にはやはりと言うべきか、番人が待ち受けていた。
333
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:26:45 ID:lsjAN3Ss0
川 ゚ -゚)「行かせん」
('A`)「いやいやせっかくの速攻だし行かなきゃさ」
――ダムッ!
さらにドリブルをし、クーを引き離そうとするドクオと、それに併走するクー。
('A`;)(脚はえーってのまじで!このままじゃ止められちまう…)
('A`)「おりゃっ!」
――ダムッ
クーはドクオの右側を併走し、今にも前に回りこまん勢いだ。
ドクオは、ボールを右前に大きく放り投げるようなドリブルをする。
手を伸ばしても届かない距離だ。だがボールを持っていない分、身軽に、素早く動ける。
自分よりも数歩前にあるボールを追うように、自らも右前に向かってカットする。
ボールを追いながらクーの進行方向に体をいれ、妨害する形となる。
334
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:29:01 ID:lsjAN3Ss0
川 ゚ -゚)(その程度のプレー、ボールを右前に放った時点で予測済みさ)
(゚- ゚川 ぎゅっ
クーはすぐさま進路を変える。
右側からドクオに追いつこうとするのではなく、一旦ドクオの後ろを通って左側へ。
もちろんこれは大きな遠回りとなる。
数歩の遅れが致命的な距離差を生むはずではあるのだが……
――キュッ!
('A`;)(嘘だろ!?)
(;・∀・)「後ろから回り込んだのに捉えただって!?」
从'ー';从「なんってデタラメな…」
335
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:31:27 ID:lsjAN3Ss0
('A`)(…けど行くしかねえ!ここで決められることができれば1点差なんだ!
せっかくの速攻を無駄にするわけにはいかない!)
ドクオがレイアップのステップを踏み始める。スティールを避けるためにボールは右手に持っている。
('A`)(このままバックシュートに持ち込めばいけるか…?)
「ドクオ!」
('A`)「…あっ」
そして気付く。クーの馬鹿げた身体能力にばかり意識が行ってしまっていたことに。
冷静に考えたら、すぐにわかる事実に。
336
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:33:04 ID:lsjAN3Ss0
――ダァンッ!
ドクオの選択したプレーはレイアップではなかった。
右手に持っていたボールを、ボードに勢いよく叩きつける。
当然、ボールは叩きつけられた角度と強さに応じて跳ね返り、導かれる。
そう――
「珍しく雑なパスじゃねーかヨウ」
(=゚ω゚)ノ「キャプテンっ!!」
――沈黙を保っていた獅子の手元へと。
川 ;゚ -゚)「!」
337
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:35:52 ID:lsjAN3Ss0
――しゅっ
(=゚ω゚)ノ(よし)
完璧な軌道。
これまで溜め込み続けた鬱憤に対する当てつけであるかのように、見事なアーチを描いたスリーポイントシュートが放たれた。
( =)クルッ
入るか外れるか。そんなもの、見るまでもない。
リバウンドに飛び込む必要すらない。
彼が、そのシュートの成功を確信したのだから。
――ぱしゅんっ
今北産大附今北 25-25 VIP高校
.
338
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:37:24 ID:lsjAN3Ss0
(´・ω・`)「――――――ッ!!!」
ベンチで声にならない叫び声を上げ、強く拳を固めるショボン。
「ど…同点だぁ――――!」
「一気に詰めてきた!!!」
「VIP高の6番がとうとう…!今北の7番から直接決めたわけじゃないけどこれはでかい!!」
――ビーーーーーーーーーーーーーッ!
