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ダンゲロスSSRace 幕間スレッド
37
:
東山ききん☆
:2015/06/07(日) 01:58:48
だが、危機は去っていなかった。いつの間にか小汚いハウス、つまり番長小屋の周りをフロリダ公安騎士団とヨガ部革命軍に囲まれていたのである。アデュール舞子の発したSOSに導かれたのだ。既にヨガ部長は爆死、MACHIと黒天真言は仲間割れして相討ち、クルメ細胞の副作用による極限の飢餓感により発狂した久留米はマートンに粛清されていた。
「ぐへへへそれが伝説の焼きそばパンか。そいつをいただくぜ。」
アナスタシアが言った。
「アナスタシアちゃん…助けに来てくれたのね。」
アデュール舞子は弱々しく呟いた。
「ぐへへへ、醜態でござるなぁ〜、先輩。」
「貴様らッ!やりたい放題も好い加減にしろ!」
その時、突如として現れたのは!
ああ現れたのは!
生徒会長だ!
「ド正義生徒会長!助けに来てくれたんですね!」
生徒会役員の耕太郎は生徒会長のことを知っていた。みんなも良く知る、頼り甲斐のある、 眼鏡を掛けた白ランの男だ。いかにも厳格そうな顔つきで、鬼のような形相で此方を睨んでいた。
「雑魚が軽々しく私を呼ぶな。ひねり潰すぞ…ゴミが…」
「申し訳ありません、閣下。」
耕太郎はその場に跪いた。
「うむ。それで良い…俺は前回のダンゲロス・ハルマゲドンで力が全てだと気付いた。全てを破壊する、圧倒的なパワーだ。」
この生徒会長の名はド正義山親方。身長2m、体重300kgの巨漢だ。ヨガ部長煉獄親方すらも遥かに凌駕する、圧倒的な力量を持つ筋肉横綱である。
「つまり、この事態を収束させられるのは俺様の恐怖政治しか有り得ない。」
ド正義山親方が両の拳を地面に突き合わせた!圧倒的な殺戮が始まる…
「なー…」
マートンが何か言おうとしたが、間に合わなかった。
『超速攻高潔相撲』!!!!
即座に、革命戦士とフロリダ公安騎士団達の前に力士の幻影が出現した。その顔は皆ド正義山親方である。
ド正義山親方の能力は『超速攻高潔相撲』と言う。校則に違反した者に圧倒的なぶつかり稽古をすることで、この世という名の土俵から強制的にリングアウトさせるという大技である。喰らった者は1人の例外なく死に至る。
「グアアアーッ!」
「ドベェェェーッ!」
「ギニャァァアーッ!」
「ブワァァァァーッ!」
「オホォォォォーッ!」
カレーパンが、攘夷志士が、アナスタシアが、伊藤風露が、マートンが死んで行く。圧倒的な、暴力的なぶつかり稽古によって…
「イヤ、イヤ、イヤァァァァァ!」
この凄惨な光景を目の当たりにしてしまったのはアデュール舞子だ!彼女だけは校則違反らしい違反をしてなかったのでド正義山親方の視界に入らなかった!
「イヤァァァァァ!」
アデュール舞子は泣き叫びながら何処かへと逃げて行った。行き先には死神が潜んでいるのだが。
「クソどもが…俺を見て生きている奴は校則を守ってる奴らだ。俺に従え…!」
耕太郎は綾鷹の忠告を聞いておいて本当に良かったと思った。そして、これからは圧倒的な力のみを信じようと思った。圧倒的な力、それのみを!
38
:
東山ききん☆
:2015/06/07(日) 01:59:38
➗➗➗➗➗➗➗➗➗➗➗➗➗➗➗➗
「ということで俺は修行の旅に出たのさ。」
「先輩カッコいいです。」
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