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【セ】『怒りの日 -Dies irae』【アマデウス】

1GM:2016/06/06(月) 23:13:12
狩原市と呼ばれる都市が絶界に包まれる。
海と大地の境が消え、神話(かこ)と現在(いま)が融解する。

混沌這い寄る狩原市、鍵を握るは一人の少女。

これは、怪物と少女を巡る哀れで悲しく愛しい一つの恋話。

では一つ、皆様私の歌劇をご観覧あれ。

神話創世RPGアマデウス『怒りの日 -Dies irae』
――――これは、「神」と「君」が紡ぐ物語。

21GM:2016/06/08(水) 00:31:42
                      ――――シーンエンド

22GM:2016/06/08(水) 01:05:55
導入フェイズ3
シーンプレイヤー:空忌 知枝
運命の輪:黒0/0Lv 赤1/1Lv 青0/0Lv 緑2/1Lv 白1/1Lv
――――――――――――――――――――――――――――――

空忌組――――この地方一帯を仕切るヤクザであり、
暴力団とかではなく警察とかと割とズブズブな古いタイプの任侠系なところである。

そんなヤクザも平日の昼間となると暇であり――――

「必殺三枚返しー!とっぴー!」「おっ俺の二倍メンコが一瞬で全ぜん滅滅めつめつ・・・!!?」

留守番の部下たちが暇潰しに庭でメンコしてるのを空忌知枝は自室で眺めているのであった。

23空忌 知枝:2016/06/08(水) 01:08:34
                         /:::::::::::_:::::::/::_:::::::::::::::::::::::::::::`ヽ:::::::::::::::::
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                          ,/:::::/ ヽ ̄¨゙ ,    ゝ==-'´ i:::::::::!イ   //
                       //:::::/   ヽ        /:../:::::::::,ヽヽ /´  「………………」
                       / /:::::/ i   i   /> ニ  <: : :./::::::::::,`ヽミイ
                 /   /:::::/ .l   l (ニ)ヽ. : : : : : : . .i::::::::::,   \
                ,      ,:::::/  |   |/:::/     `'ー  |:::::::,     `
          ,  '         .::ノ    !   !ゝ'\ .:/:.    (i::::::,        i
        ,          ,/    |  {    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i::::/ i      /
       /           /        |   i             l::::i /    /
       ,      , ― ´         |  /ヽ._i       /:::/ /    /
      ,     /             ヽノ    `ヽ.___/i::/λ     ´i
      i  ,   ′    ,―,; ̄;;`ヽ ____./             /:/ /    / i |
    /:/      ./;;;;;ノ:::/ ̄ ,'         /       /:/ /   ,.   ! !
  /イ      , '  ̄,;;/  /        /       /:/ /   /   ! !
イ        / /:/  ,         /         ,.::/ /   /::ヽ  `ヽ

 窓の外を眺める目は、まるで浜辺に打ち上げられた魚のそれを髣髴とさせる、一切の生気を感じさせないものであった。
 時折思い出したかの如く瞬きを繰り返しているところから見るに、既に屍であるというわけではないらしい。
 しかし、少女はもはやこの世の何も見てはいない。それは、誰の目にも明らかであった。

 ―――それは、この世の如何なる病ともまったく異なる、ある意味では病よりも余程恐ろしく忌まわしきものの
力の一端の顕れであり、それがそうであると正常に認識できるものは、幸か不幸かその場のどこにもいなかった。
 少女は今や、起きながらにして夢を見ているのだ。この世ならざる何かの夢を。

24GM:2016/06/08(水) 01:17:00
――――気が付くと少女の周囲の部屋は『外』になっており、天井は『空』に、地面は『道路』に。

メンコは何かの『骨』になり、部下たちは――――肌に鱗が生え、少しずつ『魚人』になっていった。

それらは全てが柔らかく、柔らかく蕩けていき最後には大地に吸い込まれるように消えていく――――

そんな光景を、あなたは綺麗な『歌声』を聞きながら眺めている――――

25空忌 知枝:2016/06/08(水) 01:32:50
 夢の中では、少女の目は生気に満ちていた。
 恐らくは、これが本来の姿なのだろう。
 一方で、少女は困惑していた。
 “なんだこれ”“ああ、またこのパターンか”“いやちょっと待てどういう事だ”
“ところでこの間ジュラシック・パークと間違えてジュラシック・シャークのDVDを借りてきたマサの野郎に与える罰は
どうしてくれようか”などと言った益体もない思考が脳髄を駆け巡り―――

 「―――色々と聞きたい事はあるが、とりあえずこの面妖な夢はお前の仕業か、アザトース。」
 「それと、なんか恐竜が出てくる映画とちょっと似た名前のサメ映画を間違って借りてきた阿呆への罰は何がよかろうか。」

 ―――やがて少女は、どこへともなく、声をかけた。

26GM:2016/06/08(水) 01:53:31
「わしじゃ!」
「罰というならあれよな、某がマーサーの頬にキッチュとかするとかどうだ?」
「お前のパパンに魅せれば指詰めまったなしじゃろ?ん?」

――――空に黒い三日月が現れ、その虚から目が喋る。
言葉を出すだけで地球を砕くほどの質量(ヒトガタ)が、この場に顕現したのだ。

「ああ、この資料映像は過去だ。今から3日後後くらいの遥か過去。」
                       _, イVト、
                    _, -ニ ̄ | ∨ `ヽ、
                  / 彡二            \
               / /               ハ
              _ノ                   八_
            弋二   /    〃   /      ∠
            __∨   ∧  / /   / /  / ノ ヽ
            ヽ _ \   lヘイ>/ ,_ '-¬7 イイ  / /  / ̄フ
        r─--、  rヘ  |l 「辷ト<    _⊥-!‐∨ |  |ハ/ /´
.         `ー-、 \ 」  | Y忙iラァ`   7rf斤jナ|  |  し' 厶-‐ヘ、
             ヽ    l|ヽ |¨l      `T 「 厶イ|      _  {
      / ̄ ̄  ゛    lハ ||       || √ /       ̄ヽ ノ
       ヽ-' 7 ̄¨        lヘ、:| _ ='_  j l/ /      rク /
          〈 f勹       V\  二 ` ∠_ /       八/
        ヽノ {        \ ` ー─< /         /
        一-=ニヘ、         `丶、-‐ '"       ∠__
.   /    _厶二≧- 、          `丶 、  _, - ´    \
   /         ,   ̄ \          `  ̄`¬<     l
.  /        /       \               \   |
  |                   \                     |
  ヽ                 , '  >、     、         |
   \      ‐-  _ ,  '    /    > ._   `    、_   /
      \_     ¬<   /-┘  └-- -、      _二/
       ∨  ̄7¬┬r一T´            | ̄丁T ̄∨
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん、お前の他人、アザトースだよ☆」

27空忌 知枝:2016/06/08(水) 02:10:08

「うむ、だいたい1d100/2d100くらいのアレで俺以外の全員が正気を失うからよしてやれ。何が問題かって俺が困る。」
「とりあえず今度父に件のDVDを見せる任務を与える辺りで納めておこう。」

余談だが、数日後マサの指は一本減っていたそうな。
なんでだろうね。不思議だね。

「なるほど、大体分かった。」

二重の夢をフィルターに挟んでなお、アザトースの姿は判然としない。
その言葉も要領を得なかったり、時系列がおかしかったりと言った問題が頻繁に発生する。
まともに意思の疎通が可能な存在は、大凡限られるのだ。
なぜかと言えば、それは本来人の尺度で測れるようなものではなく、人の理解できる思考を持ち合わせてもいないからだ。

「よくわからんが、なんか地球上のどっかに怪物が出るんだな。だいたい三日後くらいに。」
「うむ。ところでどこ行けばいいんだこれ。」

アバウトってレベルじゃない理解の仕方をしたようだ。

28GM:2016/06/08(水) 02:17:18
「その場所に這い寄る混沌がいる。ニャルらトレーダーをあげやう。」

そういってアザトースはあなたに新鮮なタコの刺身をプレゼントした。

「あいつは私が好きだからな。近づくと逃げてしまう。」
「かと言って他の連中じゃ荷が重くて恥ずかしいし・・・」
「『私』である『お前』が行って『アイツ』を『私』にしてくれるとお姉さん嬉しいな。」
「最近ニャルラトおじさんのところ言ってないだろお前?」
「ちょっとそこに遊びにでも行ってお小遣い貰ってくるといいぞ。」

29空忌 知枝:2016/06/08(水) 02:30:04

「なるほど、言わんとするところは大体判った。」
「では、ちょっと行ってくるとしよう。」

つまり、こうだ。ちょっとナイアーラトテップをとっつかまえて〆てこい。ついでになんか怪物も倒せ。
それで大体解決だ。うむ、判り易くて良い。たぶん致命的になんか間違ってる気がするけど些細な事だ。

