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【一見さんも】アルカナハートSSスレ6冊目【いつもの人も】

199名無しのアルカナ使い:2013/01/28(月) 12:21:46 ID:68zMXC66O
アルカナSS

よくはれた日に

皆が私を睨みつけている。

「やっぱり、私達別れましょう。はあと。昔から嫌いだったのよ。」

風が吹く。

さきちゃんとは、合わないのは昔からあわないのはわかっていた。
「わかったよ。じゃあね。」

また一人になった。

喫茶店の顧客を逃したことより、孤独が怖かった。

孤独などなれていた。
続く


まあ、こんなものだ。

200名無しのアルカナ使い:2013/02/01(金) 14:46:54 ID:oZB3FDOMO
アルカナSS

よくはれた日に

映画館の前ではあとがぽつんとしょげている。

そういえば、昔からそうだったな。

昔から私のつまらないミスで失敗して嫌われる。

「久し振りじゃないですか。」

ヴァイスちゃんだ。ごめんね。クビにしちゃって。

201名無しのアルカナ使い:2013/02/03(日) 16:06:51 ID:lo7atSH6O
よくはれた日に3

「キャッチボールしませんか?」

たまにはいいか。

ヴァイスちゃんは強いボールを投げてくる。
バシ!バシ!

「そんなボールもとれないのですか!」

バシ!バシ!

ヴァイスちゃんはストレスがたまっているみたいだ。

202名無しのアルカナ使い:2013/02/09(土) 17:30:11 ID:MD7P77aw0
えこ「おねーちゃん!いっしょにあそぼ!」

ヴァイス「あぁ、丁度宿題がひと段落ついたところだから…どうしたんだその機械は」

えこ「あのね、カズにーちゃんとおさんぽしてたらひろったの!」

ヴァイス「…えこ、落ちてるものをそう軽々しく拾ったら駄目じゃないか。
カズ、お前もついていながら」

カズ「面目ない、えこがどうしてもと我儘を言ってね。本来なら交番にでも届けてやるべきなんだけどね」

ヴァイス「…薄い板状で何も映っていない液晶パネル、ラ、ペトラさんの持っていたアイパッドというものに酷似しているな。
見たところ壊れているらしい」

シャル「二人とも何してるの?シャワー空いたよ」

ヴァイス「シャルラッハロートか、えこが妙なモノを拾って」

シャル「!? ソフィー!今すぐそれを破壊して!」

ヴァイス「どうしたんだ!?」

シャル「それは戯のガイスト『アンカー』! 予測不可能、かつ回避不能な命令を実行させる悪魔よ!」

ヴァイス「それはどういう…起動した!? 画面に何か映っている…」


安価「>>205>>206される」

203名無しのアルカナ使い:2013/04/12(金) 22:43:31 ID:X52K0fhc0
保守

204名無しのアルカナ使い:2013/04/12(金) 22:44:29 ID:xeD5/qXE0
保守

205ワスレナグサ:2013/05/28(火) 16:49:33 ID:nSusMdnM0
黒。そこは、見渡す限り黒一色の世界だった。

リーゼ「・・・・・」

そんな黒で満たされた空間に私・・・リーゼロッテ・アッフェンバッハはただ一人立ち尽くしていた。いや・・・立っている「ような」気がすると言ったほうが正しいか。

接地感がない上に自分の姿を確認できず、体が少し浮いているような感覚を私は味わっていた。

リーゼ「・・・夢の可能性。ぐにー」

私は軽くほっぺをひっぱってみた・・・思ったより柔らかくてよく伸びた。痛い。

リーゼ「・・・・・・」

いつまでもここでぼーっとしていても仕方がない。そう思った私はゆっくりと足を前に踏み出した。

するとコツッ、という私のブーツと地面が重なる音が聞こえた。なんだ、普通に歩けるのか。

リーゼ「・・・暗闇たんけんたい・・・れっつごー」

隊員は私一人の探検隊。いざ出発進行。


コツッ・・・コツッ・・・コッ!

