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ジラーチ「ネガイボシに会いに行く」
1
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:27:52 ID:vnQcMO5w0
クレセリア「えっ・・・・」
ジラーチ「クレセリアさん言ってましたよね?僕の父さん“ネガイボシ”は天の川の向こうにいるって」
クレセリア「た、確かにそうだけど・・・・千年彗星の周期も考えるとそろそろ眠りに就く時期よ」
ジラーチ「だったら彗星の周期をずらします!500年ぐらい!」
クレセリア「そんなこと・・・!ネガイボシが許すはずないわ!!」
ジラーチ「許してくれない・・・・なら・・・」
クレセリア「なら?」
ジラーチ「それを破れば叱りにきてくれるってことですよね?」ブゥン...
クレセリア「ちょっと!?」
ジラーチ「子供を叱るのが親の仕事だってデオキシスも言ってたし、叱りにきてもらうことにします!」ゴゴゴゴゴゴ!!
クレセリア「ストップ!ストップ!!会いに行きましょ!道案内もするから!」
ジラーチ「・・・本当に?」
クレセリア「え、ええ・・・本当よ」
ジラーチ「ありがとう、クレセリアさん!早速出かける準備してきますね!」スィー
クレセリア「・・・・・はぁ」
クレセリア「(言えない・・・今さら言えるわけがない・・・・)」
クレセリア「(ネガイボシが作り話だなんて────────)」
2
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:28:15 ID:vnQcMO5w0
〜〜〜〜〜
*数百年前*
クレセリア『あなたの両親?』
ジラーチ『はい。クレセリアさんなら知ってますよね?』
クレセリア『えっ・・・・と・・・(何も・・・知らないんだけど・・・・)』
ジラーチ『クレセリアさんは僕の両親に頼まれて僕を預かってくれてるんだってデオキシスも言ってました!』
クレセリア『ッ!?(デオっ・・・・またデタラメばっかり吹き込んで・・・・!!)』ギリギリ..
ジラーチ『クレセリアさん?大丈夫ですか・・・?』
クレセリア『平気よ。あなたの両親の話だったわね』
ジラーチ『はい・・・!』キラキラ
クレセリア『(このまっすぐな目・・・・とても本当のことなんて、でもここは思い切って・・・っ)』
クレセリア『(思い切っ・・・て・・・・・)』
クレセリア『・・・・・私たちの間では“ネガイボシ”と呼ばれていたわ』
〜〜〜〜〜
3
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:28:44 ID:vnQcMO5w0
-宇宙-
クレセリア「(あの時はまさかこんなことになるなんて・・・ジラーチにどう説明すれば・・・・・)」
???「スイングバァァァァァァァァァイ!!!!」キィィィィィィン!!!!!!!
クレセリア「ジラーチ、実はね
ジラーチ「クレセリアさん!!前、前!!!!!」
クレセリア「え
???「メテオオオオオオオドライブッ!!!!もどきっ!!」ドゴォッ!!!!!!
クレセリア「くぅっ!?ジラーチ!絶対手を離しちゃダメよ!!」ゴォォォォォォォ!!!!
ジラーチ「は、はい!!」ギュゥゥ
ゴォォォォォォォォ.....
???「あいたたたた・・・・今の声、星の子に手ブラちゃんかな?」
???「すごい勢いで飛んで行っちゃったけど大丈夫かなー・・・ちょっと追いかけよっと」
ゴォォォォォォォォ!!!!
クレセリア「速すぎて体勢が・・・・っ!」
ジラーチ「このままだとあの星の重力圏に!!」
クレセリア「・・・・恒星じゃなくてよかったわ」
ジラーチ「まさか、クレセリアさん!?」
クレセリア「このままあの星に不時着よ!」
ジラーチ「無理です!!この速度じゃ地表までに減速しきれません!!!」
クレセリア「それでもやるのよ!衝撃に備えて!!!」
ジラーチ「っ・・・!」
4
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:29:30 ID:vnQcMO5w0
-なぞの星-
ヒュウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ.......
ズドオオオオオオオオォォォォォォン!!!!!!
クレセリア「」
ジラーチ「」
ゾロゾロゾロ....
