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作者クリスすすのバイオハザード「忘却のゲーム」

1最強の剣士 ボンズ:2010/04/20(火) 18:48:23 ID:BuLpF9WQ0
なんとかベロニカまで来れました
ありが刀
今回は長くなりそうだ

37クリスすす:2010/08/19(木) 13:48:43 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター35「捕われたナイト」
三人は脱出用プラットホームを目指して歩いていた。
クレア「武器庫がある。何かあるはずよ」
クリス「でも急がないと」
スティーブ「イングラムの弾がほとんど無い」
クリス「まぁいい。俺はここを見張ってる」
クレア「ありがとう、兄さん」
クレアとスティーブは武器庫を調べに行った。
クリス(クレアもボインになったものだ・・・おっと、いかん!クレアは妹だ!)
しばらくして、二人はクリスの所に戻って来た。
クレア「兄さん、良いものを見つけたわ」
彼女はクリスにマグナムリボルバーを見せた。
クリス「それはお前が持ってるんだ。役に立つからな」
クレア「わかった」
クリス「スティーブ、弾はあったのか?」
スティーブ「無かったよ・・・」
クリスは持っていたAK47をスティーブに渡した。
スティーブ「え?これ・・・」
クリス「別にお前のためじゃないからな」
スティーブ「サンキュー・・・兄さん」
クリス「誰が兄さんだ!?あぁんコラァ!!!」
その時、通路の壁を破壊して触手が襲い掛かって来た。
クリス「避けろ!」
触手はスティーブの体に巻き付いた。
スティーブ「チッ・・・」
クリスはもう一本の触手に弾き飛ばされた。
スティーブ「くそぉ!!!」
彼は触手にAK47を叩き落とされて反撃できない状態になっていた。
クレア「スティーブ!!!!!」
彼女はスティーブに手を伸ばしたが、彼はクレアの手を掴む事はなかった。
クリスはナイフで触手を攻撃する。
スティーブは壁の奥に引きずり込まれてしまった。
クリス「やられたか・・・!」
クレア「スティーブを助けに行かないと!」
クリス「あの触手、スティーブだけを狙っていた感じだったが」
クレア「ええ、嫌な予感が的中しなければいいけど・・・」
兄妹はスティーブの捜索を開始した。

38クリスすす:2010/08/20(金) 18:24:51 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター36「終わらないゲーム」
クリス「くそぉ!一体どこに!?」
クレア「ここが怪しいわ」
二人は滅菌室の仕掛けを解き、秘密の通路を発見する。
クリス「驚いたな・・・」
クレア「何が?」
クリス「この通路の構造、ラクーンシティの洋館と同じだ」
忌まわしい洋館事件の記憶が蘇る。
クリス「だとすればこの先にはホールがあるはず」
彼の言う通りだった。二人の目にホールが飛び込んで来た。
アークレイ山地の洋館をスケールダウンしたようなものだが、構造は同じだ。
二人の頭上から笑い声が響いてくる。
クリス「誰だ!?」
見上げた先にはコールドスリープから放たれた
アレクシア・アシュフォードが立っていた。
クレア「アレクシア・・・!」
アレクシア「あら、よくご存知ね」
クリス「誰?あの金髪女がアレクシアなのか?もっとデブかと・・・」
クレア「どうやって蘇ったの?」
アレクシア「私は15年間、ベロニカ・ウイルスと融合を図っていたの」
クリス「ハーモニカ?ハーモニカウイルス?」
クレア「兄さん、黙るか死ぬかにして」
クリス(辛口なクレアもいいなぁ 罵倒されたい!縛ってぇええええええ)
アレクシア「お友達がコロシアムで待ってるわ」
そう言葉を残し、彼女は去っていく。
クレア「待ちなさい!」
彼女は階上に向けて、発砲した。
クリス「追うぞ!」
二人は大階段を上がって行くが、南極基地の警備員のゾンビ達が行く手を阻む。
クリスはゾンビを殴り倒し、二階の通路を確保した。
クレア「あの触手よ!」
クリス「分かってる」
壁を突き破って襲って来る触手から逃れた二人は、
牢獄が並ぶ通路に辿り着いた。
正面の扉の先がコロシアムのようだ。
クレア「この扉、開かない!」
クリス「任せろ!」
彼は重い鉄の扉を蹴破った。
クレア「ここがコロシアム・・・」
円形状の大きな闘技場の中心の巨大な柱にスティーブは
壁に打ち付けられた巨大な斧で、身動きを封じられていた。
クレア「スティーブ!」
スティーブ「逃げろ・・・クレア」
クリス「斧をどかせば・・・!!!」
スティーブ「二人共、聞いてくれ。あの女に何か注入された」
クリス「何ッ!?」
スティーブ「クレアを殺すように命令された・・・」
彼は最後の力を振り絞って叫んだ。
スティーブ「俺は・・・俺は、クレアを殺したくない!!!」
ベロニカ・ウイルスの力で異形と化していくスティーブ。
服を突き破って巨大化する体。爬虫類のような目。
クレア「スティーブ・・・」
スティーブは完全にモンスター化して立ち上がった。

