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レズリョナスレ

733 レズリョナSS 8 :2015/10/08(木) 02:14:12 ID:???

「それなら、こっちから貰うことにするわ!」

そう言って、ヨシエへと手を伸ばす女不良。もう一人も、ヨシエのカバン漁りを再開していた。

「やめてぇ! 触らないで!」

涙ながらにヨシエが叫ぶ。
もう、我慢の限界だった。
女不良とヨシエの間に割り込むようにして入る。

「これ以上つづけるんなら、ボクが相手になるぞ!」

慣れない威嚇の言葉を並べるリコ。
そのたどたどしさから、女不良はリコが人を殴ることを得意としていないことを知った。

「ふぅん、やってみろよ」

それとなく構える女不良。
女不良はリコを挑発した。
コイツには殴れない。
そう見越したうえでの挑発だ。

「もう…… ホントに殴るよ! ホントだぞ!」

仕方なく正拳突きの構えをとるリコ。
女不良が殴りかかってくるのと同時に、相手に正拳突きを叩き込む覚悟を決めた。
できれば空手の技をケンカで使うようなことは極力したくなかったが、ヨシエを護るためだ。
他に手がないなら、仕方がない。


女不良が振りかぶる。
隙だらけだ。
これなら当てる必要もないかもしれない。
そう思った瞬間。

女不良のとった行動は、殴ることでも、ましてや蹴ることでも無い。
目潰しだった。

大量の砂塵がリコの顔に襲いかかる。
不幸なことに、空手家としての習性としてリコは女不良の拳を注視していた。
そのせいで、大量の砂塵がリコの眼に入ってしまった。
鼻や口にも入ってしまうが、それを気にしている余裕はない。

「ああああぁぁぁっ!! ひ、ヒキョウだぞ…… あぁっ……」

「キャアアア! リ、リコちゃああん!」

ヨシエが悲鳴を上げる。

「卑怯? 格闘技経験者が、未経験の素人を殴ることがか?」

「うぅ……」

暴論以外の何者でもないのだが、根が純粋なリコには正論のように聞こえてしまう。
眼が痛み、大量に溢れる涙が必死に砂を洗い落とそうとするが、焼け石に水だった。
女不良は、眼を抑えて突っ立っているリコの顔、その右頬を思い切り殴る。

「がっ!」

よろけるリコ。
唇を切ったのか、口角から血が滲んでいた。
そんなリコの腹に、突き放すように前蹴りが叩き込まれる。

「ごえぇっ……」

腹部への強烈な一撃に腹筋が収縮し、嘔吐しそうになるのをすんでのところでこらえる。

バランスを崩し、仰向けに倒れるリコ。
身体を返し、どうにか立ち上がろうとするが、その震える背中を思い切り踏みつけられた。
肺が残り少ない空気を吐き出す。


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