「「「「「ヘアッ!ヘアヘアッ!!」」」」」
「フゥッ!」
「「「「「ヘアーッ!」」」」」
「「「「「ヘアッ!ヘアッ!ヘアッ!ヘアッ!」」」」」ワッショイワッショイ
ジラーチ「」ユッサユッサ
クレセリア「」ズリズリ....
・
・
・
・
・
???「ここが墜落現場か・・・・足跡の感じからすると誰かに運ばれていったみたいだね」
???「この方向・・・行き先は宮殿ってとこかな」
5
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:30:04 ID:vnQcMO5w0
-なぞの星宮殿-
ジラーチ「・・・・・ぅ、うぅん・・・ここは・・・・?」ムク
「「「「「ヘアーーッ!」」」」」
ジラーチ「うわあ!!ヒ・・・・ヒトデマン!?」
ヒトデマンたち「「「「「ヘア!ヘアヘアッ!」」」」」
ジラーチ「そうだ・・・僕とクレセリアさんはこの星に墜落して・・・・はっ!!」
ジラーチ「クレセリアさん!クレセリアさんは!!?」キョロキョロ
クレセリア「」
ジラーチ「クレセリアさあああん!!!」ダダダッ!!!
クレセリア「・・・・ジラーチ・・・・・無事・・・なの・・・ね」
ジラーチ「僕が・・・・僕があんなわがままを言ったせいで・・・・」ボロボロ..
クレセリア「いいのよ・・・・わたし・・・こそ・・・・・・・」
ジラーチ「クレセリアさん・・・?クレセリアさん!!!」
ジラーチ「誰か!!!クレセリアさんを!!!!」
6
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:30:30 ID:vnQcMO5w0
「「「フウッ!」」」
ジラーチ「スターミー・・・・」
スターミー*3「フウウウウッ!」コオオオオオッ...
クレセリア「」ジワァ〜...
ジラーチ「クレセリアさん・・・・」
スターミー*3「フウウウゥゥゥ・・・」スッ
スターミー1「フウ、フゥ」
スターミー2「フウフウッ!」
ジラーチ「ほ・・・本当ですか!?」
スターミー3「フウ。」
ジラーチ「ありがとうございます!!ありがとうございます!!!」
ジラーチ「よかった・・・クレセリアさん、本当によ・・・よかっ・・・・・」フラッ..
ジラーチ「zzz」スゥー..
7
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:31:01 ID:vnQcMO5w0
*翌朝*
ジラーチ「助けてもらった上に寝る場所とこんな豪華な食事まで用意してくれるなんて、親切な方々ですね」モグモグ
クレセリア「そうね・・・それより本当にスターミーがわたしを回復させたの?」ムシャムシャ
ジラーチ「はい。自分たちの再生能力の一部を一時的に分け与えて命をつないだと言ってました」
クレセリア「なるほどね・・・」
ガラッ
ヒトデマン「ヘアッ、ヘアヘアヘア」
ジラーチ「はい、ごちそうさまでした。とてもおいしかったです」
クレセリア「どうして言葉が分かるのよ」ヒソヒソ
ジラーチ「な、なんとなく伝わってくるというか・・・」コソコソ
ヒトデマン「ヘアヘア、ヘアッヘア」
ジラーチ「王様が?・・・・分かりました」
クレセリア「どうしたの?」
ジラーチ「大王スターミーという方が僕たちに会いたいと言っているそうです」
クレセリア「大王スターミー・・・・?」
8
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:31:26 ID:vnQcMO5w0
-なぞの星宮殿・玉座の間-
ヒトデマン「ヘアヘアヘア、ヘア!」
ジラーチ「こっ、この方が・・・・大王・・・スターミー・・・・・・」
クレセリア「大王って呼ばれるだけのことはあるわね・・・・・・15mぐらいかしら・・・?」
ジラーチ「ですね・・・・こんな大きなスターミー初めて見ました・・・」
大王スターミー「よくぞ、参られた・・・」
クレセリア「言葉が分かる・・・!さすが大王、異星語も堪能で・・・」
大王スターミー「改まらずとも良い、我等が“願いの星”よ・・・・」
クレセリア「願いの星・・・?」
ジラーチ「そうだ、僕たちはネガイボシを探していたんです!ネガイボシについて何かご存知ではありませんか?」
大王スターミー「ネガイボシ、はて・・・・それは貴────────
ガシャーン!!!
