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投下代行依頼スレ

10 投下内容 4/7  ◆DQ6If4sUjg :2012/04/05(木) 23:07:01
名前欄:◆DQ6If4sUjg

見下ろす前髪を風に吹き上げられ、俺はますます青ざめた。
この穴、外に繋がってやがる……。おいおいおい、見えないところが腐ってたりしないだろうな。
うっかり船と真っ逆さま、なんてぞっとしないぞ。

「おや、気分が優れないのですか?」

ぽんと肩を叩いてきたのは、長年神殿と船の手入れをしてきたというおっさん二人だった。
テカテカと光る筋肉と太陽のような笑顔が眩しい。

「い、いや……この床の作り、大丈夫なのかなって……」
「もちろん!
この日のために、私たちは一日たりとも手入れを欠かさなかったのですから」
「そうですとも。大船に乗ったつもりでいてください!
……あ、もう乗ってましたね。失敬失敬! わっはっはっ!」

……若干イラッと来るテンションだ。
いや、この人たちはアホな俺を許してくれたんだ。何も言うまい。

「チャモロ様、こちらも準備が整いました。出発しましょう!」

威勢のいい声を飛ばしてきたのは前方で舵輪を握る恰幅のいいおっさんだ。
このおっさんも、この日のために航海術を磨いてきたのだろうか。
チャモロはおっさんに頷いてみせると、俺たちをぐるりと見渡し、ひとつ咳ばらいをした。

「皆さん。封印を解けば、この船は一気に川を下って海に出るでしょう。
少し揺れるかもしれませんので、どこかに掴まっていてください」

一気に下る? 川を? ここから??
激しく揺れる船に振り落とされ、遥か奈落の底へと投げ出されるイメージで頭の中が塗り潰される。
俺は迷わずマストにしがみついた。
嫌な予感しかしねえよバカ! バカバカ〇ン〇!
ボッツたちやおっさんたちも船縁やら舵輪にしっかりと掴まった。それを確かめて――――

「我、ゲントの民にして古より仕える者なり」

静まり返った神殿に凛とした声が反響する。
チャモロはそっと目を閉じ、胸の前で人差し指と中指を立てていた。印ってやつだろうか。
Oh! Japanese NINJA! ……なんて茶化せるような雰囲気ではなさそうだ。

「神よ、偉大なる神よ。今ここに授かりし神の封印を解き放ち、我に力を……。
アーレサンドウ マーキャ。ネーハイ キサント ベシテ。パラキレ ベニベニ パラキレ……」

に……日本語でおk。

がくん。
脳みそが揺さぶられるような衝撃が全身を駆け抜ける。
俺は慌ててマストに抱き着いた。今のショックでしがみつく腕の力が一瞬緩んだからだ。
ふ、振り落とされてたまるかあぁ!

「おいおい、こりゃあ……」

右斜め前で船縁に掴まっているハッサンが、思わずといった様子で声を漏らした。
俺もぽかんと口を開けるしかなかった。
ここから見える壁は、まさに神殿といった感じの石壁だったはずだ。
それが今や壁は土色。それも下へと下へと動いてる!


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