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ミツル「このままだと僕は…………」
1
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:33:38 ID:XqQhNwaQ0
怖い、怖い…………僕は…………自分が戦うのが怖かった………
だけど…………運命が…………思いが………僕を戦いに巻き込んで行く……
このままだと…………僕は…………
僕は…………
2
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:35:07 ID:XqQhNwaQ0
〜自宅にて〜
部屋を母がノックする。
ミツル母「ミツル、ご飯できたよ。」
ミツル「ありがとう、お母さん。」
ミツル母「今日は調子大丈夫?」
ミツル「……うん……今日は調子良さそうだよ。」
ベッドから上体を起こして答える。
ミツル母「じゃあ、今日は学校に行けそう?」
ミツル「……そうだね。今日は学校に行くよ……」
ミツル母「本当?お母さん、嬉しいわ。」
ミツル「いつも心配かけてごめんね。食べ終わったらすぐいくから。」
母は朝食を置いて部屋を出た。
3
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:36:33 ID:XqQhNwaQ0
僕は病気で体が弱い。そのため学校に行くことがほとんどできない。
そのせいで勉強も遅れていて、友達を作る時間さえなかった僕は行ってもいじめられるだけだ。
だから本当は学校なんて行きたくない。
僕の病気は病名さえついていないので学校でも僕は仮病で母が甘やかしているだけとしか思われていない。
そして、もう一つ僕が仮病と言われる理由がある。
食事を済ませて僕は学校に向かった。
学校についたがやっぱりいじめられる。
少年A「おい!ミツル!病気なんてのは嘘なんだろ!いつも来ない分トイレ掃除お前だけでやれよな!」
少年B「今だにポケモンも使えないミツルははぶいて俺らでやろうぜ。」
少年C「いいよな〜お前はいつでも仮病できるんだろ。」
口々に罵声を浴びせられ陰口を叩かれる。ひどい時は机や上履きに色々なものが入れられている。
こんなのはいつものことだ。
4
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:37:50 ID:XqQhNwaQ0
不良少年「そういえば、お前にこの前5000円貸したよな?ちゃんと今日は持って来たんだろうな?」
もちろん、こいつに借りたことなんてないしお金を学校に持って来ていない。
そう伝えると。
不良少年「は?お前しらばっくれんの?いい度胸じゃん。放課後、覚悟はできてるだろうな?」
ああ、やっぱり最悪だ。しかも、調子がまた悪くなって……ゲホッ、ゲホッ、ゴホン!
生徒「出た〜ミツル君の都合が悪くなった時の病人の振り!」
生徒「それで同情引こうなんてのは目にみえてんだよ!」
教室で笑いが起きる。もう、うんざりだ。
5
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:40:11 ID:XqQhNwaQ0
そして、ホームルーム終了後。
不良少年「よぉ!まさか逃げようなんて思ってないよな!」
学校が終わると同時に不良にからまれた。
なすすべなく僕は近くの公園につれていかれる。
不良少年「今日は金を持って来てないんだってな。」
ミツル「はい……」
取り巻きA「なんて奴だ。金を借りておいてそれを返さないなんて。」
取り巻きB「しかもしらばっくれてるらしいぜ。」
取り巻きC「そいつは最低だな。こいつはやっちゃってもいいっすよね?」腕パキパキ
不良少年「フフフ、そうだな。だが今日はいつもと違うことをやってみよう。こいつの体はいいサンドバッグだしな。」
そう、僕の体はまさにサンドバッグのようなもの。そしてこれが僕が仮病と言われるもうひとつの理由だ。
6
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:42:10 ID:XqQhNwaQ0
僕は以前学校のいじめでかなり大きな怪我をしたけどすぐにその怪我が治った。その後、ちょっとの痣や傷ならその日のうちに治ることがわかった。
それからというもの何か口実をつけて、こいつらは僕に暴力を振るうようになった。いくら痣や傷を作ろうとも、僕の体なら親が気づく前に治ってしまうのだ。
不良少年がポケモンを出す。
不良少年「おい!お前らもポケモンを出せ!」
取り巻き達「了解っす!」
次々とポケモンを出す。
ミツル「何を……するんだ……?」
不良少年「どうせ、お前は傷つけてもすぐに治る。だったらポケモンの技の実験台になると思ってな。」
取り巻きA「それは、名案っすね!」
取り巻きB「ちょうど俺達で練習したい技があったんですよ!」
取り巻きC「名付けてABCレジェンドコンボ!行けー!」
7
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:43:11 ID:XqQhNwaQ0
次々と取り巻き達のポケモンが連携を見せて攻撃してくる。
ミツル「うっ!ぐはっ。痛い!痛いって!ゲホッ、ゲホッ。」
不良少年「どうせ、すぐに治るんだろ!行け!グラエナ!」
???「やめなさい!あなた達!」
不良少年「あ?なんだてめぇ?」
傷ついた僕の前に見たことない同い年くらいの女の子が立っていた。
8
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:44:18 ID:XqQhNwaQ0
女の子「ポケモンで人に暴力を振るうなんて最低よ!」
取り巻きA「なんだ?やろうってのか?」
取り巻きB「ここは俺達に任せて下さい」
取り巻きC「ABCレジェンドコンボを見せてやりますよ。」
女の子「行けっ!アチャモ!」
取り巻き達のポケモンは女の子が持っている見たことないポケモンに倒された。
不良少年「ちっ、部が悪そうだ。さっさと逃げるぞ。」
取り巻きと不良は去っていった。
9
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:46:31 ID:XqQhNwaQ0
女の子が振り向いて僕に話しかける。
女の子「大丈夫?ひどいことされたでしょ?」
彼女と目があった時、僕は……今までに感じたことの無いような気持ちになった。
ミツル「ちょっと怪我しただけだよ。これくらいすぐに治るから。」
女の子「ちょっとの怪我に見えないんだけど。本当に大丈夫?」
ミツル「後で病院に行くから大丈夫だよ。ところで君は?」
すぐに治るから行くつもりは無いけど心配されているのでそう答えた。
10
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:50:12 ID:XqQhNwaQ0
女の子「あっ、まだ名前言ってなかったね。私はハルカ。君は?」
ミツル「僕はミツル。ハルカちゃんはどこから来たの?あの不良達も君のことを知らなかったみたいだけど。」
ハルカ「私はミシロタウンに住んでいるの。それで今はこの子とポケモン図鑑を貰って旅をしてるの。まだ、始まったばかりだけどね。」
ポケモン図鑑と先程アチャモと呼んでいたポケモンを見せる。
ミツル「あっ!さっき僕を助けてくれたポケモン。」
ハルカ「アチャモって言うんだよ。さわっていいでしょ。」
アチャモ「チャモ〜♪」
アチャモは人懐っこいらしくすぐに近づいてきた。
今まで僕はポケモンを触った子とが無い。恐る恐る、アチャモをさわってみた。最初は暖かくて柔らかいと感じた。
だが―――――
11
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:51:23 ID:XqQhNwaQ0
ドクン…………ドクン!―――ドクン!
