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男「強いトレーナーだけが集められるパーティ?」

227 ◆lZX9FWF8B.:2015/10/14(水) 08:47:50 ID:AloaHvYs0


金持ち「そういえば、さっき君たちが隠れている間に僕は何してたと思う?」


ジョーイ「えっ?さあ……あんま興味ないけど何?」

少しでも時間が稼げれば回復できると思い聞いてみる。

金持ち「アクロマから届いたメールを見ていたんだ。」


ジョーイ「は?」


金持ち「まあ、レックウザを捕まえたからいろいろと説明が書いてあってね。」

金持ち「何が書いてあったかというと……まあ、今からそれを見せてあげるよ。」


金持ちはポケッチがはめられてる腕を出し、もう片方の手をポケッチにかざして叫ぶ。


金持ち「レックウザ!メガシンカ!」

228 ◆lZX9FWF8B.:2015/10/14(水) 08:50:13 ID:AloaHvYs0


イケメン「確か、塔のこの辺りだったか……あれだな。もうすぐ着くぞ。」

ジョーイが戦ってる部屋につきそうになった時、少女に体を引っ張られる。


イケメン「おい、どうした。暴れると落ちるぞ。」


少女「レックウザが!迫ってきてる!」

レックウザ「ギシャァァァァ!!」


イケメン「ハハハ……嘘だろこれ……冗談いってる場合じゃねえな。」

少女「もっと早く!」

イケメン「これ以上スピード出せたらとっくにやってるさ。」

少女「右に避けて!竜の波動が来る!」

イケメン「全く、次から次へと注文かよ。今のは助かったけどな。」


竜の波動が左に逸れる。


少女「ねんりきで体を浮かすね。」

体がかなり軽くなった。


イケメン「これならなんとか間に合う!」

この体勢で戦うのは危険だ。レックウザもかなり疲弊しているだろうし合流して倒そう。

金持ちとジョーイが戦っている部屋になんとか入った。

229 ◆lZX9FWF8B.:2015/10/14(水) 08:52:37 ID:AloaHvYs0


金持ち「誰か入ってきたかと思えば君たちか……」


ジョーイ「あ、あんたら……レックウザは倒せたの?」



イケメン「倒したかと思ってこっちまで来ちゃってたから合流して倒そうと思ってね。」


ジョーイ「そう……こりゃまずいね……」



少女「レックウザはもう虫の息だから大丈夫。アシストパワーで……」


部屋の中を強風が突き抜ける。


イケメン「な、何だこの風は!?」


金持ち「ふっ、どうやら来たみたいだね。レックウザ……いや、」




金持ち「メガレックウザと呼ぼうか。」

龍の巨体が部屋の中に強引に入った。

230 ◆lZX9FWF8B.:2015/10/14(水) 09:01:36 ID:AloaHvYs0
本日はここまでです。久々の更新なのに、たいして進んでなくて申し訳ない。


個人的に金持ちのセリフの言い回しとか結構気に入ってますね。

231 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:02:53 ID:SDOqygac0
大変遅くなってしまいました!久々に更新します!

232 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:03:38 ID:SDOqygac0


イケメン「ハハハ……冗談だろ……メガ進化なんて……カロスにもほとんど使い手はいないんだぞ。」


ジョーイ「あー、こりゃまずいね。まあ、そんなこといっている余裕も無いか。」

ジョーイはメガレックウザに向けて注射器を何本か同時に飛ばす。恐らく中身はれいとうビームだろう。

イケメン「こっちもツララバリ!」

レックウザのかえんほうしゃが相殺する

イケメン「今、炎で相殺する直前に風で威力が弱められたような。」

金持ち「よく気づいたね。こいつの特性はデルタストリーム。自分の弱点の攻撃を軽減する乱気流を作り出してるんだ。」


ジョーイ「はぁ?……チートすぎじゃないの?」

少年「電磁波!とりあえずこれで動きは……」


近づいた少年はメガレックウザの竜の波動で吹き飛ばされた。

金持ち「麻痺や壁の小細工がどこまで持つかな?」

チャージビームでさらに特攻をあげる。

少年「ちっ、これじゃあ持たないか……」

金持ち「まあ、あんまりレックウザの体力も残ってないしそろそろ蹴りをつけないとね。レックウザ!!」


レックウザは再び塔の外に出る。

233 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:04:38 ID:SDOqygac0
ジョーイ「あ〜……なんかヤバそうじゃない?勘だけど。」

イケメン「そ、そんなこといってる場合か!絶対まずいだろ!」

少女「じゃあ、どこに逃げればいいの?」

イケメン「そ、それは……」

レックウザが外にいるため、さっきみたいに飛び降りるのは自殺行為だ。

金持ち「まあ、逃げても無駄さ。いけ!レックウザ!」



金持ち「ガリョウテンセイ!!」

234 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:06:14 ID:SDOqygac0
レックウザが塔の壁を破壊しながら突き抜ける。


少女「そんな……ジョーイさんが……」

金持ち「へぇ、当たったのはジョーイか。まあ、期待以上の威力だったよ。戻れ、レックウザ!」

金持ち「今の攻撃で塔がもうもたないみたいだね。早いとこもう一人倒さないと。」

金持ちは二本の金属柱が取り付けられた長銃を取り出す。

イケメン「なんだ……あの武器は……」

金持ち「初めてみるかい?こいつがレールガンだよ。まあ、威力を見てもらった方が分かりやすいかな。」


引き金を引くと、電磁砲が二本の金属柱の間から放たれ少女の全身を貫く。

少女「うあぁぁっ!」


イケメン「あの技を引き金を引くだけで打てるのかよ……」

金持ち「連射できるわけじゃないけどね。まあ、これで終わりだ。」

レールガンが倒れかけている少女に向く。

少女(避けないと殺られる!でも、体が麻痺で動かない……。)


少年「危ない!!」


その時、少女には見えた……自分を庇い電磁砲を代わりに受けた、もう一人の自分……少年の姿が……

235 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:08:23 ID:SDOqygac0

少女「嘘……でしょ……?」

少年「僕の特性はいたずらごころだからね。身代わりが間に合ってよかったよ」

少女「そんなの身代わりじゃない!だって……あなたの身体が……」


少年「ははは……、今ので力を使いすぎちゃったみたい。これからはお姉ちゃんを直接助けられないと思う。けど、安心して……僕は……」

少年の姿が視界から消えていった。

少女「い、いやあああぁぁぁぁぁ!!!」


イケメン「ど、どうした!?」


少女「弟が……いない……どこ?どこ?……聞こえない……なんで?なんで……」

イケメン(今の技で精神の方がやられちゃったのか……)


少女「いない……いない……私のせいで弟が……」

少女は放心状態になっている

金持ち「倒し損ねたか。まあ、次で終わらせるよ。」



ジョーイ「させない!」

236 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:09:45 ID:SDOqygac0
ボロボロの体になったジョーイが金持ちを攻撃して妨害する。


金持ち「へぇ、まだ生きてたんだ。けど、その出血量じゃもう回復も間に合わないんじゃないかな。」

ジョーイは足をふらつかせながら少女の方へ歩く。


ジョーイ「一応医者の端くれだからね。自分の限界も分かってるよ……。けど、この子は死なせない……」

ジョーイ(本当はこの戦いに勝ったら、ブラックな職場から解放されて人生をやり直すつもりだったんだよね。)

ジョーイ(けど、それもできそうにないから……)




