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【セ】『怒りの日 -Dies irae』【アマデウス】

1GM:2016/06/06(月) 23:13:12
狩原市と呼ばれる都市が絶界に包まれる。
海と大地の境が消え、神話(かこ)と現在(いま)が融解する。

混沌這い寄る狩原市、鍵を握るは一人の少女。

これは、怪物と少女を巡る哀れで悲しく愛しい一つの恋話。

では一つ、皆様私の歌劇をご観覧あれ。

神話創世RPGアマデウス『怒りの日 -Dies irae』
――――これは、「神」と「君」が紡ぐ物語。

2GM:2016/06/06(月) 23:14:06
PC1:烏丸弥太郎
ttps://character-sheets.appspot.com/amadeus/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY-f7rLAw

PC1の【暗示】
あなたは親神から予言を告げられた。
忘却の子である謎の神子、愛野と呼ばれる少女を中心に絶界が発生する。

少女の過酷な運命とあなたは交わることになるであろう、と。

――――あなたの【任務】は『少女愛野と共に絶界を脱出すること』である。

PC2:空忌 知枝
ttps://character-sheets.appspot.com/amadeus/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYkemcLQw

PC2の【暗示】
あなたは未来を幻視する。
波打つ大地、沈む都市、絶界にて響き渡る、全てを大地に還す怪物の歌声を。

あなたはその怪物とあいまみえる運命にある。

――――あなたの【任務】は『絶界を生み出した怪物を倒すこと』である。

PC3:ヴィルヘルミナ
ttps://character-sheets.appspot.com/amadeus/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEYytHJKww

PC3の【暗示】
あなたは過去の光景を幻視する。
大地が渦を巻き、魚人が産まれ、一人の少女がそこから逃げている光景を。

魚人達に囲まれて少女の姿が見えなくなるところで、幻視は終わる。

――――あなたの【任務】は『少女愛野を救出すること』である・・・間にあわないかもしれないが。

PC4:石川五右衛門
ttps://character-sheets.appspot.com/amadeus/edit.html?key=ahVzfmNoYXJhY3Rlci1zaGVldHMtbXByFgsSDUNoYXJhY3RlckRhdGEY0tHJKww

PC4の【暗示】
あなたの目の前には終末の光景(ヴィジョン)が広がっている。
うねる大地、這い寄る混沌、逆巻く蛇。
闇の向こうで揺らめくは、美麗な歌声を持つ太古の怪物。

――――あなたの【任務】は【真実】に書かれている。

3GM:2016/06/06(月) 23:26:33
ではまず
【活力判定】及び【日常】による倹約判定を行います。

皆さま
【レベルD6】を振りそれの値を生命力に+

及び【日常】で判定して達成値分の神貨を取得して、

その結果をこのスレにレスしてください。

4空忌 知枝:2016/06/06(月) 23:49:25
活力決定
diceBot : (1D6) → 4
活力4。

倹約判定
diceBot : (3D6) → 10[5,4,1] → 10
4をムードダイスに選択し、緑のインガを+1。
5をアクションダイスに選択。日常A-なので-1の補正がかかり、達成値4で成功。神貨4を獲得。

5石川 五右衛門:2016/06/07(火) 00:02:57
活力決定
diceBot : (1D6) → 2
活力2

倹約判定
diceBot : (3D6) → 10[5,4,1] → 10
5をムードダイスに選択し、白のインガを+1
6をアクションダイスに選択し+2して8神貨獲得

6ヴィルへルミナ:2016/06/07(火) 00:15:13
活力決定
DiceBot : (1D6) → 4
活力4!

倹約判定B-
DiceBot : (2D6) → 8[2,6] → 8
2をムードダイスに選択し、赤のインガを+1。
6をアクションダイスに選択。
マイナスモッドにつき-1の補正がかかり、達成値5。5神貨獲得。

7烏丸 弥太郎:2016/06/07(火) 00:20:18
活力決定
diceBot : (1D6) → 6
活力6。

倹約判定(日常:B+)
diceBot : (2D6+1) → 8[4,4]+1 → 9
4をムードダイスに選択し、緑のインガを+1。
4をアクションダイスに選択。達成値5で成功。神貨5を獲得。

8GM:2016/06/07(火) 00:44:56
導入フェイズ1
シーンプレイヤー:石川 五右衛門
運命の輪:黒0/0Lv 赤1/1Lv 青0/0Lv 緑2/1Lv 白1/1Lv
――――――――――――――――――――――――――――――
狩原市――――