その感情は不安と恐怖に変わった。どす黒いモノが自分を染めようとしていくような感じがした。ここから先には立ち入っては行けないと自分の心が警告する。
ミツル「来るな!」
気がついた時には僕はアチャモを思いっきり突き飛ばしていた。
ハルカ「………ひどい…………自分を助けたポケモンにそんなことを…………」
ミツル「ち、違う…………僕は……」
ハルカ「もう知らない!」
ハルカはアチャモを連れて走り去っていった。
ミツル「ごめん…………」
彼が謝るべき相手はもうそこにはいなかった。
12
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:52:48 ID:XqQhNwaQ0
ああ……僕は彼女になんて酷いことを……
日が沈んで行く中あぜみちを僕はとぼとぼと歩いた。
ミツル「ごめん…………本当にごめん…………」
虚空にそう呟く。だが、謝らなきゃいけない彼女はもういない。
会わなきゃ………………もう一度会って…………彼女に謝らないと……
僕は走り出した。咳で息が続かなくなっても足を止めずに早歩きで。そして落ち着いたら、また走り出す。
そして、ふと気づく。彼女にどうしても会いたいのは彼女に謝りたいからだけではない。彼女の笑顔を…………もう一度近くで見たい…………
僕はそう思ってしまった。
13
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:54:00 ID:XqQhNwaQ0
彼女を追っていったらトウカシティの外れまで来てしまった。
近くにいた人に女の子がここを通ったか聞いたら自分と同じぐらいの子がさっき走って通りすぎていったらしい。
僕もその先に向かう。ここから先はもうトウカシティではない。104番道路である。
104番道路は一面に草むらが広がっていた。これでは先に進むこともできない。
僕にもポケモンさえいれば…………
???「どうかしたのかい?何か困っているみたいだけど…」
僕と同じぐらいの年の白い帽子をかぶった男の子が立っていた。
14
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:55:38 ID:XqQhNwaQ0
ミツル「この先にどうしても行きたいけど僕はポケモンを持っていないんだ。」
???「そんなに行きたいのかい?もうすぐ日も暮れるのに。よければ聞かせてもらえないかな。僕の名前はルビー。先日ミシロタウンに引っ越して今はポケモン図鑑を持って旅をしているんだ。」
ルビーはポケモン図鑑を見せる
ミツル「あっ!その図鑑!しかもミシロタウンって言ったよね?」
図鑑はハルカちゃんが持っていた物と同じデザインだった。
ルビー「そうだけど?」
ミツル「もしかして、ハルカっていう女の子のことを知ってる?」
ルビー「ハルカ君かい?知っているよ。別々に旅をしているところさ。」
ミツル「どうしてもその子に会いたいんです。」
15
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/08(月) 23:57:56 ID:XqQhNwaQ0
ルビー「そうか……よければ事情を話してくれないか。ハルカ君のことなら何か力になれるかもしれない。」
僕は話すことにした。この少年なら何か手がかりを暮れるかもしれないと思った。
自分の体のことや病気のこと以外はルビーに話した。
ルビー「…………成る程。それでミツル君はハルカ君を好きになってもう一度会いたい、という訳だね。」
ミツル「あっ、いや、それはその……そういうんじゃ……」
ルビー「やっぱりそうなんだね。彼女に妬いちゃうよ。」
ミツル「?」
16
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/09(火) 00:00:36 ID:/auDIx4M0
ルビー「ああ。今のは聞き流してくれて構わないよ。僕ならいつでもwelcomeだからさ。」
ミツル「え?」
ルビー「僕はいつでも君のすべてを受け入れる(意味深)という意味さ。今回の件は僕も協力するよ。」
ルビーはボールからポケモンを出す。
よく分からないけどルビー君は協力してくれるみたいだ。
17
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/09(火) 00:05:25 ID:/auDIx4M0
本日はここまでです。
ORAS発売もあってミツル君を主人公にしたSSを書きたかったのですが、あまり時間が取れなくて遅くなってしまいました。
まだ、書き溜めも少ないので更新ペースはそんなに早くないと思います。
18
:
名無しのデデンネ
:2014/12/11(木) 08:33:05 ID:Aa0QuQxc0
期待
19
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/13(土) 00:01:04 ID:WYrHNybg0
今日は少し更新します。
ルビー「君はポケモンを捕まえる以前に今のままだと触れることさえできない。それを克服するんだ。」
ルビー「とりあえず、このミズゴロウを触ってみてくれないか。大丈夫、突き飛ばしても起こらないから。」
ミツル「うん。わかった。」
ミズゴロウに触れる………
よし、これなら大丈…………
……ドクン!―――ドクンっ!
また何かが込み上げて来るのを感じてとっさにブレーキを踏む。
20
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/13(土) 00:02:22 ID:WYrHNybg0
とっさに手を放した。今回は突き飛ばさずに済んだ。
ミツル「ダメだった…………ご、ごめんっ」ゲホッゲホッ!ゴホンッ!
咳こんでしまった。いつもの発作がこんな時に……
ルビー「だ、大丈夫かい?酷い咳だけど。」
ミツル「ゲホッゲホッ……平気だからお願い…………」
ルビー「…………わかった。ポケモンを放す直前、どんな感じがした?」
ミツル「……最初は大丈夫だけど途中から体が何かに警告を発信しているようで不安と恐怖に押し潰されて話してしまうんだ。」
21
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/13(土) 00:04:53 ID:WYrHNybg0
発作がちゃんと治まってルビーが話始める。
ルビー「……成る程、それなら問題は意外となんとかなるかもしれない。」
ミツル「そうなの?」
ルビー「君はポケモンが怖いんじゃないし、ポケモンにアレルギー反応がある訳じゃない。多分その何かの正体はポケモンを持つことに対する心の不安だ。」
ミツル「心の不安?」
ルビー「そう。何かを変えてしまうことに対する不安だ。それに耐えることができればもう怖くは無いはず。」
ミツル「心の不安に……耐える……」
もう一度ミズゴロウに触れてみる。
やはりまた冷たい何かが押し寄せてくる。そんな気がした。
ドクン―――ドクン!ドクッ!ドクッ!
動じるな…………この不安に耐えるんだ…………
彼女に………もう一度会うために…………
す
22
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/13(土) 00:06:50 ID:WYrHNybg0
だんだんと、さっきまであった冷たい冷気のようなものが引いていき心が落ち着いてきた。
ミツル「でき……た……。」
ルビー「もう大丈夫かい?ミツル君?」
ミツル「うん!ほらね!」
ミズゴロウを抱きかかえようとする。
ミツル「あっ、意外と重い……でもこの通りちゃんと触れるよ。」
ルビー「よかった。でもこれで草むらに行ける訳じゃない。君にポケモンの捕獲の仕方を見せてあげるよ。」
23
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/13(土) 00:09:31 ID:WYrHNybg0
ルビーは草むらに入って出会ったポケモンを捕まえるのを見せた。
ルビー「こんな風に体力をある程度削ってからボールを投げると捕まりやすいよ。」
ミツル「僕にもできるかな…………」
ルビー「大丈夫さ!僕のミズゴロウを使っていいからね。」
僕は草むらに入る。こんなにわくわくするのは初めてだ。
草むらからポケモンが出てきた。見たこと無い妖精のようなポケモンだ。
24
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/13(土) 00:11:06 ID:WYrHNybg0
ミツル「初めて見た……」
ルビー「あれは、ラルトスじゃないか。」
ミツル「よし、捕まえよう!ミズゴロウ、みずてっぽう!」
ラルトスに攻撃が入る。痛いとおもうけどごめんね。
ラルトスが傷ついて逃げようとする。
ルビー「今だ!モンスターボールを投げて!」
ミツル「いっけぇぇぇぇ!」
ボールがラルトスに命中しラルトスがボールに入る。
25
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/13(土) 00:12:18 ID:WYrHNybg0
ボールが2、3回転がり、点滅が消え止まった。
ミツル「捕まったの……?」
ルビー「おめでとう、ミツル君。今日からそのポケモンは君のものだよ。」
ミツル「や……やった……僕、初めてポケモンを捕まえたんだ……」
ボールを持つ手の震えが止まらない。
ミツル「これからよろしくね。ラルトス。」
ボールの中で僕を見てるラルトスに向かって言った。
26
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/13(土) 00:14:18 ID:WYrHNybg0
ルビー「おめでとう、ミツル君。これで一安心だ。けど、もう暗くなってしまったね。一度トウカシティに戻るかい?」
ミツル「……僕は………僕はこのまま行きます。少しでも彼女に追い付きたいんです!」
ルビー「なるほどね。けど、夜のトウカの森は危険だ。僕も一緒に行くよ。」
ミツル「来てくれるんですか?ありがとうございます!」
ルビー「礼には及ばないよ。むしろ、僕は君のとなりにいれることを感謝しないとね」
ミツル「何で?」
ルビー「だって、君の笑顔をこんなに近くで見れるんだからさ」
ミツル「???」
ルビー(ついかっこつけたことを言ってしまったが、ミツル君がこういう話に疎くて助かった。いや、むしろ残念か。)
ルビー「まあ、いずれ分かるようになるさ。今はトウカの森に行こう!」
そして、僕はルビー君と一緒にトウカの森に向かった。
27
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/13(土) 00:43:50 ID:WYrHNybg0
今日はここまでです。
支援ありがとうございます。
28
:
名無しのデデンネ
:2014/12/13(土) 11:28:04 ID:2vQGyQ6M0
アッー♂
期待
29
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/15(月) 23:39:55 ID:TqvrSg460
今回の更新はルビー視点でやっていきます。
〜トウカの森〜
どうも、ルビーです。今、僕はミツル君と一緒にトウカの森を進んでいます。
ああ!こんな可愛い同い年の男の子と一緒にいられるなんて、最高だよ!
