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( ^ω^)が高校バスケで日本一を目指すようです
1
:
名も無きAAのようです
:2011/10/10(月) 21:30:37 ID:6njKUImk0
まとめサイト様(現在停止中?)
http://vipteam.blog74.fc2.com/
覚えてくれている人がいたら、お久しぶりです。今まですみません。
覚えていない人、知らない人はよろしくお願いします。
130
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:36:37 ID:Bz1tY9M.0
――今北ベンチ――
(,,゚Д゚)「ふうー……」
川 ゚ -゚)「ずいぶん遅かったな」
(,,゚Д゚)「ああ、待たせたな」
――ぱんっ
静かに、ハイタッチを交わす。
(■_■)「ギコ、いい知らせと悪い知らせがあるぞ」
(;,,゚Д゚)「……悪い知らせからお願いしますw」
(■_■)「ここまで競る試合となった原因になったのはお前だ。要するに、皆がしんどいもヒヤヒヤさせられたおかげで
私の血圧が上がってるような気がするのもぜんぶお前のせいだ」
(,,゚Д゚)「…はい(監督なのにこんなこと言っていいのか…?)」
(■_■)「さて、そしていい知らせのほうだが…」
(■_■)「お前はプレイヤーとして一つの壁を越えた。あえてお前を交代させなかったのもそのためだ。
本来ならこんなことは今言うべきではないが…よく乗り切った」
131
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:37:21 ID:Bz1tY9M.0
川 ゚ -゚)「皆に言っておくことがある」
川 ゚ -゚)「さっきの私のシュートだが、あれはマグレだ」
(;,,゚Д゚)(そうだったの!?)
川 ゚ -゚)「だが、運というのも案外馬鹿にできないものさ。流れはこちらにある、ということなのだからな」
川 ゚ ー゚)「この試合、このままもらうぞ」
(■_■)「よし、何も言うことはない。今のお前たちに敵うやつなどいない。全力で蹴散らしてこい!」
今北一同「はいっ!!!!!」
――ビーーーーーーーーッ!
審判「タイムアウト終了です!」
132
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:38:44 ID:Bz1tY9M.0
(,,゚Д゚)「よう」
(・(エ)・)「……なんですか」
(,,゚Д゚)「敵に言うのもなんだが…ありがとよゴルァ」
(・(エ)・)「…はい?」
(,,゚Д゚)「おかげさまですげぇいい気分だ。そしてすまねえな」
(,,゚Д゚)「長い前座になっちまったが、ここからは俺の時間だ」
(,,゚Д゚)「どうか残りの2戦、全力で戦ってくれ」
(・(エ)・)「…うちは負けませんよクマー」
133
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:39:32 ID:Bz1tY9M.0
――びっ…
クマーからハイポストへのパスが出る。
パスを受けたのは兄者。
ダイオードに体を上手く当てられ、ポストプレーに持ち込むのは難しい。
そう判断するや否や、外角の弟者へボールを捌く。
そして自身はパスランを試みようとするクマーをフリーにすべく、ギコへとスクリーンをかける。
(,,゚Д゚)「ファイトオーバーだゴルァ!」
クマーと兄者の狭い間を強引に通過し、弟者からのパスは通させない。
( ´_ゝ`)(それだけだと、思ったか?)
すぐさまスクリーンの構えを解き、ハイポストでポストアップ。
弟者はハイポストへ高めのパスを出し、すぐにパスランをする。
134
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:40:41 ID:Bz1tY9M.0
しかし――
/ ゚、。 /「読まれていないとでも、思いましたか?」
ローポストから飛び出してきたダイオードがこれをインターセプト。
(;´_ゝ`)「なんだとっ!?」
「流石兄弟が……!!」
「止められた!?」
「なんだあの14番は!一年生?冗談だろ!」
/ ゚、。 ;/(正直、ヤマカンで飛び出したんだけどね…)
/ ゚、。 /(だけどさっきクーさんが言っていた通り…確かにツキがある!このまま一気に流れに乗らせてもらう!)
135
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:42:43 ID:Bz1tY9M.0
/ ゚、。 /「速攻!」
川 ゚ -゚)「ダイオード、出せ!」
/ ゚、。 /「はい!」
――ビッ…ばしっ
ダイオードがパスをインターセプトするや否や、ギコが一気に速攻の先頭を駆け上がる。
そしてクーはカタカナの「ノ」を逆からなぞるコースで中央へとボールサイドカット。
ダイオードからパスを受け、速攻を繋ぐ。
川 ゚ -゚)「ギコ!」
(,,゚Д゚)「おおっ!」
――びゅっ…ばしっ
そしてクーからフロントコートのギコへスピードのあるパスが通る。
136
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:43:27 ID:Bz1tY9M.0
――キュキュキュ!
(・(エ)・;)「行か…せるかっ!」セ゛ェセ゛ェ
(,,゚Д゚)「(これに追いついてくるか…)やるじゃねえか!だがヘバってきたんじゃねえか!?」
――ダムッ!
パスミートにより勢いのある状態からの鋭いドライブ。
(・(エ)・)(右…!動けよ僕の脚っ!!)
――がくん
(・(エ)・;)「!?」
(,,゚Д゚)「もらったぁっ!」
――どすんっ
(・(エ)・;)「痛っ…」
クマーを抜き去り、レイアップの体勢に入るギコ。
そして踏ん張れず、派手に転倒するクマー。
――ザシュッ
137
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:45:23 ID:Bz1tY9M.0
(・(エ)・)「く……っそ」
(,,゚Д゚)「無理はやめろ。膝、笑ってんぞ」
(・(エ)・)「…まだまだ、いけますよ」
(,,゚Д゚)「…手加減しねえからなゴルァ」
――ダムッ!
「また今北の速攻だ!」
「ラウンジにゾーンを組む時間を与えねえ!」
「あの4番、ドライブが鋭いだけじゃない、…強いっ!」
138
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:46:46 ID:Bz1tY9M.0
――きゅきゅっ
(・(エ)・)(ミドルシュート…!)
――ずだっ
(・(エ)・)「チェーーック!」
――がくんっ
(・(エ)・;)(跳べない…?)
(・(エ)・)(くそっ…腕だけでも!とにかくシュートコースを塞ぐんだ…)
自身のリーチの長さを活かし、跳べないまでも必死に腕を伸ばしてシュートチェックを試みる。
(,,゚Д゚)「甘ぇっ!」
――しゅっ…
(・(エ)・)(フォームがめちゃくちゃだ!リバウンドを…)
――バスッ
(・(エ)・;)「……………!?」
139
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:47:42 ID:Bz1tY9M.0
<_;プー゚)フ「あれが決まんのかよ…」
_
( ゚∀゚)「左手で13番のチェックを押しのけながら右腕だけでシュート…」
( ´∀`)「僕たちインサイド陣がよくやるやつモナね…」
(=゚ω゚)ノ「そのプレーをミドルレンジで…」
('A`)「ていうか指がまともにボールにかかってなかったぞ…よくあれでまともなシュートにできたな…」
( ^ω^)「信じられんお」
140
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:49:15 ID:Bz1tY9M.0
(・(エ)・)「くそ…(脚が…軽い…?フワフワするぞ…)」
( ´_ゝ`)「クマー、もういい。よくがんばってくれた」
(・(エ)・)「兄者さん…!?何言ってるんです、僕はまだいけますって!」
(´<_` )「悔しいが、あいつの…ギコの言う通りだ。あと2戦ある。お前に壊れてもらうわけにはいかない」
(・(エ)・)「弟者さん…でもっ!」
( ´_ゝ`)「そんでもって、お前を下げるからといって試合を投げるわけじゃあない。
そして俺達の目的は今北を倒すことじゃない、インターハイに行くことだ。安心して休んでくれ」
(・(エ)・)「流石先輩……」
――ビーーーーーッ!