審判「タイムアウト、白!」
(´・ω・`)(…ちぇ、そりゃそうか)
「あぁーーーーっ!?んだよいいとこだってのに!」
「セオリーだよ!流れは完全にVIP高だ!今北はそれを切らざるを得ない!」
339
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:38:57 ID:lsjAN3Ss0
――VIP高校ベンチ
_
( ゚∀゚)「イヨウ!よく決めてくれた!」
('A`)「イヨウのポジショニングとかろくに考えずにとっさにパス出しちまったけど…さすがだよ」
( ^ω^)「一気に同点だお!すごいお!」
(=゚ω゚)ノ「勝負所はまだここじゃねぇ…喜ぶにはまだ早い。そうだヨウ?先生」
(´・ω・`)「その通り」
(´・ω・`)「だが、今のは素直に褒めてあげたいところさ。本当に、よく決めてくれた」
(´・ω・`)「それから、内藤くんも」
( ^ω^)「…お?」
(´・ω・`)「『外しても構わない』って言ったじゃないかww」
( ^ω^)「おっおっおっwwww外してもいいんだ、って考えたら急に気持ちが楽になってwww
なんか入っちゃいましたおwwサーセンwwwww」
(´・ω・`)「ここからが勝負だよ。今北を、突き放す」
340
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:40:58 ID:lsjAN3Ss0
( ´∀`)「突き放す…?」
(´・ω・`)「道はたった今、イヨウ君が示してくれた。長い苦しみの末に、ね」
(´・ω・`)「7番、素直クール。オフェンスでもディフェンスでも最大の難所だ。確かに彼はとんでもないプレーヤーさ」
(´・ω・`)「だが、自分のマッチアップでない選手にまで干渉することは難しい」
(´・ω・`)「ついさっきのプレーのように、他の選手が素直クールをひきつけることが出来れば」
( ^ω^)「イヨウにスリーを打たせられますお…!」
('A`)「クーは常にセーフティーに行ける状況だ。それを逆手に取る、ってことか」
_
( ゚∀゚)「どういうことだ?」
('A`)「さっきのプレーを思い出してみてくれ。俺が今北のオフェンスからターンオーバーを奪っただろ?」
('A`)「そしてそのままワンマンで速攻に持ち込んだ」
('A`)「普通の相手だったら、あのまま俺一人で得点まで漕ぎ着けられたはずだ」
341
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:41:55 ID:lsjAN3Ss0
( ^ω^)「だけど素直クールが出てきたおね…馬鹿っ広いシュートエリアを持つおかげで、常に
セーフティーを確保できるから」
('A`)「そうだ。そしてそのまま走りながら俺と1対1になっていた」
('A`)「おかげで、イヨウが空いたんだ」
_
( ゚∀゚)「まさしく、『逆に』ってやつだな。素直クールを引きつけておくことさえ出来れば、イヨウにも
シュートチャンスが生まれるってことか」
(=゚ω゚)ノ「俺一人の力でなんとかできないのが心苦しいヨウww」
( ´∀`)「だけどそれこそチームプレイモナ!」
(´・ω・`)「その通りだ。そして、イヨウ君に渡すことばかりを考えるのではなく…」
('A`)「隙あらば速攻、もしくは他の選手にも打たせる。いま俺たちがベンチで話していることを、向こうも
警戒してくるはずですもんね。今のプレーの残像は間違いなく今北の頭の中に焼き付いてる」
(´゚ω゚`)「いかにも」
<('A`<;)(またやっちまったァーーーーーーーー!)
342
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:43:09 ID:lsjAN3Ss0
(´・ω・`)「素直クールをひきつけるためには速攻が必要だ。そして速攻を行いやすくするには、ディフェンスだ。
当然のことなんだけどね」
(´・ω・`)(4番、ギコ。彼のクラッチタイムが来る前にできるだけ引き離しておきたい…)
(´・ω・`)(だが、そう簡単に行くかどうか…でも、やるしかないね)
――今北産業大学付属今北高校ベンチ
(■_■)「…てなわけで。VIP高はクーにあえて仕事をさせるために速攻…カウンターを狙ってくるはずだ。
各自でセーフティーの意識をしっかりと持て。派手なプレーをしようとするなよ、迂闊なパスは厳禁だ。
奴らに付け入る隙があるとすれば、それしかないからだ」
(■_■)「オフェンスは、絶対にシュートで終われ。ギコもクーも自分の前が空いたら迷わず打て。リバウンド勝負に
なったとしても、うちももはや負けてはいない」
(■_■)「腕の見せ所だぞ、ニダー、ダイオード」
――ビーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
審判「タイムアウト終了です!」
(´・ω・`)(勝負だ!)(■_■)
343
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:44:18 ID:lsjAN3Ss0
('A`)「あれ、ブーン。今回のオチは?」
( ^ω^)「…え?」
('A`)「作者が復活してからさ、やたらとお前のオチが多いじゃん。今回もあるんだろ?」
(;^ω^)「…えっ?えっ?」
('A`)「いや、『えっ?』とかそういうのいらないからさ。オチはないの?」
('∀`)「オチは?ねえねえオチは?」
(#^ω^)「しつけええええええっ!」
344
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:45:03 ID:lsjAN3Ss0
第10章 完
.
345
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/21(月) 01:46:26 ID:lsjAN3Ss0
今回の投下は以上です、ありがとうございました。
時間通り投下できずすみません…そして今回、量少なかったですね('A`)
346
:
名も無きAAのようです
:2011/11/21(月) 01:59:25 ID:wtlm9FD6O
復活後にしった組で申し訳ないが
たまらんのぅ
乙
347
:
名も無きAAのようです
:2011/11/21(月) 02:04:17 ID:UvxhWf1gO
全力で乙
348
:
名も無きAAのようです
:2011/11/21(月) 02:10:53 ID:v1FHXAOU0
乙乙
349
:
名も無きAAのようです
:2011/11/21(月) 11:29:31 ID:3GhriUL.O
妙にノリが軽いのに、凄い熱いね!
乙!
350
:
名も無きAAのようです
:2011/11/23(水) 11:46:32 ID:cEr4QVQA0
あまりにも遅れてしまったが言わせてくれ
おかえり!そして乙!
351
:
名も無きAAのようです
:2011/11/25(金) 02:14:17 ID:76Oxs9mw0
今さら復活知ったけど相変わらず熱くて脳汁でた
戻ってきてくれて嬉しい。ありがとう!
