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安価先が短編を書いてみんなで評価するスレ
138
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/23(火) 17:01:45 ID:JsAdlxnY0
――船上
チルタリス「……で、600族を倒そうってなったの。わかった?」
ジヘッド「成程……そういう経緯で…」
ガチゴラス「600族という輩…許せんな!」
オンバーン「まったくだ!! 種族値の暴力集団め!!!」
オノノクス「zzz…」
ドラミドロ「ちょっと待っておくれ! ……〝皆既日食〟と言ったか…?」
チルタリス「えぇ…そうだけど…」
ドラミドロ「予測によれば……次、それが起こるのは今日の17時頃じゃ!!」
チルタリス「え!?」
キングドラ「何だと…」
フライゴン「くっ……やはり時間はなかったか…」
オンバーン「あ〜〜早く船、着かねェんッスかね〜!!? もうとっくに昼過ぎましたぜ!!!」
フライゴン「そりゃ……遠いからな…夕方ごろになるだろ」
オンバーン「そんなァ!!?」
139
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/23(火) 17:19:03 ID:JsAdlxnY0
キングドラ「だが、時間がわかったところでどうなる? 大事なのは奴らが何をしようとしているか…という事だ」
ドラミドロ「ぬぅん……それじゃが、カントー地方…そして日食。思い当たる節がある。…とある言い伝えじゃ」
フライゴン「…? 話してみろ」
ドラミドロ「『頭上に浮かぶ龍の星、大いなる炎の星を喰らいし時、選ばれし英雄龍、東の地にて世界を喰らう』」
フライゴン「……? …………???」
ドラミドロ「これは言い伝えの一部じゃ。これだけじゃ具体てきな方法はわからんが、……伝承の地はジョウトのフスベシティ。ここでいう東の地はカントーのヤマブキシティ」
キングドラ「ヤマブキといえば言わずと知れた大都会だな」
ドラミドロ「左様。そして、大昔の彼らの文明では月は『龍の星』と呼ばれ、崇められてきた。つまり、日食が起こる時……そこで『英雄龍』と認められる何かと、大地が反応して何かが起こる」
チルタリス「何かって…曖昧ね」
ドラミドロ「何かはわからんが……世界を揺るがす何かという事は確かなんじゃ」
フライゴン「俺たちは……それを止めねばならない…と」
ドラミドロ「そうせねば、世界がどうなるかなどワシにもわからぬ」
オンバーン「船長! 最高速度だ!!」
カイリキー「もう全速力だ!!!」
フライゴン「……間に合ってくれ!!!」
140
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/23(火) 17:32:10 ID:JsAdlxnY0
――ヤマブキシティ〜ガブリアスside〜
ガブリアス「…………」
サザンドラ「いよいよ…だな」
ガブリアス「あァ……理想の世界は遠くねェ…この〝血の紋章〟が導いてくれる!!!」
――クチバシティ〜フライゴンside〜
チルタリス「やっと着いた!!」
フライゴン「今、何時だ!?」
オノノクス「ふわ〜ぁ……ん? 16時45分だが?」
フライゴン「……後、15分…!!」
キングドラ「わかってるな!! 幹部ばかりに目を向けてたが敵はそれだけじゃねェ!! 下っ端には600族もまだ居るし、600未満の奴も傘下として味方していると聞く。奴ら熱狂的な信者が行く手を阻むだろう」
フライゴン「………言ってる傍から…」
プテラ「貴様らは反抗勢力だな?」
フシギバナ「偉大なる計画の為…消えて貰おう」
アーボック「こっから先へは行かせねェぞォ!!!」
フライゴン「……いや、行かせてもらう」
141
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/23(火) 17:48:40 ID:JsAdlxnY0
――ヤマブキシティ・クチバシティ間、6番道路
オノノクス「あァ〜うっとうしいなァ〜!!!」
オンバーン「こいつらキリがねェッスよ!!」
カメックス「なんて強さだ……だが、怯むな!! この道を通すな!!!」
フライゴン「なんて数だ……クソ…間に合わないのか…!?」
キングドラ「諦めるな!!! …………と言いたいところだが、…あのバカデカい建物、シルフカンパニーのテッペンを見ろ」
フライゴン「……!!? ガブリアス?!!!」
チルタリス「!? ……空が暗くなっていく…」
ドラミドロ「おぉ…始まるのじゃ……〝皆既日食〟が!!!!」
――シルフカンパニー屋上
ガブリアス「我が血に応えよ眠れる魂。我と紋章に刻まれる英雄達の血に応えよ!!! 我に助力し世界を収めよ〝龍の司殿〟!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ガブリアス「戦乱の時代の幕開けだ…」
142
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/23(火) 17:58:51 ID:JsAdlxnY0
フライゴン「なんだ!? この揺れは!!! 地震なんてレベルじゃないぞ!!!」
キングドラ「おっ始めやがったか!!!」
カメックス「ハァ……ハハ…これでいいんだ。伝説をも取り込んだ600族だ。………必ず、世界は変わる…」バタッ
フライゴン「伝説…だと!?」
チルタリス「伝説のポケモンなんて想定してないわ!!」
キングドラ「とにかく今は……走るしかねェ。奴らの元へ…!!」
ドッゴォォォォン!!!!
キングドラ「うおおお!!?」
フライゴン「地形が変動を始めた!!! なんだ……あれは…」
ヤマブキが丸ごとせり上がる。傾斜のキツイ坂……というより、殆ど崖のようなものが出現する
その上に漆黒に包まれた巨大な神殿のような建物がそびえ立つ――
ヌメルゴン「下の方に見えるのはフライゴンだよ!!」
ガブリアス「やはり生きてたか。…………もう誰も引き返せねェ……来い!!!」
143
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/23(火) 18:10:07 ID:JsAdlxnY0
同時刻、世界各地の国々で怪奇な現象が起きていた。様々な重要機関が突如、爆発を起こし消滅していったのだ
衛星が全て墜落、核爆発。世界は大混乱に陥り、国という国は崩壊の一途を辿った
――この世界から秩序が消えた
サザンドラ「ウハハ!! 素晴らしい力だな!! 邪神の力を持つ〝龍の司殿〟…」
ガブリアス「あァ……どれ、幕開けの宣言でもして来るか」
ガブリアス「聞け!!! 全てのポケモンよ!!! この混乱は全部、俺の仕業だ!!! お前らがさぞ怒っている事か……さぞ俺を恨んでいる事か……知ったこっちゃねェよ!!! 夜明けまでに俺を倒せ!!! できなければ世界は俺のモノになる……」
――ヤマブキシティ址、大いなる崖
フライゴン「ガブリアス……!!!」
キングドラ「行くぞ!! 世界を取り戻す為!!!」
チルタリス「フライゴンくん!!!」
フライゴン「あァ……俺はもう敗けない!!!!」
144
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/23(火) 18:23:14 ID:JsAdlxnY0
バシャーモ「ッシャーーーーーー!!!」
キングドラ「ハイドロポンプ!!!」
バシャーモ「シャーー……」
キングドラ「雑魚は相手にするな!!! 頂上を目指せ!!!」
オノノクス「おう!!! 逆鱗!!!」
ラグラージ「ぐわぁぁぁ」
フライゴン「くっ……先は長…!!」
なんだ、この気配は……!!!
チルタリス「フライゴンくん!! 後ろ!!!」
バンギラス「不意をつくようで悪ィが…」
キュィィィン……ドン!!
メガバンギラス「死ねェ!!! 冷凍ビー…」
?????「馬鹿力」
ドゴォォォン!!!!
メガバンギラス「グハァ!!!? なん…だと……」ドサッ
フライゴン「ん?」
キングドラ「貴様は……!!! クリムガン!!!」
クリムガン「へっ!! 勘違いすんじゃねェ!! 気になったから追って来ただけだ!!! さ、寂しくて仲間に入れて欲しかったとかじゃねェからな///」
キングドラ「フッ……顔が真っ赤だぞ」
クリムガン「うっせェ!! 元からだァ!!! ……さっさと珠よこせェ!!!」
チルタリス「えぇいいわよ。余ってたから」
フライゴン「すまん助かったクリムガン。……これで全員!!!」
クリムガンが仲間になった!
145
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/23(火) 18:33:21 ID:JsAdlxnY0
オンバーン「……!! 前に三匹強そうなのが!!!」
フライゴン「………?」
リザードン「黙って従ってりゃいいものを…」キュィィィン…
ジュカイン「なぜガブリアス様に抗う?」キュィィィン…
デンリュウ「愚かだ」キュィィィン…
ドン!!!!
メガリザードンX「降伏するなら今の内だ!!!」
メガジュカイン「叩き潰してくれる…!!!」
メガデンリュウ「馬鹿につける薬はねェか」
キングドラ「奴らだ!!! メガシンカによってドラゴンになるポケモン達!!! ……全員種族値は600越え……!!」
オノノクス「あいつら全員と殺り合わねェといけねェのか!!?」
ガチゴラス「骨が折れますね……」
146
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/23(火) 18:35:51 ID:JsAdlxnY0
オンバーン「いや……ここは俺に任せて欲しい」
フライゴン「ん? お前、何をする気だ!?」
オンバーン「俺が囮になりますッッ!!!」
フライゴン「馬鹿な事を言うな!! 死ぬぞ……?」
オンバーン「それでも構わねェ!! 俺はあんたに従うって決めたんだ!!! 生まれて初めて誓ったんだ!!! グドラさんの話に感動して……だから!!! 最後に少しぐらいワガママ言わせて下さいよ…」
フライゴン「……………………」
オンバーン「やいお前ら!!! 俺が相手だ!!!」
メガデンリュウ「囮……か。その手には乗らん」
オンバーン「それともお前ら……もしかして三匹掛かりで俺一匹倒せねェの?」
メガ三匹「……あ?」カチーン
フライゴン「……行くぞ」
チルタリス「え? でもオンバーンが…」
フライゴン「奴の犠牲を無駄にする気か!? ……辛いが、振り返るな…」
キングドラ「……………………」
メガジュカイン「チッ!!すばしっこい奴め!!」
オンバーン「必ず!!! ガブリアスを倒して下さい!!!!」
147
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/23(火) 18:42:17 ID:JsAdlxnY0
フライゴン「………後、少しだ」
キングドラ「俺たち以外にもここを登る奴らが大勢いるな……だが、傘下に敵わんか…」
ラティオス「そこまでだ」
チルタリス「…え!?」
ラティアス「ここから先へは通さないよ」
フライゴン「何だ!?」
チルタリス「伝説のポケモンよ!! ラティアスとラティオス!!!」
フライゴン「こいつらが……!!」
ラティオス「お前らは何の為に戦う」
フライゴン「……………………!! 守るべき…者の為」
ラティオス「そうか……」
クリムガン「おい!! ここは俺に任せろ!!」
フライゴン「クリムガン!! お前まで…」
オノノクス「俺も戦う!!! だから二対二!! 囮じゃねェ!! 心配すんな!!」
フライゴン「……くっ」
ラティアス「お兄ちゃん……」
ラティオス「………良かろう。その勝負引き受ける」
フライゴン「行くぞ……俺たちはガブリアスの元へ!!!」
148
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/23(火) 18:47:38 ID:JsAdlxnY0
――龍の司殿前
司殿の頂上から眺める五匹と……それに挑む六匹が対峙する――
ガブリアス「――来たか」
カイリュー「無駄な事を…」
ボーマンダ「我らに逆らうとどうなるか……教えてくれる!!!」
サザンドラ「全員ブッ殺してやろうぜェ!!?」
ヌメルゴン「これが避けられない戦いなら……戦う!!」
フライゴン「ガブリアス!! ……お前を倒しに来た!!!」
チルタリス「私は…外で待ってるね…」
キングドラ「遂にここまで来たか…」
ジヘッド「必ず……サザンドラを…!!」
ガチゴラス「オノノクスさんの為……戦う!!!」
ドラミドロ「さて……ワシの力まだ通用するか…」
いよいよ最終決戦が始まる……!!!
