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【河川敷】 納涼夏祭り 短編・絵投下スレ
87
:
ドクオの夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 01:16:33 ID:ceHagqxA0
祭りをやっている通りに着いてから、もっぱら家族三人で出店を回った。
……やはり祭りというものは一種独特の雰囲気を漂わせている。
色んなのぼりと、喧騒と様々な食い物の混じった匂いはいつの間にか俺を引きつけていた。
J( 'ー`)し「本当に久しぶりだねぇ、三人でってのも」
. _、_
( ー` )「最後はあれか?中学生の頃か」
('A`)「……」
. _、_
( ー` )「……ドクオ?」
(;'A`)「ん?ああ、そうだったと思う」
. _、_
( ー` )「……懐かしいな」
父は、懐かしげというより寂しげにそう言った。
……父の背中は、記憶の中の物より頼りなさ気に、そして小さく見える。
それでも俺の貧弱な体躯に比べれば相当に頑健だったが。
88
:
ドクオの夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 01:17:47 ID:ceHagqxA0
そのうち俺の住んでいる地区の神輿が、俺たちの前から現れる。
目の前を歩く父が、ぱたっと足を止めた。
. _、_
( ー` )
('A`)
J( 'ー`)し
神輿を担いだ男たちに、祭りの客達が何やら声をかけたりしていたが、
俺たち家族は黙ってそれが通り過ぎていくのを見送った。
父は、腕組みをして。
……ほかと比べて小さな神輿が人混みの中に遠ざかって見えなくなると同時に、
父がボソリと「なってねえな」とつぶやく。
それからふっ、と鼻から短く息を吐くとそのまま前へと再び歩き出した。
父がそれに関してなにか言ったのは、この時はこれだけだった。
('A`)「ん、そういえばいまどこへ向かってるんだ?」
J( 'ー`)し「ふふふ、楽しみにしてな」
このまままっすぐに進むと山がある。
あ、もしかすると……。
. _、_
( ー` )「まあ、行けば分かる」
89
:
ドクオの夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 01:18:29 ID:ceHagqxA0
祭りのただ中を抜けて、俺達が着いたのは神社の階段の前だった。
町内会の本部テントの中では、じいさんが椅子に座って居眠りをしていた。
. _、_
( ー` )「登るぞ」
J(;'ー`)し「ごめん、あたし疲れちゃった」
. _、_
( ー` )「うん?そうか、じゃあちょっと待ってるか?」
J( 'ー`)し「そうね、少し休んだら行くから先にドクオと行ってて」
(;'A`)「うわあ、ここ登るのかよ」
. _、_
( ー` )「……たまには体を動かせ」
(;'A`)「たしかに運動にはなりそうだけどさあ」
しぶしぶ、父の後ろについて階段を登った。
……案外登るのは苦ではなかった。
中学の頃は野球部の練習でここを登ったり下ったりしたっけなあ。
その時の貯金で、俺はなんとかやっていけてる。
そういえば野球部入部を勧めたのは父だったな。
病弱な俺を心配して、当時の担任で部活の顧問の先生に「どうか鍛えてやってください」。
と、家庭訪問の時に言っていたのを思い出した。
90
:
ドクオの夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 01:19:13 ID:ceHagqxA0
. _、_
( ー` )「なあ、ここ来たの覚えてるか?一回だけ二人だけで」
('A`)「え?二人で?どうだったかな」
. _、_
( ー` )「……ここの神社の前でキャッチボールしただろ」
('A`)「ああ」
. _、_
( ー` )「あん時は俺が取りそこねたボールが神社の方に跳ねてって、
ガラス割っちゃったんだ。それで二人して神主に叱られた」
(;'A`)「そんな事あったっけ?」
. _、_
( ー` )「なんだ、忘れてるのか?
あの時はなんというか情けなかったよ、我ながら」
('A`)「……それはたしかに情けないな」
. _、_
( ー` )「おいおい、フォローしてくれよ」
父の表情がほころぶ、それが提灯の薄明かりに照らされるのが見えた。
……長い長い階段と、提灯の灯、父の笑み。
なんだか夢のなかのような光景だった。
91
:
ドクオの夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 01:19:55 ID:ceHagqxA0
階段を登り切った先の神社の境内は静かなものだった。
こんな日は物陰でギシアンする連中がいる事が多かったのだが、珍しく誰もそこにはいなかった。
. _、_
( ー`;)「ふう、ひさびさだとこたえるな。
寄る年波ってやつか」
(;'A`)ゼエゼエ「安心しろトーチャン、俺も、しんどい、から」
. _、_
( ー`;)「あらら……しょうがねえな」
息も切れ切れに俺がそう言うと、父は首に掛けていたタオルを放ってよこした。
黙ってそれを受け取ると、俺はざっと顔を拭った。
そうして今度はそのタオルを俺が首に掛ける。
それから小さなベンチのところへよろよろと歩き、そこにどさっと腰をおろした。
父はまたその隣りのベンチに腰掛ける。
. _、_
( ー` )「だらしねえぞ、大の男がこのくらいで」
(;'A`)「悪かったな」
. _、_
( ー` )「……お前が小さい頃はカーチャンが心配したもんだ。
お前が元気に育つかとか、病気しないかとか」
('A`)「それはあなたもでしょ!……ってカーチャンがよく言ってるよな。
そういう話になると」
. _、_
( ー`;)「まあ、確かにそうなんだがな」
父は小さな声でそういうと頭をバリバリと掻いた。
92
:
ドクオの夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 01:20:39 ID:ceHagqxA0
. _、_
( ー` )「……お前があんまり何度も寝こむからここで願かけたりした。
酒を絶って、煙草やめて……最近は油断して煙草は吸ってるが」
('A`)「酒も飲んでいいよ、俺はもうたぶん大丈夫だから」
. _、_
( ー` )「いや、飲めんな。酒をもう体が受け付けねえんだよ。
まいったよな、好きだったのに」
('A`)「知らなかった。ありがとな」
. _、_
( ー` )「ん?いやいいんだ。酒豪ってわけじゃなかったから……」
('A`)「じゃなくて、願掛けの話だよ」
. _、_
( ー` )「お……話してなかったか?」
('A`)「うん」
. _、_
( ー` )「そうか」
思えば、あまり会話のない父子だった。
小さな頃は厳しい父に近寄りたくなかったし、
思春期になるといちいちうるさいのでそもそも家にあまり帰らなかった。
だから、こうしてじっくり話すのは本当に久しぶりのことだった。
93
:
ドクオの夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 01:21:20 ID:ceHagqxA0
それから父と、母が来るまでとりとめのない話をして過ごした。
ふたりとも口下手だったが会話が途中で止まることはなかった。
父は俺の小さな頃とかのことを本当にくだらないことまで覚えていて、
ずうっとそのことを喋り、俺はそれに相槌を打った。
時折、父は微笑み俺もそれにつられて笑った。
しばらくして母がのんびりと階段から姿を現した。
そして俺が父のタオルを首から掛けているのを見て、笑った。
J( 'ー`)し「はあ、遅くなっちゃった」
. _、_
( ー` )「大丈夫か」
J( 'ー`)し「平気、ところでまだ始まってない?」
. _、_
( ー` )「ああ」
('A`)「何の話?」
. _、_
( ー` )「三年に一度……覚えてないか?」
('A`)「……三年?」
('A`)「あ!」
94
:
ドクオの夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 01:22:23 ID:ceHagqxA0
その時だった。
やかんが湧いた時のような音が微かにして、ぱっと周りが明るくなる。
俺がはっとして上を見上げると頭上には大輪の花が咲いていた。
赤、緑と色を変えながら、一瞬の光輝は夜闇の中に姿を消す。
そして遅れて、腹に響くようなどおおんという音が響いた。
('∀`)「花火か……!」
. _、_
( ー` )「これを見せたかったんだ。
三年前はもうあっちに帰ってたからな」
J( 'ー`)し「きれいねぇ」
町が少なくない金を出して上げる、三年に一度のの花火だった。
かなりきちんとした花火師を呼んできて上げるので、市外からも人が来るほどだ。
子供の頃は毎回これを家族でここに見に来ていたものだ。
なんでいままで忘れていたんだろうか。
95
:
ドクオの夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 01:23:25 ID:ceHagqxA0
下の方からは花火が打ち上がるごとに歓声が聞こえてくる。
家で聞いたカップルの声と大差ないものだったが、いらつくことはなかった。
全く自分でも不思議なものだった。
. _、_
( ー` ) J( 'ー`)し
父と母の方を見てみると、二人は一心に空を見上げていた。
久しぶりに家族三人で見る花火だ。また格別のものがあるのだろう。
それは俺にとっても同じだった。
('A`)「……たまには悪くないな」
. _、_
( ー` )「ああ」
J( 'ー`)し「そうねぇ」
家族で祭りというのも悪くない。全く悪くない。
まあ、彼女とのほうがきっと恐らく楽しいんだろうが……。
ひとまず今はこれで満足しておこうか。それが俺相応ってもんだろう。
そうやって俺は一人で頷いた。