352
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:28:05 ID:UbeHmtXM0
第11章、はじめます
まとめサイト様
( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 様
http://vipteam.blog74.fc2.com/
ブーン系小説グループ 様
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/140?mode=tree
青空ホライゾン 様
http://mo-neru.net/portable/boon/01007/index.html
353
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:28:50 ID:UbeHmtXM0
――ビーーーーーーーーッ!!!
審判「第2クォーター終了です!ハーフタイムに入ります!」
――ざわ…ざわ…
( ・∀・)「予想外の展開だ」
( ><)「正直、もっとわかりやすい展開になるものかと思ってたんです…」
从'ー'从「これまでの戦績、そして全国でも明らかに上位に食い込むであろう選手の充実ぶりから鑑みても…」
( ・∀・)「ああ。今北有利、というのが正直な見解だった」
( ・∀・)「それがまさか…」
今北産大附今北 41-44 VIP高校
.
354
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:30:25 ID:UbeHmtXM0
( ・∀・)(誰が予想しただろうか。この展開を)
( ><)「もしかしたらこのままVIP高が逃げきるかもしれないんです!バスケは先行逃げ切りでの勝ちが多いって
何かで見たことあるんです!」
( ・∀・)(会場の予想はおそらくビロード君の言っていることと同じだろう)
( ・∀・)(だが…)
( ・∀・)(VIP高のメンバー達は、心中穏やかではないだろうね)
.
355
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:31:49 ID:UbeHmtXM0
――VIP高校ロッカールーム
('A`)「ちくしょっ…。…まあ、負けてないだけマシか」
(=゚ω゚)ノ(不甲斐ねーヨウ…結局、前半での得点はスリー一本の3得点のみ…)
一年A「なあ、なんで先輩たちは嬉しそうじゃないんだ?3点差で勝ってんだぞ…あの今北に」ボソボソ
一年B「ばっか、おまえそんなのもわかんねぇの?」ボソボソ
一年A「え、お前わかるのか?」ボソボソ
一年B「まずだな、イヨウさんのスリーが結局一本だけに封じ込まれちまったことだろうな。糸口を
掴めたかと思ったんだけどな」ボソボソ
一年A「確かに…相手の7番のディフェンス、まじでやばいもんな」ボソボソ
一年B「次に、前回投下時のタイムアウト中に、ショボン先生は『速攻メインで突き放したい』ということを
言ってたよな」ボソボソ
一年A「(投下…?)あ、ああ。そうだな。けど実際、先輩たちは何本かきれいに速攻で決めてたじゃねーか?」ボソボソ
一年B「速攻は速攻さ。だけど…単発だ」ボソボソ
356
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:33:07 ID:UbeHmtXM0
一年B「速攻を決めたことで相手が焦り、ターンオーバー。→そこからさらに速攻…っていう黄金パターンはなかった」ボソボソ
一年A「今北もうちの速攻を超警戒してたんだろうな。決められても慌てている様子がなかった」ボソボソ
一年B「そうだ。だけど、単発での速攻とはいえ、今北からターンオーバーを奪っての速攻も何本かあった」ボソボソ
一年B「第2クォーターで打ったシュートの数は、うちの方が多い」ボソボソ
一年A「それなのに3点差…つまりどういうことだってばよ?」ボソボソ
一年B「だーーーーっ!おまえほんとに試合観てたのか!?あの7番がやたらめったらスリーをぶちこんでくるせいで
思うように引き離せないんだろ!」ボソボソ
一年A「あっ…そうだったな」ボソボソ
一年B「ったく…。それに加えて、だ」ボソボソ
一年A「まだあるのかよ!?」ボソボソ
一年B「もしかしたらあの7番よりも脅威となる…かもしれない存在。そう、4番のギコだよ。あいつがまだ
その牙を剥いていない…それが一番の脅威なんだよ」ボソボソ
一年A「確かに…あの4番はやべーよな。一度当たりだしたらうちの先輩たちでも迂闊に手を出せねえ」ボソボソ
一年A「だから…『保険』って言い方は変だけど、できるだけ点差を広げておきたかった、ってことか!」ボソボソ
一年B「そゆこと」ボソボソ
357
:
◆HJkAGxFZpI
:2011/11/27(日) 20:34:20 ID:UbeHmtXM0
('A`)(第2クォーターのハイライト及び説明、乙。そしてthx、作者的に手間が省けた)
('A`)(だが、あいつらの言うとおりだ)
('A`)(確かに、狙い通りの速攻は何本か決めることができた)
('A`)(今北も、うちの速攻は最大限警戒してきていたはず…にもかかわらず、だ)
('A`)(だけど、『もう一本』がどうしても出なかった)
('A`)(それはやはり速攻をしっかりと警戒されているということ…)
('A`)(とりあえず現段階でただ一つ言えるのは)
('A`)(このままじゃあ、埒が明かないということ)
('A`)(この状況を打破する、『何か』が必要だ…!)
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