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FFDQかっこいい男コンテスト 〜なんでもあり部門〜

1名無しの勇者:2006/07/12(水) 21:32:41
FFDQなんでもあり部門の小説専用スレです。
シリーズ、作品の枠を超えた作品を投稿する時はこちらで。
書き手も読み手もマターリと楽しくいきましょう。

*煽り荒らしは完全放置。レスするあなたも厨房です*

ネタスレについては>>2以降(テンプレ考案中)

4448主→3主 [22]:2007/10/19(金) 17:15:18
俺がここに連れてこられてから、何日くらいたったんだろう。
時計もなけりゃ窓もないんで、時間の経過がわからない。
運ばれる食事の回数が普通より少ない気はするが、
なにせ以前から不摂生な生活をしていたから、自分の体内時計もアテにならねえ。
うーん、もうちょい1主の言うこと聞いておけば良かったか。
みんな心配してるかな。大騒ぎになってたり?
それとも8主が、あの人の良さそうな笑顔でうまくごまかしてんのか……。

首輪と鎖の違和感はいつの間にか消えてしまった。裸族生活にももう慣れた。
肩や背中に鎖の触れるヒヤッとした感触にイライラしていたのも最初だけで、
部屋の中は空調が効いてて暖かいし、土足禁止の絨毯も柔らかくてどこに転がっても寝られる。
そう言えば8主も寝るときはスッポンポンだったっけ。
確かに楽でいいかもなー。

ただ、部屋の反対側の壁に大きな姿見があって、ベッドの上の自分が映ってるのが落ち着かない。
どけてくれと頼んだが、8主に却下された。
「自覚するのが大事なんです」とかなんとか。
なんの自覚だよ。ペットとしての?
それにしては、あいつの俺に対する気の遣い方はおかしい。
ご主人様、とか呼ばせられるのかと思ったら、そんなことはないし。
ここに訪れる度に人の貞操をもてあそんでるが、それ以外はまるでお姫様あつかいだ。
気色悪い。まるで理解できない。
あの変態近衛隊長はなにを考えてるんだ。

4458主→3主 [23]:2007/10/19(金) 17:15:42
「……退屈だー……」
ネットがないのがツライな。2ch見てえ。
なんか、一日の大半を寝て過ごしてる気がする。
起きてると首輪と鎖の重みで肩が凝るって理由もあるが、実は俺、
自分で人間だと思ってるだけで、本当は猫かなんかに変身してるんじゃないか? 


俺――――勇者ロト――――だったよなぁ?


一番理解できないのは、こんな状況でも妙に冷静な俺自身だ。
きっとあの時に、俺の頭のネジも何本か飛んでしまったんだろう。





それからまた一眠りしたところで、8主がやってきた。
「3主さん起きてますかー? すみません遅くなっちゃって。ご飯にしましょうね」
8主はひとかかえある保温ボックスから、食い物を取り出してテーブルに並べた。
ここにはキッチンも冷蔵庫もないから、こうして作った物を熱いうちに急いで持ってくるのだ。
皿とかフォークとか、硬くて危なそうな物はない。
いつもタッパ詰めのメシをプラスチックのスプーンで食ってる。
それなりに警戒してるんだろう。
反抗防止のためか。
自傷防止のためか。

4468主→3主 [24]:2007/10/19(金) 17:16:14
「今日はチキンソテーとトマトスープのリゾット。おいしそうでしょう」
「……ラーメン食いたい」
「もう、わがまま言わないでください。一発でカロリー計算狂っちゃいますよ」
んなこと言ったって、俺まだ16よ?
見た目からして栄養バランスばっちりな献立だってのはわかるが、
味の濃いものとか、脂っこいものとか食いたいじゃん。

ま、どうせ文句を言ったところで、とんちんかんな答えが返ってくるだけだ。
俺はいつものように、テーブルに置かれたタッパ類を、全部下におろして並べた。
「またですか。3主さん、床で食べるのは行儀悪いですよ」
「いいって言ったじゃねえか」
「そりゃまあ……」
こんな格好させられて、テーブルで行儀良く食べろって方が違和感あるっつーの。
スープとかハネたら熱いし。
そんなわけで、うつぶせに寝っ転がって食べる。
8主は椅子に座って、呆れたように俺を見下ろしている。
「3主さんって、ちょっと変わってますよね」
こいつのツッコミどころ満載なコメントにも、だいぶ慣れたな。

「そうそう、退屈だろうと思って、今日はいいもの持って来ましたよ」
チキンをスプーンでグズグズにしてる俺に、8主がなにかピンクっぽい小さな箱を差し出した。
渡された俺は、見るなり絨毯にぐったり横顔を押しつけた。
ネイルケアセット、とか書いてあるんだが。
「……お前は俺をどうしたいんだ」
女になって欲しいのか。わたし、とか言うか。

4478主→3主 [25]:2007/10/19(金) 17:16:45
「なんで爪を磨いたくらいで女の子になるんですか。世のオカマさんがどれだけ苦労してると思うんです」
知るかよ。
「いいから、ちょっと来てください。どうせもう食べないんでしょう?」
8主はひたすらグチャグチャにされただけのチキンとリゾットを取り上げて、テーブルに戻した。
いつもほとんど口をつけないんだが、8主はそれについてはなにも言わない。
別に反発してるとかじゃなくて、単に食欲がないからだってのは、わかってるようだ。

8主はベッドの端に座ると、ひざをそろえてポンポンと叩いた。
「ここに座ってください」
……いまさら、いいけど。
8主に背中をあずけて、その足にまたがるように座った。
後ろから俺を抱くようにして、8主は器用にさっきのセットを手元に並べる。
「右手、貸してください。まず人差し指から」
電動ヤスリ(?)で、爪の表面を磨いていく。
何本もアタッチメントがあって、これが粗め、こっちが仕上げ用、とか説明される。
「なんか手慣れてないか、お前」
「い、いやあ、いつもミーちゃんにやってあげてるんですよ///」
うぜえ。
しかも「指先もすごくきれいで細くてー」なんて誰も聞いてねえのにノロケている。
こいつも別に男専門ではないんだな。どうでもいいことだが。

とか思ってるうちに人差し指の爪が磨き終わった。
「ほらできた! きれいでしょう?」
ふむ、確かに。磨いた爪だけが、まるでニスでも塗ったみたいに光っている。
そう言ったら8主が吹き出した。
「ニスって……トップコートとか、せめてマニキュアとか、プクク」
ギュッと抱きしめられた。
「3主さんて、なんでこうかわいいかなぁ」

4488主→3主 [26]:2007/10/19(金) 17:18:23
首筋と肩にキスをしてきた。
「勃ってますよ」
「んっ」
スッ、と前に触れられて変な声が出た。
正面の鏡を見たら、なぜか反応している。
「もしかして、これで思い出しちゃいました?」
8主が俺の耳元で電動ヤスリのスイッチをカチカチさせた。
言われてみれば、音が似てる、かも。
小さなモーターが電気で動くって構造は、どれも同じようなもんだからな。

そうか、電動ヤスリで反応しちゃうんだ、俺。
終わってる。

「じゃあ今度は自分でやってみてください」
8主に機械を持たされた。
次は中指の爪ですね、とか言いながら、このバカはまた俺のをいじりだした。
「その間に僕はこの子と遊んでますから」
「ん……あん!……この……できるか……!」
俺の弱々しい抗議もこいつは楽しんでいるようで、焦らすようにヤワヤワと触れる。
なんだよこれ。ネイルケアプレイ? 新ジャンルもいいとこだ。



結局、4本目の小指の爪を磨き終わる前に、
向こうが我慢できなくなって普通に抱かれた。
最初からそうしろよ。いつもの3倍は疲れた気がする。

4498主→3主 [ここまで]:2007/10/19(金) 17:20:00
今回はここまでです。

450名無しの勇者:2007/10/19(金) 21:11:33
続きキテター!

451名無しの勇者:2007/10/25(木) 03:04:57
床に寝っ転がってるご先祖に萌えた!
続きホント気になる!
未だに8主が何をしたいのか謎だ…

452名無しの勇者:2007/10/26(金) 05:58:36
8主何考えてるのかわからんなー先が読めない。そして3主…ちゃんと食事摂って…
続きがホント気になる。楽しみにしてます!

4538主→3主(監禁調教物?)続き:2007/10/28(日) 13:10:33
さらに続きです。だんだんマッド度合いが強くなってきました。
苦手な方は引き続きスルーでよろしくお願いします。

4548主→3主 [27]:2007/10/28(日) 13:13:51
3主さんは僕の肩口に頭を乗せようにして眠っています。
もう少しこのままでいたいのですが、そろそろ戻らないといけません。
近衛隊長の仕事と、宿舎の方と、顔を出しておかないとまずいですからね。
僕の肩の代わりにそっと首の下に枕を滑り込ませて、ベッドを降ります。
散らばっていたネイルケアセットを片付けて、まとめてドレッサーの前に置きました。

「ん……」
3主さんがベッドの上で、自分を抱きしめるようにして小さく身体を丸めました。
なんか本当に子犬みたいだなぁ。
なぜてあげようと近づいたら、その頬を、つーっと涙が落ちていきました。
ふむ。一人にさせておくことが多いから、やっぱり寂しいんでしょうか。
「泣かせる」つもりの時はともかく、こういう涙にはちょっと弱いです。

「ごめんなさい3主さん。僕もずっといるわけにいかないんですよ」
またおみやげ買ってきますからね。
帰りの挨拶に、中指にそっと唇を当てて、僕は部屋を出ました。



「ああいう顔も捨てがたいんだけど……」
3主さんのいろんな表情を観察していますが、僕が一番気に入っているのは、
抱いたあとの、フッと正気に戻る瞬間です。
何度も泣かされて掻き乱されたあとの、快楽から明けたその瞬間に僕を見るときの、
反抗心と自己嫌悪と諦念とがない交ぜになったような……
それでいてどこか甘えるような、媚びるような、なんともいえない妖艶さのある、表情。
絶対に僕にしか見せたことがない顔だと思います。

4558主→3主 [28]:2007/10/28(日) 13:14:18
本当に……ゾクゾクする。
一人の英雄を根底から作りかえてしまうことへの好奇心やら罪悪感やらで、
もう僕の頭の中は毎日お祭り状態です。
理想に完全に近づけるまでは、もうちょっと手を加える必要があるでしょうけど。





翌日、僕はベルガラックであれこれと買い物をしてから別荘に行きました。
部屋に入ると、3主さんはベッドの上でなにかやっています。
見ると、足の爪に電動ヤスリをかけていました。
無心に作業しているその指先は、ぜんぶの爪がピカピカになっています。
「偉いじゃないですか、3主さん」
僕が声をかけると、そこで初めて気がついたように、ハッと顔を上げました。
「ああ、ヒマだったから」
バツが悪そうに横を向いて、手にしていたヤスリを絨毯に放り出します。

「……で、それはなんだ」
3主さんが僕の抱えている物を見て、心底嫌そうな顔をしました。
うーん、そういう表情はあんまり好きじゃないんですけど。
「プレゼントですよ。一人じゃ寂しいだろうと思っ ワブッ!」
物が大きすぎて前がよく見えていないのをいいことに、
3主さんがプレゼントごと僕を思いきり蹴飛ばしたのです。
僕は後ろに盛大に転がりました。