というか、冷静に考えたら森の中で二人っきりとか、もうこれ…………
ミツル「ルビー君?さっきから無言だけど何考えてるの?」
ルビー「えっ!?な、何でもないよ。ハハハハハ〜♪」
ミツル「そ、そっか。」
突然話しかけられて変な答え方になってしまった。
まあ、怪しまれたってことは無いだろう。
30
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/15(月) 23:42:38 ID:TqvrSg460
ここで、ちょっと僕の恋愛観について触れておこうか。
僕がまさかこんなキャラだとはみんな思わなかったよね。
ここまでの話だと僕は同性愛者と呼ばれる人に該当するだろう。
だが、異性に欲情できない訳でも無いので両性愛と言った方がいいかもね。どちらかと言えば同性がいいけどね。
くれぐれも、性同一性障害ではない。
別に僕は女に成りたいわけじゃないし、口調も格好もよくいる男子の格好をする方が好きだ。
その結果異性にモテたりするんだが。
まあ、コンテストをジョウト地方でやったりしていたからその点は女に近いかもしれないけど、バトルだって同じくらい好きだし。
それに、コンテストの方が好きな普通の男子がいたりバトルの方が好きな女子がいたってなんの不思議でもない。
あと、好みの子もだいたい決まっている。男にしろ、女にしろ、中性的な子が好きだ。ミツル君を見たときはまさにdistinyを感じたよ。
そして、思わず声をかけ…………
ルビー「待ってミツル君!誰かいる!」
31
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/15(月) 23:45:32 ID:TqvrSg460
いつもより気配に気付くのが遅れてしまった。
とっさにミツル君を木の影に押し付ける。そして、僕はミツル君覆うように木に手をついてミツル君を隠す。
ミツル「えっ?」
ルビー「大丈夫、まだ見つかってないから安心して。」
あれ?この状況って壁ドンってやつじゃないか?
よく見るとミツル君の顔が目の前にある。
接触5秒前って感じだ。
そして、ミツル君は不安そうにこっちを見ている。その上目遣いは反則だよ!
ああ!もう、限界だ!僕はミツル君の唇に…………
32
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/15(月) 23:46:54 ID:TqvrSg460
???「助けてくれーー!」
男の人の叫ぶ声が聞こえてきた。
叫び声で理性を取り戻す。本当にミツル君の唇を奪うところだった。
???「もう、逃げられまい!そのデータを渡してもらうぞ」
???「このデータをあなた達は何に使うつもりなのですか!?」
???「世界を正しい状態に戻すためだ。」
???「そんなことをしたらホウエン地方が破壊されます!」
ホウエンを破壊する?なんかヤバそうだぞ……
33
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/15(月) 23:48:42 ID:TqvrSg460
ルビー「ミツル君、ちょっとここで待っいてくれないかな?」
ミツル「そんな……危険だよ、ルビー君。」
ルビー「大丈夫、無理はしないさ。様子を見るだけだから。ヤバそうだったら手を出すけど。」
ミツル君が止めようとしたけど見に行くことにした。
近づいて見ると博士っぽい白衣を着た人と荒々しそうな男が言い争っていた。
博士っぽい「デボンコーポレーションのこのデータをあなた方に渡すわけには行きません!」
どうやらデボンコーポレーションの社員のようだ。
ジョウトから来た僕でも知ってる有名企業である。
荒男「こうなったら仕方ねえ。アクア団の一員として引き下がるわけにはいかねぇからな。」
アクア団と名乗った男はボールからポケモンを出した。
アクア団員「行け!ポチエナ!そのデータを奪え!手段は問わん!」
デボン社員「ポケモンで私を襲うつもりですか!」
アクア団員「ポケモンを持っていなかった自分を恨むんだな」
あいつ、人にポケモンで襲う気か。
これは……見過ごせないね……
34
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/15(月) 23:52:02 ID:TqvrSg460
飛びかかろうとするポチエナにボールを投げて当てる。
開閉スイッチが開きボールからエネコが出てきた。
アクア団員「な、なんだこのポケモンは!?」
ルビー「そのポケモンの相手だよ。ポケモンVS人じゃ不公平だからね。ここは僕が引き受けるよ。」
デボン社員「あ、ありがとうございます。」
ルビー「とりあえず下がっていてね。この森に他にこいつらがいるかもしれないからね。」
アクア団員「ちっ、ガキ一人で俺に勝てると思ってるのか!」
ルビー「あんまり子供だからってなめない方がいいよ。まあ、戦えば分かるさ。」
35
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/16(火) 00:00:04 ID:yGojN6Ek0
アクア団員「調子に乗りやがって…………ポチエナ!かみつく!」
ルビー「あまえる!」
アクア団員「なんだよ、見栄張ったわりに大したことない技じゃないか。」
ルビー「もう一度!」
アクア団員「な、なんだこれは?全然こっちの技が効いてねえぞ?仕方ねぇ!まだまだかみつくだ!少しでもダメージを与えていけばいいんだ。」
ルビー「その戦法、美しくないね。オーディエンスに飽きられてしまうよ。」
アクア団員「黙れっ!そっちこそ大口のわりに攻撃してこねえし。ポチエナ!もっとかみつけ!そうすりゃいずれ勝てる!」
ポチエナはエネコに攻撃しようとしなくなった。
アクア団員「おい、ポチエナ!どうしたんだ?」
ルビー「特性のメロメロボディのおかげだよ。」
ポチエナはメロメロになって攻撃する様子がない。
できたところで攻撃力をあまえるでかなりさげているので話にならない威力なのだが。
36
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/16(火) 00:03:14 ID:yGojN6Ek0
ルビー「これで終わらすよ!エネコ、うたう!」
ポチエナは眠ってしまった。
アクア団員「くっ……眠らせたか……」
ルビー「どうだい?実力の差が理解できた?」
アクア団員「ま……まだ終わった訳じゃ…………」
ルビー「本当にいいのかい?」ギロッ!
アクア団員「な……何だコイツ……仕方ない退いてやるよ……」
アクア団員は去っていった。
デボン社員「素晴らしい!まさか、攻撃技を使わずにアクア団を撃退するとは。本当にありがとうございます。」
37
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/16(火) 00:04:46 ID:yGojN6Ek0
ルビー「いえ、またあいつらがくるかもしれないので一応一緒に来てくれませんか?」
デボン社員「ありがとうございます。」
ルビー「もう一人連れがいるんで呼びに行きますね。」
ミツル君を呼びに戻ると知らないポケモンが一緒にいた。
ミツル「あっ!ルビー君?大丈夫だった?」
ルビー「まあね。僕にかかればどうってこと無いさ。それよりそのポケモンは?」
ミツル「このポケモン、さっきから僕から離れようとしないんだ。」
デボン社員「おや!そのポケモンはキノココでは無いですか!?」
ミツル「わぁっ!だっ、誰っ!?」
ルビー「ああ、すまない。さっき助けたデボンコーポレーションの社員だよ。」
ミツル「へぇ……そうなんだ……」
ミツル君は安心したようだ。
デボン社員「そのキノココは君になついてるみたいですね。捕まえてみたらどうですか?」
ミツル「けど、僕ボールを持って無いから。」
ルビー「そうだったね。僕がミツル君にボールをあげるよ。」
モンスターボールを5〜6個ミツル君にあげる。
そのボールを使ってキノココをゲットした。
ミツル「よろしくね、キノココ!」
ルビー「さて、カナズミシティに行こうか。」
デボン社員「そうですね。」
ミツル「よし、行こう!」
この後は何事も無く、無事カナズミシティについた。
38
:
◆lZX9FWF8B.