古くは合戦場にもなったことのあるという某県の都市。
現在は高速道路及び複数の道路、陸橋がうねるように通ってる県の交通の要所・・・

古くよりの道路、交通が残っているため新しい道路はそれらを避けるように作らざるを得なくて、
それがさらにこの市の道路事情を複雑怪奇なものにしている。

道を一つ間違えればスーパーに買い物に行くはずが隣の県まで行ってしまう、というのもあながちガセではない、それ位迷いやすい土地だ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
     /.:.:.:.:.:i|.:.:.::.i|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |  }レ'´    `丶、:.:.:\
   /.:.:.:.:.:.:.:八.:.:.:.:、.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : | /   、、 ミ   \:.:.:.:.:,
  .:.:./ .:.:.:.:.:.:.:. \:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.: ∨   ___ヽヽメ、   ヽ:.:.:′
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./ }.:.:.:.:=-‐.:.:.:.i .:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:..\     `¨¨¨¨⌒ 人:.:|
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八 |八:.:.:i{\^´        ^^ ´  |:i|:|\| ノ 小.     人.:.:.:.:.:.:.:.:.:
: / /.:.:.:ヽ八    、           |ル ,___/.:.:.:.:` ー=≦.:.:.:\.:.:.:.:.:.:
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  ̄ ̄/ .:.|i::::..\   ` == ''    / ,  . イ:.. , ----―v‐ \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
    ,:.:.:.:八:::::::..丶         / / ---―く__ぇー==≦| |.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:
「――――うん、たしかにここですよー。」
「複雑な道路、煩雑な地形・・・よもすれば天然の魔法陣すら描きかねない禍々しい立地。」
「まだ魔方陣とまではいかないんですけど、そんな立地なので魔を呼び寄せやすい土地でもあるんですよね、ここ。」
「ここで起きます――――夢で見せた、あの惨劇は。」

9石川 五右衛門:2016/06/07(火) 21:07:24
>>8
         ド
       無ロ ま    |               ,‐z___               |       :
       職ボ た    |           ,∠⌒六:::::::::::::::─=ミ       |       :
       にウ       |      _刋::::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::::::::ぇ       i   俺   ど
      な.          |    `7/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く      |   は   う
        っ         >   〃::::::::::::::::::::::::::::〃 八|\:::::え_       |         な
      ち.          |     ::::::/:::::::::::::::::::::/∧」    rケ´       |       っ
      ま        |     jル':::::::::::::::::、 从___`ヽi       <         ち
        っ.         i      {{::::::::::::::::(⌒ヾ州 ̄ ̄下赱l!         |       ま
       た          |      iレ::::::::::::::::\ .jN    i!i!i!圦       |       う
             乂 ⌒≧ュ_`} ::::::::::::::::厂   \   ̄、 〉        |       ん
               /    ̄≧ュ_ jレ'      i    <       |       だ
                     /    ≧ュ       ‐=マ        乂
                     ==ー‐‐‐‐≧ュ_   /
                                  _≧オ⌒ヽ
                                〃 ̄      ャ
                           //

スマホを片手に路地裏の闇を滑るように移動する、ヒゲにサングラスの男。
周辺で一段高い建物の上がると、屋上で煙管にタバコを詰めながら街を一望する。

「勘弁してくださいや。年々、脳味噌がマッピング作業を受け付けなくなって来てるんですよ」
「方眼紙と鉛筆を用意するどころか、ワープゾーンとか見ただけで眩暈がしてくる」
「……ゾッとしねえ光景だ。中年のコソ泥にはチト荷が重い気がしますがね」

10GM:2016/06/07(火) 22:32:58
「だいじょうぶだよ、最近は『かぁなび』ってのがあるんだよー。」

そういいながらスマッホが緑色の光を帯びていく。
狐火が、周囲を蛍のように舞いだした。

「あなたは私の息子。私の恋人、私の夫、私の父、私の友達、私の神子。」
「私はあなたの母。あなたの恋人、あなたの妻、あなたの娘、あなたの友達、あなたの神。」
「あなたは自分でなんでもしようとしちゃうけど、それ位はいつでも手伝ってあげるんだよ?」
「――――もう少し私の権能に頼ることを覚えておいてくれると、嬉しいんだよ?」

11石川 五右衛門:2016/06/07(火) 22:51:56
>>10
「わかってますよ。母ちゃん大明神だ」

狐火で着火した煙管をくわえ、紫煙を燻らせながら画面をなぞる。

「京の三条河原で生煮えの赤兎になってたとこを救って貰った」
「その後も、俺を題材にした舞台を義賊として祭り上げてもらったり……」
「ここまでして貰うような男じゃねぇってのになぁ。貰いっぱなしの恩を返したいんですよ」

