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第2回東方最萌トーナメント 16本目
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「なぁ、うどん子ちゃんよー」
「誰がうどん子ちゃんか。何よ」
魔理沙の声に、鈴仙はため息をつきながら顔を上げる。
「公式資料に、『てゐは健康に気を使っている』って書いてあるんだが、これマジなのか?」
「ええ、本当だけど……どうして?」
「いや、ただ単に気になっただけだぜ」
実に魔理沙らしい端的な回答。
「それに関しては、本人に聞いたほうが早いでしょ」
言うなり、鈴仙は頭についた耳をくるくると回転させる。どうやら微弱な音波を発しているらしい。
「……おいうどん子」
「だからうどん子じゃないってば」
「その耳も、前々から私の蒐集魂をくすぐってるんだが」
「もってかないでー」
ぐいぐいと耳を引っ張る魔砲少女を手で払いながら、鈴仙は耳でてゐを呼びつづける。
「んー……鈴仙さま、呼びました?」
廊下の角から、噂の地上のウサギ、因幡てゐその人……もといその兎が姿を見せた。
「お、本当に来たぜ」
「あなたたちの声がうるさすぎて、地上電波傍受器が聞こえなかったのよ……」
「つまり、鈴仙の行為は無駄だったのか。この耳は飾りか」
魔理沙の一言が鈴仙のハートにぐさっと突き刺さる。そのまま、廊下の端のほうでいじいじと地面に『うどんげ』と書き始めた。
「で、何か用なの?そこの黒いの」
「実は、かくかくしかじかだぜ」
要は、健康に気を遣うっていう、その設定の出所が知りたい、と簡潔に述べた。
「そ、そんなのどうだっていいでしょ」
「そりゃそうだが、な。ただの知的好奇心だぜ」
「ふ、ふん! あんたになんか答えてやんない!」
そっぽを向くてゐ。
そんなてゐの脳裏によぎる、あの日の情景。
忘れようとしても、おそらく忘れられないあの日の。
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東方最萌2 因幡てゐ支援SS
『あの日の約束、帰らぬ約束』
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