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【カオスフレア】セッションスレ【セカンドチャプター】
1
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/19(土) 22:09:05 ID:J7.bQjSo
カオスフレアのセッションスレでございます。
世界設定の説明から、シナリオのキャラ設定、
あとはルールのご質問などももしあれば、
お答えしますです。
よろしくどうぞ。
2
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/19(土) 22:46:14 ID:J7.bQjSo
かんたん基本設定
遥かな遥かな神話の時代。
有も無もなかった頃、世界にはただ始原(プロパテール)だけがありました。
プロパテールは完璧でしたので、世界はただそれだけで完結しておりました。
多様さと変革=未来と言う時の流れを欲したプロパテールは、
無数の神々(アイオーン)を生み出しました。
そして、最後にプロパテールは造物主(デミウルゴス)を生み出し、
アイオーンたちのために世界を創造するように命じました。
デミウルゴスは期待に応えて無数の世界を生み出しました。
以後、数多あるこの世界を(無数の比喩表現として)、“三千世界”と呼びます
(世界ひとつひとつのことを、孤界(スフィア)と呼びます)。
3
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/19(土) 22:48:08 ID:J7.bQjSo
世界に神々が宿ることで、世界は“命”を灯し、生命はそのエネルギー、
“フレア”を循環させることで豊かになっていきました。
しかし。デミウルゴスはこの三千世界が気に入りませんでした。
無数の命が雑多に蠢き、それぞれの世界がバラバラな方向に進化ともつかぬ変転を繰り返す。
醜い。
これは自分が望む世界ではない、そう考えたデミウルゴスは、
やり直すために世界を滅ぼし始めます。
世界をフレアに還元し、もう一度最初からやり直そう。
そこに、今ある命や意志への配慮はどこにもありませんでした。
ただ、気に入らないから壊す。それだけの理由で、デミウルゴスは世界を破壊し続けたのです。
4
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/19(土) 22:49:47 ID:J7.bQjSo
その暴挙に、神々は怒り、反逆しました。けれど、デミウルゴスは強く、
また彼が生み出した戦うための超存在“使徒(アルコーン)”は、
本来戦闘のみを目的としない神々の力を凌いでいたのです。
しかし、アルコーンの中から人間と神々に味方するものが現れました。
一説によれば、人間を愛したため、とも。
それを機に、離反するアルコーンが現れ始め――そして。
デミウルゴスは彼が最初に生み出した世界『始まりの世界オリジン』にて、
肉と霊と魂を引き裂かれ、呪いの言葉を遺して果てたのです。
5
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/19(土) 22:52:54 ID:J7.bQjSo
時は流れ、オリジンには孤界侵略者(コンキスタドール)と呼ばれる世界移動者たちが出現します。
彼らは皆、様々な事情によってオリジンを侵略するために現れました。
その出現も、さらに言えば彼らコンキスタドールが元々の世界を放棄して、
オリジンを侵略する理由さえも、デミウルゴスの遺した呪いに違いありませんでした。
その呪いの最たるもの、それがダスクフレアです。
ダスクフレアはデミウルゴスに“囁かれ”た人々のなれの果て。
エゴを肥大させられ、今ある世界を否定し、新世界――己の望むままの世界を創造することを望む存在です。
その身体はプロミネンスと呼ばれる『新世界そのもの』に覆われていて、
一切の物理法則を無視することが可能であり、エゴより生まれる邪炎は無類の破壊力を以って古き世界を否定していきます。
剣も銃も魔法も超能力も、すべてが効かぬ魔人。
その魔人を倒すことができる者――それが、カオスフレアなのです。
6
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/19(土) 22:54:47 ID:J7.bQjSo
てなわけでカオスフレア。
プレイヤーは“英雄”たりえる存在、世界の庇護者であるカオスフレアとなり、
『何かを護り』、そして『ダスクフレアを倒し』ます。
護るものは、人それぞれ。国だったり世界だったり、約束だったり心だったりプライドだったり。
野辺の花だったりもするかもしれません。その辺は、プレイヤーとプレイヤーキャラクターと、
シナリオによって異なります。
しかし倒すものが、ラスボスがダスクフレアであることは共通しています。
プレイヤーは全員カオスフレアですが、カオスフレアのまとうフレアの輝き“コロナ”には4つの種類がありまして。
基本的には4人のプレイヤーでそれを分けて担当することになります。
そしてPCはカオスフレアである以前に、どこかの世界に属している存在なわけです。
その属する世界を表現する要素をミームと呼び、
さらにその世界の中でPCがどんな立場なのかを表現する要素をブランチと呼びます。
カオスフレアとしての役割、コロナ。
出身世界をあらわす、ミーム。
ミームでの立場をあらわす、ブランチ。
この3つを決めることで、キャラクターを作成していきます。
コロナ、ミーム、ブランチに関しては、Wikipediaがわかりやすいと思います。
ぜひご一読を。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%B0%E7%95%8C%E6%88%A6%E8%A8%98%E3%82%AB%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%A2
7
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 22:36:59 ID:CWczlnPg
さて、キャラクター設定です。
今回はプレロールドでキャラクターを作成してあります。
このゲームの魅力の半分はキャラ作成にあるので、
それを奪ってしまうのはどうなんだろう…とも思いましたが、
それ以外の魅力、世界観やプレイシステムの楽しみを伝えることを優先しました。
そうしないとキャラ作成で16時…(((( ;゚д゚))))とかなりかねませんしね。
今回は意図あって、【PC1】と【PC2】は名前入りです。
ようするに、『自分で名前をつけることにこだわっていない』2名の方々に【PC1】と【PC2】をやってネ!