ジョーイ「癒しの願い。」

237 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:11:58 ID:SDOqygac0
少女「えっ……な、なんで……私なんかのために……」

癒しの願い……自分の命を犠牲にし、対象の傷をすべて癒す。

少女「この技を使ったらあなたは……死んじゃうよ!」

ジョーイ「別に……どうせ助からないし。」

ジョーイ(さすがに精神の方は回復できないか。まあ、そこはあなたが乗り越えていかなきゃいけない問題だしね。)

ジョーイ「あとは、自分でなんとかしな……あなたを生かすも殺すもあなた次第……」

ジョーイ(声が出なくなっていく……自分を生かすも殺すも自分次第か……そのことにもっと早く気づいてたらな。)



ジョーイはそのまま静かに倒れた……


金持ち「自爆技を使った場合はそのプレイヤーに一番ダメージを与えたプレイヤーが経験値を得ることができる。確かそうだったね。」


ハピナスのエネルギーが金持ちに吸収された。

238 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:12:52 ID:SDOqygac0

イケメン「あっ!まずい!塔が本格的に崩れ始めてるぞ!」


まあ、無理もない。この部屋を支えてる壁はほとんどレックウザに破壊されていた。


まだ立ち直れてない少女を背中に乗せて外に出る。

金持ちもメガレックウザを再び出して脱出する。


そして、塔が崩れると同時に開始から一時間が経過し、元の地上へと戻った。

239 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:14:18 ID:SDOqygac0

〜陸side〜

火山のエリアでは男、女、関西弁、巫女がグラードンと対峙していた。

男「だが、あんなでかいのとどうやって戦えば……」

女「まずはこの日照りをなんとかしましょう。あまごい!」


女さんのキングドラの能力で雨を降らせる。


関西弁「おお!これで戦いやすくなったで!」

男「ありがとう女さん!」

巫女「攻撃が来ますよ!」


関西弁「噴火か!」


女「波乗り!」


巨大な波と雨が噴火の威力を弱めた。

ポケッチにグラードンのデータが表示されている。

240 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:15:22 ID:SDOqygac0
巫女「グラードン地面タイプね。エナジーボール!!」

グラードン「ぐがぁぁ!」


関西弁「よし効いてる!今のうちに……」

関西弁と男はグラードンに接近する。

関西弁「アームハンマー!!」


男「インファイト!!」


グラードン「ぐらがががぁ!」

グラードンが再び噴火を放とうとする。


女「間に合え!ハイドロポンプ!」

グラードン「ぐらああああ!!!」

ハイドロポンプで噴火を阻止した。


男「もう一度インファイト!」

関西弁「アームハンマー!!」

巫女「エナジーボール!」


グラードンとの戦いは案外順調だった。

241 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:15:57 ID:SDOqygac0
関西弁「そういえば、お前は女さんと組んでたみたいだけどどうしてだ?最後に生き残れるのは誰か一人だろ。」

関西弁は戦いながらたずねた。


男「俺達は別の道を探しているんだ。」


関西弁「別の道?」

男「ああ。誰とも争わずにこの七日間を生きれば主催者のアクロマは必ず現れる。そして、アクロマに俺達が勝てば……」

巫女「へぇ、そんなこと考えてたのね」





巫女「無理よ。」

巫女は呆れた様子で言った。


男「そ、そんなのやってみなきゃ分かんないだろ!?」

グラードンの炎を避けながら答える。


巫女「まあ、無駄話はあとにしましょう。このペースならもうすぐよ。」

女さんは遠距離からきあいだめを使用した状態でハイドロポンプを当て続けている。的が大きく遅いおかげでかなら当たっている。

今朝はピントレンズが部屋に入ってて助かった。ほとんどの攻撃が急所に当たっているはず。

雨+スナイパー補正の技を受け続けたらひとたまりもない。




グラードンのHPは半分を切っていた。

242 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:17:07 ID:SDOqygac0
〜〜


アクロマ「陸チームはずいぶんと早く終わりそうですね」

アクロマ「予定より早いですが、あれを使いましょう。」


アクロマはゲンシカイキを起動させた。

〜陸side〜

天候の有利をいかして戦いを有利に進めていたがグラードンに変化が訪れる。

男「なんだ?さらにグラードンが大きくなって……」


巫女「女さん。天候が日照りに戻ってる。雨乞いをお願い!」

女「それが……何度も試しているのに雨が降らないんです!PPが切れた訳でもないのに。」

関西弁「な、なんやて!?」


アクロマからの放送が聞こえてきた。


『陸チームのみなさん、ここまでよく戦ってくれました!そんな陸チームに敬意を表して、たった今、グラードンをゲンシカイキさせました。』

243 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:19:41 ID:SDOqygac0
男「ゲンシカイキ?」

『さっきまでのグラードンはかつて世界が陸と海に分かれてカイオーガと戦った伝説時代と比べるとかなり弱体化している。それを本来の力に戻しただけさ。』

『詳しくはポケッチを確認してくれ。』

『そうそう、さっきいい忘れてたけど、伝説のポケモンは倒した時に一位の人が貰えるのは経験値だけじゃなく能力や技の一部をどれかしら引き継ぐことができるから、後の戦いでかなり有利になるから頑張ってね。』

関西弁「なっ、……さっきまで地面タイプだったグラードンが炎/地面になっとるで!」


男「しかも、終わりの大地って……特性が変わっている……」

巫女「聞いたこと無い特性ね。」


女「日照りがありますが、水タイプの技が四倍になったならハイドロポンプで……あれ?」

女の顔が青ざめる。

女「水タイプの技が……出せない。」


『補足しておくけど、終わりの大地は天候の上書きができない。そして、水タイプの技はすべて干上がってしまう。そのため無効になる。』


『あと、彼の技「断崖の剣」は地形そのものが武器となるからさっきみたいに遠距離からチクチクする戦法はもう通用しないよ。』


ゲンシグラードン「グラガオオオォォォォ!!」

大地が岩でできた槍のようになり襲いかかる。


女「あっ!」


女さんに岩が直撃する。

244 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:23:19 ID:SDOqygac0

関西弁「だ、大丈夫か?……くっそ、距離の有利なんてあの技の前ではあったもんやないな。」


男「地に足がついている限り、すべてがあいつの技範囲か。」


そして、不幸にも飛べる能力を持っている人はここにはいないらしい。


巫女「ゲンシグラードンの噴煙が来る!」


巫女(あまり特性は見せたくなかったけど仕方ない。貰い火で……)


巫女(くっ……火を一部しか吸いきれないとは……まあ、おかげであまり目立たなくて済んだか。)


男「教えてくれて助かったよ。」


巫女「そりゃどうも。まあ、こいつはちょっとヤバそうだからね。」

女「水技が駄目なら……流星群!!」


ゲンシグラードンに流星群が降り注ぐ。


関西弁「なるほど、確定急所なら特攻ダウンも気にならないわな。」


女「ええ……」はぁ……はぁ……

女さんはかなり疲労しているようで息が上がっていた。

関西弁「大丈夫か?息が苦しそうだが。」

女「少し暑いだけです……大丈夫ですから……」



そのとき、グラードンの断崖の剣が女に襲いかかる。

245 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:24:09 ID:SDOqygac0

関西弁「危ない!」

関西弁が岩を拳で破壊する。


関西弁「ワイは格闘タイプや!岩はワイが破壊するからあんたは攻撃に専念しな!!」


女「あっ……助かります!」

関西弁が少しにやけている。まあ、女さんの負担が減るからいいか。

男「俺はグラードンの注意をできるだけこっちに近づけるようにするよ。巫女さんも逆方向からグラードンの引き付けお願い!」


巫女「それが一番良さそうね。」


グラードンの両サイドに分かれて攻撃する。


巫女「エナジーボール!」


男「はどうだん!」


女「流星群!!」


そして、伝説戦開始から約二時間………



ついにゲンシグラードンは倒れた。

246 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:26:20 ID:SDOqygac0
〜海side〜

