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各国報道スレッド
128
:
藍洋鼎王国
:2017/06/22(木) 00:25:56
ttps://gyazo.com/683b8f485c22f71922f8a02d8c96508f
藍洋鼎王国測量院発行 ヤード歴21年8月2日(第122期)現在の各国領土地図
編集局より:都市2(ロフタングラード)についてはチチウイッカプイ国が領有主張しておりますが、
鷹王国の割譲宣言・チチウイッカプイ国の領有宣言が共に確認されない為、鷹王国領として記載しております。
129
:
藍洋鼎王国
:2017/06/23(金) 18:41:57
王国鼎立記 第二十三段より抄訳
-時は葉月中旬。三王、臨遥城に集いて曰く。
沙詰「国力首位だそうだ。良かったな、南藍王」
召蘭「どこから見ても位打ちだろう。真逆見抜けなんだとは言うまいな、坊主ども」
陽遼「首位なんぞ欲しい奴にくれてやるから、益体もない中傷で口撃するのは勘弁して欲しいんだがな…」
召蘭「昴海が滅び、弭間(ピマ)が滅び、いま大陸の国々は際限なく争おうと息巻いておる」
陽遼「散々に撃って撃たれてを繰り返した我が身が言うのもどうかと思うが、どの国もよく飽きないな」
沙詰「それだけ、思う所が山とある、という事だ。父兎一科賦井(チチウイッカプイ)はそうでも無さそうだが。」
陽遼「争う為に争う、というあれか。当事者は高揚して愉快なんだろうが、周囲にとれば傍迷惑極まりないな」
召蘭「一応言うが、彼らが大陸の民を散々に扱き下ろしたのは確かとしても、海洋の民は別に罵られてはおらんぞ?」
沙詰「大して変わらん。大陸の民が汚穢だと言うなら、それと交流せし我等はさしずめ乞食の立場なのであろうからな」
陽遼「他国を貶す事も生業のうちとは、文明人とは難儀なものよ」
130
:
沈陽帝国
:2017/06/23(金) 20:01:49
沈陽記 六巻
沈陽の国の方向に夕日が沈みきると同時に、厳重に封印された漆塗りの丸い棺桶がぱかと開き、死せる少女帝が起き上がる。
「大昔の魔女は言いました。食は人生の快楽の多くを占める。人間は死ぬまで豚のように喰わなければならないと」
死んでも豚のように喰っているとは誰も指摘しない。本人も気がつかない。
二十名ほどの伴を連れて、沈陽帝はニコニコと面の皮厚く藍洋のリゾートへやってきた。
北限の海では核ミサイルが降り注ぐ地獄が顕現していたが、帝は興味を示さなかった。
シャンデラ帝が望むのはこの国の豊富な魚介料理。夜景。露天風呂。大寒波のなかのオアシス。
核兵器が横行するこの時代、あらゆる汚染が人類の生存域を狭めているこの時代。明日残っているかは保証できないのだ。
「シャンデラ様」
「なぁに?」
「満天星が発狂したようでございます。満天星の同盟国たる藍洋も危険かと……グフッ!」
「片付けて置いて。じゃあ予定通り懐石料理いくよー」
131
:
藍洋鼎王国
:2017/06/26(月) 20:45:00
王国鼎立記 第二十八段より「鼎王の憤懣(上)」
ああ、忌々しい。
満天星の傲慢が、この上なく忌々しい。
沈陽のシャンデラ帝陛下が鼎王国にて羽を休めていた時、満天星は鼎王国に「伝達」を行った。
「シャンデラ帝を即時捕縛せよ、処刑せよ」と。
内容からして既に褒められたものではないが、これは今更であるのでとりあえず置いておく。
まず、これは「依頼」や「要請」ではなく、「伝達」である。
「伝達」とは、上位の者から下位の者に対し、命じたり指示したりする事を指す。満天星が我が国をどう思っているか、にじみ出ている。
そして、何故処刑せよ等と言うのかと思えば、「人民や将軍閣下の喜びのため」だという。
せめて「地域平和の為」とか適当な理由を取り繕っていれば、納得はせずとも察する程度はしたものを、
その程度の次元の理由で、他国元首を捕らえる、弑する等と云う大事を語ろうとしている。
呆れ果てる。満天星は我が国を、替えの利く突兵程度だと思っているのだろう。
そして何より、鼎王国を「外交圧力で靡かせ、他国元首に危害を加えさせられる国家」だと侮られたのが業腹である。
我が国に正式な手順で来訪された客人を、傷を負わされた訳でも無しに、何故我が国が害さねばならぬ。
それは国家として、客を迎えた立場として、人として、最もしてはならぬ事である。
余の妄想ではない証拠として、この時の満天星の言動を添付しておく事にする。
秘匿文書であるが、事実を世に残す為、非難を承知で敢えて写本を残そう。暇があれば、あるいは見る者が居るかも知れぬ。
ttps://gyazo.com/4bca7b84488f38f7ee37391603b60818