それを見ていたらしい父も、何故か頷いていたのがたまらなくおかしかった。
96
:
ドクオの夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 01:26:53 ID:ceHagqxA0
以上です
厳密にはもう30日だけど……堪忍してつかあさい
そしてここまでの主人公ドクオ率高いな
97
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 01:37:14 ID:kazgmsqoO
乙
>両スレとも、投下は18:00〜明け方頃までで
となってるから、時間はセーフだよ
98
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 02:44:38 ID:9ovtZovMO
書けたんで投下する。
リア充爆発しろ。冷房きかせた部屋で一人で食うアイス最高。でもリア充爆発しろ。
99
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 02:45:36 ID:9ovtZovMO
川 ゚ -゚)「……よし」
姿見の前で一回転すると、薄桃色の浴衣の袖がふわりと靡く。
帯のズレなども見当たらないし、どうやら満足に着こなせているようだ。
足の先まで確認し、前髪の些細なハネをしつこく気にしていると、チャイムの音が鳴り響いた。
川;゚ -゚)「ぬぅう! もう来たのか! まだ約束の時間ではなかろう!」
しかし時計を仰ぎ見るときっかり七時を指しており、
もうそんなに経っていたのかと、金魚の影絵の施された巾着をひっ掴み慌てて玄関に向かった。
('A`)「や、やぁ」
川 ゚ -゚)「わざわざ迎えに来させてすまんな」
('A`)「いや、人ごみで待ち合わせるよりいいよ」
そうか、と返事をして巾着を持っていない方の手を差し出す。
('A`)「じゃ、じゃあ、行こっか」
彼が私の手を取り、私たちはぎこちなく歩き始めた。
100
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 02:48:06 ID:9ovtZovMO
二人で来る初めての夏祭り。
そんなに大きなお祭りではないが、それでも小さな神社の境内は近所の子供たちで埋め尽くされていた。
('A`)「は、はぐれない、よう、手を握ったままでも、いいかな?」
断るわけがない。
言葉にする代わりに、私は彼の骨ばった手を握る力を強くした。
彼が、照れ臭そうに笑った。
色んな出店を見て回った。
彼も私もそんなに背が高い方ではないから、見えるのは人の背中ばかりだったけど、それでも楽しかった。
金魚すくいは二人とも惨敗で、来年に向けて特訓することにした。
私がベビーカステラを食べたがったら、綿あめを物欲しそうに見ていた彼は嫌な顔ひとつせずに一緒にベビーカステラを食べてくれた。
それから焼きそばも頬張る彼の横顔を見ながら、細っこくてもやっぱり男の子なんだなぁとしみじみ思った。
101
:
『青いハンカチのようです』
:2011/08/30(火) 02:50:43 ID:9ovtZovMO
楽しい時間は早く過ぎるものだ。
話したいことや見たいものが、尽きるどころか増えていく一方だというのに、
だんだんと人がまばらになっていく。お開きの時間は近いようだ。
('A`)「……もういいかな」
彼が、私から手を離す。
もう、お別れなのかな。
……最後まで、浴衣のこと何も言ってくれなかったなぁ。
少し沈んだ気持ちでてこてこと歩いていると、ふいに足元でブツッという音が聞こえて、
川;゚ -゚)「えっ……」
とたんに私はバランスが取れなくなり、そのまま転んでしまった。
(;'A`)「す、素直さん!? 大丈夫!?」
川;x -゚)「つつ……あ、ああ、平気、だ。
……あ……浴衣が……」
綺麗な桃色は、砂ぼこりにまみれて見る影も無くなってしまった。
川 ゚ -゚)「……」
鼻緒が、切れてしまったらしい。
……こんなことになるなら思いきって浴衣の感想聞いておけばよかったなぁ。
102
:
『青いハンカチのようです』
:2011/08/30(火) 02:51:22 ID:9ovtZovMO
(;'A`)「す、素直さん、ちょっとごめんね」
彼が青いハンカチで必死に汚れを擦り落とそうとしている。
しかし汚れは薄くなり広がるばかりだ。
川;゚ -゚)「もういい、帰って着替えるよ」
これ以上汚れた私を見せたくない。
別れも嫌だが、砂まみれのまま一緒にいるのも嫌だ。
だが彼は私の言葉を無視して、何度もハンカチを裏返し、砂を払い、畳み直し、汚れと戦い続けた。
川;゚ -゚)「もういいってば! 汚いから!」
(;'A`)「汚くない! 素直さんは綺麗! 輝いてる!」
川*゚ -゚)「なっ……」
(;'A`)「ただでさえ綺麗なのに、浴衣なんて着るから……俺なんかが隣に居て良いのかってくらい、今日の君は輝いてる」
(;'A`)「手を繋ぎっぱなしに……しとかなきゃ……
ほっといたら、他の男に連れてかれちゃいそうだった。不安だった」
突然何を言い出すのだろうこの男は。
急激なショックで心臓がはち切れんばかりに鳴っている。
いい意味で、死にそうだ。
103
:
『青いハンカチのようです』
:2011/08/30(火) 02:52:07 ID:9ovtZovMO
('A`)「ごめんね……肝心なときに、手を離してて。
なにやってるんだろうね……情けないね。彼氏失格だ……」
川*゚ -゚)「……そう思うなら、名誉挽回のチャンスを与えるから、彼氏らしさをみせてくれ。」
(;'A`)「な、なに?」
川ノ*゚ -゚)ノ「だっこ」
(;*'A`)「え、ええぇえぇえ!?」
川*゚ -゚)「鼻緒が切れてて歩けんのだ。仕方なかろう。根性見せろ彼氏」
(*'A`)「が、がんばります」
そして、彼が私の背中と腿を抱えて持ち上げた。
女の子なら誰しもが憧れる、お姫さまだっこという奴だな。もう死んでも後悔はない。
……いや、キスくらいはしときたいな。まだ死ねん。
川*゚ -゚)「大丈夫か?」ギュッ
(;'A`)「お、おぉ、うん。平気、だ、よ」フラフラ
明らかによろめいている彼がなんだか可愛くて、顔がにやけるのが止められない。
どこまでもつのか見ものだ。
一秒でも長く、続けてくれるといい。
彼はゆっくりと、石段に向かって歩き出した。
104
:
『青いハンカチのようです』
:2011/08/30(火) 02:52:54 ID:9ovtZovMO
川*゚ -゚)「浴衣、気合い入れて着てみたんだぞ」
(;'A`)「う、うん。かわい、いよ」プルプル
川*゚ -゚)「そう思ってるならもっと早くに言え! 会ってすぐさま言え!」
(;'A`)「ごめ、ん」フラフラ
川*゚ -゚)「なんとも思ってないのかと不安で仕方なかったわ!」
(;'A゚)「ごめ、ごめん。言うの……照れ臭……くて」ヒューヒュー
川*゚ -゚)「転ばなきゃ最後まで言ってくれなかったのか? これから何かと転んでやろうか?」
(;゚A゚)「そっ……そんな、やめて……あぶない……あぶない……から」プルプル
川*゚ -゚)「そう思うならもう少し口下手を直したまえ!」
川*゚ -゚)「でも、私は、言葉に出さずとも誰よりも私を想ってくれている、ありのままの君が大好きだよ」
川*゚ -゚)「……私は幸せものだ」ギュッ
もう心臓は限界値まで跳ね上がっている。これ以上ないくらいドキドキしている。
だから、少しくらい照れ臭いことを言っても、既に限界まで高なっている鼓動が更にヒートアップすることはない。
今なら、どんな恥ずかしいことも素直に伝えられる。
105
:
『青いハンカチのようです』
:2011/08/30(火) 02:53:36 ID:9ovtZovMO
川*゚ -゚)「このまま教会まで運んでくれるか。浴衣で結婚式というのも悪くない」
(; A )「…………」ヒューヒュー
川*゚ -゚)「なぁ、それとも、地平線の彼方にでも連れ去ってくれるか?」
(; A )「…………すな、お、ざん」ヒューヒュー
明らかに異常な呼吸音に紛れて彼が私の名前を呼んでくれた。
ちらりと彼の顔を見る。
(;;゚;A'゚;;)
あ、さっきの青いハンカチのような色だ。
私は自然にそう思った。
(;;゚;A'゚;;)「ご……べん……げんか、い………」
それが私の聞いた彼の最後の言葉だった。
106
:
『青いハンカチのようです』
:2011/08/30(火) 02:54:53 ID:9ovtZovMO
石段の途中で力尽きた彼と縺れあうように転がり落ちた私は、全身泥まみれでそのまま救急車で搬送され、頭を五針縫う手術を受けた。
彼の方は骨を折ったらしく、お互いにベッドから動けず、
顔をあわせられないまま……彼は私のもとを去った。
看護師さんづてに受け取った手紙には、
('A`)『筋トレの旅に出ます。怪我させて本当にごめんなさい』
とだけ記されていた。
……来年の夏には、また迎えに来てくれるだろうか。
今度は見違えるようなマッチョになって。
川 ; -;)「それまでに……私もダイエットしておくな……」
そう一人ごちて口に入れたポテチは、コンソメなのに塩の味しかしなかった。
107
:
◆9KrP3RFuVo
:2011/08/30(火) 03:00:35 ID:9ovtZovMO
おしまい。
恋愛ものを書こうとすると全身に蕁麻疹が浮かび上がり、
奇声を上げながらのたうち回る羽目になる体質の俺でも楽しく参加できてる
少女小説
http://jbbs.livedoor.jp/b/i.cgi/internet/13029/1314432856/
を夜露死苦、と浅ましく宣伝しておく。
リア充をお話の中で爆発させんの超楽しいね
108
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 03:05:21 ID:TnTl7f/MO
途中までニヤニヤしてたのに、後半でワロタw
乙!