「他の神子たちも、もうこの街に?」

12GM:2016/06/07(火) 23:01:53
「そろそろ集まってくると思うんだよ。」
「日本の災害だからね・・・アマテラちゃん様からも神子が来るっていってたよ。」
「あと、新しい旧神だっけ?あの辺と・・・」
「イワ(ナガヒメ)ちゃんが来れないから、北欧からも応援を頼んでたはずだよー。」

13石川 五右衛門:2016/06/07(火) 23:12:52
>>12
「心強い限りだ。俺は腕っ節のほうはまるっきりでね」
「新しい旧神……古いんだか新しいんだか……」
「うまくやれるかどうかは状況判断ってことで」

通話画面の横にポップする自分の口座の振り込み額を確認。

「まっ、お小遣い分は働かせてもらいまさあ」

煙管の灰を落とすと、屋上の柵を飛び越え、眼下の路地の闇へと身を躍らせる。

14GM:2016/06/07(火) 23:23:05
「おー、がんばるんだよー。」

そう言いながら狐火と共に大泥棒が闇夜に溶ける。

今宵彼が盗むは一体に何になるのであろうか――――

                      ――――シーンエンド

15GM:2016/06/07(火) 23:38:24
導入フェイズ2
シーンプレイヤー:ヴィルヘルミナ
運命の輪:黒0/0Lv 赤1/1Lv 青0/0Lv 緑2/1Lv 白1/1Lv
――――――――――――――――――――――――――――――
ここはとあるスウェーデンのとある町。

「スウェーデンスウェーデン!」「ストックホールム!ヴァイキーング!」
「HAHAHAHAHAHAHAHAHA!!」

カップルが広場にある銅像の前で待ち合わせをしていたり、
子供が親に見守られながらボール遊びをしていたりと随分と牧歌的な光景である。

そこに・・・

『パカッ』『パカッ』『パカッ』『パカッ』

姿はない、匂いもない、気配もない。
だが、紛れもなく馬の蹄の足音が響き、銅像に近づいてくる。

日常の喧騒に紛れ誰も気づかないが、『あなた』は気が付く。

今ではない命、ここではない時間。

『過去の馬』に乗って、あなたの親神がやってきたことに。
すでに過去であるために影も形も存在せず、其れに乗っている親神も影も形も存在しない。
だが、確かな『音』と『存在感』を伴ってやってきたのだ。

「――――久しいわね我が娘。何年ぶりだったかしら?」

16ヴィルへルミナ:2016/06/07(火) 23:48:25

                        _r<⌒\
               rッ‐=7´/ /i:\
                 [ツ-=/ :/ /}从、.\
               E{ミ=イ ::伐マァ r}川ノ        ∧           ,
                  [圦ミ.圦 ::| ` `|/          /∧'.  /⌒ヽ.  /{   「おお―――――」
                [彡\ハ:ト ´`イ           | |::::'.∨ .∧ i ∨/::|
             辷辷心仟リ==ミ乳|        }.{::/ ,ィ1 .} l 小:::i|
            /: : : : : :心r─-弌圦_.         ∨/ / | | | 乂ハ∨ 
          {:::::::\: : : : :心ミ並イ /: \      .// ./ { { {'´{\\.ハ
              |:::::::::〈\: : :乂〉 人{∧: : :/     ./ | ./ .∧\\\\.ハ
.           r'⌒ヽ::∨:///,Ж\',: ::〉     /.{│{  }:: \\\\\.\_,
           /:: : : : :\:{ {‐〈  、、i,i }\\ / i∧|/  /:.:. :.:\\\\爪K´
... ____/:: :辷辷辷辷辷)ノ\ 狄{,〈{辷辷フ /i/} i i. ハ繭:.:.: :.:.\ ∧ .l.| 从
=彡辷辷'辷辷彡'´{:::r匕⌒\{   `T´,仆、`y'//}//{ l | /.:   :.:.:   :.:: リ:: } 川′`
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧:{{.`匕ス'⌒>v仕ニニ//// j/.: l N |.:.:   :.:.:.  :  :.:И从
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i>‐--、}爪_/}}::::/i∧//.:.:.:.:.:.:l.i |从:.:.:.  :.:.:.     :|
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/´     `{:ト=ィ':/i | { }/  :: : 从{ |:.:.:.:.:.   :.:.:.   .::|
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ ̄ ̄ ̄\c|:|_///{ | |/    :.:.:: .::| |:.:.:.:.:.:; --──-|
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:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∠_    \。_/::::人.\.:.:.′    .:.:.: :.:.:ノ ノ/ /    :.:.  |
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 ̄.::: : : : : : .:/.::: : : : : : : :::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:        .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: `¨爪¨´
.::: : : : : : : .:/.::: : : : : : : : :::|.:.:.:.:.:.:.:.:            :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: :.:. }{:心
:::: : : : : : .:人::::. : : : : : : : ::|.:.:.:.:.:.:.:.:.        .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:  .:.:. ||:::::心
、::: : .::::oく   〉.:: : : : : : : :::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:      .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:  .:.:. . 辷辷,心
、\__.:(ノ.::`Y{.:: : : : : : : : :::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.    .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:  .:.:.:. /
沁、_ \::: ::.l L:_:_:_:_.:::::|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:......:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.  .:: : /
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馬上で身体を揺らし、歓喜を示す。
無論、それはここではなく――――精神世界での話。
『過去』に位置するウルズに座標を合わせ、会話に応じよう。