と言っています。
おっさん軍団は【PC3】から【PC5】をやってください。
では、以下に超長い(((( ;゚д゚))))キャラ設定を貼っていきます。
8
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 22:47:12 ID:CWczlnPg
カオスフレアSCシナリオ 『my wings,As my pride』 キャラクター設定
【PC1/久我統也(くが・とうや)】
コロナ:光翼騎士
ミーム:テオス/フォーリナー/オリジン
ブランチ:エラーハ/切り札/ファイター
19歳、『現代日本』からの界渡り。
長身で眉目秀麗、天才的な頭脳と卓越した運動能力を持つ、「どこから見ても完璧超人(弟・久我凌斗の評)」
ただし自らの心情を表現することは苦手であり、それが“できる者ゆえの鈍感さ”と相まって、
弟である凌斗にコンプレックスを与えることになる。
18歳のときに、あかがね色の本の力によって『始まりの世界オリジン』に界渡りする。
しかし、他のフォーリナーと統也の異なる所は、異界で戸惑う彼を救ったのが大星団テオスであった、と云う所だろう。
テオスのバール氏族、ギザル・メザロード――星王ディオスの信任も厚いダスクフレアは、統也に語った。
いわく、戦乱と腐敗にまみれた『終焉の地オリジン』を救うため、すべての争いを滅ぼすために、力を貸してくれないか、と。
今にして思えばそれはメザロードの手腕が見事だと言うことなのだが、統也はメザロードの言葉を信じた。
そして、自らに目覚めた『絶対武器マーキュリー』の力を以って、“すべての争いを滅ぼすために”、
オリジンに存在する諸勢力に対し戦いを挑んだ。
統也の力は脅威の一言に尽きた。彼はその絶大な力を持って、テオスの軍勢を勝利へと導いた。
テオスの黒い戦闘服を纏いグラビトンサーベルを振るう、聖戦士のコロナをまとう男。
統也の名は、いつしか“暗黒星の天使(アストラナガン)”として敵味方に轟いていく。
9
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 22:48:28 ID:CWczlnPg
だが。幾多の戦いを経るうちに、統也の中に疑念が生まれる。
自分のしていることは正しいのだろうか。
すべての争いを滅ぼし、テオスがオリジンを統一して――その後は?
メザロードの詐術から抜け出しつつある彼に、彼のパートナーである【PC3】が真実を告げる。
(彼女が何故真実を告げる気になったかは【PC3】の設定をご覧ください)
テオスが勝利した暁には、三千世界の生みの親である造物主(デミウルゴス)が復活し、三千世界はすべて消える。
造物主は選ばれし者だけを理想郷へと迎え入れ、選ばれぬ大多数の命をフレアへと還元し、
自らの気に入る世界を“今度こそ”創るのだという。
戦乱を作り出しているのはテオスであり、テオスに敗北したオリジンの人々は奴隷として扱われる。
勝利の後に平和は無かった。己の刃は人々を苦しめていただけ。
真実を知った彼(すでにメザロードの術中から完全に逃れた)は、メザロードを――そしてディオスを討とうとするが力及ばず、
【PC3】の命がけの庇護によってオリジンへと逃げ延びる。
10
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 22:49:02 ID:CWczlnPg
傷つき、【PC3】を失い、力尽きる寸前の彼を救ったのは、かつて彼が敵とした者たち――オリジンの者たちだった。
統也がその好敵手である【PC4】と幾度と無く干戈を交え、ついに陥落させることが叶わなかった
(しかし数度の侵攻でかなりの被害を被ったはずの)デュカス王国が、統也を保護したのだった。
今までの行いを悔い、王国の人々に謝罪する統也を、王国の人々はおおらかに許した。
その暖かさが、統也の傷を癒し――そして、決意させた。
侵略のために振るっていた刃を、護るために使う。
自分を受け入れてくれた王国の人々を護るために戦うと、統也は決意したのだ。
統也が参戦することによって、デュカス王国はテオスからかなりの国土を奪還することに成功していた。
もとより、テオスと神炎同盟の戦いの最前線に位置する国々の中でも、一際高い勝率を誇っていた精強な国家である。
軍を率いる“超闘士”【PC4】の強さと、補給・戦略面に長けるアンリ王子の頭脳によって、
統也を擁するテオスの特戦隊をも退けてきた国家である。
そこに統也まで加わったことで、中央大陸西部の対テオス戦線は明らかにバランスを崩し始めていた。
もちろん危機は無いではなかった。
最も危うかったのは、【PC3】が敵として統也の前に現れたときだった。
統也を逃がすためにその身を犠牲にした【PC3】をメザロードは洗脳し、刺客として送り込んできたのだ。
強大な超能力者であり、しかも洗脳の効果によって刻一刻とダスクフレアに近付いていく【PC3】。
彼女を傷つけることをためらい、しかし人々を護るために戦わねばならない統也。
2人どちらにとっても絶体絶命の戦いは、統也が【PC4】の助力を得て、
【PC3】を洗脳しているメザロードのプロミネンスのみを斬ることによって決着した。
洗脳が解かれた【PC3】は、統也とともに戦うと決める(その時点で、【PC3】はカオスフレアとなった)。
最大の危機を最大のチャンスへと変え、デュカス王国は3人のカオスフレアを擁してテオスへと立ち向かうのであった。
11
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 22:52:49 ID:CWczlnPg
……というのが、【PC1】のオリジナルである久我統也の記憶であり記録です。
今回の【PC1】は実は久我統也ではありません。
正確には、『久我統也のエラーハ』、つまり大星団テオスで創造された統也のコピー、レプリカントであります。
テオスはデミウルゴスの“万物創造”の力の一端を利用することができ、それによってコピー人間であるエラーハを作成します。
作成されたエラーハは本人と違わぬ能力を持ち(場合によってはそれを凌駕することも)、
しかも作成過程で手を加えることによってその精神、心のあり方を変容させることが可能です。
つまり『能力のみ同じでテオスに忠誠を誓う敵国の王』や、『レジスタンスのリーダーそっくりの殺人鬼』も作れてしまうのです。
これを用いて、テオスは支配地域の掌握や敵の撹乱、英雄対英雄による敵の最大戦力の消去(どちらが勝っても無事でいられない)を行います。
ギザル・メザロードによって作成された【PC1】は、統也と互角の能力を持ち、そして精神を歪められて作成されました。
心の中心に、常にぽっかりと穴の開いたような喪失感を感じるように。
12
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 22:53:52 ID:CWczlnPg
オレは誰だ。
誰に何を教えられてもしっくりとこない。
オレは誰だ。オレを――本当のオレを寄越せ…!