リーゼ「・・・疲れた。探検ごっこ終了」

探索開始から歩き続ける事30分。どこまで行っても明かり一つ見当たらなかった。

それになんというか・・・全く前に進んでいるという実感がなかった。まるでその場で足踏みでもしているような・・・不思議な感覚だった。

リーゼ「・・・のど、かわいた。紅茶が飲みたい。今すぐ飲みたい。飲ませろー」

私はおっきな独り言を暗闇に向けて言い放ってみた。誰もいないその空間に響き渡る私の声。

はぁ、と私は大きくため息をついて座り込もうとした・・・・その時だった。何もなかったはずの目の前の空間が突如光りだし、たまに見かける板チョコみたいな柄の扉が現れた。

ガチャッ・・・キー・・・

リーゼ「・・・喫茶店、みーつけた」

ゆっくりと開かれたその扉に、私はなんのためらいもなく入っていった。

恐怖?そんなのあるはずがない。だって私はずっと「一人」だったのだから・・・

206ワスレナグサ part2:2013/05/29(水) 12:27:21 ID:TlTW0Ne20
扉をくぐった私が最初に目にしたのはおしゃれな内装の喫茶店・・・ではなく降り注ぐ太陽の光だった。

リーゼ「ん・・・まぶしい」

何度もまばたきをしながら暗闇に慣れてしまった目をならしていく。すると少しずつ周りの景色を確認することができるようになってきた。

穏やかに流れる川が。綺麗に咲いているたくさんの花が。深呼吸をしたくなるような清らかな空気が。そこには拡がっていた。

リーゼ「・・・シートと紅茶セットを持ってないのが本当に悔やまれるね・・・ん?」

目を凝らして遠くを眺めてみると、小さな町のようなものが見えた。あそこまで行けばここがどこかわかるかもしれない。

リーゼ「行ってみよう・・・紅茶を飲める場所があるといいな・・・なんて」


その町には大体10分くらいで着いた。そして私が最初に思ったのは、なんとも個性的な町だということだった。

ピンク一色に塗られていたり窓にかぼちゃがたくさん付いているなど一つとして同じ雰囲気を持たない家々が私にそう思わせた。

リーゼ「まあ・・・好みは人それぞれ・・・あっ」

そんな事を言いながら歩いていると、看板に紅茶のカップが描かれているお店を発見した。

リーゼ「今度こそ・・・当たりかな?」

私はドアの取っ手に手をかけ、ゆっくりと中に押した。

カランッカランッ

「あっ、いらっしゃいませー♪」

お店に入るとネコミミ?を付けたメイド服の店員が元気よく挨拶してきた。

リーゼ「・・・このお店で一番いい紅茶を頂戴。あ、ミルクは多めでよろしく」
店員「はーい♪かしこまり〜♪」

カウンター席に座った私は、持っていたバッグを開けて中身を見せた。

リーゼ「・・・ここのお店で使えるお金はどれ?円?ドル?」

かばんの中身はこの町に来る前に確かめておいた。世界中のお金が入っていた。それ以外は「何も入って」いなかった。

店員「わぁ〜お客様色んな色の紙を持ってらっしゃるんですね!ひょっとしてコレクターさんか何かですかぁ?」
リーゼ「?・・・あなた何言ってるの?いいからここで使えるお金を教えて」
店員「お・・・かね?これお金って言うんですかぁ?初めて見ました〜」

ぽかーんとした表情でかばんの中身を見つめるネコミミメイド。うん、これはあれだ。私が苦手なタイプだ。

リーゼ「・・・・・そ。じゃあこれあげる。記念になったね。」
店員「はい〜♪ありがとうございます〜」

ニコニコと笑顔と浮かべながらお店の奥に入っていくネコミミメイド。千円でこの会話を終わらせられるなら安いものだ。

207名無しのアルカナ使い:2013/06/13(木) 12:26:31 ID:hjY2kFpQO
皆様、こんにちは。私はこのスレには来ません。ありがとうございました。

208名無しのアルカナ使い:2013/06/14(金) 17:18:05 ID:6BYdqDG60
ワスレナグサの続きが気になる…

209ワスレナグサ part3:2013/06/22(土) 00:09:15 ID:APzVAudE0
紅茶が出てくるまではぼっーと店内の様子を眺めていた。客層は店員のようにつけ耳?をしてる人や奇抜すぎてちょっと理解できないファッションの人達が多かった。

ただどこのテーブルも皆とても楽しそうにおしゃべりをしていて、喫茶店の中の雰囲気がとても温かいものである事を肌で感じられた。

リーゼ「(・・・)」

ちょっとだけ・・・そう、ほんのちょっとだけ羨ましいと思ってしまった。私にはあんな風に誰かと楽しくお茶を飲んだ事なんてなかったかr


「(ほんとうに・・・ないの?)」


リーゼ「・・・!?」

突然、誰かに声をかけられたような気がした。だけど周りを見渡してみてもカウンター席には今、私しか座っていない。じゃあ・・・一体誰が?