149
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/23(火) 18:48:42 ID:JsAdlxnY0
すみません!! 今日までに完結ってかいてたけど無理でした……今週中には終わらせます。長くなって申し訳ありません
150
:
名無しのデデンネ
:2014/09/23(火) 20:07:00 ID:4ZPjp30Y0
乙かれ〜
グドライケメン過ぎていい。
支援してます!
151
:
名無しのデデンネ
:2014/09/24(水) 00:27:53 ID:A.0Byx.g0
乙!
152
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/24(水) 16:38:08 ID:uqxm5TGU0
乙コメ、支援嬉しいです。それだけで頑張れる。
再開の前に、重大な割とどうでもいいミスを見つけたので訂正
>>126
8番道路にギャラドスは出ませんね。
一応、現代と生態系が違う設定ですが無理があるので、ハリーセンにでも置き換えて下さい。
153
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/24(水) 17:00:47 ID:uqxm5TGU0
気づけば日は沈み、辺りは暗闇に包まれている。夜明けは、そう遠くないだろう――
ガブリアス「お前らは登って来るのに夢中で気づいてねェだろう? ……今、世界で何が起こっているか」
フライゴン「何の話だ?」
ガブリアス「この司殿の力さ……世界の全てが俺の掌の上にある。混乱したポケモン共は怒り狂い俺を殺しに来る」
キングドラ(成程……先のガブリアスの宣言はそういう事か。大体状況は読めた)
フライゴン「しでん? ……それで世界を支配しよう…って訳じゃないんだろ?」
ガブリアス「当然だ。これはまだ前座に過ぎん。……夜明けと共に本当の戦いが始まる」
フライゴン「お前は一体何を考えている!? これから何が起こるんだ!!?」
ガブリアス「おっとここまでだ。そんなに俺と話がしたきゃ……俺をブチ殺したけりゃここまで来い!!」
フライゴン「言われなくても……行ってやる!!!」ギューン!!
チルタリス「フライゴンくん!!!」
キングドラ「無茶な事を……」
ガン!!
フライゴン「ぐわっ!! なんだ……壁?」
ガブリアス「結界だ。道を踏み外すな、司殿の中を通って来い」
ガブリアス「サザン!カイリュー!ボーマンダ!ヌメルゴン! 時間だ。配置に付け」
サザンドラ「おう!」
カイリュー「御意」
ボーマンダ「了解した」
ヌメルゴン「う、うん…」
ガブリアス「さァ…………夜は長いぜ?」
154
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/24(水) 17:09:55 ID:uqxm5TGU0
フライゴン「クソが……なんだよ結界って…」
キングドラ「バカ。あのまま突っ込めてたら幹部達に潰されてた。……冷静になれ。仲間たちの努力と…犠牲を無駄にする気か?」
フライゴン「……悪かった。つい頭に血が上って…」
フライゴン「そうだ。チルタリス、お前は…」
チルタリス「えぇわかってるわ。あたしが薬を一通り持ってる。みんないい? ここに居るから危なくなったら引き返すのよ?」
ガチゴラス「ガッガッガ!! 心配には及びませんよ! 俺は敗けん!!」
チルタリス「そういう奴に限って早々にやられるのよね……でも本当にあたしは戦わなくていいの?」
フライゴン「薬を守ってもらうって意味合いもあるが……これで数が合うんだ」
チルタリス「どういう意味?」
フライゴン「五対五……だ。よし! 行くぞ野郎共ォ!!!」
一同「おー!!!」ドドドドド
チルタリス「まったくあいつは……フフ。ちっとも変わらないわね」
155
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/24(水) 17:24:13 ID:uqxm5TGU0
――龍の司殿1階
キングドラ「おいフライゴン。ここに水路が引いてある。俺はここから行く!」
フライゴン「わかった。気をつけろよ!」
俺たち四匹は司殿内を進む――
フライゴン「しかし……本当に何もない通路が続くな…」
ジヘッド「逆に恐くなりますね…」
ガチゴラス「ドンドン進もうぜ!?」
ドラミドロ「ハァ……ハァ……お〜い待ってくれ〜……」
ドラミドロ「――行ってしもうた……ハァ……年寄りはもっと…」
ボーマンダ「おい」
ドラミドロ「ぬおっ!! なんじゃどこから現れた!!!」
ボーマンダ「なんだ、このジジイは……まずは一匹、討らせてもらおうか?」
ドラミドロ「ぬぅ……年寄りだからといって舐めん方が身の為じゃぞ?」
ボーマンダVSドラミドロ
――龍の司殿2階
フライゴン(順調だ、いや順調過ぎる………ここまで全て一方通行……違う! 扉が閉じられてる様に見える場所が幾つもあった。まるで導かれている様な…)
ジヘッド「フライゴンさん! ちょっと待って下さい!!」
フライゴン「ん? どうした?」
ジヘッド「ハァ………ハァ……ガチゴラスさんもドラミドロさんも居ません!!」
フライゴン「何!? クソ……夢中で気がつかなかった…!! どうやら順調に進んでる訳じゃないらしいな」
ジヘッド「――どうします?」
フライゴン「先へ進む。俺たちにはそれしかない」
156
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/24(水) 17:33:27 ID:uqxm5TGU0
――龍の司殿地下1階
ガチゴラス「痛てて……なんだよ落とし穴って!!! もっと、こう……カッコイイ罠はねェのか!?」
ヌメルゴン「う……あぁ…誰か落ちて来ちゃった…」
ガチゴラス「ん? 何だオメェは?」
ヌメルゴン「僕は……戦いは嫌いだけど…こうなった以上は戦う!!」
ガチゴラス「落とし穴の下で待ち構えてて何言ってんだ?」
ヌメルゴンVSガチゴラス
――龍の司殿裏、貯水庫
キングドラ「雨乞い!!」
ザァァァァァ……
キングドラ(敵はいつ、どこから来るかわからねェ………慎重にいかねェと…だが、雨乞いのPPも…)
ドン!!
キングドラ「なんだ!? ……お前は…!!!」
カイリュー「……その顔は………5年前に見た気がするぞ?」
キングドラ「――…一番、遭いたくねェ奴に遭っちまったな…」
カイリューVSキングドラ
157
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/24(水) 17:52:08 ID:uqxm5TGU0
――大いなる崖5合目
メガリザードンX「あー!!! イライラすんなァ逃げてねェで真面目に戦え!!!」
メガジュカイン「ブッ潰してやる!!!」
オンバーン「大真面目だ!! ……そろそろ仕掛けるか。トリック!!!」
しかし うまく決まらなかった!!
オンバーン「…? スカーフトリックが失敗した!?」
メガデンリュウ「こいつは傑作だな!!」
メガリザードンX「ガハハハハ!!! お前の持ち物はスカーフなんだな? ……死ね!!」
――大いなる崖9合目
クリムガン「俺の相手はお前だ青いの!!」
ラティオス「構わん」
クリムガン(何が伝説……こいつはエスパーだろ? そんな奴、あの技を決めれば一撃だ!)
クリムガン「不意打ち!!!」
ラティオス「身代わり」ポン!
クリムガン「……え? 読まれた……だと?」
クリムガン「…………ウガァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!! 畜生ォォォォ!!!!」
ラティアス「龍の波動!」ギュゥン!
オノノクス「フン!! この程度の火力かァ!? これじゃ襷もいらなかったな。龍の舞!!」
ドルルルルン!!!
オノノクス「さァブッ潰してやる!! 逆り……」
ラティアス「龍の波動!」
ドッギュゥン!!!
オノノクス「グハァッ!! ……な、なぜ…」
ラティアス「残念ね♪ 私は最速スカーフなの」
158
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/24(水) 18:03:41 ID:uqxm5TGU0
――龍の司殿2階
ジヘッド「ハァ……ここは?」
フライゴン「大広間に出た様だな。外装から見て恐らく三階建て。奥に階段がある……この上のさらに上に奴がいる…」
サザンドラ「お〜〜っとォ、そりゃどうかな?」
フライゴン「お前は……!」
ジヘッド「…………………………!!!」
サザンドラ「随分と弱そうなポケモン連れてんなァ〜〜俺の劣化か?」
ジヘッド「……だ、黙れ!! 貴様の相手は僕だ!!」
サザンドラ「お〜〜〜〜よく言えましたね〜。でも違うな。『あなた様にブッ飛ばされに来たのは僕でーす』だ」
フライゴン「おいジヘッド…」
ジヘッド「わかってます……ここは僕に任せて先へ進んで下さい!」
フライゴン「……わかった」
サザンドラ「待て待て待て待て行かせるかァ!!! ガブの元へは誰も…」
ジヘッド「行った筈だ! 貴様の相手は僕だ……僕一匹倒せない…よ、弱虫が二匹まとめて倒そうと…?」ブルブル
サザンドラ「…あ? 今なんつった? え? いいだろう、その勝負乗ったるぜ!!!」
サザンドラVSジヘッド
フライゴン(相変わらず挑発に乗りやすい奴らだ……先へ進ませてもらおう)
フライゴン「………無事でな。ジヘッド!」
159
:
今日はここまで
◆U/zraVIh8E
:2014/09/24(水) 18:30:05 ID:uqxm5TGU0
サザンドラ「どっからでも掛かって来い!!! ……じゃねェ! 俺からだ!! 流星群!!!」
チュドドドドォン!!!!