オリジナルを殺せば、その狂おしい喪失感は埋まる。そう、教えられて。【PC1】は、オリジナルの前に立ちはだかりました。
キサマがオレか。
ならば、オレを返してもらおう。
キサマを殺し、オレはオレになる。
オレを返せ。オレを寄越せ。オレを満たせ。オレになれ、クガ・トウヤ!
結果。
【PC1】は勝ちました。オリジナルの久我統也に。
13
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:05:01 ID:CWczlnPg
場所は王国最前線の砦、その武器庫内。
激しく戦う二人は砦内を縦横無尽に駆け回り、この場所で決着がついたのだ。
他の砦を防衛していた【PC3】【PC4】が駆けつける前に、誰もおらぬこの倉庫で、勝敗は決した。
しかし。
勝利しても尚、【PC1】の欠落は埋まらなかった。
当然だ。その喪失感は、真の意味の“主体としての自分”の不在から来るものだから。
誰を殺そうとも、それこそ物理的に統也を捕食して取り込む能力があったとしても、その欠落は埋まらない。
「……何故だ…! なぜ消えない…! なぜ、オレはオレのままなんだ…ッ!!」
吼える【PC1】は、瀕死の統也がゆらりと立ち上がったのを気付けなかった。
「――知りたいか」
「…あ?」
振り向いた【PC1】に、統也は刃を突き立てた。実体の刃ではなく、己のコロナで形作った魂の刃で。
「…! キサマァッ!」
接触は一瞬。突き立てられた瞬間に、【PC1】は統也を振り払った。振るう刃に切り裂かれて、統也は血の海に倒れ伏す。
だが。
異変は確実に【PC1】を襲った。
流れ込んでくる、フレア。黄金色のコロナが、【PC1】の中へと――心の裡へと流れ落ちていく。
14
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:06:04 ID:CWczlnPg
なんだ――なんだこれは?!」
動けない。
流れ込んでくるのは、統也の想い、統也の心。記憶を複製しただけでは得られない、意志、心の動きそのもの。
その奔流に心が押し流されぬようにするのが精一杯で、【PC1】は動くことができなかった。
「キサマ……オレに何をした!」
「さあ――な」
血まみれの統也が、薄っすらと笑う。すでにその顔色は、生者のそれではなかった。
「手がかりは渡したからな。後は……」
統也が死ぬ。その事実は、むしろ彼に勝利する前よりも激しい喪失感を【PC1】にもたらした。
駆け寄ることも叶わずに、【PC1】は叫ぶ。
「答えろ! オレは――オレはこれからどうしたらいいんだ!?」
「オマエが……決めろ」
15
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:07:12 ID:CWczlnPg
それを最期の言葉として。
久我統也は、死んだ。
呆然と立ち尽くす【PC1】の中へ、彼を包んでいた黄金のフレア――統也のコロナが全て吸い込まれていく。
喪失感は、すでに無かった。今まで感じていた、狂おしいような飢餓、欠けた心を満たしたいと云う欲求は、
嘘のように消え去っていた。
統也を失った、という別の喪失感を除けば、【PC1】の心はかつて無いほどに落ち着いていた。
眼下の屍を見る。思えばこの男は、ずっとオレを救おうとしていたのではないか。
ただ倒すだけならば、多分、ここで死んでいるのはオレのほうだろう。
そうまでして。
オレを――オレの心を救おうと。
そのとき、倉庫の扉が轟然と開かれ、【PC3】と【PC4】、そして兵士たちが雪崩れ込んできた。
瓜二つの青年の片方は立ち尽くし、片方は血にまみれた屍と化している。
どちらが――。
息を飲む皆の前で、【PC1】は――久我統也は言った。カオスフレア以外に持ち得ない、まばゆいコロナをまとわせて。
「オレが勝った。この国は――守られた」
16
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:08:01 ID:CWczlnPg
オリジナルより託されたコロナの効果なのか、彼はテオスの精神支配から逃れていた。
だから、詐術としてそう言ったのではない。テオスに与するつもりは無い。
だとしても、何故自分がとっさにそう――『この国は守られた』と言ったのか、
何故自分がオリジナルのほうだと嘘をついたのか、それが彼にもわからなかった。
幸い、嘘が露見することは無かった(唯一の例外がありますが、それに関しては【PC3】の設定をご覧ください)。
口調、仕草などはオリジナルと寸分違わぬものであったし、オリジナルでしか知りえないようなこと
(例えば先の戦闘直前に一人の騎士とオリジナルが交わしていた他愛ない会話であるとか)も、
オリジナルから託されたコロナによって彼の中にも存在していたから、人々はオリジナルが勝利したと疑わなかった。
なにより、コロナがあった。カオスフレアでなければ持ち得ないフレア、コロナを彼は持っていたから。
ただし、聖戦士であった統也のコロナが、青光の、光翼騎士のコロナへと変じた(と、人々には見えた)ことは、多少の議論を呼んだ。
だがそれも、『志の変化、大いなる心境の変化によってコロナが代わることは有り得る』という賢者の見解が示され、人々はそれに納得した。
17
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:08:51 ID:CWczlnPg
この国の人々は暖かかった。おおらかで、そして踏まれても諦めぬ雑草の剛さを持っている。
それが、統也には心地よかった。オリジナルがそう感じていたから、だけではなく、自分自身が心からそう思える。
彼らを守ろうと、自然に思った。
目覚めたコロナが光翼騎士――盾となる守護のコロナであることを、彼は感謝した。
人々を、護ろう。
そう思うことに違和感はない。心よりのやりがいを、統也は感じている。もう、喪失感は、無い。
ただし。
己が嘘をついている、という、罪悪感は常に付きまとった。
オレは、本当は――。
その言葉を言い出せず、人々の暖かさにさらに躊躇して。
彼は、嘘をついたまま、戦う。
18
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:10:22 ID:CWczlnPg
長げえ!