4568主→3主 [29]:2007/10/28(日) 13:14:45
「な、なにするんですか3主さん!」
「そういう使い方じゃないのか? サンドバックにはいいな、そのクマ」
「も〜。もっと可愛がってあげてくださいよ!」
ベルガラックのカジノでこの「巨大クマさん」を取るのに、いくらつぎ込んだと思ってるんですか。
18の男がここまでクマさんヌイグルミを抱えてくるだけでも、相当恥ずかしかったってのに!
まくしたてる僕に、ふぅ〜と溜息をつく3主さん。
「それを俺にくれようってところで、間違いには気付かないのかお前は」
「なにがですか?」
3主さんは目と目の間を親指でもみほぐしていましたが、
やがてしぶしぶといった感じで、クマちゃんの両耳を指先でつまんで引っ張り起こしました。
薄茶色の巨大テディです。立たせると3主さんと同じくらいになります。
「ありえねえ……」
3主さんは口の端をヒクヒクさせながらクマちゃんと向かい合っていました。


でも結局のところ、けっこう気に入ったみたいです。
そのあとは僕のことをそっちのけでクマさんと遊んでいました。
ウエスタンラリアートで吹っ飛ばしたり、ジャイアントスイングで投げ飛ばしたり。
そのたびに、なぜかクマは僕に命中します。
「うわ! っもう3主さん!」
「すまん、俺はどうもノーコンのようだ」
「じゃあもっとおとなしく遊んでください。こぼれちゃいますよ」
僕はテーブルに今日のごはんを出しました。
最近あんまり食欲が無いみたいなので、今日は特別に3主さんの好きなものにしています。
「はーいそこまで。片付かないんで食べちゃってください」

4578主→3主 [30]:2007/10/28(日) 13:15:12
3主さんは一瞬クマと僕を見比べると、クマをポンとベッドに放り出しました。
テーブルまで来ると、熱々の湯気を立てているドンブリをジーッと見ています。
「久しぶりですもんね、ラーメン♪ 嬉しいでしょう?」
「……ん」
3主さんはなんだか困っているみたいに立ちつくしています。
「ああ、箸を出してませんでしたね、ごめんなさい。はいどうぞ」
割り箸を手渡しましたが、3主さんはやっぱり戸惑っています。どうしたんでしょう。

「どうしました? 麺がのびちゃいますよ?」
「器……熱いから」
ああ、下に置けないと。テーブルで食べないんですもんね。
僕は取り出したときに使った鍋つかみで、どんぶりをそーっと下に置きました。
「絨毯の上じゃ安定しないんで、気をつけてくださいね」
「ああ」
3主さんはどんぶりの前にペタンと座りました。
それからふと、思い出したように言いました。
「お茶、飲みたいんだけど」
「お茶ですか?」
「ブラックウーロンあたり。これ、カロリー高いんだろ?」
「さ、3主さん……!」
まさか自分からそんなことを言うなんて、驚きです。
僕が頑張って栄養計算とかしているの、ちゃんとわかってくれたんですね。
「じゃあさっそく持ってきます! すぐ戻りますから!」

僕は塔を駆け下りて、玄関を飛び出すなり宿舎にルーラをしました。
確か健康志向の5主さんが買いだめしていたはずです。

4588主→3主 [31]:2007/10/28(日) 13:15:48
「じゃあさっそく持ってきます! すぐ戻りますから!」
8主は靴を履くのももどかしそうに、部屋を飛び出していった。


俺の前には、白い湯気を立てている器が置いてある。
手渡されたのは「箸」とかいう、棒きれ。
わかってる。
あのバカの様子を見れば、これは俺が好物だったなにかなんだろう。
確かに俺が好きそうな匂いがしてる。

たぶん、見た瞬間に記憶から飛んだんだと思う。
ついさっきまでは、これがなんだったかわかっていたはずだ。
「いい加減、食わねえとマズイしなぁ……」
さっきクマを8主にぶつけてたとき、一瞬クラッときた。
ほとんど動いてないから極端に痩せたりはしてないが、血が足りてない。
でもこれの食い方が思い出せない。


考えてるうちに、俺は急に面倒になってきた。
別にこれが最後のメシでもないだろうし。次のときにちゃんと食えばいいか。
テーブルに置いてあった鍋つかみでどんぶりを持っていって、中身をトイレに流した。
「箸」は小さく折って、ティッシュでくるんでからゴミ箱に捨てた。

4598主→3主 [32]:2007/10/28(日) 13:16:15
そこに8主が息を切らして戻ってきた。
「あ、あれ、もう食べちゃったんですか?」
なんか小さめのペットボトルがぎっしり詰まった箱を抱えている。
ケースごと持ってきたらしい。
「こんな短時間で完食とは。本当にラーメン好きなんですねえ。はいお茶」
ケースから一本取り出して渡してくる。
開け方を忘れてたりして……そう思ったが、俺の手は勝手にフタを開けた。


「さてと、今日は僕ちょっと用事があるんで帰ります」
空のどんぶりをボックスにしまいつつ、8主が言った。
俺に手を出さないで帰るのは珍しいな。
「それで、明日はお客様が来ますから」
さらりと付け足す。一瞬、聞き流しそうになった。

……今、なんて言った?

「客? ここに!?」
「はい! だから明日は大人しくしててくださいね。それじゃあ」
「ちょ、待てよ。なんだよそれ」
「ではでは〜」
俺が引き留める間もなく、8主は部屋を出て行ってしまった。

4608主→3主 [33]:2007/10/28(日) 13:17:32
客って……客だよなぁ?
なに、俺の買い手? 俺、そういう意味でここに閉じこめられてんの?


ああ、でも。
そう考えると全部つじつまが合うよな。
俺、そういう商品なんだ。
商品。


ベッドの上から、クマがこっちを見つめている。
俺は一人では広すぎるくらいのその上にのぼって、クマの腹に寄りかかった。
「…………」
誰かの名前を呼ぼうとして、それも忘れてることに気がついた。
思い出したところで、あんまり意味が無い気もする。

「お前……そうだな。クマキチにするか」
代わりにクマに名前をつけて、俺は眠ることにした。





     今回はここまでです。

461名無しの勇者:2007/11/01(木) 02:23:26
巨大テディと戯れる3主モエス!
でも大好きなラーメン忘れちゃうのセツナス…

462名無しの勇者:2007/11/03(土) 00:30:23
だんだん気になる展開になってきたなw

463名無しの勇者:2007/11/03(土) 18:03:04
ご先祖ちゃんと食事して…っ!
ってか8主は何を考えてるんだ?
客ってホントにそういう客なんだろうか…

464sage:2007/11/06(火) 23:44:02
久々に読みにきたらかなり萌える83キテター!
3主が徐々に自我を失っていくよ…どうなっちゃうんだろ

465名無しの勇者:2007/11/06(火) 23:44:52
sage位置間違ったゴメン

4668主→3主(監禁調教物?)続き:2007/11/08(木) 03:43:25
さらにさらに続きです。もはや3主かなり壊れてます。
苦手な方は引き続きスルーでよろしくお願いします。
可哀想なのがダメな方、本当にお気を付けください。

4678主→3主 [34]:2007/11/08(木) 03:44:32
「今日は午後からお客様が来ますけど、3主さんは別になにもしなくていいですからね」
あの黄色いのは鼻歌なんか歌いながら、大きなバッグを絨毯に置いた。
中から取りだしたのは、なんかツヤツヤした布地の、ヒラヒラしたやつ。
「はい、3主さん」
ベッドの奥に座っている俺の前に、それを広げた。
あいつはまたバッグに向き直り、中からもっと大きなカタマリを引っ張り出そうとし始めた。

それからふと、俺を振り返った。
「3主さん? それ」
ニコニコしたまま、でもちょっと困ったように、あごをしゃくる。
俺はクマキチをかかえたまま、そのヒラヒラをもう一度見た。
薄い青緑の、エメラルドグリーンっちゅうの? うむ、きれいな色だ。
「あの……着てみてください」
あん? ああ、俺に言ってんのね。
端っこを持って、手元に引き寄せた。触った感じもスベスベして気持ちいいな、これ。

「いやその……えーと。まずちょっと、クマさんどけましょうか」
あいつは俺のところまでやってくると、クマキチを取り上げて俺の横に置いた。
それから、俺の手を引っ張ってベッドの端に座らせる。
「足あげてください。……はい、じゃあ立ってください。ここに腕を通して……」
ヒラヒラに空いた穴に足を通して、立ち上がった俺の身体にまとわりつくようにさせて、
んで、最後に背中の方で、ジーッとなんか音がして。
「はいオッケ。ごめんなさい、これは僕が悪かったです。
 いきなり男の子にワンピース着ろったって、無理ですよね〜」
無理なこと要求すんなよ。よくわからんが。

それより、クマキチ。
最近どうも、こいつがいないと落ち着かないんだよな。
男がぬいぐるみってどうよって思うけど。

4688主→3主 [35]:2007/11/08(木) 03:44:49
あいつはバッグからデカイのをようやく引っ張り出して、それも大きくベッドに広げた。
「僕も考えたんですけど、やっぱり落ち着かないと思うんで、毛布も持ってきましたよ。
 部屋の温度は1度だけ下げますけど、でも寒かったらすぐ言ってくださいね」
バサッと広げて、俺の腰の辺りまでそれをかぶせる。
これもフワフワして肌触りがいい。
「だいたい、タダで見せるわけにいかないですもんねぇ」
なるほど、商品って普通、あれこれラッピングしてるもんな。

それからも、なんかあいつはてきぱき動いて、部屋を掃除したり、テーブルに花を飾ったりした。
一通り落ち着いてから、もう一つ持ってきたいつもの保温ボックスから、今日のメシを取り出した。
「お待たせしてすみません。今日は服を着てますから、テーブルで食べてもいいですよね?」
それなんか変な質問じゃねえか? まあ、どうせなんもかんもおかしいから、別にいいのか。
「ほら、冷めないうちに食べましょう」
トントン、とテーブルを指先で叩く。
そうだよな、食わねえとやべえよな。あんまり腹は減ってないんだけど。
だけど困ったな。クマキチどうしよう。
クマキチがここにいるから、俺、動けねえよ。

「……3主さん。クマさん、放しましょうね」
黄色いのが、簡単にクマキチをどけてしまった。ついでに俺も抱き上げられた。
「やっぱり軽すぎるよな……食べてくれないんだもんなぁ」
なんか耳元でブツブツ言ってる。変なヤツ。
椅子に座らせられた。
あいつは自分でスプーンを持つと、器の中身をすくってフーッと息を吹きかけた。
「はい、あーんして」
口に流し込まれた。こいつのメシって、味付けは悪くないよなぁ。
「ふー……はい、あーん」

4698主→3主 [36]:2007/11/08(木) 03:45:05
それから、なんかえっらい時間をかけて、全部食わされた。
その間にいろいろ話しかけられたんだが、こいつの言ってることは難しすぎてよくわからん。
答えようがないから、俺はずっと黙っていた。


空になった器を片付けながら、あいつはうーっと唸っていた。
「おかしいなぁ。いくらなんでも、ここまで壊れるなんて計算外なんだけど」
えー? 俺、ここにあるもの、なんにも壊してねえぞ。
「ちょっとヤバイかな……。3主さん、やっぱり今日は招待するのやめますね。
 代わりに、僕と遊びましょう。ね?」
あれ、客は来ねえの? 遊ぶってなにを。
「本当はお客様が帰ったあとに、と思ってたんですけど……」
さっきのデカイバックから、またごそごそと取り出す。
うわ、なんかすげえ懐かしい! それ俺のパソ――――