海エリアでカイオーガと戦う、クール、友、オタク、西洋風はカイオーガを相手に連携しながら戦っていた。


中盤、カイオーガがゲンシカイキしたときは焦ったけど、相手の動きにも慣れて、このまま行けばなんとか倒せそうだった。

陸チームのように、連携することによって理不尽な強さの敵もなんとか倒せそうである。


しかし、陸チームと海チームは決定的な違いがあった。

一つ目の違いは全員が戦う理由を持っていることである。ここで勝つことは後の戦いで大きなアドバンテージをえることになる。

男や女のようにこのゲームそのものを止めようとしている者にとってはあまり重要では無いが、最後の一人になるまで戦い続ける者にとっては逃すことのできないチャンスである。



もう一つは、圧倒的にカイオーガに有利な能力者がおらず、実力が拮抗していたこと。

陸チームは半分以上のダメージを女が与えていた。逆に言うと女以外あまりグラードンとの相性がよくなかった。仮に女を失った場合、全滅のリスクもかなり高かった。それがチームの利害関係を一致させた。

しかし、海チームは突出して有利な能力者がいなかったため与えたダメージに差が少なかった。

247 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:27:51 ID:SDOqygac0

僅差だが終盤までの点数はクール>友>オタク>西洋風の順になっている。たとえカイオーガを撃破できても最後に経験値がもらえるのはたった一人である。

終盤になるにつれ焦りが見えはじめ四人は次第に無言になっていった……


友(くっそ、あと少しでクールの与えたダメージを抜けそうだったのに……気づいてペースを上げたか。)

オタク(さっきアクロマが言っていた……ここで一位を取れれば経験値だけじゃなくカイオーガの強力な力が……負けられない!)


西洋風(さすがにカイオーガの残りHP から計算すると俺はもう追い付けないか……いや、待てよ?)

アクロマ(回想) 『仮にもっともダメージを与えた人が途中で死んでしまった場合は2番目にダメージを与えた人が一位報酬をもらう。その人も死んだ場合は3番目。というように死んだ場合はくりあがりで経験値がもらえる。その際もらえる経験値は1位のものと同じだ。』


西洋風(ふっ……そういうことか。分かったぞ。このイベントの本来の目的が!)

西洋風「ツララバリ×2!!」

西洋風の両手から氷柱が5本ずつ放たれる。




そのツララバリはクールと友に命中した。

248 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:31:05 ID:SDOqygac0
クール「くっ……背後からか……」

友「西洋風、お前どういうつもりだ!明らかにこっちを狙っただろ!」

さっきまでカイオーガにもそこそこダメージが与えられるトゲキャノンを使っていたが、カイオーガに相性不利なツララバリを使ったことからそう判断した。


西洋風「お前ら全員倒せば実質一位は俺。あとは分かるな?」

クール「ちっ……、これは厄介だな。」

友「そういうことかよ、西洋風!」


西洋風「おっと、カイオーガを無視して大丈夫か?」

ゲンシカイオーガ「ぎゅらりゅりゅりゅー!!」

海そのものが二人に襲いかかる。

友「げっ、ここで根源の波動か!」


西洋風「さらにツララバリ!!」

カイオーガに気がそれた隙にツララバリを放つ。


友とクールは後衛の西洋風とカイオーガに挟まれることになった。


オタク「なるほど。確かにそのやり方は効率が良さそうだ。シャドーボール!」

オタクもクールを攻撃する。


共闘は一瞬にして崩れ去った。

249 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:33:10 ID:SDOqygac0

友(確かに、今クールを倒せば俺が一位に……だが、クールが死んだ場合、次に狙われるのは俺だ。ならば今のうちにカイオーガを……)

そう考えた時、ロックブラストが飛んで来た。


西洋風「俺が抜け駆けを許すとでも?お前もクールを倒すのに協力すれば考えてやるが。」

西洋風は友とクールを同時に狙える位置にいる。うかつにカイオーガに手は出せない。


友(アクロマはこの状況を狙ってこのイベントを用意したのか。ポケッチに与えたダメージの順位や一位との差が詳細に表示されるのも報酬目当ての分裂を促進するためと納得できる。そして、欲に眼が眩んだところをカイオーガに倒させて全滅に追い込む。)

友(気に入らねえやり方だ……)


友「おい!クール野郎聞こえるか!!」


クール「……野郎は余計だ!」

友「聞こえたみたいだな。今から俺がオタクと西洋風の相手をする。ゲンシカイオーガはお前に譲る!」

250 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:35:09 ID:SDOqygac0
西洋風「なんだと、馬鹿かお前は!一位を他の奴に譲るだと!?」

友「こんなとこで全滅するよりよっぽどましだ。」

クール「しかし……」

友「俺に背中を預けるのは不安か?」


クール「実力は信用している。だが、お前が俺を助ける理由は無い。」

友「そうだな。確かに、信用できないよな。だったら早くゲンシカイオーガを倒せ。俺がオタクと西洋風を倒したらお前を後ろから刺しに行くからな!」

クール「そうだな……。分かった好きにしろ。」


クールはオタクを振り払ってカイオーガの方へと向かった。

オタク「逃がすか!シャドーボール!」

友「させねえよ!ヘドロ爆弾!」

オタクの追撃をなんとか相殺した。

オタク「ちっ……君、邪魔だよ!」


西洋風「今のうちにクールを狙えば……」


友「まずい!ヘドロ爆弾!」


西洋風「くっ……」

友「なんとか間に合ったか……」

こちらも空中から西洋風を牽制する。

251 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:36:27 ID:SDOqygac0
オタク「邪魔だって言ってんだよ!」

ゲンガーの10万ボルトが直撃する。

友「がはっ!……まだだ!クロスポイズン!」

落下中に体制を立て直し、浮遊しているオタクに上から斬りかかる。

ガシン!!