審判「メンバーチェンジ!紫!」
(。(エ) )「あとは…頼みます。クマー」
141
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:50:31 ID:Bz1tY9M.0
限界を迎えたクマーに代わり、ラウンジ学園は二番手のポイントガードを投入する。
技術も体力もある選手であったが、それでも今のギコを抑えることは難しかった。
そして……
――ビーーーーーッ!
審判「試合終了!スコア通り、白!」
終わってみれば、103-84と圧倒的な点差で今北が勝利を収めた。
圧巻だったのは、やはりギコだ。
第4クォーターだけで19得点・4アシストという、怪物じみた成績を残したのが印象的だった。
142
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:51:59 ID:Bz1tY9M.0
――今北ベンチ――
(*,,゚Д゚)「おっしゃあ!」
<*ヽ`∀´>「初戦圧勝ニダ!」
/* ゚、。 /「このまま突っ走りましょう!」
川 ゚ -゚)「まったく…まあよしとしようか」
――ラウンジ学園ベンチ――
(・(エ);)「先輩方!監督!…すみませんでしたっ!」
( ´_ゝ`)「頭を上げてくれ、クマー。お前は悪くない」
(´<_` )「不甲斐ない3年生で本当にすまん…残りの2試合、もう少しだけ…俺達についてきてくれ!」
( ´_ゝ`)「阿凡高校にVIP高校…もう一試合も落とせない。絶対に…勝つ!」
(・(エ)・)「…はいっ!」
143
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:52:53 ID:Bz1tY9M.0
('A`)「強いな…今北」
( ^ω^)「あれが一週間後の僕らの対戦相手…」
_
( ゚∀゚)「もう何遍も負けてるんだ、全国への切符はいい加減俺たちがもらうぜ」
(=゚ω゚)ノ「…帰って練習するヨウ!」
( ´∀`)「そうモナね、体が疼いて仕方ないモナ」
(´・ω・`)「そういうと思ったよ。体育館はとってある。さあみんな、学校に帰ろうか」
.
144
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:54:04 ID:Bz1tY9M.0
――VIP高校体育館――
('A`)「ふぅ。よし、そろそろ上がるか」
('A`)「ショボン先生、お願いします!」
VIP一同「お願いします!!」
(´・ω・`)「うん、お疲れさま」
(´・ω・`)「さて、決勝リーグの残り2戦は来週の土日を使って行われるわけだが」
('A`)「土曜日に今北戦、日曜日にラウンジ戦…か」
(´・ω・`)「セリフとらないでよ…」
('A`;)「スンマセン…」
( ^ω^)「やるしかない、お!」
(´・ω・`)「いい心構えだ、内藤くん」
145
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:55:09 ID:Bz1tY9M.0
(´・ω・`)「早速だが作戦を発表しよう」
(=゚ω゚)ノ「作戦…?」
(´・ω・`)「確実に勝つための作戦だ。まずはラウンジ対策から」
(´・ω・`)「1-3-1ゾーンの厄介さは今日見た通りだ。コーナーに不用意にボールを回すことのないようなパス回しを
意識しよう。そしてセットオフェンスではインサイドから崩したい」
_
( ゚∀゚)「俺らか…」
( ´∀`)「シューターの皆がやりやすいように、僕らで点を取ってゾーンを縮めさせる必要があるモナね」
<_プー゚)フ(中でひきつけて外に捌く…俺にぴったりじゃねーか!)
(´・ω・`)「そして、今日の今北が終盤でやってのけたことをうちもやりたいところだ」
ξ゚⊿゚)ξ「ターンオーバーからの速攻を狙いにいく、ということですか?」
(*゚ー゚)「確かにいくら強いゾーンでも組むことができなければ意味がないですもんね」
(´・ω・`)「その通り。いくらラウンジのゾーンが厄介であるとはいえ、やることは基本的にはいつも通りさ」
146
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:56:03 ID:Bz1tY9M.0
( ^ω^)「というか、なんで日曜のラウンジ戦の対策を先に…?」
∟(´・ω・`)9m「いい質問ですねえ!」
(´・ω・`)「池上先生じゃんか…誰かツッコんでよ」
( ^ω^)「いやいやまさかこのタイミングでふざけられるとは思ってもいませんし」
(´・ω・`)「…まあいいや、理由は簡単。僕の趣味さ」
(´・ω・`)「重要なことは最後に話したい、っていうね」
(´・ω・`)「では今北戦の作戦を発表する」
( ^ω^)ゴクリ…
147
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:56:54 ID:Bz1tY9M.0
(´・ω・`)「今北戦では、オフェンスの主軸を内藤くんに任せようと思う」
( ^ω^)「………………」
( ω )゜ ゜スポーン
( ^ω^)「…………」
(^ω^)
.
148
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:57:39 ID:Bz1tY9M.0
_ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' ( ^ω) <ブベラッ!
ξ, -'' ̄ __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
/ -―  ̄ ̄  ̄"'" . ’ | y'⌒ ⌒i
/ ノ | / ノ |
/ , イ ) , ー' /´ヾ_ノ
/ _, \ / , ノ
| / \ `、 / / /
j / ヽ | / / ,'
/ ノ { | / /| |
/ / | (_ !、_/ / 〉
`、_〉 ー‐‐` |_/
ξ゚⊿゚)ξ「こっちみんな」
149
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 22:58:42 ID:Bz1tY9M.0
(#)ω^)(いやいやいやいやありえんお!無理だお!ていうかなんで殴られたのかよくわからんお!)
(´・ω・`)「そして、ファーストアタックだが…実はこれももう決めてある」
(´・ω・`)「長岡くんが必ずジャンプボールに勝つ。そして速攻を仕掛け…一発目は内藤くんのスリーだ」
( ^ω^)「………」
(;^ω^)「はいいいいいいいいいいっ!?」
150
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:03:27 ID:Bz1tY9M.0
('A`)「………!」
(=゚ω゚)ノ「………(なるほど…)」
(;^ω^)「な、なおさら無理ですおっ!」
(´・ω・`)「なぜだい?」
( ´ω`)「だって僕はスリーが入りませんお…」
(´・ω・`)「この1週間でマスターしてもらう」
(;^ω^)「無謀すぎですお!そんな計画で大丈夫か?」
(´・ω・`)「大丈夫だ、問題ない」
(´・ω・`)「今北戦、VIP高校のファーストアタックは⑤内藤が左コーナーからのスリーポイント…これで決まりだ。
左コーナーからのスリーだけマスターしてほしい。少なくとも最初の一本を自信を持って決められる程度には、ね」
( ^ω^)「でも…」
(=゚ω゚)ノ「悪くないと思うヨウ」
(;^ω^)「い…イヨウ!?」
('A`)「俺も賛成だ」
(;^ω^)「ドクオまで!?」
151
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:05:04 ID:Bz1tY9M.0
('A`)「いいか、ブーン。俺らがいつも一発目に一番よく狙うのはなんだ?…イヨウのスリーだろ」
( ^ω^)「イヨウを囮に使うってことかお?」
('A`)「それもある。だけどそれだけじゃない」
('A`)「お前が強気にスリーを打ってくる選手だ、なんてデータ、うちでさえ持ってないんだぞ」
( ^ω^)「!」
('A`)「最初の一本を決めてみろ。今北の連中はどんな反応すると思う」
( ^ω^)「………」
( ^ω^)ウズウズ
('A`)「…決まり、だな」
152
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:06:27 ID:Bz1tY9M.0
<_プー゚)フ「苦肉の策…っすか?」
(´・ω・`)「ん?」
<_プー゚)フ「各選手一人ひとりの強さから見て、おそらく今北の方が格上――だから、
『今北に勝つために』こうやって戦略を練っている…ってことっすか?」
(´・ω・`)「初めに言っただろう?『確実に勝つための作戦だ』、って」
(´・ω・`)「君が言いたいことはわかるよ。だけど、タレントの強さではうちは今北にも引けを取らない…
僕はそう思っているよ」
(´・ω・`)「さあ、内藤くん。…やってみるかい?」
( ^ω^)「…やりますお。いや、やらせてくださいお!」
( ^ω^)(僕が今北戦の一発目でスリーを決めることができれば…今北の選手は試合が終わるまで
僕のスリーを警戒せざるを得なくなるはずだお)
( ^ω^)(そうしたら、ドクオやイヨウ…それにジョルジュ、モナー。そしてエクスト、ヒッキー、トラオ…
みんなにかかる負担を減らせられるんだお)
( ^ω^)(僕だって…みんなに頼られるような選手になりたいお!!)