39クリスすす:2010/08/23(月) 10:19:53 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター37「悲傷」
モンスター化したスティーブは巨大な斧を手に、迫って来る。
クリスはグロック17をかまえていた。
クレア「こんなの嫌よ・・・!!!!」
彼女は銃口を下に向けている。
クリス「こうなった以上、助ける事は出来ないんだ」
彼女は戦う意志を失っていた・・・。
クリス「俺達が知っているスティーブじゃないんだぞ!」
クレア「分かった・・・」
彼女は武器をショットガンに持ち替え、反撃した。
スティーブは儀礼用の巨大な斧で攻撃してくる。
クリス「凄い力だ!」
クリスとクレアは攻撃を避けるが、スティーブは素早い動きで
巨大な斧を軽々と振り回して襲って来る。
クレア「ハシゴがあるわ!」
彼女はコロシアムの中心にそびえ立つ巨大な柱にハシゴを発見する。
クリス「上に出口がある!急げ!」
だが、スティーブはハシゴに斧を放り投げてくる。
二人は斧を避けて、足場に着地する事に成功。
クレア「もう少し!」
足場にジャンプして襲い掛かるスティーブに弾丸を浴びせる二人。
クリス「すごい脚力だ」
彼はグロック17でスティーブに弾丸を叩き込む。
クレア「危ない!」
スティーブに足場を破壊され、クリスはコロシアムの床に落ちていった。
クレア「兄さん!!!」
クリス「俺は大丈夫だ!」
スティーブは新たな斧を手に、襲い掛かる。
クリス「・・・うわっ!」
クレアはコロシアムに飛び降り、グレネードランチャーをかまえた。
スティーブはクリスに斧を振り下ろそうとしている。
クレア「許して、スティーブ・・・」
彼女はグレネードランチャーのトリガーを引いた。
爆音がコロシアムに響き渡り、スティーブは倒れ込んだ。
その時、コロシアムのコンクリート壁を突き破って触手が侵入してきた。
クリス「クレア!!!」
触手はクレアの足に絡み付き、彼女を宙吊りにした。
他の触手はクリスを攻撃していた。
クレアはもう一本の触手に体を貫かれそうになっている。
この時、モンスター化したスティーブはクレアを見ていた。
彼女の命を狙う触手に攻撃対象を変更したスティーブは
斧を拾い上げ、クレアを助けるために突進した。
スティーブ「・・・・・・クレア」
それは意識を回復したスティーブ・バーンサイドの声だった。
スティーブは斧を振り下ろし、触手を切断した。
クレアは触手から解放され、床に落ちる。
もう一本の触手がスティーブの体に突き刺さる。
クレア「スティーブ!!!」
スティーブは中心の柱に叩き付けられ、触手は姿を消す。
驚く事に彼は人間の姿に戻っていく・・・。
クリス「こんな事が・・・!?」