:2014/12/16(火) 00:13:59 ID:yGojN6Ek0
今日の更新はここまでです。
次回からはまたミツル君視点に戻ります。
ルビーは賛否両論ありそうですがホモだけどカッコイイそしてちょっと面白いって感じのイメージで作りました。
その辺りがちゃんと出せてればいいのですが…………
39
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:02:42 ID:DihfwUTs0
カナズミシティについた時は夜だったので僕とルビー君はデボン社員の家に泊まった。
ルビー(ホテルや旅館ならミツル君と二人っきりになれたのに…………)
ルビー君はなぜか少し残念そうだったけどなぜだろう?
もうだいぶ遅い時間だったが寝床に入ってもなかなか寝付けなかった。
思えば…………今日はいろいろなことがあったな…………
最初は無理して学校に行っただけでいつも通りの一日になると思っていた……
でも、僕はあの娘……ハルカちゃんに出会って……多分好きになったんだろう。
でも、その娘に酷いことをして…………
もう一度会いたいと思ったんだ。
その後ルビー君に出会って……ラルトスを捕まえて……
今、カナズミシティにいるんだ…………
僕は今までに感じたことの無い一日の密度と隣街まできてしまったという達成感から興奮して寝付けなかった。
40
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:04:24 ID:DihfwUTs0
でも……これからどうするんだろう……。
このままルビー君に頼っていていいのだろうか?
ルビー君と一緒に入れば今日みたいに何かあっても守ってもらえる。
けど……それだと今までと何も変わらない
僕は……一人でやらなくちゃ行けないんだ。
そう決意して眠りについた。
………………
………………
………………
41
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:06:37 ID:DihfwUTs0
???「ついにめざめたか……」
ミツル「だ、誰っ!?」
眠りについたと思ったら誰かの声が聞こえてきた。
???「私は、お前を監視する者…………大丈夫だ。お前に危害を加えたりはしない。」
黒い影が話しかけてきているのが分かった。
42
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:09:31 ID:DihfwUTs0
ミツル「お前は何者なんだ!?」
黒い影「監視する者……いずれ分かるさ……いずれな…………」
ミツル「今日、ポケモンを触った時に感じた恐怖。その正体はお前か?」
黒い影「あれは私ではない。」
黒い影「まあ、旅を続けていればわかるときが来るだろう。」
ミツル「ど、どういうことだ!?」
黒い影「フッ…………また会える日を楽しみにしている。」
ミツル「あっ!おい!なんなんだよ!」
それっきり声はしなくなった。
そして、その後は何事も無かったように眠りについた。
………………
………………
………………
43
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:10:51 ID:DihfwUTs0
〜朝〜
昨日見た夢はなんだったのだろうか。それとも現実だったのだろうか。
まあいいか。とにかくルビー君にここからは一人で行くってことを伝えないと。
ルビー君がいる部屋に入った。
ルビー「おはよう、ミツル君。」
ミツル「あ、あのルビー君……」
ルビー「どうしたんだい?」
ミツル「ぼ…僕は……ここからは一人で行こうと思う。」
44
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:11:57 ID:DihfwUTs0
ルビー「……そうか。いいよ、話を続けて。」
ルビー君は僕を見て真剣に聞いてくれた。
ミツル「僕はここまでルビー君に頼ってばかりだった。きっとこのまま彼女に会ってもまた逃げてしまう。だから変わらなきゃいけないんだ。」
ルビー「そうか。君が覚悟を決めたなら僕は止めないさ。」
ルビー「でも、変わるってことは口にするのは簡単だけど本当に変わるのは想像以上に難しいことだよ。本当にできるかい?」
ミツル「変わるってことはきっと僕の想像以上につらいんだろう……。だけど、僕は彼女に会いたい。そして、あの時のことを謝りたい。そのためには今のままの自分じゃダメなんだ。」
ルビー「……分かった。彼女はカナズミシティのジムに行ったと思う。旅に出る前にジム戦がしたいって言っていたからね。」
45
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:12:46 ID:DihfwUTs0
ミツル「ありがとう、ルビー君。」
ルビー「ルビーでいいよ、ミツル。今日から君は僕と同じ冒険者なんだから。」
僕は呼び捨てされたことで認められた気がして嬉しかった。
ルビー「じゃあ僕は行くからね。昨日デボン社員を助けたことでデボンコーポレーションから呼び出されてるんだ。」
ミツル「そうなんだ……。僕も今からジムに行くことにするよ。」
ルビー「じゃあこれでお別れだね。またどこかで会えることを祈っているよ。」
僕はルビー君と別れた。今度会うときにはちゃんと変われた自分を見せれたらいいな。
僕はカナズミジムに向かった。
46
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:18:43 ID:DihfwUTs0
?カナズミジム?
ここがカナズミジムか…………
中は博物館のような造りになっていて発掘された骨や化石が展示されていた。
とにかくハルカちゃんが来たか確かめないと。
ジムの人「おーっす!未来のチャンピオン!」
ミツル「わ、わぁっ!」
突然声をかけられて驚いてしまった。
ジムの人「おっと、失礼。初めて来た子だったか。ここはこういうテンション高いおじさんたちが声をかけてくるから気を付けてな。」
ミツル「は、はい。あ、あの……」
とりあえず、この人にハルカちゃんのことを聞いてみよう。
ジムの人「このカナズミジムのジムリーダーのツツジは岩タイプのポケモンの使い手だ。どんなタイプのポケモンが相性いいかは近くのトレーナーズスクールに立ち寄ればすぐに分かるぞ。」
ミツル「そ、そうじゃなくて……」
ジムの人「ん?ああ、このジムの仕掛けについて言ってなかったな。このジムは迷路になっている。といっても単純なものでトレーナーと戦う道かそれを避ける道かを選ぶことができる。ジムリーダーまで体力やアイテムを温存するか。トレーナーと戦ってポケモンを鍛えるか。君が好きな方を選ぶといい。まあ、行けばどういうことかすぐに分かるさ。」
ミツル「えっと、そうじゃなくて……そもそも僕……」
ジムの人「これ以上の情報提供はできないな。少年よ、何事も最初は不安だと思う。だが、立ち止まってばかりでは行けない。確かに情報を得ることも大事だ。しかし、自分の夢に向かって一歩を踏み出さなければ何事もなすことはできない。さあ!自分の夢に向かって今羽ばたくのだ!」
僕は彼に背中を押されて迷路の入り口のところまで連れていかれてしまった。
47
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:20:12 ID:DihfwUTs0
僕は彼に背中を押されて迷路の入り口のところまで連れていかれてしまった。
ど、どうしよう……。今更挑戦者じゃないなんて言えないし……
ジムリーダーに聞いてみるしかないか。
幸いこのジムは無理に戦闘をしなくてもジムリーダーの前まで行けるらしい。
僕は誰とも戦わずにジムにたどり着いた。
ツツジ「あなたが挑戦者ね………」
ミツル「あの……僕は……」
ツツジ「なぜ?ジムのトレーナーと戦わなかったの?」
ミツル「えっ?」
ツツジ「このジムはトレーナーを避けようと思えば避けれるようにできている。」
ツツジ「けど、これは挑戦者を試すために作られたもの。」
ツツジ「あなたの勇気をね。」
ツツジ「けど、ここの挑戦者と戦わない人間にも二種類ある。一つはよほど自信がある者。もう一つはよほど臆病な者か……」
ツツジ「あなたはどう考えても後者ね。」
ミツル「…………」
どうやら挑戦者と勘違いされてしまっている。
ツツジ「私は悲しいわ。あなたのような希望に満ちた新米トレーナーがこんな後ろ向きな選択をするなんて。」
ツツジ「だから……私があなたのその根性を…………」
ツツジ「叩き直します!」
48
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:22:42 ID:DihfwUTs0
ツツジはイシツブテを繰り出してきた。
ジャッジ「これより!ジムリーダーツツジVS挑戦者ミツルのジム戦を始めます!」
こっちの話を聞いてくれる雰囲気じゃない。
僕もポケモンを出すしかなさそうだ。
ミツル「いけ!ラルトス!」
ミツル「まずは、チャームボイスで攻撃!」
ツツジ「イシツブテ、地ならし!」
ラルトスの足場が崩れる。
49
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:25:48 ID:DihfwUTs0
ミツル「体勢を立て直して、もう一度チャームボイス!」
ツツジ「遅い!岩落とし!」
地ならしで足場が崩れていたため先に動いたのはイシツブテだった。
ラルトスに岩落としが当たる!
