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FFDQかっこいい男コンテスト 〜なんでもあり部門〜

1名無しの勇者:2006/07/12(水) 21:32:41
FFDQなんでもあり部門の小説専用スレです。
シリーズ、作品の枠を超えた作品を投稿する時はこちらで。
書き手も読み手もマターリと楽しくいきましょう。

*煽り荒らしは完全放置。レスするあなたも厨房です*

ネタスレについては>>2以降(テンプレ考案中)

4448主→3主 [22]:2007/10/19(金) 17:15:18
俺がここに連れてこられてから、何日くらいたったんだろう。
時計もなけりゃ窓もないんで、時間の経過がわからない。
運ばれる食事の回数が普通より少ない気はするが、
なにせ以前から不摂生な生活をしていたから、自分の体内時計もアテにならねえ。
うーん、もうちょい1主の言うこと聞いておけば良かったか。
みんな心配してるかな。大騒ぎになってたり?
それとも8主が、あの人の良さそうな笑顔でうまくごまかしてんのか……。

首輪と鎖の違和感はいつの間にか消えてしまった。裸族生活にももう慣れた。
肩や背中に鎖の触れるヒヤッとした感触にイライラしていたのも最初だけで、
部屋の中は空調が効いてて暖かいし、土足禁止の絨毯も柔らかくてどこに転がっても寝られる。
そう言えば8主も寝るときはスッポンポンだったっけ。
確かに楽でいいかもなー。

ただ、部屋の反対側の壁に大きな姿見があって、ベッドの上の自分が映ってるのが落ち着かない。
どけてくれと頼んだが、8主に却下された。
「自覚するのが大事なんです」とかなんとか。
なんの自覚だよ。ペットとしての?
それにしては、あいつの俺に対する気の遣い方はおかしい。
ご主人様、とか呼ばせられるのかと思ったら、そんなことはないし。
ここに訪れる度に人の貞操をもてあそんでるが、それ以外はまるでお姫様あつかいだ。
気色悪い。まるで理解できない。
あの変態近衛隊長はなにを考えてるんだ。

4458主→3主 [23]:2007/10/19(金) 17:15:42
「……退屈だー……」
ネットがないのがツライな。2ch見てえ。
なんか、一日の大半を寝て過ごしてる気がする。
起きてると首輪と鎖の重みで肩が凝るって理由もあるが、実は俺、
自分で人間だと思ってるだけで、本当は猫かなんかに変身してるんじゃないか? 


俺――――勇者ロト――――だったよなぁ?


一番理解できないのは、こんな状況でも妙に冷静な俺自身だ。
きっとあの時に、俺の頭のネジも何本か飛んでしまったんだろう。





それからまた一眠りしたところで、8主がやってきた。
「3主さん起きてますかー? すみません遅くなっちゃって。ご飯にしましょうね」
8主はひとかかえある保温ボックスから、食い物を取り出してテーブルに並べた。
ここにはキッチンも冷蔵庫もないから、こうして作った物を熱いうちに急いで持ってくるのだ。
皿とかフォークとか、硬くて危なそうな物はない。
いつもタッパ詰めのメシをプラスチックのスプーンで食ってる。
それなりに警戒してるんだろう。
反抗防止のためか。
自傷防止のためか。

4468主→3主 [24]:2007/10/19(金) 17:16:14
「今日はチキンソテーとトマトスープのリゾット。おいしそうでしょう」
「……ラーメン食いたい」
「もう、わがまま言わないでください。一発でカロリー計算狂っちゃいますよ」
んなこと言ったって、俺まだ16よ?
見た目からして栄養バランスばっちりな献立だってのはわかるが、
味の濃いものとか、脂っこいものとか食いたいじゃん。

