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【CPUトナメSS】名もなきヨシオの冒険譚【勇者ヨシオ】

1 : ◆adGyIb9mrY :2018/10/07(日) 17:18:26 QEv.ryGw0
注意事項
・これは作者の妄想が100%詰まった二次創作です
・世界観やキャラクターの設定、口調等、皆さんのイメージと大きくかけ離れている可能性があります
・文章力は非常に低いです。
・勇者ヨシオがCPUトナメに参加するまでの前日譚です
・CPUトナメに出てきていない原作キャラクターが登場します(主にポケモン関係)
・時系列的に第3回CPUトナメ開始直前〜第6回CPUトナメ開始直前になります。
・内容は割と真面目なため、ギャグはそんなにありません。あと連載物になりそうです。
・キャラクターによってそれぞれ別の世界線があるという設定です。
 例えば同じプリンでもヨシオくんの世界観でのヤマブキシティと勇者ヨシオのヤマブキシティ、そしてスマブラステージとしてのヤマブキシティはそれぞれ別物です。

それでもよろしければ、温かい目で見てくださると幸いです。


2 : ◆adGyIb9mrY :2018/10/07(日) 17:23:27 QEv.ryGw0
勇者「終わった……」

選手控室で青いリボンを身に着けたプリンはため息をついていた。
彼の名は「勇者ヨシオ」。初参加した第6回で7位タイという好成績を修め一躍人気選手となったポケモンだ。
だが、そんな彼でさえも続けて活躍するのが難しいのがこのCPUトナメだ。
全員が重量級、第6回で上手く作用していた爆発が悉く裏目に出るという不運もあったとはいえ、とうとう彼は予選を全敗で終えてしまった。

勇者「……悔しいなぁ」


3 : ◆adGyIb9mrY :2018/10/07(日) 17:26:42 QEv.ryGw0
僅かに潤んだ瞳を拭い、重い足取りで帰路に就く。そんな時に見覚えのある顔が見えてきた。

黒光「おやぁ、勇者ヨシオさんじゃないですかww 予選おつかれっしたw 見事な試合でしたよw最弱決定戦でも期待してますねww」

リンク勢きっての問題児「例の黒光」である。
予選落ちが決まった選手たちをあおって回っているとは聞いていたが、やはり自分にも来たかと勇者ヨシオは苦笑を隠せなかった。

勇者「……わざわざそれを言うためにここまで来たんですか?」


4 : ◆adGyIb9mrY :2018/10/07(日) 17:30:31 QEv.ryGw0
黒光「まさかー。俺が予選全敗の勇者(笑)を煽るためだけに来るわけないでしょーw たまたま帰り際に見かけたから来たんですよ、た・ま・た・ま」

よくもまあ、こんな人をイラつかせる話し方ができるなと勇者ヨシオは逆に感心しそうになった。とはいえこのまま黙っているのも面白くはなかった。

勇者「で、あなたは少しは自滅癖は治ったんですか?」
黒光「はっはっはw 他人よりも自分の心配したらどうですかーw」

とはいえ、あまりこういう煽り返しというのに勇者ヨシオは慣れていない。黒光もそれをわかっているのか、あまり効いていない様子だ。

黒光「下手したら次の大会は幻想杯かもしれませんよーw。そうなったら、もう勇者名乗れないんじゃないですか?」

自分もその幻想杯で盛大にやらかした癖にと思わず言いかけたのを、グッと堪えて飲み込む。
しかし、勇者を名乗れなくなるという指摘は耳が痛いところではあった。


5 : ◆adGyIb9mrY :2018/10/07(日) 17:38:19 QEv.ryGw0
勇者「まあ、そうなったら仕方ないですけどね。元々、周りから勇者って呼ばれてただけで、自分から勇者を名乗ったことはないですし」
黒光「え、勇者って他称だったの? マジで?」

どうやら黒光は勇者というのは自称だと思っていたらしく少し驚いた様子だ。
だが、確かにピカチュウやケンタロスならいざ知らず、まさかプリンを勇者として称えるなんてことはまず無いだろう。

勇者(そういえば黒光さん……というかリンク勢の皆さんも勇者だっけか。僕が勇者って呼ばれることに興味を持つのもおかしくないのかな)


6 : ◆adGyIb9mrY :2018/10/07(日) 17:40:11 QEv.ryGw0
勇者「ところで、僕これから食事するんで、よかったらそこでお話しますけど、黒光さんはどうしますか?」
黒光「ん? おお、そうだな。じゃあ俺も行くわ。お前が勇者って呼ばれるようになったの、ちょっと興味あるし」

