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作者クリスすすのバイオハザード「Operation Javier」

4クリスすす:2010/09/09(木) 12:36:58 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター2「任務開始まで」
レオン「あぁ・・・もう朝かぁ」
新たなパートナーであるクラウザーはもうすでに起きて、装備を整えていた。
クラウザー「昨日は飲み過ぎた。準備をしたら任務開始だ」
レオン「OK・・・。うぅ気分が悪い」
クラウザー「目的地まで徒歩で行くんだ。そんなんで大丈夫か?」
レオン「酔拳は使えないが、なんとか行けそうだ」
クラウザー「俺達が今から行くのはミックスコアトルの村だ」
レオン「別にムラムラしてるわけじゃあねぇよぅ」
クラウザー「村だ!このボケ野郎」
レオン「そこで何をするんだぁ?ん?」
クラウザー「その村で案内人と合流してハヴィエ・ヒダルゴの居城に行く」
レオン「よぉし、やるぞぅ」
クラウザー「この川に沿って歩いていこう」
レオン「町から行った方がいいんじゃねぇのかぃ?」
クラウザー「武装集団がウロウロしてる。発砲許可は出ているが戦う必要がないだろ」
二人は細い川沿いを歩いてミックスコアトルの村に向かう。
途中、バーベキューをしたり釣りをしたりしたが
何とか二人はミックスコアトルの村に到着したのだった。
クラウザー「・・・静かだな」
レオン「酔いが醒めてよかったよ ふぅ」
不気味なほど静かな村には風の音も聞こえない。
暴動でもあったのだろうか。村にある建物の窓は割られ、
ドアは破壊されていた。壁には血痕もある・・・。
レオン「あの時と似ている・・・」
クラウザー「お前が言っていたラクーン市崩壊の事か?」
レオン「ああ、あれはまるで悪夢だったよ」
クラウザー「聞かせてくれ。ラクーンで何があったんだ」
レオンは真実をクラウザーに話した。
血肉を求めて徘徊する死人。アンブレラの狂気に満ちた実験・・・。
クラウザー「B.O.W.?それが生体兵器なのか?」
レオン「そうだ。その証拠を隠滅するためにアンブレラはラクーンシティを地図上から消した」
クラウザー「狂ってるな」
その時、二人の前に一人の中年男性が現れた。
レオン「誰か来たぞ・・・」
クラウザー「村人か。おい大丈夫か?」
中年男性はゆっくりと顔を上げる。
クラウザー「おい・・・」
その男性はもの凄い勢いでクラウザーに掴み掛かった。
レオン「クラウザー!!!」
クラウザーを救うためにレオンはハンドガンのトリガーを引いた。
鋭い銃声と同時に中年男性は地面に倒れた。
クラウザー「なんだこいつは!!?まさかこいつが・・・」
レオン「ゾンビだ」
そこに皮膚が腐り落ちて白濁とした目の集団が集まって来た。
不気味なうめき声を上げ、食欲に動かされた死人達が二人に襲い掛かる。
クラウザー「ゾンビ映画だな これは」
屈強な軍人である彼は動じる事無くゾンビに立ち向かう。
クラウザーはホルスターからソーコムMK23を抜き、狙いを定める。
レオン「頭を狙え!」
クラウザーはゾンビの額に弾丸を叩き込んでいく。
レオン「クラウザー!!!こっちだ!!!」
彼はハシゴを見つけると叫んだ。
クラウザー「わかった!」
二人はハシゴを上がり、建物の中に逃げ込む事に成功。
レオン「この裏から村の中心に出られる」