そんなこんなで夢から覚める。
廊下を歩いていると、メンコをケツの毛まで毟られたタカが歩いてくるのが見えた。
少女は慌てず騒がず、こう言った。

30空忌 知枝:2016/06/08(水) 02:30:39
                    /)))
                   ////
               /////
                 //ノノノ/)/\___
.                //.:j/イ:.:Y::::/::::::::`Y}
               //::丿:.:.:.イ/ ̄ ̄ミメ
            ,‰:(:.:.:.:.: 人::::::::::::::::::::::::::` 、
.            「:.:.:.:.:.‰-=升´ ̄/::::::::/::::::::ヽヾ
              人:.:.:.:ノ/// ::::/::::::::/::/ :::::|:::::i::::.\
.          /'/   /:::::/ミ辷彡⌒>、:::::::/ |:!::::|:::::|::::i:::. \
       / /   イ:::::/:::Yd:::::ィ笊㍉ / 仏斗::::|::::|:i:::|
      /  /    i |:::/::::::八| ::::Kぅソ   ィテミ乂j|::::|八|
.     /  人    人 ::::::::::{  !:::::|    , ん沂":::::|⌒
..   ,'     \    \:::::::\ ::八  _    /\:::::\      「ちょっと出かけてくる。留守を頼むぞ。」
.   ′      ヽ   `ヽ⌒ヾヽ\_ .   イ   \:::::\
    ::|           \    Yヽjリ  |㍉厂 ̄ ̄`\:::::\   「マサの奴が帰ってきたら『借りてきたDVDを父に見せておけ』」
    ::|           \    || \\ `Y}-、⌒¨¨¨⌒`ヽ  「と俺が言っていたと伝えておくように。」
    ::|          //ハ}     八.  \\jハ |、        \
    ::|:         ///   _彡へ.`ヽ \\...::::\         \
    ::|:        ./ハ{   「     Y   \\::::: \        )
   .八        {{ :||   ',     }     }:::::ヽ:::::::.:.ヽ
.     \      || :||   ', ー=彡-- ー=彡 ::::ト :::::::::: \
.             || 八   V`¨¨¨´ ̄ ̄ ̄}ハ:::|   \:::::::::::\

31GM:2016/06/08(水) 02:32:27
アザトース「――――シーンエンドだな!」

32GM:2016/06/12(日) 23:22:36
導入フェイズ4
シーンプレイヤー:烏丸 弥太郎
運命の輪:黒0/0Lv 赤1/1Lv 青0/0Lv 緑2/1Lv 白1/1Lv
――――――――――――――――――――――――――――――
さて、草木も眠るウシミツアワー。
丑三つ時であるからこそ誰の目にも留まらぬ、誰に憚る事なき自由な時間。

そんな自由な時間に、あなたは自分のプライベートエリアである自室にて存分に趣味を堪能していた。

親にノックされるとちょっとビクッとなって慌ててしまうような、そんな『趣味』。

さあ、今日もあなたはパソコンの電源を入れて――――

33烏丸 弥太郎:2016/06/12(日) 23:40:28

「…………」

 黙々と二つのディスプレイを起動し、幾本かの配線を繋ぐ。
 同時に、ブラウザ上で操作を進め、撮影環境と収録機材の動機を確認。
 すぅ、と一息吸って、

「はじめましての方ははじめましてー」
「ヤタマルでーす」
                                            おともだち
 年相応の媚と無邪気さのあいまったような声で、画面の向こうの『視聴者様』に挨拶した。

 暗い部屋、ディスプレイの刺すような光だけが顔を照らす。
 電球は点けられない。家族に対して、この時間の自分は就寝中ということになっている。

 この日課は自分の数少ない生き甲斐であり、同時に暇つぶしでもあり、そして収入源でもある。
 万に一つでも身バレの可能性は潰しておかなければならない。
 すればたちどころに身動きが取れなくなる……そう、家族にさえ、知られてはならないのだ。


「今回は先日発売の『モンスターイーター伝デルタ』をですね」
「武器の解説を交えつつー」「実況していきたいと思いますー」

 画面上には様々な文字列が飛び交っているだろう。
 好意的なものが大半だが、中には『消防はよねろ』『実物はブサイク』等といった流言飛語も。
 そのいずれも流して、操作を進めていく。

34GM:2016/06/13(月) 00:05:30
『俺じゃなきゃ見逃しちゃうね』だとか『だが無意味だ』などと言った、まあ適度な荒らしコメを受け流しつつも実況を開始する。

アンチが出る位には烏丸の動画は人気が出ている。故にこそ個人情報の流出はさけねばなるまい。

さけねば――――『ちょっとやっくんやっくんやっくん!麺類コレクションの新艤装見た!?ちょっとあれエロ過ぎない!?』
――――そんなことを考えながら実況をしていたら、声優もかくやと言わんばかりに無駄にいい声の女性からのボイチャが大音量で響いてきた。

『ウズメちゃんがあれ見て今度のイベントはこれやー!!って張り切っちゃってるんだけど!!コスプレであれはちょっと駄目だとアタシ思うのよ!』
『マ、マカロニ一本で隠すとかちょっと色々冒険しすぎじゃないかと――――で、でもオトコノコにはあれ位の方が受けがいいのかな!!?』
『どうなのかなやっくん!彼女さんとかああいうの着てるとそそるもんなのかな!?』
『お隣のミカちゃんがああいうの着てたりするとやっくんもやっぱり嬉しいもんなの!?お姉さんちょっとカルチャーギャップ感じるんだけど!!』

大音量で、響いてきた。

35烏丸 弥太郎:2016/06/13(月) 00:19:47

「っっっはぁーーーーーーーーーぃ!!!!!」

 突如割り込んできた謎音声をかき消さんばかりの大音声を被せる。
 これ家族起きるんじゃねえの的気付きにより、すぐさま声を顰め、

「あー、と、友達が凸してきたので一旦切ります!!」
「再開する時はえーとえーと、ツイ●ターで告知するので!」

 そう言うが早いが、録画機器をぶっこ抜いた。
 暗転する撮影画面。黒抜きの再生ウィンドウに取り残された視聴者の文字列。
 それを眺めながら、

「……勘弁してくださいよォ」

 机に突っ伏し、良い声の女性にめそめそと情けない声で応じるのだった。


「僕の貴重な収入源なんですよぉ……」
「ボイチャは先にテキストで合図してって言ったじゃないですかぁ」
「あと僕、麺これやってないです。ceroに引っ掛かるので」

 そもそも年齢を気にするならば、プレイ実況で収入ってそこそこマズイ気がするがそれはそれだ。
 声に先程の媚や無邪気さはなく、入れ替わりにどこか世間に擦れたような、ふてぶてしさがにじみ出ている。
 その差を間近に見るものがあれば、十人中八九は「かわいくねえガキだ」と感想を漏らすだろう。

36GM:2016/06/13(月) 00:26:07
『えー?最近アーケードにもなってるんだよー、チェックしときなよー。』

アニメ声の女性はぷりぷりと言った感じでボイチャを続けている。マイペースである。

『それに・・・収入?駄目よー、こどもがこんな時間に働いてちゃー。いかがわしいわよー?』
『バイトしたいならツクヨミのところ紹介するわよー?歌舞伎二丁目に店持ってるって聞いたから。』
『やっくんのこと逸材って言ってたからきっとそこのナンバーワンになれるわよ!!』

37烏丸 弥太郎:2016/06/13(月) 00:38:30

「ゲーセンは友……、学校のやつら来るんで、行かないです」

 どっと力の抜けた身体を、背もたれに預ける。ギィ、と小さく軋む。
 吐き捨てるような言葉、しかしマイペースに引きずられ、すぐに調子を戻す。

「歌舞伎二丁目ってそっちもいかがわ……、いやツクヨミさんも何してんですか」
「……ていうか、その『こんな時間』に連絡して来た用事、それだけです?」

 渋々といった体で確認する。
 どうかそれだけであってほしい、面倒事は御免だと顔に書いてあるようだ。

38GM:2016/06/13(月) 00:54:19
『あー、まあそれほど急ぎの用事でもないんだけどね?』
『さっき予言が入ったのよ。』

そういってボイスチャットの主・・・あなたの親神「アマテラス」は、告げる。

『大地がうねり蜷局まく、混沌這い寄る土地、狩原市』
『あなたはそこで愛野と言う少女に関わることになるわ』
『そこで彼女の過酷な運命を知ることになるでしょう・・・』

あなたの予言通りに、厄介な面倒事を。

39烏丸 弥太郎:2016/06/13(月) 01:08:50

 ため息を隠さず、露骨に怠そうな声を漏らす。

「……毎度思うんですけど」
「僕じゃなくて、ヤタガラスのやつに直接オファーした方が話早いんじゃないですか?」

 ヤタガラス―――親神より授かった召喚獣、あるいは霊鳥。
 神子としての自分の活躍は、その借りものの召喚が全て頼みだ。

「実際、僕が現場で出来ることなんて、ほとんどないわけだし……」

 乗り気ではない。
 その理由は様々だが、結局それが罷り通らないことは、重々承知している。

40GM:2016/06/13(月) 01:21:16
『――――違うわよ。運命は力では変えられないわ』
『強さで変えられるのは地形とか時間とか自然とか・・・【そんな程度】のものでしかないのよ』
『人の心は、愛は、絆は。神に匹敵し、凌駕する人間(あなたたち)に使える最大にして最強の権能なのよ。』

アメノウズメ・・・神が持ち得る力を全て費やしても、交流をしやすくするのが精いっぱい。
絆の力は、今この地にいる者のみが使える最強の権能なのだ。

『力だとかそんな程度の物なら私たちがいくらでも貸すわ。』
『不甲斐ないけど・・・そんなものでは役に立たない。』
『神子(あなた達)にしかできないことを、神(私たち)は押し付けてしまってるのよ。』

アマテラスは、申し訳なさそうにあなたにそう言った。

41烏丸 弥太郎:2016/06/13(月) 01:35:07
               ,. -=二二二二二二ニ=- .,
.            ,. -=二二二二二二二二二二二ニ=- .,
        r<二二二二二二二二二二二二二二二二ニ= 、
        |   ` <二二二二二二二二二二二二二二二-ハ
        |       ̄ ̄  ̄  ̄ ¨¨   ‐― 、二二二二二/!
        |                ⌒ヽ  |二二二二二/!
        |                 {    } |二二二二二/!
        |_,.  -=ニ二=- .,      乂_乂 |二二二二二/!
       ∠二二二二二二二二> .,        |二二二二二7
...    ∠二二二二二二二二二二二> .,    ,二二二二二7     「……流行んないですよ。今時」
.   ∠二 -=二二> .,二二二二二二二二> ., 二二二二二7
   ´ ̄ | /ハ:::{ t赤 }::> .,ニ二二二二二二二>────{       お気に入りのキャップを目深に被る。
.      /イ }:::ト、  人:::::::|` ー=二二> 'ヾ::::::::::::ト、ヽ::::::::::ト::.\
         ノ.:イ     \::!   }ハ f亦メ ノ ヽト、::::|ン }::::::::ハ::::ト
           i|      `     }       ノ }::/ノ /:::!::/  }:/
.            八                   /:|:::|/
              、                   厂 }人/|!
             \  ヽ _        /      Y|!、
            /                   ,7二=- _
            /    ` ー  ´ヽ         /∠二二二二=- _
         二=- ..,     /  )       /∠二二二ニニニニニ=- 、
                Vハヽ  /         / ,仁二二二二二二二=- '"´\
                Ⅵ=〉 {  ヽ   ノ/  ,仁二二二二二二二7´     \
                  }=/  ∧      〈   ,仁二二二二二二二7         \