「馬上にて失礼致しますが……」
「思えば遥か、しかし僅かに五年前のアイルランドの件以来でありますな」
「しからばつまり、再びスウェーデン騎兵隊の出番でありますか、司令殿」

17GM:2016/06/07(火) 23:59:55
「ええ、今回の指令は遠い異国の姫君の救出よ。」

礼をするのに合わせ、親神・・・ウルズはあなたに応える。

「――――この姫君に何かがあれば世界に深刻な『終わり』がやってくるわ。」
「それは許されない。終わりとはラグナロクであり、ラグナロクで世界は終わらなければならない。」
「来たるべき聖戦の為に、偽物の『終わり』には退場してもらわないといけないのよ。」

「・・・ラグナ○クオンラインでのチャットでヤマト神群からの救助要請も入ったしね。連中に借りを作れるのも丁度いい。」

「彼の地はヤマト。ここより遥か遠く、補給もままならない。」
「故に飢えず、渇えず、眠らない青血の騎士たるあなたにはうってつけの任務・・・」
「受けて貰えるかしら、我が娘?」

18ヴィルへルミナ:2016/06/08(水) 00:07:59

「なんと……」

姫君の救出。
世界の終わり。
遥かへの遠征……ギリと拳を握りしめる。

「無論、是非もありますまい!」
「おお、おお! 大変光栄であります!」

スラリとサーベルを抜き、天高く掲げる。
この胸の高鳴り! なんと言葉にしたものか!
騎兵隊の新たな冒険に、なんと祝福をしたものか!