サザンドラ「フッ……あっけねェな…どうせ輝石だろ? それじゃD特化でも俺のC特化眼鏡流星群は耐えられん。いやぁ〜これが決まると気持ちいいね」
ジヘッド「まだ勝負は終わってないぞ!! サザンドラ!!!」
サザンドラ「!!! バカな!!? ……レベルは大差ない筈…………! そうか………ハバン…か」
ジヘッド「そうだ! ……でも運が良かった。僕の個体値が中途半端なせいで実は低乱数だった………天は僕らに味方したんだ!」
サザンドラ「――そりゃそうだな……ドラゴン技一発受けるだけならハバンのが良いに決まってる。……だが、なぜ襷じゃねェ!?」
ジヘッド「俺は自分の耐久で耐えたかった……いや、正直に言うと余ってなかったんだけど……とにかく貴様は終わりだ!!」
サザンドラ「ま、待て待て待て待て話せばわかる!! そうだ俺たちの傘下に…」
ジヘッド「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!! 逆鱗!!!!」
しかし ジヘッドの 攻撃は外れた
ジヘッド「………え?」
サザンドラ「フ……フハハハハハハハ!!! 天は俺に向いたぞクソガキ!!! ………今度こそ終わりだ」
160
:
名無しのデデンネ
:2014/09/24(水) 19:20:22 ID:u32yVbs60
乙
161
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/25(木) 17:54:03 ID:JFuRrfEY0
――大いなる崖9合目
クリムガン「」
オノノクス「」
ラティオス「貴様らがここに来る事も……どんな行動を取るかも…全てわかっていた。俺たちの勝利は必然」
ラティアス「ねぇお兄ちゃん。……彼らは何の為に戦うの?」
ラティオス「ガブリアスは世界を戦乱へ導くべく行動を起こした。フライゴンは……その野望を打ち砕き平和を掴もうとしている」
ラティアス「……本当に戦いの先に平和があるのかな?」
ラティオス「いいか? ガブリアスが戦乱の世にするべく行動を起こした様に、平和もまた何かしらの行動を起こさねば、革新がなければ訪れん」
ラティオス「――元の世では本当の平和は決して訪れない。だからこそ、俺たちは奴に手を貸し行動を起こしたんだ」
ラティオス「これからどうなるんだろう?」
ラティオス「夜明けまでに全てが決まる。そこから先の世界の運命など……誰にもわからん」
リザードン「おい」
ラティアス「……?」
ジュカイン「奴らはどうした? 俺たちの居た場所から先に進んだのは奴らだけだ」
デンリュウ「そこに倒れている二匹と、俺たちが潰した一匹だけ…って事はねェだろ」
ラティオス「さァ……答える必要はない」
リザードン「んだと!?」
ラティオス「俺たちは目的を果たした。もう奴に協力する義理はない。……この先へ行って確かめたいと言うのなら、貴様らの命はないだろう」
ジュカイン「どういう事だ? 一体何を考えてる?」
リザードン「あァ!! よくわからねェが邪魔する奴は……」
ギュィィィィン……ドン!!!
メガリザードンX「消す!!!」
メガジュカイン「裏切り者が!!!」
メガデンリュウ「伝説とは気まぐれな者なのか?」
ラティオス「俺たちも、まだまだ戦わねばならない様だ」
ラティアス「……争いをなくす為の争い。なんだか虚しいね…」
162
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/25(木) 17:56:51 ID:JFuRrfEY0
――龍の司殿3階
薄暗く霧が立ち込める空間の中、浮かぶのは二匹の龍の影。自分の信念に従い、戦い続けた二匹の英雄の影――
フライゴン「――屋上に居るものだと思ってたぞ。ガブリアス」
ガブリアス「ここに居ちゃ悪ィか? フライゴミ」
フライゴン「いや、手間が省けた。………しかし、なんだこの部屋は? 霧で視界が悪いな」
ガブリアス「この階に何があるかわかるか? …神の力を持つ司殿の中枢部だ」
フライゴン「?」
ガブリアス「この霧は世界の混乱、破壊と共に生み出される物。煙と言った方が正しいか」
フライゴン「……つまり、そこを破壊すれば………この建物の力は機能しなくなるのか?」
ガブリアス「それはできん。行った筈だ、神の力を持つと……ポケモンに破壊する事は決してできないのさ」
フライゴン「――ならば一体…」
ガブリアス「だが、その力は無限じゃねェ。…夜明けと共に役目を終えて千年の眠りにつく」
フライゴン「そういう事か。……そこから先はお前がやる…と」
ガブリアス「当然だ! 神の力で世界征服なんてゴメンだ!! 今は世界を乱しているに過ぎん。秩序を失った戦乱の世を俺の力で支配する。俺自身の力で……な」
ガブリアス「夜明けと共に俺たちは動く。俺たちの力を見せつけた後、世界を一から支配する」
フライゴン「お前が有利な状況ではなく、全てを0にした上で戦おうってのか。世界をブチ壊したうえで支配する。……お前らしいが、…」
ガブリアス「恐怖とか、謀略とか……裏金とか……そんなので世界征服したってなんの面白みも意味もねェんだ。圧倒的な〝力〟……それだけで全てを捻じ伏せる!!! それが可能な世の中にしたのさ!!!」
フライゴン「面白み……? それだけの為にお前は世界をブチ壊したのか!?」
ガブリアス「そうだ。あのクソみてェな生温い世界がどうなろうが知らん。この先は真の強者だけが生き残る世界。俺たちだって勝ち抜ける保証はねェ。お前の様な弱者共は今、死んだ方がいい」
フライゴン「………貴様!! 一夜にして全てを奪われた世界中のポケモン達の想いを…どう思ってるんだ!!!」
ガブリアス「知らねェっつってんだろうがァ!!! ……時間だ。一分で潰してやる」
フライゴン「信じてくれる仲間たちの為…世界の為…!! 俺は絶対に敗けん!!!」
ガブリアスVSフライゴン――
163
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/25(木) 18:12:37 ID:JFuRrfEY0
――龍の司殿地下1階
ガチゴラス「思い出したぞ!! お前はチルタリスの姉貴が言ってた……えーと、600族の紅一点ヌメルゴンとかいう奴だな!?」
ヌメルゴン「そ、そうだよ……やっぱり情報は入ってるんだ…物理は苦手だよぉ………」
ガチゴラス「俺が特殊アタッカーじゃねェ事を死んでも怨むんだな!! ドラゴンクロー!!!」
グシャッ…………
ガチゴラス「ぬめぬめしてんなァ……だが俺のが速かった!! どうだ!!」
ヌメルゴン「痛たた……危なかった…ギリギリだよ。龍の波動!!」
ドッギュゥゥン!!!
ガチゴラス「グハッ!! チッ……あれを耐えるか」
ヌメルゴン「だけど……あのドラゴンクローのダメージ……達人の帯とか…龍の牙?」
ガチゴラス「教えるか!!! だが、お前の攻撃もギリギリ耐えてやったぞ!!!(チルタリスの姉貴の言う通り、耐久に振ってて良かった…)」
ガチゴラス「今度こそ終わりだ!! ドラゴンクロ…」
ヌメルゴン「龍の波動!」
ドッギュゥゥン!!!……
ガチゴラス「ぐっ……はァ…!!? なぜ………お前が先に゛…」
ヌメルゴン「それは……僕の特性が〝ぬめぬめ〟だからだよ…」
ガチゴラス「なん…だ………そりゃ……」ドサッ
164
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/25(木) 18:33:31 ID:JFuRrfEY0
――龍の司殿1階
ボーマンダ「年寄りには親切に……猶予を与えてやろう!! 龍の舞!!!」
ドルルルルン!!!
ドラミドロ「占めた! 溶ける!!」
グチョオン…
ボーマンダ「何をしようが無駄だ!! ドラゴンクロー!!!」ザクッ!!
ドラミドロ「ぐっ……龍の波動!!」ドギュゥン!!
ボーマンダ(この火力は……!! 間違いない…火力1.2倍系のアイテム……)
ボーマンダ「……ん? これは……」
ドラミドロ「残念じゃったのう…ワシの毒の棘を受けたか」
ボーマンダ「何!?」
ドラミドロ「その毒のダメージでお主はお終いじゃ!!」
ボーマンダ「ぬおおおおおおお!!!」
ボーマンダ「…なんてな」
ドラミドロ「なぬ!?」
ボーマンダ「俺のラムの実で回復させて貰ったよ……ドラゴンクロー!!」
ザシュッ……
ドラミドロ「あうぅ……」ドサッ
ボーマンダ「危ねェ……油断し過ぎたな」バサッ
ドラミドロ「ま、待て……ど…こへ行く? ……! そっちは…ハァ…ダメだ!! まだ…ワシは……倒…せて…」
ボーマンダ「俺は年寄りの寝言に相手してる暇はねェんで」バササッ……
165
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/25(木) 18:39:08 ID:JFuRrfEY0
毎日、あまり進まなくて申し訳ないですが今日はここまで。
フライゴンサイドのポケモンは全員、この後出て来る〝ある道具〟を除き
>>134
の道具を持っている。それがカギになります。
166
:
名無しのデデンネ
:2014/09/25(木) 21:26:19 ID:ggjzGJ.o0
乙
無理せんでな〜
167
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/26(金) 17:00:37 ID:WAXqcVeE0
――龍の司殿3階
ガブリアス「敵に持ち物を見せるとァ……相変わらずマヌケだな。それは鉢巻だろう?」
フライゴン「そうだ! これがある限り…俺は敗けん!!」
ガブリアス「その生意気な口を潰してくれる! ドラゴンクロー!!」
ザクッッ!!!
フライゴン「ぬぁぁっ!! …お返しだドラゴンクロー!!!」
ザクッッ!!!
フライゴン「ぐっ!! 鮫肌が…(この手応え……!! やはりハバンか…)」
ガブリアス「ガハハ…残念だったな。……それよりよく俺のクローと鮫肌を耐えれたな? ――ご丁寧に耐久に振りやがって…!!」
フライゴン「お前は昔からドラゴン技はドラゴンクローだけと決めていた。だったら当然それを耐えられる様にするし、俺もそれでお前を倒す!!!」
ガブリアス(俺のHPは半分も減ってねェ……おかしい。鉢巻にしては火力が低過ぎる。…………!! まさか…力の鉢巻か!?)
ガブリアス「舐めた真似を……クソが!!」
フライゴン「……?」
ガブリアス「拘り鉢巻と見せかけ攻撃し、フェイントで止めを刺す気だったんだろ? 俺の持ち物が襷ならしれで倒せたかもしれん」
フライゴン「……………」
ガブリアス「だが現実はハバン!! その目論見は見事に崩れ去った。死ね…ドラゴンクロー!!!」
168
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/26(金) 17:18:26 ID:WAXqcVeE0
しかし ガブリアスの 攻撃は外れた!!
