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へんじがない ただのしかばねのようだ

473ただ一匹の名無しだ:2016/06/19(日) 12:33:46 ID:dPyNYKRM0
ゴドラ「オーガのお兄さんは、どんな食べ物が好き?」
ズーボー「オイラは好き嫌いなんてないのだ! なんでも食べるのだ!」
ゴドラ「ボクもなんでも食べるよ! おそろい!」
ズーボー「お揃いなのだ!
 実はオイラ、元々好き嫌いはなかったのだ。でも、ジェニャと共にいる内に気付いたのだ」
ゴドラ「何に?」
ズーボー「どんなものでも、普通に食べられるっていうのは、それだけで幸せなのだ。
 生贄になるジェニャの想いを知った時、当たり前の幸せっていうものを知ったのだ」
ゴドラ「生贄? その子、死んじゃったの?」
ズーボー「死んでないのだ、ストロング団長がきっとなんとかしてくれてるのだ!
 とにかく、オイラはジェニャを見て、当たり前を大切にしたいと思ったのだ」
ゴドラ「当たり前かぁ。ボクも毎日美味しいものを食べてたけど、それも幸せだったんだね」
ズーボー「幸せなのだ!」


ゴドラ「魔勇者さんは、好きな食べ物ってある?」
魔ンルシア「勇者になる為だけにひた走っていたからな。そんなこと、考えたこともなかった」
ゴドラ「そうなの? じゃあ、ボクと一緒に、好きな食べ物見つけようよ!」
魔ンルシア「なに?」
ゴドラ「好きな食べ物があるとね、みんなと仲良くするとこも、温かい気持ちになることも、大切な人に振る舞うこともできるんだよ。素敵でしょ?」
魔ンルシア「ふむ……まあ、戯れに付き合ってやっても構わんか」
ゴドラ「やった! 何か好きなもの、見つかるといいね」
魔ンルシア「そうだな。ただ死んで終わるよりも、死んでも尚、足掻いてやろうではないか。アークに心配かけぬ為にも、な」


エルギオス「ん? どうしたゴドラ、なんだか嬉しそうだが」
ゴドラ「うん、美味しいものをたくさんもらっただけじゃなくて、色んな話を聞くこともできたから」
エルギオス「そうか。良い時を過ごせたのだな」
ゴドラ「天使さまは、好きな食べ物とか、食べ物の思い出とかある?」
エルギオス「そうだな……ないこともない。遠い昔の話だが、一人の少女との思い出がある」
ゴドラ「聞かせて、聞かせて!」
エルギオス「ああ。ナザムという村があってな……」



ゴドラ「おなかいっぱい……むにゃむにゃ……」
エルギオス「……途中で寝てしまったんだな。まあ、またせがむようなら、その時聞かせてやればいいか」
ひ孫「おお、エルちゃん、ドラちゃん、ここにおったか」
エルギオス「何か用か?」
ひ孫「ドラちゃんの提案で、今度鍋パーティーをしようと思うてな。好きな具材はないか、皆に聞いてまわっておるんじゃ」
エルギオス「鍋、か。具材はそちらに任せよう。皆で囲んで語らえば、それだけで美味だろうし……思い出になるだろうからな」


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