109
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 03:33:25 ID:LKhVhGEM0
誰もいない内に投下する
「祭り」
110
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:34:49 ID:LKhVhGEM0
l从・∀・ノ!リ人「おまつりなのじゃー!妹者おまつり初めてなのじゃー!」
( ´_ゝ`)「いいか妹者、ちょっとだぞ。
ちょっと出店を見たらすぐ母者のとこ行くからな」
l从・д・ノ!リ人「えー・・・」
( ´_ゝ`)「父者達は一足先に病院に行ってるんだから、俺らもすぐ向かうぞ」
l从・д・ノ!リ人「・・・むう」
( ´_ゝ`)(本当は祭りに寄ってる時間などないんだが・・・
可愛い妹の頼みなら仕方あるまい)
( ´_ゝ`)(それにしても人が多い)
( ´_ゝ`)つ「ほら妹者、迷子になるからしっかりと俺の手を握ってるんだぞ。
兄との約束だ」
⊂l从・∀・ノ!リ人「やくそくなのじゃ!」
( ´_ゝ`)つ⊂l从・∀・ノ!リ人 ギュ
l从・∀・ノ!リ人「・・・のじゃ?」
ξ゚⊿゚)ξ
从 ゚∀从
(*゚∀゚)
111
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:35:31 ID:LKhVhGEM0
l从・∀・ノ!リ人「・・・」
( ´_ゝ`)「どうした?何故兄の後ろに隠れる」
l从・∀・ノ!リ人「ツンちゃんたちがいるのじゃ」
( ´_ゝ`)「ツンちゃん?
あー妹者のクラスメイトで抱き着いたら俺の息子に蹴り入れたツンデレ属性の縦ロールちゃんか」
( ´_ゝ`)「ケンカでもしたのか?」
l从・∀・ノ!リ人「・・・のじゃ」
( ´_ゝ`)「妹者が悪いと思ってるなら仲直りしておいで」
l从・∀・ノ!リ人「ヤなのじゃ。妹者わるくないのじゃ」
( ´_ゝ`)「妹者が仲直りしたいと思ってるなら、」
l从・∀・ノ!リ人「そんなことより兄者ー!お店がいっぱいなのじゃー!
金魚すくいするのじゃー!」タタタッ
(;´_ゝ`)「あっこら、勝手に出歩くな!」
l从・∀・ノ!リ人「みてみて!金魚さんをおたすけしたのじゃ!」
(*´_ゝ`)「おお、二匹も掬えたのか。よくやった、流石だぞ妹者」
l从・∀・ノ!リ人「わたあめも買ったのじゃ!」
(*´_ゝ`)「さっきの短時間でそこまでやってのけるとは、流石すぎるぞ妹者」
l从*・∀・ノ!リ人「えへへー!」
112
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:36:11 ID:LKhVhGEM0
( ´_ゝ`)「っと、もうこんな時間か。そろそろ病院に行くぞ妹者」
l从・∀・ノ!リ人「ヤなのじゃ!」
l从・∀・ノ!リ人「あいたくないのじゃ!妹者はいかないのじゃ!」
( ´_ゝ`)「それ、母者が聞いたら悲しむぞ」
l从・∀・ノ!リ人「だって・・・だってぇ・・・」
l从 ∀ ノ!リ人「・・・」
l从 ∀ ノ!リ人「・・・みんなダイッキライなのじゃ」
( ´_ゝ`)「妹者?」
(;´_ゝ`)「おーい妹者ー!どこ行ったー!?」
l从・∀・ノ!リ人
l从・∀・ノ!リ人「・・・兄者?」
l从・∀・ノ!リ人「兄者がいないのじゃ。妹者が手はなしたから、はぐれちゃったのじゃ」
l从・∀・ノ!リ人「父者たちだって、わるい子な妹者のことなんてどうでもいいのじゃ」
l从・∀・ノ!リ人「ひとりぼっちになっちゃったのじゃ・・・」
「ひとりなんかじゃないよ」
l从・∀・ノ!リ人「?」
(´<_` )
113
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:36:51 ID:LKhVhGEM0
l从・∀・ノ!リ人y「・・・兄者?」
(´<_` )「・・・だ・・・・・・」
l从・∀・ノ!リ人「のじゃ?とおくてなに言ってるか聞こえないのじゃ!」
l从・∀・ノ!リ人「いまそっちいくのじゃ!兄者ー!」タタタッ
(´<_` )
―――ぐにゃり・・・
l从・∀・ノ!リ人「!?」
l从・∀・ノ!リ人(・・・え?)
l从・∀・ノ!リ人(どうなってるのじゃ?ここ、どこなのじゃ?)
l从・∀・ノ!リ人(さっきの神社?でも、まっくらなのじゃ)
(´<_` )
l从・∀・ノ!リ人「あ、兄者!いきなりまわりがまっくらになっちゃったのじゃ!
お店もちょうちんも、まっくらなのじゃ!」
l从・∀・ノ!リ人「それに妹者たちしかいないのじゃ!みんなどこいっちゃったのじゃ?」
(´<_` )「・・・」
l从・∀・ノ!リ人「兄者?」
(´<_` )「俺はお前の兄者じゃないよ」
114
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:37:48 ID:LKhVhGEM0
l从・∀・ノ!リ人「のじゃ?そういえば兄者よりちっちゃいのじゃ」
l从・∀・ノ!リ人「ちっちゃい兄者?」
(´<_` )「妹者、神社だ」
(´<_` )「あそこの神社に行こう」
l从・∀・ノ!リ人「?」
⊂(´<_` )「手」
⊂(´<_` )「はぐれないように」
l从・∀・ノ!リ人「!」
l从・∀・ノ!リ人つ「やくそくじゃね!」
l从・∀・ノ!リ人つ⊂(´<_` ) ギュ
115
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:38:37 ID:LKhVhGEM0
(´<_` ) テクテク
l从・∀・ノ!リ人 テクテク
(´<_` )「・・・それ」
l从・∀・ノ!リ人「?」
(´<_` )「その手に持ってる物、何?」
l从・∀・ノ!リ人「これ?金魚さんさんと、わたあめと、リンゴアメなのじゃ!」
l从・∀・ノ!リ人「そうだ。ちっちゃい兄者にわたあめあげるのじゃ」
(´<_` )「何それ?」
l从・∀・ノ!リ人「食べものなのじゃ!ふわふわで甘くっておいしいのじゃよ」
(´<_` )「食べ物?」
(´<_` ) モグモグ
(´<_` )「・・・美味しい」
l从・∀・ノ!リ人「妹者もわたあめだいすきなのじゃ!」
116
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:39:18 ID:LKhVhGEM0
(´<_` )「それは?」
l从・∀・ノ!リ人「金魚さんなのじゃ!」
(´<_` )「それも美味しいのか?」
l从;・∀・ノ!リ人「食べちゃダメなのじゃ!!食べものじゃないのじゃ!」
(´<_` )「食べ物じゃないのか」
l从・∀・ノ!リ人「ねーねー、おまつりおわっちゃったのじゃ?まっくらなのじゃ」
(´<_` )「おまつり?」
l从・∀・ノ!リ人「きょうは神社で夏まつりなのじゃ!
お店がいーっぱい出て、はなびも上がるのじゃ!」
(´<_` )「夏まつり。楽しそうだ、俺も行きたい」
l从・∀・ノ!リ人「うん!ちっちゃい兄者も、次はいっしょに夏まつり行くのじゃ」
l从・∀・ノ!リ人「妹者といっしょにわたあめ食べるのじゃ!やくそくなのじゃ!」
(´<_` )「・・・残念だがそれは約束出来ない」
l从・∀・ノ!リ人「どうしてなのじゃ?」
(´<_` )
( <_ )「神社についた」
117
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:40:04 ID:LKhVhGEM0
―――バタン!!
l从・∀・ノ!リ人「!!」
l从;・∀・ノ!リ人(神社のとびらがひらいて中に・・・すいこまれちゃうのじゃ!!)
l从;∀;ノ!リ人「こわいのじゃー!ちっちゃい兄者ー!たすけてなのじゃー!」
( <_ )「・・・」
l从;д;ノ!リ人「うわーん!!」
「妹者ちゃん!!」
l从;∀;ノ!リ人「のじゃ?」グイッ
ζ(゚ー゚*ζ「妹者ちゃん!間に合ってよかった!」
l从・∀・ノ!リ人「ツンちゃん?」
从'ー'从「あぶないところだったねぇ」
(#゚;;-゚)「いっしょにあそぼ?」
l从・∀・ノ!リ人「ハインちゃんにつーちゃんも!」
l从・∀・ノ!リ人(でもやっぱりみんな妹者の知ってるみんなと、ちょっとちがうのじゃ)
118
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:40:46 ID:LKhVhGEM0
ζ(゚ー゚*ζ「妹者ちゃん、ごめんね」
从'ー'从「これからずぅーっといっしょだよぉ」
(#゚;;-゚)「ずっといっしょ。ずっといっしょ」
l从*・∀・ノ!リ人「うん!」
(´<_` )「妹者、帰らなくていいのか?」
l从・∀・ノ!リ人「・・・ぁ」
ζ(゚ー゚*ζ「かえるの?どうして?」
l从・∀・ノ!リ人「えっとね、みんなが病院で妹者のことまってるのじゃ」
从'ー'从「ほんとはみんないっしょにおまつり来るはずだったんだよねぇ?