オタクは禍々しい杖で攻撃を受け止めた。

オタク「まだ戦うの?本当に君は鬱陶しいね!!僕はこの力を使って外の世界の奴らに正義の鉄槌を下す崇高な使命があるんだ!邪魔しないで貰いたい!」

このゲームの外でもこの能力を自分だけ使えるようにするのがこいつの願いか。


友「だがな……正義を語るお前は仲間を見捨て、一位になるためにこの殺し会いに加担している。そんな一方的な正義、誰も喜ばねえぜ!!」


オタク「なっ!馬鹿な!!僕は……僕は……」

友「これで終わりにするぞ。」

友「ブレイブ……」

友の体が激しい光に包まれる。

オタク「ま、まさか……この至近距離で?」


友「バーードォォーーー!!!!!」

クロスポイズンを受けとめていた杖をへし折りオタクと共に急速に真下へと落下する。

オタクはブレイブバードを受けながら地面に激突し、そのまま即死した。

252 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:42:12 ID:SDOqygac0
西洋風「オタクがやられたか……」


クールはまだなんとか無事のようだ。俺がオタクと戦っている間に何発か受けただろうけど。

シャドーボールとヘドロ爆弾で西洋風の攻撃を牽制する。

友「これでお前はクールを攻撃できないな。」

西洋風「……確かにそうだな。俺の作戦は失敗に終わった訳だ。」


西洋風「……だが、俺と戦うんだろ?」


友「ああそうだ。お前を倒してその後にクールを倒す。これが俺の勝ち筋だからな。」

西洋風「だが、俺も素直に殺られる訳にはいかないんでね!」


無数のツララバリが襲いかかる。

友「すべて避けきるのは無理だが一発の威力は大したこと無い!」

被弾をある程度覚悟しながらも高速で近づく。

友「接近戦ならこっちの方が有利だ!」

西洋風「それはどうかな。」


氷柱が真下からこちらを突き刺す。

足からツララを出して地面に潜らせてあるようだ。

友「だったら空中から……!」


西洋風「当てやすい的だな。」

ツララの弾幕が襲いかかる。飛んだことにより距離が伸びた。

友「しまった!影分身!!」

253 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:45:00 ID:SDOqygac0
西洋風「分身か……だがすべて潰せばどうということは無い!」

ツララを細かい破片に分解して放つ。威力はかなり分散するが分身はわずかなダメージでも消滅する。

影分身はすべて消滅する。しかし、それが狙いだった。


友「これなら本体は痛くも痒くもないからな!」

ツララバリの威力が分散したため構わずに突っ込んで来る。

友「ブレイブ……バーード!!」


西洋風「鉄壁!!」

西洋風の銃が盾に変形する。

友「何っ!?ブレイブバードが受けとめられた……?」


西洋風「さすが高火力技だな。鉄壁が間に合わなかったらどうなっていたか……。だが、パルシェンの装甲を甘く見ていたようだな。」


そして、地面から足にツララが突き刺さる。

接近戦のパルシェンがここまで厄介とはな。だが、この距離で戦わなければなおさら勝てない。

さっきの能力の扱い方といい……こいつは、格上であることを認めないとな。こういう相手に勝つには……


友「ちょっとやってみるか!」

少し高く飛び、背後にまわって切りつける。盾で防がれるが即座に横に移りクロスポイズンで切り裂く。

254 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:49:23 ID:SDOqygac0

西洋風「くっ……なるほどな。自分の有利な速さを活かす戦法か。悪くない。」

今度はなんとか命中した。それからは視角にまわりながら攻撃する。少しずつだが、ダメージを蓄積させている。

西洋風「ちっ……」

西洋風が距離を取ろうとする。

友「逃がすか!」

クール「おい!根元の波動が来るぞ!」

追撃しようとした所でカイオーガの攻撃に気づく。

根源の波動が俺の目の前の地面を抉りとる。もし、あのまま進んでいたら……

なんとか助かったが結局西洋風と分断されてしまった。


そして、今の一撃がカイオーガの最後の攻撃だったらしく水上闘技場がいつもの地形に戻っていった。


友(さすがに間に合わなかったか……)

西洋風はもういなくなっていた。


消耗しきった今、カイオーガを倒したクールと戦ったら確実に負ける。

それに、西洋風と戦ってる時あいつに助けられた。だから今はクールと戦う気にはなれなかった。

俺もすぐにこの場を去った。

開始から約二時間半が経過していた。

255 ◆lZX9FWF8B.:2016/06/21(火) 00:57:11 ID:SDOqygac0
本日の更新はここまでです。更新が遅くなって申し訳ないです。

もう少し書きためがあるので今度は近いうちに更新できると思います。

256 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/12(火) 23:53:51 ID:mTlzvi9c0
思ったより期間があいてしまった。

今回の話は場面がコロコロ変わるので気を付けてね。

257 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/12(火) 23:56:26 ID:mTlzvi9c0
〜イケメン・少女side〜

古塔のフィールドが崩壊しもといた場所に戻る。

なんとか金持ちから逃げ切ったが……これからどうしたらいいのやら……



少女「弟とジョーイさんが……私のせいで……」

少女はさっきからこの調子で泣いている。

本当に少年の方の人格も消えてしまったらしい。

こういう時、なんて声をかけたらいいのか……


さっき少女はポケッチを使ってアクロマにメールで訊いた。もう一つの人格を願いを叶える力で復活できないか。


答えは……出来るには出来るが今までの経験や記憶はリセットされた少年になってしまう。今までの人格に元通り成るとは限らない。

ダメ元で戦う理由が無くなった者は棄権できるか聞いてみたがそれもだめだった。

少女「もう私には戦う理由が無いの。だから私を殺して。」

このやり取りも三回目だ。なんとか流れを変えたい。

258 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/12(火) 23:57:18 ID:mTlzvi9c0
イケメン「……君にとって少年はそれだけ大事なんだね?」


少女「うん……」

イケメン「じゃあ、その理由を教えてくれないかな?」

少女「…………私はね、エリートトレーナーの家に生まれてずっと戦わされ続けていたの。」

少女「勝てた時のお父さまとお母さまは優しかった。けど、負けた時はなにもしてくれなかった。」


少女「私は二人に優しくされたかった。だから勝ち続けた。けど、限界があった。私が強くなればなるほど戦う相手も強くなった。勝つことだけを求めて戦うバトルは苦痛だった。」

少女「だからもうひとつの人格が生まれたんだと思う。純粋にバトルを楽しみ、勝つことができるもう一人の自分が。」


イケメン「そんな過去が……」


少女「だから、勝てない私はもう必要とされない。」


僕は彼女にどんな言葉をかけたらいいんだろうか。「そうじゃない。どんな君でも必要としてくれる人がきっと現れる!」こういうのは簡単だ。でも、それがいつなのか分からない未来のことを言ってもきっと届かない。

せめて、戦う意味を無くしたこの子を元の世界に帰してあげたいが……

その時、この戦いを止めようとしている男達のことを思い出した。


イケメン「そうだ!ちょっとあてがあるんだ!ついてきて来れないか?」


少女「えっ?」

イケメン「まあ、今は回復が優先だから今はまだ動かないけど、もう少ししたら移動するぞ。」

ジミーズに再び合流するのはあんまり決まりがよくないが、あのお人好し達なら受け入れてくれるだろう。

259 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/12(火) 23:57:53 ID:mTlzvi9c0
〜男・女・関西弁〜

男「フィールドが元に戻ったな。ってことは……」


女「うん!私たちやったんだ!」

小さくガッツポーズして喜んでいたがこちらの視線に気づいて我にかえる。

女「す、すいません……私、勝負になるとまわりが見えなくなっちゃう時があって……」

恥ずかしそうに目をそらす。

関西弁「いや〜お疲れ〜。ほとんど女さんの手柄やけど。」

関西弁「そういや腹黒巫女はどこいったん?」


男「まあ、逃げたんじゃないかな。あのまま俺達と戦いになったら勝てないと思って。」

女「私達はそんなつもりないのに……」

関西弁「まあ、あいつからしたら俺らも敵みたいなもんやし、こればっかりはしゃーないやろ。」

男「えっ?俺らって?」

関西弁「せやで。俺もお前らに賛同してこの戦いを終わらせるのに協力するで。」

関西弁(まあ、本音としてはみんな強すぎて勝てる気がしないってことなんやけどな。)