だらだらと書いてしまって申し訳ない。しかし本シナリオの骨子でもあるからして、なかなか削りきらんかったです。
そんなわけで【PC1】、久我統也(エラーハ)さんです。
オリジナルは完璧超人で、できない人の悩みとかちょっと理解できなかったりする素で嫌味なところもあったんですが、
エラーハのほうはプレイヤーにお任せします。人格そのものが変わってると、↑の設定全否定になっちゃうので(笑)、
がらっと変えたりはお勧めしませんですが。
その辺は要相談ですかね。
イメージソースはスパロボOGキャラのイングラム・プリスケン。
異世界からの放浪者で作られし者なところも似ています。彼の乗機がアストラナガン。
リアクション型光翼騎士です。
遠近双方を射程とするグラビトンサーベルを用いて、射撃攻撃も白兵攻撃も突き返します。
最低クリティカル値は6(凌斗の特技支援も含む)。←白兵攻撃時です。
カオスフレアはかなり分業が極端なシステムなので、光翼が落ちることはパーティの死を意味するといっても過言では有りません。まあ、他の人結構死ぬんですけど、生き返る手段はあります。ただ、光翼が落ちるとそれをする余裕もなくなるので…。
どんまい!
19
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:15:02 ID:CWczlnPg
【PC2/久我凌斗(くが・りょうと)】
コロナ:聖戦士
ミーム:フォーリナー
ブランチ:顕現者
17歳、『現代日本』からの界渡り。久我統也の弟。
明朗快活、裏表の無い熱血漢。
順応力が極めて高く、『異世界に迷い込んだ』という境遇をあっさりと受け入れたり、
自身のアヴァタール(後述する)を始めての戦いで理解する等、“勇者の資質”を充分に持っている。
テオスの侵略で危機に瀕するクノート王国(の、首都攻防戦の最中)に出現、
民間人にも容赦の無いテオスに怒り、そのまま王国に加勢した。
その時点でアヴァタールの力に目覚め、即座に使いこなしてテオス軍を圧倒している。
王国を勝利に導いた後は、クノートを基点としてあちこちに顔を出し、聖戦士としてダスクフレアと戦う日々を過ごしていた。
(故に顔は広く、神炎同盟の盟主3人それぞれとも知り合いであるし、VIPERや暁帝国の仙人、果ては宿命管理局のメンバーとも親交がある)
20
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:16:10 ID:CWczlnPg
しかし、クノート王国へ再びテオスが侵攻したとき、凌斗は王国を護れなかった。
テオスのダスクフレア、ギザル・メザロードの恐るべきプロミネンスによって、
王都とその周囲地域は、すべてメザロードの放った黒い球体の中へと吸い込まれてしまったのだ。
凌斗とその相棒である【PC5】はメザロードに手傷を負わせはするが、倒すことはできず、自身たちも深い傷を負ってしまう。
(凌斗の仲間である星詠みと光翼騎士が、自分たちの持つすべてのコロナを注ぎ込み奇跡を起こしたことで、
王国は黒い球(超重力の檻)の中でも押し潰されずに(彼らと共に)存在している。
ただし、コロナの守護がいつまで持つかももわからないし、球体もメザロードを倒すまで解除されない)
一敗地にまみれた凌斗と【PC5】は宝永にて傷を癒した後、神王エニア三世より大陸西部のデュカス王国へ援軍として赴くことを要請される。
テオスの、デュカス侵攻軍の新司令官が、メザロードらしい、という情報と共に。
凌斗にも、【PC5】にも異論があろうはずも無かった。
かくして凌斗と【PC5】は、戦乱のデュカス王国へと急行するのだった。
21
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:19:55 ID:CWczlnPg
久我統也(オリジナル)の弟です。
本人は決して能力が低くないのに、完璧超人の兄のせいで見劣りしてみられちゃう不遇の人。でした。現代日本では。
オリジンに来てからは、秘めたポテンシャルを大解放! 優秀なカオスフレアとして周囲に認められております。
ただし、兄と対面して誉められたり認められたりしたわけではないので、コンプレックスから解放されたかと言うと…。
まあ、その辺はプレイヤー任せです。
イメージソースはスパロボOGキャラのリュウセイ・ダテ+マサキ・アンドー。
兄(元ネタイングラム)との絡みはやはりリュウセイかな、と。
メザロードとの因縁はシュウとマサキのそれを彷彿とさせます。ということで、メザロードのイメージソースはシュウ・シラカワ。
22
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:21:22 ID:CWczlnPg
そうそう、統也も凌斗も、実はお互いがフォーリナーとしてオリジンに来ていることを知りません。
凌斗の中では兄は未だに『2年前に行方不明になった人』であり、統也(オリジナル)にとっても『故郷に残してきた弟』だったはずです。
エラーハである【PC1】の認識もそれでよいかと。
2人ともカオスフレアとして名を上げているのですが、統也はその名よりも“暗黒星の天使(アストラナガン)”という二つ名のほうが有名ですし、
凌斗はその活動エリアが主に大陸東側なのと、苗字無しの“リョウト”という名で呼ばれることが多いので…というのが理由。
両方を知っている【PC5】も、兄弟とは思いませんでした。顔はあんまり似てないしね。
ぶっこみ聖戦士(てゆうか聖戦士はみんなぶっこみ系)です。
顕現者=アヴァタールとは、心のマーキュリー。要するにスタンドとかペルソナとかアルターとかです。
凌斗のは本人にほぼ重なる感じかな。
そのアヴァタールの恩恵でおっそろしい達成値を誇り、さらにクリティカル値も最低8まで下がります。
