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投下用SS一時置き場
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「それはのう……」
ヒミコの視線が彼女(?)の亡骸へと向けられる。
「わしの血肉を喰らうのじゃ」
――へっ!?今、なんて……。
「不服そうじゃのぉ。ほれ、聞いたことがあるじゃろ。竜の血肉には、不老不死の力があるとかのぉ。
むっ、なんじゃ、その目は!…………。う〜む、わしは竜というより蛇に近いが、生命力は竜にも負けておらん。
どうせ死ぬのなら、試す価値はある筈じゃ」
――そんな、曖昧なものを信じろというの。
でも、もう魔力も体力もない。それに賭けるしかないわね。
ぼろぼろの体で何とか立ち上がり、ヒミコの亡骸へ向かう。
すると、いつの間にかヒミコの亡霊は消えていた。
――成仏したのかしら……。
そんなことを気にするほど、もう体力は残っていなかったが、消えてしまう前にただお礼が言いたかった。
――カンダタを殺した憎き相手だったのに。今は憎くない。
信じるというものは不思議なものね。
そして、アリスはヒミコの亡骸の前まで来た。
ヒミコの顔、それは死にながらも、月明かりに照らされ美しい。
だが、既に腹を括っていたアリスは躊躇わなかった。
血が滴ったている肩の部分を、一口、二口…………。
その様子を邪悪な笑みを浮かべ見ていたヒミコ。
「どんな副作用がでるか楽しみじゃわい。ほほほほほ」
――それにしても、ハーゴンのやつめ。わしの魂を如何しようというのじゃ!
何処かへ引っ張られるヒミコの魂、それは破壊神の下へ。
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