大王スターミー「何事じゃ!!」
大臣スターミー「フウ!!フウ!!フゥフウ!!!」
クレセリア「何が起きてるの?」
ジラーチ「誰かがこの宮殿に侵入してここに向かってきてるみたいです」
大王スターミー「衛兵集まれえええい!!我等が願いの星を何としてでも死守するのじゃ!!!」
ゾロゾロゾロゾロ.....
兵隊ヒトデマン「ヘア!ヘア!ヘアヘア!!」
ジラーチ「この奥の隠し部屋に隠れるんですね、分かりました!」
9
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:31:50 ID:vnQcMO5w0
ガラガラ..ガタン!!
???「まーたとんでもないところに行き着いたもんだねえ〜」
クレセリア「あ・・・・アンタは・・・」
ジラーチ「デオキシス!!どうしてここ
デオキシス「しーっ!!大声出したら僕がここにいるのがバレちゃうでしょ!」
クレセリア「バレちゃうって・・・まさか侵入者って!」
デオキシス「そ!僕のことだよ」
クレセリア「何でまたこんなところに・・・・」
デオキシス「君たちのことが心配だったからだよ」
ジラーチ「心配・・・・?どうしてデオキシスが僕たちの心配を?」
デオキシス「いやー昨日さ、20光年スペースシャトルランをやってて君たちにぶつかっちゃったでしょ?」
デオキシス「そ
クレセリア「アンタの仕業だったのね!!!おかげで危うく死ぬところだったのよ!?」
デオキシス「静かに静かに!!本当に悪気があったわけじゃないんだよ、ただ目の前がスターボウで何も見えなかったんだ」
クレセリア「嘘よ!何か技の名前みたいなの叫んでたじゃない!!」
ジラーチ「メテオなんとかって言ってましたね」
デオキシス「ああ、あれはもうすぐ解禁されるコズミック感あふれる新技を先んじて会得しようとイメトレを・・・・」
クレセリア「メテオドライブ・・・だったかしら?あれアンタの技じゃないでしょ」
デオキシス「えっ、そうなの!?てっきり僕の技になるものだとばかり・・・・」
クレセリア「まったく・・・・今回の騒ぎは何から何までアンタのせいじゃない」
デオキシス「・・・・と言うと?」
10
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:32:07 ID:vnQcMO5w0
・
・
・
デオキシス「なるほど、それでネガイボシさんを探すために地球を離れてたわけか」
デオキシス「なんでそんな嘘ついたのさ」コソコソ
クレセリア「あの子をガッカリさせたくなかったのよ・・・本当浅はかだったわ・・・」ヒソヒソ
デオキシス「ま、そういうことなら君たち・・・・最悪の星に迷い込んじゃったね」
クレセリア「最悪の星・・・?」
ジラーチ「みんな親切でいい星だと思うけど・・・・」
デオキシス「親切なのは君が“願いの星”だと思われてるからだよ」
ジラーチ「願いの星・・・・大王も言ってた!」
デオキシス「えっ・・・・もう大王と謁見しちゃった感じ?」
クレセリア「ちょうどその話のところでアンタが騒ぎを起こしたのよ」
デオキシス「なるほどね・・・・・あっ、ひょっとして・・・・」
ジラーチ「ひょっとして?」
デオキシス「大王との謁見中に“ネガイボシ”なんて口走ってないだろうね?」
ジラーチ「ダメ・・・・だったの?」
デオキシス「あたぁ〜・・・ダメだ・・・・最悪だ・・・」
11
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:32:27 ID:vnQcMO5w0
クレセリア「何よさっきから最悪最悪って」
デオキシス「まあ・・・まずはこの星に伝わる“願いの星伝説”について説明するよ」
デオキシス「“父なる紅星・母なる蒼星契りし時、願いの星天より来たりて我等が望みを叶え給う”」
デオキシス「父なる紅星は太陽、母なる蒼星は月、契りし時は皆既日食のことを指してるんだけど」
クレセリア「待って、太陽はともかく月は
デオキシス「分かりやすく地球版に言い換えただけでどっちも別の星だよ」
クレセリア「そ、そうよね・・・」
ジラーチ「クレセリアさん」
クレセリア「何?」
ジラーチ「皆既日食って太陽と月が重なることですよね」
クレセリア「そうよ」
ジラーチ「じゃあどうして“ちぎる”ことが“重なる”ことと同じ意味になるんですか?」
クレセリア「そっ・・・・・それっ、それは・・・その、ねっ」
デオキシス「そぉ〜れぇ〜はぁ〜ねぇ〜」ニヤニヤ
クレセリア「い、いいから早く続きを教えなさい!!」
12