5クリスすす:2010/09/14(火) 10:21:46 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター3「ミックスコアトル」
レオンとクラウザーが侵入した建物の中は静寂に包まれていた。
床には引き裂かれた人間の死体が転がっている。
クラウザー「これはまた強烈な臭いだ」
レオン「すぐ慣れるさ。でも、ここまで感染が広がっていたとは・・・」
クラウザー「よっぽど凄いウイルスらしいな」
レオン「Tーウイルスは悪魔のウイルスだ」
二人は建物の裏口のドアから村の中心へと歩を進める。
レオン「後ろから来やがった!」
ゾンビ化した村人達が背後から迫って来ていた。
細い路地で逃げる場所がない。
クラウザー「そのフェンスを飛び越えろ!」
レオン「いや、俺の方が・・・!!!」
クラウザーはナイフを握りしめると、ゾンビの後ろに回り込み
首を切りつけて動く死体を一撃で葬った。
迫り来る死体達をコンバットナイフ一本で動きを止めていく。
クラウザー「準備運動にもならんな・・・」
レオン(すごい奴と組んでしまったぁ!ブログで自慢しようかな)
数々の任務を成功に導いてきた男は自信に満ち溢れている。
動く死体と対峙しても動揺する事もない・・・。
この時、レオンは心のどこかで任務の成功を確信していたのだ。
クラウザー「行くぞ。もうすぐ村の中心だろ」
レオン「ああ、そうだな」
そこからはゾンビが現れる事もなく、二人は村の中心に辿り着いた。
水上都市のように川の上に建物と通路が並んでいる。
物音も人がいる気配もない。水の流れる音だけが聞こえている。
レオン「すいませぇええええん!!!!誰かぁあああ!!!!!!!!」
クラウザー(どういう神経してるんだコイツ・・・)
レオン「あっ!人だ!」
クラウザー「いや、あれは人じゃない」
レオンの大声に反応したゾンビ達が姿を現した。
クラウザー「連中、お前の声に反応したんじゃないのか?」
レオン「奴らは音に反応して襲って来るから気を付けろ」
クラウザー「てめぇ!中性洗剤飲んで死ね!!!!」
レオン「アクロンじゃなきゃイヤッ!!!!!」
クラウザー「どこにこだわってるんだよ。洗うたび、おろしたて感覚じゃねぇか」
レオン「詳しいな。型くずれ、色あせを防いで洗ってくれるんだよな」
クラウザー「フローラルブーケの香りがはなやかで心地いい」
レオン「何をふざけてるんだ!?軍人らしくしなさい!!!!」
クラウザー「お前、頼むから死んでくれよ」
レオン「まぁ待て!それよりヤバいぞ」
クラウザー「囲まれたか・・・!」
ゾンビ達はレオンとクラウザーに襲い掛かった。
クラウザー「数が多いな・・・」
レオン「こんなの序の口だ!」
二人は銃をかまえた。

6クリスすす:2010/09/16(木) 11:46:28 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター4「オタク文化」
レオンとクラウザーはゾンビの頭部を撃ち抜いていく。
辺りに血液が飛び散り、ゾンビ達は倒れた。
レオン「年寄りばかりで若者のゾンビがいないな」
クラウザー「そうだな。それより案内人はどこなんだ?」
レオン「あの小屋にいるはずだ」
彼は「ミックスコアトル案内所(同人誌あります)」と書かれた
コンクリートの建物を指しながら言った。
クラウザー「なんで同人誌を取り扱ってるんだよ」
二人は案内所のドアに近づいた。
レオン「おい!合衆国のエージェントだ!ここを開けろ」
ドアがゆっくり開いて、中から眼鏡の男が姿を現した。
案内人「さぁ入ってくれ」
クラウザー(こいつ絶対オタクだ・・・)
案内人は二人を中に入れると、急いでドアの鍵を閉めた。
クラウザーの読みは正しかった。
部屋の中はオタクグッズで溢れている。
レオン「こりゃあ天国だぁ!!!抱き枕もあるぜ!!!」
案内人「おいやめろよ!!!商品に触るなって!!!」
レオン「日本のアニメとか漫画は好きなんだよな〜」
案内人「あぁそう」
レオン「麦わらの男が七つの玉を集めて火影になるって話が好きでさぁ」
クラウザー「うろ覚えで混ざっちゃってるよ」
案内人「そうだよ。麦わらの男は海賊王になりたいんだぞ」
レオン「それはのび太だろうがぁ!!!!」
クラウザー「のび太はそんな事を夢見てないから」
案内人「のび太はお腹が空いた人に自分の顔を・・・」
クラウザー「アンパンマンでしょうが!!!誰がのび太を食うんだよ!!!」
レオン「アンパンマンは確か北斗・・・」
クラウザー「ケンシロウと間違うなよ!!!」
案内人「ラオウとかのやつか?」
レオン「電王じゃ ボケェ!!!!!」
クラウザー「朝のヒーロータイムに突入するな!!!」
案内人「電王ってあのアレだろ。谷町線に乗って来るライダーだろ?」
クラウザー「そんなヒーローいねぇよ」
レオン「バカ!御堂筋線だろうが!!!!」
クラウザー「大阪の地下鉄ばっかりかよ!!!行動範囲狭いな!!!!」
レオン「っていうか今は任務中なんだからこんな無駄話はしない方がいいと思う」
クラウザー「お前が悪いんだよ このクソったれめ!!!!」
案内人「で、アンタらがエージェントか」
クラウザー「俺は軍人だけどな」
案内人「よし、ハヴィエの居城に案内しよう」
レオン「頼んだぞ!」
案内人「金は払えよな」
レオン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
クラウザー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