「回線を引いてないんでネットはできないんですけど、さすがに恋しいでしょうから」
――――――

「なんか3主さんが活躍するSSとか、書いてたことありましたよねw」
――――――

「僕、ひそかに続きを楽しみにしてたんですよ。もう書かないんですか?」
――――――

……四角くて平たくて、なんか硬そうなやつを、パカッと開いてみせる。
「3主さん? 聞いてます?」
あいつが俺の顔の前で手を振った。うるせっちゅうの、ちゃんと聞いてるよ。
うなずいたら、黄色いのはホッとしたように笑った。
「はいどうぞ」
線のついた丸いのを持たされた。

4708主→3主 [37]:2007/11/08(木) 03:45:22
カリカリカリ……と小さな音がして、黒い画面に大きく「Windows」の文字。
それからちょっと口で説明しづらい、でもきれいな音がして、画面が明るくなった。
緑の草原の風景写真が出た。
「あはは、すぐVistaにしたくせに、デスクトップはXPのデフォルトなんですか?」
丸いのを動かすと、風景写真の上を矢印が動いた。
「さて、僕ちょっと電話してきます。すぐ戻りますから、これで遊んでてくださいね」
あいつは席を立って部屋を出て行った。



ふーむ。また飛んだな……これの記憶。
なんかノド元まで出かかってるんだけど、俺の頭のどっかが「やめろ」ってうるさい。
思い出さない方がいいらしい。
ま、今のところ困るようなもんでもなさそうだから、ほっとこう。
でもあの最初の、きれいな音。あれは好きだな。きっとよく聞いてたんだな。
どうやって出すんだっけ?
いや、わかる。なんとなく手が覚えてる。
確か…………


「3主さんお待たせしました。あ、再起動中ですか。なんか調子悪かったのかな?」
うるさいっつーの、静かにしろよ。これから鳴るとこなんだから……キター!
〜♪
うん、これやっぱ好きだ。もう一回。
このスタートから、これだ、「再起動」っと。

カリカリカリ…………〜♪

4718主→3主 [38]:2007/11/08(木) 03:45:42
カリカリカリ…………〜♪
カリカリカリ…………〜♪
カリカリカリ…………〜♪
カリカリカリ…………〜♪
カリカリカリ…………〜♪
カリカリカリ…………〜♪
・・・・・



「……参ったな」
気がついたら、黄色いのが向かい側でテーブルに突っ伏していた。
「完っ全に壊れたな。どこで計算狂ったんだろ。これじゃ作り直すとか以前の段階だもんなぁ」
なんだよさっきからー。
だから俺、ここにあるものはなにも壊してねえってば。冤罪だぞ?

俺の無言の訴えには気づかずに、黄色いのはポケットから携帯電話を取り出した。
「あ、僕だけど。ごめん、やっぱり来てくれる? うんうん、じゃああとで」
もしかして今日来る予定だったっつー客か?
「3主さん、ころころ変わってすみませんが、お客様、呼ぶことにしましたから」
言いながら、パタンと四角いのを閉じてしまった。
「あなたはなにもしなくていいですからね。ベッドで寝ていてください」
さっさと俺の手から丸いのをもぎ取って、抱き上げてベッドに運んでいく。
バサッと毛布をかけられた。これもいいんだが、えーと。
「はいはい、クマさんですよ」
そう、これこれ。渡されたクマキチをぎゅっとする。
これでようやく定位置に着いたって感じだ。落ち着く。


そういえば、「携帯電話」については記憶が飛ばなかったな。
いかにも飛びそうな感じのモンなんだが。自分のじゃなかったからかな。

4728主→3主 [39]:2007/11/08(木) 03:46:02



3主さんはクマさんを抱きしめると、またぼんやりとどこかを見ています。
今日は朝からずっとこんな調子です。
さすがに、延々と再起動を繰り返している様子を見たときには、背筋が寒くなりました。

まったく、本当に参っちゃいましたよ。
僕もまさか、こんなに簡単に人格崩壊を起こすとは思いませんでした。
別に叩いたり殴ったりしたわけじゃないんだし、普通はこうはなりませんよ?

いやーまあね。原因はわかってます。
この人、自分の記憶を意識的に操作できるって特技があったんですよね。
幼少時の記憶をなくしてる僕からすると、ちょっと羨ましいんですが。
それが変な作用を起こしちゃったんでしょうね。
警戒はしてたつもりだったんですけど、甘かったです。
一度忘れちゃったことって、取り返すのは不可能なんでしたっけ?
うーむ、どうしたもんかなぁ……。


そこに、先ほど携帯で呼び出した相手がやってきました。
僧衣にはとても見えない派手な赤と、目の覚めるようなプラチナブロンド。
「お前、アホだろ」
そして第一声がまず毒づくというのもまた、彼らしいスタイルです。

「ごめんククール。ちょっと計算ミスっちゃって」
僕が手を合わせると、彼は長々とため息をつきました。
「黙れキ○ガイ。お前の趣味にはついていけねえよ。んで犠牲者はどこ……」
ベッドの方を見たククールは、そこで目をまん丸にしたまま固まりました。

4738主→3主 [40]:2007/11/08(木) 03:46:22
「う、嘘だろ。お前……宿舎の仲間に手ぇ出したのか!!??」
「だって、我慢できなくてつい」
「ついじゃねえだろうが!」
いきなりボッカリ殴られました。痛いなーもう。

「っつ〜。お、落ち着いてよククール」
「……!!……」
ククールは顔を真っ赤にして怒っています。もう言葉も出ないって感じです。
そりゃ当然の反応でしょうね〜。

3主さんはいきなりの騒ぎにびっくりしたみたいです。
ベッドの隅っこの方で、クマさんを盾にするように抱きしめて様子を見ています。
「ほら、あの子も怖がるからさ。まず落ち着いてくれよ」
僕が両手を挙げて降参のポーズを取ると、ククールは目頭を押さえて必死に息を整えます。
「――とりあえず、詳しい話はあとで聞く」
それから、彼はゆっくりとベッドに近づいていきました。


「驚かせてすまんな。……大丈夫だ、なにもしないから」
3主さんの近くに座って、その頬にそっと手を伸ばしました。
「可哀想に。俺のこと、わかるか?」
問われて、3主さんは少しだけ首をかしげました。チラッと僕を見ます。
「……きゃく……って……」
「きゃく? ああ、客だな。俺の名前はわかるか?」
「……くく……る……」
「そうだ、ククールだ。――宿舎のことは?」
「しゅく…しゃ……」
3主さんはしばらく悩んでいましたが、やがて小さく首をふりました。

4748主→3主 [41]:2007/11/08(木) 03:47:37
「わかった……無理に考えなくていいからな。もういいぜ、ありがとう」
ククールが横になるように優しく促します。
3主さんは素直に従って、クマさんを抱いたまま身体を横たえました。
その上からククールは毛布をかけてあげます。
モコモコの山になった隙間から、3主さんはそうっとこっちの様子を伺っています。


ククールは、どかっと乱暴に椅子に座りました。今はもう彫像みたいに無表情です。
向かいの席をあごでしゃくって、僕にも座るように無言で命令します。
僕もここは素直に従っておいた方が良さそうですね。

「――で、どうする気だ」
押し殺すような声で、ククールが聞いてきました。
どうするって言われてもねぇ。
「とりあえず、軌道修正しつつ続けようかと思ってるけど」
「だろうな。今宿舎に返したところで、『まとも』なあの連中じゃどうもできねえしな」
「まるで僕が『まともじゃない』みたいな言い方だねw」
僕が混ぜっ返すと、ククールはギロッと睨んできました。
「やだなぁ、冗談だよ。僕の頭がおかしいのは、自分でもよくわかってる」
「わかってんなら、治そうって気はないのかよ」
「治ると思う?」
ククールがジッと僕を見ます。でも、すぐに目をそらしました。

「……間違っても、他の連中には悟られるなよ」
はぐらかすようにそう言って、ククールは立ち上がりました。
「俺は “客” になりそうな連中を見つくろってくる。お前、もう少しアレをなんとかしとけ」
振り返らずに、なんだか逃げるように部屋を出て行きます。
きっと3主さんが可哀想で、目が合わせられないんでしょうね。
ククールは僕よりずっと優しいですから。

4758主→3主 [42]:2007/11/08(木) 03:48:03
僕も見送りのために、彼のあとについていったん塔の外に出ました。
「いつもごめんね。頼むよ」
僕が言うと、ククールが振り返りました。

いきなり襟首をつかまれて、力任せに引き寄せられました。
噛みつくようなキス。
どこが切れたわけでもないのに、血の味がするような。

「――バレて、殺されそうになったら逃げてこい。俺が殺してやる」
怖いくらい真剣に言われて、さすがの僕も茶化せそうにありません。
「約束するよ。ごめんね」
もう一度あやまると、ククールはようやく僕を解放してくれました。
それから、ルーラでどこかに消えていきました。





部屋に戻ると、3主さんはベッドから出て、僕のバックをごそごそと漁っていました。
「なにを探してるんですか?」
聞いてみますが、返事をしてくれません。
ちょっとムッと来ます。ククールにはちゃんと返事をしていたのに、この子ったら〜。
「3主さん。こらっ」
グイッと肩をつかんだら、身体全体でビクッとして後ずさりしました。
そんなに怖がらなくてもいいじゃないですか。
「あ……あれ……」
手にマウスを持っています。
どうやらパソコンを探していたようです。

4768主→3主 [43]:2007/11/08(木) 03:48:26
「パソコンはあとです。ベッドに戻ってください」
3主さんは立ち上がると、その場でマウスを手放しました。
足下に転がったマウスを見つめて、ぼんやり立ちつくしています。
「ベッドに戻って」
少し強い口調で命令すると、彼はふらふらと歩いていきました。
ベッドによじのぼって、クマさんを抱きしめて座り込んだまま、また動かなくなりました。

正直こうなると、ちょっとだけ面倒な気持ちになります。
ククールにはああ言ったけど。
いっそ……壊れたまんま宿舎に返してみようか?


いやいや。落ち着こう。
それはとってもおもしろそうだけど。すごい魅力的な試みだけど。
僕、間違いなく彼の子孫たちに八つ裂きにされるww

「ふ〜……3主さぁん、なんか疲れましたよ、僕」
上着を脱いで僕はベッドにダイブしました。
もういいです。今日はもうなにも考えないで、3主さんとイチャイチャしようっと。
「クマじゃま〜。いいの! 僕にギュッとしなさい、僕に」
クマさんを取り上げられてちょっと切なそうな顔をする3主さんを、ベッドに押し倒します。
薄いシルクごしにあちこちいじっていると、すぐに反応し始めました。
「あ……! あう……ああ……はぅ!」
どんなに壊れてても、感じてる時の3主さんは、やっぱりたまらなくカワイイです。
「――ま、どうにかなるでしょ」



それから、気絶するまで抱いて。気絶しても抱いて。
しまいに僕も途中で寝ちゃったらしくて、次の日はちょっと大変でした。



     今回はここまでです。

477名無しの勇者:2007/11/10(土) 00:56:06
3主とうとう壊れちゃった……!
でも萌えるゴメンヨ
ククの態度からだと
8主もしかして常習犯なの?