でもみんなは妹者ちゃんとの約束、やぶったんでしょ?」
l从・∀・ノ!リ人「そうなのじゃ。父者たちもいっしょにおまつりに来るはずだったけど、母者が・・・
でもヤだったから、病院にいきたくなかったから、兄者にわがまま言ったのじゃ」
l从・∀・ノ!リ人「ほんとはね、夏まつり、来ちゃダメだったのじゃ」
l从・∀・ノ!リ人「妹者はわるい子なのじゃ」
119
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:41:41 ID:LKhVhGEM0
(#゚;;-゚)「妹者、わるい子」
ζ(゚ー゚*ζ「うん。わるい子だね」
从'ー'从「妹者ちゃんわるい子だから、みんな妹者ちゃんのこと、どうでもよくなっちゃうんじゃない?」
l从・∀・ノ!リ人「そうなのじゃ。みんな妹者のこと、どうでもいいのじゃ」
ζ(゚ー゚*ζ「みんなひどい人ね」
(#゚;;-゚)「妹者、かわいそう」
(´<_` )「だったら、ずっとここにいる?」
l从・∀・ノ!リ人「えっ・・・」
(´<_` )「妹者は望んでここに来た、俺の来ちゃダメだって声に耳を塞いで。
現実から逃げたくて、このあべこべの世界に来た」
(´<_` )「ずっとここにいる?
理想の友達がいる、この偽物の世界に」
l从;・∀・ノ!リ人「そ、そんなのイヤなのじゃ!!ほんと家族に会いたいのじゃ!
もしみんなが今までみたいに妹者のこと見てくれなくっても、それでもいいのじゃ!」
l从;・∀・ノ!リ人「ほんとのツンちゃんたちにだって、ごめんなさいしたいのじゃ!!」
120
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:42:36 ID:LKhVhGEM0
(´<_` )「ほら。やっぱり妹者は良い子だ」
l从・∀・ノ!リ人「いい子・・・?」
(´<_` )「うん。妹者は優しい子だよ」
l从・∀・ノ!リ人「妹者、いい子じゃない・・・でも、いい子になるのじゃ!
みんな大好きなのじゃ!だから、だからっ・・・」
l从 ∀ ノ!リ人「みんなにも、妹者のこと好きになってほしいのじゃ・・・」
(´<_` )「俺は妹者が大好きだよ」
(´<_` )「覚えてるかな。ずっと前、妹者が俺の事撫でてくれたんだ。
すごく嬉しかった。妹者はもう覚えてないかも知れないが」
(´<_` )「父者達だって、ツンちゃん達だって、お前の事が大好きなんだよ。
なのにどうでもいいなんて、そんな悲しい事言わないでくれ」
l从・∀・ノ!リ人「・・・ごめんなさいなのじゃ」
⊂(´<_` )「さあ、行こう。もう帰らないと」
l从・∀・ノ!リ人つ「うん!」ギュ
121
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:43:25 ID:LKhVhGEM0
(´<_` )「この神社の扉の向こうに行けば、元の世界に戻れる」
l从・∀・ノ!リ人(とびらにすいこまれるのじゃ・・・)
(´<_` )「手を、離すよ」
l从;・∀・ノ!リ人「ダメなのじゃ!!ちっちゃい兄者もいっしょに来るのじゃ!
こんなまっくらでなんにもないとこにいちゃダメなのじゃ!」
(´<_` )「きっとまた会える。八月・・・いつかの夏祭りで、また俺にわたあめ食べさせてよ」
l从;・∀・ノ!リ人「ヤなのじゃ!はなさないってやくそくしたのじゃ!
妹者はちっちゃい兄者ともいっしょにいたいのじゃ!!」
(´<_` )「・・・」
(´<_` )「・・・俺は、お前の兄者じゃないよ」
l从;・д・ノ!リ人「そんなことないのじゃ!!ちっちゃい兄者だって、妹者の・・・っ」
l从; д ノ!リ人(ああっ・・・とびらがとじちゃう・・・)
―――パタン・・・
l从 ∀ ノ!リ人
l从 ∀。ノ!リ人「・・・妹者の、お兄ちゃんなのじゃあ・・・」
「妹者!!やっと見つけた!」
l从・∀・ノ!リ人「兄者・・・ほんとの兄者なのじゃ・・・」
(;´_ゝ`)「早く病院に行くぞ!母者が・・・母者が・・・!!」
l从;・∀・ノ!リ人「!!」
122
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:44:08 ID:LKhVhGEM0
バタン!!
l从;・∀・ノ!リ人「母者ー!!」
(;´_ゝ`)「すまない遅くなった」
∬ _ゝ )「あんた達・・・遅かったわね・・・」
l从・∀・ノ!リ人「!!」
( ´_ゝ`)「・・・どうやら、間に合わなかったようだな」
彡⌒ミ
( _ゝ )「ああ・・・」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「もう産まれてしまったよ」
(;<_; ) ピギャー!ピギャー!
@@@
@#_、_@
( ノ`)「おや、妹者も来てくれたのかい。あんなに弟が生まれるの嫌がってたのに、嬉しいよ」
123
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:44:53 ID:LKhVhGEM0
(;<_; ) ピギャー!ピギャー!
(*´_ゝ`)「おお、俺に似てイケメンだな。将来が楽しみだ」
∬´_ゝ`)「ほんと兄者の生まれた頃そっくり。心の底から同情するわ」
@@@
@#_、_@
( ノ`)「さっきからなんでか泣き止まないねぇ」
彡⌒ミ
( ´_ゝ`)「きっと名前が欲しくて泣いてるんだよ。四兄弟の末っ子だから末者にしよう」
(*´_ゝ`)「ほーら末者ー、お兄ちゃんだぞー」
(;<_; ) ギャアアアアアアアアアアン!!
∬´_ゝ`)「兄者のドアップがそんなに衝撃的だったのかしら」
(iii´_ゝ`) ガーン
@@@
@#_、_@
( ノ`)「名前が嫌なんじゃないかい?」
124
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:45:42 ID:LKhVhGEM0
l从・∀・ノ!リ人
l从-∀-ノ!リ人
『俺は、お前の兄者じゃないよ』
l从・∀・ノ!リ人
l从・∀・ノ!リ人「・・・この子は妹者の弟なのじゃ」
l从・∀・ノ!リ人
l从・∀・ノ!リ人「この子は弟者。流石弟者なのじゃ!」
(;<_; )「ぎゃ・・・」ピタッ
(・<_・。)
(・<_・*) キャッキャッ
「あ、笑った・・・」
l从・∀・ノ!リ人「八月、いつかの夏祭りで」のようです 終
125
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 03:45:57 ID:9ovtZovMO
ピギャーwww
126
:
l从・∀・ノ!リ人はちがつ、いつかのなつまつりでのようです
:2011/08/30(火) 03:47:00 ID:LKhVhGEM0
以上です
流石兄弟の設定をまるっと無視したあばばばば
127
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 04:04:30 ID:TnTl7f/MO
乙!