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:32:50 ID:vnQcMO5w0
デオキシス「要は皆既日食が起こると願いの星が現れて願いを叶えてくれるよってことで、その皆既日食の時期が・・・・」
クレセリア「今・・・・・なのね」
デオキシス「そういうこと」
ジラーチ「僕たちはこの星に墜落したから・・・」
デオキシス「どうみても天から現れたように見える。おまけに願いを叶える力を持った星の子ときたもんだから」
クレセリア「まるで伝説のとおりね・・・・」
デオキシス「でもひとつだけ伝説とは違うことがあるでしょ?」
ジラーチ「今・・・力は使えない・・・・・」
デオキシス「千年彗星のパワーを溜めるためにもう寝てなきゃいけない時期だからねえ」
ジラーチ「・・・・・・あ!」
デオキシス「ん?」
ジラーチ「万年彗星の力を借りれば!」
デオキシス「万年彗星?」
クレセリア「ネガイボシの力の源になる彗星・・・って言う設定」コソッ
デオキシス「ベタだねぇ・・・」ボソッ
デオキシス「・・・・いや、万年彗星の力は危険すぎる」
ジラーチ「それでも!クレセリアさんは命を懸けて僕を守ってくれたから・・・次は僕が!」
デオキシス「ネガイボシさんとの約束なんだ・・・・万年彗星を引き継げるようになるまで君を守ってくれってね・・・」
ジラーチ「それじゃあ・・・」
デオキシス「幸い今の君たちは信用されている。僕が惑星脱出の段取りをするからその間“願いの星”を演じていてくれるかな」
ジラーチ「うん、分かった・・・・・」
デオキシス「あ、それとひとつ約束してほしいことがあるんだけど」
ジラーチ「約束?」
デオキシス「最終的に君は大王を騙そうとした大罪人として追われる身になる。だから脱出後はすぐに地球に帰ること」ウインク
クレセリア「!」
ジラーチ「約束する・・・」
13
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:33:07 ID:vnQcMO5w0
デオキシス「それじゃ行ってくるから、そっちもうまくやってよ?」スタタタタ...
クレセリア「(なんてアドリブ力・・・一瞬でわたしの話に合わせた上に自然に地球へ帰るように説得するなんて・・・・)」
ジラーチ「あ、こんな物陰に通路が!デオキシスはここから入ってきたのか・・・」
デオキシス<ちゃんと蓋してもとに戻しといてよー!大臣はそういうのよく気づくタイプだからーー!!
ジラーチ「ふ、蓋?・・・・これか!」パタン!
ガラガラ...
兵隊ヒトデマン「ヘアッ!」
ジラーチ「つ、捕まえた!?デ・・・侵入者を?」
クレセリア「(いきなりヘマやらかしたんじゃないでしょうね・・・・)」
・
・
・
兵隊ヒトデマン「ヘア!」
ジラーチ「これが・・・・侵入者・・・」
クレセリア「(そういうことね)」
デオキシス?「」グチャァ...
大王スターミー「兵が彼奴を見つけた時には既にこのような姿であったそうじゃ」
ジラーチ「そ、そうでしたか・・・・(これはデオキシスの・・・)」
クレセリア「(実体を持ったかげぶんしん、分裂体ね)」
大王スターミー「何はともあれ賊は捕らえた!これより願いの星たる貴殿には
大臣スターミー「フウッ!!」
14
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:33:25 ID:vnQcMO5w0
大王スターミー「どうした?」
大臣スターミー「フウ、フウ、フウゥ!」
大王スターミー「ふむ、確かに先ほどネガイボシとやらを探していると言っておったな」
ジラーチ「ネ、ネガイボシというのは・・・そのっ
クレセリア「この子の父親です!」
大臣スターミー「フウゥ・・・」
クレセリア「あなた方の言い伝えにある“父なる紅星”をわたしたちはネガイボシと呼んでいるのです」
大王スターミー「疑う余地などあるまい、もう良いな?」
大臣スターミー「フゥフウ、フゥ!」
大王スターミー「そこまで言うとは・・・・覚悟は出来ておろうな?」
大臣スターミー「フウ・・・・ッ!」
クレセリア「大臣はなんて言ってるの?」コソコソ
ジラーチ「この星の命運にかかわることだから、僕たちが本当の願いの星かどうかを見極めたいそうです」ヒソヒソ
クレセリア「本当よく気づくわね・・・・」コソコソ
大王スターミー「良かろう!では暫し星願の儀は延期とする!!」
15
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:33:40 ID:vnQcMO5w0
-地球(電離層)-
ゴゴゴゴオオオオオオッ!!!!