ガブリアス「………………は?」
フライゴン「……!? ……そうか…………霧だ!!! この階の深い霧!!!」
ガブリアス「霧だと!? …確か命中率0.6倍……!! これが天罰だというのか? ……神の力を用いた破壊と殺戮の代償か!?」
フライゴン「幸運……これも勝負の内!! これで終わりだ……ガブリアス!!!」
ガブリアス「バカな……ありえん!!! こんな事が…」
フライゴン「ドラゴンクロ…」
?????「悪の波動!!!」
ドッギュゥゥン!!!……
フライゴン「……!? ガハッ……」ドサッ…
霧の中から突然現れた黒い影が俺を打ち抜く……
ガブリアス「……!!! 何やってんだ…………サザン!!!!」
サザンドラ「ヒュー………危ないとこだったぜ。大丈夫か、ガブ?」
ガブリアス「………貴様…!!! なぜ勝負に割って入った!!!?」
サザンドラ「怖い顔すんなって。俺が奴を討ってなきゃお前やられてたかもしれないんだぜ!? あの虫野郎に」
フライゴン(こんな奴に……俺は…!!)
169
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/26(金) 17:37:26 ID:WAXqcVeE0
フライゴン「お……おい…!!!」
サザンドラ「ん? まだ意識があったか」
フライゴン「あいつは……ジヘッドはどうした!?」
サザンドラ「ジヘ……あの雑魚野郎のことか!? さァ…そこら辺に死体が転がってんじゃねェかァ!!? 見ての通り俺は無傷だ!!!」
フライゴン「……貴様…!!!」
ガブリアス「………………………」
サザンドラ「何黙ってんだよガブ!! さっさとこいつを殺して他の奴らも潰しに行こ…」
ザクッッッ!!!
サザンドラ「……う…ぜ……!!? おい……ガブ…」
ガブリアス「俺たちの決闘を邪魔する奴は……誰であろうと許さん!!! それが例え相棒のお前であろうと………」
サザンドラ「…………ぐ…がっ…」ドサッ
フライゴン「………………!!!」
ガブリアス「サザンの糞野郎が…すまねェな。奥の棚に薬がある」タッタッ…
ガブリアス「……凄いキズ薬。体力が戻る……」
ガブリアス「ほら、早く食えフリャ」ポイッ
フライゴン「こいつは………復活草…? ……いや食えない。元々、霧がなかったら…」
ガブリアス「いいから黙って食え!! それとも、また俺と戦うのが恐いのか!!? もしかして、苦いの苦手なのか!?」
フライゴン「…なんだと?」
ガブリアス「……俺がお前と同じ立場なら食えねェだろう…だがお前には食うしかない筈だ」
フライゴン「………………」
ガブリアス「…食ったらそこの階段を上って来い。屋上にてお前を待つ。――そこで今度こそ決着をつける!!!!」
170
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/26(金) 17:55:32 ID:WAXqcVeE0
フライゴン「うげっ!! げふっ……やっぱり苦い…が、力がみなぎる…」
フライゴン「………………(ガブリアス……今度こそ…!!)」
サザンドラ「ま……待て…!」
フライゴン「……なんだ? また邪魔する気か?」
サザンドラ「そうじゃねェ……ショックだったんだよ…ガブが俺よりも……敵のお前を選んだ事が…!!!」
フライゴン「それは違うな……男なら…特に奴なら決闘を邪魔されたらキレるもんだ」
サザンドラ「いや…それも違う………あいつはなァ……いつもお前の行動を気にかけていた…口で言ってる事と……まるで逆の様に…」
フライゴン「……………え?」
サザンドラ「お前の前では散々言っても……奴はこの決闘を望んでいた。これから始まる戦いの前に……ケジメをつけたかったんだ………――お前というライバルと」
フライゴン「俺とあいつが…ライバル?」
そんな事……考えたこともなかった。――もしかすると、戦いはもっと前に防げたのかもしれない
サザンドラ「そ…そこでだ。話は飛ぶが俺を…助けて欲しい。控え目の…CSぶっぱだから奴の一撃でこのザマだ。俺を助けてくれりゃァ…」
フライゴン「残念だが……今は敵を助けてやる程の余裕もない…」
サザンドラ「ク…クソォ……」
フライゴン「今はもう、目の前の事しか考えられない。………待ってろガブリアス。今、行く!!!」
171
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/26(金) 18:06:22 ID:WAXqcVeE0
――龍の司殿地下1階
ガチゴラス「何をしてる? 早く殺せ!! 俺は敗者だ…」
ヌメルゴン「殺すなんて……できないよ…」
ガチゴラス「なんだと? ……俺に…ハァ……恥をかかせる気か………。俺は…真剣勝負で女に敗けたんだ…!!」
ヌメルゴン「………敗者が勝者に命令できるの?」
ガチゴラス「……!! うぐっ…それは…」
ガチゴラス「待てよ……殺しが嫌って…なんでそんな奴が……ガブリアス達の味方にいるんだ!?」
ヌメルゴン「……逆らえないんだ。………ガブリアスとは幼馴染だけど…いつの間にかああなって……怖いんだ…」
ガチゴラス「……なんだそりゃ? それじゃあ…こんな事ァお前の意思じゃない……って事か」
ヌメルゴン「フライゴンとも幼馴染なんだけど……そっちを選べば良かった…今更遅…」
ガチゴラス「遅くなんかねェ!!!!」
ヌメルゴン「ひゃっ!!」ビクッ!
ガチゴラス「ポケモンはなァ……何度でも人生をやり直せるんだ!!! 志……それさえありゃ充分なんだ!!!」
ヌメルゴン「…………」
ガチゴラス「居心地が悪ィなら…俺たちに手を貸せ。今からでも、お前は……世界は………変えられる……!!」
ヌメルゴン「……ありがとう…ぅう…グスッ…」
ガチゴラス「ハハッ……ハ…ハ……。だ…だがちょっと待て……まだ体が動かん。もう少し寝させて…」
ヌメルゴン「ダメだよ……もう時間がないんだ」
ガチゴラス「え? ……時間?」
ヌメルゴン「ここから逃げよう!! ……一緒に…」
172
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/26(金) 18:27:33 ID:WAXqcVeE0
――龍の司殿前
チルタリス「………誰も来ない…」
チルタリス(………あたしは本当にこんな所に居ていいの…? 何も……みんなの力に…!!)
ボーマンダ「おい」
チルタリス「!!! …え!? いつの間に…」
ボーマンダ「薬。一つ貰うぞ」パシッ
チルタリス「え!? ……え? ちょっと待ちなさ…」
ボーマンダ「うおおおおおおお!!! 満たんの薬でふっっっか〜〜〜〜〜つ!!!」
チルタリス「そんな……勝手に…(あたしが薬を守って約束したのに……!)」
ボーマンダ「これが何を意味するかわかるか嬢ちゃん? お前はここで死んでどうぞ…って事だ。流星群!!」
チュドドドドォォオン!!!
ボーマンダ「俺は両刀なんだ」
チルタリス「きゃあ!! う……」
ボーマンダ「襷か…可愛げねェな。どちらにしろ俺の勝利は確実だが」
チルタリス(フライゴンくんが持たせてくれた…襷のお蔭で助かった。……だけど、どうすれば? ――今はこれしか…)
チルタリス「龍の波動!!!」
ドギュゥン!
ボーマンダ「あー…おー……凄ェ…………低ィ火力だな」
チルタリス「……!」
チルタリス(フライゴンくん…みんな……ゴメン。せっかく襷を持たせてくれたのに…)
ボーマンダ「これで終わりだァ!!!」
チルタリス「助けて!!! ……フライゴンくん!!!!」
……ピカァァン!!!
ボーマンダ「…!? なんだこの光は?」
チルタリス「え……? フライゴンくんがくれた…お守り石が…?」
173
:
名無しのデデンネ
:2014/09/26(金) 22:24:28 ID:f6T5OB8Q0
支援
174
:
名無しのデデンネ
:2014/09/27(土) 01:37:14 ID:F7VdXW6A0
いいゾ〜
175
:
名無しのデデンネ
:2014/09/27(土) 11:50:32 ID:llWsr4Xk0
支援ふりゃ
176
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 12:58:13 ID:bSnGZm7Q0
******************************************************************
【助けて!!!】
フライゴン「!!? ………今のは…」
以前、流星の滝に行く時も同じような声を聞いた………今の声は、その時よりもはっきりと…
フライゴン「…………チルタリス……か…!?」
******************************************************************
ギュィィィィィン……ドン!!!
メガチルタリス「…え? これは一体……!?」
ボーマンダ「――お前もできたのか……メガシンカを」
メガチルタリス「メガシンカ!!? じゃあ、あの石は…チルタリスナイト……だったのね。今は貰った時の色を取り戻してる」
ボーマンダ「――メガシンカをすると一部を除き種族値が合計で100上昇する。お前の元の種族値は490だろう? メガシンカしたところで俺たちには届かねェ!!!」
メガチルタリス「……いや、きっと勝てる!! フライゴンくんがくれたお守りが…あたしを守ってくれる!!」
ボーマンダ「その儚い夢から覚ましてやろう。これが現実、ドラゴンクロー!!!」
チルタリスには 効果が ないようだ…
ボーマンダ「何ィ!!?」
メガチルタリス(…という事は……メガシンカしてフェアリーがついた…!)
メガチルタリス「メガシンカ後の情報までは調べてなかったみたいね! 終わりよ、ムーンフォース!!!」
ドォォォォォォン!!!!
ボーマンダ「止めろォォォ!! ぐァァァァァ ァ ァ ァ ァ……」ドサッ
ギュィィィィィン………
チルタリス「ありがとう…………フライゴンくん…」
177
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 12:59:42 ID:bSnGZm7Q0
******************************************************************
フライゴン「チルタリス……助けに行くべきか!?」
【ありがとう…………】
フライゴン「……え?」
【大丈夫よ……その先へ進んで!!】
フライゴン「………………」
そうか……チルタリス。お前はそんなに弱い奴じゃない。ガキの頃から泣き虫だった俺を助けてくれた…
これが以心伝心……という事か? まあ、そんな事はどうでもいい。今度は俺が助ける番だ…愛する世界と――お前を……
お前が居るからここまで来れた。そうだ、迷う事はない。俺の進むべき場所はただ一つ――――
フライゴン「全てが終わったら…必ずお前の元へ行く。ずっと傍で守ってやる。……それまで待ってろ。奴と決着をつけて来る!!!」
******************************************************************
178
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 13:01:15 ID:bSnGZm7Q0
――龍の司殿3階
ヌメルゴン「サザンドラ!! しっかり!!」
サザンドラ「うぅ……ヌメルゴンか? ………なぜ、そいつらと一緒に居る…?」
ジヘッド「………!!」
ドラミドロ「……ハァ…ハァ………」
ガチゴラス「しっかりしろ! じいさん。みんな戦う力は残ってねェんだ…」
ヌメルゴン「――やっぱりガブリアスの考え方は間違ってるよ!! …みんなで逃げよう? ここに居ては誰も助からない……」
サザンドラ「……そう…か、わかった。奥に薬がある。全員分、取って来い」
ヌメルゴン「え!? ……うん(サザンドラの事だから…反対するかと思ってたのに、あっさりと。……何かあったのかな?)」
ジヘッド「サザンドラ……!」
サザンドラ「あ?」
ジヘッド「なぜ…僕を殺さなかった…!!?」
サザンドラ「お前には殺す価値もねェ。それだけの事だ」
ジヘッド「………!!」
サザンドラ(馬鹿……俺にもお前みたいな時期があったんだ…殺せるかよ)
ガチゴラス「おいジヘッド! やるせねェだろうが約束は約束だ。そいつも助ける」
ジヘッド「……はい。張り切り過ぎて敗けた僕が悪いんです。もし、そいつが裏切っても…二度と敗けない!!!」
ガチゴラス「――ところでフライゴンは?」
サザンドラ「この上だ。ガブとの決闘だと……邪魔してくれるなよ?」
ジヘッド「どうします? やはり援護に…」
ガチゴラス「バカ野郎! 漢同士の決闘に…横入りする奴があるか!!!」
サザンドラ「……………………」
ジヘッド「そう…ですね。フライゴンさんはきっと敗けません! 僕らのリーダーですから! 後は……キングドラさんと合流しないと――」
179
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 13:33:48 ID:bSnGZm7Q0
――龍の司殿裏、貯水庫
カイリュー「……いつまで黙ってる? こちらから行くぞ!!!」
キングドラ(来るな………まずは安全牌を切る!!)