戦闘では押しも押されぬメインアタッカーです。
その分、防御関係『達成値で避けたり突き返したりする特技』など1つもありませんので、
光翼騎士が守ってくれると信じて戦いましょうwwww
23
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:28:48 ID:CWczlnPg
【PC3】※ここから先のPCには名前付けてないので、担当プレイヤーにお任せです。
コロナ:星詠み
ミーム:パンデモニウム/テオス
ブランチ:スペリオル/バール
推定年齢20代半ば。惑星レザン出身。
テオスに征服された惑星、レザン出身の女性(性別は応相談。ここでは女性として記述します)。
激烈な抵抗運動の末に屈服したレザンのレジスタンスのリーダーであった。
レザンは統一王国が惑星を統治していたが、テオスの侵攻に絶対的実力差を感じた王家は密かにテオスと交渉し、
王家の人間をテオスの貴族として迎え入れる代わりに、レザンをすべて差し出すつもりであった。
それを知った【PC3】(それを知り得る、王に極めて近しい者…でした)は王家の者を断罪し、テオスの侵略に立ち向かった。
24
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:29:59 ID:CWczlnPg
しかし衆寡敵せず、テオスの圧倒的物量にレジスタンスは敗北、【PC3】は捕虜となってしまう。
自死も辞さぬ【PC3】に、テオスのバール氏族、ギザル・メザロードはこう提案した。
『キミがテオスのために戦うのならば、レザンは存続させよう。住人もテオスに恭順した民として扱おう。
そうしないなら――そうだね、星ごと消して見せようか』
かくして、【PC3】は故国を護るためにテオスの尖兵となった。
護るべきもののために、他者の護るべきものを侵略する――その矛盾は彼女を苦しめたが、
しかしだからといって止めるわけにはいかなかった。
25
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:30:37 ID:CWczlnPg
苦悩を抱えつつ戦う【PC3】は、オリジンの地で久我統也と出会う。
メザロードが連れてきた界渡りの青年。その青年に、メザロードは、
『戦乱と腐敗にまみれた『終焉の地オリジン』を救うため、すべての争いを滅ぼすために、力を貸してくれないか』、と語った。
メザロードの詐術に嵌まり戦う決意をする統也。その統也の監視役(表向きは補佐役)が自分の役目だった。
“すべての争いを滅ぼすために”オリジンに存在する諸勢力に対し、統也は戦いを挑む。その力は脅威の一言に尽きた。
彼はその絶大な力を持って、テオスの軍勢を勝利へと導いた。テオスの黒い戦闘服を纏いグラビトンサーベルを振るう、聖戦士のコロナをまとう男。
統也の名は、いつしか“暗黒星の天使(アストラナガン)”として敵味方に轟いていく。
その背を護り、生死を共にして戦場を駆けるうちに、【PC3】と統也には絆が生まれた。
ゆえに。
絆が深く、分かちがたいものだからこそ、【PC3】は統也を騙し続けることが耐え難かった。
レザンの――故郷のために。義務感で己を無理やり納得させて、彼女は統也と共に戦いながら、彼を欺き続けた。
26
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:31:28 ID:CWczlnPg
彼女の苦悩は、或る偶然から終わりを迎えた。
惑星レザンがすでに無いことを、彼女は偶々目にしたデータより知った。
(あるいはそれは、統也のコロナの影響を受け、彼女がメザロードの術中から解き放たれつつあったからかもしれない。
『レザンの消滅』は、テオス支配地域内の叛乱に関するデータを少し調べれば容易に分かる事項だったからだ)
【PC3】がテオスの尖兵となった後も叛乱が相次いだレザンは、(周辺の星々へのみせしめの意味も含めて)
惑星ごと消失させられていたのであった。それも、最近の話ではない。
少なくとも、テオスがオリジンへ侵攻した時点では、もうレザンは消滅していたのだ。
彼女は人知れず慟哭し、そして――決意した。
真実を統也に告げよう。
その後、メザロードを、そしてディオスを討とう。
27
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:32:16 ID:CWczlnPg
――果たして。真実を知った統也はメザロードの術中から完全に逃れ(そのコロナの影響で【PC3】も解放された)、
2人は協力してメザロードを――そしてディオスを討とうとする。
しかし、強力なダスクフレアであるメザロードを討つことは叶わず、2人は退却を決意する――が、
強敵であるメザロードのみならず、今や敵となったテオスの兵団が数の力で2人を追い詰める。
このままでは2人とも死ぬ。
そう直感したとき、【PC3】は迷わず統也を強制転移させていた。
持てる力のすべてを使い、メザロードの張った結界を一瞬であろうとも打ち破り、統也を転移させたのだった(一人を飛ばすのが限度だった)。
力尽き、追っ手の兵団に蹂躙される【PC3】を、メザロードは死の寸前で救う。
そして――再び目覚めたとき、彼女はメザロードによって洗脳された復讐鬼と化していた。
28
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:33:17 ID:CWczlnPg
故郷を失った悲しみ、救えなかった悔恨。その元凶はすべて統也であると、彼女は思い込まされた。
もう帰る場所は無い。自分が命を賭けて護ろうとしたものは、すべて失われてしまった。
ならば。
こんな世界は無いも同じだ。
誰も彼もすべて、帰る場所を無くせばいい…!