ま、どうせ文句を言ったところで、とんちんかんな答えが返ってくるだけだ。
俺はいつものように、テーブルに置かれたタッパ類を、全部下におろして並べた。
「またですか。3主さん、床で食べるのは行儀悪いですよ」
「いいって言ったじゃねえか」
「そりゃまあ……」
こんな格好させられて、テーブルで行儀良く食べろって方が違和感あるっつーの。
スープとかハネたら熱いし。
そんなわけで、うつぶせに寝っ転がって食べる。
8主は椅子に座って、呆れたように俺を見下ろしている。
「3主さんって、ちょっと変わってますよね」
こいつのツッコミどころ満載なコメントにも、だいぶ慣れたな。

「そうそう、退屈だろうと思って、今日はいいもの持って来ましたよ」
チキンをスプーンでグズグズにしてる俺に、8主がなにかピンクっぽい小さな箱を差し出した。
渡された俺は、見るなり絨毯にぐったり横顔を押しつけた。
ネイルケアセット、とか書いてあるんだが。
「……お前は俺をどうしたいんだ」
女になって欲しいのか。わたし、とか言うか。

4478主→3主 [25]:2007/10/19(金) 17:16:45
「なんで爪を磨いたくらいで女の子になるんですか。世のオカマさんがどれだけ苦労してると思うんです」
知るかよ。
「いいから、ちょっと来てください。どうせもう食べないんでしょう?」
8主はひたすらグチャグチャにされただけのチキンとリゾットを取り上げて、テーブルに戻した。
いつもほとんど口をつけないんだが、8主はそれについてはなにも言わない。
別に反発してるとかじゃなくて、単に食欲がないからだってのは、わかってるようだ。

8主はベッドの端に座ると、ひざをそろえてポンポンと叩いた。
「ここに座ってください」
……いまさら、いいけど。
8主に背中をあずけて、その足にまたがるように座った。
後ろから俺を抱くようにして、8主は器用にさっきのセットを手元に並べる。
「右手、貸してください。まず人差し指から」
電動ヤスリ(?)で、爪の表面を磨いていく。
何本もアタッチメントがあって、これが粗め、こっちが仕上げ用、とか説明される。
「なんか手慣れてないか、お前」
「い、いやあ、いつもミーちゃんにやってあげてるんですよ///」
うぜえ。
しかも「指先もすごくきれいで細くてー」なんて誰も聞いてねえのにノロケている。
こいつも別に男専門ではないんだな。どうでもいいことだが。

とか思ってるうちに人差し指の爪が磨き終わった。
「ほらできた! きれいでしょう?」
ふむ、確かに。磨いた爪だけが、まるでニスでも塗ったみたいに光っている。
そう言ったら8主が吹き出した。
「ニスって……トップコートとか、せめてマニキュアとか、プクク」
ギュッと抱きしめられた。
「3主さんて、なんでこうかわいいかなぁ」

4488主→3主 [26]:2007/10/19(金) 17:18:23
首筋と肩にキスをしてきた。
「勃ってますよ」
「んっ」
スッ、と前に触れられて変な声が出た。
正面の鏡を見たら、なぜか反応している。
「もしかして、これで思い出しちゃいました?」
8主が俺の耳元で電動ヤスリのスイッチをカチカチさせた。
言われてみれば、音が似てる、かも。
小さなモーターが電気で動くって構造は、どれも同じようなもんだからな。

そうか、電動ヤスリで反応しちゃうんだ、俺。
終わってる。

「じゃあ今度は自分でやってみてください」
8主に機械を持たされた。
次は中指の爪ですね、とか言いながら、このバカはまた俺のをいじりだした。
「その間に僕はこの子と遊んでますから」
「ん……あん!……この……できるか……!」
俺の弱々しい抗議もこいつは楽しんでいるようで、焦らすようにヤワヤワと触れる。
なんだよこれ。ネイルケアプレイ? 新ジャンルもいいとこだ。



結局、4本目の小指の爪を磨き終わる前に、
向こうが我慢できなくなって普通に抱かれた。
最初からそうしろよ。いつもの3倍は疲れた気がする。


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