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動作テストスレッド

24 タカハシ ◆2yD2HI9qc. :2009/03/23(月) 13:35:32
なんとも勝手な話だが、俺はここまで結局のところ神々の思うように動かされている。
当初の目論見とは違ったのだろうが、それでも決められた終着点へと近付いている。
ここまでで俺がどうしてこの世界へ入り込んでしまったのかが解った。
解ったところでやっぱり、どうにもならないしこれ以上難しい話を聞いてもたぶん理解など出来ないだろう。
精霊達もここまでしか解らないというのだから、この話は終わらせることにして気にかかっていることを聞くことにした。

「魔王を倒したら、それでどうなるんだ」
「この世界は破壊が始まり、この世界と繋がる別の世界も全てが何もない状態になる。
 いのちの源によって何百何千何万年かかるかはわからないが、徐々に修復され記憶に従い九つ目を創る前まで戻るだろう。
 神も全ての生物も、全てが元の通りになるわけだ。ただし、魔王の存在はあるべき形へと修正される」
「俺は」
「お前については…… どうなるかわからないのだ。
 神々の見解ではおそらく、元の世界へ戻るであろうと聞いているが果たして──」

何の感情も起こらなかった。
意味は何度も、これまで幾度と無く口の中で繰り返した言葉。

「帰れないかもしれない──」

そんな言葉自体が存在しているのかどうかすら、危うく受け止める。
繰り返し反芻し、やがて実感としてこみ上げるまでの間、まったく表情一つ変わっていなかったに違いない。
現実味を帯びないとはまったく、こういう事なんだろう。
これが答えなんだと気付くと今度は笑いがこみ上げてくる。
ずいぶんと久しぶりの、大笑いだった。
笑うしかないとは、よくいったものだ。

「お前が何を笑っているのかはわからないが──」

精霊達の言葉を遮るように、はぁと笑いを止め声高に言った。

「わかってる。わかってるよ。
 やらなきゃならない事はよく、わかってる。
 少し落ち着いたら出発しよう」

無理に落ち着かせているように見えたに違いない。
だが実際、大笑いのおかげで随分と落ち着きを取り戻していた。
ここまで持ってきた不安は、笑いと共に瓦礫にした気になれた。

「これでいいのだろう。こうする事が俺にとってもみんなにとっても、残された手段なのだろう。
 やるだけやって、それから考えればいいんだろう」

精霊達の出現と会話ですっかり落ち込んでいた心を取り持ち、ようやく道が見えてきたように感じる。

「我々はこれよりお前の深い場所へオリハルコンと共に沈み込み、魔王の弱った瞬間をもって真の力を解放することとなる」
「なんだ。お前達はずっと話し相手になってくれるわけじゃないのか」
「真の力の解放は、神々が考える瞬間では無くなってしまった。それに加え魔王の力も日々増大し弱った瞬間とはいえ影響を受けるだろう。
 時を確実にするため我々の残る力を振り絞り開放させなければならない」
「という事はまた俺一人で魔王の城を探さなきゃならんというのか……」
「いいや。お前が居座っていた場所に城は隠されている。そこでマジャスティスを発動させれば良い」
「マジャスティス……! だが、俺に魔法は扱えない……」
「考える必要は無い。対策はルビス様がすでに講じてくださっている。
 とにかくまず、その場所へと向かうのだ」
「行けばいいわけだな、その場所へ。じゃあ早速行くが、お前達はいついなくなるんだ」
「今すぐだ。こうして会話をすること自体が消耗するものだからな。
 いいか。まずは城を暴くのだ。その後なんとしても魔王の元まで行き、邪神の像を破壊しろ」
「しかし俺はその邪心の像とやらを知らないが」
「行けばすぐわかるだろう。お前の目に映る禍々しい像がそれそのものなのだから」
「わかった。とにかく像を破壊すればその先はどうにかなるってことだな」
「では、我々はこれより深に潜む。未来はお前に任せたぞ……──」

精霊達の言葉は聞こえなくなり自分の心の鼓動だけになる。
ここから、あの幾度も戦い続けた魔物の巣食う谷底へ向かうのだ。
魔物などは何も恐ろしくなど無い。
今となっては何が来ようとも負ける気などはしない。

「行って、さっさと終わらせるかな。とにかくやらなきゃ何も終わりやしない」

荷物は奇跡の剣と旅人の服だけ。
身軽さと戦いやすさを追求していくと自然にこうなる。
剣をヒュンと振り、全てを終わらせるためライフコッドの奥を抜け谷底へと向かった。


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