「愛! 希望! 勇気! 友情! 自由!」
「このスウェーデン騎兵隊ヴィルへルミナが、その大任果たしてみせましょう!」

19GM:2016/06/08(水) 00:25:38
その啖呵と共に世界が精神より現実に代わる。

逃げ惑う民衆、入れ歯が飛び出る老人、キラキラした目で見る子供たち。

そんな護るべき民の視線を一身に受けながらあなたは遠き彼の地に飛び立つのだ。

「うむ、現地までは私の八脚馬(スレイプニル)で運んでやろう」
「とく励め我が娘――――全ては、偉大なる黄昏の為に。」

20ヴィルへルミナ:2016/06/08(水) 00:30:04

                                ,rr勿斧亦ィ'⌒)
                              、_川/ノノ 小圦_,
                    _.        {.i/=彡/ 川j爪
                     / ̄: : : ̄¨`ー--─从 {.捲}ノノl/ }ノ     ,.         「――――偉大なる黄昏の為に!」
.         _.. -‐'¨ ̄¨`ー-='´: : : : : : : : _,=-/二\小从  ' .ムノ._>=ミ、_(_   、    「ハイヨー! 駆けよ風よりも早く!」
    / ̄: : : : : :‐-=ニ二ノ: : : : : : : ::/  ∧' ̄:.: ∧.`ーミ彡-=彡'三_}\三三ミ=+、/{
... /: : ___: : : : : : : : : : : :ノ: :: : :/____/ : >ァ‐' `¨工_彡=彡三ニ|:::. }三三ミ刈::::::|   )
 //:i:i:i:i:i;=-‐'¨ ̄\: : : :∠_:,、_/ ∧∨.:./  {`X´ ̄.ψ, イ从ニ∧从::: |三三ミ}从__ノ  /
...{':i:i/ ̄        \__/ マム ∧.∨フ′  )( `v气彡'ノ'/::∨:::} } `Y三三彡川ミミ≦_,
 Y´                 マム{ ∨/.   く/ `X:::: : \ノ:::::::::: ノ'´::::从彡'}/ :j:}::::`}爪
〆                 マム。={′r‐‐'ミ彡'´:::: \.:::::::\.:::::::::::::: ∧}}:o::′..::::::::.../jノ .\
                __  _ 《、._ル'ー┤ /::/:::::::::::.. \...:::::\::::::::::{ }:::::::::::::.  ::. }
             //:\/o `フ´,ャ─1/:/: :{:::::::.  ::::....:::\::::::::\::∧、\:::::::::::...::::::.|
.         辷ー‐ァァLL:.:. {   レ'.マム. /:/: : :|::::::::::.. :::::::::::::::\__ノ:\}__二>x'´ ̄ ̄{
        廴  { {:.:.:.:.: . :|___∧マム /.::::: :|:::::::::::::::..........:::::::...  .::::::::|_ノ {乂::::: :: . :|
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          廴  ノノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:/ //マム: : : |.:} ::: : {:::::::::::::::::::::::/..:::: | ト、:.:.:.:.\___/
         廴  { {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ /..{ {: ::マム: : |.;レ─-ミ::::: ::::::::::/.::::::  | | \:.:.:.:.:.`ア
       廴  | |:.:.:.:.:.:.:.: / ./  | |: : :マム ノ{::::..... ヽ}:: .:::::::/.:::::::  ∧ |   .\:.:.:.:))
       廴  LL_:_:/  /   .|ノノ: / マム∧'´:`´ノ:: .:::  :}.::::: .::/ { |  、  辷'´
        廴        /   ..从爪:./::マム::}:::: /:: .::::   |.:::: .:/\乂_  \辷
        廴.     /      /:{::{:{:::リ:::::::マム::: {:::::..:::::::../.: ::..{   \  ̄ ̄.辷
         廴 辷´     ∧ .:::::::::::::::::::マム: }::::::::::::∧、:_:_:_,/    \   辷
          廴/廴爪爪爪 } .:::::::::::::::::::;ィ'マムト---‐'::::}:: /         \辷
                       | ::::::::::::: / {、_マム::::::::::: /|: }
                       /.::::::::::/.  `ー'マム: : /ノ: 〈
                   {:::::::::: {     |::::::マム:爪__:_}
                        |:::::::_ノ     .ノ ::::: マム廴_ノ
                        /::::/      .}::::::::ノ乂}

馬の腹を蹴る。
民よ、しばしの遠征を許せ。
目指すは遥か遠く、ヤマトの大地――――!

21GM:2016/06/08(水) 00:31:42
                      ――――シーンエンド

22GM:2016/06/08(水) 01:05:55
導入フェイズ3
シーンプレイヤー:空忌 知枝
運命の輪:黒0/0Lv 赤1/1Lv 青0/0Lv 緑2/1Lv 白1/1Lv
――――――――――――――――――――――――――――――

空忌組――――この地方一帯を仕切るヤクザであり、
暴力団とかではなく警察とかと割とズブズブな古いタイプの任侠系なところである。

そんなヤクザも平日の昼間となると暇であり――――

「必殺三枚返しー!とっぴー!」「おっ俺の二倍メンコが一瞬で全ぜん滅滅めつめつ・・・!!?」

留守番の部下たちが暇潰しに庭でメンコしてるのを空忌知枝は自室で眺めているのであった。

23空忌 知枝:2016/06/08(水) 01:08:34
                         /:::::::::::_:::::::/::_:::::::::::::::::::::::::::::`ヽ:::::::::::::::::
                          /:;:::::::'::::::ヽィ::::::::`::ー-::、::::::::::::::::::::\::::::::::
                           /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ:::::::::::::::::ヽ:::::::
                          /::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::i::::::
                          /::::::::::::::::::::i:::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::::ー-ヽ:::
                        /i:::i::::::::::::::::::::l::::i|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::/:::
                     / /:::i:::::::::::::::::::::!:::ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::/:::::
                     〈:::::i:::::::::::::::::::::i!::i ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::/\:::::
                        \:::::::i!::i::::::::ハ::|  i::::::::::::::::::::::::::::::ii::::::::::::i    \
                         \i::ij ィf斧下  ゞ r===ミ、i::::::::::::/i_|ィニヽ.
                          /:::::/弋:::::刋   弋ノ:::::::::::リ|:::::::::i// //
                          ,/:::::/ ヽ ̄¨゙ ,    ゝ==-'´ i:::::::::!イ   //
                       //:::::/   ヽ        /:../:::::::::,ヽヽ /´  「………………」
                       / /:::::/ i   i   /> ニ  <: : :./::::::::::,`ヽミイ
                 /   /:::::/ .l   l (ニ)ヽ. : : : : : : . .i::::::::::,   \
                ,      ,:::::/  |   |/:::/     `'ー  |:::::::,     `
          ,  '         .::ノ    !   !ゝ'\ .:/:.    (i::::::,        i
        ,          ,/    |  {    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i::::/ i      /
       /           /        |   i             l::::i /    /
       ,      , ― ´         |  /ヽ._i       /:::/ /    /
      ,     /             ヽノ    `ヽ.___/i::/λ     ´i
      i  ,   ′    ,―,; ̄;;`ヽ ____./             /:/ /    / i |
    /:/      ./;;;;;ノ:::/ ̄ ,'         /       /:/ /   ,.   ! !
  /イ      , '  ̄,;;/  /        /       /:/ /   /   ! !
イ        / /:/  ,         /         ,.::/ /   /::ヽ  `ヽ