女「協力してくれるんですか?」

男「助かるよ。これからはよろしく頼む。」

関西弁「じゃあ、まずそっちが知っていることを話してくれ。さっきは戦っている最中やったしな。」

260 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/12(火) 23:58:47 ID:mTlzvi9c0
〜アクロマside〜

アクロマ「これで全てのチームが伝説との戦いを終えたか。後輩さん?感想はあるかね?」

後輩「…………最低です。」

後輩は昨日から監禁されていて身動きがとれなくしてある。

アクロマ「ははは、気に入らなかったか。まあ、海と空の2チームは比較的こちらの計画通り動いてくれたね。海の方ではもっと死人が出るかと思ったけど、それは友に阻止されたな。」

アクロマ「それよりも陸チームは見てて面白くなかった。」

アクロマ「やはり、あの男とかいうのが邪魔だね。」


アクロマ「……そういえば君って男と知り合いだったよね?」

後輩「えっ……まさか……」


アクロマ「これは利用できそうだね。」

アクロマは狂気に満ちた笑みを浮かべた。

261 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/12(火) 23:59:52 ID:mTlzvi9c0
〜17:00 金持ちside〜



金持ち「君だね。さっきからこの辺りで暴れているのは。」


軍人「おっ、ようやくニンゲンが来たか。少しは俺を楽しませてみろよ!」


軍人の周囲から砂嵐が巻き起こる。


そして、砂の渦の中から黒い槍が伸びて金持ちに襲いかかる。


槍を右に避けるが避けた槍が再び背後から追撃してくる。

金持ち「へぇ、おもしろいね。」


槍の芯をラスターカノンで切り落とす。

軍人「今のを初見で見切ったか。少しは楽しめそうだな。」


折れた槍の先端から悪の波動が飛んでくる。


金持ち「おっと、じゃあこっちも本体を狙わないとね。」


軍人「槍の攻撃をさばきながらこっちに攻撃をしかけてくるか!こいつは面白い!」


金持ち「まあ、ここまでは互角みたいだ。けど、これでどうなるかな?」


金持ちはマスターボールからレックウザを繰り出した。


軍人「レックウザだと?ちっ、砂嵐が止んじまった。」

金持ち「これで2対1にさせてもらうよ。」


軍人「めんどくせえな。いけ!ミュウツー!!」


金持ち「ミュウツーか……そう簡単にはいかなそうだね。」

262 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/13(水) 00:00:43 ID:Q/dCsx5U0
軍人「それだけじゃないぜ。さっきアクロマから不具合の補填だかなんかで貰ったこいつも使ってやるよ。メガシンカ!」


ミュウツーY「…………」


金持ち「ほぅ、君もメガシンカが使えるんだね。」


軍人「アクロマが今回のイベントとやらに不具合で入れなかった分の補填とかいっててな。こいつを貰ったんだ。」

軍人「お前もメガシンカしてみろよ!その反応からして出来るんだろ?」


金持ち「ああ!言われなくとも!メガシンカ!」


メガレックウザ「ギュリシィィィィ!!!」


軍人「やはりそうでなくてはな!ここまで楽しめそうなニンゲンは久しぶりだ!俺の期待を裏切るなよ!」

金持ち「ハハハハ!!これだからゲームは楽しくてやめられないね!」

金持ち「さて、君に敬意を表して、僕の武器をお披露目しようか。」

金持ち「軍人ならこれがなにか分かるだろ?」

軍人「歩兵用サイズのレールガンか……とんでもない兵器じゃないか。実に面白い!」


軍人と金持ち、メガミュウツーとメガレックウザ、強者と強者の力がぶつかり合う。

263 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/13(水) 00:04:43 ID:Q/dCsx5U0
〜男side 19:00〜

何はともあれ関西弁が仲間になってくれたおかげでかなりにぎやかになった。俺一人だったらどう話していいか分からなかったからな。


関西弁「このままやっても勝負は見えている……つー訳でわいはそいつにいってやったんや。『このままタイムアップしてやってもええんやで?』って。」


女「は、ははは……」

男「うん、すごいねー。」

そして俺達は今、こいつの自己アピール武勇伝に付き合わされている。しかもポケモンとは関係無いゲームの話である。

関西弁「他にもワイが助っ人で登場したさいには『来た!関西弁キタ!』、『これで勝つる!』とか言われとったなー。」

関西弁「特にそんときは忍者の奴の嫉妬がすごくて。あっ、忍者ってのはな、同じジョウトリーグで戦ってる奴なんやけど(以下略)」

女「へぇー。すごいですね。」

男「そっかー、すごいすごい。女さんも何かそういう自慢できる話みたいなのってあるの?」

強引だが話の流れを変えたかったので聞いてみた。

女「わ、私ですか!?」

男「そうそう、なんでもいいよ。大したことじゃなくても。」

264 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/13(水) 00:06:01 ID:Q/dCsx5U0

女「なんでもいい……ですか。分かりました。行きますよ?」

女さんは少し考えた後に頷いた。

265 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/13(水) 00:07:56 ID:Q/dCsx5U0
アクロマ「へぇ、ずいぶんと楽しそうだね。ここはバトルロワイヤルの戦場なんだけど。」

女さんが話そうとしたとき、アクロマの立体映像が視界に現れた

男「あっ、アクロマ!」

関西弁「こ、こいつが主催者か。」

女「まさかあなたの方から出向いてくるなんてね。」


アクロマに機関銃を向ける。


アクロマ「おっと、まだ君たちと争う時じゃないからね。あと、これ立体映像だから攻撃しても意味ないよ。ちょっと男さんに用があるんだけど。」

男「どういうことだ?」

アクロマ「君にぜひ見てもらいたいものがある。」

アクロマは手に持っているリモコンのようなものを使って映像を写し出す。


後輩「えっ?……先輩なの?」


男「後輩!嘘だろ……どうして後輩が捕まっているんだ!?」


アクロマ「私のことを不審に思ったらしく跡をつけられていてね。捕縛させてもらったよ。」


男「アクロマ……てめぇ!!」

立体映像だと分かっていても攻撃せずにはいられなかった。

アクロマ「おぉ、怖い怖い。さっそく本題に入ろう。」

アクロマ「君次第であるが、彼女を解放してやっても構わない。」

266 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/13(水) 00:08:51 ID:Q/dCsx5U0
後輩「先輩!あいつの言うことを聞いちゃダメ!!」

男「どういう……ことだ?」

アクロマ「君が今から48時間以内にバトルロイヤルを勝ち抜く。それが、彼女を救う条件だ。」


アクロマ「その条件をクリアできなかった場合……」

アクロマはポケットから注射器を取り出す。

アクロマ「君たちと同じ「施術」をほどこして、彼女をこのゲームに参加させる。」

男「なん……だと!?」

後輩「こいつはあなたを利用しようとしてるの!だから私のことなんか気にしちゃダメ!」

アクロマ「くっくっく……楽しみですねぇ!トレーナーとして未熟な後輩さんがあの「施術」に耐えられるのか!各地方の強豪たちでも何人ものトレーナーが負荷に耐えきれず命を落としたのですが。」


男「アクロマァァァァァァァァァァァ!!!!」


アクロマ「では、楽しみにしてますよ。」

後輩「私のことはいいから!先輩はアクロマの思惑になんて乗らないで!!」

後輩は涙目になりながらもそう訴えた。


そして、映像は途切れた。


男「後輩………」


女「男さん……」


男「すまない。少し一人にしてくれ。」

男は二人を残して去っていった。

267 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/13(水) 00:11:03 ID:Q/dCsx5U0
〜〜