ダスクフレアへの道を辿りながら、【PC3】はデュカス王国へと攻め入った。
彼女生来の強大な超能力と、洗脳によって植え付けられた擬似プロミネンスの力で、彼女は王国軍を圧倒する。
彼女を傷つけることを躊躇う統也も、【PC3】の猛攻に生命の危機を迎える。
29
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:33:50 ID:CWczlnPg
そして。
決着は、統也が【PC4】の助力を得て、【PC3】を洗脳しているメザロードのプロミネンスのみを斬ることで着いた。
(そのときに、「帰る場所ならここ(俺って書いて「ここ」ってふりがな)にある」とか…そういうやりとりが多分あったんじゃないかと…)
洗脳が解かれた【PC3】は、統也とともに戦うと決める(その時点で、【PC3】はカオスフレアとなった)。
己の還る場所を、二度と失わないために。
30
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:34:38 ID:CWczlnPg
苦労人姐さんの【PC3】です。
ちなみにメインミームのパンデモニウムは、本来惑星エルダの“トウキョウ”、N◎VAやメガテンを元ネタとした世界を表現したミームなのですが、
今回は超能力者がふつーに存在する惑星レザンをスペリオルを使って表現したかったので使いました。こういうことはよくあります。
【PC1】が統也のエラーハであることに、プリプレイの時点で気付いていることになっている唯一の人です。
なぜ気付いたのか…は、やはり『愛』なのかなあ。
オリジナルの統也との間には、確かに『愛』がありました。
それが恋愛としてなのか戦友としてなのかとか、細かいことはプレイヤーにお任せですが、固い固い絆があったことは確かです。
そして、エラーハという存在を知っていることも大きいですね。
彼女は元テオスの幹部なわけですから、エラーハの存在も知っているわけです。見分けるためのコードも知っている。
それを用いて、【PC3】は【PC1】を呼び出して問い詰める…というオープニングをやりたいと思っています。
31
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:35:18 ID:CWczlnPg
イメージソースはスパロボOGキャラのヴィレッタ・バディム。
イングラムによって救われた、とか。正体(真実)を吐露できず悩む…とか、その辺。
シナリオ初期では彼女もエラーハ、という設定でした。
星詠みとしてのサポート能力に加え、スペリオルとしても強力なサポート特技を有します。
攻撃方法も超能力による遠隔攻撃主体なので、後方定位置な感じです。
攻撃の達成値ブーストが自分に向けられないので、通常エネミーはともかくボス戦に不安が残りますが、大丈夫!
ラスボス戦の星詠みは多分殴る暇なんかありませんから(;´Д`)
32
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:44:56 ID:CWczlnPg
【PC4】
コロナ:執行者
ミーム:アムルタート
ブランチ:プレデター
神話の時代、龍族は造物主によって、最初に生まれたフレアの影(エイドーロン)より生み出された、バランスの守護者であった。
善が過剰ならば善を討ち、悪が過剰ならば悪を討つ。神以上の力を与えられた存在として、世界の調和を司っていた。
大戦において龍たちは当初造物主に味方したが、やがて世界の調和のために造物主に反旗を翻した。
戦いの後、龍たちは自らの恐るべき破壊の力を自戒し、そのほとんどがアムルタートという孤界へと移り住んだ。
33
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:46:08 ID:CWczlnPg
長い平穏のときを龍たちは過ごした。戦いも憎しみもない平和な世界は、緩やかな衰亡を意味していた。
龍女王ティアマットの卵から孵化する龍が減り続け、ついに一頭の龍も孵らなくなったとき、
末の龍姫であるイルルヤンカシュは神託を享けて母の首を刎ね、冥龍王を名乗り、戦乱の復活を宣言した。
闘争本能によって命の力を取り戻さなければならぬ。
さもなくば、種が滅ぶ。
たとえ数多の命を奪ってでも、我らは生きねばならぬ。
イルルヤンカシュの悲壮な決意と闘争本能は、強大なフレアを彼女に呼び起こした。
それに逆らい得る者はアムルタートのどこにもいなかった。
龍たちは闘争本能に身を任せ、いくつもの孤界に攻め入り、闘争と殺戮を欲しいままにし、そしてオリジンへと辿り着いた。
34
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:46:55 ID:CWczlnPg
――その頃のことを思い出すと、【PC4】は幾万回でも自死したい衝動に駆られる。
あまりにも、浅ましい殺戮の日々。
戦いよりも殺戮に、魂の誇りよりも肉を食む恍惚に心奪われていたあの頃。
それは、結果から云えば詐術だったのだ。
オリジンでの戦いのさなか、愛する龍たちが次々にダスクフレアに“堕ちる”様を見たイルルヤンカシュは疑問を感じ、
忠実な臣下やカオスフレアたちとともについに真実を掴んだ。
すべては、造物主の呪いであったのだ。
新しい卵が生まれなくなったのも。
龍姫に“囁いた”あの神託も。
龍たちが強者との戦いよりも、弱者を虐殺することに染まってしまったのも。
すべて、造物主が仕掛けた詐術であったのだ。
誇り高いイルルヤンカシュは屈辱と罪悪感にまみれた。
彼女とカオスフレアたちの力によって、呪いから解き放たれた【PC4】も、また。
35
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:47:37 ID:CWczlnPg
ゆえに、【PC4】は忘れない。
殺戮に身を浸した日々のことを。弱きもの、護るべき者の肉を喰らい腹を満たした日々のことを。
“それ”は、自分の中に在るものだから。
殺戮の快感も、卑しい獣欲も。それらはすべて、己の中に存在している。
力を意思で統べること、衝動に打ち克つ理性を強く持たねば、呪いが無くとも、我ら龍はあのように為り得るのだ。
ならばこそ――誇り高く、あるために。
【PC4】は罪を償う旅に出た。
オリジンのどこにでも、アムルタートの龍が残した破壊の爪痕はあった。
その復興に、力を貸した。
だが、流石の鷹揚なオリジン人とはいえ、アムルタートのしたことは惨く、【PC4】は拒絶され、疎まれた。