 無論、本心からの言葉ではない。
 いつもは嫌になるくらい奔放なのに、お仕着せの使命を託す時だけ、こうしてしおらしい。
 いっそ横暴ならば、まだこちらも反撃の余地があろうものを。

「……神様にそこまで言わせて何もしない、じゃあ、後が怖いや」
「絆、絆ね。要は、悪いフラグをへし折ってくれば良いんでしょう」

 せめてもの照れ隠しに、わざとお道化て、承諾の意を示す。

42GM:2016/06/13(月) 01:45:28
『ふふっ・・・お願いするわね、弥太郎』
『フラグなんて全部へし折っちゃって、彼女を、救けてあげてね。』

そう言ってアマテラスはあなたを見送る。
その声は、確かにあなたを頼っている、信頼している声であった――――

                      ――――シーンエンド

43GM:2016/06/13(月) 02:03:45
導入フェイズ5
シーンプレイヤー:なし
運命の輪:黒0/0Lv 赤1/1Lv 青0/0Lv 緑2/1Lv 白1/1Lv
――――――――――――――――――――――――――――――
ということで君たちはそれぞれ狩原市に到着し、
結構な田舎なためにこの市には一軒しかなかったりする喫茶店『カカオ』に集合することになる。

同じテーブルにでもついて、暗示の説明や自己紹介などをしてくれたまえ。

44石川 五右衛門:2016/06/13(月) 22:15:25

「“善悪を知る果実”と“詩の蜜酒”の入ったハデス・バーミントカレー1人前」

カウンターで神々の飲み物――これは神の飲み物なのか、はたまた飲み下せるからこそ神なのか――をオーダー。
商品待ちの列から流れるように外れて、慣れた様子で店の奥へ。
スタッフルーム奥の無限回廊めいた通路を抜け、円卓の間へと足を踏み入れる。

「――ヤマト神群・食物神ウケモチが神子、石川五右衛門ただいま参上」
「……予定時刻より5分遅れでな。これで全員揃ったかい?俺が最後?」

サングラスを額に上げてして集った面子を確認しながら席につく。

「……どっこいしょ」
「組むのは初めて同士だろうが、暗示で見てる光景(ヴィジョン)と目的は同じようなもんだろう?」

45ヴィルへルミナ:2016/06/13(月) 22:26:43

五右衛門が円卓の間に足を踏み入れると――――

―――――なんか女の銅像が椅子に座ったポーズで置いてあった。
なお私服だ。
乙女騎兵たるもの、市井に馴染む努力は欠かさないのだ。

「―――――――――――」

      ギッ

ところで銅像が五右衛門の方を向いた。

「来たか……待ちくたびれたぞ」
「二時間ぐらい待った! ヤマト人は時間に厳しいと聞いていたが、気にし過ぎだったかな!」

はっはっは、と快活に笑う。
同時に、徐々に銅像の肌が人のそれに変わっていく……

「北欧神群がウルズ司令より任を受け、遥かスウェーデンから騎馬にて参った!」
「スウェーデン騎兵隊のヴィルへルミナだ!」

「暗示……うむ、姫君を救えと司令から任務を託されているぞ!」

46烏丸 弥太郎:2016/06/13(月) 23:05:45

「あー……アマテラスの神子、烏丸弥太郎です……」

 五右衛門に続くようにして、扉からこそこそと出てくる。
 カウンターにて「変若水」を合言葉に、ここに足を踏み入れたのは、何を隠そう15分ほど前だ。

 しかし中を様子見てみれば、椅子の上に物々しい銅像が鎮座しているではないか。
 何かの手違いかな、いやむしろ間違えたということにしてほしい、そして帰って実況の続きを取りたい。

 そんな一縷の望みとともに、物陰に隠れつつ様子見をしていたが、
 別の神子の登場で、あえなく手違いなどなかったということが判明。
 すごすごと諦観とともに登場し、今に至る。


「なんか、悲劇のヒロインを連れ出して逃避行〜、みたいな……」
「よ、よろしくお願いしまーす……」

 愛想のない苦笑い一つ。
 明らかにテンションが低い。万神殿よ、これが現代っ子だ。

47空忌 知枝:2016/06/13(月) 23:10:56
               r=ミ 、  -―-ミ
               ||  >'./.::/.:: .:: \
               ||  {.:::人/.:/.:: .:: :\
                >-‐…・・・…‐-.::ミ .:: 、
              /.:: ノ―‐--.:: .:: .:: .:: .: \::\
             / ̄.:/.:: .:: .:: .:: .:: :``丶、.: .:ハ.:: \
           /.:: .:: .::'.:: .:: : \.:: \.:: .:: .:: .:: -―――‐ァ
          /.:: .:: .:: .{.: .: .: .: .:.\.:: \.:: .:: .:: .:: .:: .:: /
         /.:: .:: .:: .:: .:: :、.:: .:: .:: .:: \.:: \.: .:: \: /:::. :. :.
        ,.:: / .::.:|.: :| .: .:_ | \:: ̄ ̄.:::.:`丶、\_:彡':::::::::::::. :. :.
.      /.::/ .: .: |.:: | : / .:|  \__:彡イ>┬‐: |y }.::::::::::::::. ::::::.
..     /.::/.:: .::.::.|.:: |.:/.::从      ィチ"⌒ア|.:: : | 八.::::/.:::::::. :::::::.
     ,.:: , |.::::::|.:::|.::::i.:ヽィ=ミ      Vゞ 'ノ | .: イ.:::::∨jI斗七さ二二二二ヽ  「おい、本当にここで間違いないんだろうな?」
      :::,: |.::::::|.:::i⌒|.: 沁 乂〉     ¨´  |/.: :|<∧:. ==‐------‐= /  「これでいなかったら必殺のワサビ醤油が火を……」
      {:'  |:::::::l∨  | : : 込  `         , |.: .: | V,¨\、――― ミ-‐ ´
          ̄     |.: .: :|i个 ..,_ ^  / :|.: .: |  V,   \、     \     「……あ、醤油とワサビを準備するの忘れてた。」
                |.: .: :|ト‐==ア   ̄ /〈 :|.: .: |  V, _/ \、___ 、    「運が良かったな、今日の所は見逃してやろう。」
                |.: .: 八 |八   /7  |.: .: |/ ̄ V:,    `¨¨¨¨¨¨´\
                 ,.:: :/   !.: {\∨'^))  |.: .: |   ( ____      .\
             /.::./   八.::し ∨/{'  |.: .: | .,  ´ : : : : : : : .`ヽ、      \
               /.:::/      7 ///,:=‐-|.: .:./   . : : : : : : : : : : . ヽ、     \
           ,.:: ,      / /:'¨´    .:: / : . . : : / . : : : : l: : : : . ||≫、   \
            //      ' イ :|{      / / : : :// : : : ノ. :イ: : : : : : ||≪|ト、    \
          /       //  :八     V : : :/ ̄l: : :/ ̄ |: : : : : : :||≫|| :l ./   }
        /'        // //   ー=≦ 〈 : : / ●丶/  ● |: :/ : /, '⌒ヽ⊥.    ,
.     /'         /,  ,.:::    ,.:::::::: 人 /    __     |ノ: :││    |: : .`ヽ. /
     , '             〃   .: i    /:::::/ . :ヽ   ヽ 丿     |: :││   ノ: /⌒ヽ
   〃          , i  |.:::|  ,.:::::::l : : : ,∠>─ 、 _,  <|/ ヽ>-イ<⌒ヽ: : l
   /'            i |  |.:::| /.:::::__> ´. : :┌┐、: :) ノ. : :∠ _ 丿. : :ノ : . \ノ ノ
  (                | |  |:/.:::::/.(: . . :<>⌒ノ∠二 / . : : : : : : : : . _ ∠厂 i
    \          | | /.::::::::/___ ` <>´ ̄. : : : : :( : : :( : ¬: :二└‐´::l i |
                          / ,-、_, ¬: :二-へ、: .ヽ ̄
                           レ' ̄   ̄        ̄` ウネウネ

 そんな感じで自己紹介してると、なんか妙に活きの良いタコを抱えた少女が円卓の間に入ってきた。

 「む、おはよう諸君、良い朝だな。」
 「時にこの辺なんかナイアーラトテップがいるらしいが、心当たりのある奴はいるか?」
 「俺は奴から小遣いを徴収し、ついでになんか怪物をぶちのめさねばならんのだ。」

48GM:2016/06/13(月) 23:18:58
「ほらよそこのオッサン、『“善悪を知る果実”と“詩の蜜酒”の入ったハデス・バーミントカレー』だ。」
「そこの子供はもうしばし待て、まだ用意中なのでな。」