アクロマ「いや、お疲れ様。後輩さん。」


後輩「あんたは本当に最低ね。」


後輩「けど、私は信じてる。あの人はあんたの言うことなんて絶対に聞かないって。」


アクロマ「そうでしょうか?……実はですね、男さんに見せたあなたの映像、ミュートにしていたんですよ。」

後輩「え?うそ……」


アクロマ「男さんの目にはきっと涙ながらにあなたが脱出したいと訴えているように見えたんじゃないですかねえ。」


後輩「そんな……私のせいで………」

後輩は愕然と倒れる。

アクロマ「実にいい演技でしたよ。後輩さん。」

268 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/13(水) 00:12:53 ID:Q/dCsx5U0
〜金持ちVS 軍人〜


軍人「ちっ、きりがねえな。」


金持ち「そうだね。どうやら実力が拮抗していて勝負がつかないみたいだ。」

ミュウツーとレックウザもすでに戦闘不能となり二匹の能力は金持ちと軍人に吸収された。


金持ち「これ以上の消耗はお互い得策じゃない。日を改めて再戦と行こうか」

軍人「そうだな。次戦う時までに他の奴を食らいまくって強くなってから戦った方が効率がいいな。」

軍人「てめぇもそれまでやられんじゃねえぞ!」

軍人は去っていった。


金持ち「はぁ……くっ!、げほっ、げほっ……」


金持ちはその場に膝をつく。

金持ち「ふぅ……こっちが結構限界だったのがバレなかったか……まあ、あっちも相当ギリギリだったのかもね。」


金持ち「このゲームもイージーモードってわけにはいかなそうだ。」

269 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/13(水) 00:14:28 ID:Q/dCsx5U0
〜男side〜

俺があと48時間以内にこのバトルロイヤルを制さないと後輩にポケモンの能力が付与されこの戦いに巻き込まれる。


男「俺は………」

もう答えは出てる。……俺には1つしか選べないんだ。


男「後輩……待っててくれよ。俺は戦うから……」


俺は女さん達の反対方向へ歩き出した。


〜巫女side〜

伝説戦の疲労はだいぶ回復したし、私ももう一人くらい倒したいところ。

と、思っていたらちょうど誰か来たようだ。


巫女「あれ?男じゃん。今日はよく会うね。」


男「お前は巫女……だな。」


巫女「ていうか、あんた一人?女さんと戦いを止めるんじゃなかったの?」


男「ああ、それはもう止めた。俺も自分のために戦う。」


巫女「……嘘ではなさそうね。結局はあんたも自分が一番大事なだけ。」

男「ああ。俺は自分の大切なもののために戦う。」


巫女「ってことは私と戦う訳ね?」


男「そういうことだ!シャドーボール!!」

270 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/13(水) 00:15:17 ID:Q/dCsx5U0
巫女「こっちもシャドーボール!!」


巫女(男は確かルカリオの能力。遠距離と近距離、両方を駆使して戦う両刀型のポケモン。)

巫女(こっちはまだあまり技を使ってないからバレて無いはず。)


男「やはり特殊アタッカーだな。遠距離戦は分が悪そうだな。」

男は間合いを詰める。

男「ボーンラッシュ!」

骨の棍で殴りかかる。


巫女「今だ!かえんほうしゃ!」


この技はまだ見せてない。そして、この距離なら確実に当たる!

271 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/13(水) 00:16:05 ID:Q/dCsx5U0
男「これで能力が分かった!悪の波動!」

巫女「何っ!今のが……避けられた?」


男はかえんほうしゃのタイミングで棍を棒高跳びの棒のようにして空中に回避し、さらに攻撃へと繋げた。


男「やはり効いてるみたいだな。」


巫女「まさか、私に炎技を使わせるために近づいたのか!?」


男「ああ。グラードン戦の時に貰い火を使っただろ?あの戦いを思い起こすとお前が炎の攻撃を軽減しているように見えた。だから、炎技を撃ちたくなるような状況を作ってみたんだ。」

男「そして、特殊技の火力の高さなんかを考慮してシャンデラだろうなと思った。まあ、悪の波動の効き目を考えるとこれも当たりかな。」


巫女(あの戦いで貰い火を使ったのは体勢を立て直すための一回だけ。それで気づかれたとは……)


巫女(こいつ……強い!)


男「そして、間合いを詰めることができた。ストーンエッジ!!」


巫女(くっ……、さすがに劣勢だな。ここは、賭けに出るしかない。)


巫女「オーバーヒート!!!」

272 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/13(水) 00:16:58 ID:Q/dCsx5U0

男「ぐあぁぁぁ!!!」


かえんほうしゃを上回る広範囲で避けきることができなかった。


男は再び距離を取る。オーバーヒートで特攻が下がれば打ち合いで勝てると踏んだのである。


しかし、巫女はすでにいなくなっていた。

男「逃げたか……夜だから見つかる見込みは薄いが探すとしよう。」


巫女(なんとか逃げ切れたか……オーバーヒートの反動で特攻が下がるため見つかったら最後の作戦だった。)


巫女はなんとか生き残ることができた。

〜23:30〜

アクロマ「本日の戦いはこれにて終了か。伝説戦でかなり疲弊したみたいだから仕方ないか。まあ、男には後輩を使ったのが結構効いてるみたいだし、明日に期待しよう。」


アクロマ「さて、明日のイベントは……」


部屋に置いてある修復された装置に目をやった。

アクロマ「これを使うとしよう。」


アクロマはメールの送信ボタンを押した。

273 ◆lZX9FWF8B.:2016/07/13(水) 00:22:57 ID:Q/dCsx5U0
本日の更新はここまでです。やっと三日目終わりました。遅すぎです。

今回の巫女の能力を男が見抜くシーンなんですが、実は関西弁に「大男が炎で焼かれた」と発言させてしまったのでそんな推理しなくても判別できてしまいます。その部分を削除しておけばよかった……

274名無しのデデンネ:2016/07/14(木) 11:41:26 ID:BGx9Bpfk0
まだProducerの生き残りが居たのか……


支援

275名無しのデデンネ:2016/07/26(火) 02:58:44 ID:L.Q52ocs0
続いてたのか
支援

276名無しのデデンネ:2016/08/09(火) 11:13:07 ID:/F16Ueg.0
早朝、全員にアクロマからのメールが届いた。


『脱出装置の修復が完了しました。』



『1名だけこの空間から脱出することができます。脱出装置の場所はこちら。』


〜イケメンside〜


イケメン(昨日はさんざん探し回ったけど学者達のグループを見つけられなかった。)

イケメン(やれやれ。地味ーズのくせに手間をかけさせる。)

イケメン(もしかしたらもう死んでるのかも知れない。)

イケメン(それに、脱出装置が復活した。これを使えば少女を助けることができる。今回は脱出装置の場所が分かっているし少女と合流して脱出装置を目指そう。)