40クリスすす:2010/08/23(月) 13:13:15 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター38「瞑目」
クレアは人間の姿を取り戻したスティーブに歩み寄る。
クレア「スティーブ、ここを出るわよ」
スティーブ「・・・クレア、俺は・・・もう駄目だ。分かるだろう?」
クレア「二人で帰るって約束したじゃない」
クリス(俺は!?寂し過ぎる!)
スティーブ「クレア・・・君の事が・・・す・・・」
彼はクレアに想いを伝える事が出来ないまま、目を閉じる。
クレアは役目を終えたナイトの体を抱き寄せて、涙を流した。
クリス「ここにいろ」
彼は妹の肩に手を置いて言った。
クリス「俺は起爆装置を隣の動力部に仕掛ける」
クレア「私も行くわ。アレクシアは許さない」
スティーブと抱擁を交わしたクレアは立ち上がった。
クレア「待ってて、スティーブ。すぐに戻る」
二人はコロシアムを飛び出し、制御室に向かった。
一人の男がその姿を物陰から見つめる・・・。
アルバート・ウェスカーはつぶやくように言った。
ウェスカー「このゲームの勝者は私だ・・・」

クリスとクレアは制御室に繋がる通路を歩いていた。
作業員のゾンビ達が襲い掛かる。
クリス「くらえぇい!!!クリスアッパー!!!」
新技クリスアッパーが炸裂する。
クレア「また新技を!?」
クリス「ああ、鏡の前で練習したんだ」
クレア「なんだかキモい・・・」
クリスは力強いアッパーでゾンビの顎を粉砕していく。
クリス「クリスキーーック!!!!!」
クレア「仮面ライダーみたいに言わないで!!!」
クリス「クリスキックはジルとデートした時に練習した・・・」
クレア「普通のデートしなさいよ!!!」
その時、ゾンビがクリスに噛み付こうとしてきた。
クリス「このゾンビ、中3の時の河瀬くんにそっくりだ」
クレア「日本人の友達いたっけ?ていうか河瀬くんに失礼でしょ!!!」
クリス「よく見たらオデッセイ中島に似ている気もする」
クレア「誰なのよ!?」
クリス「オデッセイ中島はモンキープライヤー田村と仲が良くてさ」
クレア「いや、知らないけど・・・。って早くゾンビ倒して!!!!!」
クリスは河瀬くんとオデッセイ中島に似たゾンビを殴り倒した。
クリス「ここが制御室か・・・」
二人はゆっくりと制御室のドアを開けた。

