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ホテル・サイドニアのようです

171 ◆tOPTGOuTpU:2012/02/21(火) 00:19:10 ID:1tLvvKhc0

兄者は何も語らず、何も答えない。

だからエノーラにはその真意がまるで読めない。
けれども兄者のおかげで幾分か助けられているのも事実だった。


||‘‐‘||レ「これからお仕事なんですか?」

エノーラは世間話を兄者に持ちかけた。兄者はいつものように無言だが、
しかしエノーラの足元に散らばった蒔の一本々々を拾い上げてくれた。

||‘‐‘||レ「あ、そんな……ごめんなさい」

その蒔を全てエノーラに手渡すと、兄者はやはり何も言わずに去っていった。

エノーラはその後ろ姿に小さくお辞儀をした。

ハンターなんて大嫌いだ。どこか行ってしまえと心の中でつぶやき続けている。
だが唯一、兄者にだけは好意を抱いていた。

そして感謝をする度に、ノーナンバーズの皆に申し訳なさを感じていた。

・・ ・・
・・ ・・・
・・ ・・・・


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