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動作テストスレッド

27 タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2009/03/23(月) 13:38:48
● 魔王の失敗

マジャスティスによって暴かれた魔王の城は、たった二色で説明できる。
黒と白── その二色でのみ構成されていた。
複雑な外観も巨大な門も全てが白黒で、これが闇夜であったならまず見つけることは不可能だろう。
それというのも全体の黒が、大気中の明るさによってその輪郭のみを白く浮き立たせていたからだ。
崖にみせかけ暴かれてもなお、ひっそりと堂々と目付かないよう注意された建物。
それがこの魔王の城だった。

門へ手を掛けるとぞわぞわとした、大量の魔物の気配が感じられる。
おそらくここを開ければ城周辺にいた魔物全てが集まっていることだろう。
奇跡の剣を握りなおし一つ二つ腹へ力を込める。
大変な力が必要だろうと思っていた門は、あっけなく雲をおすように軽くぎぎぎと口を開ける。
開いた口へ頭をぐいと突っ込むとやはり、大量の魔物が息を殺し待っていた。
門の間がいったいなんなのかわからないくらいにひしめき合い、俺の姿を確認したというのにまだ動かない。
奇跡の剣をさっと構え、お互いの切っ掛けを待っている。

「ゆけ! お前たち!」

大小のびっしりとした黒い塊がどこからか聞こえた声に反応し、叫びとも囁きともとれない音をたてながら一斉に襲ってくる。
数は数十、数百か──
もうとにかく目に付く魔物を間髪いれず、ほぼその場に足止めされた状態で倒し続けた。
ガスガスゴツゴツとした音とともに魔物が、目の前後ろ左右にばったり倒れていく。
倒れたそばから屍を乗り越え新たな魔物が襲い掛かる。
その魔物を倒しているうちに、先に倒れた魔物がきらきらと消えていく。
そうして床が見えたところへ再び、大小の黒い魔物が俺へと跳びかかる。
そんなことを繰り返しわかった事は、床が赤だということだけだった。

やがて、床の赤が目立って見えるようになり、魔物の数も急激に減ってくる。
俺もここまで戦ってきてそれなりに戦い方も解っている。
一振りで一匹を相手にしていたのでは、この場合分が悪い。
一振りに続けてもう一太刀、二太刀と続けるのだ。
そうなると必然的に跳ねる事となり強く踏ん張ることが出来ないから、一撃で仕留められない魔物が出てくる。
辛うじた魔物がやっと立ち上がり、別の方向を向いた俺の身体へ武器を打ち付けてくる。
ほぼ囲まれている状態だから、手が間に合わずどうしても全部は避けられない。
奇跡の剣で回復しながらだというのに、そうしたせいで傷は無くならなかった。
個々の魔物自体はどうという事も無いのだが、こうやってまとめて無秩序にこられるとさすがに狼狽する。

「ベギラゴンがあれば」

メイのとの連携を思い出し悔やむが、悔やんだところでどうしようもない。
ざわざわとする魔物たちを一心不乱になぎ倒す。
中には手ごわいモノもいて魔法を使って攻撃をしたりする。
そういうやつから真っ先に倒していった。
奥に居る場合は前列の魔物を踏み越えていくものだから、踏まれたほうは堪らないだろう。
なにせ一斉に踏んだ本人めがけ大勢の魔物が攻撃してくるのだ。
足元の魔物も巻き添えを食って同士討ちにあう。
そうやって徐々にごわごわする魔物たちを斬り払っていき、ようやく門の向こう側をなんの邪魔者も無く見渡すことが出来た。
そこは箱のような広間で、いくつかの扉しか目立つものが無い。
戦いで必死だったため気付かなかったが、ランタンのようなものが無数に天井や壁に設置され城内は明るい。
ここでもやはり壁は黒く、白の変わりに床が赤になっている。
その赤に目がなれた頃、床の一部がゆっくり持ち上がり床色をした鎧の魔物が姿を現した。

「私の名はサタンジェネラル。ただ一人残った魔王様の側近だ。
 お前たち人間のしぶとさ、とくと見させてもらった」
「残る一人か。まぁ、俺は側近がいくつ居るかなんて知らなかったが」
「お前は強い。城内の魔物は全て今倒されてしまった。おそらく私も一つで殺されてしまうのだろう。
 だが、魔王様の命のため向かわなければならぬ」


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