ミツル「あっ!ラルトス!」
ラルトスは倒れた。
ジャッジ「ラルトス!戦闘不…………」
ジャッジが戦闘不能と宣言する直前、ラルトスは起き上がってチャームボイスを放った。
ツツジ「嘘……今のを耐えた……の?」
倒れたのはツツジのイシツブテだった。
ジャッジ「イシツブテ!戦闘不能!」
だが、ラルトスは立っているのも限界という様子だった。
50
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:26:34 ID:DihfwUTs0
ツツジ「ならば……いけ!ノズパス!」
ミツル「ラルトス!もう一度チャームボイス!」
ラルトスは攻撃しようとするがふらついて攻撃できない。
ツツジ「ノズパス!今のうちにロックカット!」
ノズパスが岩を切り落として身軽になった。
ツツジ「これでこちらが早く動ける。とどめよ!岩石封じ!」
岩がラルトスに直撃する直前…………
51
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:27:54 ID:DihfwUTs0
ミツル「戻れ、ラルトス!行けっ!キノココ!」
ミツルはラルトスをキノココに交代した。
キノココが代わりに岩石封じを受けたが大して痛そうでは無かった。
ツツジ(キノココか……相性が悪すぎる…………ロックカットで先手は取っているが……)
ツツジ「ノズパス!岩石封じ!」
ミツル「キノココ、メガドレイン!」
ノズパスはなんとか耐えたが次の一撃で限界だった。
それに対しキノココはメガドレインでHPを回復して2回分の岩石封じのダメージを無かったことにしてしまった。
もう、勝敗は決していた……
ジャッジ「ノズパス!戦闘不能!勝者、挑戦者のミツル!」
52
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:28:47 ID:DihfwUTs0
ミツル「かて……た?……」
いまいち実感が湧かない。
ツツジ「私はあなたのことを甘く見ていたみたいね。最後に相性のいい草タイプを残していたとはね。」
ミツル「相性がよかったからか。なんかキノココがすごく強いと感じたのは。」
ツツジ「えっ?まさか知らないで戦っていたの?」
ミツル「一応、火と水と草の関係ぐらいなら知ってたけど。それ以外はあまり詳しくは無いです。」
ツツジ「……あとでトレーナーズスクールに行って勉強した方がいいわ。今日はちょうど昼頃からタイプ相性の講座が無料で開かれてるの。」
53
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:30:36 ID:DihfwUTs0
ツツジ「あと、このジムで勝利した証し、ストーンバッジよ。おめでとう。」
ミツル「いえ、あの……僕実は挑戦者じゃなくて聞きたいことがあってここに来たんです。」
ツツジ「えっ!?ウソでしょ!?」
ミツル「言い出せる雰囲気じゃなかったのでそのまま戦ってしまいました。」
ツツジ「まさか、来たとき何か言おうとしていたのって……」
ミツル「聞きたいことがあったからです。」
ツツジ「本当にごめんなさい!私の勘違いでこんなことに。」
54
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:32:10 ID:DihfwUTs0
ミツル「いえいえ、なかなか言い出せなかった僕にも責任はあります。それで聞きたかったことなんですけど……」
僕はハルカちゃんを探していることを話した。
ツツジ「ハルカちゃんね。確かにその女の子なら昨日のジムを閉める時間ギリギリに来てバッジを取っていったよ。」
ミツル「それで、彼女はどこに行くと言っていましたか?」
ツツジ「ムロタウンの行き方を聞かれたからムロジムに行ったと思うわ。」
ミツル「ムロタウンですか……分かりました!ありがとうございます!」
ツツジ「あ、あなた!行き方分かるの?」
ミツル「そうでした……。どうやって行けばいいんですか?」
ツツジ「4番道路の砂浜にハギ老人という船乗りの家があるからそこに行けばムロタウンまで運んでもらえるはずよ。」
55
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:33:54 ID:DihfwUTs0
ミツル「ありがとうございます!じゃあ僕はこれで……」
ツツジ「待ちなさーい!一応あなたはジムリーダーの私に勝ったんだからストーンバッジを貰っていきなさい!そうしないと負けた私の気がすまないわ!」
ミツル「あっ、すいません、どうも。」
ツツジ「あと、さっきから焦っているみたいだけど落ち着いてね。焦れば焦るほどうまくいかないことだってあるから。」
ミツル「……そうですね。確かに早く追い付こうと焦ってばかりでした。」
ツツジ「あと、さっきのこれお詫びにあげる。技マシン『岩石封じ』攻撃しながら相手の素早さを下げることができる技なの。よかったら使ってね。」
ミツル「ありがとうございます。」
そして、僕はカナズミジムを去った。
56
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/01/05(月) 00:39:39 ID:DihfwUTs0
今日の更新はここまでです。
だいぶ日が空いてしまいました。申し訳無いですm(__)m
57
:
名無しのデデンネ
:2015/01/05(月) 10:29:52 ID:g0qIJkOM0
一気に読んだ
Zとこれ面白い!楽しみにしてるよ
ゆっくりでいいからね
58
:
名無しのデデンネ
:2015/01/08(木) 22:36:39 ID:4utqi34c0
乙
ミツル良いな
59
:
名無しのデデンネ
:2015/01/09(金) 00:19:52 ID:sWwHwOCo0
面白いな。ミツルくん可愛い。
支援。
60
:
名無しのデデンネ
:2015/01/14(水) 22:46:09 ID:jFSmMGFg0
支援あげ
廃人になるミツルくんは出るのでしょうか(震え声)
61
:
名無しのデデンネ
:2015/01/15(木) 17:33:13 ID:XXm5SQn.0
支援
62
:
名無しのデデンネ
:2015/02/03(火) 22:50:00 ID:rcAEuFrw0
支援
63
:
夢ウリムー♀
◆URMsextalk
:2015/02/04(水) 16:02:02 ID:LqKUUh9.0
期待
64
:
名無しのデデンネ
:2015/02/05(木) 02:02:39 ID:4NZgRAYA0
面白くて一気読みしたわ。ミツルくんいいね!
続き楽しみにしてるよー
65
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/05(木) 13:33:15 ID:OJNFkg660
いつの間にか支援がこんなに……最初の方見てる人が少なそうだったから心配でしたけどホッとしました。
支援ありがとうございます!
今日中に書き上がるか分かりませんが、今から更新する分を作ってきます!
66
:
名無しのデデンネ
:2015/02/08(日) 19:27:01 ID:lN2PXxsw0
支援
続きが気になるな
67
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 09:41:18 ID:NLLRyhKI0
僕はカナズミジムを後にした。
ハルカちゃんはムロタウンに行ったみたいだけど、今の僕では足手まといにしかならない。
やっぱりツツジさんに言われたように、一度トレーナーズスクールに行ってみよう。
一時間後……
タイプ相性は一通り覚えた。一度四番道路に戻って、ハギ老人にムロタウンまで連れていってもらおう。
4番道路ではタイプ相性を駆使しながらラルトスやキノココのレベルを上げた。
ミツル「今までよりだいぶ戦いが楽になったよ。ツツジさんには感謝しなくちゃ。」
68
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 09:42:40 ID:NLLRyhKI0
ポケモンを育てているうちに、家族のことを思い出した。
そういえば、昨日は何も言わずに出ていったままだ。やはり、伝えるべきだろうか……
こんな時にルビー君がいてくれたら……
ってダメだ、ダメだ。ルビー君に頼らないって決めたんだから!