キングドラ「身代わり!!」ポン!
カイリュー「流星群!!」チュドドドォン!!!
キングドラ「特殊型…か」
カイリュー「5年間も同じ型だと思うな」
キングドラ「……だが、お前は特攻が2ランクも下がった。結果的に俺の圧倒的優勢だ」
カイリュー「どうだかな? 我に敗北の二文字はない」
キングドラ(逆鱗だったら完全な運ゲーになってた。……それはそれで良かったが、どう動くか…)
カイリュー(欠伸+守るを持ってるとキツイが……技スペース的に無いな。だが身代わりがあるという事は…あの技も視野に入れ…)
キングドラ(特攻が下がってるとはいえ…流星群を直接受ければ勝ち目は薄い。あの技は読まれるか……いや、それでいいんだ! 読まれたとしても………これは賭けだ!!!)
キングドラ「金縛り!!!」キッ!
カイリュー「暴風!!!」ギュォォオ!!!
キングドラ「ぐおお!!! ……やはり読まれたか…」
カイリュー「うぬが雨を利用させてもらった。それに恐らく、うぬは素でも我より速い。完全な無駄雨だな」
キングドラ「その様だな……それよりあの暴風の火力は…」
カイリュー「飛行のジュエル」
キングドラ「ジュエルだと!? 一体どこから獲って来た?」
カイリュー「さァな。そんな事より己の身を案じてろ。――勝負は既に決している」
180
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 14:02:21 ID:bSnGZm7Q0
キングドラ「……いいや、まだ策は尽きてねェ!! 俺は敗けん!!!」
カイリュー(奴のあの自信…策……我が敗ける可能性があるとすれば急所。………耐久には多量の努力値を注いだ故、それだけでは倒せん。火力補強アイテム+急所なら可能性があるが……急所を狙うならピントレンズ。だが、…)
キングドラ(見事に考え込んでるやがるな……奴の思考がどこへ行き着くか…。俺に取れる行動は一つ。後は、奴の次の一手で勝敗が決する…!!)
カイリュー(だが、奴の特性が〝すいすい〟でないとすれば……? 雨を降らせそれらしく見せかけているとすれば………〝スナイパー〟だとすれば急所に当たった時、確実に我を倒せる)
カイリュー(暴風を撃てば確実。しかし、我が先に倒される可能性がある。……倒せるとは限らんが…その可能性を少しでも潰せるなら、やはりこの技か…!!)
カイリュー「神速!!!」ヒュッ
…………タン……
カイリュー「どうだ!?」
キングドラ「……まだだ。その程度じゃ倒れねェ!」
カイリュー「…ダメか。後は運次だ…ウグッ!? こ、これは………」
キングドラ「まだわからねェか……? ――ゴツゴツメット」
カイリュー「…!! ……?!!」
キングドラ「予想外だったか!? これでお前のマルスケは潰れた。これが意味する事は……わかるな?」
カイリュー「……クッ! 素直に暴風を撃っていれば…」
キングドラ「後の祭りだろう? 5年前のケジメはつけさせてもらう!!! 流星群!!!!」
チュドドドォォォォォン!!!!
カイリュー「何て……事…だ……」ドサッ
キングドラ「俺は〝すいすい〟だ。お前にだけは当たりたくないと思ってたが……ゴツメなんて持ったって事ァ結局お前を倒す事ばかり考えてたのかもな」
キングドラ「――後はお前だけだ。俺の分まで……母の敵を討ってくれ………フライゴン!!!――」
181
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 14:13:12 ID:bSnGZm7Q0
――大いなる崖9合目
リザードン「」
ジュカイン「」
デンリュウ「」
ラティアス「はぁ……やっと終わったね」
ラティオス「中々に骨の折れる戦いだったな…」
オノノクス「う、う〜〜〜ん…」
クリムガン「ハッ!! 俺は一体…」
ラティオス「……やっと目覚めたか」
クリムガン「……!! そうだ! 俺はお前に敗けて…」
ラティオス「もう貴様らと敵対する気はない。貴様らがのびている間に去ろうと思ってたが…邪魔が入って叶わなかった」
オノノクス「なんだと!!? 勝ち逃げか!!! テメェら一体なんなんだ!!?」
ラティアス「そんな事より仲間たちの所へ行かなくていいの? もうすぐ夜明け……」
ラティオス「ガブリアス…フライゴン…二匹の戦いが〝龍の司殿〟の頂にて始まる。……その戦いに世界の命運の全てが賭かっている」
クリムガン「あ? どういう意味だ!?」
ラティオス「その戦いの勝敗まではわからんが…その戦いで…………少なくとも、どちらかは消えるだろう――」
182
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 14:26:50 ID:bSnGZm7Q0
――龍の司殿屋上
フライゴン「……………おいガブリアス…」
ガブリアス「………………………………………………」
フライゴン「…お前らしいな。罠も仕掛けないどころか、俺に背を向ける様に待っているとは…」
ガブリアス「見ろよ……フライゴン。夜空満面に輝く星々を…」
フライゴン「……!! フライゴン……初めてその名で呼んでくれたな………それに天体鑑賞なんてお前のガラじゃない…」
ガブリアス「あァ? 何か悪ィか!? ――輝く星々……歴戦の英雄達の星……」
フライゴン「…………?」
ガブリアス「ポケモンは死んだら星になるというが……お前は信じるか?」
フライゴン「………そんな事はわからない…」
ガブリアス「――俺は今日だけ信じるとしよう……お前もあの星屑の一つとなれ!!!」
フライゴン「…ガキの頃、お前は超常現象はデタラメとかポケモンの仕業とか迷信とか言ってたじゃないか?」
ガブリアス「だから今日だけだ。日が昇り……全てが消える。全てが終わり、全てが始まる。その前に、俺とお前の戦いに終止符を打つ……」
183
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 14:47:35 ID:bSnGZm7Q0
フライゴン「ガブリアス……俺は本当はお前と和解しようと思ってたんだ」
ガブリアス「……何?」
フライゴン「…だが、さっきお前と戦う前に聞いた話で……その気は失せていた。やはり、お前が許せなかった…!!」
ガブリアス「……………」
フライゴン「――今は違う。この場所に来て…心が落ち着いた。霧も煙もない澄み渡った空気。上には満面の星空、下を見ればカントーの全てが見渡せ、………目の間にはお前が居る」
ガブリアス「……つまり何が言いたい?」
フライゴン「もう、こんな事は止めにしないか? 世界を支配してどうする気だ? 世のポケモン達の幸せは一夜にして壊された!! ……お前の幸せは何だ?」
ガブリアス「………俺の…幸せ……?」
ガブリアス「……………そんな物はいらん!!」
フライゴン「え…?」
ガブリアス「この世に生を受け、遊び、学び、他の奴らと馴れ合い、成長して、大事なポケモンと出逢い、一緒になって、家庭を築き――それが世にいう幸せならば……俺は幸せなどいらん!!! 俺は不幸でいい!!!」
フライゴン「お前……」
ガブリアス「――フライゴン。お前とはガキの頃から戦って来た。……認めたくはねェが戦友だ」
フライゴン「………ああ。それなのに俺たちは…わかり合えないのか?」
ガブリアス「いいか? この世は〝力〟が全てだ。俺を従わせられるとすれば……圧倒的な〝力〟のみ」
フライゴン「つまり…」
ガブリアス「俺を倒せ」
フライゴン「……わかり易いな。………全力で行くぞ!!! 俺は敗けん!!!!」
夜明け前の暗闇に浮かぶ神殿の上にて………二匹の最後の戦いが始まる――
184
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 14:54:21 ID:bSnGZm7Q0
ガブリアス「ドラゴンクロー!!!!」
フライゴン「ドラゴンクロー!!!!」
ズギャァァァァァァァン!!!!……………
フライゴン「ぐぉお………」
ガブリアス「ウゥ…効く……が、ハバンなしでも…この程度か。残念だがフェイント圏内に入らなかったな」
フライゴン「あぁ……急所に当てても無理だろ?」
ガブリアス「その通りだ!! 即ち、俺の勝利が確定した。最後までお前は……俺には勝てねェんだよ!!!! ドラゴンクロー!!!!!」
ザクッッ……
フライゴン「ウアァッ!!!!」
ガブリアス「さらばだ……………………友よ…」
185
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 15:09:26 ID:bSnGZm7Q0
フライゴン「自分から不幸だと言う者に、望む結果など訪れない」
ガブリアス「…!!! なぜだ…なぜまだ倒れん?!!! 俺のクローを二発耐えられる筈が…」
フライゴン「そうだ。俺の力だけじゃ無理だ。……だが、道具があればどうだ?」
ガブリアス「道具だと? お前が付けてるのは力の鉢巻だろう!!?」
フライゴン「そんな事………一言も言ってないが…」
ガブリアスの脳内に……一つの鉢巻の名が浮かんで来た
ガブリアス「まさか…………気合の鉢巻……だと…」
フライゴン「そうだ。10%……信頼してくれる仲間たちがいる俺には…敗ける訳にはいかない俺には……高過ぎる確率……」
ガブリアス「また……運。俺は結局…不幸なんじゃねェか!!!」
フライゴン「ガブリアス。……不幸と不運は違う。俺はお前を倒す。その先は…自分で決めろ!!」
フライゴン「ドラゴンクロー!!!!!」
ザクッッ……
夜闇の中に……二匹の龍は共に倒れた
186
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 15:26:22 ID:bSnGZm7Q0
ガブリアス「………フライゴン、最後に…一つ……聞いていいか」
フライゴン「………なんだ」
ガブリアス「なぜ……なぜクローを撃った…!? 〝鮫肌〟を知らねェ訳じゃあるめェし、地震ぐらい使えるだろ……!!! 拘ってる訳でも」
フライゴン「拘ってないけど拘ってるんだ!! ……言っただろう。俺はドラゴンクローでお前を倒す…と。そうでなければ意味はないんだ……!!」
ガブリアス「お前も……強情な奴だ」
フライゴン「お前に言われたくはないな……」
ガブリアス「――ここに場所を移して戦った理由…霧を避ける意味もあるが……お前を倒した後…飛んで逃げる手筈だった」
フライゴン「……逃げる? 何から…?」
ガブリアス「先に行った様に…この司殿の力は夜明けまでだ。……夜明けと共に、千年の眠りにつく。再び呼び起されるその時まで………闇の中で…な」
フライゴン「……どういう事だ!? …一体…」
ガブリアス「見ろ。空が明るくなって来ている。……間もなく、この〝龍の司殿〟は…今、この場所に居る全ての者ごと闇に消える」
フライゴン「そんな事が……あるのか?」
ガブリアス「俺はその時と共に世界へ宣戦布告し、征服に乗り出すつもりだった。……おい、体は動くか?」
フライゴン「残念ながら……動かない…」
ガブリアス「そうか……俺もだ」
水平線の彼方から朝日が昇りだす――
ガブリアス「俺たちは…こうなる運命だったのかもしれんな」
187
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 15:40:44 ID:bSnGZm7Q0
――龍の司殿前
チルタリス「――ねぇ…本当なの…? 夜明けと共にこの建物は消えるって…」
ヌメルゴン「本当…だよ。中と上にいるポケモンを飲み込んでね……だから逃げて来たんだ」
チルタリス「だって…まだフライゴンくんが…!!! 今からでも助けに行くわ!!!」
ガチゴラス「待て待て待て待て待て!!! もう夜明けだ間に合わねェ!!! 姉貴まで消えたら…俺たちゃどうすれば!!!」
キングドラ「落ち着け……フライゴンを信じろ」
キングドラ(フライゴン…早く来い! これ以上……チルタリスを悲しませる気か…!!)