41クリスすす:2010/08/23(月) 14:06:38 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター39「女王蟻と女王様」
制御室はかなり広く、壁には大型モニターがあった。
そして触手を操るアレクシア・アシュフォードの姿が・・・。
アレクシア「コロシアムでの実験は楽しかったわ」
クレア「アレクシア!」
アレクシア「働きアリのくせに私に逆らうなんてね」
触手がクリスの体を床に叩き付ける。
クリス「ぐはっ・・・!!!」
他の触手がクリスの起爆装置を奪い取る。
クレア「兄さん!大丈夫!?」
起爆装置は制御室から下の階に放り投げられていた。
アレクシア「あなた達も兄妹だったわね。私にも兄がいたわ」
クレア「アルフレッド・・・」
アレクシア「私を起こす事すらままならないの。だからお仕事から解放してあげたわ」
クレア「自分以外は働きアリだと・・・」
彼女は銃をかまえる。
アレクシア「いいえ、働きアリというより実験材料と言った方がいいわね」
彼女の服は燃え上がって、体には炎が巻き付いていた。
クリス「ベロニカウイルスか」
アレクシアはベロニカウイルスの力を解き放ったのだ。
アレクシア「さぁ楽しい実験の始まりよ」
彼女は血を発火させて襲い掛かる。
クリス「なんだこの攻撃は・・・!!?」
クレア「空気に血液が触れると発火するのよ!」
クリス「さすが俺の妹だ!頭がいい!」
二人はアレクシアに弾丸を浴びせていく。
アレクシア「あぁ もっと攻撃して・・・」
クリス「この女、変態だ」
アレクシア「私の中でベロニカが暴れているのが分かる・・・」
クレア「この顔・・・最高」
彼女のサド魂に火が点いた・・・。
クレアはアレクシアの顔面にショットガンの弾丸を叩き込む。
アレクシア「あっ 感じる・・・。でもちょっと痛い」
クレア「聞こえないわよ!このメス豚が!!!!!!!!」
クリス(フッ 俺の出番は無さそうだぜ・・・)
クレアはショットガンを撃ちまくる。
アレクシア「近距離はやめっ・・・うぎぃ・・痛いッ・・・・・・あぁああああ!!!!」
クレアはアレクシアを踏みつけた。
アレクシア「酷いわ・・・。やり過ぎじゃない?」
クレア「死ねぇ 死ねぇ 死ねぇぇえええぇえぇええええ」
クリス「俺だって踏まれたいよ」

42クリスすす:2010/08/31(火) 17:51:35 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター40「アレクシア第二形態」
ベロニカウイルスの力を解放したアレクシアはさらに異形と化していく。
アレクシア「あなた達のおかげで強くなっていくみたい」
触手が彼女の体に巻き付いて一体化する。
その時、壁のモニターが起動される。
クレア「・・・!?」
アレクサンダー「この警告の発動はベロニカ計画が破壊的局面にある事を意味する」
モニターに映し出されたのはアレクサンダー・アシュフォードだ。
アレクシア「お父様・・・」
クレア「けっこうイケメンだったのね・・・」
クリス(イケメンは俺だけでいいんだよ!)
アレクサンダー「1983年現在、娘はベロニカウイルスにとりつかれ、自らの体を使った実験にまで手を出してしまった」
制御室に警報が鳴り響く。ベロニカウイルスの暴走でバイオハザードが発生したのだ。
アレクサンダー「その欲望は留まる事なく世界を実験場所にするだろう」
クリス「うそーん」
アレクサンダー「この兵器は娘のためにできる最後の事だ」
アレクシアの背後で透明のカプセルが開く。
アレクサンダー「あなたがアンブレラの敵であってもどうか娘を助けて欲しい」
カプセルの中に保管されていたのは巨大なランチャーだった。
アレクサンダーが開発した兵器だ。こうなる事を予想していたのか・・・。
アレクシア「私とアルフレッドを生み出した割にはつまらない事を言う人だわ」
彼女は触手と融合して巨大な卵管を露出させた。第二形態に進化したアレクシアは機動力を
失ったが複数の触手を操り、攻撃してくる。
クリス「あのランチャーを取らないと!」
クレア「私が取りに行くから兄さん・・・囮よろしくね」
クリス「まぁ妹のためならよかろう!そのかわり・・・・・・ッ」
彼はアレクシア第二形態に飛びついて、ナイフを突き刺した。
クリス「週に一回だけ、萌え萌えごっこしてくれよ!」
クレア「何それ!?」
クリス「お前が色んなコスプレしてだな・・・それで俺が・・・」
アレクシア「私の相手をしなさいよ!私、ラスボスよ!!!!!!!」
クレア「まだ生きてたの?」
クリス「ナイフ刺しただろ?あれでお前は死んだ事に・・・」
アレクシア「なるわけないだろが!ボケ兄妹!!!」
クレア「お前に言われたくないわ!変態アホ兄妹!!!」
クリス「この美人野郎め!モデルのオーディションでも受けとけ!」
クレア「それは悪口ではない・・・」
アレクシア「ちょっと嬉しいわ・・・・・・・・・」
クリス「君ならいけるよ!オーディション受けなよ!!!」
アレクシア「受けてみよっかな・・・」
クレア「その前にこれを受けてもらうわよ!!!」
彼女はランチャーを取り出し、アレクシアに向けてトリガーを引いた。
アレクシア「いつの間にぃいい!!!!ぎゃあああああああああああああああああああ」
発射されたランチャーの青い閃光はアレクシアの体に直撃した。
クリス「見た事ない大砲だな」
クレア「リニアランチャーって書いてる」
アレクシアは卵管から無数のアリを解き放ったが、クリスに踏みつぶされた。
クリス「敵と楽しく話すとは・・・バカな女だ」
クレア「アホ丸出しね」
アレクシア「悔しいッ!!!悔し過ぎる!!!!死ねぇ!!!」
彼女の触手は床を突き破って襲ってくる。
クリス「くそっ!囲まれた!リニアランチャーを撃つんだ!」
クレア「パワー充填中よ!!!」
クリス「なぬっ・・・!!!」
アレクシア「ふふふ 終わりにしてあげる」