153
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:11:27 ID:Bz1tY9M.0
(´・ω・`)「とりあえず…っと。全体練習はこれで終わりだ。各自、個人練習に入ってくれ」
VIP一同「はいっ」
('A`)「っし、じゃあ一旦締めるぞ!VIP高ーーーーーーっファイッ!」
VIP「おおおおおおおおおっ!」
――ダンッ!ダンッ!ダンッ!
.
154
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:12:09 ID:Bz1tY9M.0
そして個人練習の時間。
( ^ω^)「…とは言ったものの」
( ^ω^)(…さて、何から始めたらいいのかお…とりあえずシューティングでも…)
(´・ω・`)「内藤くん」
( ^ω^)「あ、はいですお」
(´・ω・`)「今日から1週間、練習後にスリーのシューティング300本だ。毎日やってもらうよ。
もちろん300本決めるまで、だ。そして場所は左コーナーからだけでいい」
(;^ω^)「300…」
(=゚ω゚)ノ「海南の神は一日500本、だヨウ」
('A`)「クズ高の車谷は一日1000本、だっけか?」
_
( ゚∀゚)「それに比べりゃ全然たいしたことないだろww」
( ´∀`)「がんばるモナ、内藤君!」
(;^ω^)「あう…」
( ^ω^)「だがしかしやってみせよう」
155
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:14:04 ID:Bz1tY9M.0
(´・ω・`)「あ、あとそれから内藤くん」
( ^ω^)「はいですお」
(´・ω・`)「シューティングに入る前に…と」シュルリ
( ^ω^)ブルリ(あ、なんかいやな予感)
.
156
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:15:23 ID:Bz1tY9M.0
/ /____ /| ヽ、\ )
l |、.__ 〈/ -‐ ト、 )
l |、  ̄入 、_`j
ヽ\_〈::::::\__、__ノ
.\  ̄/\::::::/ l |∧_∧
 ̄ ̄l  ̄ //( ´・ω・)
/ //人 ` ニニヘ、
__/ _/ `ヽ \ ___/ヽ
/  ̄ /| `¨\ ̄ ̄ ̄〈_/,、 \
/ / \. (__,. ‐- l、
, ' /、.: :`ヽ..,____.. -‐::::::i:‐:..、 ヽ (___,. |ハ
/ l/ ̄ \:::::::::::::> "´  ̄ `ヾ:、Y ‘ー┬r‐' |
./l /: : ` 匸´___/__,..- ` .、___ | /│|__,ノl
∧/: : : / }/、 | } ││|__ノ
| |: : : :
{ / ) , '"^ト-〈 │ | |__/
| |\:_:_ ノヽ._/ー一^ ー‐´ │ V l | |、
| |  ̄`ヽ: : i , ,ノ、__,ノ l |/|
| | ∨ ` 〈 _/ | | | l !
! | | ∨  ̄ ゙, ,!、__\ | | |
..││ l |, -- 、 -┴‐' ヽ.  ̄\ !__|__
(´・ω・`)「ふう」
( ^ω^)「えっ」
(´・ω・`)「この時期はやっぱ暑いね、スーツ」
157
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:16:26 ID:Bz1tY9M.0
∧_∧
(・ω・ `)
/ `ニニ´彳 `` ー 、
_,ノ´、, ,..>、リ,. -- 、. ヽ--、
/  ̄´ {-_,. -、 、,' ヽ
/ 〃,.. 'r _,.. 、}>、.. r-{.
/、 _,..イ´ ト. ´ i ´ }
/ ゙ー'´ }ヘ _,..ノヘ`ー- ...ィ! ', ハ {
,' ,' リヾニ=ニ´ ,. ‐'' h ー 、 ハ リ ノ}
,'八 , / \ミヽ、ヽ. |! } 彡N ', ハ
} (.,/ ∨ ヽ('' ´`` /´`'!,∨ ! ,.' i
,ハ', ii { 入__ _ノ.__,ノ | ∨ ,{
i : v リ /、 { ゚ ´,| | |, }
{ Y, ,' ィ‐‐-ミ、_`', リ } ,' ヽ
iヽ ! ,' : ハ`ヽ、..__,/-',〉-‐‐y ,}
}. ∨ ./ ノ / ∨' ,. _,./ ! `''"i ', {ノ'′
', `ヽ_,..{,' ノ i /´ 、 ヽ、.__ ,〉 ト,)
', r‐ヤ ' 人ノ >‐‐イ / ` }
ヽ、∨ /`ヽ、 / ハ , /
y' ,' ; / `{ ,/-‐ /
i i' /' ,/ ,.. ´
i ,リ /-'" ,. '´
(´・ω・`)「よいしょっと」
( ^ω^)「ウホッ!いい男……じゃなくて」
( ^ω^)「なぜ服を脱ぐのですかそしてなぜこっちに向かってくるのですかぎゃああああ!」
158
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:18:40 ID:Bz1tY9M.0
/⌒丶 /⌒\
/´ ヽ /、 ヽ
| / | / / |
. | .| | ,/ . |
| |∧_∧ / ノ ,|
. | |(´・ω・`) 丿
ノヽ` ノヽ / ` /
/ ,/ソ \ /
( ,/ `´ |
\ イ ´ |
\ ヽ \ 八 ノ
ヽ ` ー ´人` /
\ / ´,、ヽノ
ノ⌒ / |
/ ノ_
| ノ ヽ 丿 \
/⌒l |. / \
/ l,丿 , ■ . \
| / ´ /⌒`l \
丿 / , ./ ヽ ヽ |
/ |, | / )\ ヽ
ヽ ノ ヽ__,/ . ( _\_ |
(_)__)|___,/ (__)_)_)ヽ、__/
(´・ω・`)「や ら な い か」
( ^ω^)「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!」
((( ^ω^)))(チーム発足当初の恐怖が……!)