リーゼ「(・・・この歳で幻聴なんて・・・ヤダ)」

はぁっ、と私は大きく溜息をついた。ひょっとしたらちょっと疲れてるのかもしれない。いきなりこんな・・・よくわからない世界の変な町の変なメイドのいる所に来ちゃったから。うん、そうに違いない。

リーゼ「(紅茶を飲んだらどこかホテルを見つけて今日はさっさと寝ちゃおうっと・・・あっ)」

顔を上げると、店員ことネコミミメイド(以下ネコメイド)がこちらにニコニコと笑顔を浮かべながら紅茶を持ってくる姿が見えた。

ネコメイド「おまたせしましたぁ〜美味しい美味しいお紅茶をお持ちいたしました、お嬢様♪」
リーゼ「どーも・・・」

私の目の前に置かれたミルクティーは、ミルクの入れすぎなのか表面が真っ白になっていた。確かに多めとは言ったがこれは明らかに多すぎの域と言える。本当に困ったメイドだ。

とはいえ・・・注文した以上飲まないのはもったいない。私はまろやかすぎるであろうそのミルクティーの入ったカップを手に取り、口をつけた。

ゴクッ・・・

リーゼ「・・・!へぇ・・・」

思ってたよりも全然飲める味だったので私は驚いてしまった。・・・いや、正直に言おう。すごく美味しい。今まで色々な紅茶を飲んできたけれどここまでの物は味わったことがないかもしれない。

ネコメイド「えへへ〜♪いかがですか、お嬢様?」
リーゼ「・・・見た目悪いけど結構美味しいよ。才能あるんじゃない?」
ネコメイド「本当ですかぁ!やった〜嬉しいですぅ〜♪」

両手をパンッ、と合わせて満開の笑顔で小躍りするネコメイド。見ているこっちまで明るくなれる・・・そんな気にさせてくれる笑顔だった。

ネコメイド「お嬢様のために〜一生懸命魔法をかけたんですよ〜!美味しくなあれ、美味しくなあれって♪」
リーゼ「ふーん・・・変わった製法だね。」
ネコメイド「あっ、ちなみにですね!その魔法をかける時のポーズはこんな風に手をですね〜・・・」

相変わらず電波な事を言うネコメイドの話を適当に聞き流しながら紅茶をすする私。魔法・・・ね。そんなもの・・・あるはずがない。


リーゼ「ごちそうさま。」
ネコメイド「はい〜お粗末様ですぅ〜♪」
リーゼ「料金はさっき渡したからいいよね?じゃあ・・・バイバイ。」
ネコメイド「あっ、待って下さい〜お嬢様〜!」
リーゼ「・・・なに?」

ぱたぱたと足音を立てながらカウンターから出てきたネコメイドは、私の前に立って深々とお辞儀をしてきた。

ネコメイド「いってらっしゃいませ!お嬢様♪」
リーゼ「・・・どーも。」

もう帰宅することはないかもしれないけど。まあたまにはこういうのも悪くはない・・・かな?


ネコメイド「・・・それでですね〜!もうすっごく可愛らしくてぎゅっとしたくなっちゃうような女の子なんですよ〜♪」
???「ふふっ、それはそれは・・・きっととても素敵な女の子なのでしょうね。」
ネコメイド「はい〜♪できればお友達になってもっとたくさんお話したかったのです〜・・・がくり。」
???「・・・大丈夫。その子はきっと、貴女のお友達になってくれますよ。」
ネコメイド「え〜!本当ですかぁ〜?」
???「はい。だって彼女は私が・・・これからずっと・・・ずっとずっと・・・」

???「『保護』して差し上げるのですから・・・」

210名無しのアルカナ使い:2013/09/07(土) 01:04:07 ID:4Oj/9Vb20
age

211名無しのアルカナ使い:2013/09/07(土) 01:08:09 ID:4Oj/9Vb20
エロパロwiki
ttp://arcanaeroparo.wiki.fc2.com/wiki/トップページ?pc

212名無しのアルカナ使い:2013/09/21(土) 00:52:50 ID:5sEELWRk0
age

213名無しのアルカナ使い:2013/09/26(木) 16:40:38 ID:FQFWpYK20
>>192
アンチミルド

214名無しのアルカナ使い:2013/10/14(月) 00:39:45 ID:mrIE7spw0
age

215名無しのアルカナ使い:2013/10/17(木) 20:28:34 ID:rYql9.NMO
mixiのオフ会省かれてしまった。あいつら、許せない。


ふっかーつ!Vなのだ!

