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【いつまでたっても】将星晒しスレ壱百七拾四【ひとまかせ】
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土曜AM3:00 彼はガレージで野獣の唸り声に似た低く獰猛なアイドリングを奏でる愛機ZX-11の前にいた。
青のレーシングスーツを見に纏った彼は将星民の知る「秀正冬司」では無い。
「十三峠のmaddog」 彼は走り屋仲間から畏怖の念を込めそう呼ばれている。
maddogは暖機を終えた愛機に跨りヘルメットの中で微笑んだ。
(ゆうなの奴・・・今日も激しかったな。まるでコイツの様に官能的だったぜ)
蒼き猛獣はmaddogを乗せ狂った雄たけびと共に闇の彼方へと吸い込まれていった・・・
夜の阪神高速を走る秀正冬司
昼間は決して見せる事の無い過激なライディングに追随できる者はいない。
スピードと言う名の快楽を貪る彼の脳裏に上覧の激闘がよぎる。
(将星晒し住人は何故、俺の超絶スキルがわからないのか?)
平凡を絵に描いたような連中・・・オレとは住む世界の違うやつら・・・・
その時、愛機ZXの爆音とは異なるエグゾーストノートを耳にして秀正は我に返った。
「!!」秀正はミラーを覗くが敵機の姿は無い。
(まさか・・・!!)
その刹那、スリップストリームから飛び出た深緑の機体が一気にサブの前に出る。
紅いハヤブサを駆るのは同じく真紅のライダースーツに身を纏う男。
背中に「虹」の縫い取りが見てとれた。
「虹・・・まさか、アマミクだとっ!!?」
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