132
:
藍洋鼎王国
:2017/06/26(月) 20:45:43
王国鼎立記 第二十九段より「鼎王の憤懣(下)」
思えば、かつて連帯条約が結ばれた時、鼎王国は警告した。
「連帯義務の項は防衛に限られていない。他国侵略に加担させられる恐れがある」。連帯義務は、侵略への抗戦に限るべきと。
だが、「連帯条約は防衛条約である」との主張の前に警告は埋もれ、霧散した。
そして今まさに、満天星は牙を剥き、沈陽帝国に襲い掛からんとしている。
しかもそれは当初、締約国に何一つ相談せず、自国の領土を微塵も接することなく、七星政府領を前線とし、他国に派兵を強いる物だった。
沈陽帝国が指摘しなかったなら、七星政府が、瑞穣皇国が、鼎王国が参戦せなんだなら、連中はその言をどう実行しようと考えたのか。
鼎王国の外交下手は今に始まった事ではないが、今ほど己が国の国交の軟弱さを呪った時は無いだろう。
かような国でも、締約国として扱い、共に戦わねばならぬ。ああ、忌々しい。
133
:
藍洋鼎王国
:2017/06/26(月) 20:46:46
王国鼎立記 第三十二段より「鼎王の嘆息」
ああ、口惜しい。
沈陽帝国が強硬策に出てしまったことが、口惜しい。
満天星から宣戦された時、彼らは満天星とその領域を接していなかった。
ゆえに此の部分だけであれば、只の強気な発言と受け流し、少し空気が悪化するだけで済んだ。
沈陽帝国が七星に都市交換を申し出た時も、かつて彼らが領地拡大に勤しんでいた事を以って
その膨張を危ぶんだりはしたものの、まだ感情として理解は出来た。
ここまでであれば、満天星に自らの発言のけじめを付けさせれば、外聞はどうあれ収まる範囲だった。
しかし、沈陽帝国は七星に対し、武力で押し通る姿勢を見せてしまった。
七星領に攻め入れば、連帯条約は元より、相互防衛条約にも抵触してしまう。
基づく条約が違えど、沈陽帝国と沿岸国が対立したという事実が出来てしまう。
武力による更なる版図拡大を企んでいると、自らお墨付きを与えてしまう。
全て、満天星の思う壺の筋書きになってしまうのだ。
沈陽帝国は既に地域に冠たる大国なのだから、妄言など取り合わず、放置して置けば良かっただろうに。
その栄光は既に定まったも同然というのに、何故かような業に魅入られてしまったか。まこと口惜しい。
134
:
藍洋鼎王国
:2017/07/08(土) 11:02:05
王国鼎立記 第三十六段(最終章)より「平穏と懸念のはざまに」
-長月も閉じようとする頃。三王、黍原にて浦綱島主を引見せり。
召蘭「苦労をかけたの、敦の字よ」
敦堆「へい…おら、わたしはてぇした事はしてねえだ、です」
沙詰「沈陽帝の接遇を勤め上げただけで上出来という物だ。謙遜する事はない」
陽遼「あれは、外見は帝というか姫と呼んだほうが近いのだろうが、下手な者では顔を合わせるだけで身の危険を心配せねばならんからな…」
沙詰「しかし、天下は変わったな。良くも悪くも」
陽遼「満天星の狂犬が沈陽に喧嘩を売ったかと思えば、連中は我々にも戦えと迫ってきた」
召蘭「お前が条約を直し切れなんだせいでな」
陽遼「うるさいぞ婆。ところが蓋を開けてみれば、満天星以外はあっさり沈陽と停戦してしまった」
沙詰「加盟国の威を借っているのは明白だったからな。条約通り参戦し、さっさと引き上げたに過ぎん。何も間違ってはいない」
陽遼「冗談じゃないぞ延洋王。あの時俺の心境を考えてみろよ…」
沙詰「可笑しな話でもないがな。単に沈陽と満天星、どちらとの誼を維持すべきだったかという事だ」
召蘭「その意味では、そなたの為した事も無駄ではなかったという事だ、敦の字」
敦堆「ははあ。勿体無い言葉で、だす。だども、これっきりにしたいだ。島主なぞ漁師に比べたら、疲れるだけでいいことないだ。」
沙詰「無欲な者だな。だがそれも詮無き事か」
召蘭「ま、結局満天星は力に溺れてしもうたとしか言えぬな。元々国力の少なかった地である故に、外付けの力が眩しかったのじゃろ」
沙詰「それで三跪九叩頭礼をとらされ、亡国に導いていれば世話もない。加えて問題項も改正した以上、連帯条約を利用する輩も最早出ないだろう」
陽遼「だがこの先はそうも行かんぞ。父兎一科賦井の一件で証明済みだ。良きにしろ悪きにしろ、いずれ我等は東矢以外の者とも接する事となる」
召蘭「それが何時になるかは判らんが、その時はもう儂はおらんじゃろ。坊主共でどうにかするんじゃな」
陽遼「殺しても死にそうにないがな。とりあえずは、今の平穏を享受するか…」
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