478名無しの勇者:2007/11/10(土) 11:34:40
なんか凄い人だ8主ww
ククかっこいいなw

479名無しの勇者:2007/11/11(日) 20:25:43
うおおお続きが気になる
しかし3主かわいいよ3主(;´Д`)ハァハァ

4801→3 (1/2):2007/12/02(日) 01:37:15
※遠回し&本家とネタかぶり

    (ガチャ)

1主「こんな夜中に誰がキッチンにいるのかと思ったらあんたか。しかも今からラーメンかよ」
3主「だって深夜って腹減るじゃん(ハフハフズルズル)」
1主「だれが深夜に起きてろって言った」
3主「まーまーそうカタいこと言うなよ(フーフー)」
1主「やれやれ、コレがあのロトとはなぁ。どっこらしょ(ガタッ)」
3主「コレとはなんだコレとは」
1主「だってさ、俺の時代のあんたって言えば神様みたいなもんだぜ?
   どんな人だろうって想像もしたし、あんたみたいになりたいって憧れたりもした。
   そんな神様が深夜にラーメン貪ってる自宅警備員だった健気な俺の気持ちを想像してみろ」
3主「なんだと失礼な。誰のおかげで存在してられると思ってんだ。崇めろ、奉れ」
1主「またそういう物言いをする……。
   ……あの旅の間、あんたの子孫だって言われるのはしんどかったよ」
3主「そりゃまたなんで(ズルズル)」
1主「……俺の体にあんたの血が流れてるなんて証拠、なかったからな。
   道中いたるところでロトの血統を疑われたし、伝説の神様はあまりにも偉大すぎた」
3主「さすが俺様、まさに新世界の神。参っちゃうねぇ(コリコリ)」
1主「メンマ食いながら何を偉そうに……。
   ……だからさ、『生き延びたらロトの子孫』『野垂れ死んだらただの人』って思いながら歩いたよ」
3主「ふーん……(ズルッズルズルッ)
1主「ま、今となっちゃどうでもいいことなんだ。血が繋がっていようがいまいが俺は俺だから」
3主「(カタン...)……お前、それ恥ずかしくなんない?」
1主「言うな。口に出して言ってみたらすごく恥ずかしいんだこれ……!」
3主「だろうな、聞いてるこっちも恥ずかしくなってくるぜ(ズルズルズルッ)」
1主「……とにかくさ、御先祖は俺の支えだったわけだ、たとえ先祖じゃなくてもな。
   ――…それに」
3主「?」
1主「今は血が繋がってないほうが都合がいい」

4811→3 (2/2):2007/12/02(日) 01:37:51
3主「……そんなにニートの子孫なのが嫌ですかぁこのヤロー(ズルズル)」
1主「だからさぁ、自覚があるならせめてもうちょっとちゃんとした生活してくれよ(チラッ)」
ローラフォン (…………)
1主「……俺や2主のためにもさ」

     (危ねー!……よかった、聞かれてなかったみたいだな。……いや、違うか)

3主「ったくよー、ここは小煩い連中が多くてかなわねぇな(ゴクゴク)」
1主「そりゃ夜中にラーメン食ってるのを見りゃ小言も言いたくなるわ。」

     (そりゃ、普通なら、そういう解釈にしかならないよなぁ……)

3主「食えるときに食うって癖はどうやっても直るもんじゃねぇんだよ(ゴクゴクゴク)」
1主「ああ、それは分かる……。……っておい、飲み干すな」
3主「ぷはぁ、(ゴトッ)
   スープを捨てるなんて、とんでもない!」
1主「もうだめだこの人……。
   さて、俺は寝るよ。ご先祖も朝まで起きてるんじゃないぞ(ガタッ)
   ……おやすみ」

     (寝よう、これ以上起きてたってろくでもないことばっかり考えそうだ……)

3主「へーへー、うるせーな。おやすみ」


   (ガチャッ、カツ、カツ、カツ、カツ……)





3主「…………ローラフォン気にするくらいなら、馬鹿なこと考えてんじゃねーよ、アホ子孫」

482名無しの勇者:2007/12/03(月) 17:17:38
切ないな・・・

483名無しの勇者:2007/12/04(火) 12:15:22
も(´д`;)萌えた…!

4842→1 (1/4):2007/12/08(土) 15:24:53
 仲間が死んだり、仲間のMPが切れたりして退却を余儀なくされることには慣れている。
 いつもいつもそのタイミングが早いか遅いかだ。
 だが、今日の2主はいつもより進めた気がしていた。
 仲間たちを送り届けてから宿舎に入るとそこはとても暖かく感じた。
 少しうれしくなって、いつもより進めたことを人に教えたくなる。
 2主はまっすぐにリビングまで進み、閉まっていたドアを開けようとした。

「っだー!何なんだよお前、人を馬鹿にしてんのか!」
「ご先祖が勝ったんだからいいだろ、別に!」

 リビングの中から響いた大声に気圧されて、2主はドアノブに伸ばしかけた手を引っ込めた。

「よくねーよボケ!10連鎖以上が当たり前の奴が何ちまちま4連鎖で消してんだよ!
 そうあからさまに手加減されりゃいくら俺でも腹立つわ!」
「負けたら負けたで怒るくせに!さっきまで負け続けて怒ってたのはどこのどいつだよ!」
「もういい!もうやめた!」

 ふたりの勇者の怒声はリビングの厚いドアをびりびりと震わせる。
 乱暴な足音がドアに向かって進んでくるのを聞いて2主はあわててドアの前から離れた。
 バン!と力いっぱいドアを開けて、怒りを全身から発しながら3主が出て行く。
 怒りのあまりそこにいた2主にも気づかなかったらしい。

「コントローラー投げるなよ!危ないだろ!」

 1主がリビングの中から怒鳴った。
 彼らが取り戻した平和を享受している人々が一気に失望しそうな喧嘩だ。
 しかし、勇者だらけのこの宿舎においてはもはやいつも通りの光景となっていることである。

 そう、いつも通りの。

 2主はその事実を何となく苦く思いながら、開いたままのドアからリビングに足を踏み入れた。
 さっきまで伝えたかったことがどこかへ行ってしまって、妙な感触ばかりが胸の中でわだかまっていた。

4852→1 (2/4):2007/12/08(土) 15:25:36
 テレビの前に屈み込んで、接続してあったコードを抜いていた1主が2主に気づき微笑んだ。

「ああ2主、帰ってたのか。お帰り」
「ただいま」
「ロンダルキアは寒かっただろ?よく頑張ってるな、えらいぞ」

 1主はコードを束ね、床に散乱していたコントローラーやゲームカセットを集めている。
 そしてそれらと本体を一緒に棚にしまいながら苦笑した。

「2主が頑張ってるっていうのに、御先祖は人をゲームに誘って負けて怒ってるんだもんなあ……。
 誰かが面倒みてやらないと平気で何も食べなかったり寝っぱなしだったりするし。
 ――…まったく困ったご先祖様だよ、本当に」

 そう言って1主は笑いかけてくる。
 誰かが面倒みてやらないと、の「誰か」がこの人である必要性とか。
 そもそも「みてやらないと」いけないのかとか。
 「困った」と言いながら、なんだかすごく楽しそうなのはどうして、だとか。

 思わず戸惑う。
 いつもならちゃんと出てくる言葉が、喉につかえたようになってちっとも出てきてくれない。

「……どうした、2主。元気ないな。何かあったのか?」

 身を屈めて1主が顔を覗き込んでくる。
 まっすぐに見つめられて、この人はなんて格好いいんだろうと思う。
 ムーンとも4主とも違う種類のきれいな顔。
 こうなりたいと思うけれど、決してなれないと思ってしまうような。
 言葉にできなくて、2主は俯いた。

「……なんでもないんだ」
「いいから、隠すなよ。……本当にそういうところローラに似てるんだから」

 ため息と一緒に発せられた言葉に、2主は俯いたまま思わず目を見開いた。

「いつも素直なのに、一番肝心なことだけは言ってくれない。よく似てるよ」

4862→1 (3/4):2007/12/08(土) 15:26:04
 ゆっくりと顔を上げると、1主が優しい表情を浮かべていた。
 めったに見られない、幸せをかみしめるようなとびきり優しい笑顔だった。
 ただ、それが自分でない別の人に向けられていることは痛いほど理解できる。
 胸が引き攣れるように疼いて、2主は唇を噛み締めてから、もう一度開いた。

「……おれ、近いほうのご先祖が好きだ」

 こんな短い言葉では絶対に足りない。
 けれど、どんな言葉でなら伝えられるのか、まったくもってわからない。

「ああ、俺も好きだよ」

 大きな手で頭を撫でられながら言われて、案の定伝わっていないことがわかった。
 自分の子供を慈しむような応えに、2主は思わず叫んだ。

「ちがうんだ!」
「?」
「そういうんじゃ、ないんだ……」

 どうしてこんなにも言葉が見つからないんだろう。
 どうしてこんなにも胸が苦しいのに、相手に伝えることはできないんだろう。
 悔しくて切なくて、1主を見つめる視界がぼやけてくる。

「泣くな2主、男だろ!」

 断ち切るような強い言葉に浮かびかけた涙は消えてしまった。
 そして次の瞬間には強く抱き寄せられていた。

「……お前が頑張ってること、俺はちゃんと分かってるよ」

4872→1 (4/4):2007/12/08(土) 15:26:41
 手袋をしていない大きな手に背中を撫でられる。
 背中を上下する温度に、次第に驚きは諦めへと変わっていく。

「無理はしなくていい。疲れたら休めばいい。困ったり苦しかったりしたら何だって言ってくれ」

 穏やかな、しかし力強い激励を聞きながら2主は考える。
 自分は本当はしがみついてわがままを繰り返して、放したくないのかもしれない。
 そうすれば1主は2主にかまうようになるだろう。彼の正確ではきっと放っておけないだろうから。
 でも自分はそうしないし、そうできない。
 そんなことでこの大人を独り占めすることができないと解るほどには、大人になったから。

「……ありがとう、ご先祖。もう大丈夫だ」

 少し名残惜しい気がしたが、軽く胸を押すようにして2主は1主の腕から逃れた。
 
「また明日も行って来る。……そう、今日はいつもより奥まで進めたんだ!」
「よし、よくやった!それでこそ俺の子孫!」

 ばしん、と強く背中を叩かれる。
 大丈夫だ、と心の中で自分に言い聞かせる。

「おーい!……おっ2主、戻ってたのか!」

 ドアを開けて、さっき出て行ったはずの3主がなにもなかったかのように入ってきた。
 彼が抱えている64の本体とカセットをを見て1主が顔を顰める。

「ちょうどいいや、今度は3人でマリカとスマブラやろうぜ!」
「お前、いい加減に懲りろよ!」

 1主が思わず突っ込みを入れ、2主はたまらず笑い出した。

488sage:2007/12/09(日) 05:05:51
も、萌え・・・!!!
>こんな短い言葉では絶対に足りない。
>けれど、どんな言葉でなら伝えられるのか、まったくもってわからない。
の所とか特に

うはぁあ〜〜貧乏くじ ご先祖1主と天然2主・・・!!

489名無しの勇者:2007/12/09(日) 13:25:52
なんだろう…少年期の同性への憧れと恋愛感情が混同してる感じでキュンとした。
1主が包容力ある大人の男でかっこいい!
ピュアな2主もかわいい!