まだ明け方じゃないよな…。投下しま。
128
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 04:06:51 ID:TnTl7f/MO
ほ、ほ、ほーたるこい。
こっちの水はあーまいぞ
ぞいがーには水のちっあ
ほ、ほ、ほーたるこい。
川д川「ほ、ほ、ほーたるこい。」
(-_-)「…何小学生と一緒になって歌ってんの、いい歳して。」
川;д川「いい歳って…私は永遠の高校生だよ?!」
(-_-)「どっちにしろ童謡歌うような年齢ではないでしょ…。」
川;д川「別にいいじゃない…、夏祭りぐらい。」
129
:
(-_-)ホタルのようです川д川
:2011/08/30(火) 04:10:14 ID:TnTl7f/MO
(-_-)ホタルのようです川д川
川*д川「それにしても、今年もホタル一杯いるね、ヒッキー君。」
(-_-)「そりゃそうでしょ、ホタルがメインの祭りなんだから。」
川;д川「…もうちょっとロマンとか無いの?ホタル綺麗だね、とか。」
(-_-)「ホタル嫌いなんだよ。」
川д川「なんで?こんなにきれいなのに。」
(-_-)「…ホタルってのは、じゃんけんで負けた奴がなるんだよ。」
川;д川「え?どういうこと?」
130
:
(-_-)ホタルのようです川д川
:2011/08/30(火) 04:11:43 ID:TnTl7f/MO
(-_-)「『じゃんけんで
負けて蛍に生まれたの』って言う俳句があるんだよ…。」
川д川「へぇ〜…。でも、じゃんけんで負けてこんなに綺麗に生まれて来れるなんていいなぁ。勝ち組だよね」
(-_-)「何処がだよ。あの光は別に綺麗だから光らせてる訳じゃないんだぞ、生殖活動のためだ。」
川;д川「もー!ロマンチックな事言えないならこの林檎飴でも食べてお口チャックしてて!」
(-_-)「本当のこといっただけだぞ…モグモグ」
131
:
(-_-)ホタルのようです川д川
:2011/08/30(火) 04:12:54 ID:TnTl7f/MO
川д川「全くもう…、そんなんだからお祭りに一緒に来てくれる女の子がいないんだよ…。」
(-_-)「…モグモグ」
川д川「…ヒッキー君って、お祭り何のために来てるの?」
(-_-)「食べ物食べに。綿飴とかチョコバナナとかうますぎる。」
川д川「だと思ったよ…。」
132
:
(-_-)ホタルのようです川д川
:2011/08/30(火) 04:17:02 ID:TnTl7f/MO
ほ、ほ、ほーたるこい。
こっちの水はあーまいぞ
ぞいがーには水のちっあ
ほ、ほ、ほーたるこい。
川д川「…私、生まれ変わるならホタルがいいなぁ。」
(-_-)「…止めとけよ。」
川д川「なんと言われても綺麗だもん、ホタル。」
(-_-)「…ホタルになんて生まれ変わったら夏が終わったら会えなくなるだろうが。」
川д川「今だって、変わらなくない?夏祭りの日にしか会えないし。」
(-_-)「…お前がいない夏祭りなんか意味ないだろ。」
川д川「食べ物があるじゃない」
(-_-)「お前と食うからうまいだけだ。」
川д川「…私は食べれないけどね?」
(-_-)「まぁ、うん。」
133
:
(-_-)ホタルのようです川д川
:2011/08/30(火) 04:19:08 ID:TnTl7f/MO
川д川「あーぁ、こんな話してたらもうこんな時間かぁ。今年も夏祭り終わっちゃうね。」
(-_-)「…そうだな。」
川д川「ねぇねぇ、ヒッキー君がホタル嫌いなのって、私ににてるから?」
(-_-)「あー…そうかもな。どっちも俺を置いて死んじゃうからな。」
川д川「ごめんね、まだ怒ってる?私が死んだこと」
(-_-)「当たり前だろばか。」
川д川「ひどいなぁ、毎年夏祭りにちゃんと会いに来てるのに。すごくロマンチックでしょ?」
(-_-)「…ロマンチックなんていらないから、毎日一緒にいたかった。」
川д川「…あぁ、だからロマンチックなの嫌いなのかな?」
(-_-)「うるさい。」
134
:
(-_-)ホタルのようです川д川
:2011/08/30(火) 04:27:24 ID:TnTl7f/MO
川д川「…ヒッキー君、私、生まれ変わったらやっぱりホタルがいいや。じゃんけんで勝っても負けてもホタルに生まれたい。」
(-_-)「…俺が寿命で死んだら、一緒に生まれ変わればいいだろ。それまでは待ってろ。」
川д川「結構待つよね、それ。でも、ヒッキー君のお嫁さんとか子供も見れるってことかぁ」
(-_-)「…俺はホタルと違って生殖活動をする気はないけどな。」
川;д川「生々しい言い方しないでよ!」
(-_-)「……君が生きていたら、俺も頑張って光ってたかもね。」
川д川「…なんか、それってどうなんだろ、微妙だよね。」
(-_-)「…来年は少しぐらいロマンチックなセリフ言えるようしとく。」
川ー川「期待しないで待ってるよ。、じゃあ、ヒッキー君。また、来年の夏祭りに。」
(-_-)「ん、また来年。」
彼女が座っていた場所に、一匹のホタルが死んでいた。
やっぱりホタルってのは、じゃんけんで負けて生まれてくるんだろうと、俺は思った。
135
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 04:29:30 ID:TnTl7f/MO
終わりです!投下してから8月の終わりにホタルって…とか言われたらどうしようかとおもったけど、【夏祭り】だからいいよね、うん。
136
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 11:12:16 ID:ACguQOvE0
言おうとしたことは告知スレに誤爆した
投下します
137
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 11:13:17 ID:ACguQOvE0
数年前からVIP市に夏季限定で出没し始めたローカル怪人「カチョウフウゲツ」は
今日みたいに湿気でジメっとした夜に街を徘徊して周辺住民のドひんしゅくを買っていく。
しかし案ずることはない。
こいつが出来るのはせいぜいキモがられることぐらいなのだ。
「おれはカチョウフウゲツだぞぉ」と「火のよぉ〜じん。カチカチ」のノリで叫んで練り歩く。
どう見てもキモイし精神異常者だし何よりも近所迷惑。
騒音→通報→逮捕。
このコースをカチョウフウゲツは何度も経験しているのだがやつは留置所から出てきては行為を繰り返す。
「おれはカチョウフウゲツだぞぉ」
警察が頼りにならんことを知ると、今度はカチョウフウゲツを個人的にリンチにかける連中が現れた。
金属バット、出刃庖丁、竹刀、ゴルフクラブ。
各自、相手がビビって奇行を自粛するだろう武器を構えてカチョウフウゲツを囲んだ。
138
:
( ^ω^)の街の怪人は夏季限定なようです
:2011/08/30(火) 11:14:12 ID:ACguQOvE0
(#,,゚Д゚)「うるせぇんだゴルァ! しばきたおすぞゴルァ!」
いの一番にカチョウフウゲツを脅しつけたのがギコだった。
やたら短気だけど仲間内でだけはイイやつで通っているヤンキーの模範みたいなやつ。
( ∵)「おれはカチョウフウゲツだぞぉ!」
スクリームマスクを被ったカチョウフウゲツはギコをシカト。
仲間の前で恥をかかされてはヤンキー的にオイシクない。
ギコは自分の肩の上まで金属バットを持ち上げてカチョウフウゲツの右肩に振り下ろした。
( ∵)「ウゴ……」
ギコのバットが合図となり、集団はカチョウフウゲツをボコり始める。
( ∵)「ウゴ……ウゴ……」
金属バットが、竹刀が、ゴルフクラブが、カチョウフウゲツの身体へ喰いこんでいく。
ドクオの出刃庖丁はカチョウフウゲツの手足の先っちょをひっかくだけだったが。
139
:
( ^ω^)の街の怪人は夏季限定なようです
:2011/08/30(火) 11:14:54 ID:ACguQOvE0
( ^ω^)「……」
ぼくは金剛杖でカチョウフウゲツの脇腹を何度も突いていた。
ちなみにこの金剛杖は「冥途の土産」にと両親に強要されて祖父と共に無理矢理登らされた富士山で買ったものだがそんなことはどうでもいい。
ぼくが金剛杖を持参したのは目立ちたかったからである。
バットや竹刀なんて武器の王道すぎる。
ふだんヤンキー集団の腰ぎんちゃく扱いを受けている身としては選択した武器のセンスだけでも主役になりたかった。
その点はドクオも同じ気持ちだったのだろう。
出刃庖丁を抜き身で持ち歩き、「有事にはキレる自分」をアピール。
もっともカチョウフウゲツの腹をぶっ刺す勇気なんてドクオには無くて、結局はヘタレであるということをぼくらに再認識させただけだった。
140
:
( ^ω^)の街の怪人は夏季限定なようです
:2011/08/30(火) 11:15:34 ID:ACguQOvE0
(#,,゚Д゚)「ゴルァッ! ゴルァッ!」
_
( ゚∀゚)「ひゃはは。死ね死ね」
( ∵)「ウゴ……」
集団のリーダー格であるギコとその親友であるジョルジュの攻撃は容赦なかった。
もし殺してしまったら……。そんな考えは彼らにはとても見受けられなかった。
一方的なギャクサツはしばらく続き、やがて亀みたいに地面に丸くなっているカチョウフウゲツはうめき声すらあげなくなった。
ここまでやれば仲間に対する体面は保てたということなのだろう。
カチョウフウゲツに対する暴力は止み、「これからは舐めた真似すんじゃねぇぞ」
