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第2回東方最萌トーナメント 17本目

1 七色名無し </b><font color=#FF0000>(TOHONptI)</font><b> :2005/02/03(木) 12:31:20 ID:HGqg9Z9o
◇インフォメーション(ルール詳細、トーナメント表、アップローダ等)
http://f39.aaa.livedoor.jp/~nullpopo/toho2/

◇コード発行所(投票は【コード必須】です。詳しくは>>3をご覧ください)
http://giants.s34.xrea.com/code06/code.cgi

○お絵描き板  http://az.ralt.jp/thbbs2/
○アップローダ http://tohomoe.sakuraweb.com/2nd/upload/upload.html
○お絵描き板  http://th-alt.mine.nu/ (エログロ禁止)
○アップローダ http://www110.sakura.ne.jp/~saimoe/upload/ (年齢制限あり)

基本ルール
・投票受付時間は0:00:00〜23:00:59。
・有効票は>>950まで。それ以降の投票は次スレにて。
・1人1票。2重投票すると、白兎海岸で全身皮剥ぎ。
・[[コード]]+<<キャラクター名>>の形式で有効票。ただし、1レス内に規定より多い票があると無効に。

・中間票発表、結果速報は禁止。
・○○が劣勢なので…のような票数を題材にした支援、投票は荒れの元なので控えましょう。
・CATVやLAN等IDが重複する可能性がある場合は 同一レス内で 宣言を。
・不意の二重書き込みはなるべく運営スレッドに報告を。

他スレッドへのリンク、追加ルールは>>2

256 一人じゃないよ2 :2005/02/03(木) 22:03:54 ID:WStZrKGk
「月の綺麗な晩ねー……これで何度目の満月だったかしら」
「もう、数え切れないくらいですねー……」
 永遠に飽いている二人が、ぼーっと自室から月を眺めているころ、私は廊下でレイセン様と行き会った。
「あ、レイセン様。月を眺めているんですか」
「てゐちゃん……!?」
 びくっと、レイセン様は私から一歩距離を取る。……あー、昼間のことか。
「警戒しないでくださいよ……あれは、ただのお茶目ですって。それで、お月見ですか?」
「……ええ、今日は月が綺麗でしょう? だから、ね」
 警戒を解き、にっこりとこちらに微笑んでから、再び月に視線を戻す。
「てゐちゃんも、お月見?」
「あ、はい……イナバたちがいないと、やることもないもので」
 言いながら、レイセン様の隣に腰掛ける。
 空には、まん丸な月。それをじっと見つめるレイセン様。
「……月、か……」
 その目に浮かぶのは、望郷か。ぽつりと、レイセン様の言葉が零れてきた。
「私は、みんなによくしてもらってる……でも……月のウサギは私だけ。この永遠亭で……私は一人ぼっちなのかな……」
「そんなことはないですよ」
 自分でも、レイセン様の言葉を理解しないうちに、口が勝手に言葉を紡いでいた。
「身寄りがないとか、そんなこと言わないでください。永遠亭のうさぎたちは、みんなレイセン様のこと、家族だと思ってます」
「てゐちゃん……」
「私だって、レイセン様は、お姉ちゃんみたいに思ってるし……それに、永琳様や輝夜様だって、レイセン様をのけ者にはしてません」
(……何を、言っているの?)
 自分の言葉に、もう一人の自分が声をかける。
「レイセン様は……立派な私の上司だし」
(それは……)
「きっと、レイセン様はもうこの館になくてはならない存在で」
(あなたが……)
「レイセン様がいないと、みんなだめなんですから……」
(私が……)
「だから、私たちを家族だって認めてくださいよ」
(因幡てゐが、求めている言葉じゃないの?)
「家族だって、私たちは思っているんですから」
(レイセン様に置き換えているだけの……嘘つき)
 言葉を紡げば紡ぐほど、私は胸が苦しくなった。それでも、言葉は止まらない。
 気付けば、私はレイセン様の胸に包まれていた。少し紅潮した頬で、すごく優しい瞳で、私を見ている。
「ありがとう……てゐちゃん……嬉しい。すごく嬉しいから……だから、泣かないで?」
 レイセン様の言葉で、初めて私は自分が泣いていることに気付いた。
 ……気付いてしまった。
 気付いてしまったら、止まらない。
「う……う……ふぅぅ……」
「てゐ……ちゃん……ごめんね、変なこと言っちゃって。大丈夫だから、ね?」
 違うんですレイセン様……自分が……自分の都合のよさが、許せないだけなんです……
 それは、言葉にならなかった。嗚咽にまぎれて、かすかに声になる程度だった。

