したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

第2回東方最萌トーナメント 54本目

335 両者支援イントロ(萩原ゆう) :2005/03/05(土) 00:08:45 ID:bzCyBbFA
 「え? なに、貴方が今度の相手なの? ・・・がぁっかり。」

轟音と熱気の渦巻く準々決勝ステージ、その最終戦。
早々に壇上に上がり待ち構えていた少女は、遅れて壇上に上がった魔法使いを一目見るなりそう言い放った。
 「今までの人間だのお化けだのと違って、今度は悪魔だって聞いてたから、すっごい期待してたのになぁ。」
大げさなため息をついて、大仰に虚空を仰ぐ。
 「駄目。貴方ごときの力じゃ、ぜーんぜん駄目。わかる?
 なにそのちっぽけな年輪? 私の足元にも及ばないじゃない。あーあ。」
言いながら魔法使いを睨み付ける。
途端に、会場中の空気が凍結したかのような錯覚が魔法使いを襲う。
幼い顔立ちや、人を小馬鹿にした様な軽薄な物言いからは考えられない程の、強烈な殺意であった。
 「あんたみたいな若造が、良くもまあここまで勝ち上がってこれたわね。 はいえらいえらい。
 誉めてあげるから、怪我する前に帰って寝たら?」
少女は本気で不本意なのか、不機嫌そうにそう言うと、ひらひらと手を払う。
そのままステージを降りようとし・・・不意に足を止めた。
ステージから振り返る際、ちらりと見えた魔法使いの顔・・・それが、笑っていたからだ。

先ほど、少女が495年の殺意を叩き付けたのにもかかわらず。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「・・・あんた―」
「―お嬢さん?」
魔法使いは、笑顔を顔に浮かべたまま、唐突に、少女の言葉を遮った。

 「ね、お嬢さん。
 お人形って、一体どうやって作るんだと思う?」

 「・・・?」
突然の問いに訝しげに目を細める少女に対し、魔法使いは笑顔のままで言葉をつなげる。

 「例えばこの京人形。艶のある黒髪が綺麗よね?
 仕草もどこと無く淑やかで、わざわざ小さくしつらえて貰ったお着物にも良く映えているわ。
 どうかしら、まるで本物の京美人みたいでしょう?」
       ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 「・・・・・・・。」

 「この和蘭人形はどうかしら? 不思議な光彩の綺麗な目よね・・・"ヘイゼル"って言うのよ。
 私達みたいな白人の、特に色の薄い人にごく稀にある目なんですって。私も一目見て気に入っちゃってね?
 こんなの人工物では作りようが無いから、実際見つけた時はすごく張り切っちゃった。」
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~|~~~~
 「・・・・・・あんた、」
 
 「他にもあるのよ?ほら、これなんか蓬莱人形。
 ほら、蓬莱人って死なないじゃない?どうやって加工すればいいのかなぁって、すごい悩んだんだから。」
                     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 「・・・もういい」

 「あとは、露西亜人形なんていかが? ロンドン人形は? 他にも、西蔵人形、オルレアン、上海、仏蘭西・・・」

 「もう止めろって言ってるでしょう!」
開幕の合図も待たぬまま、巨大な炎の柱が会場を薙ぐ。

触れれば何人であれ消し炭になったであろうその斬撃に、しかし魔法使いは難なく地を蹴り、虚空に身を委ねる
事で傷一つ負わず避けきっていた。

 「あら、見かけによらず繊細なお嬢さんだこと。
 ―でもいいの。私はね、貴女の事をとてもとても気に入っているから。」
そう言って魔法使いはうっとりと少女を見やった。




■ したらば のおすすめアイテム ■

モンスターハンター:ワールド(発売日以降お届け分) - PS4 - カプコン

一狩りいこうぜ!

この欄のアイテムは掲示板管理メニューから自由に変更可能です。


掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板