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ダンゲロス冥王星祭応援投稿スレ

72一 厘:2017/01/15(日) 11:33:56
>>71

足の大きさと算数の成績の例では、年齢というわかりやすい原因があった。
だが、なにか未知の原因によって、結論がゆがめられる恐れはないだろうか。
未知のなにかが結論を左右されないよう、ランダムにサンプルを選ぶのはどうだろうか。
新薬の実験なら、新薬を投与されるグループと偽薬を投与されるグループに被験者をランダムに分け、薬を投与する実験者も新薬か偽薬かわからない状態にするのだ。
投与する側もされる側も、本当の薬か偽の薬かわからないため、期待に応えようと結果を偽ったり、好ましいほうに結果を誘導したりできなくなるはずだ。
しかし、偶然サンプルに偏りができてしまうことはありえる。
サンプルの数を増やせば、偏りができてしまう恐れは減らせるが、それでも百パーセント正しい結論は得られない。

結論がまちがっている確率が何パーセントなら、その結論を信頼できるだろうか。
それは分野や人によって異なるだろう。
五パーセントで充分な場合もあれば、一パーセントでも不充分な場合もある。

データの区切り方も、その人の価値観や判断に左右されるところである。
たとえば、ある病気の発症率を年齢を十歳ごとに区切って調べたところ、二十代で発症率が顕著に高かったとしよう。
この場合、二十代の人の保険料が高くなるといった影響が考えられる。
だが、十九歳と二十歳・二十九歳と三十歳の境目は、論理的な必然性がない。
人が勝手に決めた線引きだ。
もし、九歳ごとや十一歳ごとに区切っていたら、二十歳や二十九歳の保険料は高くならずに済んだかもしれない。

統計で得られた結果を公表することが問題の原因となる場合もある。
たとえば、選挙に対する世論調査で、政党Xが支持率がもっとも高かったとしよう。
その結果を報道すれば、勝ち馬に乗りたい者はXに投票するかもしれない。
また、弱い立場に同情する者は、もともとXに投票するつもりだったのを変えるかもしれない。
このように報道内容が結果を左右する現象はアナウンス効果と呼ばれている。
特に、勝ち馬に乗る場合をバンドワゴン効果、判官びいきの場合をアンダードッグ効果と呼ぶ。

数学は恥ではないし、役に立つが、使い方には気をつける必要があるのだ。

マッチョネスは勉強になったと感謝を伝え、その場を立ち去った。


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