〜西洋風side〜


脱出装置が復活したか……

この機会を私はどれだけ待ちわびたことか

まだ間に合う。

待っていてくれ、娘よ。


西洋風は脱出装置へと向かった。


〜軍人side〜

軍人「脱出装置か。そんなものもあったな。そして、今回は場所が指定されている。」


軍人「雑魚が集まりそうじゃねえか!脱出装置には興味ないが、これで雑魚を狩れば金持ちにも楽勝って訳だな。」


軍人も脱出装置へと向かった。

277 ◆lZX9FWF8B.:2016/08/09(火) 11:20:59 ID:/F16Ueg.0
※コテつけ忘れてました

〜関西弁side〜
関西弁(脱出装置か……昨日は男もどっか行ったっきり帰ってこなかったし。女さんの戦いを止める計画は絶望的やし脱出するのも悪くないな。女さんもかわいいけどちょっとついていけない所あるしな〜。)

関西弁「まあ、今のうちにこっそり抜け出せば……」

関西弁が建物を出る。

女「おはよう!関西弁さん!」

関西弁「お、おはよう……」

女「昨日、男さんは結局どこかへいってしまいましたね……」

関西弁「あ、ああ……。」
女「けど、きっと彼は戻ってきてくれます!それまで私たちは頑張りましょう!」

関西弁「せ、せやな!」(抜けるタイミング逃した。)

女「とりあえず、脱出装置の方に行ってみましょう。男さんもいる可能性高いですし。」
関西弁「おぅ、そうしようか。」

(まあ、脱出装置の方に行くなら隙を見て逃げれるからいいか。)

〜巫女side〜
昨日は危うく男に負けるところだった。

退屈だからなんとなく脱出装置に向かって歩いてるけど何か起きないかしらね。
しばらくして、後ろから走ってくる者を見つけた。
巫女「おっ、ターゲット発見!」

西洋風「邪魔だ!消えろ!」
ツララの弾丸を放つ。

巫女「ずいぶんと急いでる様子ね。かえんほうしゃ!」
氷の弾丸を相殺する。

西洋風「俺はこの戦いに興味は無い。ただ、一刻も早くここからでなければならないんだ」

巫女「へぇ、だったら私と組まない。どうしても脱出したいんでしょ?私は興味ないからあなたがちょっと協力してくれるだけで助かるんだけど。」

西洋風「お前のようなやつを信用できるとでも?」

巫女「信用できなくてもいいけど、ここで私と戦うことになるよ?」

巫女「利害関係は一致してるんじゃない?」

西洋風「……分かった。さっさと行くぞ。」

278 ◆lZX9FWF8B.:2016/08/09(火) 11:34:28 ID:/F16Ueg.0
〜イケメンside〜

なんとか少女を連れ出して脱出装置に向かっている。

イケメン「もう少し早く歩かないと他のやつに脱出装置を使われるぞ。」


少女「他に逃げたい人がいるならその人に譲るよ。私は生きていても意味がないから。」

イケメン「そんなことないって!」

強引に壁ドンしてみる。

少女「……あんたに言われても説得力無い。」

イケメン「俺がこの戦いで生き残ったら君を救いに行く。君をもう苦しませない!」

少女「えっ……?」

イケメン「俺は、この戦いに勝ったら大金をもらうつもりだ。そして、自分の故郷のこれといった特徴の無い田舎でトレーナーズスクールをやろうと思っている。よかったらそこに来てくれないか?」

少女「私が生徒になっても強すぎるから他の子と合わないよ。」

イケメン「だったら、教師か俺の助手としてでもいい。いや、むしろその方が助かる。」

少女「そ、そう……。あとさっきから言いたかったんだけど……」

少女「見られてる……」

279 ◆lZX9FWF8B.:2016/08/09(火) 11:34:59 ID:/F16Ueg.0
イケメン「へ?」


女「イケメンさんって……そういう人だったんですね……」


関西弁「おっ、事案か?警察呼ぶ?」

女「現行犯逮捕の方がいいと思います。」

女はライフル銃を構える。

イケメン「ま、待て!お前らいつの間に後ろに!?」

関西弁「壁ドンの当たりからばっちり見てたで!会話まで聞こえなかったけど。」

イケメン「い、いや、違うんだこれは……」

女「問答無用です!!」


少女「待って!本当にこの人は違うの!私を庇おうとして……」

女「そうやって付け入ろうとする悪い人達もいるんですよ!!」

イケメン「だから違うって……あっ!ていうか俺はお前達を探していたんだよ!」

イケメン「どうせこの戦いを止めるために平和主義を貫いてるんだろ?男や学者の姿が見当たらないが。」

関西弁「えっ?まあ、そうなんやけど。」

イケメン「頼む!この子を脱出装置で外に出してやってくれ!」

280 ◆lZX9FWF8B.:2016/08/09(火) 11:38:41 ID:/F16Ueg.0

男「くっ、まずい!」

氷の拘束をブレイズキックの炎で溶かし、寸前でかわす。


西洋風「ツララバリ!」


男「ラスターカノン!!」

西洋風の追撃を相殺する。

巫女「がら空きよ!シャドーボール!」


男「くっ……さすがに防ぎ切れないか。」

体勢を立て直して巫女にボーンラッシュを放つ。


西洋風「鉄壁!」

パルシェンの装甲を利用して西洋風に受けられてしまう。

男「連携までとれてるのか。かなり不利な状況だな……」


にしてもなんだろうか、この戦い……さっきから妙な違和感を感じる……いったいなんだろうか……

281 ◆lZX9FWF8B.:2016/08/09(火) 11:49:08 ID:/F16Ueg.0
〜イケメンside〜
今僕は、少女と出会ってからここまでの経緯を女さんに話している

女「……すいません。私達の早とちりだったみたいで。」

イケメン「分かってもらって助かったよ。本当に殺られかねない雰囲気だったからね。」

女「では、一緒に行きましょう。早く行かないと他の人に脱出装置をとられてしまうかもしれません。」

少女「別に急がなくてもいいよ。私はもう他の人を犠牲にしてまで生きたいと思えないし。」

関西弁「んなっ?面倒なガキやな〜。」

女「関西弁さん!さっきの話きいてましたよね?」

関西弁「すいませんでした。以後気を付けます。」

怖じ気付いて敬語になる。

少女「けど……分かった。さっきのあんたの言葉信じるから……」

女・関西弁「???」

イケメン「えっ、それって?」

少女「せ、責任取りなさいよ!!」

少女は一瞬顔を赤くし、そう言って走り出した。


女「……やっぱりイケメンさんってそういう……」

関西弁「ほーん、やっぱりさっきの壁ドンの時に口説いてたんやな〜。」

イケメン「ご、誤解だ!」

イケメンも身の危険を感じて走り出す。

関西弁「あっ!待ちやがれロリコン!」

四人は脱出装置に向かって走り出した。

282 ◆lZX9FWF8B.:2016/08/09(火) 11:50:50 ID:/F16Ueg.0
〜男side〜

巫女だけなら倒せると思っていたが、まさか西洋風までいるとは……


そして、この戦いに妙な違和感を感じる。

男「悪の波動!」

巫女に向かって放つが西洋風のハイドロポンプで相殺される。

男「これは……」

妙な違和感の正体……西洋風から俺を倒そうという意志が伝わってこないんだ。

今だって巫女を庇わなければ俺に攻撃できたはずだ。巫女が負傷してくれれば後で倒すとき楽になる。鉄壁で攻撃から庇ったり氷の柱も俺の動きを制限するものばかりでとどめを刺すのは巫女の攻撃になっている。

