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ダンゲロスSSRace 幕間スレッド

35東山ききん☆:2015/06/07(日) 01:57:14
こうして三人の間に奇妙な友情が芽生えたのだった。友人に対して上級ヤンキーおかもとは色々な事を気軽に話した。それはヤクザを1万人以上殺害したとは思えない気さくな態度だった。
上級ヤンキーおかもと話してわかった事があった。
まず上級ヤンキーおかもとはフロリダ公安騎士団のスパイであること。
6年前の争奪戦に校則違反四天王として参加していたこと。
そこで四天王がよく数えたら5人いたこと。
なんかムカついたのでヤクザ事務所を襲撃したら変な因縁をつけられて最終的に1万人以上のヤクザを殺害したこと
そんなことをしてたら争奪戦に間に合わなかったこと
最後に殺害したヤクザがフロリダまで逃げたので、地の果てまで追いかけてぶち殺したら普通に現地の警察に逮捕されてしまったこと。
明日16歳の誕生日であること
色々なことがわかった。

「あの…そろそろ警察に出頭した方が…」

綾鷹はビビっていた。耕太郎もビビっていた。こんな時に欲しいのが闇雲先輩のようなタフさだ。耕太郎は闇雲先輩の意思を受け継いだ。勇気を振り絞らなければ。勇気を振り絞って人肉を食べるのだ。

「俺は伝説の焼きそばパンを手に入れる。」

耕太郎は涎を垂らしながら言った。

「お前…頭大丈夫か?」

綾鷹は耕太郎が手に持つ焼きそばパンを見ながら冷静に突っ込んだ。

「俺は闇雲先輩のように幸せになりたい。大切な事を闇雲先輩から沢山学んだんだ。」

耕太郎は静かに言った。その眼は決意に満ちていた。綾鷹はよくわからないが、これは何か並々ならぬ事情があるものと思った。

「幸せだと?下らんな。人が人に与えることが出来るのは傷だけだ。」

上級ヤンキーおかもとの顔面の裂傷が物悲しい雰囲気を発していた。

「違うッ!闇雲先輩の意思を受け継いで俺は人肉を食べたい!」

「えっ」

「えっ」

「えっ」

その時!!!小汚いハウス、つまり番長小屋を破壊しながら中に侵入してきたのは巻き毛の美女だった!

「お前はっ!アディダス舞子!!!」

綾鷹は叫んだ。とにかく叫んだ。叫ばなければ底のない人間の闇みたいな何かを覗き込んでしまうと思ったからだ。

「アディダス舞子だ!!!間違いねえ!!!アディダス舞子だ!」

上級ヤンキーおかもともまた叫んだ。彼は他人が心の内に秘めたヤバい系の願望とかそういうのにはノータッチ主義だったからだ。

「アディダス舞子!!!理解不能な未知の言語で構成された名前を持つ貴様が何故ここに!!!」

耕太郎もまた叫んだ。自分が異常者である事に気付いてしまったからだ。とりあえずなんか叫んで誤魔化したかった。

三人の心からの叫びを聞いたアディダス舞子は和かに微笑んだ。

「うおおおおお私の名前はアデュール舞子だあああああ!!!」

みんなも名前間違いには気をつけよう。


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