43クリスすす:2010/09/01(水) 17:14:27 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター41「リニアランチャー」
アレクシア第二形態の触手が二人に襲い掛かる。
クリス「くそぉ!」
クレア「うらぁああああ!!!!!!!!!」
彼女はアレクシアの巨大な卵管にショットガンを発射した。
アレクシア「ぎぃいいいいやぁあぁぁああぁあああああああああ!!!!!!」
クレア「弱点を剥き出しにするなんてね」
クリス「女王気取りの雑魚女だな」
アレクシアは動きを止め、身体から羽を出現させて第三形態に進化した。
クレア「また進化したわ!ポケモンみたい!」
クリス「こんなグロポケモンいらね」
飛行能力を身につけたアレクシアは炎を発射して二人を攻撃する。
クリスはグロック17で対抗するが、命中する事はなかった。
アレクシア「非力ね」
クリス「炎に気を付けろ!」
クレア「何よアレ!?」
アレクシア「ふふふ・・・」
アレクシア第三形態は連続的に炎を放った。
クリス「マシンガンかよ!」
二人は制御室の階上に上がると、弾丸をアレクシアに発射していく。
クレア「命中しない・・・!」
アレクシア第三形態は触手状の尻尾でクレアを叩き付けた。
クリス「クレア!!!」
クレア「兄さん!使って!」
クレアはクリスにマグナムリボルバーを投げ渡した。
クリス「愛してるぞ!クレア!」
アレクシア「無駄な事を・・・・・・」
クリスはマグナムリボルバーの弾丸をアレクシアの腹部に叩き込む事に成功。
アレクシア「あがぁあああああああああああ!!!!!!」
クリス「今のはスティーブの分だ」
アレクシア「・・・!!!」
クリス「そしてこれはクレアを叩き付けた分だ!!!!」
今度はアレクシアの心臓に命中した。
アレクシア「うぅううう・・・・・・・・・うぅ・・・・・・」
クリス「弱体化したか。クレア!!!今だ!!!」
クレアはパワーの充填が完了したリニアランチャーをかまえ、アレクシアを捉えた。
クレア「最低なゲーム楽しかったわ アレクシア!」
電光に包まれた青い閃光が制御室に広がる。
アレクシア「こ、腰がぁぁ!!!腰だけ痛いぃぃいいいい!!!!!」
異形の怪物と化したアレクシアは消滅した。
クリス「よし、萌え萌えごっこするぞ!」
クレア「切り替え早いね」