159
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:21:12 ID:Bz1tY9M.0
(´・ω・`)「……何か勘違いしてないかい?」
( ^ω^)「え」
(´・ω・`)「ワンオンワン、だ」
( ^ω^)「僕がですかお?」
(´・ω・`)「もちろん。君にオフェンスの軸になってもらうとさっき言ったばかりじゃないか」
( ^ω^)「…相手はまさか…?」
(´・ω・`)「ああ。僕だ」
.
160
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:22:02 ID:Bz1tY9M.0
('A`)「まじか…。そういや、ショボン先生が実際にバスケするとこ見るのなんてめったにないよな」
(=゚ω゚)ノ「ときどきヒマそうにシュート打ってるくらいだもんなヨウ…」
_
(;゚∀゚)(ウホッ!…って冗談抜きで!…なんだよあの体…!線が細いのに…太い!?つーか…なんて筋肉してんだよ!?)
(*´∀`)(僕も痩せたらあんな風になれるのかなあ…モナ)
(´・ω・`)「内藤くん、君には平面でのエースになってもらいたい」
( ^ω^)「平面でのエース?」
(´・ω・`)「そうだ。ドライブ・カットイン・ミドルシュート…。派手なプレーよりもむしろ。これらの
堅実なオフェンスを徹底的に磨くだけで、君は今よりもっと上手く、そして強くなる」
(´・ω・`)「君の脚に敵う選手はそうそういないからね。使わにゃ損損、さ」
161
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:23:52 ID:Bz1tY9M.0
( ^ω^)「ところで」
(´・ω・`)「ん?」
( ^ω^)「おっさん服着ろお」
(´・ω・`)「僕はまだ25だ」ムクリ…
( ^ω^)「なんで悪口言ってるのにチンコ勃ってんですか」
(´゚ω゚`)「何言ってるんだよ恥ずかしいなあ。やめてくれよ、まったく」ムクムク…
( ;ω;)「もうやだこのひとおおおおおおおおっ!!」
.
162
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:24:42 ID:Bz1tY9M.0
第7章 完
.
163
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:25:43 ID:Bz1tY9M.0
今回の投下は以上です。ありがとうございました。
それではまたノシ
164
:
名も無きAAのようです
:2011/10/30(日) 23:40:22 ID:66wDcVnk0
乙、続きが気になる
165
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 00:23:05 ID:noW1kSfE0
えーと、作者です。
今、昔書いた部分を読み返していたんですが…
ラウンジ戦と今北戦の順番が逆でした…(当時)
…が、今の構想では今北戦を先に書いているので、どうかご容赦ください。
166
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 01:54:35 ID:HdhbvZzA0
かなり前の話だしな
楽しみにしてる!
167
:
名も無きAAのようです
:2011/10/31(月) 15:18:52 ID:fP6f/zoY0
リアルタイムで初めて読んだブーン系がこの話だった
休止してがっかりしていたが、まさか復活しているとは思わなかった
応援しているよ!
168
:
青空ホライゾン
◆x/rxoIq2T6
:2011/11/01(火) 01:50:26 ID:RZ/UakMkO
http://mo-neru.net/portable/boon/01007/index.html
復活でテンション上がって纏めてしまいました。
ご意見、ご要望ありましたらお気軽にお申し付けください。
169
:
名も無きAAのようです
:2011/11/01(火) 02:16:20 ID:aXu6K.0kO
>>168
まとめ別のところもしてくれてるよと
書き込みするつもりだった
早く書き込みすればよかったです
170
:
青空ホライゾン
◆x/rxoIq2T6
:2011/11/01(火) 18:35:44 ID:RZ/UakMkO
>>169
ちょっと意味が分からないですが
ブーン系小説グループさんが第二部終わりから第三部まで纏めていたって事でしょうか?
僕も途中で気がつきました。
でも纏めてるサイトは多い方がいいはず!
171
:
名も無きAAのようです
:2011/11/01(火) 20:41:20 ID:aXu6K.0kO
>>170
青空さんも纏めてるということを
青空さんが自らここに書き込む前に
書き込みしようと思ってたということです
172
:
名も無きAAのようです
:2011/11/01(火) 23:59:31 ID:sae7YT0cO
青空さん乙なんだぜ
VIP高のメンバーのかけあいはすごくいきいきしてて大好きだ
続き頼む!!
173
:
名も無きAAのようです
:2011/11/02(水) 13:14:24 ID:I2T68.5s0
トリップどうしたの?
本物なの?
174
:
名も無きAAのようです
:2011/11/02(水) 16:54:58 ID:tksuI4goO
9月頃、VIPの総合に来た時に
トリ忘れたようなことを言ってた気がする
175
:
名も無きAAのようです
:2011/11/03(木) 18:13:46 ID:umDlx1PcO
今ちびちび読み直してるけど、
どの話見てもワクテカが止まらないwww
作者さん好きだ〜
>>171-172
ありがとう!
176
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 21:56:49 ID:alq1PSD60
応援してくださりありがとうございます。
改めて、まとめサイト様を。
( ^ω^)ブーンが高校バスケで日本一を目指すようです 様
http://vipteam.blog74.fc2.com/
ブーン系小説グループ 様
http://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/140?mode=tree
青空ホライゾン 様
http://mo-neru.net/portable/boon/01007/index.html
次のレスより投下開始です。よろしくお願いします
177
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 21:57:55 ID:alq1PSD60
――AM6:42 VIP高校体育館――
( ^ω^)「おおっ!」
――ダムッ!
(´・ω・`)「甘いよ」
――キュキュキュっ!
(;^ω^)「あーっもう!これだけのハンデがあるのになんで一本も決められないんだお!?」
178
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 21:59:06 ID:alq1PSD60
(´・ω・`)「全てのプレーが正直すぎだよ、内藤くん。昨日も言ったばかりじゃないか」
( ^ω^)「わかってはいるんですお…だけど実際にそれを動きに組み込むとなると…」
(´・ω・`)「君にはとにかく時間がない。体で感覚をつかんでもらうしかないんだ、だからこうしてずっとワンオンワンの
練習をしているんだよ」
( ^ω^)(そうだお…こんな朝っぱらから練習に付き合ってもらって…僕ですら眠たくて仕方ないのに
ショボン先生は仕事もしながら…)
.
179
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:00:43 ID:alq1PSD60
( ^ω^)(しかし…)
(;^ω^)「亀甲縛りだけは、なんとかなりませんかお?」
(´・ω・`)「なんで?素敵だろう」
.
180
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:02:26 ID:alq1PSD60
第8章
内藤ホライゾン強化週間
.
181
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:03:17 ID:alq1PSD60
――数日前。
(´・ω・`)『とりあえずやってみよう。内藤くんの先攻でいいよ』
( ^ω^)『はいですお!』
数分後……。
( ;ω;)コテンパン
(´・ω・`)『うーん…だいぶ手は抜いたつもりなんだけどなあ…』
('A`;)『…………』
(;=゚ω゚)ノ『…………』
_
(;゚∀゚)『…………』
(;´∀`)『…………』
<_;プー゚)フ『…………』
ξ;゚⊿゚)ξ(いつもなら……
ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとブーン!なんにもやらせてもらえてないじゃない!気合い入れて行きなさいよバカタレーっ!」
ξ;゚⊿゚)ξ …とか言っちゃってそうだけど…)
(;*゚ー゚)(うますぎ……)
182
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:06:04 ID:alq1PSD60
――ばちんっ
(;^ω^)『おっ…』
(´・ω・`)『不用意にボールを止めない。スティールしてくれと言わんばかりの無防備さだよ』
( ^ω^)『……もう一本!ですお!』
――ダムッ!
――キュキュっ!