無駄に渋くていい声のウェイトレスがカレーを円卓に持ってきた後に、烏丸が登場し、空忌も登場した。

とりあえずもう一声、二声ほど喋ってお互いに顔つなぎをするといい。

49石川 五右衛門:2016/06/13(月) 23:34:23

「よーう、ヤマト仲間。アマテラス様の所の神子にしちゃあ日陰っぽいな」
「……で、南蛮出身の神子がいるっていうなら、初めにハッキリさせておこうか」




     /:::::::::::::::::::::::::::::::\
     /:::. :::::::::::::::::::::::::::::: ..::i
     j::::::::::::::::::::: : ::i....:::::::::::|
      }::::::/以/|;i:/Yゞト::::::j        「『前傾姿勢で寄り目気味になってるウキヨエの人』は……別の人だ!」
     fヾ',,, __'iir'___ ,,レ〈
     \i`{:!;:゙-丐{ヾ::'j/レ'、
    _,/::;ミ///7,.、 ̄'fミj::::\
 -::''´:::::::::|/ / / /-/j/ミ/::::::::::::`:-.、_
::::::::::::::::::::/ ' / ///;:'゙/:::::::::::::::::::::::::::`
:::::::::::::::::::fi i  ´ /''"  ヽ:::::::::::::::::::::::::::


ギリシャ神群の神子や神とかに、本人モノマネをよく求められた経験からの挨拶だ。
サインを求める時の色紙は、息子と一緒に鍋で煮られてるほうのウキヨエで頼む。


>石川五 右衛門の【暗示】
>這い寄る混沌、逆巻く蛇。
>闇の向こうで揺らめくは、美麗な歌声を持つ太古の怪物。

「暗示の一端担ってそうなの来ちゃったアアァァァ!?」

50烏丸 弥太郎:2016/06/13(月) 23:50:17

(あれ別人なんだ……)

 日本人的には五右衛門といったらアレなので、拍子抜けを感じる。
 今後、日本史の資料集を見るたびに、微妙な気持ちになりそうだ。

(なぜタコが……)

 食うのか。食うというのか。そしてわさび醤油派だというのか。
 しばらくその冒涜的に蠢く触手を凝視していたが、ふいと目を逸らす。
 長時間見つめていると、なんか向こうからも見つめられている気がする。

(そして銅像……)

 うーん、ニフラムニフラム。いやここはバシルーラだろうか。
 頭に思い浮かべた世界地図で、スウェーデンの位置を探り、……諦める。
 いずれにしろ軽妙洒脱なスウェーデントークなど自分には無理なのだから。

 そうして順繰りと三人を見、やや頬をひきつらせ、


「闇鍋……」

 ぼそりと呟くのだった。



「あの。五右衛門ってつまり、……その五右衛門ですよね」
「あとで写真いいですか」「サインも」

 少しおいて、ひとまずはコミュニケーションを図る。
 結局一番組しやすいと取ったか、同神群の一人に乗ってみるのだ。

51ヴィルへルミナ:2016/06/13(月) 23:57:57

「うむ、良い朝だな少女よ!」
「しかし残念ながらナイアーラトテップは知らんな……なぁ店員!」

まったく皆目見当もつかないぜ……

「お、知っているぞ五右衛門殿」
「広場で子供たちが真似をしていたからな……剣豪なのだろう!」
「伝説の剣豪と共に戦えるとは、光栄だ!」

『またつまらぬものを斬ってしまった』とか言うアレだ。
つまり子孫の方であった。

「というわけで喜べ少年!」
「騎兵隊と伝説の剣豪、共に戦える機会などそうはないぞ!」
「無論―――――撮影にもサインにも応じよう!」

そしてこいつ本人の苦労も知らずにズカズカ入ってくるタイプだ……!
もう完全に自分が憧れの対象だと思ってる感じだ。
そこに一片の疑問も無いって顔だ……!

52空忌 知枝:2016/06/14(火) 00:15:06

 「そうか……誰も知らんか……」

 なんか店員になつき始めたタコをテーブルの上に置きつつ着席する。
 まぁ他三人と同じ怪物がターゲットなのだろう。たぶん。どっから突っ込んでいいのか判らんが。

 「む、こいつが気になるか。」
 「なんでもこいつがナイアーラトテップ探知機になってるとかうちのアホが押し付けてきて―――」

 「―――と、自己紹介がまだだったな。空忌知枝だ。こいつはおさしみ。」

 ちなみに空忌組の主なシノギは祭りの夜店とか建築業とかである。
 何しろ昨今法規の締め付けがうるさいため、シノギも合法でクリーンな商売にシフトしなければならないのだ。
 まぁでもそれはそれとして暴力集団な事に変わりはないわけだが。

 「ところでそれ多分フィクションの子孫かなんかだぞ。」
 「石川五右衛門は当時天皇の次くらいに偉かったおっさんの家に盗みに入ってぐつぐつ煮られたアウトローの鑑みたいな奴だ。」

 「え、と言うか本物? 前から聞きたかったんですけど、煮られる時息子さんはどうしたんですか?」

 ところで石川五右衛門が息子をどうしたかには諸説ある。
 ギリギリまで煮られないように持ち上げたとか、逆に踏み台にして少しでも生きながらえようとしたとか。

53GM:2016/06/14(火) 00:35:28
各々がそのように自己紹介をしていると――――
空忌の持つ『おさしみ』が、増殖して増え始めた。

        ////ヾー-- 、   ∧  i ヽ  ′   ∠ -イ人从  <ようやく揃ったか。
      j/// \\.  ヾー〈 ヽ  、 ` ヽ    /-- ´
     _// .i:::i  i\\.  r-、\ \   ̄    イ
   .///  |:::! .|:::| ヽ.ヽ }  \ ヽ ≧=- ≦
  // i::i  |:::|  |:::!  i マ{    ` T~~T ´ ̄_{ー--- ォ                        /Y^i
  .{::{ ,::!   }:::}  j:::j { .}/}ー--<ヌメ. __{   }/}                       Y^Y    / / , -、
  マ {::{  {:::{ /:::/  jj//,   }/}__|ノ  ̄`''<   .|/!、               __ .ノ _ノ   ノ / /  ,
   Y≦三三≧r く 〃/__>- '´   、 _  `Y //, \             } V   }⌒ヾ  ノ /  /~`i
   .レ'TT~~i::::i-<ミx/ /  ー .、 ー- .、 `゙ヽ>-〈//∧   Y        _  ./ i  ′  \/ /  ,
   j ,:::;  j>--- ァ / >、 ヽー 、 \  \_ノ/∧:ハ   /::ム    ,.ィ´   Y.  ',  /´ ̄  ', ´  /
  /{ {:::{,.__ ,,.ィ  {    ヽ.__)  \__) ー'' i//! マハ /::/\≧=≦  ,ィf::::::::'.,   ヽ..__     _/
 ./:::! メ:::::::::::::::::::{   ', 、    _ イ,'!     |//|\ヽ/:::ム \:::::::::::::彡''´  ア \    `ヾ´ ̄
..ノ {:::乂  ` ̄   ヘ   ヽ ア ´ / |/|      .|//|>彡へ:::\ __ ,..ィf:::/   .ハ___ }
{  、::::::..ー- == 彡 \   >- ´   |/|      .|//|  乂:::ヽ\::::::::::::::::>''´   ./::/
:.、  `  ̄ ̄ __ // /´         |/|      .|//|   \::\` ̄ ̄     /::/
 \:::::::::::::::::::;;;:彡 ´ /        |/|      .|//|     \::::ー--==≦彡 ./    
   ` ̄ ̄ ーt--=≦,i          :|/|      .|//|      ≧==--
「よく来たな神子どもよ。さぁ、誰得な時間の始まりだ。」
「誰もかれもが損をする、極めて残念な時間が始まるぞ!」

『変若水』を持ってきたやけにイイ声のウェイターが、妙に芝居がかった口調でそんなことを言い始めた。

54石川 五右衛門:2016/06/14(火) 00:39:05

「……あぁ、なんかあれは演じてる人の違いっていうか、別の歌舞伎のお話だから」
「息子とのツーショットはこの一枚しかなくってなー。あ、今日は舞台用のメイク落としてるんで顔出しはNGで」サラサラ

「アッハイ。刀は普通に使ってました」

「あー、そうそう。仕事終わりに偉いおっさんの枕元の香炉が『ピーッ!』て鳴ってな」
「まさか南蛮渡来のヘパイストス製防犯装置だったとは夢にも思わなかった」

「この煮られてる絵のあとどうなったかは……正直覚えてねぇし、ウケモチ様からも『聞かない約束』にされてるな」
「まぁー、剣豪の13代目がいるなら、哀れに思った役人が拾い上げて生き残ったんじゃねえかな!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「増殖するおつまみがカレーの大地を侵略にィィィ!?」

卓上の変異を気にしつつもウェイターの方へと視線を向ける。

55烏丸 弥太郎:2016/06/14(火) 00:56:04

「…………」 「……、……」  ピピ! カシャ チャラリロ〜ン

 反応に迷った挙句、微妙な顔で等閑に銅像の写真を撮る。
 最も相手を傷つけず、またもっとも自分が面倒にならない解決策だった。


 さて、五右衛門のサイン入りメモ帳を懐にしまっていると、


「うぉ!?」
「ううう空枝さん! おさしみ増えてる! 増えてるよ!!」

 乾燥ワカメよろしく。
 具がたくさんあるのはいいことである。
 足りなくて困るよりも余って困るべきだ。

56ヴィルへルミナ:2016/06/14(火) 01:03:15

「……むむ?」
「アウトロー……貴様悪人かッ!」

ヴィルへルミナは突然キレた――――

「許せn――――うおっ!?」

突如いきり立って抜剣するヴィルへルミナ。
(なおサーベルは普段ネックレスになっている)
……が、同時に増える『おさしみ』。

「こ、このむせかえるような邪神の気配……」
「貴様何奴ッ!」

そしてサーベルを店員――――否、謎の存在に向けるのだ!