と、ギコがカチョウフウゲツの脇腹に蹴りを入れた。それでその晩の"ヤキ"はおしまい。
ぴくりとも動かないカチョウフウゲツをぼくらは後にし、帰りにマックで夜食を食べてから各自家に帰った。
141
:
( ^ω^)の街の怪人は夏季限定なようです
:2011/08/30(火) 11:16:15 ID:ACguQOvE0
ぼくらがカチョウフウゲツに"ヤキ"をいれてから、夏の風物詩のひとつに"ヤキ"が加わった。
なにせカチョウフウゲツは懲りない。
いくら暴行を加えたところで自分の名前を叫びまくるという奇行を止めない。
市内の中高生はこぞってカチョウフウゲツをちょうどいいサンドバッグ代わりに殴った。
色々ある年頃だ。みんないらいらしている。
食事、睡眠、セックス、暴力。
人間の四大欲求。
暴力は社会に抑えつけられている。
いつだって爆発する時を待っている。
ぼくもギコ達に誘われて何度かカチョウフウゲツ狩りをやったが、中三の夏から参加するのをやめた。
どうせギコ達とは中学までの縁だ。
来年からはヤンキーに媚を売らなくても青春を謳歌できるのだ。
そしてぼくは地元のそこそこの公立高校に合格した。
毎年夏になるとカチョウフウゲツが騒ぎだすが、ぼくは決して関与しないようにと思った。
せっかくヤンキーと縁を切ったのに、その思い出をいまさらむし返すことはないだろう。
142
:
( ^ω^)の街の怪人は夏季限定なようです
:2011/08/30(火) 11:17:36 ID:ACguQOvE0
*
('A`)「よっ。ブーンだろ。久しぶり」
( ^ω^)「誰だお?」
二十歳になったぼくは成人式に参加するために地元へ里帰りをしていた。
大学は京都の私大。
成人式の終わった後での同窓会でぼくは見知らぬ男に声をかけられた。
中学を卒業してからもう数年経っている。
昔の同級生もみんな変わった。しかし面影は残る。それでおおよそ誰が誰か判断できる。
この男は誰だ? 左右の眼の高さの違うという顔の特徴をもった同級生はぼくの記憶にない。
('A`)「おれだよ。ドクオだよ」
ああ、ドクオか。パシリの。
ぼくは胸の中でぽんと手を叩く。
143
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 11:18:25 ID:ACguQOvE0
('A`)つ□「つもる話は色々あるけど。乾杯」
( ^ω^)つ□「お」
ドクオはぼくの隣の席に陣取ると、ビールと焼き肉をぐちゃぐちゃ喰い始めた。
別に隣が女じゃないと嫌というわけではない。下品な化粧と髪型の田舎女なんて心底どうでもいい。
しかしせっかくの同窓会だというのに隣がドクオではあまりに冴えない。
ぼくは周囲を見渡し、暇そうにしているやつがいないかと探す。
ジョルジュの周りに女が群がっている。やはり田舎ではヤンキーが強い。
( ^ω^)「あれ、ギコがいないお」
('A`)「ああギコね。ギコ。都落ちしたよ」
( ^ω^)「都落ち?」
('A`)「ギコの先輩のナントカって族のナントカさんの女をやっちゃったんだって。
土下座と三十万で済んだらしいけどそっから仲間からハブられてんの」
144
:
( ^ω^)の街の怪人は夏季限定なようです
:2011/08/30(火) 11:19:06 ID:ACguQOvE0
( ^ω^)「ふーん」
('A`)「アイツも今頃カチョウフウゲツだろうな」
(;^ω^)「は?」
こいつはいきなりなにを言いだすのだ。
('∀`)つ□「ちなみにおれも昔カチョウフウゲツだった。はいカンパ〜イ」
(;^ω^)つ□「???」
145
:
( ^ω^)の街の怪人は夏季限定なようです
:2011/08/30(火) 11:19:59 ID:ACguQOvE0
それからドクオは聞いてもいないのにべらべら喋り始めた。
カチョウフウゲツは人生の脇役が主役になる手段だと。
叫び回っていれば街の人間はカチョウフウゲツを嫌でも注目せざるをえないと。
血まなこになって追いかけてくるガキほど注目を欲しており、そういうガキほどカチョウフウゲツになりやすいのだと。
そして、カチョウフウゲツになった人間はほとんどの場合、マスカキを覚えたサルのように、殺されるまで行為を止めはしないのだと。
146
:
( ^ω^)の街の怪人は夏季限定なようです
:2011/08/30(火) 11:20:40 ID:ACguQOvE0
('∀`)つ□「つまりカチョウフウゲツを消滅させられるのはお前だけなんだよブーン。カンパ〜イ」
( ^ω^)つ□「わけがわからないお」
('A`)「だからぁ。嫌いって感情は好きに転じるものだろ。カチョウフウゲツを嫌っているやつほどなってしまう可能性が高いんだ。
無関心なお前ならカチョウフウゲツを完全消滅させることがでるかも、ってな」
('∀`)つ□「俺は駄目だ! 一回なっちゃったし! 眼をぶん殴られて正気に戻れたけどな! はいカンパ〜イ」
( ^ω^)つ□「注目の快感より死の恐怖が上回ったということかお。ヘタレらしいというか……」
147
:
( ^ω^)の街の怪人は夏季限定なようです
:2011/08/30(火) 11:21:33 ID:ACguQOvE0
( ^ω^)「そういえば何でギコがカチョウフウゲツになったと思うんだお?」
('A`)「あいつは人気者だったからな」
一度注目の快感に味をしめたら中毒になるってことか。
( ^ω^)「まぁいいお。暇だし、出来たら頑張ってみるお」
( ^ω^)「ドクオ?」
(-A-)zzz
( ^ω^)「潰れたかお」
148
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 11:22:14 ID:ACguQOvE0
*
二次会はパスすることにした。
ぼくは実家のベッドに寝ころんで考える。
カチョウフウゲツを消す方法。
そしてひとつの考えに至った。
ぼくの思いついたアイデア。それは。
149
:
( ^ω^)の街の怪人は夏季限定なようです
:2011/08/30(火) 11:23:13 ID:ACguQOvE0
( ∵)「これでオッケーだお」
京都の下宿に戻ったぼくはドンキホーテで買ったスクリームマスクを洗面台の前でかぶる。
ぼくはこれから京都の街をひんしゅくのドン底に突き落とそうと考える。
カチョウフウゲツの個性を根こそぎ削り取るつもりだ。
色んな土地で叫ぶつもりだし、季節は夏だけなんてケチなことは言わない。
カチョウフウゲツをありふれたものにする。
やっていても大して注目を浴びないような、日本中にカチョウフウゲツのブームを起こす。
( ∵)「おれはカチョウフウゲツだぞぉ!」
京都の市街を叫び歩く中でぼくは思いだした。
何でヤンキーの取り巻きなんてやっていたんだっけ?
ああそうだ。
人気者になれると思ったからだ。
150
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 11:24:47 ID:ACguQOvE0
以上
盆踊りの興奮がさめやらぬままビール片手にやる真昼の河川敷でのキチガイ踊りでした
151
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 11:31:17 ID:Eh51fTYY0
バット男って脚本思い出した
乙
152
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 11:52:55 ID:UVeOAjwAO
創作板に対する毒まみれだね。
こういう作品を投下すると規制されても文句言えないよ。
153
:
( ・∀・)の見る夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 17:13:03 ID:ovRmn15k0
ここから見える夏祭り。そこは賑やかで楽しそうで妬ましかった。
なぜ、奴等はそんなに楽しそうなのか。
なぜ、奴等だけ楽しんでいるのか。
なぜ、私だけ苦しまなければならないのか。
私には理解できない。
だから私は此処から奴等を見る。
自分だけ楽しんでいる醜い奴等を、奴等の醜い本性を。
154
:
( ・∀・)の見る夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 17:36:19 ID:ovRmn15k0
―从 ゚∀从―
从 ゚∀从「次どこ行くー?」
川д川「え・・・じゃあ、金魚すくい、とかかな・・・」
从 ゚∀从「よし、じゃぁ行こう!!」
私たちは小学校からの仲良しで、いつも一緒にいる。
皆は美人と根暗が一緒にいるなんて不思議、っていうけど。
私には彼女が必要。
だって私の可愛さを引き立ててくれるんだもん。
皆はちょっとだけ可愛い女と普通な女がいたらどっちを選ぶ?
もちろん可愛いほうだよね?
それってもう一人がブスじゃなくても元が可愛い人がもっと可愛く見えるらしいよ。
だからいつも一緒にいる。私を可愛く見せるために。
この夏祭りは男と出会うため。毎年来ているが声をかけてくるのは私目当てだ。もちろんサダコには誰も見向きもしない。
私はそんなサダコにいつも優しくしているように見せかける。
私だけが可愛く見えるように。利用する。
_
( ゚∀゚)「ねぇ君!そこの髪長い子!!」
え・・・・?私じゃない・・・・・・?
川д川「え・・・私、ですか?」
_
( ゚∀゚)「そうそう!君可愛いね!!アドレス交換しようよ!!」
川*д川「はっ、はい!!!喜んで!」
何で?何で何で何で?