――どかっ!
(;^ω^)『ゲェーッ!?いつの間に前に!?』
(´・ω・`)『オフェンスファウル、だね』
(´・ω・`)『今度はボールに意識が行きすぎてるよ。ボールの扱いに意識が向いているようじゃまだまだだ』
183
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:07:27 ID:alq1PSD60
('A`;)『レベルが…違いすぎる』
(;=゚ω゚)ノ『ショボン先生…何者なんだヨウ…』
_
(;゚∀゚)『まるで初心者VS経験者じゃねーか…』
( ^ω^)(抜けないなら…!)
(´・ω・`)『抜けないならシュート、だろう?』
――ばちぃっ!
(;^ω^)『!!』
(´・ω・`)『我ながらナイスブロック、だね』
( ^ω^)『これじゃ力の差がありすぎて…逆に練習にならないんじゃ…』
(´・ω・`)『やれやれ、もう弱音を吐くのかい?』
184
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:09:30 ID:alq1PSD60
(´・ω・`)『これはある意味、荒療治ともいえる』
(´・ω・`)『内藤くん、一年生のときと比べれば君は確かに上手くなった。順調に成長しているさ。
だけど今北やラウンジに勝つためにはそれじゃ足りないんだ。もっと爆発的な何かが必要なんだよ。
…君には、ここいらで一つの壁を超えてほしい』
(´・ω・`)『シンプルな話だけど、もっと速く。もっと強く。そして…もっと上手く。ね』
( ^ω^)(確かにショボン先生は僕なんかより何倍も上手いお…)
( ^ω^)(だけど…だからこそ!ショボン先生から少しでも技術を盗むんだお!)
( ^ω^)(スピードだけなら…負けてないはず、だお。だったら…!)
――ダムッ!
(#^ω^)『スピードで勝負っ!だおーーーー!』
(´・ω・`)『はい、またボールがお留守』
――ばしっ
( ;ω;)『おーーーーーーーん!!』
185
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:11:05 ID:alq1PSD60
(´・ω・`)『うーん…よし、じゃあこうしよう』
(´・ω・`)『しいさん、ちょっといいかな』
(*゚ー゚)『はい、なんですか?』
(´・ω・`)『ちょっと体育倉庫についてきてくれるかな、探したいものがあるんだ』
(*゚ー゚)『あっ、はい!わかりました』
.
186
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:13:59 ID:alq1PSD60
『あ、あったあった』
『探し物ってこれですか?一体何に使うんですか?』
『簡単だよ。しいさん、いいかい?僕の言う通りに…ゴソゴソ』
『はい!えっと…こうですか?ゴソゴソ』
『そうそう、そんな感じで。あ、もう少しきつめに頼むよ。ゴソゴソ』
『す、すみません!…こんな感じですか?ゴソゴソ』
『おうっ!そう!そうだ!そんな感じだ!ハァハァ…』
『先生!大丈夫ですか?んっ…苦しそうですけど…ゴソゴソ』
『んっ…はぁ、大…丈夫…だよ。ハァハァ』
.
187
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:16:57 ID:alq1PSD60
( ^ω^)『一体何をしてるんだお?』
('A`)『男と女が体育倉庫で……ハッ、マサカ!』
(=゚ω゚)ノ『ショボン先生に限ってそれはないんじゃないかヨウ…?』
_
( ゚∀゚)『……確かにwww』
(´゚ω゚`)『ふー、お待たせ』
VIP一同(なんか亀甲縛りのおっさん出てきたーーーーー!)
(*^ー^)『上手だ、って褒められちゃった!』
ξ#゚⊿゚)ξ『教え子に何やらせとんじゃーーーーいっ!』
(´゚ω(#`)『ゴエエエエエエエエエエエエエッ!』
(´・ω(#`)『ツンさんすまない。とりあえずもちついてくれ。痛いから。ほんとに痛いから。
得点板で殴るのだけはやめてくれ。重いでしょ、下ろしなさ…下ろしてください』
188
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:19:33 ID:alq1PSD60
(´・ω(#`)『とりあえずハンデだ、内藤くん。第一関門ともいう』
(´・ω(#`)『ご覧の通り僕は両腕が使えない。いろんな所がこすれて満足に動けない。
この状態でディフェンスをしよう』
<_プー゚)フ『両腕を縛られた状態でディフェンス…!?』
( ´∀`)『タマタマにも刺激がくるモナ!』
(-_-)『さすがにそれは…』
(´・ω(#`)『大丈夫さ。この状態で、たぶんようやくいい勝負だ。それに…』
(´・ω(#`)『これでも、その辺の高校生より上手い自信はあるよ』
( ^ω^)(すごい自信だお…でも全然キマってないお)
189
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:20:30 ID:alq1PSD60
( ^ω^)(まあそれはおいといて)
( ^ω^)(ショボン先生に限ってナメている、ってことはなさそうだお…だから悔しいけど、
これが現実なんだお)
( ^ω^)(…となったら僕のやることは一つ!まずはハンデなしで相手をしてもらえるようにする!
それだけだお!)
.
190
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:22:09 ID:alq1PSD60
( ^ω^)『ところで』
(´・ω・`)『ん?』
( ^ω^)『わざわざ亀甲縛りにする意味はあるんですかお?』
(´^ω^`)『ないよ。ただの趣味さ』
( ;ω;)『変態だーーーーーーーーーっ!!!』
―――――――――――
191
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:23:13 ID:alq1PSD60
( ^ω^)(今日で特訓は3日目…)
(;^ω^)(だけどまだショボン先生の亀甲縛りを解くまでには至ってないお。それどころかまだ一本も決められていないお…)
――キュキュッ!
(´・ω・`)
( ^ω^)(ドライブを仕掛けても全部前に回り込まれちゃうお…)
( ^ω^)(しかも全部、胴体の正面で受け止められてるお…。つまり、まだまだ余裕を持って守られてるってことだお)
( ^ω^)(ドライブから急ストップでジャンプシュートをしようとしても…!)
(´・ω・`)「…っ!」
――きゅっ!
(;^ω^)(すぐに距離を詰められてベッタリ張り付かれるお…これじゃあ膝を曲げられないからシュートができない…!)