無情にも朝日は昇る。世界がどうなっても…朝は同じ様にやって来る
龍の司殿から黒い煙の様な者が立ち始める……
ドラミドロ「――夜明け……じゃ」
【チルタ…リス…聞こえるか……】
チルタリス「……え…?」
キングドラ「どうした?」
【戻れなくてゴメンな………一緒にいてやれなくて…ゴメンな…】
チルタリス「え!? え!? なんなのこの声は…え?」
ジヘッド「声? 一体どうしたんですか!? 落ち着いて下さい!!」
【じゃあな……好きだった…ぜ】
チルタリス「嫌だ…!! フライゴンくん! フライゴンく〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!」
日が昇り、龍の司殿が跡形もなく消滅した
188
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 16:02:30 ID:bSnGZm7Q0
悲劇の夜が終わった。多くのポケモンが命を落とした長い夜は、龍の司殿と二匹の龍の消滅と共に幕を閉じた
――戦いを掻き立てる者は消えた。皆が疲れ切り、戦う気力も失い倒れ込む。チルタリス達もまた、悲しみに明け暮れていた
一方で、その状況に乗じてポケモン達を殺す者も居る。世界から戦いは消えなかった
現状に一石を投じるべく、あのポケモンが姿を現す――
ジガルデ「〝オーラブレイク〟!!!」
ジヘッド「あなたは!!!」
サザンドラ「え? 誰だ?」
ドラミドロ「カロスの伝説のポケモン……ジガルデ!!! なぜここに?」
ジガルデ「私の務めは世界の秩序を守る事。だが、昨夜一瞬にしてそれが壊された。無念、無力」
カイリュー「………………」
ジガルデ「今、世界中のポケモンから戦意を消した。私に出来る事はそれまで。これからの未来を切り開けるのはキミ達だ」
ヌメルゴン「僕たちが…」
ガチゴラス「世界を?」
ジガルデ「そうだ! これからの世界を担う者たちよ。世界が平和になるか…悲劇が繰り返されるかはキミ達に賭かっている。……行け。今こそ立ち上がるのだ!!」
ボーマンダ「そうだな。こんな所に居ても仕方ねェ。動くか」
チルタリス「……………………」
キングドラ「……チルタリス。いつまでもクヨクヨしてても仕様がないぞ」
チルタリス「だけど…だけど!! フライゴンくんの居ない世界なんて…」
ジガルデ「フライゴンとガブリアス。彼らは死んでいない」
チルタリス「………え?」
ジガルデ「眠りについたのだ。忌々しき司殿と共に」
189
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 16:19:19 ID:bSnGZm7Q0
ラティオス「その通りだ」
サザンドラ「今度はなんだァ!!?」
ラティアス「彼らは闇の中に居る。永遠に年をとらない闇の中で眠り続けるのよ」
オノノクス「今戻ったぞ〜〜〜!!!」
クリムガン「なんだァ? お前ら神妙な顔して…一体、何があった?」
キングドラ「オノノクス、クリムガン!! ……オンバーンは?」
オノノクス「う……わからねェが…恐らく…」
キングドラ「……そうか」
オンバーン「待て〜〜〜!! 俺を勝手に殺すな〜〜〜!!!」
キングドラ「お前…よく生きてたな!!!」
オンバーン「酷いッスよ〜。死んだフリして崖から落ちて奇跡的に生きてたんッス。……あれ? フライゴン先輩は?」
キングドラ「――もう居ない。…………何はともあれ…これでフライゴン以外、全員揃った」
オンバーン「え? 居ない? ……そんな、まさか…!!」
ジガルデ「だから、ここには居ないが闇の中で生きていると言ってるだろう!!」
チルタリス「どうすれば……どうすればフライゴンくんに…」
ジガルデ「少なくとも千年は絶対に目覚めさせる事は出来ぬ。……二匹が甦ると言う事は…即ち、悪しき司殿が甦るという事。二度とあってはならぬ事」
チルタリス「そんな…………!!」
キングドラ「……チルタリス」
ジヘッド「チルタリスさん!!」
オノノクス「チルタリスゥ!!!」
クリムガン「おい小娘……」
ガチゴラス「姉貴ィ!!」
ドラミドロ「チルタリスや…」
オンバーン「チルタリス先輩!!!」
チルタリス「……わかったわ。ゴメンねみんな。…フライゴンくんが守ってくれたこの世界。――今度は私たちが守って見せる!!! みんな、旅は長いわよ?」
一同「おう!!!!」
190
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 16:30:57 ID:bSnGZm7Q0
カイリュー「我々も行くか」
サザンドラ「おう!!」
ヌメルゴン「うん!」
ボーマンダ「やれやれ…一役買ってやるか」
ラティオス「俺たちも助力しよう」
ラティアス「……!! うん♪!!」
ジガルデ「さて…世界はどう動くか…」
龍たちの旅は始まった。世界を平和へと導くべく。フライゴンと……最期のガブリアスの意志を継いで――――
191
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 16:37:02 ID:bSnGZm7Q0
******************************************************************
ジヘッド「ハァ……今日は疲れた…」
オンバーン「まだ初日だぜ?」
キングドラ「…しかし、すっかり真っ暗だな」
チルタリス「星が綺麗ね……」
キラキラーン♪
8匹の頭上に二筋の星が流れゆく
オノノクス「流れ星だァ!!! 願いを言えェ!!!」
クリムガン「へっ、くだらん…」
チルタリス「流れ星……」
チルタリス(きっと……フライゴンくんと…ガブリアスの………)
ガチゴラス「俺はバッチリ世界平和祈っといたぜ! 姉貴は何を?」
チルタリス「フフ、内緒。貴方こそホントは違うんじゃない?」
ガチゴラス「えェッ!! そ、それは…(なぜバレたし!?)」
ドラミドロ「ほっほっほ! いいのう若者は」
キングドラ「チルタリス、俺の願い事は恐らくお前と同じだ」
チルタリス「………そう」
チルタリス(フライゴンくんが………帰って来ます様に……)
チルタリス「大好きよ……フライゴンくん…」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
192
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 16:56:38 ID:bSnGZm7Q0
――――――――千数百年後――
千年前、完全なる平和を手に入れた世界が再び脅かされる。英雄たちが創った平和が壊されようとしている――
?????「ウヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!! 神の力を持つ〝龍の司殿〟は今、甦ったァ!!! こんな生温い世界なんざブチ壊してやる!!! 世界は俺のモンだ〜〜〜!!!!」
――龍の司殿屋上
フライゴン「あれ? …あれ? ガブリアス? ……一体、何が? 俺たち闇に消えたんじゃ…」
ガブリアス「落ち着け。いいか、外を見ろ。……全然、景色が違うだろ? どうやら俺たちは千年以上眠ってたらしい」
フライゴン「千年……あいつは…もう……!! …………え!? ……待てよ、それで眠りから覚めたって事は…」
ガブリアス「そうだ。歴史は……繰り返されようとしている――」
フライゴン「そんな……またあの悲劇が…」
ガブリアス「聞けフライゴン。俺はお前に敗けた時、初めてポケモンの痛みがわかった。自分の犯した罪の重さがわかった。お前の気持ちが…想いが伝わった」
フライゴン「……ガブリアス」
ガブリアス「今までの俺が馬鹿馬鹿しくなった。……こんな事じゃ許されねェだろうが…今度は俺が、いや俺たちが世界を救う!!!」
ガブリアス「〝龍の司殿〟の力を発動できるのは3階!! まだ間に合う筈だ!!! …………行くぞ、フライゴン!!!」
フライゴン「ああ行こう……………………友よ!!」
俺が愛したポケモンは居ない。世界は全く変わってしまった。……だが、俺の知るポケモンが世界に一匹だけいる。何度も衝突し合ったあいつが…
――この世にわかり合えないポケモンなんて……いない…!!!
〜完〜
193
:
>>75
◆U/zraVIh8E
:2014/09/27(土) 17:02:36 ID:bSnGZm7Q0
終わったぁ……。いや〜自由に書き過ぎました。もう反省しております。
さて、次の方は
>>198
。そして、
ギルガルド「じゃんけん大会やろうぜ?」
を書いて下さい
馴れ合いスレでギルガルド(とカラマネロ)の話題が出てたので、そちらもチェックされると宜しいかと
長々と失礼しました
194
:
名無しのデデンネ
:2014/09/27(土) 19:19:57 ID:llWsr4Xk0
良かったよ、それぞれのポケモンの感情の表現が上手ですた
195
:
名無しのデデンネ
:2014/09/27(土) 22:16:14 ID:/c1sO4Ks0
いい話だった〜
特にラストシーンには感動しました
196
:
名無しのデデンネ
:2014/09/27(土) 22:51:41 ID:.5JbE7RU0
面白かったよ
強いて言うなら短編にまとめる技術というのも必要かなって程度か
197
:
名無しのデデンネ
:2014/09/29(月) 16:50:13 ID:9/CD2kqE0
乙!よかった
198
:
名無しのデデンネ
:2014/10/12(日) 16:42:07 ID:faOJHKrQ0
安価先までみんなで短編案出して言って安価踏む人はその中から選ぶってどうかな?