44クリスすす:2010/09/02(木) 16:55:24 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
チャプター42「宿敵」
アレクシア第三形態を倒したクリスとクレアは、
制御室で起爆装置を作動させてコロシアムに戻って行った。
クレア「スティーブがいない!!?」
スティーブの姿が消えたコロシアムに足音が響く。
クリス「やはり、お前の仕業か・・・。ウェスカー」
二人の前にアルバート・ウェスカーが現れた。
ウェスカー「見事だったぞ。アレクシアを倒すとはな」
クリス「お前の目的であるアレクシアはもういない。残念だったな」
その時、ウェスカーは不敵な笑みを浮かべた。
ウェスカー「アレクシアは必要ない。スティーブが役目を果たしてくれる」
クレア「スティーブをどうするつもり!?」
ウェスカー「彼の体内にはベロニカウイルスが移植されている」
クリス「まさか!?」
ウェスカー「心配はいらん。少し研究に使うだけだ」
クレア「そんな事はさせない!」
クリスは飛び出すクレアをいさめた。
ウェスカー「彼の遺体は私の部下が運び出した」
クリス「何だと・・・!」
ウェスカー「ひょっとしたら俺のように蘇り、いつかお前の妹と再会できるかもしれんな」
クリス「この悪魔め。俺は、お前を倒す!」
クリスとクレアは銃をかまえ、ウェスカーに向けて発砲した。
ウェスカー「銃で俺は殺せない・・・」
超人的なスピードで弾丸を避けるウェスカー。
クリス「俺はS.T.A.R.S.の生き残りとして戦わなきゃならない!」
その時、ウェスカーはクリスの背後に回り込み、彼の背中を蹴り飛ばした。
クレア「兄さん!」
彼女はウェスカーの掌打を受けて壁に激突した。
クリス「よくも愛すべき妹を!!!」
怒りを剥き出しにしたクリスはウェスカーに飛び掛かる。
ウェスカーはクリスを掴み上げると、床に叩き付けた。
クリス「ぐふっ!!!」
ウェスカー「どうだ、クリス。これでも俺を倒せると言うのか?」
その時、クレアがウェスカーの顔面に鉄パイプを振り下ろす。
見事に鉄パイプは彼の顔面に直撃した。ウェスカーはわざと避けなかったのだ。
クレア「!!!」
ウェスカー「さすがはクリスの妹だ。勇気があるな。でも勇気だけでは・・・」
クリス「俺の妹に触るんじゃない!」
クリスはウェスカーの顔面に強烈なパンチを叩き込む。
それでも、ウェスカーは爬虫類のような鋭い眼光を光らせて笑みを浮かべるだけだった。
ウェスカー「よく聞け、クリス。お前は筋肉ムキムキのシスコン野郎だ」
クリス「ガーーーーーーーーーン!!!!!!!!!」
ウェスカーはテコンドーの蹴り技であるネリチャギをクリスに放つ。
クリスは床に踏みつけられ、動けなくなった。
その時、起爆装置の爆発音が施設内に響き渡ると、コロシアムも崩壊し始めた。
クレア「兄さん!!!」
ウェスカー「ここで死ぬがいい」
彼がそう言った時、天井が崩れ落ちてきた。
ウェスカー「何ッ!!?」
ウェスカーにコンクリートの破片が降り注ぎ、彼の姿は見えなくなった。
クリスは立ち上がり、クレアと共にコロシアムから飛び出した。
クレア「行きましょう!」
クリス「ああ!」
二人は格納庫に辿り着き、戦闘機に乗り込む。
クリス「行くぞ」
戦闘機は空高く飛び立ち、南極基地は消滅した。
悪夢のゲームは遂に終わったのだ。
クレア「兄さん、約束して。もうどこにも行かないって・・・」
クリス「すまない、クレア・・・。俺にはやる事がある」
クレア「萌え萌えごっこ?」
クリス「まぁ、それもやるけどな・・・」


                     終

45クリスすす:2010/09/02(木) 16:57:05 HOST:p5109-ipbfp1603osakakita.osaka.ocn.ne.jp
「忘却のゲーム」完結

次回、南米編


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