192
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:24:05 ID:alq1PSD60
(´・ω・`)「だから正直すぎるんだってば、内藤くんのプレーは。とりあえず、フェイクがフェイクでしかない」
(;^ω^)「???」
(´・ω・`)「形だけのフェイクになってしまっている、ってことさ。中途半端なんだよ」
( ^ω^)「????」
(´・ω・`)「うーん、言葉で伝えるのはやっぱり難しいかな。それじゃあ例えば、だ。ボールを持ってみてくれ」
( ^ω^)「はいですお」
(´・ω・`)「その状態から、左にワンフェイク入れてから右に抜いてみてくれ」
( ^ω^))「はいですお」クイッ
(´・ω・`)「ストップ、そこだ」
193
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:24:49 ID:alq1PSD60
(´・ω・`)「例えばだよ、内藤くん。実際に試合中、君がドライブを仕掛けるとしよう」
(´・ω・`)「そして今のように左にワンフェイクを入れるとしよう」
(´・ω・`)「だがもし、そのとき相手の左側に隙があったとしたら?隙があるなら抜くべきだよね?」
(´・ω・`)「しかし小さいフェイク…それも、今のように『攻める意志のないフェイク』ではそういった隙も突けない」
(´・ω・`)「シュートフェイクだってそうさ。形だけのシュートフェイクじゃあ意味がない。
シュートフェイクを入れて、そのとき相手に隙があれば迷わずシュートを打てばいい」
(´・ω・`)「実際に『シュートを打たれるかもしれない』、『ドライブで抜かれるかもしれない』、そうやって相手に
プレーの残像を刷り込ませることでフェイクは活きてくるんだ」
(´・ω・`)「常に攻め気を忘れないようにしよう。君はフォワードなんだからね」
( ^ω^)「はいですお!」
194
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:27:39 ID:alq1PSD60
――ガラガラ…
('A`)「はよーーっす」
( ´∀`)「おはようモナー」
( ^ω^)「おっ!ドクオ、モナー!おはようだお!」
('A`)「おう、しっかし早いな…まだ7時だぞ?」
( ´∀`)「すごい汗モナ…一体何時からやってるモナ?」
( ^ω^)「最近は4時起きだお!ランニングして、VIP公園でハンドリング練習とドライブ練習、シュート練習してから
ショボン先生に挑んでるんだお!」
(´・ω・`)(どおりで…)
195
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:28:27 ID:alq1PSD60
――ガラガラ…
(=゚ω゚)ノ「うーーす」
_
( ゚∀゚)「おうブーン!今日もショボン先生を縛ったのか!?ww」
( ^ω^)「ちょwwwww」
( ^ω^)(他に縛る人がいないから仕方ないんだお…さすがのショボン先生も自分で自分を縛るのは無理だし…)
(´゚ω゚`)「だいぶ短時間で縛れるようになってきたよね」ムクムク…
( ^ω^)「やめてください」
('A`)「っし、俺らは俺らで練習すっぞー」
(=゚ω゚)ノ「おう!」
・
・
・
・
・
196
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:29:29 ID:alq1PSD60
(´・ω・`)「早いところ亀甲縛りを解けるような状況にしてほしいところだね。これじゃあずっと内藤くんのオフェンスだから
いつまで経ってもディフェンスの練習ができないよ?」
( ^ω^)「はいですお!」
( ^ω^)(冷静に考えるんだお…!)
現状、ショボンは両腕を使うことができない。
よって、ブーンを止めるには真正面に回りこみ、胴体を使って止めるほかに手段はない。
――ダムッ、ダムッ!
(´・ω・`)(……おっ、テンポを変えてきたな)
( ^ω^)(クロスオーバーの左右への振り幅を速く、大きく…)
( ^ω^)(かつ、ドリブルは強く、低く…)
( ^ω^)(隙が左右のどちらに生まれてもすぐに反応できるように集中!)
( ^ω^)(目線も一箇所に集中させないお。隙あらばシュートにいけるように…)
197
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:31:37 ID:alq1PSD60
( ^ω^)(そして…!)
( ^ω^)「勝負っ!だおっ!」
――ダムッ!
(´・ω・`)「右!だから甘いってb…」
――ぎゅっ
( ^ω^)「かーらーのぉっ!」
――しゅっ
(´・ω・`)「…フェイドアウェイ…!」
198
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:33:38 ID:alq1PSD60
――がつんっ
(;^ω^)「あう…入らんお…」
(´・ω・`)「内藤くん」
(;^ω^)「おっ…すみません、入りませんでしたお…」
(´・ω・`)「これ。ほどいてくれるかい?」
( ^ω^)「……え?」
(´・ω・`)「今のでいいんだよ。ワンオンワンで大切なのは、相手を抜き去ることじゃあない」
(´・ω・`)「一発で置き去りにできるならそれが一番さ。ノーマークでゴール下まで行くことができれば
シュートも簡単だ」
(´・ω・`)「だけど試合ではそうは行かない。簡単に相手を置き去りにするなんてよほどの実力差がなければ出来ない。
そして抜いたとしてもヘルプが来るのが自然だ」
(´・ω・`)「大切なことは、少しでも高い確率で決められるような状況でシュートを打つことだよ」
(´・ω・`)「それに気づくのに3日かかるとは…」
(;^ω^)「あう…すみませんお」
199
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:35:11 ID:alq1PSD60
<_プー゚)フ(…つーか、なんで誰もアドバイスしてしてあげなかったんすか?)ヒソヒソ
(=゚ω゚)ノ(ばっか、俺らが教えてもなんも意味がねーだろーがヨウ)ヒソヒソ
('A`)(あいつが、自分自身で感覚を掴むしかないんだよ)ヒソヒソ
<_プー゚)フ(ア、ナルほど)ヒソヒソ
200
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:36:07 ID:alq1PSD60
( ^ω^)「おっし、こっからが…」
(´・ω・`)「続きは放課後、だね」
( ^ω^)「え?」
(´・ω・`)「時間、時間」
――ちーんぽーんかーんとーん…
(;^ω^)「ハッ!これは間違いなく予鈴!」
( ^ω^)「てか、え?みんなは?」
(;^ω^)「えっ!いねえし!」
201
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:38:32 ID:alq1PSD60
(´・ω・`)「もうみんな切り上げて教室に向かったよ?」
( ^ω^)「あんの薄情者どもがあああああっ!」
(´・ω・`)「ちゃんと声かけてくれてたよ、君は気づいていないようだったけど」
( ^ω^)「気づいてたなら教えてくださいおwwwwww」
(´・ω・`)「ほらほらしゃべってる暇があったら急ぐ」
(´゚ω゚`)「遅刻するようなことがあったらおしおk…(;^ω^)「お疲れさまでしたおおおおおおおおおお!」
(´・ω・`)「やれやれ、まったく」
202
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:39:48 ID:alq1PSD60
教師「…つまりここでバルキスの定理が使えるわけだな」
('A`)「ふああ…・・・」
('A`)(最近は朝練もハードにやってるから眠いな…ちょっとだけ寝ちまおうかなあ…)
('A`)(ブーンのやつは…あれ、そういや最近あいつ居眠りしてないな)
(◎^ω^)「…………ブツブツ」
('A`)(イヤホンに…携帯か。音楽でも聴いてんのか?授業聞けよなまったく…)
(◎^ω^)(右、左、右、右…わかりやすいのだけでこんなにフェイクを…あっ、なるほど、斜め後ろに
ステップバックするのもありだおね…)
(◎^ω^)(文明の進歩はすばらしいものだおね、こうやって携帯で動画サイトも観られて…)
ブーンが見ていたのは動画共有サイト。
ワンオンワンのイメージトレーニングのために、いろいろな選手のプレーを何度も何度も見返していたのだった。
203
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:41:34 ID:alq1PSD60
教師「内藤くん」
(◎^ω^)(おおっ!このドライブインは使えそうだお!)
教師「……内藤くん?」
(◎^ω^)(しかしずっと動画再生してるから電池がすぐなくなるお…)
教師「ナイトオオオオオオオオオッ!!!」
(◎;^ω^)「はあああああああああああああいっ!?」
教師「…携帯、没収ね。放課後、職員室に取りに来なさい」
( ^ω^)「ごめんなさいですお……」
('A`)(あーあ、あのばかww)
教師「鬱田ぁ!お前もよそ見してるんじゃあないっ!」
('A`)「フヒヒwwwwサーセンwwwwwコポォwwwww」
教師「きめぇ…」
204
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:43:17 ID:alq1PSD60
――放課後。
('A`)「っし、いったん締めるぞ!個人練習に入ってくれ!」
・
・
・
・
・
( ^ω^)「ふっ!」
――しゅっ…
( ^ω^)(これはいい感じだお!)
――がしゅっ
( ^ω^)(おっし!)