57空忌 知枝:2016/06/14(火) 01:08:48
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 すっごいふえるよ!
 とかそういうどうでも良い事はともかく。

 「そうか……結局真実は謎のままか……」

 しかしこの状況において、知枝だけは冷静なままである。
 そこには、そもそもこいつ受け取った時は本当に刺身だったし……
 なんか気が付いたら普通のタコになってる時点で普通じゃないし……
 という深淵な理由があるのだが、まあ多分語られる事はないだろう。

 「うむ、確かになんか細胞分裂めいて増殖しているが、そんな事で一々驚いているとこの先やってられんぞ?」
 「俺はアザトースから力を受け取ってだいたい三日目くらいでそう悟った。」

 「とりあえずそこの銅像、ステイ。俺はこやつに言わねばならん事がある。」
 「おじさーん、お小遣いちょうだーい♪」

 突如年相応のきゃるっとした声でお小遣いを求めるヤクザの娘!
 なお背後にはなんかブチ切れたアザトースのヴィジョンが見える。ヤバい。

58GM:2016/06/14(火) 07:22:25
                     ト、     ,,..ィ: : : : : : : ヽ}: :.', ___
                     ',: : ー :''": : / : : : : : : : : : : : <´
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                  / ノ: : :{: : : : : i!: : { ',: : : i : :',: :.', : :.', : : : : 乂
                   {:ー': :/ ',: : : : :{ 、: !. ヽ: :.{: : :ヽ: :ヽ: :ヽ: : : :i⌒
      ( ー-    __  >''´   ヽ : : : ',  /__\: : i: :.\: :\:`''ー- __
       ヽ                     `  ̄  / ,:::::::::::',}: i : }: : :ー-`: : T ´
          、                  { {::::::::::ノj/}: ; : : : : :i: : :.N
          > ..               乂 二二 ノj/ : : : : /: : /
              > .,,                  /: : : /: :乂
                 ≧z             ∠: : :..ィY从{⌒ `
                     ≧zz==---- =≦´   >ー..、
                      i  /´ ̄`{~~}`'<ア `''<//≧x  
                    /}  {__ ..イi7ハ   Y   .///∧
                        //|   |     /ヽ..ノ  .////  V
                      ///|   |   /     ///', ', ∨  
                     _ノミ、//|   |  /      // 、  ', ',人
               // ヾミxく !   j/       /〈___ハ ////ヽ
              ///// .|  /        /////ハニ彡へ \
「よーしいい感じに人の話を聞かないなお前たち!ナイスチームワーク!」
「あとそこのおさしみ近づけないでもらえるかなお姉さん!コワイ!モノスゴク=コワイ!!」

ウェイターはションベンをちびりそうな顔で空忌から距離をとった!!

「おのれやはり日本は鬼門だな・・・普通邪神の気配なんぞ感じたらもっと怖がるだろう、そこの緑青まみれの小娘みたいに。」
「もっと怖がれよジャパニーズ、悪意に巣食う陰謀と策略の邪神だぞ俺は?ニャルラトホテプ様だぞ?」
「何で俺を見て萌えとかカワイイとか言ってるの?死ぬの?正気なの?」

そしてやれやれ、と言いつつ君達の円卓に座り、『変若水』を飲んで気を取り直している。

59石川 五右衛門:2016/06/14(火) 22:09:42

「目が覚めてるときは、こんなウザい感じのキャラになるのかー……」
「や、安全フィルターでグルグル巻きのゆるい造形になってるんで平気っす」

カレーに混入したおさしみを皿の隅に避けつつ、
エジプト神群にいそうな造形の神に挨拶を返す。

「今回の【暗示】には、おたくの新群が関わっているようだ。一体何が起こるってんだい?」

60烏丸 弥太郎:2016/06/14(火) 22:59:20

「変若水飲んじゃうんですね……」

 まあ、飲むつもりはなかったのだが。
 ともあれ、日本人に知られてしまったことが最大の誤算だったな。

「まあ、ほら……僕ら、ゲテモノ食いと言いますか」
「海産物めっちゃ好きだし」

 フォローを入れ……いや、フォローだろうか。
 とりあえずニャル先輩を慰めつつ、一番まともっぽい反応を示した銅像に、
 口には出さずともほんのりと親近感を覚えるのだった。


「ところで、お腹めっちゃ痛いんで早退していいですか?」

61ヴィルへルミナ:2016/06/14(火) 23:06:25

「緑青まみれ……」
「……私か!」
「私はどちらかというと緑赤だ!」

黒青赤赤緑緑で全ギフト解放される系女子であった。

「というかそもそも怖がっていないぞ!」
「怒り! 勇気! 友情! 博愛!」
「我が胸の中にある炎はそのようにできているのだからな!」

ぷんすこぷん、とお怒りである。

「要件があるのならば言うがよい邪神!」
「さてはこの少年の体調不良も貴様の仕業だな! 許せん!」

62空忌 知枝:2016/06/14(火) 23:32:50

「おう、小遣いはよ。あとワサビと醤油とおろし金も持って来てくれ。ちょっとこいつら間引くから。」

「で、今度は何をやらかしたんだ貴様。キリキリ吐け。」
「吐かないとアザトースにない事ない事チクるぞ。」

容赦なく邪神をパシるヤクザの娘にして邪神の元締めの娘であった。
何しろその邪神の元締めと日夜交流を強いられているのだ、今更ビビる道理などない。
って言うかそんなんでビビるほどSAN値残ってない。いやマジで。

「うむ、見事にカオスの坩堝だな。手に負えん。」
「むしろこの混沌の七割くらいは俺と言うかアザトースに責任があるような気がしなくもないが、まあ些細な事か。」

そして自分はシレッとなんかココアっぽい飲み物を普通に飲んでるぞ。
これはなんとココアの源流であり、かつて神の飲み物とも呼ばれたカカワなる飲み物である。

63GM:2016/06/14(火) 23:48:37
「俺自身は何もやっとらんよ、今回は。」
「ああ、ああ、何もやっていないとも。こんな望ましい状況になっているのに俺の手が入っていないというのは屈辱だがね。」

そう、異界の邪神は苦虫を噛み潰したような顔で答える。

「だから俺はここに来た。俺を出し抜いてなにやらしようとする輩の結末を見届けるためにな。」

ニャルラトホテプの【暗示】
あなたはここ、狩原市が『海と大地との境界が曖昧な』絶界になっていることを察知する。
この状況がこのまま進めば、大地に住む人間が海にすむ魚との存在と混じりあい曖昧になるであろう、と判断もできる。

この理想的な状況が自身の陰謀によるものではないのはとても業腹で屈辱だ――――
己の矜持に賭けて、この絶界がどうなるのか、あなたは見届けなければならない。

――――なお、あなたの【真実】は【頭脳】判定以外でも調査可能である。

64石川 五右衛門:2016/06/15(水) 00:35:32

「まぁまぁ……隠し事をするってキャラじゃあないよな。こっちの神群は」
「本人が関わっているなら『やったがどうした?』と堂々としたもんだろう」

タイタン神群に属してはいないとはいえ、油断はできない。
外なる神……ひとたび歪んだ影霊が現れれば、巨大な神話災害を引き起こしかねない連中だ。
自分自身が今何をしているかを自覚しているかどうかも怪しい連中だ。
なんか、こっちのアザトースの神子からしてヤバいじゃん?

彼の【真実】については、後々探りを入れてみよう。

65烏丸 弥太郎:2016/06/15(水) 01:02:00

「引継ぎはちゃんとしっかりやりますから……ヤタガラスが」

 駄目元だったがやはり無理そうだな、とため息ひとつ。
 そして、ニャル先輩の言葉に眉を顰める。

 厄介だ。
 そも彼、いやワンチャン彼女か、いずれにせよこの神が出張っている時点で。

「……労災、ちゃんと出してくださいね」

66ヴィルへルミナ:2016/06/15(水) 01:12:42

「むむむ……」
「……なるほど、邪神もいいようにやられてご立腹というわけか」

渋々といった感じに剣を納め、着席する。

「つまり、貴様はこの絶界がどうなるのか――――」
「何を産むのか、どう結末するのか」
「あるいは何もなさぬまま終わるのか――――それを見届けたいわけだ」

何者か知らんがお手並み拝見、というところだろうか。
実際にはもっとドロドロした感情があるのだろうが。

「ということは逆説、我々はその絶界をどうにかすればいいわけだな!」
「なんだ、簡単な話ではないか!」

67空忌 知枝:2016/06/15(水) 23:06:39

「そうかそうか。それは結構。」

実の所、こいつは基本嘘は言わないけど重要な真実も言わずに煙に巻く系の輩だ。
詰まる所、何を言っても信用ならない。北欧のロキと近いか。お互い一緒にされたくはなかろうが。

「うむ、とりあえず最終的には殴って解決する問題だな。全く簡単だ。」
「ところで今なんか不当に貶められた気がするがきっと気のせいだな。気のせいだと言う事にしておこう。」

68GM:2016/06/15(水) 23:20:08
「そういうわけだ。そこの小娘、お前の親のアホ上司にはそう言っておけ。」
「ああ後、この市が絶界に呑みこまれつくすまではこの店を営業させておいてやろう。」

「ではお前ら、馬車馬のように働くといい。黒幕のほえ面が見えたらいいな位は願っておいてやるぞ?」

ということでニャルラトホテプより神貨が各PCに一枚ずつ送られ、赤のインガが二点追加されます。
あと、運と言うかなんというかでそれぞれ2d6を振ってもらおう。一番出目の大きい人に神貨を更に一枚追加だ!