候補が増えれば書きやすいしね
とりあえず出しておく
>>202
が
『ライチュウ「デデンネのスタント募集?」』
199
:
名無しのデデンネ
:2014/10/12(日) 17:08:12 ID:bsiwKazs0
『トウヤ「あと10連勝でサブウェイ3000連勝・・・」』
こんな感じで案出していくのか?
200
:
名無しのデデンネ
:2014/10/12(日) 19:40:35 ID:4ZZF1M5E0
いい案だね。
『序盤鳥たちの集い』
気軽に書いてって下さい
201
:
名無しのデデンネ
:2014/10/14(火) 21:58:26 ID:CRbLKGW60
ksk
『キュレム「人類を滅ぼす」』
202の方頑張って下さい!
202
:
◆HVzqEIcQBs
:2014/10/22(水) 20:59:52 ID:ePzrwFFk0
では
『キュレム「人類を滅ぼす」』
使わせていただきますね
前の方々と違ってほんとすごく短いと思いますがやってみまする
203
:
名無しのデデンネ
:2014/10/23(木) 09:10:59 ID:UNmHaVno0
>>202
支援!
204
:
◆HVzqEIcQBs
:2014/10/23(木) 23:31:17 ID:xQdqxkPo0
『キュレム「人類を滅ぼす」』
タブンネ「本気ですか?いつも引きこもってばかりのキュレム様が?」
キュレム「ああ。お前もサンドバックにされていやであっただろう」
タブンネ「いや、まあそれはそうなのですg……けど滅ぼすというのは……」
キュレム「いや、滅ぼす!最近の人間どもの愚行はいちいち言うまでも無かろう!」
キュレム「温暖化で氷河の融解は進む一方、森林伐採による地上の砂漠化、廃棄物による海の汚染、ゲリラ豪雨で多くのポケモンが犠牲になっておる……!」
タブンネ「まあ確かにそうですねえ。けどゲリラ豪雨は温暖化の副産物d」『やかましい!』
キュレム「そもそも、その温暖化が問題なのじゃ!むしろ他の問題は目をつむってやってもいい!」
タブンネ「そんなにも温暖化が嫌いなのですか?」
キュレム「嫌いも嫌い!大嫌いじゃ!」
キュレム「『じゃけんエコ商品を買いましょうね^〜』というビジネスめいた考え方がむかつくんじゃ!単純に今使ってるものを壊れるまで使った方が資源の無駄じゃないじゃろう!」
タブンネ「た、たしかにそうではありますが……キュレム様もやりかけのゲーム積んでますよね?」
キュレム「うるさい!とにかく人類を滅ぼすと決めたんじゃ!」
タブンネ「ふむ……そうですか、わかりましたよ」ヤレヤレ
キュレム「戦いの前にワシはひと眠りするからジャイアントホール中にこの決定を知らせておけ」
タブンネ「承知しました」
205
:
◆HVzqEIcQBs
:2014/10/23(木) 23:31:48 ID:xQdqxkPo0
+++
キュレム「……むむ、よし力が湧き出るようじゃ」
タブンネ「キュレム様、凄まじい冷気ですね。夢かと言うほどで……ああ、私が凍ってしまいます」
キュレム「見方を倒しては意味が無いな……すまんすまん。さあちゃんとみなに報告したか?」
タブンネ「ええ、マンムーもメタグロスもみなキュレム様について行くために準備を済ませてあります」
キュレム「よし、ではいざ出陣じゃ!」
ソルロック「キュレム様、本当に良いのですね?」
キュレム「構わん!全員凍らせてくれるわ!」
ソルロック「かしこまりました……」
***
レッド「く……」バタリ
キョウヘイ「ここまでか……」バタ
キュレム「ふははは!投降せずワシにはむかう人間とそれに従う者を全て凍らせたぞ!」
キュレム「長い戦いであったが今となっては邯鄲の枕のように一瞬の出来事のようであった……」
タブンネ「キュレム様、そのことわざ多分意味を間違っております」
ソルロック「おめでとうございますキュレム様」
キュレム「おう、ソルロック!あとは人類がこれ以上増えないよう隠れている者も含めて全員を処分しろ!」
ソルロック「了解しました」
メタグロス「キュレムさまー!勝利の祝杯をあげましょう!」
キュレム「おお?それは良いな!宴じゃ!ジャイアントホール最深部へポケモンを集めろ!」
206
:
◆HVzqEIcQBs
:2014/10/23(木) 23:33:01 ID:xQdqxkPo0
***
キュレム「おい……」
ソルロック「なんでしょう」
キュレム「なんで雪見だいふくがないのじゃ?」
ソルロック「人類を滅ぼしてしまいましたからね」
キュレム「ああ……そうか、そうだな」
キュレム「雪見だいふく無しで宴か……ちょっと萎えた。お前たちでやってくれ」
メタグロス「そんなー!キュレム様ー!」
***
キュレム「まあいいわい。問題の人間はいなくなったのじゃ。積みに積んだゲームでもやるかの」
キュレム「ん?」
キュレム「おいソルロォオオオオック!」
ソルロック「なんでしょう」
キュレム「ネットに繋がらないぞ!なんもしてないのに!」
ソルロック「パソコン初心者にありがちすぎますね。『なんもしてないのに〜〜』」
キュレム「やかましいわ!逆鱗かますぞ!」
207
:
◆HVzqEIcQBs
:2014/10/23(木) 23:33:30 ID:xQdqxkPo0
ソルロック「失礼しました。しかしキュレム様はなんにもしてないことはないですよ」
キュレム「何?経った今までパソコンはさわっておらんぞ?」
ソルロック「人間を滅ぼす、つまりはインターネットの設備を管理できる者を消してしまったのですよ。当然私どもには何もできません」
キュレム「え……?」
ソルロック「あなたは!もう!二度と!ゲームはできない!雪見だいふくは食べれない!テレビも見れない!」
ソルロック「そのような世界を望んだのはキュレム様自身で御座います」
キュレム「そんな……ワシは……ワシは……あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
+++
キュレム「はっ!」
キュレム「夢……?」
マンムー「キュレム様ー!戦いの準備ができました!」
キュレム「ばかものおおおおお!人類を滅ぼしたら雪見だいふくが食べれなくなるだろうが!」
マンムー「えっ」
キュレム「ポケモン達を集めたのか?ならそやつらで雪見だいふくを買って来い!すぐに!今!まさに!」
マンムー「」
***
キュレム「」モグモグ
キュレム「」ピコピコ
キュレム「やっぱりゲームしながらのアイスは最高じゃな!」
208
:
◆HVzqEIcQBs
:2014/10/23(木) 23:34:29 ID:xQdqxkPo0
タブンネ「うまくいきましたね」
ルナトーン「そうですね。キュレム様には催眠術で『起こったかもしれない世界』を見ていただきました」
タブンネ「大きな力を持った人は自分の行いがまさか取り返しのつかないことにはなるまいと勘違いしがちです」
ルナトーン「その勘違いが人類の罪を重ねて行ったのかもしれませんね」
タブンネ「しかし、我々の行いが本当に良かったものかは……わかりませんけどね」
ルナトーン「…………」
***
社員「ジャイアントホールを更地にしてアイスクリーム工場?」
社員「いいかもしれないな、あの辺は加工した後の速やかな輸送までローコストで可能だ」
社員「ではさっそくこれを上に提案してみよう」
キュレム「ふぃ〜〜」
キュレム「雪見だいふくは本当にうまいわい!」
終わり
209
:
◆HVzqEIcQBs
:2014/10/23(木) 23:43:09 ID:xQdqxkPo0
おそらくこのタイトルを書いた人はこんな話は想定していなかったかとは思いますがとりあえず書いてみた感じです
「世にも」と「ショートショート」を足して二で割ってギャグを少々入れてみました()
もっと練れば……とか思ったけどあまり引き延ばしてもあれですので次の人にバトンさせていただきます
感想などよろしくです
>>214
が
『ファイアロー「俺に触れると火傷するぜ?」夢ファイアロー「お、おう」』で短編を書いてください
上にあがってたタイトルでやりたいのあったらそれでもいいような気がしますが判断はおまかせしますね
210
:
名無しのデデンネ
:2014/10/24(金) 17:18:04 ID:PLp5UPWg0
>>210
乙〜
来てみたらもう終わっていた。
短編としてまとまっていて、ドラえもんのもしもボックスを思い出すような内容でよかったと思います。
次の話しは214までタイトルを出し会うのがいいと思います
211
:
名無しのデデンネ
:2014/10/24(金) 21:04:11 ID:LNuo8FGY0
コイル「ふむ、この地に戻るのは10年ぶりか・・・」
風呂場で思いついた
212
:
名無しのデデンネ
:2014/10/25(土) 00:38:19 ID:mJ.BaZl.0
面白かった!伏線の張り方も自然でいいね
適度な長さといいオチといい星新一読んでる時みたいな気分になりますた
お題は『カモネギ「鍋パーティやろうぜ!」』で
213
:
名無しのデデンネ
:2014/10/25(土) 13:11:08 ID:wvXVCM1.0
まあ、……このぐらいの長さがいいんでね?
お題:『ルチャブル「今夜カロスは……血の朱に染まる!」』
214
:
変態紳士
:2015/01/09(金) 23:53:13 ID:8tKBBg1E0
よっしゃ掘り起こすぞ!