205
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:45:16 ID:alq1PSD60
ξ゚⊿゚)ξ ピピピッ!
ξ゚⊿゚)ξ「アーチが低い!リングの奥側に当たってるじゃないの!あれじゃあちょっとズレただけで
リングに嫌われるわよ!スリーポイントはあんたが思ってる以上に繊細なんだからね!」
( ^ω^)「おっ…すまんお…もう一本!」
( ^ω^)「ほっ!(アーチを高く!)」
――しゅっ
(;^ω^)(あっ…)
――がつっ
206
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:47:15 ID:alq1PSD60
ξ゚⊿゚)ξ ピピピッ!
ξ゚⊿゚)ξ「今度はジャンプが低い!それに体が流れてる!そんなんで入ると思ってんの!?」
( ^ω^)「うっ…すまんお」
現在ブーンの行っているシューティングは少々特殊なものだ。
きたるべき今北戦に備えた作戦は、「最初の一本を速攻に持ち込み、ブーンが左コーナーからスリーポイントを放つ」というもの。
よって、そのための練習を考えた結果、このような形式で行うことにした。
( ^ω^)「もう一本だお!」
ハーフライン付近でスタンバイ。
ξ゚⊿゚)ξ ピッ!
⊂二二二( ^ω^)二⊃ 「ゴーーーーッ!」
ホイッスルを合図に、スタート。
試合開始直後の速攻をイメージしたものだ。
207
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:47:39 ID:ApkIiL0YO
まじかよ本物?
wktk
208
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:48:15 ID:alq1PSD60
一年「内藤さん!」
そして速攻のタイミングでパスを出し…
( ^ω^)「おっ!」
――ばしっ
左コーナーでキャッチ。そのままシュートを放つ。
可能な限り試合と同じ状況を作ろうという試みだ。
そして……。
ξ゚⊿゚)ξ ピピピッ!
ξ゚⊿゚)ξ「あんたバカ!?今のが速攻のダッシュ!?ちんたら走ってんじゃないわよ!」
(;^ω^)「おっ…」
ξ゚⊿゚)ξ「それから!速攻なんだからちゃんとサイドラインまで広がって走りなさい!疲れてるのはわかってる!
だけどここで手を抜いてたらなんにも身につかないわよ!」
( ^ω^)「了解だおっ!」
シュートのフォーム、ボールの軌道。
そして走る際のスピードやライン取りにまで厳しくチェックが入る。
209
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:49:02 ID:alq1PSD60
ξ゚⊿゚)ξ「さあ!もう一本!」
ξ゚⊿゚)ξ ピッ!
⊂二二二( ^ω^)二⊃ 「おおおっ!」
一年「内藤さん!」
――びっ…
( ^ω^)「おっ!」
――ばしっ
( ^ω^)(スピードがついているせいで体が流れていきそうになっている…そのベクトルを!…膝を使って全て下へ!)
ξ゚⊿゚)ξ(よっし!いい感じ!膝もよく曲がって…)
( ^ω^)(溜めた力を…伸び上がる力も利用して一気に上へ!そしてその勢いをそのままボールに伝えて…!)
210
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:49:54 ID:alq1PSD60
(=゚ω゚)ノ「でいっふぇーんす、だヨウ」ピョン
(;^ω^)「んおおおおっ!?」
――がつっ…
.
211
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:50:58 ID:alq1PSD60
(;^ω^)「イイイイイイイイヨウ!?いきなりなんなんだお!?邪魔しないでくれおー!!」
(=゚ω゚)ノ「本番じゃあ相手がチェックに入ってくることだって十分にあり得るヨウ?そういうこともイメージしてやんなきゃヨウ」
( ^ω^)「おっ…(そうだったお…)」
・
・
・
・
・
・
・
・
(;^ω^)ゼーッゼーッ
――PM9:12
.
212
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:51:52 ID:alq1PSD60
(;^ω^)「なんとか…300本終わったお」
ξ゚⊿゚)ξ「お疲れさま、はい。ポーション」
( ^ω^)「ポーションうめえwwwwwww」
一年「お疲れさまでした!お先に失礼します!」
( ^ω^)「お疲れさまだお!付き合ってくれてありがとうだお!」
ξ゚⊿゚)ξ「この後はショボン先生とワンオンワンの練習ね」
( ^ω^)「だおー…。何時に帰れることやら…」
ξ゚⊿゚)ξ「ショボン先生は残った仕事を済ませてから来るって言ってたわね」
( ^ω^)「そうかお。んじゃそれまでストレッチでもしておくかお」
ξ゚⊿゚)ξ「付き合うわよ」
( ^ω^)「ありがとだお」
213
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:53:03 ID:alq1PSD60
( ^ω^)「しっかしなかなかハードなシューティングだお…」
ξ゚⊿゚)ξ「そうねえ…でも『一発目を作戦通りに決める』ことに関しては最適な練習だと思うわよ」
( ^ω^)「もう試合まで数日しかないのに…課題は山積みだお」
ξ-⊿-)ξ「大変ねえ…ヘタクソなのも」
( ^ω^)「…だお」
ξ;゚⊿゚)ξ「いっ!今のは違うのよ!?ブーンがヘタクソって言いたいんじゃなくて!このチームの中では
ヘタクソって意味よ!?ドクオはほんとにすごい選手だしイヨウのスリーはすごいしモナーの
ポストプレーは安定感があるしジョルジュの身体能力だってすごいしヒッキーやトラオは
燻し銀的な選手だしエクストに至ってはルーキーだなんて思えないし!
チームのメンバーの中ではイマイチだけど県ベスト4のチームのメンバーなんだから!