从 ゚∀从「わ、私にも教えて教えてほしいなぁ〜?」
_
( ゚∀゚)「え?あー・・・・興味ないわ、それじゃぁ!!後でメールするね!」
川*д川「はい!!楽しみにしています!!」
155
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 17:42:30 ID:9e5gHbmMO
ニンゲンハカオジャネーヨ
156
:
( ・∀・)の見る夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 17:48:50 ID:ovRmn15k0
从 ∀从「何で・・・・何で・・・・?普通私を選ぶでしょ?こんな根暗そうでブスなやつより・・・」
川д川「え?」
从#゚∀从「何であんたが声掛けられたんだよ!!おかしいだろ!私のほうが可愛いのに!!」
川д川「・・・・ハイン」
从#゚∀从「あぁ?何だよ!このブス!!」
川д川「それでも私を利用してたつもり?」
从 ゚∀从「・・・・え?」
川д川「あなた私を利用してたんでしょ?あなたの友達から聞いた。自分を可愛く見せたいとか・・・・」
从 ゚∀从「いつから気づいて・・・・?」
川д川「ずっと前から。あなたのその姿が滑稽でずっと黙ってた。でももう飽きちゃった。さっきのはネタバラシのための芝居。」
そんな・・・利用してたつもりだったが・・・気づいていたんだ。
だけどこいつがいなくなったところで何も変わりは無い。
私には友達が沢山いるがこいつにはほとんどいない。
今までと何ら変わりはない。
川д川「気づいて無いようだからいってあげるけど・・・・」
川゚д川「あんたもう友達いないんだよ」
157
:
( ・∀・)の見る夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 17:56:59 ID:ovRmn15k0
ほらね?こんなに醜い。
友情、なんて言葉は奴等には無い。友達、なんて物は利用するためだけの物だ。
あの利用していたつもりだった女の子は翌日から学校に居場所が無くなりいじめにも遭うだろう。
人間の友情なんてそんなものだ。
グループの中心みたいな奴が誰かを嫌えばその周りは皆嫌う。
その中心の奴がいじめていれば周りもいじめる。
そのクズみたいな奴が、この世界には沢山いる。
また醜い奴等を発見した。
今度はどんな姿を見せてくれるのか楽しみだ。
158
:
( ・∀・)の見る夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 18:02:50 ID:ovRmn15k0
―('A`)―
('A`)「ショボンー。違うとこ行こうぜー」
(´・ω・`)「うん。わかった」
('A`)「あ!わたあめ食いたいなー」
(´・ω・`)「あ・・・はい、五百円で足りるよね?」
('A`)「あぁ。じゃぁ買ってくるわー」
(´・ω・`)「うん」
('A`)「ショボンもいるか?」
(´・ω・`)「あ・・・い、いる!」
('A`)「おし、分かった。じゃぁ買ってくるわ」
159
:
( ・∀・)の見る夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 18:08:01 ID:ovRmn15k0
('A`)「わたあめ美味かったな〜。悪いな、ショボン」
(´・ω・`)「いいよいいよ。だってドクオは僕を救ってくれた人だもん」
('A`)「そんな気にしなくていいのによ。もっと友達らしく!!」
(´・ω・`)「わ、わかった。じゃぁ・・・次どこ行く?」
('A`)「あ・・・その前に腹減ったし・・・焼きそばでもくわねぇか?」
(´・ω・`)「うん。千円あれば足りるよね?二人分」
('A`)「あぁ。(こいつは馬鹿だよな・・・良い金づるだ)」
160
:
( ・∀・)の見る夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 18:32:35 ID:ovRmn15k0
(´・ω・`)「ドクオ」
('A`)「ん?どした?」
(´・ω・`)「僕、ドクオには感謝してる。いじめから救ってくれたし、毎日遊んでもらってるし・・・やさしいし」
('A`)「そんなの気にすること無いって!」
(´・ω・`)「いや、感謝してもしきれないくらいだよ。本当にありがとう」
('A`)「そんなこと言われたら照れるぞ・・・・」
(´・ω・`)「僕からのお願いなんだけど・・・これからも、いつまでも一緒にいてくれるかな・・・?」
('A`)「あぁもちろんだ・・・・だって」
('∀`)「友達、だもんな!!」
161
:
( ・∀・)の見る夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 18:40:18 ID:ovRmn15k0
本当に醜い・・・祭りは色々な人の本性が手に取る様に見える。
私はこんな人間にはならない。だが今は、夢も希望も無い。
だってこんなにも醜い人間だらけの世界なのだから。
ならばどうするか・・・・
それは
(・∀ ・)「なら死ねば?」
( ・∀・)「・・・そうだな、この祭りの中に飛びこんで自殺してやるのもいい気分だ」
(・∀ ・)「そうだよ。だって希望が無いこの世界に生きてる価値なんて無いもん」
( ・∀・)「じゃぁ、行って来るよ。『私』」
(・∀ ・)「じゃぁね。『僕』。君は僕にとって本物の友達だったよ。」
( ・∀・)「そうか。なら君もあの人間達と同じってことだ。」
(・∀ ・)「そうだね。キミも同じじゃないかな?」
( ・∀・)「そうか・・・じゃぁこれ以上自分を汚したくないから、行って来るよ」
(・∀ ・)「またね」
( ・∀・)「さよならだ」
終わり
162
:
( ・∀・)の見る夏祭りのようです
:2011/08/30(火) 18:41:56 ID:ovRmn15k0
あとがき
あれ・・・祭り関係ないような・・・
こんな低クオリティの作品あげてすいません。樹海逝ってきます。
こんな作品を呼んでくれた方に感謝します。
それでは!
163
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 21:09:36 ID:TnTl7f/MO
あれ、今日「はなび」でいいんだよね…?!
http://g2.upup.be/d/JEV8sk3JSb?guid=ON
164
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 21:45:18 ID:gwweDKes0
そのはずだよ……!!
165
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 21:46:04 ID:gwweDKes0
人生は線香花火みたいなもんだと思う。
('A`)「え」
燃え始めはみんなに注目されて、線香花火もやる気を出す。
調子に乗ってハジケた音まで出しちゃう。
( ・∀・)「聞こえなかったかな」
次第に飽きられ、呆れられ。
いつの間にか早く終わらねーかなーなんて思われる。
('A`)「クビ……ですか」
そんでもってポトっと落ちればそれで終わり。
誰かに覚えられるのなんてどれだけの間か。
166
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 21:46:47 ID:gwweDKes0
( ・∀・)「そ、最近うちも不景気でね、本当に申し訳ないんだけど」
ちやほやされるのも最初のうち。
誰かの記憶に残るのはいつまでか。
('A`)「はぁ……わかりました」
でも夏になると飽きられもせずに線香花火は燃やされる。
線香花火としての単体は覚えられていなくとも、
「線香花火」というモノは覚えられている。
ξ゚⊿゚)ξ「お疲れさまです」
それなら俺は線香花火以下か。
俺の人生は線香花火にも劣るってわけか。
167
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 21:47:50 ID:gwweDKes0
川 ゚ -゚)「お疲れ」
('A`)「……お疲れ、クビだってよ」
川 ゚ -゚)「ふむ、そう気を落とすな」
('A`)「とは言ってもなぁ」
川 ゚ -゚)「なぁに、お前のその気持ち悪いほどの粘りなら再就職も簡単だよ」
('A`)「……褒めてんの?」
川 ゚ -゚)「称賛以外に聞こえたか?」
('A`)「気持ち悪いって修飾語は褒めるのには使わない」
168
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 21:48:58 ID:gwweDKes0
川 ゚ -゚)「まああれだ、たまに飲みに行こう」
川 ゚ -゚)「愚痴くらいは聞いてやるよ」
人生は線香花火みたいなもんだと思う。
でも、そんな人生でもアリだと思う。
('A`)「うるせーやい、ちくしょーめ」
誰かの線香花火として生きられるなら、
俺もまだまだ頑張れる気がするから。
('A`)「いつかお前に奢ってやるから覚悟しとけよ」
川 ゚ー゚)「ふふ、覚悟しておくよ」
俺に火をつける誰かがいるのなら、線香花火でもいいって気がする。
169
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 21:49:42 ID:gwweDKes0
以上
ありがとうございました
170
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 21:58:18 ID:TnTl7f/MO
タイプだわ。
最後の台詞すきだ
乙
171
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 22:33:25 ID:anNEQH3U0
絵投下ー
デレ
http://imefix.info/20110830/211091/
172
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 22:55:46 ID:cPZsd9WsO
>>171
デレかわいー!!
投下しますね
173
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 22:57:24 ID:cPZsd9WsO
もしも願いが叶うなら、あなたは何を願いますか?
一瞬の輝きを見せ、はかなく消えゆく流れ星のような
夜空を彩る打ち上げ花火に。
( ><)は打ち上げ花火に願うようです
174
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 22:59:09 ID:cPZsd9WsO
(* ><)「明日のお祭りのメインイベントといったら花火なんです!」
( ・∀・)「いやいや、女性の浴衣姿以外ありえないよ」
( ^ω^)「モララーは小学生なのにマセてるお」
( ・∀・)「なんだよ。どうせブーンは屋台がメインとか言うんだろ」
(;^ω^)「なぜバレたし」
( ><)「www」
僕はビロード。
VIP小学校に通う2年生なんです。
おマセさんなモララーくんと、食いしん坊のブーンくんと明日の計画を立てているんです。
何の計画かというと、明日あるお祭りについてなんです。
夏休み最後の日にお祭りとは、企画者も粋な計らいをするんです。
wktkが収まらない僕たちは、朝から公園に集まって明日の打ち合わせを進めていました。
(* ><)「楽しみなんです!」
175
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 23:01:03 ID:cPZsd9WsO
(* ^ω^)「ぶひひ、明日の祭り用にカーチャンからお小遣もらったおw」
( ・∀・)「あ、僕ももらった! ビロードは?」
( ><)「僕はお父さんからもらいました!」
( ・∀・)「なるほど、みんな準備万端ということだな」
( ^ω^)「だおだおwww」
( ><)「あ、そういえば」
僕は盛り上がっている二人に、大事なことを確認しました。
( ><)「二人は打ち上げ花火に何をお願いするんですか?」
( ^ω^)「……」
( ・∀・)「……」
なぜか場の空気が固まったんです。
176
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 23:03:10 ID:cPZsd9WsO
( ^ω^)「ぶっひゃひゃひゃひゃwww」
( ・∀・)「え、何ビロード、花火と流れ星を間違えてるの?」
一瞬の静寂を打ち破る二人の笑い声。
僕は何か変なことを言ったのでしょうか?