デオキシス「さあて、そろそろオゾン層に・・・・ん?」
キランッ!
デオキシス「あの光・・・・まさか!!」
レックウザ「ガリョウテンセイ!!!!」ヒュォォォォオオオオオオ!!!!
デオキシス「わああああ、ストップストップ!!!怪しい隕石じゃな
ド ガ ァ ッ ! ! ! !
デオキシス「レッキューザの馬鹿ああああああ!!」ヒュウウウゥゥゥゥ....
レックウザ「デオキシス・・・だったのか。地球に来るならば事前に連絡を入れろと何度言えば分かる・・・・」
・
・
・
・
・
16
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:34:04 ID:vnQcMO5w0
-地球(地上)-
デオキシス「ぐ、ぐぅ・・・ひどい目にあったよ・・・・・それでも死にかけた手ブラちゃんほどではないか・・・・」
デオキシス「えっと今の時間は・・・・・・あれ?」
[[2016/7/10]]
デオキシス「ん?」ゴシゴシ
[[2016/7/10]]
デオキシス「えーっとつまり・・・・」サァァァァ...
デオキシス「二日間も寝てたのかああああああああ!!!!!!」
-なぞの星-
大王スターミー「それではこれより星願の儀を執り行う!!」バッ!!
\ヘアー!ヘアー!フウッ!ヘアー!/
大王スターミー「願いの星よ、此方へ」
ジラーチ「は、はい・・・・」
クレセリア「(何とかバレずに済んだけど、デオキシスは何やってるのよ!!儀式が始まっちゃったじゃない!!!)」
大王スターミー「我等が願いの星よ、我が民の声を聞き給え。我等の願いを叶え────────
ジラーチ「待ってください!!!!」
17
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:34:23 ID:vnQcMO5w0
大王スターミー「!?」
クレセリア「ジラーチ・・・・?」
ジラーチ「僕は・・・・僕は願いの星なんかじゃないんです!!!!」
\ヘアッ!?フウ!!フウッ!ヘアッ!?/
クレセリア「ジラーチ!!なんてことを言い出すの!!」
大王スターミー「ハッハッハ、今更何を言うか・・・・貴殿が願いの星であることは大臣も認めるところではないか」
ジラーチ「全部偶然なんです!僕は地球から来たジラーチというポケモンでそれで
大王スターミー「構わぬ」
ジラーチ「え・・・?」
大王スターミー「お前が何者であろうと問題ではない・・・・」
ジラーチ「王様・・・・・?」
大王スターミー「星願の儀を行うことが重要なのだ!!!」
ジラーチ「でも僕は願いの星じゃ
大王スターミー「願いの星とは星契りの年に生まれた赤子を指す言葉だ」
大王スターミー「その子らを贄に捧げる事で星願の儀は完成する・・・・」
ジラーチ「生まれたばかりの子供を・・・・!」
大王スターミー「だが今年に限って待てど暮らせど願いの星が生まれることは無かった・・・・」
大王スターミー「そんな時、伝説をそのまま形にしたようにお前たちが天より現れた!」
大王スターミー「私は決心した。お前たちを使って真の星願の儀を完成させると!!」
ジラーチ「じゃあ初めからそのつもりで・・・!!」
クレセリア「そんなの無茶苦茶じゃない!!!」
大王スターミー「何とでも言え!!貴様らは生きては帰さん!!!」
18
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:34:48 ID:vnQcMO5w0
「はかいこうせん!!!!」ビイイイイイイイィィィン!!!!
ズガアアアアアアアアアアアン!!!!