中の上的な実力は持っていると思うわよ!?」
( ^ω^)「結局ヘタクソって言ってるじゃないかおwww」
ξ;゚⊿゚)ξ「いっいやっだからそういう意味じゃなくて!えっとえっと…!」
( ^ω^)「…いいんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「…え?」
214
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:54:44 ID:alq1PSD60
( ^ω^)「今回の作戦は…何度考えてもやっぱり僕が一番適任なんだお」
( ^ω^)「今北がイヨウのスリーを警戒してくるのは考えなくてもわかるお。
ドクオもあまりスリーを打つタイプじゃないけど、ギコにマッチアップされたら簡単には狙えないお」
ξ゚⊿゚)ξ「…だから、ブーンが打つことになったんでしょ?」
( ^ω^)「『イヨウ以外の選手がスリーを打つ』…という条件だけでなら、エクストでもよかったはずだお。
むしろ…エクストの方が僕よりスリーが入るんだからピシャリなはずだお」
( ^ω^)「だけど、エクストが全国大会を経験している選手だってことは今北も調べてあるだろうし…
今までの試合のビデオなんかを観ても、エクストが只者じゃないってことは一目瞭然だお」
( ^ω^)「エクストを今までスタートで起用した試合はないお。そんな中、いきなりエクストがスターティングで
出てきたら…『何かやってくるのかもしれない』って警戒されちゃうお」
ξ゚⊿゚)ξ「……『かもしれない』の可能性すらも消すために、ってことね」
( ^ω^)「だお」
215
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:56:41 ID:alq1PSD60
( ^ω^)「今回の作戦では…スターティング5人の中で一番へたっぴな僕が、初めてみんなの力になれる試合に
なるかもしれないんだお」
ξ゚⊿゚)ξ「確かに、今北のディフェンスにブーンを意識させることができれば、だいぶ攻めやすくなるでしょうね」
( ^ω^)「だお!僕はいつもいつもみんなに助けられてばかりだったお!これで最後の夏だお…最後くらい!」
( ;ω;)「最後くらい…一回くらい…僕は…みんなの力に……エグッ」
ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっといきなり泣かないでよ…!」
ξ゚-゚)ξ「……ふぅ」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、聞いて」
( ;ω;)「お?」
216
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:57:54 ID:alq1PSD60
ξ゚⊿゚)ξ「あんたは、自分を役立たずだと思ってるようだけど、それは違うわよ」
ξ゚⊿゚)ξ「あんまりダラダラ長ったらしく言うのも嫌いだから、率直に言うわね」
ξ゚⊿゚)ξ「このバスケ部がこうしてインターハイをかけて戦っているこの状況。そう、私たちに今があるのは
全部。ぜーんぶ。あんたのおかげなんだからね」
ξ゚⊿゚)ξ「何度も何度もバラバラになりかけて。ケンカして。揉めに揉めて。それでもみんながバラバラにならなかったのは、
あんたがいたからよ」
ξ゚ー゚)ξ「これだけは胸を張って言えるわ。ブーンがいなかったら…今のVIP高バスケ部はなかった、って」
( ;ω;)「ツン……」
( ^ω^)「技術的な点については一切触れられていない件について」
ξ;゚ー゚)ξ ギクリ
( ^ω^)「核心を突かれたからであろうか、あからさまな動揺を見せている件について」
ξ;゚⊿゚)ξ「な、なんのことかしら…そ、そういえばショボン先生遅いわね…」
( ^ω^)「論点のすり替えが行われようとしている件について」
ξ゚。゚)ξ
217
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 22:59:20 ID:alq1PSD60
( ^ω^)「…ツンを言葉責めにできたのって、何年ぶりかおねwwwww」
ξ*゚⊿゚)ξ「なっ…うるさいわねっ!」
( ^ω^)「…ツン」
ξ*゚⊿゚)ξ「…な、なによ!」
( ^ω^)「僕は…今北戦までに。絶対に、絶対に。うまくなってみせるお」
( ^ω^)「一緒に、インターハイに(´・ω・`)「ふー、ごめんごめんお待たせ」
.
218
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 23:02:00 ID:alq1PSD60
ξ-⊿-)ξ=3「…はあ。お約束ね……」
(´・ω・`)「…ん?なんか邪魔しちゃったかな…?」
ξ*゚⊿゚)ξ「そっそんなことナイデスヨ!お先に失礼シマッス!!!!オツカレサマデシタ!!!!」
( ^ω^)「おっ…!ツーン!おつかれだおー!気をつけて帰るんだおー!」
(´・ω・`)「なんか…すまないねw」
( ^ω^)「?何がですかお?」
(;´・ω・`)「いや、なんでもないよ…」
(´・ω・`)「さて、シューティングは終わっているかい?」
( ^ω^)「なんとか終わりましたお」
219
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 23:05:09 ID:alq1PSD60
(´・ω・`)「そうかい。じゃあ早速だが…」
(´・ω・`)「左コーナーっ!」
突然ボールを拾い、左コーナーへ山なりのパスを出すショボン。
( ^ω^)「っ!……おっ!」
すぐさまショボンの意図を察し、ボールを追うブーン。
⊂二二二( ^ω^)二⊃ 「おおおおおっ!」
――ばしっ
( ^ω^)(練習どおりのフォームで…!ディフェンスのチェックも想定して…!)
220
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 23:06:12 ID:alq1PSD60
――しゅっ
(´・ω・`)「………!」
( ^ω^)「いい感じ…だおっ!」
――ぱしゅっ!
(´・ω・`)(……驚いたね)
(´・ω・`)「ナイスシュート。練習の成果も見せてもらったことだし、早速ワンオンワンだ」
( ^ω^)「はいですお!」
(´・ω・`)「今日からは亀甲縛りも解除だ。オフェンス・ディフェンスは交互にやろう。…僕からでいいかい?」
221
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 23:07:30 ID:alq1PSD60
( ^ω^)「はいですお!よろしくお願いしますお!」
(´゚ω゚`)
(;^ω^)「!?」
(´・ω・`)「…どうしたの?内藤くん」
(;^ω^)「(気のせいかお…?)な、なんでもないですお!」
(´・ω・`)「じゃあ…行くよ?」
――ダムッ!
(´゚ω゚`)「シャアッ!!!!」
( ^ω^)「ちょっ…(はやすぎ…)」
(´゚ω゚`)「遅いわぁぁっ!!!!!」
(;^ω^)「んな…(どっから跳んd…!?)」
(´゚ω゚`)「カァッ!!!!!!!」
――ガコォッ!
(;^ω^)「ボースハンドダンク…!?」
222
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 23:08:47 ID:alq1PSD60
(´・ω・`)「ディフェンスの一歩目が遅いよ。最初の一歩目が出るか出ないかは非常に重要だ」
(´・ω・`)(……内藤くん。)
――( ^ω^)「一緒に、インターハイに(´・ω・`)「ふー、ごめんごめんお待たせ」
(´゚ω゚`)(あんなタイミングよくたまたま出てくるとでも思ったかい!?)
(´゚ω゚`)(あの状況はね……こういうことだったのさ!)
.
223
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 23:09:50 ID:alq1PSD60
――回想(´゚ω゚`)――
【壁】
――(;^ω^)「なんとか…300本終わったお」
――ξ゚⊿゚)ξ「お疲れさま、はい。ポーション」
【壁】`)
――( ^ω^)「ポーションうめえwwwwwww」
―― 一年「お疲れさまでした!お先に失礼します!」
( ^ω^)「お疲れさまだお!付き合ってくれてありがとうだお!」
【壁】゚`)
――ξ゚⊿゚)ξ「この後はショボン先生とワンオンワンの練習ね」
――( ^ω^)「だおー…。何時に帰れることやら…」
.
224
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 23:10:36 ID:alq1PSD60
【壁】ω゚`)
――ξ゚⊿゚)ξ「ショボン先生は残った仕事を済ませてから来るって言ってたわね」
――( ^ω^)「そうかお。んじゃそれまでストレッチでもしておくかお」
【壁】´゚ω゚`)
――ξ゚⊿゚)ξ「付き合うわよ」
――( ^ω^)「ありがとだお」
――(´゚ω゚`)回想終了――
225
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 23:11:31 ID:alq1PSD60
(´゚ω゚`)(ぜーーーんぶ丸聞こえだったってことさァァァァァァーーーーッ!!!!)
(´゚ω゚`)(嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬)
(´゚ω゚`)(ShitShitShitShitShitShitShitShitShitShitShitShitShitShitShitShitShitShit)
(´゚ω゚`)(嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬)
(´゚ω゚`)(内藤くん…今夜は…容赦しないッッ!!!!!)
( ;ω;)「なんかよくわからないけどショボン先生が怖いおーーーーーーーんっ!!!!!!」
.
226
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 23:12:39 ID:alq1PSD60
第8章 完
.
227
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 23:13:36 ID:alq1PSD60
今回の投下は以上です。ありがとうございました。
228
:
名も無きAAのようです
:2011/11/04(金) 23:27:48 ID:j4LRkDQg0
乙!!
ショボン先生相変わらず良いキャラしてるwww
ブーンには凡人の壁を是非とも越えて貰いたいぜ!
229
:
名も無きAAのようです
:2011/11/05(土) 00:02:33 ID:5xDZq1zI0
おつー
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