そして、巫女の能力はシャンデラ。確か、ヒトモシ系列のポケモンは近くの生物の魂を吸収する……

男「まさか、西洋風を操って……」


巫女「あら?気づいたかしら?」

巫女は動じずに微笑む。

男「目を覚ませ!お前は巫女に操られてるだけだ!」


西洋風「……」

ツララバリが男に襲いかかる。

巫女「そんなこと言ったって聞くわけないじゃん。操られてるんだから。」


男「だったら、物理的に目覚めさせてやる!インファイト!」

283 ◆lZX9FWF8B.:2016/08/09(火) 11:51:37 ID:/F16Ueg.0
西洋風「鉄壁!」

拳を盾で受け止める。


巫女「かえんほうしゃ!」

西洋風に気をとられて隙をつかれる。

男「ぐあぁっ!……西洋風も巻き込みながら攻撃するとはな。」


巫女「私に操られてる彼は私に攻撃されてもなんとも思わないからね。」


男「ダメージを与えれば目が覚めるってことでもないのか……。だとしたら……」

悪の波動を連続で放つ。


巫女「なっ!い、いきなり攻撃だと……」


男「本体を叩けば洗脳も無意味……だよな?」

俺はその後も巫女を攻撃し続けた。


巫女「くっ、西洋風!私の盾になれ!」


西洋風「……」

巫女「どうした?なぜ動かない!」


男「本体が弱ったから洗脳が解けてきているんじゃないか。」


巫女「お前っ!最初からそれを狙って……」


男「おい!起きろ西洋風!お前はこんなことのために戦ってる場合じゃないんだろ!」

284 ◆lZX9FWF8B.:2016/08/09(火) 11:52:20 ID:/F16Ueg.0
〜西洋風side〜

俺にはまだ幼い娘がいる……

まあ、あまりいい父親だったとは言えない。結婚が早すぎたせいで、自分のポケモントレーナーとしてのキャリアを優先し家庭を大事にしなかった。

それでも妻と娘は何も言わず応援してくれた。

しかし、一年前、娘は難病にかかった。最低な父親というのは多分俺みたいな奴のことだ。俺は大会を言い訳にすぐに娘に逢いに行かなかった。今まで娘との距離があったせいで実感がわいてこなかった。

そうしていくうちに妻も体調を崩した。俺が家庭を大事にしなかったから無理していたのだろう。

俺はようやく自分が家族になにもしてこなかったことを気づかされた。

それからは自分も家族のことに専念し大会には出なくなった。

そして、一週間前程前……この大会の招待状が届いた。


もうすぐ娘の病気に関わる大事な手術がある。俺は断ろうと思ったが。妻の体調も回復しており、まだ一週間以上手術まで余裕があったから妻の勧めで久々に大会に出ることにした。

大会が長引いたら当然棄権するつもりだったが、この戦いに巻き込まれてしまった。娘の手術の予定日は2日後……今日を逃したらもう後がない。


そうだ……俺は今このために戦っているんだ。


西洋風「俺は……ここを出る!!」

285 ◆lZX9FWF8B.:2016/08/09(火) 11:53:22 ID:/F16Ueg.0

男に注意を注いでいた巫女に巨大な氷柱が突き刺さる。

巫女「がはっ!!馬鹿な……呪術を解いただと……」


さらに容赦なくロックブラストを浴びせる。

もう巫女は避けることもできなかった。


西洋風「男……礼を言う。だが、お前に殺されるわけにもいかないからな。退散させてもらう。」


西洋風は巫女に止めを刺さずに立ち去った。


巫女「………」

男「じゃあな。ラスターカノン!」


俺は巫女を殺して西洋風を追った。


〜30分後 脱出装置前〜


女「なんとか間に合ったみたいね。」


少女「……これが、脱出装置……」

装置というからもっと大きなものを想定していたが、リングとベルトのような物だった。恐らくこれをはめて起動するとテレポートするようになっているのだろう。

イケメン「まだ使われていないみたいだ。さあ、早く!」


少女が脱出装置の前に行こうとした時……


「待て!!」


氷柱が目の前から突き出て遮った。

286 ◆lZX9FWF8B.:2016/08/09(火) 11:54:15 ID:/F16Ueg.0
〜〜

イケメン「お前は………西洋風!よりによってこいつかよ……」


西洋風「その脱出装置を使うのは俺だ。」

女「あなたもここから出るつもりでしたね。初めてあったときも……」

関西弁「なるほど、だがこっちは3対1やで。それにあんた、結構ボロボロやんけ。」

関西弁は戦闘態勢をとる。

イケメン「少女、俺達がこいつを止めておく。その間に脱出装置に……」


西洋風「させるか!」

氷柱を4人の真下に出現させる。なんとか全員かわした。

西洋風「俺はどうしても娘に会いに行かなきゃならない。たとえお前たちが立ち塞がろうと装置は俺が使う!」

イケメン「強行突破するつもりか。だが!そうもいかないよ!」

女「私も援護します!」

イケメンと女も戦闘態勢に入る。

少女「待って!」

少女が西洋風の前に出る。

287 ◆lZX9FWF8B.:2016/08/09(火) 11:54:50 ID:/F16Ueg.0
少女「私はこれ以上、自分のせいで誰かが犠牲になるのは見たくない。もし他に脱出装置を使いたい人がいたら譲るつもりだった。」


少女「けど、私に約束してくれた人
がいた。今は私はその人が語った未来を見てみたい。」

イケメン「少女……」


少女「だから、私が西洋風と戦います。他の人は手を出さないでください。」

関西弁「なっ!?ええのか?」

イケメン「……分かった。君がそう決めたなら僕は止めない。」


西洋風「こっちとしてはその方が助かるな。」

女「確かに、私たちが戦っている間に他から横槍を入れられたらどちらにとっても最悪ですね。」

女「私とイケメンさんは二人の戦いと脱出装置を見ています。関西弁さんは外で近づいてくる敵がいないか見ていて下さい。」


関西弁「な、なんでわいだけ除け者なん!?」

女「この中で一番抜け駆けしそうだからです。」

女さんはにっこり笑って答えた。

関西弁(ばれてたのか……やっぱこの女怖えな……)


関西弁は外の見張りに行った。

288 ◆lZX9FWF8B.:2016/08/09(火) 12:24:12 ID:/F16Ueg.0
本日はここまでです。

一応書いてない時期もここに来てはいたのですが、書ける気がしなくて更新していませんでした。

私が書いてた他の二つについても話を広げすぎて書ける気がしなくて更新できてないです。

この話だけでも終わらせたいのですが、まだ、中盤なんですよね……

また、更新まで時間がかかりそうですがこれからもよろしくお願いします。

289名無しのデデンネ:2016/08/09(火) 20:36:26 ID:RLi9RkQE0
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290名無しのデデンネ:2016/08/10(水) 09:02:01 ID:EvOdRd9M0
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291名無しのデデンネ:2016/08/14(日) 22:26:45 ID:B5EZqiqo0
ここでのんびりやって、完結したらBBSの方に投下しましょう

レスもつくしモチベ上がると思いますよ

292名無しのデデンネ:2016/08/15(月) 09:01:16 ID:OMySuzRU0
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293名無しのデデンネ:2016/08/16(火) 02:43:44 ID:6v8L9G4Y0
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294名無しのデデンネ:2016/08/16(火) 21:28:36 ID:6v8L9G4Y0
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295 ◆lZX9FWF8B.:2016/11/11(金) 21:07:05 ID:NNHu42560
実は最近BBS の方でも書いてたりする。

こっちの更新待っている人いたら申し訳ない。今はまだあまり書けそうにないです


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