大王スターミー「何者だ!?」
プシュゥ....ヒュー...グチャッ!
デオキシス?「」ドロドロ..
大王スターミー「これは先日の・・・・」
デオキシス「この星、割と好きだったんだけどなー」
大王スターミー「デオキシス!!何の真似だ!!」
デオキシス「そこにいる二人は僕の友達だから返してもらうよ。こんな蛮族の星に長居させるわけにはいかないしね」
大王スターミー「ええい、貴様もまとめて始末してくれる!!衛兵!!!」
「「「「「フゥーーー、ヘアーーーッ!!!」」」」」ジョバアアアアア!!!
デオキシス「手ブラちゃん!壁!!」
クレセリア「ひかりのかべ!!」ピキーン!!
デオキシス「今あけた天井の大穴めがけて飛ぶよ!」
クレセリア「ええ!」
ジラーチ「はい!」
デオキシス「1、2の・・・3!!!!」バッ!!!!
19
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:35:06 ID:vnQcMO5w0
大王スターミー「しまった!!外だ、追えええええ!!!」
「「「「「フゥヘアー!」」」」」ダダダダダダダ!
クレセリア「それで、どうやってこの星を脱出するのよ?」
「ヘアー!」ジョバァ!
ジラーチ「ラスターカノン!」ビィィィィッ!
デオキシス「頃合いを見てこのまま宇宙へ飛び出す!!」
ジラーチ「それじゃあハイドロポンプで狙い撃ちに!!」
「フゥウ!!」ビビビビ!!
クレセリア「ムーンフォース!!」カァッ!!
デオキシス「頃合いを見るって言っただろ?」
クレセリア「頃合い?」
デオキシス「今この星は何の時期だった?」
「「ヘアッヘアー!!」」ギュルルルル!!
デオキシス「サイコキネシス!」ブゥン!
クレセリア「・・・・皆既日食!」
デオキシス「そう!闇に乗じて逃げる!それまでは障害物の多い地表ギリギリで粘るよ!」
ジラーチ「そういえばなんだか薄暗くなってきたような・・・・」
20
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:35:23 ID:vnQcMO5w0
隊長スターミー「フウ、フウ!!」
大王スターミー「夜戦態勢に移行しろ!!」
隊長スターミー「フゥ!!!」
デオキシス「だいぶ暗くなったね・・・・そろそろ」
ピカー!ピカー!ピカー!ピカー!ピカー!ピカー!
クレセリア「・・・・何?」
デオキシス「原種のスターミーだけが使えるサーチライト能力だよ」
クレセリア「闇にまぎれて逃げるんじゃなかったの!?これじゃあ
デオキシス「大丈夫、対策は考えてあ──────
ピカアァーーーー!!
デオキシス「あ、見つかった」
ゾロゾロゾロゾロゾロ......
クレセリア「ちょっと・・・・まずいんじゃないの・・・・?」
ジラーチ「全方位で囲まれましたね・・・・」
デオキシス「・・・・・・」
隊長スターミー「フウー!フウー!」
大王スターミー「ご苦労・・・・下がっておけ」
隊長スターミー「フウッ!」
21
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:35:42 ID:vnQcMO5w0
デオキシス「王様自ら出撃とは・・・よほど僕らを消したいらしいね」
大王スターミー「我が種族繁栄のためだ」
デオキシス「繁栄?寝ぼけてんの?生まれたばっかの子供を殺すような種族が繁栄できるわけないじゃん」
デオキシス「いくら日食で真っ暗だからって寝言は寝てから言うもんだよ」
デオキシス「そう思うだろ?・・・・カレシ君」ズアァッ!!
大王スターミー「!?」
クレセリア「嘘・・・・」
ジラーチ「お前は・・・・!」
「ダークホール・・・・!!!」ズゥゥゥゥン....
22
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:36:00 ID:vnQcMO5w0
-宇宙-
クレセリア「それにしてもダークライはどこに隠れてたわけ?」
デオキシス「僕に憑依してたんだよ」
クレセリア「憑依って・・・眠ってなきゃ出来ないはずじゃ・・・・」
デオキシス「だからさいみんじゅつを受けて憑依させた上で、僕がどう動くかを意識で伝えて動いてもらってたわけ」
デオキシス「まあそれだとお互いすごく疲れるから帰りは宇宙服を着てもらったけど」
ダークライ「・・・・」シュコー
クレセリア「宇宙服って・・・・ヘルメットと酸素ボンベだけじゃない・・・」
ジラーチ「あの・・・・どうしてダークライなんかを・・・・」
デオキシス「そりゃあ彼女のピンチを聞きつけて駆けつけない彼氏はいないでしょ」
ジラーチ「へ?」
ダークライ「!?」シュコー!シュコー!