7クリスすす:2010/09/17(金) 10:32:19 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター5「水面下」
案内人と合流したレオンとクラウザーはハヴィエの居城に向かった。
レオン「まだ遠いのか?」
案内人「さぁね」
クラウザー「というか村を一周してるような・・・」
案内人「どうだろうね」
二人は不審に思いながらも案内人に続いて歩いた。
しかし、景色が変わる事はなかったのだ。
クラウザー「お前、大丈夫か?」
案内人「うぅ・・・」
レオン「本当はお前・・・」
案内人「実はオレ・・・ニューヨークの案内人なんだよ」
レオン「ぇぇぇええええええええ!!!!????」
クラウザー「どうしてミックスコアトルの案内人をやってるんだ?」
案内人「じゃんけんで負けてこんな田舎にぃ・・・!!!」
レオン「グーで負けたのかな」
クラウザー「そこはどうでもいい!!!それよりどうする?」
レオン「自力で探すか・・・」
案内人「それなら地図をやるからそれで探すなりしてくれ」
レオン「ナイスだ!案内人!」
案内人がポケットから取り出したのは世界地図だった。
クラウザー「ほぅ これはまた凄いものが出てきたな・・・」
レオン「ありがとう。これでハヴィエの居城がわかるな」
クラウザー「お前はマジでエージェントやめろ」
その時、水上の通路がガタガタと揺れ始めた。
水中から伸びてくる一本の触手が案内人の身体を捕らえる。
クラウザー「!?」
案内人「わぁあああああああ!!!!!!」
レオン「くそぉ!!!」
触手は案内人を水中に引きずり込んでいった。
クラウザー「今のは何だ・・・?」
レオン「分からない。でも嫌な予感しかしない」
クラウザー「動く死体だけじゃないのか」
レオン「そうらしいな」
二人は増水の影響で水没した道を進んでいく。
一刻も早くこの危険な村から脱出しなくてはならない。
レオン「増水が酷いな。とにかく高台を見つけるか」
クラウザー「待て!今、水の中で何か・・・」
彼がそう言った瞬間、水中からピラニアが飛び出してきた。
レオン「うげッ!!!」
クラウザー「ピラニアか!!!」
Tーウイルスに感染したピラニアは凶暴化していた。
レオン「鬼に金棒だ こりゃあ!!!」
二人はナイフでピラニアの攻撃を防いでいく。
銃弾では狙いにくいのだ。
レオンとクラウザーは高台に逃げ込み、辺りを見渡した。
クラウザー「見ろ 教会があるぞ」
レオン「水没してないな。行ってみよう」
二人は高台から水没寸前の吊り橋に飛び乗った。
クラウザー「急げ!」
教会に辿り着いた二人は銃をかまえながら扉を開ける。
レオン「あれは・・・・」
中には一人の少女の姿があった。