それが造物主の呪いだと知れても、イルルヤンカシュと冥龍軍が神王エニア三世、織田信長と講和して神炎同盟を作り上げても、
人々は即座に龍たちを許せるはずは無かったのだ。
それでも。
【PC4】は諦めず、各地を回って復興に協力した。
36
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:48:08 ID:CWczlnPg
そんな中。
【PC4】がデュカス王国へと辿り着いたとき、――大星団テオスが、オリジン侵攻を開始した。
テオスの軍は圧倒的多数の艦隊を以って、オリジン中を席巻する。
デュカス王国にも、テオス軍は雲霞のごとくに押し寄せてきていた。
対するデュカスは精強な騎士団を有する国家であるが、その騎士団もアムルタートの侵攻で激減していた。
だが、騎士団は、国民は、諦めていなかった。
37
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:48:42 ID:CWczlnPg
遠い昔、まだアムルタートが平穏な世界であったとき。
【PC4】は一度だけ孤界の外に出たことがある。
年長の龍に連れられて、大戦の後アムルタートに移住することなく元の孤界に住み続けた年長の龍の友人を訪ねに行ったのだ。
その孤界には、龍たちが造物主の側を離反する際に、彼の呪いを享けて邪龍と化した者も住み着いていた。
その邪龍が最近目に余る非道を働くのだといい、年長の龍とその友人は邪龍を倒すべく(幼き【PC4】も連れて)その邪龍の巣へと赴いた。
そこで【PC4】は見た。
邪龍と戦う“人間”の姿を。
彼らは決して諦めなかった。同胞を失っても心を折らず、強い意志を以って戦っていた。
勝ち目があるから戦っているのではなかった。背後の町を、護るべき者のために、全霊を賭けて邪龍へと挑んでいたのだ。
「ご覧」
年長の龍が言った。
「あれが、私たちに足りぬもの。恐怖を乗り越え、決して諦めない心。――『勇気』だよ」
龍は強い。だがそれゆえに、容易く己に酔い、自律しない。
そして、自分より圧倒的に強いものに会ったことがほとんど無いために、圧倒的な力の差に対して屈服してしまう。
だから。お前がもしこの先、人と交わる機会があったなら、よく見て、そして学ぶといい。
本当の意味の誇り高さを――勇気を。
その言葉は、深く、魂の奥底まで深く、【PC4】の心に突き刺さった。
38
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:49:27 ID:CWczlnPg
そして、今、あのとき見たのと同じ光景が、【PC4】の眼前にあった。
絶望的な戦いでも、決して諦めない人々。
これが――勇気。
逡巡する要素は微塵も無かった。
【PC4】は己の力を解き放ち、テオスの戦艦を微塵に砕いた。
赤いコロナの光が、【PC4】の身体を眩く包み込む。このときから、彼はカオスフレアとなったのだ。
39
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:50:05 ID:CWczlnPg
超絶熱い武人キャラ、【PC4】でございます。
ちなみに上記の戦いの後、【PC4】はデュカス王国の人々に迎え入れられ、正式に騎士団の一員として戦うことになります。
とはいえあまりの強さに別格というか、騎士団長(若い。後述します)の相談役というか後見人みたいな立場になります。
そして、このあとに“アストラナガン”久我統也の侵攻を受けて統也と【PC4】の名勝負数え歌みたいになっていくわけです。
まあ、【PC4】は防げば勝ちで、統也は一回もデュカス侵攻を果たして無いわけで、結果からすれば【PC4】の勝利ってことになりますな。
その後統也を迎え入れ、二人の間に固い固い固い絆が生まれます。
ちなみに統也によると、【PC3】は背中を預ける人で、【PC4】は肩を並べて戦う人なんだとか。
エラーハとの交代劇、に関しては、今のところマスター側としては『最初は気付いていない。ゲーム中に気付いて、それからどうする?』のほうが面白いかな、と思うので、気付いてないことにしたいなと思いますが、『気付いてるけど言わない』とかもありですね。その辺はやっぱり相談です。
イメージソースは、スパロボOGキャラのゼンガー・ゾンボルト。
…っていうか、思いついた時点から【PC4】はこうだったなあ。
龍の強力な攻撃能力と、執行者としてのサポート能力、どちらも有するキャラクターです。
総ダメージを2倍にする『俺ごとやれ!』や、攻撃を与えた相手の次リアクション達成値を0にする『ラハティエル』で、
ラスボス戦の最期を派手に飾れると思います。
てゆうか普通に殴って強い。
40
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:56:52 ID:CWczlnPg
【PC5】
コロナ:執行者
ミーム:オリジン
ブランチ:メイジ
20歳、“魔剣使い(ミスティックソードマスター)”の異名を持つ流浪の魔術師。
褐色の肌に白髪。すらりとした長身に、魔術師らしからぬネフィリム製のレザーコートを纏う伊達男。
元は高名な魔術師の弟子であったが、山中に篭り、オリジンの戦乱に見向きもしない(実践に最適の事態だと云うのに!)師匠に愛想を尽かして出奔。
以降、どこにも所属せずフリーランスで依頼をこなす流れの魔術師として、オリジン中を放浪していた。
41
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/21(月) 23:57:35 ID:CWczlnPg
クノート王国に滞在中にテオスの侵攻があり、金で雇われてテオスと戦う――寸前に、
異世界より忽然と現れた久我凌斗に見せ場を奪われた。
(見せ場を奪われたことは業腹であるが)噂に聞く『フォーリナー』と『マーキュリー』を目の当たりにした【PC5】は凌斗に興味を抱き、彼と共にテオス軍を撃退する。
それ以来凌斗とは友人となり、共にあちこち出かけて冒険する日々を送っていた。
(凌斗同様、あちこちに知り合いがいる)
(クノート王国の消失から神王の依頼でデュカスへ、の流れは凌斗のところで書いた通り)
生まれながらにカオスフレア(執行者)のコロナを持つ。
凌斗と会う以前の諸国放浪していた時に、デュカスにて統也(オリジナル)と【PC4】に出会っている。
統也の完璧超人ぶりを見て、(【PC5】自身も天才肌だが)「世の中上には上がいる」と思ったらしい。
42
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/22(火) 00:00:05 ID:HP5VpD/c