 窓の外を眺める目は、まるで浜辺に打ち上げられた魚のそれを髣髴とさせる、一切の生気を感じさせないものであった。
 時折思い出したかの如く瞬きを繰り返しているところから見るに、既に屍であるというわけではないらしい。
 しかし、少女はもはやこの世の何も見てはいない。それは、誰の目にも明らかであった。

 ―――それは、この世の如何なる病ともまったく異なる、ある意味では病よりも余程恐ろしく忌まわしきものの
力の一端の顕れであり、それがそうであると正常に認識できるものは、幸か不幸かその場のどこにもいなかった。
 少女は今や、起きながらにして夢を見ているのだ。この世ならざる何かの夢を。

24GM:2016/06/08(水) 01:17:00
――――気が付くと少女の周囲の部屋は『外』になっており、天井は『空』に、地面は『道路』に。

メンコは何かの『骨』になり、部下たちは――――肌に鱗が生え、少しずつ『魚人』になっていった。

それらは全てが柔らかく、柔らかく蕩けていき最後には大地に吸い込まれるように消えていく――――

そんな光景を、あなたは綺麗な『歌声』を聞きながら眺めている――――

25空忌 知枝:2016/06/08(水) 01:32:50
 夢の中では、少女の目は生気に満ちていた。
 恐らくは、これが本来の姿なのだろう。
 一方で、少女は困惑していた。
 “なんだこれ”“ああ、またこのパターンか”“いやちょっと待てどういう事だ”
“ところでこの間ジュラシック・パークと間違えてジュラシック・シャークのDVDを借りてきたマサの野郎に与える罰は
どうしてくれようか”などと言った益体もない思考が脳髄を駆け巡り―――

 「―――色々と聞きたい事はあるが、とりあえずこの面妖な夢はお前の仕業か、アザトース。」
 「それと、なんか恐竜が出てくる映画とちょっと似た名前のサメ映画を間違って借りてきた阿呆への罰は何がよかろうか。」

 ―――やがて少女は、どこへともなく、声をかけた。

26GM:2016/06/08(水) 01:53:31
「わしじゃ!」
「罰というならあれよな、某がマーサーの頬にキッチュとかするとかどうだ?」
「お前のパパンに魅せれば指詰めまったなしじゃろ?ん?」

――――空に黒い三日月が現れ、その虚から目が喋る。
言葉を出すだけで地球を砕くほどの質量(ヒトガタ)が、この場に顕現したのだ。

「ああ、この資料映像は過去だ。今から3日後後くらいの遥か過去。」
                       _, イVト、
                    _, -ニ ̄ | ∨ `ヽ、
                  / 彡二            \
               / /               ハ
              _ノ                   八_
            弋二   /    〃   /      ∠
            __∨   ∧  / /   / /  / ノ ヽ
            ヽ _ \   lヘイ>/ ,_ '-¬7 イイ  / /  / ̄フ
        r─--、  rヘ  |l 「辷ト<    _⊥-!‐∨ |  |ハ/ /´
.         `ー-、 \ 」  | Y忙iラァ`   7rf斤jナ|  |  し' 厶-‐ヘ、
             ヽ    l|ヽ |¨l      `T 「 厶イ|      _  {
      / ̄ ̄  ゛    lハ ||       || √ /       ̄ヽ ノ
       ヽ-' 7 ̄¨        lヘ、:| _ ='_  j l/ /      rク /
          〈 f勹       V\  二 ` ∠_ /       八/
        ヽノ {        \ ` ー─< /         /
        一-=ニヘ、         `丶、-‐ '"       ∠__
.   /    _厶二≧- 、          `丶 、  _, - ´    \
   /         ,   ̄ \          `  ̄`¬<     l
.  /        /       \               \   |
  |                   \                     |
  ヽ                 , '  >、     、         |
   \      ‐-  _ ,  '    /    > ._   `    、_   /
      \_     ¬<   /-┘  └-- -、      _二/
       ∨  ̄7¬┬r一T´            | ̄丁T ̄∨
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん、お前の他人、アザトースだよ☆」

27空忌 知枝:2016/06/08(水) 02:10:08

「うむ、だいたい1d100/2d100くらいのアレで俺以外の全員が正気を失うからよしてやれ。何が問題かって俺が困る。」
「とりあえず今度父に件のDVDを見せる任務を与える辺りで納めておこう。」