8クリスすす:2010/09/23(木) 12:33:01 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター6「デカイ」
場違いな歌声が教会に響き渡る。
そこでレオンとクラウザーが目にしたのは
異形の怪物と、それをあやすかのように歌う少女の姿であった。
レオン「あらッ!かわいい娘がいるわねぇ!!!」
クラウザー「バカッ!デカイ声を出すな!!!!!!」
レオン「お前の声の方がデカイ」
二人の存在に気付いた少女は気を失って倒れた。
怪物は振り向き、水中からその巨体を出現させると、
教会の壁を崩壊させて襲い掛かって来た。
クラウザー「こ、こいつはデカイな!!!!」
レオン「お前の声の方がデカイ」
二人はハンドガンで怪物の頭部を狙い撃つ。
怪物は不気味な鳴き声を上げて水中に逃げ込んだ。
クラウザー「ふぅ・・・。意外と弱かったな」
レオン「お前の方が弱い」
クラウザー「そのお前の方が◯◯シリーズやめてくれ!!!」
レオン「勝手にシリーズ化するなよ!!!」
二人のいがみ合う声で目を覚ました少女がこちらを見ていた。
レオン「おっ!目を覚ましたか」
少女の名前はマヌエラ・ヒダルゴ。ハヴィエの娘だ。
クラウザー「ハヴィエの居城まで案内してくれないか?」
マヌエラ「私が?べ、別にいいけど・・・」
少女は腕に包帯を巻いていた。
レオン「腕、大丈夫か?」
マヌエラ「大丈夫。少し痛むけど」
レオン「奴らに噛まれたのか?」
マヌエラ「いいえ、トラックに轢かれたの」
クラウザー「へぇ〜。トラックなんて一台も見てないが」
レオン「この娘を信じろ。クラウザー」
マヌエラ(か、かっこいいぃぃいいいいいい)
三人は小型ボートに乗り込んで、ハヴィエの居城に向かう。
この流域は汚染されていないようだ。
クラウザー「大丈夫だ。怪物の姿はない」
双眼鏡で辺りの様子を見渡すクラウザーの後ろで
レオンとマヌエラはすっかり打ち解けていた。
マヌエラ「その後、どうなったの?」
レオン「地下の研究所に乗り込んで怪物をボコボコにしてやったのさ」
マヌエラ「すごいわ!まるで映画の主人公みたい!」
レオン「まぁな。俺はイケメンだからな」
マヌエラ「モデルでもいけるわよ」
レオン「ああ、そういえばモデルのオーディション落ちたんだよねぇ・・・」
マヌエラ「・・・・・・・・・・・・・・・」
クラウザー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
レオン「どーしたの?」
マヌエラ「もう少しで着くわ」
クラウザー「ああ、ダムが見えてきたな」
レオン「無視するなよ。虫じゃあるまいし!」
クラウザー「お前、寒い」
レオン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・知ってる」

9クリスすす:2010/10/06(水) 15:02:21 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター7「帰る」
数時間後、レオン達は巨大なダムに辿り着いた。
マヌエラ「このダムの先よ」
レオン「ダムを通らずには行けないって事か」
クラウザー「この辺には連中の姿もない。さっさと行くぞ」
三人は裏口のトンネルから侵入する。
レオン「マヌエラ、何があっても俺達から離れるなよ」
マヌエラ「ええ・・・」
クラウザー「浸水してやがる。どういう事だ」
マヌエラ「事故かしら。向こうから煙が出てるわ」
レオン「ああ、ただの事故じゃないみたいだ。あれを見ろ」
彼が指した方向には、血を流している死体が大量に横たわっていた。
どの死体も肉が引き裂かれている。
クラウザー「まさか、こいつら・・・」
その時、見慣れない怪物が飛び出して来た。
昆虫のような姿をした化け物は脚力が発達しているらしい。
瞬発的に襲い掛かって来た。
レオン「化け物め!!!」
銃弾は怪物に命中する事はなかった。
クラウザー「田舎のばあちゃんにそっくりだ」
レオン「お前のおばあちゃんはあんな風に壁を走るのか?」
クラウザー「そうだな」
マヌエラ「冗談はいいから早く倒して!!!」
クラウザー「俺に命令するな!!!」
レオン「飛べ!!!ジャイアントロボ!!!」
クラウザー「だから命令するなって!!!」
レオン「ロボ!!!メガトンパンチだ!!!」
クラウザー「てめぇは大作くんか!!?真面目にしようぜ!!!」
レオン「俺は真面目だろーが!!!アンタもプロらしくしろよ!!!」
クラウザー「こっちのセリフじゃボケメンが!!!!!!」
レオン「ボケメンって何じゃい!!!???」
クラウザー「ボケのイケメンって事やろがぁ!!!!」
レオン「半分褒めてるやないか!!!」
クラウザー「・・・・・・ん?マヌエラがいない!」
レオン「・・・・・・・・・・・・もう帰りたい」
クラウザー「あの化け物もいない」
レオン「相手にしなかったから帰ったんだろ」
クラウザー「あぁそう・・・。俺も帰りたいよ」
二人はダムの中でマヌエラの捜索を開始した。

10マヌエラ大好き:2012/11/17(土) 12:28:36 HOST:KD113151069246.ppp-bb.dion.ne.jp
「あ。マヌエラ。」


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