縛りの薄い自由枠キャラ、【PC5】でございます。
元々こいつは本シナリオ初期のPCではあったのですが、4人に絞る過程で【PC1】との関わりが薄いかな…と思ってNPCへと変更したキャラクターです。
(ちなみにNPCとしてはこいつが登場するわけではなく、メザロードに吸い込まれたクノートに残っている、星詠みのクレリック少女を登場させる予定でした。
こいつは吸い込まれてることにして、クレリック少女も霊体だけ飛ばして凌斗のサポートをする…という。ゆえに星詠みとしてではなく、クレリックとして回復等を行うつもりでした。
霊体だけは一般特技『非実体』で表現)
ですので、他のPCたちが否が応でも【PC1】と深く関わるのに対し、【PC5】は一歩引いた感じがあります(初期時はね。あくまでも初期時はね)。
その分【PC2】と深くつながっているんですけどね。
当事者性が薄いところからスタートするので、性格付け等をほぼしてません。
俺の中では、表面上ちゃらく見えて実はプライド高くて…みたいな感じをイメージしてますけど、そこはそれ、
プレイヤーの解釈で自由にしてしまっても構わないです。それこそ性別もね。
魔法の力で召喚する“剣の幻獣”である魔剣を操る人です。
攻撃能力に長けていますが、強力なデイブレイク『アレーティア(いわゆるオーディン、特技無効化)』と
『ヤオー(ブラギ、“1シナリオ1回制限の特技”を再使用可に)』を所持していますので、戦闘の帰趨を担うかもしれません。
43
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/22(火) 00:17:13 ID:HP5VpD/c
ああ疲れた。
これでキャラ設定はとりあえずの終わりでございます。
とはいえ、かんたん基本設定以後の世界設定も書いてないし、ゲーム内用語も解説無しで書いちゃってるので、
分かりにくいことおびただしいと思います。
明日以降その辺もフォローしつつ、(今回あんまりいない)NPCの設定なども掲載できればな、と思っています。
気になることとか、何かありましたら書き込んじゃってください。
44
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/23(水) 22:55:40 ID:nmlgU8CU
オファー完了。
【PC1】→佐伯くん
【PC2】→けばっち
で、決定いたしました。
【PC3】から【PC5】は、こちらから指定は致しませんので、
ご自分のやりたいなと思った役を御申告してください。
ここで相談もアリですね。
(金曜までに決まらなかったら指定しちゃうね)
45
:
くま
◆g/UqGXCfaw
:2010/06/29(火) 08:28:13 ID:e1UvHeYQ
日曜日はお疲れさまでした。
なんだかんだ言いながら、
とても楽しいセッションでした。
鶴井さんがカオスフレアを好きな理由も、
いくつか理解しました。
今のところ、これ以上ない相性の良さなのではないかな、
と、思ってます。
2回やる必要はないと思ってたけど、
機会があれば2,3回の連作をやるのも悪くないなと。
そんな感じです。
46
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2010/06/29(火) 22:37:39 ID:f9km7HbY
日曜日はお疲れ様でした! 主様です。
ホントは昨日書き込むつもりだったんですけど、一日中放心しておりまして。
ようやくオリジンから還ってきた感じです。
>>45
ありがとう。
楽しんでいただけてとても嬉しい。
ネタは膨大にストックがありますので、そのときが来たら、よろしくです。
いや、しかし楽しかった。
(無論、反省点はいっぱいありますが!)
やっぱり思った通り、みんなとのカオスフレアはとてもよかった。
みんなすっごく良かった。
みんなのやり取り見てるだけで、
この設定をやってもらってよかった! と思いました。
こんな感じでどっぷりロールプレイ漬け、みたいなのもたまにはいいでしょ?w
疲れたと思いますが(´ー`)
次があれば、キャラ作成からきちんとやりたいですね。
そしてオリジンの色んな所に行きたいなあ。
そのときは、またよろしくね。
47
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2012/04/07(土) 22:37:35 ID:ljSDA3Y6
あげとくぜ( ゚д゚ )
48
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2012/04/11(水) 23:18:42 ID:7dfdUklI
カオスフレアSC 20120415セッション
『枯れ谷の聖女』
ハンドアウト提示します。とはいえ、キャラクターのミームやブランチを縛るものではないです。
【ハンドアウト】
PCはオープニングフェイズにおいて、動乱の地ログレアの辺境、“枯れ谷”と呼ばれる峡谷地帯の近くを移動している。
その地域では、最近になって、“黒い炎の渦”と呼ばれる怪現象が発生しており、谷の近くで戦闘行為をするもの、
あるいは武装して谷に近付いた集団は、ことごとくその黒い渦に飲み込まれ、消息を絶つという。
PCがなぜその地域を通ることになったのかは自由に決定してよいが、以下に例を示す。
・枯れ谷のあるログレア国とその周辺国は、テオスの侵略を受けている。
現在ログレア周辺はテオス、ネフィリム、イスタムが領有を争う土地である。
PCはいずれかの軍に属し、同朋(例えば友軍、友人、あるいは部下、上司など)がその地域で黒い渦に巻き込まれ消息を絶っており、
その調査に来た。黒い渦のことは、知っていても良いし、知らないことにしてもよい。
・あるいは黒い渦のことを知らずに進軍、もしくは戦闘行為を行った。
(続く)
49
:
主様
◆H4.z1FbQIQ
:2012/04/11(水) 23:19:29 ID:7dfdUklI
(続き)
・旅の途中、たまたまその地を通りかかった。黒い渦については上記と同じ。知っているかは自由に決めてよい。
・テオス、ネフィリム、イスタムいずれかに恨みなどがあり、戦闘を挑むためにやってきた。
・フォーリナー用。世界移動して現れた場所が、たまたまそこであった。
等。当然ここに記載していない理由を創造し、提示することも自由である。詳細はGMと相談して決めること。
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