やっぱり直接会って伝えた方がいいんだろうけど、病気のこともあるし間違いなく反対される。
それに、直接会うのはやっぱり怖い……
僕は手紙を書くことにした。
本当はこんな伝え方じゃいけないんだろうけどあの町に戻るのさえ僕には怖い。
もし、トウカシティで母さんに会ってしまったらその時は自分で伝えよう。
幸いなのか分からないが母に会うことなく自宅のポストに手紙を入れることができた。
ミツル「じゃあ、行ってくるね……」
再び四番道路に戻り、ハギ老人の家に着いた。
69
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 09:43:37 ID:NLLRyhKI0
ミツル「ごめんくださーい。」
家に入ろうとすると、荷物を抱えた老人が中から出てきた。
ミツル「あっ、あの……あなたがハギさんですか?」
ハギ老人「そうだが、何か用かね?」
船の方に荷物を抱えて歩きながら答える。
ミツル「あの……僕、ムロタウンに行きたいんですけど、乗せてもらえませんか。」
ハギ老人「すまんな。今、カイナシティに行こうとしている子を乗せているからその子を連れていってからになるな。今はたまたま燃料が切れてしまってここに立ち寄っただけでな。」
そう言いながら持っていた荷物を開けて燃料を補充する
ミツル「そうですか……あの……その子ってもしかして、女の子ですか?」
ハギ老人「男の子だが、それがどうかしたか?」
ミツル「いえ……な、何でもないです。僕はここで待っていますから。」
ハギ老人「そうか、すまんな。できるだけ早く戻るようにする。」
そしてハギ老人は船に乗り込んだ。
70
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 09:45:03 ID:NLLRyhKI0
出かけたと思ったらすぐにハギ老人が戻ってきた。
ハギ老人「おーい、少年よ〜。」
ミツル「あ、ハギさん?どうしたんですか?まだ船は出てないですよね。」
ハギ老人「いや〜すまん。さっき名前を聞いてなかったからな。」
ミツル「ミツルです。そういえば、言ってなかったですね。」
ハギ老人「なるほど、ミツル君か。それと……君はどうしてムロに行こうとしてるんだい?」
ミツル「えっと……ある人を探していて……」
ハギ老人「ほぅ、それなら助けになるかもしれん。なんてったってムロに行く人間のほとんどはワシのもとに来るからな。」
ミツル「本当ですか!?ミシロタウンから来てるハルカちゃんっていう子なんですけど……」
ハギ老人「おお!ハルカちゃんか!それならさっきカイナシティに行ったぞ。」
ミツル「本当ですか!?それなら僕もカイナシティに連れていって下さい。」
ハギ老人「それなら乗っていくといい。今すぐカイナに行くからな。」
ミツル「はい!」
僕はカイナ行きの船に乗った。
71
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 09:45:37 ID:NLLRyhKI0
十数分ぐらい船に乗って、カイナシティに着いた。
ハギ老人「カイナシティに着いたぞ。気を付けてな、お前さんも。」
ミツル「ありがとうございます。それより、もう一人僕がムロに行く前に乗っていたと聞いていたんですが……」
ハギ老人「あっ、ああ……そいつなら船酔いになってしまって寝込んでいるからそっとしておいてくれ。」
ミツル「そうなんですか……じゃあ僕は先に行きますね。」
ハギ老人「そうか。達者でな〜。」
僕はカイナシティに向かった。
ハギ老人「……危ないところだったな。ルビー。」
ルビーが段ボール箱の中から出てきた。
ルビー「そうですね。僕が乗っていたことがバレなくてよかったよ。じゃあ僕も行ってくるね。」
さて、何が起きているのか分からない人もいるだろうから時間を少し戻そうか。
72
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 09:46:57 ID:NLLRyhKI0
〜ルビーside 〜
僕は今朝、デボンコーポレーションから依頼されたムロタウンでの任務を終えて、カイナシティに向かっている。
そして、燃料切れで立ち寄った四番道路で誰かとハギ老人が話してると思ったらミツル君だった。
まずいな、ハルカ君はもうムロにはいない。これではミツル君が無駄足をすることになってしまう。
ハギ老人がミツル君との話を終え、船に戻った。
ルビー「ハギ老人、今話してた子を一緒に乗せて欲しいんだけど。」
ハギ老人「いや、彼はムロに行きたがっていたぞ。」
ルビー「彼がムロに行こうとしてるのはさっきカイナに向かったハルカ君に会うためなんだ。だからそのことを伝えてカイナに連れていった方がいい。」
ハギ老人「なんだ、ルビー。あの少年と知り合いだったのか。お〜い!君〜。」
ルビー「待って!」
ハギ老人「どうした、ルビー?彼を呼んで欲しいんだろ?」
ルビー「確かにそうなんだけど、彼は一人で旅をする決意をしたんだ。僕と再開したらその決意を鈍らせるかもしれない。」
ルビー「だから、ここは上手くハギ老人がハルカ君を追っていることを聞き出して、カイナに行ったと伝えればミツル君はカイナ行きに乗ってくるはずだ。僕はその間荷物置き場にでも隠れているよ。」
ハギ老人「そういうことか。ならば、協力しよう。」
ハギ老人は再び外に出た。
とまあ、こんなことがあってミツル君をカイナシティに行くようにさせたんだ。
ミツル君がちゃんと旅できてるか心配だから少し見させてもらうよ。
73
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 09:48:22 ID:NLLRyhKI0
〜ミツルside〜
カイナシティにはジムが無い。だから、多分ハルカちゃんは寄り道せずキンセツシティに行ったんだと思う。
けど、そろそろ傷薬が切れてきた。お金も貯まってきたしフレンドリーショップで何か買っていこう。
買い物を終えて、カイナシティを出ようとした時、人だかりができている所に気づいた。
ミツル(何かおきているのだろうか?)
広いカイナシティをお店によるだけで出るのはあまりにもったいないと思い、少し見に行って見ることにした。
人ゴミの中に入ってみると青と白の衣装を着たアイドルらしいかっこうした女の子がいた。
どうやらテレビの撮影が行われているみたいだ。
ルチア「みなさーん!こんにちはー!私、ルチアとパートナーのチルタリスのチルルは本日!カイナシティのコンテスト会場に遊びに来てまーす!」
ルチアファン一同「いぇーい!」
ルチア「じゃあ、今日もさっそく……」
ルチア「キラキラ〜 くるくる〜」
ルチアファン一同「くるくる〜」
ルチアがくるくる回って決めポーズ?のようなものをする。
74
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 09:49:40 ID:NLLRyhKI0
ルチア「ミラクル☆ルチアのコンテストスカウトー!」
ルチアファン「いぇーい!」
ルチアファン「ルッチー、俺を彼女にスカウトしてくれー!」
ルチアファン「キャー!ルチアちゃーん!」
なんか僕……ものすごく場違いな所にいるような……
ルチア「じゃあ今日も、素敵なトレーナーさんをコンテストの世界に誘っちゃうよー!」
ルチア「えーっと……あっ!」
ルチア(あそこにいる碧色の髪の男の子……かわいい!)
ルチアが急に僕の目の前に来た。
ルチア「不思議そうにこちらを見ているあなた!こんにちは!」
ミツル「こ、こんにちは……」
突然話しかけられオロオロした答え方になってしまった。
ルチア(上目使いでこっちを見ている……か……かわいい!可愛すぎる!)