はあとの憂鬱 リアライズ

喫茶店運営は大変だ。
チェーン店と違い、黒字が安定しない。


働くってつまんないなあ。

続く

ふっかーつ!Vなのだあ!

216名無しのアルカナ使い:2013/11/20(水) 23:39:56 ID:PQwwDUdA0
age

217名無しのアルカナ使い:2013/12/01(日) 07:36:05 ID:pKFNNAqg0
>>192
ミルドだけ酷い扱いしやがった。
しね

218名無しのアルカナ使い:2014/01/16(木) 09:32:17 ID:65oZi0BIO
よく明るい日に

鏡の中の私が読んでいる。

遊びにいこうよ。

と。

219名無しのアルカナ使い:2014/04/13(日) 22:43:52 ID:sXDZuAMk0
age

220名無しのアルカナ使い:2014/06/14(土) 02:11:08 ID:iAMYl3R20
あげ

221名無しのアルカナ使い:2014/07/05(土) 15:07:46 ID:6wc8GwM.0
聖女たちがペルソナ使いだったら的な

>今日は雨だ…
>テレビに何か映るかも知れない…

>…映った!
>非常に鮮明な映像だ!

画面に映った少女「こんばんは。ペトラ・ヨハンナ・ラーゲルクヴィストです。
今回私が訪れましたのは、素敵な出会いを求める人々が集うこちらの施設。
仕事ばかり敵ばかりで色恋沙汰とは無縁の私も、素敵な旦那様と巡り合えますので
しょうか…それでは、新たな出会いを求め、行ってまいります!!」

>今映っていたのは、間違いなくペトラだ…

リリカ「ハート!?今のテレビm」
はぁと「落ち着け」

リリカって、ミッシェルや順平や陽介みたいなポジションな気がする。

222名無しのアルカナ使い:2014/07/14(月) 19:13:18 ID:a.NPG0WQ0
まだ完成してないけど前半投げとけば引っ込みつかなくなって書くだろって思いました…
家庭用温泉シナリオネタバレ注意報。








立ち上る湯気の中、翡翠色の湯が弾ける。
少女達の歓声や笑いさざめく声(一部似つかわしくない悲鳴やらごぶごぶ音含む)が響く賑やかな秘湯の一角。

浅く湯に浸かるクラリーチェは、隣のエルザに気取られないよう短く息を吐いた。
その耳に聞こえてくるのは、悲しげな響き。


『……―り、たい…』


『帰りたい、帰りたい――…』


(やっぱり、声は聞こえてしまいますのねえ…)
先刻ミケランジェロと手分けして仕掛けたのは、虹色の聖霊石に聖霊力を奪われないようにするための陣と、対象を普通の石だと思わせるための結界。
後者はあくまで錯覚・認識阻害の類であって、存在自体を否定することは出来ない。

(在ることを認識できるのならば、虹色の聖霊石の意思は届いてしまう…まあ、当然と言えば当然ですけれど)

自分で自分を騙せるはずも無いですし、と嘆息する。
ただでさえ急拵えの結界、稀代の聖女やアヴァロン姉妹に看破されていないだけでも充分に合格点、とクラリーチェは自らを納得させた。


『帰り、たい…』

その間も、人ならざるものの声なき声はひたすらに訴える。


『――――どうして…?』
『聖霊力が…ホントウの、聖霊力があれば』
『どうして…』『帰りたい』
『私がホンモノなら』『帰して』『どうして?』


…虹色の聖霊石にこれほどの多様な意思があるとは考えづらい。
長時間近くにいたことで周波数が合ってしまったのか、それとも。

(罪悪感、だなんて…冗談にもなりませんわね)