69GM:2016/06/15(水) 23:25:27
「ああ、そこの赤帽子。この水は中々旨かったぞ。気が利いているのでこれをやろう。」

そう言って烏丸にニャルラトホテプは更に一枚神貨をプレゼントしてくれた。

「さて、そろそろこの市の絶界が目立ち始めるころだ。精々頑張ってくれ。」

70石川 五右衛門:2016/06/15(水) 23:28:07

diceBot : (2D6) → 6[4,2] → 6

「どーも」シャリーン
「さて、お小遣いを頂いたところで……まずはどこに向かう?」

71ヴィルへルミナ:2016/06/15(水) 23:30:15

diceBot : (2D6) → 3[2,1] → 3

「浄財か!」
「うむ、励めよ邪神!」

そういうことになった。

「どこに向かうと言ってもな」
「なにかこう……おかしなところを探すのだ。これだ」

この手に限る。

72烏丸 弥太郎:2016/06/15(水) 23:55:34

diceBot : (2D6) → 9[4,5] → 9

「ごちでーす」

 見た目子どもなのに若返りのお薬飲んでも大丈夫かしら。
 そんな心配事を大切に心にしまいこみ、席を立って礼。

「……とりあえず、予言に出てくる女の子を探してみません?」

 提案してみる。
 狩原がよほど大きな都市ということでなければ、学校は一、二ほどだろう。
 張り込む形になるな。

 もしくは、誰か家の住所知ってたりしないだろうか。
 SNSのアカウントでもいいぞ。

73空忌 知枝:2016/06/16(木) 00:05:29
diceBot : (2D6) → 7[3,4] → 7

「わーいおじさんありがとー。」
「おう、アフターケアまでは請け負わんからな。」

事実をありのまま話すだけだ。
まぁ多分3秒後には忘れてたり7分前に唐突に思い出したりするだろうから、どうしようと変わらんだろうが。

「一応言っておくが、俺にそういうのを考えさせても良い事はないぞ。」

多分見ればわかると思うが。
と言うかついてくる気なのかこいつ。

74GM:2016/06/16(木) 22:33:44
そして君たちはコーヒーショップより出ることになる。

「――――精々気を付けるといい。」
「『あれ』は相当な難物だ。神(おれ)を出し抜くだけはあると言ったところか。」
「隙を見せれば、呑まれるぞ?」

神の不穏な助言を背に、あなたたちは絶界へと足を踏み入れる。
波打つアスファルトの中をあたかも泳ぐように浮かんでいる車に魚人。

まるで海のように逆巻き、うねる道路はあたかも巨大な大蛇のように生物じみた動きを見せていた。

空を覆いつくす鉛色の雲は、まるで鱗のように見えた。

                                ――――シーンエンド

75ヴィルへルミナ:2016/06/16(木) 22:58:10

では邪神の浄財である1神貨を食料に変えとこう。
マネーロンダリングとかいうやつだな!

76石川 五右衛門:2016/06/16(木) 23:05:56

買い物は食料を1つだけ購入するのみにとどめよう。
小判はいざという時投げたり鼻から発射して武器に使えるんだとか。

そういうオレの影霊がいるらしい。

77空忌 知枝:2016/06/16(木) 23:09:26
特に買うものはないな。

78烏丸 弥太郎:2016/06/16(木) 23:11:34

「おっ、アマテラス様のおススメのラノベ、新刊出てるぞ」
「買って行ってあげよう」

 そういうワケで供物を購入。              ユンケル カップ麺
 それからドラッグストア的な場所に立ち寄って霊薬、食料×2を購入。
 徹夜実況のお供だね。



 神貨:15(倹約判定込み)→17(チップ×2)→7(買い物で消費)
 所持品:霊薬×1、供物×1、食料×2、槍

79石川 五右衛門:2016/06/16(木) 23:43:14

diceBot : (1D6) → 5

石川五右衛門、参る。
最初のシーン表は「5」だ。

80GM:2016/06/16(木) 23:57:58
冒険フェイズ1
シーンプレイヤー:石川五右衛門
運命の輪:黒0/0Lv 赤3/2Lv 青0/0Lv 緑2/1Lv 白1/1Lv
――――――――――――――――――――――――――――――
早速石川五右衛門は調査を開始しようとした。

パッパー・・・ブロロロロロロロロ・・・・

遠くから車の音が聞こえてくる。
天に道路が走る、薄暗い影のある空間。
ジャンクションの真下、丁度日陰になる部分にて、『それ』は起きた。

『                        』

それは聞いたことのない『音』だった。
ここではない場所、いまではない時代、もはや可能性すらない太古。

薄暗い影より覗く何者かが発生する激しき旋律。
遥か旧き原始のリズムが、あなたの心を直接揺さぶってくる――――!!

※石川五右衛門は【愛】による判定を行ってください。

81石川 五右衛門:2016/06/17(金) 00:19:39

「狭い空、淀んだ空気、憂鬱になるぜ」
「あー、意味もなく高いところに登ってみたくなってきたなー」

「当てはナシ。暗示の光景の場所を探したいが……まずはあの胡散臭い神を調べたものか―――」
「……音楽?いや、もっと幻視的な…… 響いてくる……な、なんだ……?」

急に不安に駆られ、ウケモチへと電話を繋ぐ。声が聞きたくなった。
絶界だと通信料を高くとられたりしないだろうか?


【愛】Bに、1神貨を捧げて【寄進】で達成値を+1点して判定する。
(2D6) → 10[6,4] → 10

出目4+1で成功、出目6はムードダイスにして「緑」を選択。

「う、ウケちゃぁ〜ん!」トゥルルルルンルン

82GM:2016/06/17(金) 00:39:39
――――成功!何も起きず!

『どろり』

瞬間、悪寒がして後ろに下がると、先ほどまでいた足元がトロトロに蕩けていた。

まるで消化されているがごとく。
すべてをドロドロに溶かす灼熱の熱さを持った怪物の胃液。

その『熱さ』の元は――――

ガチャッ『――――そこからすぐに離れるんだよ五右衛門ちゃん!』
『強い、怪物の攻撃を感じるんだよ!!怒り・・・全てを溶かす位に強い、強い怒りと、悲しみの力を!』
『そのままそこにいると、溶かされて、動けなくなっちゃうんだよ!』

薄暗い影より現れた偉丈夫。
老人のような白髭を持ちながらもその肉体は頑強であり、美しい。
瞳に痛切な怒りと悲しみを称えたその『美麗な男性』は、その力を歌に乗せて周囲に拡散していく――――!!

83石川 五右衛門:2016/06/17(金) 00:53:02

「怪物…そんな気配は――ハッ!……この『男』……いや、怪物は!?」

気合の雄叫びと共に軽やかに跳躍。
跳んだ先でさらに街灯を蹴って、複雑軌道で距離を取る。
伊賀流忍術を基礎とした体さばきである。

「危うく取り込まれるところだ……お、お前はいったい何者だ?……まて、言葉は分かるか」

84GM:2016/06/17(金) 00:59:24
『――――それが目標の怪物だよ。【荒御霊】だけど、ね。』

ウケモチが五右衛門の疑問に答える。

『おそらく執着だけが表に出ているんだよ・・・』
『一度退いた方がいいんだよ、まずは愛野って女の子を確保してほしいんだよ!!』
『彼の感情は、あの子じゃないと崩せない!!』

85石川 五右衛門:2016/06/17(金) 01:21:04

「こりゃ大物だ。まだ、俺の風呂敷には納まりそうにねぇですよ」
「……ならコソ泥らしくケツまくりますか―――ハッ!……と、どっこいしょ」

近くを走るトラックの荷台に着地し、どんどん遠ざかってゆく怪物を見ながら腰を下ろす。
あぁ、鉄の猪って便利だなぁ。

「愛野ね。今どきの女の子とハナシを合わせる自信はねぇや」
「そっちのほうは若人たちに任せるかね。まずは、ナイアーラトテップを当たろう」


では、ナイアーラトテップの調査を行なおう。(日常A++で処理)
diceBot : (3D6) → 13[3,6,4] → 13

6のスペシャルで成功、3をムードダイスにして青のインガを増やす。

86GM:2016/06/17(金) 01:44:23
「――――その必要はない。」

そう言いながら、いつの間にかニャルラトホテプがあなたの横に座っていた。

「ふん、もうアイツに出会ったか。仕事が早い奴は嫌いではないぞ?」
「奴は大地と海を繋ぐ『川の王』にして、
 太古、神という存在に最も近いにも関わらず人として生きた『吟遊詩人』――――」
「――――カレワラのミョンネンカイネン。あれは相当な難物だぞ?」
「何せ年寄りで頑迷、頑固な人間だ。奴の心は並大抵では静まらんだろうよ。」

87GM:2016/06/17(金) 01:50:15
×カレワラのミョンネンカイネン

○カレワラのワイナミョンネン

88石川 五右衛門:2016/06/17(金) 02:23:18

「うわぁ、びっくりした!?カレ……ミョン…?」
「創造神に近い力を持った堕ちた伝説ねぇ……そりゃあゾッとしない」

トラックの上でしばらく二、三、会話を交わした後、
ナイアーラトテップの真意を知る。

「そーかい。ナイアーラトテップ……あんた……」

「なるほどね……昔かたぎの頑迷頑固か。それなら俺だって負けちゃあいない」
「ゆずらねぇ、聞かねぇ、テコでも動かねぇ……泣き所ってのはないのかね」

まぁ、ジタバタしてもしかたない。
少女愛野がどこにいるかも分からないが、風の向くまま、行く先はトラックに任せよう。。
煙管に刻み煙草をつけて火をつける。

「次の信号まで、旦那も一服どうだい」

89GM:2016/06/17(金) 02:32:47
「タバコは苦手だ。」

そういいながらも舌打ちしながら煙草を貰い、スパスパと吸いだした。
――――吸わなきゃやってられないんだろう。

「こうなったら貴様も巻き込むからな、覚悟しろよ?」
「やれやれ、全く面倒なことになった・・・」

90GM:2016/06/17(金) 02:34:20
                ――――シーンエンド

91空忌 知枝:2016/06/17(金) 23:14:25
じゃあ次は俺がいこうか。
diceBot : (1D6) → 5

またお前か。

92GM:2016/06/19(日) 22:51:06
冒険フェイズ2
シーンプレイヤー:空忌 知枝
運命の輪:黒0/0Lv 赤3/1Lv 青0/0Lv 緑3/1Lv 白1/1Lv
――――――――――――――――――――――――――――――
石川五右衛門がトラックからワイナミョンネンより逃げようとしている時――――
空忌の所でも、事件が起きていた。