 ……夜は、さらに深くなっていく。
 レイセン様になだめられ、私はそのままレイセン様といっしょに眠った。
 一人ぼっち同士……二人で、枕を並べて、眠った。
 レイセン様は、私が眠るまで、ずっと私の頭を撫でてくれていた。
 ……まるで、そう。お姉ちゃんが妹にすることのように。

257 一人じゃないよ4 :2005/02/03(木) 22:04:21 ID:WStZrKGk
 朝、目を覚ますと、レイセン様はいなかった。昨晩のことは、夢だったのか。
 そう合点し、空を見て、私は驚いた。もう、日が高く登っていた。
 ありていに言うと。
「てゐ様、お寝坊ですね」
「そうまさにそのとおり……え?」
 私は、声のした方を振り返る。そこには。
「あなたたち……帰ったんじゃ?」
 私の問いに、その場にいた永遠亭のうさぎたちは顔を見合わせた。
 そのうさぎたちは、確かに昨日、実家に帰っていったはずなのだ。
「だって、私たちがみんな帰ったら、てゐ様だけが残されてしまうじゃないですか」
「てゐ様、そうすると不機嫌になりますし」
「それに、てゐ様私たちに気を遣ってましたし」
 口々に言うイナバーズ。
「でも、あなたたち家族が……」
 私の言葉に、イナバーズはまた顔を見合わせた。
「だって、実家の家族もそうですけど」
「私たちにとって、この永遠亭は第二の家なんです」
「てゐ様だって、私たちイナバの一員……」
「つまり、家族も同然なんですよ」
「家族は、大事にしませんと♪」
 ……つまり、この子達は。
 私を悲しませまいとして、帰ってきてしまったのか。
 ……うさぎたちの言葉。うさぎたちが、私に言ってくれた言葉。
「あ、はは……はは……もう、何よ」
「てゐ様?」
「てゐ様、大丈夫ですか?」
「どうしたんですか、てゐ様?」
 笑顔で、私の顔を覗き込んでくる。
「……嘘が、本当になっちゃ……エンシェントデューパー失格じゃない……」
 涙のこぼれる顔を、ごしごしとこする。まったく、この子達は……ん?
 ……顔をこすった手が、黒くなっていた。
「……くす」
「ぷっ……」
「あ、気付いた」
「……ふふふ」
「あはは……」
「…………」
 嫌な予感がする。私は、姿身の前に走った。
 そこに映ったのは……
「あ、あ、あなたたちぃぃぃっ!!」
 イナバーズを振り返る。私と目が合った瞬間、イナバーズは四方八方に霧散した。
「お返しですよーっ!」
「私たちだって、笑われたんですからっ!」
「水性なだけ、いいじゃないですかーっ!!」
「こらぁぁっ! まちなさぁぁぁいっ!! あなたたち、リーダーを何だと思ってっ!!」
 どたんばたんと、イナバたちを追いまわす。きゃあきゃあ言いながら、私の手をかいくぐるイナバたち。
 家族の代表として、しかるべき制裁を与えなきゃ、ね!

 ……その様子を遠くから眺める影三つ。
「あのイナバたちは……にぎやかだこと」
「ふふ、姫様のその全員『イナバ』っていうの、悪くないですね」
「姫様のはただのものぐさよ」
「だって、私も、てゐちゃんも……みんな、一人じゃない。みんな、この永遠亭のイナバなんですから」




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