或いは自分の心が引き起こした幻聴なのか。


あてどもなく訴えられていたはずの「帰りたい」という声は、いつの間にか方向性を持つようにしてクラリーチェを取り囲み―――


『聖霊力さえあったなら』『どうして』『もう帰れないの?』『どうして貴女が』『『―――――私達は、生きられなかったのに』』


温かな筈の温泉の中で尚――ぞくり、と背中が粟立つ。
向けられるのは、紛れもない怨嗟の聲。

『『『どうして、貴女が生きてるの?』』』



「――――――……ッ!!」



「―――クラリス?」
「…………エル、ザ」

目の前にある、気遣わしげなエルザの表情。
は、と吐いた息に名前を乗せたところではじめて、まともに呼吸をしていなかった事を知る。

「ぼーっとしてるけど、どうしたの?…温泉、苦手なの?」

「いいえ……大好きですわ…」

嫌いなはずがない。元々日本へ来た暁には皆で来ようとずっと楽しみにしていた温泉なのだから。

(こんなはずじゃなかったんですけどね…そう、もっと…)


周囲にあるのは、きゃあきゃあと無邪気にはしゃぐ笑い声。
ぼんやりとした意識のまま、とりあえず近くにいたリリカ・フェルフネロフの真似をしようとして―――――ぼしゃーん、と重みのある水音と同時に全身を包む温かい湯の感覚。


「ええ!?私そんなに本気で殴ってないよ!?ちょっとクラリス!クラリスーーーーー!!!?」

殴ってるじゃないですかぁ…というクラリーチェの声は泡になって、意識と共に消えていった。






ちなみに湯の中から見えたエルザのふとももの目映いまでの白さはしっかり心のアルバムに収納したとかしないとか。

223名無しのアルカナ使い:2014/07/14(月) 19:17:53 ID:a.NPG0WQ0
その2。



◇◆◇


「湯中り、とはね…」
「ご心配をおかけしましたわー…」
「ほんとだよ、私が手加減知らずに殴り倒したみたいじゃないか外聞悪いなー」
「私の心配は!!!?」

エルザの手によって旅館の部屋へと運び込まれたクラリーチェはぐったりしていたのも束の間、今では畳に伏したままばたばたと両手両足で抗議の意を示していた。
身に纏うのは上手いとは言いがたい着付けの浴衣。そのせいで動きに合わせて容赦なく裾がひらめき舞い踊る。

「はぁ…それだけ元気があるならもう大丈夫だね」
びたん、と濡れタオルをクラリーチェの額に(見ようによっては顔面に)放り投げながら溜め息をつくエルザ。片手にはほとんど空になったスポーツドリンクのボトルが握られている。

こちらは子供染みた真似をしていない分いくらか整った浴衣姿――とはいえ、やはり多少の着付けの崩れは否めない。

「大変だったんだよこの服…説明書も分かりづらいし」
「うぅ…すみませんでしたの」
ぼやきながら浴衣のあちこちを引っ張るエルザに、クラリーチェはもそりと起き上がり姿勢と裾を正した。


お互いが座した状態。対等な目線の高さから向けられるエルザの視線はいつものように、真っ直ぐで。
見透かされる訳ではなく、見通されるかのような感覚に、クラリーチェは思わず視線を反らしそうになる。

(エルザの瞳はいつも素敵ですけど…疚しい事がある時にはちょっと辛いですわ…)

視線を反らす事には耐えたものの、これ以上の無意識の糾弾に耐えられそうもない。

「…エルザ、私ちょっと陛下とお約束がありましたの。もう体調も戻りましたし…行ってきますね?」
唐突かつ不自然な切り出しになることを理解しながらそう告げる。


エルザは数刻黙り込んで
「………気を付けてね」
魔王の名前に思わず渋面、更に何か隠している雰囲気を嗅ぎ取りながらも自分には話せないことなのだろうと表情を曇らせ――多分少しだけ無理をして、笑う。

笑顔以外はポーカーフェイスを気取ったつもりの相棒を微笑ましく思いながらも、同時にそんな無理をさせている事にちくりと心が痛む。

ごめんなさい、と胸中で謝罪の言葉を呟きながら後ろ手に襖を閉じた。


向かう先は、件の温泉。
元は現世のヒトであった―――そして今では現世に在らざるモノを、送還するために。

224名無しのアルカナ使い:2014/07/14(月) 19:48:16 ID:a.NPG0WQ0
残りはぼちぼちやります、読みづらい所もあるかもしれませんが気長にお付き合いいただければ幸いっす

225名無しのアルカナ使い:2014/09/08(月) 21:34:36 ID:3fWXlk3E0
数年ぶりに戻ってきてみたら、エロパロスレ規制で書き込めん…
ここは直接的な性表現アウトだよね?