ビルが立ち並ぶ裏路地、壁と壁を反響し、原始のリズムがあなたの体にへばりついてくる。
高架下のように、反響で強化された原始のリズムにより周囲がトロトロに蕩けだす。

あなたの足元も地面に沈もうとしている――――

※空忌 知枝は【愛】による判定を行ってください。

93空忌 知枝:2016/06/19(日) 22:55:35

「 や か ま し い わ ! 」

纏わりつく音を振り払うように一喝!
純粋な音量・声量によって歌声を掻き消すのだ。

「―――ふう、すっきりした。」

そして腕組んでふんすと鼻を鳴らすぞ。

94空忌 知枝:2016/06/19(日) 23:07:14
diceBot : (3D6) → 14[4,5,5] → 14

4をムードダイスに指定、5+1で判定は成功だ。
これで緑の覚醒段階が2段階になったな。

95ヴィルへルミナ:2016/06/19(日) 23:14:18

「これは……」

    ザッ

少女の後ろから、耳を抑えつつ現れる。
現れるというか、まぁ共に行動していたのだが。

「……『ワイナミョイネン』」
「『カレワラ』の英雄、古き神格」
「魔法のカンテレにて天地を作る、水の主か……」

その光景には、覚えがあった。
幾度となく耳にした、北欧の民話・伝説の類だ。

「おそらくは影霊の類……負の側面が抽出されたな」
「とすると、マズいかもしれんぞ、少女よ」
「奴は文字通り天地を生み出した男」
「その実力は折り紙付き……魔術師としては最高位に値する」

96空忌 知枝:2016/06/19(日) 23:40:20

「なるほど、中々ご立派な肩書の持ち主らしいな。」
「だが、相手の肩書きなんぞ気にしても仕方あるまい?」

慎重な言葉に対し、応える声は平然としたものだ。
まるで恐怖すると言う様子がない。どころか魔性の歌声に怒声で返す始末だ。

「だいたい、あっちが天地創造ならこっちは宇宙創造 (した奴の神子) だ。」
「今更天地を生み出した程度でビビッてられん。」

単純に相手を見下しているのか、そもそも根本的に恐怖感などの感情が麻痺しているのか。
恐らくは後者だろう。そして、より深刻に危険なのもまた後者だ。
何故なら前者は、正しく状況を認識する事で改善の余地がある。
一方後者は、状況を正しく認識したところでどうにもならないのだ。

97ヴィルへルミナ:2016/06/19(日) 23:52:38

「む?」

「…………」

「……はっはっは!」

「うむ、うむ、まことに然り!」
「このヴィルへルミナ、恥ずかしくも怖気付いたか!」
「小官、畏れ多くも運命の女神の血を分け与えられし、勇気と希望の騎兵隊!」
「たかだが天地創造程度で腰を抜かすわけにもいくまいな!」

一方こちらは何も考えていなかった。
短絡的と言うか、論理の破たんと言うか。
英雄的思考ではあるが、極めて頭の悪い発言である。

「しかし急がねばならん、というのは事実だ!」
「なにせ無辜なる姫君の運命がかかっているのだからな!」



!トリガーを満たしたため、真実を公開します!

―――――――――――――――――――
【真実】
あなたは少女愛野の姿を幻視する。
少女はその肉体を魚に変え、大地に沈んでいく・・・
予言が、悲劇の続きを告げる。

決戦フェイズまでに少女愛野の真実が公開されなかった場合、
少女愛野を含めた絶界に閉じ込められた人々の救出は不可能になる。

『トリガー』:いずれかのPCが怪物『美麗な男性』と出会う。
―――――――――――――――――――


「……というわけで、このままでは姫君が大地に沈んでしまうのだ!」
「なんとしても阻止せねばならん!」

98GM:2016/06/20(月) 00:00:18
「ウ、ウウウ・・・」

『                                        ――――!!!』

ワイナミョイネンの歌声がさらに響き渡る。
歌声自体は大したことはない。空忌で十分に抑えられるが・・・このまま戦闘、に入るのだけは避けた方がいいだろう。

何せ二人しかいないのだ。

何かに焦がれるような、絶望と怒り、悲しみに満ちた歌声を避け、ここは仕切り直すのが無難であろう・・・

99空忌 知枝:2016/06/20(月) 00:06:40

「お、おう。」

本当に会話が噛み合っているのか若干不安になったが、まあうん。
こいつがこんな奴だって事は円卓の間で判ってたからね。
深く突っ込まない優しさが空忌にもあった。

「だからやかましいっちゅーとんやろがイワすぞワレァ!」

「―――全く、人の話を聞かん奴め。」
「とは言え、これでは埒があかん。ちょっと場所を移すぞ。」

なんか年頃の少女の口から出て来てはいけない系のスラングで一喝した後、移動を提案する。
いや別に消せるからどうでも良いと言えばどうでも良いんだが、喉がガラッガラになってしまうのでな。
どっかこう声の聞こえないところで自販機的ななんかがある場所にでも移動したいところだ。

100ヴィルへルミナ:2016/06/20(月) 00:13:05

「うむ、あれではロクに話もできそうにないな」
「ひとまず移動しようか!」

こう見えて(どう見ても)騎兵隊故、足は速い方だ。
騎兵隊と足の速さに因果関係があるのかと言われたらあんまりないがまぁ足は速い方だ。

なお、ヤクザスラングについてはさほど気にしない。
北欧的にはよくあることだからね。仕方ないね。
戦に際して口ぎたない罵り『センナ』を行う文化圏なのだ。

101空忌 知枝:2016/06/20(月) 00:27:40
と言うわけで交流判定だ。友情を育もう。

diceBot : (3D6) → 16[6,4,6] → 16
6をムードダイスにしてアクションダイスは6+1、スペシャルで成功だ。
インガはとりあえず青に置いておこう。これでようやく覚醒1段階目だ。
なんと両思いになってしまった。ユウジョウ!
こちらからの感情は「友情(+)/面倒(-)」で。

102ヴィルへルミナ:2016/06/20(月) 00:29:06

では小官からは

「まさしく泰然自若!大樹の如く根を張る偉大なる勇気!(+)/木石のような仮面ぶり。年頃の少女、もっと笑うべきでは?(-)」

で行こう。
当然プラス方向でな!

103GM:2016/06/20(月) 00:37:23
                      ――――シーンエンド

104ヴィルへルミナ:2016/06/20(月) 00:45:53

次は小官のシーンとさせてもらおう!

diceBot : (1D6) → 3

シーン表ダイスは3だ!

105GM:2016/06/20(月) 00:57:25
冒険フェイズ3
シーンプレイヤー:ヴィルヘルミナ
運命の輪:黒0/0Lv 赤3/1Lv 青1/1Lv 緑3/1Lv 白1/1Lv
――――――――――――――――――――――――――――――
ヴィルヘルミナは走った。
姫君・・・少女愛野を救わんと、かの邪知暴虐のワイナミョイネンを倒さんとするために走っていた。

ヴィルヘルミナに事情は分からぬ。まだ調べていないからだ。
ヴィルヘルミナに状況は分からぬ。まだ調べていないからだ。

ただ――――

ttp://satanic.s98.xrea.com/snup_051010e/src/up0929.jpg

長い長い高速道路の上にて、大量の魚人の群れに襲われているのをどうにかせねばならないと言う事だけは、分かっていた。

※ヴィルヘルミナは【武勇】にて判定せよ!

106GM:2016/06/20(月) 01:09:46
冒険フェイズ3
シーンプレイヤー:ヴィルヘルミナ
運命の輪:黒0/0Lv 赤3/1Lv 青1/1Lv 緑4/2Lv 白1/1Lv
――――――――――――――――――――――――――――――

107ヴィルへルミナ:2016/06/20(月) 01:11:29

任せろ、武勇はB++!

diceBot : (2D6) → 3[1,2] → 3

ムードダイスに黒を選択し、アクションダイスは2を選択!
2+2で達成値4! 成功だな!

「ぬぅ、来るか魚人共!」
「我が名はヴィルへルミナ!」
「誇り高き騎兵隊に名を連ねsグワーッ!?」

名乗ってたら容赦なく襲われた。
こいつら、さては戦の作法を知らんな!?

「ええい、ならばもはや容赦はせん!」
「騎兵隊の勇気と武勇の名のもとに成敗してくれる!」

指輪がサーベルに変化し、抜刀!
ズバズバ、右、左と魚人共を成敗してくれるぞ!

108GM:2016/06/20(月) 22:30:29
「グワーッ!!」「グワーッ!!」「グワーッ!!」「グワーッ!!」

スパスパと魚人を切り裂いていくヴィルヘルミナ・・・特に被害を受けることなく切り抜けられそうだ。
いや、斬りぬけるだけじゃない。

魚人は『何か』に向かって移動するついでにこちらを攻撃してきた感じがする。
つまり、魚人たちが向かう先には、彼らが狙うこの事件の『急所』になるような何かがあることを示している・・・!

