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第2回東方最萌トーナメント 39本目

1 </b><font color=#FF0000>(KN2.InaQ)</font><b> :2005/02/20(日) 21:23:01 ID:41W8rK7g
◇インフォメーション(ルール詳細、トーナメント表、アップローダ等)
http://f39.aaa.livedoor.jp/~nullpopo/toho2/

◇コード発行所(投票は【コード必須】です。詳しくは>>3をご覧ください)
http://giants.s34.xrea.com/code06/code.cgi

○お絵描き板  http://az.ralt.jp/thbbs2/
○お絵描き板  http://th-alt.mine.nu/ (エログロ禁止)
○アップローダ http://thm.just-size.net/up/upload.html (小物向け,最大2MB)
○アップローダ http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/upload.html (最大20MB)
○アップローダ http://www110.sakura.ne.jp/~saimoe/upload/ (18禁,最大5MB)

基本ルール
・投票受付時間は0:00:00〜23:00:59。
・有効票は>>950まで。それ以降の投票は次スレにて。
・1人1票。2重投票すると、鈴仙の座薬で腸内幻想郷。
・[[コード]](半角大カッコ2つずつ)+<<キャラクター名>>(半角不等号2つずつ)の形式で有効票。
 ただし、1レス内に規定より多い票があると無効に。

・中間票発表、結果速報は禁止。
・○○が劣勢なので…のような票数を題材にした支援、投票は荒れの元なので控えましょう。
・CATVやLAN等IDが重複する可能性がある場合は同一レス内で宣言を。後付け宣言は無効です。
・不意の二重書き込みはなるべく運営スレッドに報告を。

他スレッドへのリンク、追加ルールは>>2

270 お前”も紅”色に染まれ 4 :2005/02/21(月) 01:16:12 ID:UUpV92/2
目を細め、夕日を眺めていたその少女は、今まで一度も会ったことが無かった。
一目見てそう判断できるほど――その少女の持つ印象は独特で強烈だった。

一番最初に感じたのは、少女の纏う不思議な雰囲気。

年の頃は、見たところ、外見的な意味で私と同じぐらいだろうと思う。
ただ、それにしてはあまりに、少女の纏う雰囲気は落ち着き払ったものだった。
その立ち姿といい、浮かべた表情といい――まるで何百年もの間を生き、老成したような印象さえ与える。

一瞬、妖怪かとも思った。
それも、数百年を生き続ける大妖怪の貫禄と余裕を備えているように見えた。

しかし、彼女から感じる『匂い』――これは紛れなく、人間のそれだ。


だからこそ、不思議だった。


肌も髪も、色素が薄い。
そういった髪は、普通は茶色や鬼子の様な金色になることが多いのに、彼女のそれはうっすらと蒼みがかっている。
太陽の光など知らないと言わんばかりに、血の色が透けそうなほど白い肌を包むのは、椿の花を思わせるような深い紅色の着物。
整った面持ちは、良家の子女を思わせるようでありながらも、どこか達観した老女のような雰囲気さえ感じる。

彼女の美しさを例えるなら、薄氷で作られた細工。
ほんの少し触れてしまうだけでも、すぐに粉々に崩れてしまいそうな――酷く不安定で、儚げな美しさ。

しかし。


「……私に、何か用?」


夕日から私へと――向けられたその瞳は。
空に輝く夕日をそのまま嵌めこんだかのような、見事な紅。
儚げでおぼろげな印象を軽々と覆してしまう、苛烈なまでの意志の強さと、生命力に満ち溢れていた。

その射抜くような視線に、一瞬気圧されそうになりながらも――私は口を開く。

「いや、特に用というわけではないが……この辺りは、日が沈めば妖怪の領分になる。人間が一人でいていい場所ではないぞ」
「そう……それは、怖いわね」
瞳から感じた苛烈な気配がふっと消える。
つい、と逸れた視線といい、素っ気無いその言葉といい――私の言葉にまるで興味が無いといった様子だ。
それは、いかにも幻想郷の住民らしいといえばそうなのだが、恐らく彼女は――
「……不思議な場所ね、ここは。ちょっと見ただけだけど、ここでは妖怪と人間が共存している……何故?」
やはり、生粋の幻想郷の住人ではなかった。
私の記憶力も、まだまだ錆付いてはいなかったようだ。

幻想郷に来れば誰もが一度は口にする疑問に、同じように幻想郷の住民として一度は言うべき言葉で答える。

「それはここは『幻想郷』――幻想の生物と人間達が共に過ごす場所だからだ」
「……幻想、郷……」

自分の口から零れたその名前を、吟味するように少女は考え込み――

「……なるほど、言いえて妙、か……」

答えに一人で納得すると、少女はそのままふらりと私に背を向け、ふらりと歩きはじめる。

271 お前”も紅”色に染まれ 5 :2005/02/21(月) 01:16:35 ID:UUpV92/2
「――っておい! ちょっと待て――そっちは、妖怪達の住んでいる――」
「ねえ」

私の制止の言葉には答えず、少女は首だけを振り返って私を見つめて。


「先刻まで、ずっと貴女も眺めてたみたいだけど――夕日、好きなの?」


じっと見つめる瞳は、私の心さえ見抜いてしまいそうなほどに真っ直ぐで。
だから私は、余計な言葉で飾り立てすることもなく――こくりと頷く。

すると少女は、くすりと笑って――


「私は、夕日が嫌いなの――凄くね」


そしてそのまま、今度は振り返る事無く、私の目の前から去っていく。
だんだんと小さくなっていく背中に、私はそれ以上の言葉をかけることが出来なかった。


夕日と同じ輝きを湛えた瞳の強さは、他人を求めているものではない。
外でどのような生き方をしてきたのかは判らないが、一人で生き抜き、そしてそれに耐えてきた強さが込められている。

その孤高の強さは、虚勢だとは思えないのに。
それでありながら、私は何処か、彼女を放ってはおけないと感じていて。


相反した二つの魅力を持ち合わせた少女に、私はこの時何もすることが出来ないでいた。




見送った背中。
少女の着ていた椿色の着物が、血の一滴の様に闇の中に映えていた。




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