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「物の怪と異形蔓延る、現実の街にて」
1
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/13(火) 21:45:31 ID:YhKRplFY0
『やっぱり寂しい気もするけど、向こうに戻っても元気でね』
……ええ、あなたの方こそね
『フン、相変わらず無表情なくせに感情が隠すのが下手なやつだな、素直に泣けばいいものを』
『……辛くなったらいつでも戻ってこい、この学園が虚像などもう言わせんぞ』
わかってる、魔法も異世界もまだ信じられないけれど
……一年しかいなかったけれど、立派な私の母校だから
『それじゃ、またねアイちゃん ───遊びに来てね!』
握り締められていた手が離れ、クラスメイト達が見守る中
そっと、現実世界と学園世界を繋ぐ扉を閉じる
名残惜しくはある、けれどもいつまでも存在することはできない
扉が完全に閉まると、光の粒と化し …………後は夜の裏山と、私だけが残った
2
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/13(火) 21:49:29 ID:YhKRplFY0
─────この物の怪と、異形が蔓延る 現実世界に
※余裕が出て来たから建ててしまった10年後スレの前日談、異世界人保護プログラムでの活動を書いていくスレ
※基本気が向いたら書いていくスタイル、まだ事件前だから戦闘もない はず
※本スレだと基本的に主要な人達とは初対面でした、ということはつまり …………うん
3
:
名無しのカウンセリングだべ
:2017/06/13(火) 22:04:19 ID:YhKRplFY0
「…………それにしても、不便な場所に……」
「………いいえ、不自然じゃない場所がここぐらいになかったのかしら、急に現れて急に消える扉なんて人に見られるわけにはいかないし」
夜の神守学園裏山、山頂にほど近い場所に出たがため
降りるのに苦労しそうである。
幸いにも遠くに民家の明かりが見え、そこの方向に向かえばいいため迷いはしない、はずだ
「確か、『踊る猫』……だったかしら、そこに向かえばいいって聞いたけど……」
「…………………」
山を下りながら、懐から学園長からもらった地図を取り出し確認しようとすると、道沿いに慰霊碑があることに気がついた
現実世界と、異世界がつながるきっかけとなった例の事件
その結果数人の死者が出て、繋がりを完全に断ち切ることができなかったがために行方不明者も多数出て
それが死んで行った人たちの仕業だと決めつけられ ………結果、この慰霊碑である
「…………表沙汰にはできないけれど、やりきれないわね、はっきり言って」
「…………大丈夫、決して多くないけれど あなた達のせいじゃないってわかってくれてる人はいるわよ」
踵を返し、過去の事件解決者を偲ぶ
全員に知れ渡るのは無理、けれどもわかってる人は、いるのだ はそれだけが救いなのだ
ズルッ ドカッ
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