490名無しの勇者:2008/01/29(火) 18:53:13
自分も本館の設定お借りして6×7です。



7主 コンコン「6主さん、居る〜?」ガチャ
6主「…zzz…」
7主「また寝てるよ。せっかくどら焼き持ってきたのに。おーい。」
7主「お兄ちゃん、起きて一緒にどら焼き食べようよ〜」
7主「…ついでに僕も食べていいんだよ。な〜んて★」
6主「…ムニャ……グーグー」
7主「虚しいな〜これだけスルーされると。でも…ちょっくらい良い目に合わせて
もらってもいいよね。」
ギシッ、モゾモゾ、ゴソゴソ

7主「エヘヘ…1回6主さんを膝枕させてみたかったんだよね。(ナデナデ)髪の毛、硬く
て真っ青だなぁ…睫毛も濃紺だ。あぁもうその半開きの口にどら焼き突っ込んで
しまいたいくらい好きなんだけどなぁ……僕は」
6主「ぅ…くっ、…な、7主…」
7主「わ!聞かれた?ってなんだか急に…眠気が……zzz」

7主「ハッ!こ…ここは…?なんで僕どら焼き持って荒野にいるわけ?」

ウォオオオ!ギン!ガン!ギガディーン!!!グォオオオオオオオオオ
7主「あ、あそこで魔物の群と戦ってるのって…6主さん?」
6主「ハァ…ハァ…くそっ数が多いな…こんな時…」
7主「おーい6主さーん!」
6主「7主がいてくれたら…って7主じゃん!!ななしゅううぅぅぅ〜!!」

4916×7甘め 2/2:2008/01/29(火) 19:06:45
7主「6主さん!どうしたの…ってうわ!何この数!(ブンッ)危なっ(ゴンッ)うわっとと!!」
6主「なんかしんないけど7主(ガンッ)なんとかしてくれーーーーーーー!(ギンッ)」
7主「ええ!?えーと、えーと(どら焼きで両手ふさがってるから…)と、とりあえず…
マ ダ ン テ  ! !   」


6主「ふ〜助かったぜ。サンキュー7主」
7主「う、うん。6主さんはなんであんな数の魔物の群と戦ってたの?」
6主「いや〜たまに魔物が暴れて困るって国民の声があってさ、そーゆー時討伐し
  てんだわ。俺が1番強いから」
7主「そうなんだ…(色々アレだけどやっぱ王子様なんだなぁ…)
6主「今回数多くてさ、まぁそれは俺がくちぶえ吹き過ぎたからなんだけど。
   7主いてくれないかな〜って思ってたらマジでお前来てくれんだもん助かったよ!!
ところでずっと何持ってんの?」
7主「あ…どら焼き…一緒に食べようと思ってたんだけど、もう型崩れてグチャグ
チャだね」
6主「マジ?やった!いただきま〜す!」
7主「え?埃もいっぱいついてるし止めたほうが…(ヒョイ、モグモグ)あ〜あ食べちゃた。
   お腹壊しても知らないよ」
6主「(モグモグ)美味いって。疲れてるから甘いのサイコー!…7主手ぇ出して」
7主「僕の手あんこついてて汚い…ってなに舐めて…っ。汚いってば!」
6主「(ペロペロ)汚くないって…すげえ甘い。なんかこのままお前ごと食べちゃいた
   いんだけど、いいか?」
7主「ええっ!え、え〜……う、ん、いいよ……(うわぁ夢みたいだなぁ)」
6主「じゃうちの城行くか!(夢だと言えんだけどなぁ)

492490:2008/01/29(火) 19:08:30
最初の投稿名前欄1/2です。あと改行もぐちゃぐちゃで申し訳ないです…。

49378or87(48、67前提) 1/5:2008/02/07(木) 00:46:21
音のない室内、人気のない広間。
誰にも遠慮する事はないのに決まった席へと座り、なんとなく食べたくなって買ったデザートの桃に手を伸ばす。

「最近みんな外出しすぎだと思わない?」

ピンク色の薄い皮を剥いている内に指についた果汁を舐めとり、隣の席でプリンの欠片を突付いている青年に話しかける。

「3主さんみたいに引き篭もりニート状態になるよりはいいんじゃないですか?」

最後の一口のプリンを名残惜しそうに見つめながら、やる気のない返事。

「それはそうなんだけど…ロト組が出かけると、決まって天空組もいなくなるじゃない?」
「あー…確かに…で、6主さんを4主さんと5主さんにをとられたみたいでご立腹なわけですか」
「なっ、何言ってるのさ、別に6主さんがいないから寂しいとか、夕食の作りがいがないとか、
 ちょっとベッドが広すぎるとか、全然考えてなんかないんだからね…って…はっ!」

内心しまったと舌打ちすると、青年がほれみろと言わんばかりの表情を見せた。

「7主さんにしては珍しく思い切り動揺してますね」

言いながらスプーンの上で踊っていたプリンを口の中へ運ぶ。

「はぁ…でも8主君だって4主さんがいなくて寂しいんじゃないの?今回は一週間も離れ離れだっていうのに」
「僕達は普段はドライな関係ですから、何の問題も」
「ふうん」

いつもながら自分の本性を見せないあたり、したたかだと思う。

「でも6主さんに会えなくて落ち込んでる7主さん、かわいいですね、6主さんが押し倒したくなる気持ちもわかるような気がします」
「普段仲悪い癖に、夜4主さんにこれでもかってくらいにゃんにゃんしてる8主君に言われたくないね」

49478or87(48、67前提) 2/5:2008/02/07(木) 00:47:25
言われ続けるのは性に合わない、負けじと少年も切り返す。

「うぐっ…み、見てたんですか!?」
「舌っ足らずな声で『4主さあん膝枕ー』とか、どこの馬鹿っプルですかと問い詰めたかったね」
「…っ!」
「それに比べたらまだ僕の方がまだ男らしいと思うよ」
「さっきまで『寂しいよぉ6主さん、早く帰ってきてぇ』オーラ全開だった7主さんに言われたくありません、女々しいったらないですよ」
「むかっ…じゃあどっちが男らしいか、これから勝負しようか」
「…臨む所です」

かくして互いに一歩も譲れない戦の火蓋が切って落とされた。

「で、勝負の方法は」
「どっちがより相手をリード出来るかっていうのでどうですか?」
「いいよ、じゃあまずはお互いに抱き合ってから、キスしてベッドインまでっていう流れでね」
「最終的に組み敷かれた方が負けって事で」

方向性がだいぶ間違っている気がするが、展開は自重することなく先へと進みはじめる。

「…」
「…」
「……あの」
「ちょっと…」
「あまり真剣に見つめないでもらえますか」
「8主君こそ…」

見つめ合っている内に、気分が高揚していくのがわかる。

「と、とにかく次は抱き合お…」
「わ、わかりました」

49578or87(48、67前提) 3/5:2008/02/07(木) 00:50:14
一呼吸おいて、互いに背中に腕を回し、互いの体を寄せ合って目を閉じた。

「…ん…(意外と…柔らか…い?それに…なんだか…甘い匂いが…)」
「……う…(細…このまま力入れたら…折れそう…あ…桃の香りがする…)」

その芳香に体の力が抜けていく。

「(やば…)8主君、プリン食べすぎなんじゃないの?こんなさわり心地のいい肌しちゃってさ」
「(このままだと…負ける…)7主さんこそ、成長の欠片も見られませんよ、まるで女の子みたいじゃありませんか」

互いに今の状態を悟られまいと強がるが、今にも膝をついてしまいそうだ。

「とにかく…次で最後だよ…覚悟しなよ」
「僕だって負けるつもりは…ありません」

言い終えると、互いの唇を重ねあった。
さっきまで食べていたデザートの味がする。

(なんだかぼーっとして来ちゃった…このまま倒れちゃっても…けど…)
(もう立ってるの限界かも…でも…)

《負けるわけにはいかない!》

もはや後戻り出来ない状態の二人の行為は留まる事を知らず。
少年が青年の唇を無理やり舌でこじ開け、そのまま口内へとねじ込んだ。
逃げようとする舌を執拗に追いかけ、互いの舌を絡ませるようにねぶる。

「んー!んぅー!」

その行為に青年は驚き、声にならない声を上げた。

49678or87(48、67前提) 4/5:2008/02/07(木) 00:51:12
(このままいけば僕の勝ち…!)

「…ひぁっ」

しかし、突然体を襲った刺激に、自ら口を離す。
それと同時に、糸を引いた唾液が床へ弧を描いて落ちていく。

「や…くすぐった…」

青年の様子を伺うと、したり顔でこちらを見ていた。

「危なかったですよ今のは…7主さんが感じやすい体で助かりました」

いつの間にか上着がたくしあげられ、露になったわき腹に指をあてられている。
青年はそこに置いた指をそっと円を描くようにゆっくりと撫ではじめた。

「ぁ…やめっ…」
「ほら…7主さん、このまま楽になっちゃいましょう…もっと気持ちいい事もしてあげますから」

耳元で囁かれ、体が震える。

(くっ…こうなったら)

窮地に立たされた少年は、目の前に曝け出された青年の首筋に思い切り噛み付いた。

「痛っ!」

そして出来た噛み跡を更に舌でぺろぺろと舐め始める。

「うぁ…くっ…」

49778or87(48、67前提) 5/5:2008/02/07(木) 00:52:22
そのなんとも言えない感触に思わず声を上げ、少年を押し倒すかのように体制を崩す。
同時にその頭を両手でがっちりと押さえ込み、その瞼に舌を這わせた。

「…7主さん…僕…なんだか勝負どうでもよくなってきちゃいました…」
「うん…僕も…今日はこのまま二人で…過ごそっか…」





「で、どうするんだあれ」
「寂しいだろうからって早めに帰って来てみれば、旦那のいない間に『今晩はお楽しみですね』とは」
「ちゃんと躾ておけよ…」
「俺んとこは本番さえ行かなきゃOK、俺ってば大らか〜、流石皆のお兄ちゃん…けど」
「流石にあんな状態見せられたらな…」
「…誰がご主人様かっていうのをしっかり覚えて貰う必要がありそうだ」
「あんまり無茶はするんじゃないぞ」
「お前もな」

夜はまだ、始まったばかりのようだ。

498名無しの勇者:2008/02/07(木) 00:53:54
ムラムラして書いた、反省はしていない。

499名無しの勇者:2008/02/07(木) 10:49:52
これは性的な果汁ですね

500名無しの勇者:2008/02/07(木) 19:04:41
ご主人様方のお仕置きが気になって仕方ありません

5014→2だか24だか 1/2:2008/02/16(土) 04:44:09
過去ログ読んでたら4→2萌えが来たのでバレンタインネタ。本家ネタも少し。
4主がテラオトメ


2主「ただいま!」
4主「おかえり、お疲れさん」
2主「……?なんか、チョコのにおいがする」
4主「鋭いな。チョコレートケーキあるんだが、食うか?」
2主「おお!これ、買ってきたのか?」
4主「いや、作った」
2主「4主はすごいな!」
4主「売り物でもあるから、味はそれなりに保証するぞ」
2主「4主の料理はいつもうまいもんな。いただきます!」