ルチア「えーっと、コンテストはまだやったこと無い?」
ミツル「は、はい……。」
ルチア「ならよかった!ではではー、今回!こちらのトレーナーさんをスカウトしちゃいまーす!」
ルチアが僕の手を取ろうとした時だった……
???「待ちたまえ!」
ルチアの手を誰かがつかんで止めた。
75
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 09:52:03 ID:NLLRyhKI0
ミツル「あっ、あれ?ルビー君?何でここに?」
ルビー「ルビーでいいっていったろ、ミツル。僕はたまたま通りかかっただけさ。」
ルチア「えっ、えーっと……あなたは?」
ルビー「おっと失礼。君がミツルの手に無断で触れるのが許せなくてね。」
ルチアファン「お前だってルチアちゃんの手に触れてたくせに!」
ルチアファン「そうだそうだー!」
ギャラリー「あれ?彼ってもしかしてジョウト地方のコンテストチャンピオンのルビーじゃない?」
ルビーファン「ほ、ほんとだ!キャー!ルビー君がこんなところで見れるなんて!」
ルビー「僕のファンがホウエン地方にもいてくれて僕も嬉しいよ。」
つかさずファンの子にウインクを入れて悩殺。
ミツル(ルビー君ってこんなにすごい人だったのか。)
ルチアファン「な、なんだと……だが!我らがルチアちゃんだってホウエン地方のコンテストチャンピオンだ!」
ルチアファン「そうだぞ!ホウエンはコンテスト発祥の地!ジョウトとは格が違う!」
ルビー「それは聞き捨てならないね。確かにホウエンはコンテストの聖地!僕もその舞台に憧れてこの地に来た。けど、ジョウトのコンテストもなめない方がいいよ。」
ルチア「あの〜。あなたがジョウト地方のコンテストチャンピオン、ルビーさんなんですよね?」
ルビー「ええ。ホウエン地方コンテストチャンピオンのルチアさん。」
ルビーは淀みなく答える。だが、その瞳には強い闘志が秘められているのが分かった。
76
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 09:53:46 ID:NLLRyhKI0
ルチア「なんてミラクルなんでしょう!今日はジョウト地方のコンテストチャンピオンのルビーさんまでカイナシティに来ちゃってます!☆」
ルチア「スタッフさん、提案があるんですけど、ここはひとつ番組内容を『ミラクル☆ルチアのコンテストバトル!』に変えてジョウトから来て下さった彼とコンテストバトルをするのはどうですか?」
ギャラリー「二人のコンテストバトルが見れるのか」
ギャラリー「これは見逃せないな。」
スタッフ「そうですね。今回は番組内容を変更してルビー君とルチアちゃんのコンテストバトルをしようか。」
ルビー「僕はそれでかまいませんよ。」
スタッフ「ではみなさん、コンテスト会場へ!」
ルビー「その必要は無いと思います。」
スタッフ「えっ?」
博物館の研究員「誰かー!助けてくれー!」
アクア団員「いたぞ!コンテスト会場の方に行ったぞ!」
カイナ博物館の研究員が資料のようなものを持ってこちらに向かって走ってきた。
さらにそれを追ってアクア団員が集団でこちらに来た。
77
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 09:54:39 ID:NLLRyhKI0
スタッフ「あなたは海の科学博物館の……」
博物館の研究員「助けてくれ!この資料が奴らに奪われると大変なことになるんだ!」
ルビー「そこで、僕からの提案なんですが、彼らをかっこよく、かわいく、かしこく、たくましく、そして、うつくしく倒した方が勝ちというのはどうでしょう?」
ルチア「コンテスト形式のバトルってこと?なるほどね〜☆私もそれに賛成!困っている人を放っておけないもん!」
ルチアとルビーはボールを構える。
アクア団員「へっへっへ、俺たちとやろうってのか?」
アクア団員「コンテストやってるやつなんかさっさと終わらせてやるぜ!」
ルチア「あなたたちは倒せて当然!私の戦いはこのコンテストバトルに勝つこと!」
ルビー「魅せてあげるよ。敵も観衆も、このコンテストで!」
ルビーはボールを上に投げると同時に叫ぶ。
ルビー「It's a show time!!」
言い終えると同時にポケモンが飛び出した。
78
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 09:57:34 ID:NLLRyhKI0
ルビーが出したのはアメモースだった。
ルチアが出したのは当然チルタリスである。
ルビーファン「えっ、アメモース?」
ルビーファン「いつも使っているのポケモンと違う!」
ルビー「ホウエンのコンテストチャンピオンにはホウエンのポケモンで成るつもりだからね。旅をしながらコンテストに出る五匹を集めていくつもり。」
ルチア「ジョウトの手持ち無しで私に勝つつもりなの?」
ルビー「もちろん!引き受けたからには勝つ気でやるさ。」
アクア団員「ゴタゴタうるせえ!ポチエナ!かみつく!」
ルチア「チルル、まずは追い風!」
ルビー「アメモース!蝶の舞!」
アメモースに何匹ものポチエナが襲いかかるがアメモースは優雅に舞ながら攻撃をかわしていく。
79
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 09:58:28 ID:NLLRyhKI0
アクア団員「ちっ、全然当たらねえぞ!」
アクア団員「どうなってんだよ!」
審査員「しかも、ただ舞うだけではないな。」
ギャラリー「審査員さん!?」
審査員「外が騒がしいから見に来てみたら、面白いコンテストがやっているじゃないか。」
ギャラリー「ただ、舞うだけではないというのはいったいどういう?」
審査員「アメモースはチルタリスの使った追い風をうまく利用し、舞をさらに不規則な動きにして攻撃を回避している。」
ギャラリー「相手の使った技さえ利用するなんて……」
そして、不規則な舞の動きがアメモースをさらに幻想的に魅せる。
ギャラリー「なんて美しい舞なの……」
ルビー「今度はこっちから……行くよ!」
80
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 10:01:16 ID:NLLRyhKI0
ルビー「追い風に乗せて、銀色の風!」
追い風に乗った銀色の風がポチエナ達を一網打尽にする。
ルチア「こっちも負けてられないね!マジカルシャイン!」
ルチアも次々とアクア団のポケモンを倒していく。
ミツル「二人とも……すごい……」
その後も二人は技を連携させてアクア団員のポケモンを倒していった。
アクア団員「な、なんて……鮮やかなんだ……」
アクア団員「こ、これは分が悪すぎるぜ。」
アクア団員は撤退していった。
ギャラリー「二人とも、いいバトルだった!」
歓声と共に二人に拍手が贈られる。
ルビー「楽しんでいただき、ありがとうございます。」
審査員「さて、コンテストの結果じゃが……」
審査員はルビーの方を見る。
ルビー「覚悟はできてますよ。」
審査員「……勝者、ルチア!」
ギャラリー「おお!ルチアちゃんか!」
ギャラリー「ルビー君も頑張ったが紙一重だったと思うぞ!」
81
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◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 10:02:56 ID:NLLRyhKI0
ルチア(もし、彼がもしジョウトのコンテストで使ったポケモンを使っていたら私は間違いなくメガシンカを使わざるを得なかった。いや、メガシンカを使っていても恐らくは……)
ルビー「君のバトルもよかったよ。けど、次は負けないからね。」
突然言われてドキッとした。
あれ?もしかして、私……惚れた?
ないないない!絶対にありえない!なんであんな急に人の手を掴んでくるようなやつに惚れなきゃなんないの!?
けど……実力は私より上だったし……行動もすべてなにもかもかっこよく……
ルチア「ってんな訳あるかー!」
……見渡すと誰もいなかった。
マネージャー「どうしたんですか?突然叫んだりして。」
ルチア「あっ、マネージャーさん。ルビー君や他の方たちは?」
マネージャー「放送の収録が終わったのでさっき帰りましたよ。私達もそろそろ帰りましょう。」
ルチア「そ、そうなんだ……じゃあ、私達も帰ろうか。」
ルチアとマネージャーもコンテスト会場を去った。
82
:
名無しのデデンネ
:2015/02/09(月) 10:03:34 ID:CGq.gL6Y0
乙!