クレセリア「かっ、彼氏彼女はともかくとして!本当はダークライはわたしの幼馴染で悪いポケモンじゃないのよ・・・」
ジラーチ「えええええ!?」
クレセリア「あなたの身体が長い眠りで鈍らないようにするための特訓相手を引き受けてくれていたの」
クレセリア「悪いポケモンって言ったのはそのほうがあなたのやる気も出ると思ってね・・・」
ジラーチ「そうだったんですか・・・・・!?」
ダークライ「・・・・」コク
ジラーチ「・・・あ!今まで本気で攻撃してごめんなさい!!本当に悪いポケモンなんだとばかり・・・・」
ダークライ「・・・」フルフル
23
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:36:18 ID:vnQcMO5w0
クレセリア「あともうひとつ・・・・あなたに謝らなきゃいけないことがあるの・・・」
ジラーチ「・・・・・?」
クレセリア「ネガイボシのことなんだけど・・・・・・あれ・・・作り話・・・・なの」
ジラーチ「え・・・・」
クレセリア「本当にごめんなさい・・・でも騙すつもりがあったわけじゃないのよ・・・?」
ジラーチ「・・・・・・」
クレセリア「怒ってる・・・・・わよね・・・」
ジラーチ「どうして・・・・どうして怒る必要があるんですか?」
クレセリア「え・・・?」
ジラーチ「僕はネガイボシに会えたんです!どこにも怒る理由なんてありませんよ!」
クレセリア「会えた・・・・?どういうこと?」
ジラーチ「クレセリアさんに」グイ
ジラーチ「ダークライさん」グイ
クレセリア「!」
ダークライ「・・・」
ジラーチ「二人が僕のネガイボシです!」
クレセリア「ジラーチ・・・・あなた・・・・」ウルウル...
クレセリア「ありがとう・・・!本当にありがとう・・・・」グスッ..
デオキシス「いいねえ〜家族愛だね〜3回攻撃かな〜?」
24
:
赤身
◆dug.bopGzQ
:2016/07/07(木) 23:36:37 ID:vnQcMO5w0
デオキシス「そうだ!手ブラちゃんとカレシ君が星の子公認カップルになったってことは、君たちの“願いの星伝説”は
クレセリア「急に変なこと言うんじゃないわよ!」ガッ!
デオキシス「いててて・・今の今まで泣いてたのに・・・」
ダークライ「?」シュコー
ジラーチ「願いの星伝説といえば、結局どうして“ちぎる”と“重なる”が同じ意味なんですか?」
クレセリア「そ、そういう話は地球に帰ってからゆっくりしましょ?」
ジラーチ「ダークライさんは何か知
クレセリア「さああああ早く帰りましょ!追っ手が来るかもしれないわよーー!」グイグイ
デオキシス「今度はちゃんと本当のことを話すんだろうね・・・?」
デオキシス「あ、いけないいけない」ピッピッピ...
デオキシス「もしもしレッキューザちゃん、もうすぐ地球に行くから今度は攻撃しないでよ?」
ジラーチ「教えてくださいよー!飛びながらでも話せるじゃないですかー!クレセリアさああああああん!」
ジラーチ「ネガイボシに会いに行く」 END
25
:
名無しのデデンネ
:2016/07/09(土) 18:07:48 ID:ofYHLuOg0
おつです。いい話で終わってよかった。
ただ、欲を言うと描写がもう少し欲しかったかも。
26
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名無しのデデンネ
:2016/07/26(火) 03:00:01 ID:L.Q52ocs0
乙
27
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名無しのデデンネ
:2016/07/26(火) 13:05:03 ID:HSusEjuE0
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名無しのデデンネ
:2016/07/27(水) 20:54:16 ID:MrbA3GHY0
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名無しのデデンネ
:2016/07/28(木) 16:01:53 ID:f.qAY6cc0
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