3主「あーあー、なんだ4主のあの満ち足りた顔」
7主「4女さんと『彼女』と……えーと、3人でケーキ食べてたときと、
   あまり変わらない幸せオーラだね」
1主「2主はうまそうに食べるからな。あの食べっぷりは微笑ましいが」
5主「それだけじゃないんだろうね」
8主「あのザッハトルテ、明らかに僕らのより気合い入ってますよ」
6主「俺らに回ってきたのは売るには微妙な、端が欠けたりしたやつだったからな。
   味には影響なかったが」
8主「それだけじゃないですって。チョコの色つやが段違いです」
7主「なんでここから見えるの」
8主「それはもう、甘いもの好きの名にかけて」
7主「限度があるよ」

2主「すっげーうまかった!ごち…」
4主「あ、もう一切れあるけど」
2主「いただきまーす!」

5024→2だか24だか 2/2:2008/02/16(土) 04:45:04
3主「わかりやすい贔屓ktkr」
8主「ちょ、ずるい……」
6主「まあまあ、たまには4主も甘やかしてやろうぜ」
3主「2つ目なのに2主もよく食うよな」
5主「うーん、あれ2切れ続けてはちょっと」
8主「何言ってんですか、あんなのホールでも2ついけますよ」
1主「胸やけしてきた……」
3主「にしても、2主はあのケーキの意味わかってんのか」
6主「4主からして意識してるのかあやしいし、そもそも当日じゃないからな」
7主「わかりやすいデコレーションしてるわけでもないしね」

2主「ごちそうさま!」
4主「ん、うまかったならよかった」
2主「ほんとにうまかった。来年も食べたいな」
4主「ああ、食べたくなったらいつでも……え、来年?」
2主「ちゃんと、お返しするからな!」
4主「……ああ。来年も、毎年でも作るよ」

5主「……通じてた、と考えるべきかな」
3主「胸やけしてきた……」
1主「来年はさらに入魂のケーキが出来そうだな」
8主「僕らにもお裾分けがあるならいいですけど」
7主「わー、4主さんの顔が嘘みたいに和やか」
6主「あれ観察してても面白そうだけど、そろそろ」
全主「邪魔しに行こうか」

503名無しの勇者:2008/02/16(土) 19:40:48
主雑の雰囲気を保ちつつの良ネタに和んだ&悶えますた
姐さんGJ!

しかし邪魔しに行くのかwww

504名無しの勇者:2008/02/16(土) 20:35:41
24可愛いよ24ハアハア

他主達は2主に嫉妬してるのかそれとも4主に嫉妬してるのか

505名無しの勇者:2008/02/17(日) 02:39:43
どっちかに嫉妬だったりケーキに嫉妬だったり単純にラブラブに嫉妬だったり

24かわいいよかわいいよ
邪魔されたあととかまで妄想広がる可愛さ

506ほのぼの7×8 1/5:2008/03/22(土) 18:12:00
7主「ポカポカして気持ちいいなぁ…今日は釣り日和だ、ほんと。
   待ってるときの、こののんびり感が
   すっごい心地いいんだよね」

  ザザーン…
     ザザーン…

7主「いーい天気だぁー……」
8主「ですよねぇ……」
7主「ねー、眩しい太陽と、青い波と、白い雲と、やたらカラフルな8主くん…
   …って何で8主くんいつの間に!」
8主「狙うは一つ、クロマグロのみ!!」
7主「いつの間に僕の船に来たのさ、ここ海のど真ん中だよ」
8主「やだなぁ7主さん。イタズラ命の僕は
   だいたいの要所はルーラ登録済みです。この船も例外じゃない!」
7主「まったくもー、今日は僕、一人で釣りしてるんだよ」
8主「ふふふ。今日僕がここに来たのはただジャマするためじゃありません。
   7主さんに挑戦状を叩きつけるためなんです!」
7主「え、挑戦?それじゃヒツジさんスタンバイ!」
8主「ちょちょちょちょちょ違いますよ。
   釣り勝負です釣り勝負!だからこの僕を絶好の釣りポイントに
   案内してください!」
7主「釣り勝負じゃー8主くん勝ち目ない気がするんだけどなぁ」
8主「ッフ…、僕をナメちゃいけませんよ!」ゴゴゴゴゴ
7主「テンション上げと釣りの上手さに関連性は無いと思う」
8主「え、マジですか?」

507ほのぼの7×8 2/5:2008/03/22(土) 18:12:34
7主「よっし、釣れた釣れた」
8主「……」
7主「8主くん、調子はどう?」
8主「……魚が僕に恐れをなして逃げてるんですよね」
7主「それを世間では釣れないって言うんだよ」
8主「むぅ……7主さん、あの、その…」
7主「ん?どうしたの?」
8主「いや、その……、あ、好きな料理ってありますか?」
7主「料理?何で?」
8主「いや!その!あの、あはは、えーと…
   あ、7主さんって魚くさいじゃないですかっ!」
7主「いきなりどんな悪口さ」
8主「違うんです違うんです。あのですね。
   えー…魚の気持ちがわかる7主さんの好きなものをエサにしたら、
   魚もバンバン釣れるんじゃないかと」
7主「そーいうもんかなぁ…
   えっとね、そうだなーグラタンとか、ヨーグルトとか
   小松菜とか小魚のフライとか……」
8主「見事なまでのカルシウム豊富っぷり。
   これでこの体格とは涙を禁じえな」
7主「アルテマソ」
8主「ごめんなさい」
7主「いいよいいよ…どうせ僕身長低いからカッコよくないもん…」
8主「な、そんなことないですよ!!」
7主「そう…?」
8主「僕だってチビだから7主さんの気持ちわかるつもりですし…
   それに漁やってるときの7主さんとか、正直、あの、その」
7主「…?」
8主「…うっわぁ!何でもないです!それより早く釣りまくってきますから
   見てやがれ7主さん!!」
7主「う、うん…?」

508ほのぼの7×8 3/5:2008/03/22(土) 18:13:00
7主「なんか8主くん最近様子がおかしいなぁ」
7主「まぁそんなとこも可愛らしいよね…」
7主「…わわ、いや何言ってるんだ僕。釣りに集中しよっと」
7主「……」
  ザザーン…
     ザザーン…
7主「8主くん…」


8主「あー釣れない!何でですかーもう魚のアホ!
   バカ!ラプソーンそっくりですよあんたら!!」
7主「8主くーん」
8主「うわっ!7主さん!あとちょっとで釣れますから
   ちょっと待ってください!」
7主「えっとね、…あ、釣りのコツ教えてあげるから」
8主「え?…でも、僕自分で釣れますから、待ってて…」
7主「ダメダメ、こーいうのは経験者が教えないとさ。
   まずね、針とエサには相性があるんだ。
   食いつきがいいものがわかるまで変えてみるといいよ」
8主「…わかってますもん」
7主「いいからいいから。それで、竿の持ち方はね…
   えーと、ちょっと持ってみて」
8主「え?こうですか?」
7主「違う違う。持ったままでいて。手はここに…」
8主「ちょちょちょちょちょ7主さん、くっつきすぎなんですけどカラダが」
7主「あはは、8主くん赤くなってるー」
8主「いやいやいやそんなことないです。わかります」
7主「へへ…そんな感じであとは静かに待ってれば、絶対釣れるから。頑張って!」
8主「あ、…はい!頑張りますから!」

509ほのぼの7×8 4/5:2008/03/22(土) 18:13:40
7主「…そろそろ日も暮れてきたかな。おーい、8主くん」
7主「……あれ、8主くん?」
7主「……」
7主「帰っちゃったのかな…」
7主「…うーん、まぁ、村に帰ろっかな」
  ザザーン…
     ザザーン…
7主「何か、…8主くんが近くで騒いでるのに慣れちゃったのかな…」
7主「…さみしいや」

    ヒュオンッ!

8主「ふぅ、いい汗かきました」
7主「わ、わわ、8主くん!」
8主「見てくださいよ7主さん!魚を素材に錬金しまくってたとこなんです!」
7主「え、てことは釣れたんだ!よかったね8主くんっ」
8主「えへへ、まあ僕の才能ならこんなもんですから」
7主「ふふふ。何作ったの?」
8主「それは、…えっと、この船の食事室に置いておきましたから見てください!
   それじゃ僕はこれで!」
    ヒュインッ!

7主「あ、ちょっと…行っちゃった」
7主「とりあえず見にいこうかな」

510ほのぼの7×8 5/5:2008/03/22(土) 18:13:59
7主「わ、すごい!小松菜と小魚の和え物にワカサギフライ、
   シーフードグラタンにヨーグルト!」
7主「全部僕の好物じゃないか!うわー嬉しいなぁ」
7主「…これ、作った人と一緒に食べれたらもっと嬉しいんだけどな♪」
8主「(ガサッ)…ほんとですか!?」
7主「やっぱり、いると思ったよ8主くん」
8主「そ、そりゃー反応くらいは見たいですもん。
   腕によりをかけて錬金しましたから。その、7主さんのためだけに」
7主「8主くん」
8主「へ?」
   チュッ
7主「ありがとう♪」
8主「…なななななな、いきなりしないでくださいよぉ!」
7主「へへ、さっき僕の好物聞いてきたのもこのためでしょ?
   8主くんてさ、ほんっと可愛いよね」
8主「何言ってるんですか、いや僕はただ、獲った食材で
   自力で料理プレゼントしたいなぁなんて…」
7主「こんな嬉しいことってないよ、ほんとにさ。
   ね、一緒に食べよう?プリンも貯蔵庫に用意してあるから」
8主「マジですか!いただきますいただきます!」
7主「それじゃ、今晩ヒマなら一緒に船に泊まってこうよ」
8主「…ま、まぁ、ヒマだしいいですけどね…」
7主「ふふふ」
8主「7主さんものすごい笑顔丸出しですね」
7主「そういう8主くんもねっ」

511名無しの勇者:2008/03/22(土) 18:33:59
>>506-510
うっわ可愛すぎる
ほのぼの萌えをありがとう!