109空忌 知枝:2016/06/20(月) 22:42:44

「うむ、俺は自販機的なサムシングを探していたはずなのだが―――」

あれー? って顔をして、寄ってくる魚人の群れを蹴ったり殴ったりして車田飛びさせつつ前進制圧する。
貴様神性武器は何処にやったって? アレだよアレ、トンファーキック的な。

「―――まあ良いか。とりあえずさっさとその女を確保してここを離れろ。」
「こいつら、どうもその女そのものにはさほど興味なさげだしな。」

と言うわけで寄ってくる奴だけ森崎君めいて吹っ飛ばすので、さっさとこの地獄から連れ出してしまうといい。

110空忌 知枝:2016/06/20(月) 23:16:30

「うむ、俺は自販機的なサムシングを探していたはずなのだが―――」

あれー? って顔をして、寄ってくる魚人の群れを蹴ったり殴ったりして車田飛びさせつつ前進制圧する。
貴様神性武器は何処にやったって? アレだよアレ、トンファーキック的な。

「―――ええい鬱陶しいぞまとめて東京湾のサメの餌にしてやらぁオラァ!」

とりあえず寄ってくる魚人を森崎君めいて吹っ飛ばすのに余念がない俺だ。

111ヴィルへルミナ:2016/06/20(月) 23:48:14

「どうもこいつら、どこかに向かっているようだな!」

無双めいてズバズバとサンマどもを切り捨てつつ、知枝に声をかける。
どうにかなりそうだが、いかんせん数が多い。
この先に何かあるというのなら、さっさとそちらに向かいたいのだが……

「ええい、次から次へと!」

とにかく、数が多いのだ。本当に。

112烏丸 弥太郎:2016/06/21(火) 00:09:34

 サンマ無双を展開するヴィルヘルミナたちに襲い掛かる有象無象。
 「ゼロ」にいくら数字をかけても、圧倒的な「1」に届く道理は無い。

 しかし塵も積もれば山を造るように、彼らはいまや「敵」としてではなく
 「障害物」として、神子の前に立ち塞がっていた。



     その壁が、突如として割れて───────


                             γ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
                             |  ……あ、銅像の人。   |
                               乂___________ノ

            {>i:::::::}:  ̄`∨
        / : : `¨´: : : : : ∨     イヽ/、:::\`ヽ            ノ: : : :ー.{
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      /  /r"   /      `7、_  -‐   7、 ⌒ー 、::!///// レ'//!            i マ:r‐、!::::::::::/:::::::::::::/:::::::::::::
   r─‐-、xイ´r彡   i     ヽー‐'   <´:7/   `r、´   !////x////!            !γ r‐、ー、::/:::::::::::::/:::::::::::::::
  γ i ト、     '7        ト-‐'      ヽ.'/、_,   i iヽ´ !///,i i////!          , ∧: :ヽ}(⌒ヽ::::::::::/::::::::::::::::::
 /´ i i::/     ヽノ_|!__i!_ノ            ヽ \.イ    !///,i i////!           人∨};r‐、}⌒)' 、::::/:::::::::::::::::::::


                               数匹、いや数柱の霊獣を付き従えた少年が、姿を現した。

113烏丸 弥太郎:2016/06/21(火) 00:10:13

「進捗どう?」

 気さく……というには、愛想が些か足りないだろうか。
 表情一つ変えず、ヴィルヘルミナに尋ねた。

 身綺麗なままだ。汗一つ掻いていない……

 そして、それを守るかのように周囲に展開した霊獣が、
 魚人の群を薙ぎ、屠り、あるいは食らっている。

114ヴィルへルミナ:2016/06/21(火) 00:21:34

「む!」

ぴた、とサーベルを止めた。

「うむ、ヤタローと言ったか」
「チエと共に街を歩いていたのだが……」
「ひとまず怪物の正体は掴めた。水の王ワイナミョイネンだな」
「そしてどうもこの先、魚人共の目指すなにかがあるらしい」

「小官の銅の肉体に流れる、運命の女神の血が囁いているのだ」
「この先にこそ我らの運命がある、と!」

そしてなんか偉そうに胸を張って答える。
そのバストは割と平坦であった。

「しかし……その精霊は貴官の部下か?」

そして素直に気になったことを訪ねた。

115空忌 知枝:2016/06/21(火) 00:23:00

 「うむ……どうも群れの移動にかち合ってしまったようだな。」
 「しかし、こう……アレだな。どうせ来るならもうちょっとこうかっこいい奴が良かったな。大量のサメを巻き込んだ竜巻とか。」

 ドゴォ               ウワー
          ガッ
  ドーン  キャー             カブーム!

 なんかこう乙女にあるまじきケンカキックで魚人を吹き飛ばしつつ、自然体で応じる。

 「だいたい魚人とか普段見慣れてるって言うか見飽きてる系の生物だし、今更ダース単位で湧いてきたところで有難味も何もなぁ……」
 「つーかアレだぞ、北米の漁村とか行くと普通にいるぞ。確か―――そう、まさちゅーちぇっちゅ州のどっかだったか。」

 滑舌が致命的によくなかった。

116空忌 知枝:2016/06/21(火) 00:25:10

「む、大事ないようだな。重畳重畳。」
「しかし、何だな。随分大所帯なんだな、そっちは。」

俺とか五体と長ドスと短ドスとおさしみくらいだぞ。
ちょっと羨ましい。

117烏丸 弥太郎:2016/06/21(火) 00:40:59

「ワイナモ……?」「変な名前だ」

 表情は変わらないが、小馬鹿にしたような調子はない。
 変な、というのも、「馴染みのない」くらいの意図だろう。

 しかし、二人(一体と一人だろうか)が霊獣に触れると、少し顔を陰らせて笑う。
 携えた槍の、その似合わないこと。


「僕は、あんまり強くないからさ」
「自分の力で敵を倒す、みたいな『英雄』っぽいこと出来ないんだ」


                                / ./     / /
                            / _/    /   /
                               /    ̄ ̄  ヽヘ、
                         /       /     ヽ
                         /      /  /     ヽ
    .r┐                  〈        /1       l     「だから、こいつらに助けてもらってる」
    .l l                       ',      ,  /し} |/       |
    .| |                     }    l /::;ノ'´       |      弥太郎が目くばせすると、うち一匹、
    .| |                       /      ”     ノ  /     !      翼を広げた霊獣が、こちらに向かって親指を立てた。
    .| l_        /`ヽ        /        , -―ァ'´  /    |
   .ノー' \     /   !      r‐ '     / __ ,〃, -‐'´     |     「部下……ではないと思う」
  ./  ,x./⌒丶、イ   |ヽ     |ヽ __  / / //       |     「でも、気のいい奴らだよ」
/  /::/       ヽー-‐' |       \__,.イ:)_/ //|           |
 ./:::::l:ハ        |    |        ∨_∧//  ,'         |
〃:::::::::/ ヽ.      /ヽ   |         ` ー-'    ,             |
::::::::::::::{   ` ー<_  ',   |\             /            |
::::::::::::八     |  ノ ̄ /::.、 丶-―――- 、     ,'           |
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118ヴィルへルミナ:2016/06/21(火) 00:56:22

「なるほど……ヤタローには指揮官の才があるのだな!」

話を聞いていたのかいないのか、ヴィルへルミナは快活に笑った。
厳密に言えば、話は聞いていたがめちゃくちゃに前向きに解釈した、か。
なおヴィルへルミナには五体とサーベルと乗馬鞭と愛馬がいる。

「よし。ならばヤタロー、共に先に向かおうか」
「小官とチエだけでは不可能、と言うつもりはないが、仲間は多いに越したことは無い」
「さらに言えば小官は兵士故、指揮官型の人員がいるに越したことはないしな!」

「あとはゴエモンと言ったか、あの盗人が今何をしているかだが……」

「……ううむ、そもそも盗人と共に戦うなど……」

「…………ヤタロー。そういえば先ほどゴエモンのサインを求めていたが、ああいうのに憧れるのは感心せんぞ」
「もっとこう……清く……正しい……そう、小官のような騎兵隊などに憧れるといい」
「なにせ、人の物を盗むのはよくないからな!」

そしてなんか頭のよくない説教を始めた……!

119空忌 知枝:2016/06/21(火) 01:09:42

「ほうほう。」

なんか肩にキャノンっぽいのがついた亀っぽい奴の鼻先を撫でてみる。
ほれほれ、ここがええのんか。

「うむ、判っちゃいたが頭硬いなこいつ。」
「石頭ならぬ銅頭……いや、銅はもうちょっと柔らかいからやっぱ石頭だな。」

「まあなんだ、盗人は盗人で役に立つぞ?」
「何しろ盗む側の視点からセキュリティを練れるからな。」

俺とか別に明言してないけどジャパニーズマフィア的ななんかの跡取り娘だしな。
下手に突っ込んで飛び火されても困る。

120烏丸 弥太郎:2016/06/21(火) 01:38:31

「…………」「けど、それって」

 少しの沈黙のあと、弥太郎は馬上のヴィルヘルミナを見上げた。
 どこか斜に構えたような体は消えた。騎馬をおもむろに撫でる。

「僕が手にする勝利や賞賛のために、こいつらが傷付くってことだ」
「そんな才能なら、いらない」

 聞くものが聞けば、傲慢とも取れる悩みだろう。
 それを打ち明けたのは、それだけヴィルヘルミナに心を開いたからだろうか。
 銅像にも関わらず……いや、あるいは銅像だからこそ気兼ねがないのかもしれない。

 ヴィルヘルミナのあとを付いて歩く。

「憧れるよ。盗人にも、騎兵隊にも」
「自分の力で事を為す人なら、誰だってすごいと思う」


                   rー‐r‐'⌒ーヘ _
                   |ムマ/ 匕メ  ´てハ
                        `7´ ,ィ     , -―f       一方で、霊亀……中国を原典とするものとは、少し性が異なるだろうか。
.         _             _ ゝ=〈/ ̄ ̄´   ノ       空忌の指が撫でるのに、満更でもなさそうに身を委ねている。
       Y´ \  ___ , ィ ´    _><> 、 _
       \  _У/    ̄ У´    }ミΛミY´ ̄ ̄Λ    《嬢ちゃん……初見で俺のツボを見抜くたぁやるじゃあねえか》
           У /       l       /ミ/7ー|     {ii}    《ブリーディングの腕は、ウチのヤタ坊にも劣らねえな》
.         / /       l     lミ{__l/ヽ,____∨
.       ム /         ヽ    ヽミY   /  } `ヽ    ……そんな声が聞こえてきそうだ。
      〈__,/           / \    }i{   }  ,'   }ヽ
.         /        /    ヽ  ヽ〉  |_/   /  ト、


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