226名無しのアルカナ使い:2014/09/11(木) 20:53:52 ID:dzdTJl.gO
エロパロスレが別にあるならここでガチは不適当かも…
代行投下出来るなら行くんだけど

LMやっと触れたんで温泉クラエル近日中に落としに来ます

227名無しのアルカナ使い:2014/09/15(月) 05:32:21 ID:fFZ7ai2k0
エロパロでもかまわんよ。描いてくださればもりあがる。

よく晴れた日に
「ほらほら、私をたすけてくれんじゃなかったのですか?」
キャッチボールというわりにはドッジボールだ。
足に強くぶつけてくる。

今日はこんなもんです。
また落ち着いたら描きます。和解できるといいでえすね。
いじょ。

228名無しのアルカナ使い:2014/09/16(火) 13:16:54 ID:COjyA15sO
よく晴れた日に 「私を助けてくれて本当の友達になれたと思ったのに。」 ボールは真っ直ぐ私の足にぶつかる。

229名無しのアルカナ使い:2014/09/17(水) 20:02:56 ID:wo.qOUMkO
「私は本当につらかったのに。私を助けてくれるふりだけして使い捨てて。」

キャッチボールは終わり、ただの喧嘩になった。

といっても、一方的に私が殴られただけだが。

ガンガン。

相変わらず弱い力だ。

230名無しのアルカナ使い:2014/09/18(木) 07:49:03 ID:KVWQgXlMO
つらかったか、喫茶店運営の方が辛いんだよ。 暴力で解決した奴らに何がわかる。 私も殴った。打ちのめしてやろう。

231名無しのアルカナ使い:2014/09/24(水) 15:26:35 ID:4CP9Xv16O
「仲直りしましょうか。」

なんだ。くだらない結末だ。

END

お疲れ様です。

232名無しのアルカナ使い:2014/09/24(水) 22:45:29 ID:4CP9Xv16O
しつこくしてすいません。親の飲酒がとまんなかったのです。まあ、酒を全部捨てたら、やめましたが。
アルカナ4欲しいですね。

233名無しのアルカナ使い:2014/10/25(土) 05:43:45 ID:G5A9W3yAO
>>202

シャルだすなら、ハザマみたいに憎しみとか書いておくれよ。

234名無しのアルカナ使い:2015/01/04(日) 03:31:26 ID:4/z1Y/mkO
みのりの憂鬱
学校で友達ができない。
いや、いるにはいるんだが、一緒にカラオケに行くと、「おごれ」とうるさい。 私はスバルと名乗ることにした。
はあと「うわっ、なんですか、先輩、その格好・・・・。」 スバル「アハハ、見たまえ、はあと選手、私は生まれ変わったのだ!」
はあと「キモイ。」 こんなもんだよな、学校なんて・・・・・・・!

お久しぶりです、感想下さい。

235名無しのアルカナ使い:2015/01/16(金) 20:03:04 ID:QLZUwPCcO
「かっこ悪い」
みのりははあとの店を訪れた。
はあと「だからさ、レジのお金があってないんだよ!シャルちゃん!」
シャル「ごめん。」 はあと「ごめんなさいでしょ!」
バシン!
暴力!
うわあ・・・・最低だこいつ!

236名無しのアルカナ使い:2015/01/16(金) 20:44:09 ID:QLZUwPCcO
>>234
アルテミス「いいだろう。すぐに書籍化したまえ。」

237名無しのアルカナ使い:2015/09/23(水) 21:39:37 ID:cG7tdWOA0
最近PS3でアルカナ始めたけど何この良スレ

238名無しのアルカナ使い:2015/10/02(金) 16:07:22 ID:CcHt8R/o0
ハイブライト
私はまた停学をくらってしまった
財布を忘れて、はあとちゃんの喫茶店に行ったら、何故かきれられて言い合いになり、私が先に手を出してしまった
何がみのりちゃんにやられただ、あほらしい
寂しがり屋の私に声をかけたのは偽善だったのかよ
ヒーロー部の活動は順調だ、こないだもいじめてるやつがいたから半殺しにしてやった
昔のほうが楽しかったな
「みのりさん、あんたこの学校に馴染むんじゃなかったの?こんなこと続けてたら退学になるわよ」
つまんねえやつがいた、いいよ、わたしには友達なんてできないんだから
アハハ

239名無しのアルカナ使い:2015/11/05(木) 07:59:59 ID:7Z80tH7M0
新作欲しい・・・


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