(;><)「お、お父さんが言っていたんです!」
( ><)「『打ち上げ花火が消える前にお願い事をすると叶う』って!」
( ^ω^)「ビロード、お前騙されてるおww」
( ・∀・)「嘘乙」
(;><)「嘘じゃないんです!」
(;><)「ぼ、僕は明日……」
((( 。><)))「打ち上げ花火に、お母さんが帰ってくるようにお願いするんです!」
三( 。><)「うわぁぁあぁぁぁん!!」
(;・∀・)そ「あ、ビロード!
(;^ω^)「どこ行くんだお!」
177
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 23:04:46 ID:cPZsd9WsO
僕は涙を堪えながらダッシュで家に帰ったんです。
意地悪なモララーくんとブーンくんなんて大嫌いなんです!
( ><)「……」
( ><)「お父さんは、嘘吐かないんです」
( ><)「だってお父さんはとっても物知りなんです!」
< ただいま帰りましたよー
( ><)「! お父さんが帰ってきたんです!」
( ><)「お帰りなさい、お父さん!」
( <●><●>)「ただいまです、ビロード。おばあちゃんは?」
( ><)「夕飯の買い物に行ったんです!」
( <●><●>)「そうですか。今夜の夕飯は何でしょうね?」
( ><)「鯖の味噌煮って言ってたんです!」
( <●><●>)「ふふ、おばあちゃんの煮物が美味しいことはわかってます」
178
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 23:06:16 ID:cPZsd9WsO
僕のお母さんは、3年前に重い病気にかかって死んでしまいました。
だから、僕の家でご飯をつくるのはおばあちゃんなんです。
おばあちゃんのご飯はとっても美味しいんです。
でも僕は、どの料理よりもお母さんが作ってくれた唐揚げの方が好きなんです。
( ><)「ねぇ、お父さん」
僕はおばあちゃんが作ってくれた鯖の味噌煮をつつきながら、お父さんに尋ねます。
( ><)「打ち上げ花火が消える前に三回願い事を言えば、お願いが叶うんですよね?」
( <●><●>)「えぇ、そうですよ」
( <●><●>)「流れ星よりも消えるまでの時間が長いので、のんびり屋なビロードでも
きっと願い事を三回言い切れるでしょう」
( ><)「はいなんです!」
お父さんが僕の頭を優しく撫でました。
僕はお父さんが大好きです。
179
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 23:07:17 ID:cPZsd9WsO
('、`*川「ビロード、私からも明日のお小遣をあげますね」
(* ><)「わーい! なんです!」
( <●><●>)「母さんったら、ビロードに甘いんですから」
('、`*川「ワカッテマスほどではないですよ」
('、`*川「さぁ、ビロード。ご飯を食べたらもう寝て明日に備えなさい」
( ><)「はいなんです! お小遣ありがとうなんです!」
('ー`*川「ふふ。ビロードはいい子だから、明日は打ち上げ花火がお願いを叶えてくれますよ」
僕は急いでご飯を食べると、お風呂に入って寝ることにしました。
明日の花火には、お母さんの唐揚げがまた食べたいとお願いするんです。
そしたら、きっとお母さんは僕に唐揚げを食べさせる為に帰ってくるんです。
180
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 23:08:49 ID:cPZsd9WsO
次の日。
( 。><)「うわぁぁぁん!! なんでお祭りやらないんですか!!」
('、`;川「泣かないでビロード、まだ花火大会もやらないと決まったわけじゃ……」
( 。><)「天気予報では今日一日雨なんです! 今年の花火大会は中止なんです!!」
外では朝から大粒の雨が降っているんです。
天気予報士のお姉さんが「今日の雨は明日まで続くでしょう」と言っていました。
僕の瞳からも大粒の雨がぽたぽたと落ちるんです。
( 。><)「うぅっ、打ち上げ花火にお願いできないんです」
( 。><)「もう、お母さん帰ってこないんです」
('、`*川「!」
おばあちゃんが僕の体をギュッと抱きしめます。
181
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 23:10:45 ID:cPZsd9WsO
本当はわかっているんです。
打ち上げ花火は、僕の願い事を叶えてくれないんです。
『打ち上げ花火が消える前に三回願い事をすると、願いが叶う』
これは、流れ星に願いを言い切れなかった僕に、お父さんがとっさに吐いた優しい嘘。
そして、例え流れ星に三回お願いを言えたとしても、お母さんは二度と戻ってこないんです。
( ><)「……」
( 。><)ぶわっ
でも僕は信じていたかったんです。
夏の夜空を埋め尽くす大きな花火たちが、天国のお母さんに願いを届けてくれると。
( 。――)zzZ
そうして僕は、泣き疲れていつの間にか眠ってしまいました。
182
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 23:12:38 ID:cPZsd9WsO
( ・∀・)「ビロード起きろ」
( ^ω^)「もう夜だお」
( 。><)「ふぇっ!」
寝ていた僕を起こしたのは、心の中で大嫌い宣告をしたモララーくんとブーンくんなんです。
外では相変わらず雨が降っています。
きっとまた、二人は僕を馬鹿にしに来たんです。
( ・∀・)「ほら、打ち上げ花火にお願い事するんでしょ」
( ^ω^)「はやく行くお」
(;><)「え、でも外は雨……」
( ・∀・)つ且「ほら」
( ><)「え」
( ^ω^)「これが本日の目玉、市販の打ち上げ花火ですお!」
二人が僕の手を引いて外に向かいます。
183
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 23:14:04 ID:cPZsd9WsO
外は昼間ほどではないですが、まだ雨が降っています。
その雨の中、モララーくんとブーンくんは傘を差しながら打ち上げ花火をセッティングしているんです。
僕はそれを黙って見ています。
( ・∀・)「ビロード」
(;><)そ「はいなんです!」
( ・∀・)「雨が降ってるから花火が上がるかわからないし、
花火が上がってもすぐ消えちゃうかも知れないから急いで願い事しろよ」
( ><)「……」
( ^ω^)「失敗しても泣くんじゃないお」
ブーンくんが花火に傘を差し、モララーくんが導火線に火をつけます。
とっても危ないんです。
火は順調に導火線から花火の筒へ移動していきます。
そして筒へ到達した瞬間
(;^ω^)「!」
ブーンくんが花火から傘を遠ざけました。
184
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 23:14:59 ID:cPZsd9WsO
ばひゅっと筒から音が鳴ると、光の球が漆黒の空を目指して昇っていきました。
( ・∀・)「いけ、いけ!」
白い煙を出しながら、光の球は上へ上へとどんどん昇っていきます。
( ^ω^)「おっおっw」
一定の高さまで昇ったそれは、雨の中でぱんっと弾けました。
( ><)
赤い光が四方へ広がり、綺麗な火の花を咲かせます。
僕はそれを眺めながら、また涙を零しました。
185
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 23:16:50 ID:cPZsd9WsO
( ・∀・)「……」
( ^ω^)「ビロード、願いは言えたかお?」
( 。><)「……」
( 。><)「もう、お願い事はいいんです」
(;・∀・)そ「!」Σ(^ω^;)
( う<)ゴシゴシ
( ><)「……」
( ><)「二人とも、ありがとうなんです!」
( ・∀・)「……いいのか?」
(* ><)「いいんです! 僕は、二人が僕の為に花火を上げてくれたのが嬉しいんです!」
(* ><)「二人とも、大好きなんです!」
(* ^ω^)「ぶひ……」
(* ・∀・)「……」
186
:
29日・30日「納涼夏祭り」
:2011/08/30(火) 23:18:50 ID:cPZsd9WsO
('、`*川「あらあら、みんな濡れちゃって」
('ー`*川「今日は私がお祭りの御馳走を用意したから、みんな中にお入りなさいな」
( ^ω^)「ぶひ! 御馳走!!」
(;・∀・)「こら、ブーン!」
('、`*川「ふふ。お祭りの屋台と言ったら、タコ焼きにお好み焼きに焼きそば、
唐揚げですよね」
('ー`*川「りんご飴とかき氷も用意しましたよ」
(* ^ω^)「わーいだお!」
(;・∀・)「全部おばあさんの手づくりなんですか? ……すごいなぁ」
('ー`*川「さぁ、みんな体を拭いてご飯にしましょう」
( ><)「はいなんです!」
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