512名無しの勇者:2008/03/23(日) 03:47:14
78は普通に可愛いから困る。
見た目ショタなくせに8主の前だと先輩な7主とか
7主には比較的素直な8主とかマジ萌えるわぁ・・・!
果汁好きだー

51323スレ目>>382-389ネタ 1→3:2008/03/29(土) 19:39:38
3主「しかし、頑張るっていったって二枚目キャラでもダメなわけだろ?
   それじゃあ俺、一体どう頑張ったらいいんだよ。
   なあ、彼女持ちとしてはどう思う?俺どうしたらいい?」
1主「さぁてね……。嫌いな相手にそんなことを訊くとはご先祖も殊勝だなあ」
3主「……何だよ、根に持ってんのかよ。お前本当変に粘着質なところあるよな!」
1主「だから、嫌いなんだろ?」
3主「いや、……あれはその場の勢いで」
1主「解ってるさ。どうせ俺は粘着質で意固地でそのくせ優柔不断で村人Aで仲間のいない男だからな」
3主「そこまで言ってな……」
1主「ほらほら、嫌いなんだろう?嫌いな相手と敢えて喋るなんて、いい男になるための修行か何かか?」
3主「おまえ……、いい加減にしろよ……!」
1主「だって、嫌いなんだろう?」
3主「ニヤニヤしながら言うなよ、だからあれは勢いだって」
1主「でも、嫌いなんだろう?」
3主「無限ループかよ!違うってば」
1主「嫌いなんだろう?」
3主「……違うって、言ってるだろ!なぁ、もうやめてくれよ!俺が悪かった!
   そんな……ふう、に……理不尽なこと言われたら、どうしたらいいか解んないだろ……!」
1主「………………」
3主「反省するからさ……俺が、悪かったから……だから……」
1主「……理不尽に嫌われて、どういう気持ちになるか解っただろ?」
3主「え」
1主「悪いな、ちょっと意地悪してやりたくなっただけだ」
3主「……なん、だよそれ……何だよそれぇ!」
1主「いやーご先祖があんまり必死だからつい」
3主「つい、じゃねぇよ!何だそれふざけんなバカ!」
1主「そのままでいいよ」
3主「あ?」
1主「そのままでも好きになる奴はいるって」
3主「どこにだよ。また不確定要素持ち出しやがって。お前本当変に日和見なところあるよな!」
1主「wwww」
3主「……だからニヤニヤ笑うなっつの!」

514名無しの勇者:2008/03/29(土) 20:57:36
これはテラウフフ

515名無しの勇者:2008/03/30(日) 18:22:34
読んでてニヤニヤしちゃったじゃないか

516名無しの勇者:2008/04/01(火) 01:18:29
うはww1主も3主も萌えるwww

517名無しの勇者:2008/05/22(木) 06:08:56
>>493-497
遅レスだがGJ!
あと1年は戦えるくらい萌えました!
>>500と同じくお仕置きが気になるw

5188→4前提で、8主と2主 1/2:2008/05/26(月) 21:27:35
8主「おや、2主さん宿題ですか?」
2主「算数の宿題だぞ」
8主「毎日大変ですねぇ」
2主「おう、大変だけど4主が一生懸命教えてくれてるから
   がんばるぞ」
8主「2主さんは偉いですね」
2主「そうでもないぞ」
8主「そうでもないことないですよ。
   2主さんは毎日よく頑張ってますし。
   ・・・2主さんは、良いですね」
2主「ん?なにがだ?」
8主「あ!いや・・・変なことを言ってしまってすみません。
   今のは忘れてください」
2主「う〜ん、そんな風にいわれると少し気になるぞ」
8主「じゃあ、4主さんには絶対内緒にしてくださいね?」
2主「わかった」
8主「2主さんと4主さんの仲が、少し羨ましいな、って思ったんです。
   僕は2主さんのように4主さんとは話せませんから」
2主「そうなのか?でも、8主と4主はすごく仲がいいと思うぞ」
8主「そんなことないですよ。
   いつも喧嘩ばかりしていますし」
2主「・・・そういえば、前に4主もそんなことを言っていたな」
8主「え?4主さんがですか?」
2主「前に8主が算数を教えてくれたあとに、
   今の8主と同じようなことを4主が言っていたんだ」
8主「4主さんが・・・ですか」
2主「だから、大丈夫だとおもうぞ」
8主「え?」
2主「・・・よし、できたぞ!
   8主、答え合わせをしてくれないか?」   
8主「え、ええ・・・。
   ・・・2主さん、これなら大丈夫です。4主さんにも褒めてもらえますよ」
2主「そうか!ありがとう8主」
8主「僕のほうこそ、ありがとうございました」
2主「ふふっ、俺は8主と4主が仲良くしていると嬉しいからな!」
8主「そうなんですか?」
2主「そうなんだ!」

5198→4前提で、8主と2主 2/2:2008/05/26(月) 21:28:47
3主「なんかさー、こないだ2主の勉強風景みてたら
   何か親子みたいなんだよ、アイツら。
   そんで、2主にアイツらお前のお父さんとお母さんみたいだな、って
   思わず言っちゃったんだよ」
1主「たしかに、アイツら3人揃うと親子みたいだよなw
   ・・・で、2主はなんて?」
3主「んー、なんか知らんがすげー喜んでたな」
1主「ふーん。よくわからんが2主がそれで良いなら良いんじゃね?」
3主「だなー」
1主「・・・でも、アイツらに2主をとられたみたいで、ちょっと寂しいな」
3主「お前は男に娘をとられた父親みたいだなw」

520名無しの勇者:2008/05/27(火) 00:35:11
きゅんきゅんした(*´Д`)

521名無しの勇者:2008/05/27(火) 23:09:10
>>518-519
ええはなしだな〜
このままついでに48をお願いしたい気分になるよw

522名無しの勇者:2008/05/27(火) 23:09:52
↑間違った84ね

52384と愉快な仲間たち 0/2:2008/05/28(水) 21:26:18
>>518-519の後日談みたいな感じです。
よーしパパ、レス貰ったしついでで投下しちゃうぞ〜!

とりあえず、これで全主を登場させられたから
それだけで満足だ。
みんなでワイワイしてるの大好き。

52484と愉快な仲間たち 1/2:2008/05/28(水) 21:28:38
8主「お義父さん、4主さんを僕にください!」
5主「だれがお前のお義父さんだっ!娘は嫁にやらんぞ!!
   ・・・って、4主??」
6主「そうだ!それに俺はお義父さんじゃなくておにいちゃんだ!!
   ・・・ん?5娘ちゃんじゃなくて、4主?」

4主「お前らうっさい!8主、てめぇはいきなり現れて何の話をしてんだ!」
8主「え?つ >>518-519 の話ですけど」
4主「・・・・・・なんだ、これは。
   2主と親子、まではまだ良いとしても何でお前なんぞと
   夫婦だとか言われねばならんのだ…!」
8主「や〜、僕たちそう見えちゃってるらしいんですよ。テヘッ☆
   これって公認ですかね?」
4主「えぇい!満面の笑みで気色悪いことを言うな!喜ぶな!!」
8主「ふふふ、4主さんはツンデレですね!」
4主「誰がツンデレだ!大体ツンデレはお前だろうが!
   いっつもいっつもわかりづらいアプローチばっかりしやがって!」
8主「・・・あれ?もしかして・・・・・・気付いて、たんですか?」
4主「っ・・・!あ・・・っいや、その・・・い、今のは、だな・・その・・・・・・」
8主「顔、真っ赤ですよ?
   ・・・・・・なぁんだ、4主さんの方がよっぽどツンデレなんじゃないですか」
4主「うるさい、ばか!半竜!目に悪い配色の服着やがって!
   あと、えーと、アレだ!腹黒!ツンデレ!」
8主「いや、だから、ツンデレは4主さんでしょう?」
4主「っ〜!・・・そのニヤニヤした顏やめろ」
8主「えへへ。・・・ね、4主さん」
4主「なんだよ」
8主「これからも、一緒に2主さんのお勉強をみていきましょうね。
   僕、なるべく邪魔しないようにしますから」
4主「・・・・・・なるべく、じゃなくて勉強の邪魔はするなよ」
8主「努力はします」
4主「ばーか」

52584と愉快な仲間たち 2/2:2008/05/28(水) 21:30:02
5主「うーん、見事に置いてきぼりだねぇ」
6主「なあ、アイツら結局何しにきたわけ?」
5主「さあ?何かよく分からないけど上手い具合に
   納まったみたいだから良いんじゃないのかな」
6主「まぁな〜」
5主「しかしあれだな。娘に彼氏を紹介されたときの
   父親の心境ってのはこんな感じなんだろうな。パパチョッピリサミシス」
6主「それはもういいっつうのw」


7主「あれー?皆であつまって何の話?」

5・6主(・・・そういや、7主のこと忘れてたな)

6主「まあ、あれだ。7主、天空組の弟に な ら な い か ?」
7主「意味がわからないよ!」

5265勇+4主:2008/06/15(日) 22:04:16
5勇「4主さーん!」トテテテテ
4主「5勇じゃないか。一人で来たのか?」
5勇「うん、今日は父の日だから、ご先祖様の4主さんにもプレゼント。ハイ!」
4主「ああ……ありがとう」
4主(うーん…ちょっと複雑な気分だな)

4主「…ん? そういえば、母の日には4女に何かやってたっけ?」
5勇「ううん、上げてないよ?」
4主「…??? あいつもご先祖様だぞ?」
5勇「前にね、4女さんにご先祖様って言ったら……」

4女『やあねえ、私がシンシアちゃん以外の人に恋するはずないじゃない!
   だから5勇、アナタ達が私の子孫て事は有り得ないわ、絶対!』

5勇「……って。」
4主「……アイツ……」
5勇「それにね」
4主「うん?」
5勇「お父さんがね、こじ付けでも何でもいいから、記念日には贈り物をするのが
   好きな人とずっとラブラブでいる為の秘訣なんだよって教えてくれたんだ!」
4主「ふーん…5主もロクな事言わねえなあ……」
5勇「じゃあ僕、もう帰ります。今度はお手伝いに来るね!」
4主「……ん?」
5勇「またね、さよーならー」(5勇はキメラの翼を使った!)
4主「おーい?」

4主(????)

527名無しの勇者:2008/06/16(月) 00:50:40
キュンキュンした(*´д`*)
5勇かわいいなぁ

528名無しの勇者:2008/06/17(火) 01:57:22
これはかわいすぎるときめくキュン死する
>>524-525と合わせて次男にしたい
ごちそうさまでした(*´∀`)

529526:2008/06/17(火) 18:54:42
レスありがとう、キュンとしていただけて嬉しいです
正直こんなに早くレスもらえるとは思ってなかったので、ちょっとビビりましたw

>>125>>129の続きでした…一年以上ぶりとかワロスwww

530名無しの勇者:2008/06/20(金) 01:03:01
>>125>>129の続きが読めるとは思いませんでした。
超GJ!
>>524-525も超GJ!

53184 ある意味無限ループ:2008/06/20(金) 23:09:13
4主「最っっっ悪だ・・・」

8主「・・・何がですか?」
4主「全部。この状況の全てが、もう最悪」
8主「えー、どこら辺がですか?」
4主「目が覚めたら頭は痛いわ、隣で真っ裸の8主が寝てるわ
  よく見たら自分も真っ裸だわ、身体はあっちこっち痛いわ・・・」
8主「あぁ、昨夜はぐでんぐでんになってましたもんね。
  もしかして、昨夜のことは何も覚えてません?」
4主「それが所々微妙に覚えてるもんだから、これがまた腹の立つ・・・一生の不覚だ・・・OTL」
8主「あ、少しは覚えてるんですか。いやぁ、昨夜の4主さんったら・・・」
4主「言うな!!・・・あ〜もう、昨日のことはなかったことにしたい・・・頭いてー」
8主「・・・じゃあ、時間を戻してみたら良いんじゃないですか?」
4主「は?」
8主「つ『時の砂』」
4主「・・・!お前頭良いな!そうか!俺には時の砂があった!!
  よっしゃ!これを使えば昨日の出来事はなかったことに・・・!
  お前マジ天才!!ちょっと見直したぜ!」
8主「いえいえ、お役に立てたなら良かったです」
4主「じゃあ早速・・・」


4主は 時の砂を ふりまいた!
時間が ぎゃくもどりした!


4主「う〜気持ち悪い〜」
8主「4主さん、大丈夫デスカー?・・・まあ、普通に考えて多少時間を戻したところで
  また元の酔っ払い状態に戻るってだけなんですよねー」
4主「はぁ・・・なんか・・・暑くなってきた・・・」
8主「何回騙されるか試してみるのも面白そうだなぁ。
  ・・・さて、とりあえず今は目の前の据え膳を頂いときますか♪ (・∀・)イタダキマース」


そして 一行目へ・・・

532名無しの勇者:2008/06/20(金) 23:26:26
8主テラ悪辣www
4主現状把握しすぎwww

>>531GJ!