二人はヤマブキシティの洋食屋に移動し、軽く乾杯を済ませる。

黒光「で、そういやお前さん。いつの間にか勇者って呼ばれたって言ってたけど、何かあったから勇者って呼ばれてるんだろ? CPUトナメ出る前は何やってたんだよ」
勇者「えっと……冒険者やってました。依頼受けて冒険に出て報酬を貰うっていうよくあるやつです」


7 : ◆adGyIb9mrY :2018/10/07(日) 17:41:30 QEv.ryGw0
黒光「ほぇー、お前のところだとそんなのあるんだ」
勇者「ええ、一攫千金を夢見てポケモン以外の人たちもいましたよ。僕が冒険者になったのは、ちょうど第3回のCPUトナメが開催される前だったでしょうか」



2017年某日――

「よし。行くぞー!」

小さな一軒家から、古びた短剣と僅かな荷物を持って飛び出した1匹のプリンもといヨシオ。
名前はまだ無い。
幼いころから読み込んだ英雄譚。自分もそうありたいと周囲の反対を押し切って冒険に出たのだ。
自分も憧れの冒険者になれると信じて――。


8 : ◆adGyIb9mrY :2018/10/07(日) 17:43:49 QEv.ryGw0
以上、プロローグです。

皆さんのご期待に沿えれるかわかりませんが、よろしくお願いします。


9 : はいどうも名無しです :2018/10/07(日) 18:24:41 3.dod4KA0
おつ!
続き楽しみにしてます!


10 : ◆adGyIb9mrY :2018/10/12(金) 20:50:32 fdA3k97M0
名無しのヨシオ「着いた!ハナダシティ! よーしポケセンに行って早速冒険だー!」

……が

ラッキー「えっと……新人さんですか? 申し訳ありませんが新人さんお一人での依頼の受付は行っていないんです。」
名無しのヨシオ「な、なんで!?」
ラッキー「新人さんお一人だと危ないからですよ。最初はどなたかのパーティに入ることをおすすめします」


11 : ◆adGyIb9mrY :2018/10/12(金) 20:54:36 fdA3k97M0
名無しのヨシオ「……というわけで僕をパーティに入れてください」
イワーク「おいおい、冗談はよしてくれ。そんな貧相な装備で仲間に入れられるわけないだろ?」
スターミー「セメテ、マトモナ装備ヲシテクレナイトネ。コッチモ自分ノコトデ手一杯」

名無しのヨシオ「あの……パーティ」
ストライク「ダメダメ。取り分が減っちまうよ。何かあったら俺たちが回復費用払うんだぜ?」
シャワーズ「最低限、身を護る防具くらいは揃えてきたら?」

名無しのヨシオ「…………」


12 : ◆adGyIb9mrY :2018/10/12(金) 21:06:17 fdA3k97M0
名無しのヨシオ「というわけで、防具をください。お金はこれだけあります」

故郷を出るときにかき集めた1500円を取り出して店主に渡す。

ニャース「足りないニャ。そんなはした金じゃ装備は売れないニャ」
名無しのヨシオ「ええっ!?」
ニャース「そんなんで買えるとしたらせいぜいあのバンダナ2枚ぐらいだニャ。装備一式欲しけりゃこれぐらいは持ってくるニャ」
名無しのヨシオ「……きんのたま3個分」


13 : ◆adGyIb9mrY :2018/10/12(金) 21:23:14 fdA3k97M0
名無しのヨシオ「……冒険に出られない。でも絶対一儲けして帰ってくるなんて啖呵切っちゃったしなぁ……ん?」

目の前に新米冒険者らしいパーティが通りがかった。

名もなきリンク「なあ、明日はどこに行く?」
名もなきサムス「まずは……あの塔で幽霊退治なんてどう?」
名もなきネス「賛成!」

名もなきヨシオ「はぁ……今日はもう遅いから宿屋に泊まろうかな」
名もなきヨシオ「一泊で750円……」

冒険に出ようにも、資金不足でパーティに入れず装備も買えない名もなきヨシオ。
彼の冒険は果たして始まるのだろうか……


14 : ◆adGyIb9mrY :2018/10/12(金) 21:23:42 fdA3k97M0
本日はここまでです。
ありがとうございました。


15 : はいどうも名無しです (アウアウ 6232-b6bc) :2018/10/19(金) 16:43:19 .X9G/MZcSa
ゆっくりでいいので頑張ってくださいねー
応援してます!


16 : retasu★ :2018/11/02(金) 14:28:20 ???00
最終執筆から半月以上経過しているため通告します
管理スレにも記述しましたが、作者による音沙汰が一か月以上無かった場合は「未完結」の扱いで過去ログ送りにさせて頂きます
尚、何らかのアクションを起こしていただけた場合(例:管理スレに進捗を報告、続きを書く)は、本レスを透明削除する予定です


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