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リョナな長文リレー小説 第2話-2

401名無しさん:2019/01/13(日) 13:29:06 ID:???
「メサイア、ゼロエネルギーのテストは終わりだ。この部屋は今、ナルビア中央高官のお歴々もモニターしている。さぁ……お前の力を見せてやれ。」

「……了解。ゼロエネルギー解除。ブラストブレードを使用します。」

バチッ、バチバチッ……!

「これは……雷……?」

メサイアが手をかざすと、激しい雷の魔力が周囲に溢れ出す。
その稲妻が収束するメサイアの手元には、巨大な大剣が握られていた。

「おお!ヒルダは大剣使いなのか!」

「雷魔剣ブラストブレード……メサイアの魔力が作り出した、この世に2つとない魔大剣だ。」

華奢な少女には似つかわしくない巨大な大剣を、メサイアは流麗な動作で構える。
ゼロエネルギーを解除されたことにより、動けずにいたエリス、アリス、レイナの3人は立ち上がることができた。



「くそっ……負けるわけにはいかない!来い!テンペストカルネージ!」

エリスが暴風を呼ぶ槍を召喚した瞬間、メサイアは雷を纏いながら目にも留まらぬスピードで走り出す。
会議室はいつのまにか、嵐と雷が吹き荒れる地獄のような光景と化した。

「ぐっ!」

稲光の如く神速で距離を詰めたメサイアの一閃を、辛くも槍でガードするエリス。

「なんてスピードっ……!蒼式・奪歌氷殺!!」

「エリスちゃん、すぐ助けるよ!ブーメランイーグルー!」

ガードしているため動けないエリスに代わり、反撃を試みるアリスとレイナ。
2人が放った攻撃は確実にメサイアへと向けられていたが──

ゴロゴロ……ピシャン!!!

「な……!?」

「嘘でしょっ……!雷で、無効化された……?」

「ククク……メサイアの雷は自由自在。予備動作なくどこへでも瞬時に落とすことができる。攻撃も防御も自由自在だ。」

「ぐ……ぐあああああああああっ!!!」

レオナルドが解説を終える頃には、エリスのガードは崩されていた。
魔大剣の圧倒的な一撃と追撃の雷でエリスは吹き飛ばされ、壁に激突し……そのまま動かなくなった。

「……うそ……エリスちゃんが、こんな簡単に……」

「エリス!?エリスッ!!……いや……そんな……」

この3人の中では恐らく1番の実力者であり、ナルビアの神風と謳われたエリスがいとも容易くやられてしまった。
倒れたエリスの体から流れる血だまりを見たアリスは膝をつき、レイナは呆然と立ち尽くしている。
その2人の様子を見て、レオナルドは不敵な笑みを浮かべた。



「メサイア、残りはアレで片付けろ。」

「……了解。魔導出力を50パーセントに上昇。ミュートロギアヴォルト、レディ。」

メサイアが眉ひとつ動かさずに両腕を前に掲げると、それまでとは違う黒い稲妻が収束を始めてゆく。

「……あ……ぁ……」

「あ、アリスちゃん……いつもみたいに、的確な指示出してよ……やばいって、これ……」

その圧倒的な魔力の前に、アリスもレイナも反撃を試みる気力が起こらなかった。

「ゼロエネルギーはメサイアの圧倒的な力を補佐する役割に過ぎない。雷魔剣ブラストブレードと全てを制する圧倒的な神の雷……これこそがメサイアの真の力だ。」

「……発射。」

バチバチバチバチバチバチバチバチバチッ!!!

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁっ!!!」
「やあああああああああああああん!!!」


メサイアの言葉とともに黒い稲妻が少女たちの体を容赦なく貫き、アリスとレイナの絶叫が会議室に響き渡った。


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