5335主と8主 1/2:2008/08/05(火) 23:41:08
8主「はぁ・・・」
5主「おや、溜息なんてついてどうしたんだい?」
8主「あぁ・・・5主さんですか・・・そうですね、今日は5主さんのお相手をする日でした」
5主「8月5日だからね。エロキングとしては非常に不本意だが念のため
  今日はファイトいっぱつでドーピングをしてこの日に備えてきたよ」
8主「そうですか。いやでも今日はそれどころじゃないんですよ」
5主「何かあったのかい?」
8主「僕はこの月に入ってから、1日は1主さんとそれぞれの姫について語り合い、
  2主さんとはお勉強をして過ごしてきました」
5主「へぇ、良い過ごし方じゃないか」
8主「はい。ところが問題は3日なんです。この流れでいけば当然3主さんが相手だと思い
  密かに楽しみにしながらその日を迎えたんです。すると、そこにいたのは・・・ハッサンさんでした」
5主「うほっ!それは・・・災難だったな」
8主「あまりの出来事に僕は動転し、その場から逃げようとして思いっきりすっ転んでしまい、
  そのまま丸一日意識を失っていました」
5主「・・・それで?」
8主「丸一日経過して今日という日を迎えています」
5主「うーん、その話し振りでいくと、君は別にハッサンとうほっ!なことがあったわけでもないんだろ?
  一体なにが問題なんだ?」
8主「僕が丸一日意識を失っていた所為で、肝心の8月4日を寝過ごしてしまったことが問題なんです」
5主「・・・あぁ、そういうことか」
8主「そういうことかって何ですか!僕が一体どれだけこの日を楽しみにしていたか・・・!
  せっかく4主さんにあんなことしたりこんなことしたり、ドサクサに紛れてそんなことしてもらっちゃおっかな♪
  ・・・とか毎晩毎晩楽しみに考えていたのに全部台無しですよ・・・! OTL」
5主「まあ長い人生そんなこともあるさ。
  仕方ない、よーし、今日はパパはりきってサービスしちゃうぞー!」
8主「うぅ、5主さんとあんなことやそんなことしてもちっとも楽しくないです・・・」
5主「まぁそういうなよ。重婚で培った俺の超絶テクを披露してやるからさw」
8主「ちょwwwその流れでいくと僕が下になっちゃうじゃないですかwwwwテライヤスwwwwwww
  って、うわ!脱がすのはやっ!!あっ、あっ、そんなとこ触っちゃらめえええええええええ!!!」

5345主と8主 2/2:2008/08/05(火) 23:42:33
8主「うぅ・・・お嫁にいけない身体にされてしまった・・・OTL」
4主「あいつは部屋の隅で一体なにをブツブツと言っているんだ?」
5主「まぁ、人には触れられたくないことが色々とあるんだよ、うん」
4主「ふーん。何か知らんがあとでプリンでも作ってやるか・・・」

535名無しの勇者:2008/08/06(水) 22:10:14
食われたw
こういうノリ好きだー

536名無しの勇者:2008/08/06(水) 22:53:47
8主、どんなところ触られたんだかkwsk

さりげに優しい4主に萌えたw

537>>533から続いて8主と6主:2008/08/06(水) 23:07:06
8主「は〜・・・」
6主「お、8主!何だ、悩みがあるならおにいちゃんが聞いてやるぞ!」
8主「あぁ、今日はもう6日ですか・・・。いや、ここ数日ロクなことがなくて落ち込んでるんですよ・・・」
6主「そうか!まあ生ハムメロンでも食べて元気だせよ!」
8主「・・・有難うございます。生ハムメロンってちょっと贅沢な感じがしますよねw」
6主「メロンの甘みに生ハムの程よい塩気が最高だな!うん、美味い!
  これは是非妹たちにも食べさせてやらねば!」
8主「あれ、まだ皆に配ってないんですか?」
6主「まあ、何か死にそうな顔して部屋の隅でウジウジしてるヤツがいたからなw
  それじゃ、お兄ちゃんは妹たちに生ハムメロン配ってくるから!それ食ったら元気だせよ!じゃあな!」
8主「あ、6主さん!・・・お礼を言う前に去っていっちゃいましたか。
  それにしても美味しいなぁ、この生ハムメロン」

2主「ジー・・・」
4主「ん?2主、さっきから何を見てるんだ?」
2主「8主と6主の方だぞ。あの2人がさっきからハムハムしてて・・・すごく・・・美味しそうです」
4主「2主、その表現は誤解を招くからやめろな。
  今日はハムの日だし、夕飯も何かハムを使った料理にするか」
2主「ハム♪ハム♪」
4主「・・・野菜も食べないと駄目だからな」
2主「う・・・が、がんばるぞ!」
4主「よし。じゃ、買い物に付き合ってくれ」
2主「おう!・・・元気がでたみたいだから8主もさそってきていいか?」
4主「む〜。アイツがくるとやたらプリンを放り込むから嫌なんだが・・・たまにはいいか」
2主「よし、じゃあ呼んでくるぞ!お〜い、8主〜!」
4主「やれやれ。まあ元気になったんなら良いか、うん」

538さらに続いて8主と7主 1/2:2008/08/07(木) 23:02:28
7主「やあ、8主くん。今日はもう元気そうだね」
8主「ええ、おかげさまで。84の日を逃したことは悔しいですが、また来年リベンジします。
  4主さんから貰ったプリンウマー」
7主「8月3日を無事にやり過ごすことが条件になりそうだねwさて、じゃあ今日はどうする?」
8主「そうですねぇ・・・僕がたまに破廉恥なことを考えるとロクなことに
  ならないってことがここ数日で十分身に染みましたし、下ネタはナシの方向で」
7主「そうだね、僕に破廉恥行為を行おうなんて考えたら大量の羊さんをお見舞いしちゃうよ☆」
8主「こんな場所でもエロ撲委ですかwさて、どうしましょう?」
7主「そうだ!撲、夏休みにはいってから毎日朝顔の観察をしてるんだけど・・・」
8主「7主さん・・・いくら見た目が小学生だからって朝顔の観察なんてそんな、似合いすぎますよ!」
7主「アルテマソー・・・」
8主「冗談ですよ、冗談!・・・で、朝顔がどうしたんです?」
7主「次につまらない冗談を言ったら容赦なくアルテマソードだからね。
  ・・・で、朝顔を育ててるんだけど、その朝顔が何だか最近元気がないから
  8主くんの錬金釜を使って栄養剤を作るっていうのはどうだろう」
8主「ふんふん、87の日ですし丁度良いですね!
  ついでに朝顔の品種改良とかもしちゃいましょうよ、7主さん!」
7主「そうだね、やるからには最高のものを作ろうよ、8主くん!」

539さらに続いて8主と7主 2/2:2008/08/07(木) 23:03:03
1主「・・・で、何故か宿舎が謎の植物に覆われているわけだが」
5主「うーん、呪われたトロデーン城よりもひどいね・・・ってうわっ!何かウネウネしてる!キンモー☆」
3主「ま た お ま え ら か。こんな場所でまで宿舎を滅茶苦茶にしやがって!」
8主「違います!これは宿舎の全体を植物で覆うことによって
  宿舎に地球温暖化対策を施したんです!」
7主「そうだよ!宿舎を植物で覆うことにより宿舎に入る紫外線を大幅カット、
  緑もいっぱいで地球に優しいエコ宿舎に生まれ変わったんだよ!」
8主「そうです!これぞ世界中にファンをもつ僕らドラクエ主人公に
  ふさわしいエコ宿舎なんですよ!」
4主「・・・よし、言い訳はそれだけか?」
6主「それじゃあ恒例のギガデインギガソードギガスラッシュバギクロスベキラマバコッ、といきたいところだが・・・」
3主「それでは面白く・・・ゲフン!・・・いや、お前らは懲りんだろうから今日はスペシャルなゲストをお呼びした」
5主「ハッサンさ〜ん、オルゴ姐さ〜ん、お願いしま〜す!」

ハッサン「ウホッ!」
オルゴ「んもう、7主ちゃんたら聞いたわよぉ〜?また宿舎を駄目にしちゃったんですってね!
   そんな悪い子にはお姐さんがお仕置きし・ちゃ・う・ぞ☆」

7・8主『・・・・・・・・・・・・・・・っ!?』

オルゴ「うふふふ、お2人とも覚悟はいいかしら?」
ハッサン「うほっ! や ら な い か ?」

8主「まさか最後の最後にこんなことが・・・!」
7主「ふふ・・・8主くん。遺書は書いたかい・・・?僕はもう覚悟を決めたよ・・・ぐふっ」
8主「そんな!あきらめないで下さい7主さん、7主さあああッアーん!ぐふっ」

540538:2008/08/07(木) 23:05:02
8月4日に何もしないでやり過ごしてしまったのが
悔しかったのでついカッとなって3日間連続投稿してしまいました。
無理やり連続投稿にしたので、それぞれの話に微妙にズレがありますが
その辺は多めに見てやってくださいw
535、536さんレス有難うございました〜

541名無しの勇者:2008/08/08(金) 01:38:55
>534
5主、自分でいろいろしときながらなんという他人事w
来年はがんばれ、8主!

542名無しの勇者:2008/08/08(金) 21:42:08
>>540
GJでした!
8主と7主、二人揃うとやっぱり宿舎をどうこうしちゃうんだなw

54313 (下ネタ注意):2008/08/26(火) 00:57:09
3主「おい1主」
1主「何だよ。今忙しいんだ」
3主「ほうほう。どんな理由で?」
1主「見りゃわかるだろ。話しかけるな、気が散る」
3主「散って結構だ!いいか、俺はもよおしてきた!」
1主「うわっ…空気嫁」
3主「お前がだ!お前全然空気読めてない!」
1主「えーもうどっち?小?」
3主「大だよ!何が言いたいかわかるな?」
1主「…スカトロってお前」
3主「違う!抜け!」
1主「嫌だ」
3主「嫌だじゃない!抜け!」
1主「嫌だ」
3主「お前のこれが俺のケツに蓋をしてると俺は排出も満足に出来ないんだぞ!」
1主「可哀想だな。でも俺は抜きたくない。まだ俺も出すもん出してないし」
3主「お前は抜こうが抜くまいが出せるだろ!問題はお前が抜かないと出せない俺の方だよ!」
1主「えーめんどー…あ、そうだ。じゃあ口とかから出したら?」
3主「お、お前…!口から大の方を出してる奴に突っ込んでイケるなら俺はお前を尊敬する」
1主「大丈夫ご先祖なら大抵俺はいける」
3主「口からうんこ出した時点でそれは俺という生物じゃねーんだよ」
1主「うるさいなもう。動いてやれ」
3主「あう!痛い!」
1主「ほらほら」
3主「あぁ!ああっ!や、やめろ!上までとくらべて俺のキャラが急変するだろ!」
1主「それでいいよ」
3主「や、やめてっ痛いっ…というよりはマジで漏れるwwwうぇwwww」
1主「あーもう大人しく喘いでればいいものを…わかったよ、いいからトイレ行ってこい」
3主「ハッハッハもう手遅れだ。お前がいま抜いたら俺は確実に漏らす」
1主「…」
3主「…」
1主「どうすんの」
3主「どうしようかw」
1主「スカトロか…」
3主「新境地開拓してみるかwww」


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