83
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 10:06:13 ID:NLLRyhKI0
その頃ミツルとルビーはカイナシティを出発しようとしていた。
ミツル「まさか、ルビーに今日もまた会うなんてね。」
ルビー「そうだね。やっぱり僕達って特別な何かで結ばれてるんだよ。」
ミツル「えっ?特別な?」
ルビー「まあ、深く考える必要は無いさ。」
ミツル「でも、ここから先はまた、僕一人で行くね。また今日も助けられちゃったけど。」
ルビー「ミツル……」
自分からその話を切り出してくるなんて……
もしかしたら僕はミツル君に対して心配しすぎていたのかもしれない。
ミツル「僕は……強くなりたい!」
ミツル「だ、だから……その……ら、ライ……ライバルになって下さい!」
ミツル君がこんなことを言うようになったなんて。
やっぱり僕が世話を焼きすぎていたみたいだ。
ルビー「ああ!今日から君は僕のライバルだ!」
ミツル「ありがとう!」
ルビーはバックから自転車を取り出す。
ルビー「じゃあ、僕はもう行くね。ミラクルサイクルの自転車をこの先にあるサイクリングロードで試そうと思っているからね。」
ルビーは自転車に乗って先に行った。
僕が通るのはサイクリングロードの下の道。草むらもあるしポケモンを捕まえたい。
二人はそれぞれの道を行く。
日は徐々に沈んで行き、もうすぐ夕方になる頃だった。
84
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/02/09(月) 10:17:41 ID:NLLRyhKI0
本日はここまで!
本当はもっと早く更新するつもりでしたが風邪引いたりして延びてしまいました。遅くなってしまって申し訳ないです。
さて、次回ですがカイナ〜キンセツということはもうお分かりですよね?RS最大の初見殺し、橋の下です!
まだ、書いてないのでどんなのが出来上がるか分かりませんが、楽しみにしていてください!
いつも読んで下さる皆様ありがとうございます!
85
:
名無しのデデンネ
:2015/02/10(火) 03:37:14 ID:.qSOZwTI0
乙!
ミツル可愛いしテンポ良くて面白いわ
86
:
名無しのデデンネ
:2015/02/10(火) 12:33:39 ID:Yi8GyORY0
乙
87
:
名無しのデデンネ
:2015/03/03(火) 14:07:47 ID:0bLewFTA0
ミツルくん支援あげ
88
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/03/21(土) 17:51:08 ID:B9LMjq620
気がついたら一ヶ月以上空いてた。
という訳で更新します!
89
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/03/21(土) 17:52:38 ID:B9LMjq620
ルビー君と別れて僕はサイクリングロードの下の道路を歩いている。
そういえば、もう一匹ぐらいポケモンを欲しいと思っていたんだ。
草むらに入ってポケモンを探してみる。
草むらからコイルが出てきたので少し弱らせて捕まえた。
ミツル「よし!自分だけでポケモンを捕まえられた!よろしくね、コイル。」
ラルトス「ルル〜!」
おや、ラルトスの様子が……?
ラルトスはキルリアに進化した。
ミツル「ラルトス?進化したの?やった〜!」
キルリア「ルル〜♪」
ラルトス、いや、キルリアも嬉しそうにくるりとまわる。
ミツル「よし、それじゃあ行こうか!」
僕たちは再び歩き出した。もう、日は沈み始めていた。あの日と同じように……
90
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/03/21(土) 17:53:35 ID:B9LMjq620
ちょうど橋の下の真ん中に差し掛かった頃だった。
ハルカちゃんが橋の下で特訓していた。
ポケモンバトルが終わり、ハルカちゃんはこちらに気づいた。
ハルカ「あなた……ミツル…君?」
ミツル「うん。僕は……君にあの日のことを謝りたくて来たんだ!」
ミツル「本当に……ごめん……。」
ハルカ「そう……。そのためにここまで……」
ハルカ「ねぇ……私とポケモンバトルしない?」
ミツル「えっ?」
ハルカ「やっぱり、私ってバトル脳だから戦ってみないとあなたの心が分からないの。」
ハルカ「この子も戦いたいっていってるしね。」
モンスターボールからワカシャモを出す。
ハルカ「あの時のアチャモ、進化してワカシャモになったの。だから1対1で戦わない?」
ミツル「……分かった。行くよ!キルリア!」
91
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/03/21(土) 17:54:26 ID:B9LMjq620
キルリアとワカシャモが対峙する。
ハルカ「来ないならこっちから行くよ!ワカシャモ!ブレイズキック!」
ミツル「えっと、ねんりき!」
ねんりきでワカシャモの動きが止まる。
ハルカ「ワカシャモ!踏ん張って!」
ワカシャモは力でねんりきをはじき返し、ブレイズキックを放つ!
ミツル「あっ!テレポート!」
寸前のところでなんとかかわす。
ミツル(危なかったー!なんとかなったけどやっぱり僕は戦いは苦手だ)
ミツル「キルリア!影分身!」
ミツル(とにかく、これで体制を立て直さないと……)
92
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/03/21(土) 17:55:07 ID:B9LMjq620
ハルカ「そう……あなたは逃げるのね……」
ミツル「えっ?」
ハルカちゃんが何か言った気がした。
ハルカ「ワカシャモ!集中して!あなたならどれが本物か分かるはずよ!」
ワカシャモ「シャモ!!」
私も集中して目を閉じる……
再び目を開くとはっきりと本物が分かった。
ハルカ「そこだっ!ワカシャモ!ブレイズキック!」
ミツル「まずい!ねんりき!」
ハルカ「その程度の意思で、私達を止められると思うなあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ねんりきは効いているにも関わらず、ワカシャモはブレイズキックを放った!
ミツル「もう一度テレポート!」
ハルカ「その動きも、予想済み!」
ワカシャモは蹴りの反動を使ってテレポートしたキルリアの方に振り向き、飛び上がってブレイズキックを撃った。
僕のキルリアは戦闘不能になり負けてしまった。
93
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/03/21(土) 17:56:23 ID:B9LMjq620
ハルカ「ごめんね。今、回復させるね。」
ミツル「あっ、ありがとう……」
ハルカ「あの時は私もあなたにひどいことをいってごめんね。」
ミツル「そんなことないよ。僕の方がいけなかった。本当にごめん……」
ハルカ「いいのいいの。この子も許してくれてるし。」
ハルカ「じゃあ、もう帰るんでしょ?多分カイナシティに行けばハギさんって人にトウカシティまで送ってもらえるよ。」
ハルカ(少しでも期待した私が馬鹿だった。やっぱり彼を危険に巻き込むべきじゃない。)
ハルカ(彼の気持ちは伝わってきた。けど、それはどれもこれも弱いものだった。)
ミツル「あっ…………」
そうか、もう、旅をする意味が無いんだ…………
ハルカ「私はもう行くね。本当ならカイナまで送りたいけど暗くなる前にキンセツに着きたいから。」
ミツル「……うん、がんばってね。」
ハルカちゃんは走って先に行ってしまった。
94
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/03/21(土) 17:57:41 ID:B9LMjq620
ミツル「僕の旅……終わったんだ……」
たった二日だったけど、今までロクに外に出たことの無い僕にとってはとても新鮮な出来事だった。
ミツル「でも、それももう終わりか…………」
なんかすごく淋しく感じるのはなぜだろうか?
僕の旅は本当にここで終わってもいいのだろうか?
嫌だ!もっと旅をしたい!僕の仲間になったポケモン達といろんな景色を見て、もっといろんな人やポケモンと出会ってみたい!
ミツル「それに……僕は肝心なことを言ってなかったじゃないか……」
この好きだっていう気持ち、それを伝えてないじゃないか。
僕はまだ彼女に会いに行く理由があるんだ!
ミツル「行こう!キルリア、キノココ、コイル!僕達の旅はまだ終わらないよ!」
そうして、僕達もキンセツシティへと向かった。
95
:
◆lZX9FWF8B.
:2015/03/21(土) 18:02:17 ID:B9LMjq620
今日はここまでです。期間空いたわりに短くて申し訳ないです。
ちょっと掛け持ちしてるものもあるのでまた空きそうですが、やる気はあります。
いつも支援ありがとうございます。
96
:
名無しのデデンネ
:2015/03/21(土) 22:52:06 ID:YU8GyNVg0
乙
掛け持ちしてるのか
97
:
名無しのデデンネ
:2015/03/22(日) 09:36:52 ID:WcqdowjA0
結構かけもってるよな
どれも好きだから期待してる
98
:
ろりこん
:2015/11/29(日) 07:53:16 ID:uHobA5PA0
面白い!
99
:
名無しのデデンネ
:2016/04/01(金) 02:59:15 ID:GMgdl8Q.0
もうダメか
100
:
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:2022/11/22(火) 05:00:15 ID:X0PBmKQ60
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