余談だが、数日後マサの指は一本減っていたそうな。
なんでだろうね。不思議だね。

「なるほど、大体分かった。」

二重の夢をフィルターに挟んでなお、アザトースの姿は判然としない。
その言葉も要領を得なかったり、時系列がおかしかったりと言った問題が頻繁に発生する。
まともに意思の疎通が可能な存在は、大凡限られるのだ。
なぜかと言えば、それは本来人の尺度で測れるようなものではなく、人の理解できる思考を持ち合わせてもいないからだ。

「よくわからんが、なんか地球上のどっかに怪物が出るんだな。だいたい三日後くらいに。」
「うむ。ところでどこ行けばいいんだこれ。」

アバウトってレベルじゃない理解の仕方をしたようだ。

28GM:2016/06/08(水) 02:17:18
「その場所に這い寄る混沌がいる。ニャルらトレーダーをあげやう。」

そういってアザトースはあなたに新鮮なタコの刺身をプレゼントした。

「あいつは私が好きだからな。近づくと逃げてしまう。」
「かと言って他の連中じゃ荷が重くて恥ずかしいし・・・」
「『私』である『お前』が行って『アイツ』を『私』にしてくれるとお姉さん嬉しいな。」
「最近ニャルラトおじさんのところ言ってないだろお前?」
「ちょっとそこに遊びにでも行ってお小遣い貰ってくるといいぞ。」

29空忌 知枝:2016/06/08(水) 02:30:04

「なるほど、言わんとするところは大体判った。」
「では、ちょっと行ってくるとしよう。」

つまり、こうだ。ちょっとナイアーラトテップをとっつかまえて〆てこい。ついでになんか怪物も倒せ。
それで大体解決だ。うむ、判り易くて良い。たぶん致命的になんか間違ってる気がするけど些細な事だ。

そんなこんなで夢から覚める。
廊下を歩いていると、メンコをケツの毛まで毟られたタカが歩いてくるのが見えた。
少女は慌てず騒がず、こう言った。

30空忌 知枝:2016/06/08(水) 02:30:39
                    /)))
                   ////
               /////
                 //ノノノ/)/\___
.                //.:j/イ:.:Y::::/::::::::`Y}
               //::丿:.:.:.イ/ ̄ ̄ミメ
            ,‰:(:.:.:.:.: 人::::::::::::::::::::::::::` 、
.            「:.:.:.:.:.‰-=升´ ̄/::::::::/::::::::ヽヾ
              人:.:.:.:ノ/// ::::/::::::::/::/ :::::|:::::i::::.\
.          /'/   /:::::/ミ辷彡⌒>、:::::::/ |:!::::|:::::|::::i:::. \
       / /   イ:::::/:::Yd:::::ィ笊㍉ / 仏斗::::|::::|:i:::|
      /  /    i |:::/::::::八| ::::Kぅソ   ィテミ乂j|::::|八|
.     /  人    人 ::::::::::{  !:::::|    , ん沂":::::|⌒
..   ,'     \    \:::::::\ ::八  _    /\:::::\      「ちょっと出かけてくる。留守を頼むぞ。」
.   ′      ヽ   `ヽ⌒ヾヽ\_ .   イ   \:::::\
    ::|           \    Yヽjリ  |㍉厂 ̄ ̄`\:::::\   「マサの奴が帰ってきたら『借りてきたDVDを父に見せておけ』」
    ::|           \    || \\ `Y}-、⌒¨¨¨⌒`ヽ  「と俺が言っていたと伝えておくように。」
    ::|          //ハ}     八.  \\jハ |、        \
    ::|:         ///   _彡へ.`ヽ \\...::::\         \
    ::|:        ./ハ{   「     Y   \\::::: \        )
   .八        {{ :||   ',     }     }:::::ヽ:::::::.:.ヽ
.     \      || :||   ', ー=彡-- ー=彡 ::::ト :::::::::: \
.             || 八   V`¨¨¨´ ̄ ̄ ̄}ハ:::|   \:::::::::::\

31GM:2016/06/08(水) 02:32:27
アザトース「――――シーンエンドだな!」

32GM:2016/06/12(日) 23:22:36
導入フェイズ4
シーンプレイヤー:烏丸 弥太郎
運命の輪:黒0/0Lv 赤1/1Lv 青0/0Lv 緑2/1Lv 白1/1Lv
――――――――――――――――――――――――――――――
さて、草木も眠るウシミツアワー。
丑三つ時であるからこそ誰の目にも留まらぬ、誰に憚る事なき自由な時間。