『カモネギ「鍋パーティやろうぜ!」』で書きます
215
:
変態紳士
:2015/01/09(金) 23:55:11 ID:8tKBBg1E0
カモネギ「鍋パーティやろうぜ!」
バイバニラ「じゃあお前でダシとるか!」
カモネギ「じゃあお前、食後のデザートな」
バイバニラ「」
エルレイド「具材のカットはまかせろー」バリバリ
カモネギ「じゃあお前、具材な」
エルレイド「」
チルタリス「私は?」ワクワク
カモネギ「黙れ綿菓子。祭りの屋台にでも行ってろ」
チルタリス「うわああぁぁぁぁぁぁん!」
216
:
変態紳士
:2015/01/09(金) 23:55:52 ID:8tKBBg1E0
エルレイド「肉が無いな」
カモネギ「ん?」
バイバニラ「確かに、鍋で一番重要(?)な肉が無いな」
カモネギ「あー、それは考えてなかった」
エルレイド「計画性が無さすぎるんだよなあ」
カモネギ「黙れ長ネギ」
エルレイド「はっきり言われた!」
バイバニラ(お前もネギ持ってんじゃん……)
217
:
変態紳士
:2015/01/09(金) 23:57:17 ID:8tKBBg1E0
カモネギ「よっしゃ探しに行くぞ」
バイバニラ「外めっちゃ寒いんですがそれは」
カモネギ「ゆーあーあいすたいぷ」
エルレイド「発音クソすぎ」
カモネギ「黙れ、元男の娘」
エルレイド「黒歴史言うなあぁぁぁぁぁぁぁ!」
バイバニラ「効果は抜群だな」
エルレイド「……死にたい」
カモネギ「早く行くぞ」
バイバニラ「へーへー」
エルレイド「」
バイバニラ「エルレイド息してんの?」
218
:
変態紳士
:2015/01/09(金) 23:58:33 ID:8tKBBg1E0
バイバニラ「さっむ」
エルレイド「これが1月クオリティ」
カモネギ「」ガタガタブルブル
バイバニラ「あっ……」
エルレイド(察し)
カモネギ「ややややばい、ささささ寒い」
バイバニラ「生まれたばかりの子鹿みたい」
エルレイド「しかし、限りなく0に近い可愛さ数値である」
カモネギ「うっせ」
バイバニラ「あ、治ってる」
219
:
変態紳士
:2015/01/10(土) 00:00:04 ID:9kTQ1csI0
ラティオス「む?出掛けるのか」
カモネギ「鍋パーティの肉枠探し」
ラティオス「良く分からんが……気をつけて行ってこい」
カモネギ「あいあーい」
バイバニラ「何だ今の」
エルレイド「準伝的な何かを感じた」
カモネギ「うちのアパートの大家」
バイバニラ「大家やばすぎ」
エルレイド「なお、その準伝は葉っぱ掃除をしている模様」
カモネギ「それ以上言ってはいけない」
220
:
変態紳士
:2015/01/10(土) 00:01:28 ID:9kTQ1csI0
バイバニラ「ひゃー、混んでんなあ」
エルレイド「人混みすげえ」
カモネギ「これだけいれば見つかるだろ……おっ」
エルレイド「どした」
カモネギ「おーい、そこの牛」
ケンタロス「牛とはいったい」
カモネギ「お前だよ」
ケンタロス「えっ」
カモネギ「えっ?」
221
:
変態紳士
:2015/01/10(土) 00:02:17 ID:9kTQ1csI0
カモネギ「ポリゴンシキジカ」
ケンタロス「断る、ギガインパクトすんぞ」
エルレイド「こえええ……初代最強こえええ……」
バイバニラ「え?フリーザーじゃないの?」
ケンタロス「馬鹿力」ズゴン
バイバニラ「ぎゃあああああああ!」
エルレイド「落ちる(確信)」
カモネギ「やべえ」
ケンタロス「ふんっ」
222
:
変態紳士
:2015/01/10(土) 00:03:30 ID:9kTQ1csI0
バイバニラ「なんかタスキ持ってたから助かった」
カモネギ「あっそ」
バイバニラ「」
エルレイド「普通は断られるだろ」
バイバニラ「牛肉になれって言われたような物だもんな、今の」
カモネギ「手当たり次第話しかけてみるか」
エルレイド「まだ懲りてない……」
バイバニラ「もうやだこの鳥」
223
:
変態紳士
:2015/01/10(土) 00:03:54 ID:9kTQ1csI0
ミルタンク「まるころ」
バイバニラ「ぎゃあああああああ!!」
バッフロン「アフロブレイク」
バイバニラ「もっさああああああ!」
昔のデブピカチュウ「ボルテッカー」
バイバニラ「電気玉持ちはらめえええええ!」
カビゴン「……気合玉」
バイバニラ「ひぎいいいいいいい!!」
カモネギ「これはひどい」
エルレイド「ほぼお前のせいだけどな」
224
:
変態紳士
:2015/01/10(土) 00:04:40 ID:9kTQ1csI0
バイバニラ「死ぬ……もう無理……」
カモネギ「回復の薬はまだまだあるぞ」
エルレイド「うわひっでえ」
バイバニラ(その金で買収しろし)
カモネギ「はいプシュー」プシュー
バイバニラ「いっだいいいいい!しみるしみる!」
エルレイド「鬼畜の所業」
225
:
変態紳士
:2015/01/10(土) 00:05:35 ID:9kTQ1csI0
バイバニラ「もう無理だろ、おとなしく三匹でパーティーしようぜ」
エルレイド「そもそも知らない奴とパーティーしても気まずい雰囲気になるだけだぞ」
カモネギ「言われてみれば」
エルレイド「今更かよ……」
カモネギ「ブレバ喰らわせるぞ長ネギ」
エルレイド「耐える自身あるわ」
カモネギ「よっしゃ行くぞ、歯食いしばれ」
バイバニラ「もう帰ろうぜ……」
エルレイド「おっそうだな」
カモネギ「せやな」
226
:
変態紳士
:2015/01/10(土) 00:06:25 ID:9kTQ1csI0
カモネギ「ただいまー」
ラティオス「こらこら、ラティアス、掃除した葉っぱ散らかさないの!」
ラティアス「はーい……」
エルレイド「微笑まc」
バイバニラ「シスコンだったか……」
カモネギ「それ以上は言ってはいけない」
ラティオス「ははっ、泥だらけだな。今日は一緒にお風呂入ろうか」
ラティアス「ええー……お兄ちゃん、私の体洗う時変なとこ触るからきらーい」
ラティオス「」
エルレイド「ちょっと少し前の自分にインファしたくなってきた」
227
:
変態紳士
:2015/01/10(土) 00:07:06 ID:9kTQ1csI0
カモネギ「ふおー、やっぱ我が家最高ー」
チルタリス「あ、おかえり!」
カモネギ「なんで綿菓子がいる」
エルレイド「急速に微妙な気持ちになってきた」
バイバニラ「あれ、なんかいい匂いしない?」
エルレイド「お、言われてみれば」
カモネギ「俺の家に何したし」
チルタリス「へっへーん!じゃーん!」
カモネギ「うおっ……これは……!」
228
:
変態紳士
:2015/01/10(土) 00:07:59 ID:9kTQ1csI0
カモネギ「キムチ鍋……」
チルタリス「あの後、寒いからすぐ帰ってきたんだけどね」
エルレイド「お前の家じゃないじゃん……」
チルタリス「それで誰もいなかったからサプライズしよー!ってなってね!」
バイバニラ「サプライズしよー!(一人)…………悲c」
チルタリス「色々買ってきて準備してたの!」
カモネギ「これは……ちょうど食べ頃じゃないか!」
チルタリス「遠慮なく食べてくれていいんだよー?」
カモネギ「……」ゴクリ
229
:
変態紳士
:2015/01/10(土) 00:11:19 ID:9kTQ1csI0
カモネギ「くそ!我慢できねえ!いただきます!」
チルタリス「どーぞー!」
エルレイド「いただきまーす!」
バイバニラ「すごいいい匂いするんですけど、いただきます」
カモネギ「う、美味い……!」
チルタリス「えへへー!」
バイバニラ「ほんとだうめえ!」
エルレイド「ご丁寧に長ネギまで刻んでいれてあるじゃねえか……でも美味いから悔しい」
カモネギ「肉!肉!」
エルレイド「おい、肉ばっか取るなよ!」
カモネギ「だって肉だぞ!に・く!」
エルレイド「お、おう……ああ、ネギが美味い……」
バイバニラ「適度に辛くて身体の芯まで温まる(マジで)」
エルレイド「ネギ美味いなあちくしょう……おい、溶けてんぞお前!」
チルタリス「ふへへー♪」
230
:
変態紳士
:2015/01/10(土) 00:12:53 ID:9kTQ1csI0
カモネギ「……ん?お前は食べないのか?」
チルタリス「あ、うん!私はさっき食べたから」
バイバニラ(溶けかけ)「ひゃひを?」
エルレイド「なにを?」
チルタリス「ピザとケンタッキーとケーキ!」
カモネギ「……」
エルレイド「……」
バイバニラ(溶けかけ)「……」
チルタリス「?」
231
:
変態紳士
:2015/01/10(土) 00:17:19 ID:9kTQ1csI0
カモネギ「それ、お前の金だよな?」
チルタリス「いやー?カモネギの部屋の封筒にお金たくさん入ってたから……」
カモネギ「んなっ!? それ使ったのか!?」
チルタリス「……?うん」
カモネギ「やっぱお前、金喰い綿菓子だわ。祭りの屋台にでも行ってろ。……後、どんだけ腹に入るんだよ……」
チルタチス「えー!?」
エルレイド「これで太らないとかどんな構造してんのこいつ。カモネギの給料ぇ……」
バイバニラ(溶けかけ)「ひぇひにつうぃはひゃいからしぇんふくう」ガツガツ
チルタリス「もー!せっかく作ってあげたのに!」
カモネギ「うるせえ!金喰い職無し綿菓子!かわいいからってなんでも許されると思うなよゴルァ!」
チルタリス「むー!」
232
:
名無しのデデンネ
:2015/01/10(土) 00:20:25 ID:9kTQ1csI0
書き終わったからコテ外したけど、俺=変態紳士ですぜ
止まってたので書きました。とりあえず次にバトン渡します。
>>237
が書いてね
俺が出すお題は『ホムラ「ダイエットしますよ!ウヒョヒョ!」』です。がんばれ
233
:
名無しのデデンネ
:2015/01/10(土) 07:54:57 ID:E5aTVHCg0
乙
落ちがよかった。
そして、久々に埋まっていたのを書いてくれてありがとう。
234
:
餅つき
◆B3yArQfdHk
:2015/01/10(土) 12:18:08 ID:p1wBm9Xw0
h
235
:
名無しのデデンネ
:2015/01/10(土) 16:17:33 ID:KZoxF6d.0
乙乙!! もう俺が二回目書くしかないと思ってたんで良かった。
こんな具合でいいからみんなで繋いでいこう。
これまでに提案された未使用のお題は下記の通り
デリバード、レディアン、オドシシ「えっ、もしかして主人公?」
ギルガルド「じゃんけん大会やろうぜ?」
ライチュウ「デデンネのスタント募集?」
トウヤ「あと10連勝でサブウェイ3000連勝・・・」
序盤鳥たちの集い
ファイアロー「俺に触れると火傷するぜ?」夢ファイアロー「お、おう」
コイル「ふむ、この地に戻るのは10年ぶりか・・・」
ルチャブル「今夜カロスは……血の朱に染まる!」
ホムラ「ダイエットしますよ!ウヒョヒョ!」
236
:
名無しのデデンネ
:2015/01/14(水) 22:42:57 ID:jFSmMGFg0
ナイスageでした
チルタリスみたいなのがいたらガンジーも助走付けて殴りそう()
あと提案なんだけど、安価とるとまた硬直しちゃいそうだから描きたいって人が出るまで安価下にするのはどうかね?
>>1
を無視することになるんだけど一応提案しとく
たくさんありすぎるし思いつかないので案上げなくていいよね?
237
:
名無しのデデンネ
:2015/01/15(木) 17:42:44 ID:SrRrWD5I0
面白かった。キャラがよくかけてたと思う。
安価なら下で。
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