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第2回東方最萌トーナメント 30本目
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いつもの通り、博麗神社にも朝が来た。
いつも朝寝坊な私だけど、今日は、ぱっちりと目が覚めた。
冬の寒さも緩んできて、幻想郷のそこかしこでも、春の息吹を感じられるようになってきた。
そんな朝、ぬくぬくとした布団の誘惑を振り切って、洗面台へ。
冷たい水でぼんやりとした頭をすっきりさせた後、寝床に戻って布団をしまう。
寝間着を脱いで、いつもの巫女服を着、髪を整え、リボンで結ぶ。
鏡の中には、いつもの私。我ながら、見事ないつものポーカーフェイス。
障子を開け、雨戸を開けると、空は抜けるような青空。
…でも、それに対して、私の心の中はちょっと憂鬱だったり。
抜けるような青空がちょっと恨めしかったり。
…それは、最近、会ってないから。
………別に、単に「遊びに来たわよ〜」って言えばいい、んだけど。
でも、なんかちょっと間があいてしまって。なんか。
行くきっかけというものがないと行き辛くなった、というか。
きまぐれじゃない私は、私っぽくないんじゃないか、というか。
ぼんやりしながらも作ったご飯の焼き魚をほぐしほぐし、私の思考はぐるぐるまわる。
ふと、緑茶を入れたティーカップが目に入り、あの笑顔を思い出す。
私の目の前で、本当においしそうに料理を食べてくれるあの笑顔。
見ていて飽きない、あの笑顔。
くすぐったくなる、あの笑顔。
…気づくと、目の前の焼き魚はほぐし尽くされて原型を留めていなかった。
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