そんな自由な時間に、あなたは自分のプライベートエリアである自室にて存分に趣味を堪能していた。

親にノックされるとちょっとビクッとなって慌ててしまうような、そんな『趣味』。

さあ、今日もあなたはパソコンの電源を入れて――――

33烏丸 弥太郎:2016/06/12(日) 23:40:28

「…………」

 黙々と二つのディスプレイを起動し、幾本かの配線を繋ぐ。
 同時に、ブラウザ上で操作を進め、撮影環境と収録機材の動機を確認。
 すぅ、と一息吸って、

「はじめましての方ははじめましてー」
「ヤタマルでーす」
                                            おともだち
 年相応の媚と無邪気さのあいまったような声で、画面の向こうの『視聴者様』に挨拶した。

 暗い部屋、ディスプレイの刺すような光だけが顔を照らす。
 電球は点けられない。家族に対して、この時間の自分は就寝中ということになっている。

 この日課は自分の数少ない生き甲斐であり、同時に暇つぶしでもあり、そして収入源でもある。
 万に一つでも身バレの可能性は潰しておかなければならない。
 すればたちどころに身動きが取れなくなる……そう、家族にさえ、知られてはならないのだ。


「今回は先日発売の『モンスターイーター伝デルタ』をですね」
「武器の解説を交えつつー」「実況していきたいと思いますー」

 画面上には様々な文字列が飛び交っているだろう。
 好意的なものが大半だが、中には『消防はよねろ』『実物はブサイク』等といった流言飛語も。
 そのいずれも流して、操作を進めていく。

34GM:2016/06/13(月) 00:05:30
『俺じゃなきゃ見逃しちゃうね』だとか『だが無意味だ』などと言った、まあ適度な荒らしコメを受け流しつつも実況を開始する。

アンチが出る位には烏丸の動画は人気が出ている。故にこそ個人情報の流出はさけねばなるまい。

さけねば――――『ちょっとやっくんやっくんやっくん!麺類コレクションの新艤装見た!?ちょっとあれエロ過ぎない!?』
――――そんなことを考えながら実況をしていたら、声優もかくやと言わんばかりに無駄にいい声の女性からのボイチャが大音量で響いてきた。

『ウズメちゃんがあれ見て今度のイベントはこれやー!!って張り切っちゃってるんだけど!!コスプレであれはちょっと駄目だとアタシ思うのよ!』
『マ、マカロニ一本で隠すとかちょっと色々冒険しすぎじゃないかと――――で、でもオトコノコにはあれ位の方が受けがいいのかな!!?』
『どうなのかなやっくん!彼女さんとかああいうの着てるとそそるもんなのかな!?』
『お隣のミカちゃんがああいうの着てたりするとやっくんもやっぱり嬉しいもんなの!?お姉さんちょっとカルチャーギャップ感じるんだけど!!』

大音量で、響いてきた。

35烏丸 弥太郎:2016/06/13(月) 00:19:47

「っっっはぁーーーーーーーーーぃ!!!!!」

 突如割り込んできた謎音声をかき消さんばかりの大音声を被せる。
 これ家族起きるんじゃねえの的気付きにより、すぐさま声を顰め、

「あー、と、友達が凸してきたので一旦切ります!!」
「再開する時はえーとえーと、ツイ●ターで告知するので!」

 そう言うが早いが、録画機器をぶっこ抜いた。
 暗転する撮影画面。黒抜きの再生ウィンドウに取り残された視聴者の文字列。
 それを眺めながら、

「……勘弁してくださいよォ」

 机に突っ伏し、良い声の女性にめそめそと情けない声で応じるのだった。


「僕の貴重な収入源なんですよぉ……」
「ボイチャは先にテキストで合図してって言ったじゃないですかぁ」
「あと僕、麺これやってないです。ceroに引っ掛かるので」

 そもそも年齢を気にするならば、プレイ実況で収入ってそこそこマズイ気がするがそれはそれだ。
 声に先程の媚や無邪気さはなく、入れ替わりにどこか世間に擦れたような、ふてぶてしさがにじみ出ている。
 その差を間近に見るものがあれば、十人中八九は「かわいくねえガキだ」と感想を漏らすだろう。

36GM:2016/06/13(月) 00:26:07
『えー?最近アーケードにもなってるんだよー、チェックしときなよー。』

アニメ声の女性はぷりぷりと言った感じでボイチャを続けている。マイペースである。

『それに・・・収入?駄目よー、こどもがこんな時間に働いてちゃー。いかがわしいわよー?』
『バイトしたいならツクヨミのところ紹介するわよー?歌舞伎二丁目に店持ってるって聞いたから。』
『やっくんのこと逸材って言ってたからきっとそこのナンバーワンになれるわよ!!』


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